JP3799906B2 - 配管洗浄装置及び冷媒回収装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、配管洗浄装置及び冷媒回収装置に係り、特に、冷媒回収運転の効率向上技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、冷凍装置としての空気調和装置は、多数のものが知られている。例えば、特開平8−100944号公報に開示されているように、圧縮機と四路切換弁と室外熱交換器と電動膨張弁とレシーバと室内熱交換器とが冷媒配管によって順に接続されて空気調和装置を構成しているものがある。該空気調和装置は、冷房運転と暖房運転とを行い得るように構成されている。
【0003】
上述した空気調和装置を始め、各種の空気調和装置の更新需要時において、既設の冷媒配管をそのまま流用しようとすると、冷媒配管の内部を洗浄しなければならない。つまり、冷媒配管の内面には、冷凍機油が付着したり、ゴミなどが付着している場合が多い。特に、従来のHCFC系冷媒等では冷凍機油として鉱油が用いられていたのに対し、HFC系冷媒では合成油が用いられる。このため、鉱油の冷凍機油が既設の冷媒配管に残存していると、新設の冷媒回路において、異物(コンタミネーション)が生じる。そして、この異物が絞り機構を閉塞したり、圧縮機を損傷するという問題が生ずる。
【0004】
そこで、本願出願人は、既に配管洗浄装置を提案している(特願平9−295641)。この配管洗浄装置は、既設の冷媒配管に接続されて閉回路を形成する接続回路と、冷媒を循環させるための冷凍回路とより構成されている。該配管洗浄装置はいわゆる2次冷媒システムを利用したものであり、該冷凍回路は、2つの熱交換器を備えた冷凍サイクルで構成され、各熱交換器で閉回路の冷媒を加熱及び冷却して搬送力を付与し、冷媒を循環させて接続回路の蒸留塔(分離器)で油や異物を除去するようにしている。
【0005】
ところで、上記の配管洗浄装置は、既設冷媒配管を洗浄した後、その配管内の冷媒を回収するようになっている。ここで、冷媒の回収量は回収運転時間が長いほど多くなるが、逆に、回収運転の効率は運転時間が長すぎると低くなる。つまり、回収運転の開始当初は、配管内の冷媒残留量が多いので効率的な冷媒回収が可能であるが、回収が進むにつれて冷媒残留量が少なくなるため、単位時間当たりに回収できる冷媒量は低下する。そのため、回収運転をいつ終了させるかという問題は、冷媒回収効率の観点から重要な問題である。
【0006】
そこで、本願出願人は、既設冷媒配管の冷媒がほとんど回収された状態では、接続回路の内部圧力は低圧スイッチが作動するような非常に低い圧力になることに着目し、上記配管洗浄装置では、接続回路に設けた低圧圧力スイッチが作動すると回収運転を終了することとしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、接続回路の低圧圧力は、冷媒回収に伴って低下する傾向があるものの、その圧力値は、冷媒残留量だけでなく外気温度にも影響を受ける。図4を参照しながら、その理由を説明する。
【0008】
上記配管洗浄装置は、既設冷媒配管に2次冷媒を循環させる接続回路と、この接続回路の2次冷媒に搬送力を付与するための冷凍回路とを備えている。接続回路には既設冷媒配管を挟んで2つのプレート式熱交換器が設けられ、これら熱交換器を介して冷凍回路の1次冷媒と接続回路の2次冷媒とが熱交換を行う。これら2つの熱交換器の一方は、1次冷媒の凝縮によって2次冷媒を加熱して昇圧する加圧部となり、他方は、1次冷媒の蒸発によって2次冷媒を冷却して減圧する減圧部となっている。そして、冷凍回路には、高圧圧力の過上昇を防止するために補助凝縮器として空冷コンデンサが設けられており、回収運転時にこの空冷コンデンサが作動するようになっている。
【0009】
このようにいわゆる2次冷媒システムを利用した配管洗浄装置または冷媒回収装置では、外気温度が高いときには、外気温度が低いときよりも高圧圧力が高くなる。例えば、図4において、外気温度が上昇するにつれて、高圧圧力はPH1→PH2→PH3と上昇する。そのため、この高圧上昇に追従するように冷凍回路の低圧圧力もPL1→PL2→PL3と上昇し、これに伴って接続回路の低圧圧力も上昇する。従って、既設冷媒配管の冷媒残留量が少ないにもかかわらず、低圧圧力スイッチが作動せず、効率の悪い冷媒回収運転を長時間継続してしまうおそれがあった。
【0010】
一方、このような長時間の冷媒回収運転を防止するため、冷媒回収運転を予め定めた一定時間だけ行うようにする方法が考えられる。しかし、ユーザが配管洗浄装置のタイマに洗浄運転及び冷媒回収運転のそれぞれの運転時間を入力しなければならないとすると、作業の煩雑化を招くことになる。また、洗浄運転及び冷媒回収運転のそれぞれの運転時間を記憶するようにタイマを形成し、各運転をそれぞれの時間だけ行うようにコントローラを構成することは、装置の制御系の複雑化を招くことにもなり、好ましくない。
【0011】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷媒回収運転を適切な時期に終了することにより、冷媒回収効率を向上させることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明は、冷媒配管(2A,2B)の一端側に接続された第1の圧力容器(7A)及び他端側に接続された第2の圧力容器(7B)と、上記第1及び第2のいずれか一方の圧力容器の冷媒を加熱して加圧部とし、他方の圧力容器の冷媒を冷却して減圧部とする蒸気圧縮式冷凍回路(40)とを備え、上記加圧部から上記冷媒配管(2A,2B)を通じて上記減圧部に冷媒を流通させることによって該冷媒配管(2A,2B)を洗浄する洗浄運転と、該洗浄運転の後に該冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を該減圧部の吸引力によって回収する回収運転とを実行する配管洗浄装置であって、上記冷媒配管(2A,2B)と上記減圧部との間には、予め上記冷凍回路(40)の低圧圧力または高圧圧力の所定範囲毎に設定されたそれぞれ異なる圧力値(P1〜P4)で作動する複数の低圧圧力スイッチ(111〜114)が設けられ、上記冷凍回路(40)の圧力が高いほど高い圧力値で作動する低圧圧力スイッチを選定するように該冷凍回路(40)の圧力に応じた低圧圧力スイッチ(111〜114)を選定し、選定した低圧圧力スイッチ(111〜114)が作動してから所定時間経過後に上記回収運転を終了することとしたものである。
【0013】
第2の発明は、冷媒配管(2A,2B)の一端側に接続された第1の圧力容器(7A)及び他端側に接続された第2の圧力容器(7B)と、上記第1及び第2のいずれか一方の圧力容器の冷媒を加熱して加圧部とし、他方の圧力容器の冷媒を冷却して減圧部とする蒸気圧縮式冷凍回路(40)とを備え、上記加圧部から上記冷媒配管(2A,2B)を通じて上記減圧部に冷媒を流通させることによって該冷媒配管(2A,2B)を洗浄する洗浄運転と、該洗浄運転の後に該冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を該減圧部の吸引力によって回収する回収運転とを実行する配管洗浄装置であって、上記冷媒配管(2A,2B)と上記減圧部との間には、圧力センサが設けられ、予め上記冷凍回路(40)の低圧圧力または高圧圧力の所定範囲毎に選定された複数の圧力値(P1〜P4)のうち、該冷凍回路(40)の圧力が高いほど高い圧力値を選定するように該冷凍回路(40)の圧力に応じた圧力値を選定し、選定した圧力値になってから所定時間経過後に上記回収運転を終了することとしたものである。
【0014】
第3の発明は、冷媒配管(2A,2B)の一端側に接続された第1の圧力容器(7A)及び他端側に接続された第2の圧力容器(7B)と、上記第1及び第2のいずれか一方の圧力容器の冷媒を加熱して加圧部とする凝縮器(71,72)と、他方の圧力容器の冷媒を冷却して減圧部とする蒸発器(71,72)と、外気によって冷却される補助凝縮器(4e)とを有する蒸気圧縮式冷凍回路(40)と、外気温度を検出する温度センサ(115)とを備え、上記加圧部から上記冷媒配管(2A,2B)を通じて上記減圧部に冷媒を流通させることによって該冷媒配管(2A,2B)を洗浄する洗浄運転と、該洗浄運転の後に該冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を該減圧部の吸引力によって回収する回収運転とを実行する配管洗浄装置であって、上記冷媒配管(2A,2B)と上記減圧部との間には、予め外気温度の所定範囲毎に設定されたそれぞれ異なる圧力値(P1〜P4)で作動する複数の低圧圧力スイッチ(111〜114)が設けられ、外気温度が高いほど高い圧力値で作動する低圧圧力スイッチを選定するように該外気温度に応じた低圧圧力スイッチ(111〜114)を選定し、選定した低圧圧力スイッチ(111〜114)が作動してから所定時間経過後に上記回収運転を終了することとしたものである。
【0015】
第4の発明は、冷媒配管(2A,2B)の一端側に接続された第1の圧力容器(7A)及び他端側に接続された第2の圧力容器(7B)と、上記第1及び第2のいずれか一方の圧力容器の冷媒を加熱して加圧部とする凝縮器(71,72)と、他方の圧力容器の冷媒を冷却して減圧部とする蒸発器(71,72)と、外気によって冷却される補助凝縮器(4e)とを有する蒸気圧縮式冷凍回路(40)と、外気温度を検出する温度センサ(115)とを備え、上記加圧部から上記冷媒配管(2A,2B)を通じて上記減圧部に冷媒を流通させることによって該冷媒配管(2A,2B)を洗浄する洗浄運転と、該洗浄運転の後に該冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を該減圧部の吸引力によって回収する回収運転とを実行する配管洗浄装置であって、上記冷媒配管(2A,2B)と上記減圧部との間には、圧力センサが設けられ、予め外気温度の所定範囲毎に選定された複数の圧力値(P1〜P4)のうち、該外気温度が高いほど高い圧力値を選定するように該外気温度に応じた圧力値を選定し、選定した圧力値になってから所定時間経過後に上記回収運転を終了することとしたものである。
【0016】
第5の発明は、冷媒配管(2A,2B)に洗浄用冷媒を循環させることによって該冷媒配管(2A,2B)を洗浄する洗浄運転と、該洗浄運転の後に該冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を回収する回収運転とを実行する配管洗浄装置であって、入力された運転時間を記憶するタイマ(82)と、該タイマ(82)に記憶された運転時間に基づいて上記洗浄運転及び上記回収運転のそれぞれの運転を行う制御手段(81)とを備え、上記回収運転の運転時間は、上記タイマ(82)に入力される洗浄運転の運転時間の所定係数倍に自動的に設定されることとしたものである。
【0017】
第6の発明は、冷媒配管(2A,2B)の一端側に接続された第1の圧力容器(7A)及び他端側に接続された第2の圧力容器(7B)と、上記第1及び第2のいずれか一方の圧力容器の冷媒を加熱して加圧部とし、他方の圧力容器の冷媒を冷却して減圧部とする蒸気圧縮式冷凍回路(40)とを備え、上記加圧部から上記冷媒配管(2A,2B)を通じて上記減圧部に冷媒を流通させることによって該冷媒配管(2A,2B)を洗浄する洗浄運転と、該洗浄運転の後に該冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を該減圧部の吸引力によって回収する回収運転とを実行する配管洗浄装置であって、入力された運転時間を記憶するタイマ(82)と、該タイマ(82)に記憶された運転時間に基づいて上記洗浄運転及び上記回収運転のそれぞれの運転を行う制御手段(81)とを備え、上記回収運転の運転時間は、上記タイマ(82)に入力される洗浄運転の運転時間の所定係数倍に自動的に設定されることとしたものである。
【0018】
第7の発明は、冷媒配管(2A,2B)の一端側に接続された第1の圧力容器(7A)及び他端側に接続された第2の圧力容器(7B)と、上記第1及び第2のいずれか一方の圧力容器の冷媒を加熱して加圧部とし、他方の圧力容器の冷媒を冷却して減圧部とする蒸気圧縮式冷凍回路(40)とを備え、上記冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を該減圧部の吸引力によって回収する回収運転を実行する冷媒回収装置であって、上記冷媒配管(2A,2B)と上記減圧部との間には、予め上記冷凍回路(40)の低圧圧力または高圧圧力の所定範囲毎に設定されたそれぞれ異なる圧力値(P1〜P4)で作動する複数の低圧圧力スイッチ(111〜114)が設けられ、上記冷凍回路(40)の圧力が高いほど高い圧力値で作動する低圧圧力スイッチを選定するように該冷凍回路(40)の圧力に応じた低圧圧力スイッチ(111〜114)を選定し、選定した低圧圧力スイッチ(111〜114)が作動してから所定時間経過後に上記回収運転を終了することとしたものである。
【0019】
第8の発明は、冷媒配管(2A,2B)の一端側に接続された第1の圧力容器(7A)及び他端側に接続された第2の圧力容器(7B)と、上記第1及び第2のいずれか一方の圧力容器の冷媒を加熱して加圧部とし、他方の圧力容器の冷媒を冷却して減圧部とする蒸気圧縮式冷凍回路(40)とを備え、上記冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を該減圧部の吸引力によって回収する回収運転を実行する配管洗浄装置であって、上記冷媒配管(2A,2B)と上記減圧部との間には、圧力センサが設けられ、予め上記冷凍回路(40)の低圧圧力または高圧圧力の所定範囲毎に選定された複数の圧力値(P1〜P4)のうち、該冷凍回路(40)の圧力が高いほど高い圧力値を選定するように該冷凍回路(40)の圧力に応じた圧力値を選定し、選定した圧力値になってから所定時間経過後に上記回収運転を終了することとしたものである。
【0020】
第9の発明は、冷媒配管(2A,2B)の一端側に接続された第1の圧力容器(7A)及び他端側に接続された第2の圧力容器(7B)と、上記第1及び第2のいずれか一方の圧力容器の冷媒を加熱して加圧部とする凝縮器(71,72)と、他方の圧力容器の冷媒を冷却して減圧部とする蒸発器(71,72)と、外気によって冷却される補助凝縮器(4e)とを有する蒸気圧縮式冷凍回路(40)と、外気温度を検出する温度センサ(115)とを備え、上記冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を該減圧部の吸引力によって回収する回収運転を実行する配管洗浄装置であって、上記冷媒配管(2A,2B)と上記減圧部との間には、予め外気温度の所定範囲毎に設定されたそれぞれ異なる圧力値(P1〜P4)で作動する複数の低圧圧力スイッチ(111〜114)が設けられ、外気温度が高いほど高い圧力値で作動する低圧圧力スイッチを選定するように該外気温度に応じた低圧圧力スイッチ(111〜114)を選定し、選定した低圧圧力スイッチ(111〜114)が作動してから所定時間経過後に上記回収運転を終了することとしたものである。
【0021】
第10の発明は、冷媒配管(2A,2B)の一端側に接続された第1の圧力容器(7A)及び他端側に接続された第2の圧力容器(7B)と、上記第1及び第2のいずれか一方の圧力容器の冷媒を加熱して加圧部とする凝縮器(71,72)と、他方の圧力容器の冷媒を冷却して減圧部とする蒸発器(71,72)と、外気によって冷却される補助凝縮器(4e)とを有する蒸気圧縮式冷凍回路(40)と、外気温度を検出する温度センサ(115)とを備え、上記冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を該減圧部の吸引力によって回収する回収運転を実行する配管洗浄装置であって、上記冷媒配管(2A,2B)と上記減圧部との間には、圧力センサが設けられ、予め外気温度の所定範囲毎に選定された複数の圧力値(P1〜P4)のうち、該外気温度が高いほど高い圧力値を選定するように該外気温度に応じた圧力値を選定し、選定した圧力値になってから所定時間経過後に上記回収運転を終了することとしたものである。
【0022】
上記第1及び第7の各発明によれば、冷媒配管(2A,2B)の冷媒残留量が少なく、冷媒配管(2A,2B)と減圧部との間の圧力が十分に低下した場合には、回収運転は、比較的低い圧力値で作動する低圧圧力スイッチが作動してから所定時間経過後に終了する。一方、冷媒配管(2A,2B)の冷媒残留量が少ないにもかかわらず、冷凍回路(40)の圧力(低圧圧力または高圧圧力)が比較的高いために冷媒配管(2A,2B)と減圧部との間の圧力が十分に低下しない場合には、回収運転は、たとえ上記低圧圧力スイッチが作動しなくても、上記低圧圧力スイッチの作動圧力値よりも高い圧力値で作動する低圧圧力スイッチが作動してから所定時間経過後に終了する。従って、非効率な回収運転が継続されることはない。このように、回収運転の終了時期が冷凍回路(40)の圧力に応じて自動的に決定されるので、冷媒回収効率は向上する。また、圧力を検出する手段として安価な低圧圧力スイッチ(111〜114)を用いるので、装置の低コスト化が図られる。
【0023】
上記第2及び第8の各発明によれば、冷媒配管(2A,2B)の冷媒残留量が少なく、冷媒配管(2A,2B)と減圧部との間の圧力が十分に低下した場合には、回収運転は、当該圧力が比較的低い圧力値にまで低下してから所定時間経過後に終了する。一方、冷媒配管(2A,2B)の冷媒残留量が少ないにもかかわらず、冷凍回路(40)の圧力が比較的高いために冷媒配管(2A,2B)と減圧部との間の圧力が十分に低下しない場合には、回収運転は、当該圧力がたとえ上記低圧力値にまで低下してなくても、上記低圧力値よりも高い圧力値にまで低下してから所定時間経過後に終了する。従って、上記第1または第7の発明と同様、非効率な回収運転が長時間継続されることはなく、回収運転の終了時期が冷凍回路(40)の圧力に応じて自動的に決定されるので、冷媒回収効率は向上する。
【0024】
上記第3及び第9の各発明によれば、外気温度が比較的低い場合に冷媒配管(2A,2B)の冷媒残留量が少なければ、冷媒配管(2A,2B)と減圧部との間の圧力は十分に低下するので、回収運転は、比較的低い圧力値で作動する低圧圧力スイッチが作動してから所定時間経過後に終了する。一方、外気温度が比較的高い場合には、冷媒配管(2A,2B)の冷媒残留量が少ないにもかかわらず、冷媒配管(2A,2B)と減圧部との間の圧力は十分には低下しないことがある。そこで、このような場合には、上記低圧力値よりも高い圧力値で作動する低圧圧力スイッチが作動してから所定時間経過後に回収運転は終了する。従って、非効率な回収運転が継続されることはなく、回収運転の終了時期が外気温度に応じて自動的に決定されるので、冷媒回収効率は向上する。
【0025】
上記第4及び第10の各発明によれば、外気温度が比較的低い場合に冷媒配管(2A,2B)の冷媒残留量が少なければ、冷媒配管(2A,2B)と減圧部との間の圧力は十分に低下するので、回収運転は、当該圧力が比較的低い圧力値にまで低下してから所定時間経過後に終了する。一方、外気温度が比較的高い場合には、冷媒配管(2A,2B)の冷媒残留量が少ないにもかかわらず、冷媒配管(2A,2B)と減圧部との間の圧力が十分に低下しないことがある。そこで、このような場合には、回収運転は、当該圧力がたとえ上記低圧力値にまで低下しなくても、上記低圧力値よりも高い圧力値にまで低下してから所定時間経過後に終了する。従って、非効率な回収運転が長時間継続されることはなく、回収運転の終了時期が冷凍回路(40)の圧力に応じて自動的に決定されるので、冷媒回収効率は向上する。
【0026】
上記第5または第6の発明によれば、ユーザがタイマ(82)に洗浄運転の運転時間を入力することにより、回収運転の運転時間は自動的に設定される。従って、非効率な回収運転が長時間継続されることはなく、冷媒回収効率は向上する。また、ユーザは洗浄運転の運転時間のみを入力すればよいので、冷媒回収を含めた配管洗浄作業の作業性が向上する。また、制御系が簡単になる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0028】
<実施形態1>
−配管洗浄装置の構成−
図1に示すように、配管洗浄装置(10)は、いわゆる2次冷媒システムを利用して既設の冷媒回路における冷媒配管(2A,2B)を洗浄するものであり、これら既設冷媒配管(2A,2B)に接続されている。尚、図1は、2本の既設冷媒配管(2A,2B)を示している。この既設冷媒配管(2A,2B)は、図示しない既設の冷媒回路における室外ユニットと室内ユニットとを接続する連絡配管であって、本実施形態では、縦配管となっている。
【0029】
上記2本の既設冷媒配管(2A,2B)の一端には第1洗浄回路(11)が接続され、他端には第2洗浄回路(12)が接続されている。上記第1洗浄回路(11)は、1本の接続配管で構成され、両端が継手(21,21)を介して2本の既設冷媒配管(2A,2B)に接続されている。該第1洗浄回路(11)の接続部位は、例えば、既設の冷媒回路では室内ユニットが接続されていた部分である。
【0030】
上記第2洗浄回路(12)は、接続回路(30)と蒸気圧縮式の冷凍回路(40)とより構成されている。該接続回路(30)は、両端が継手(21,21)を介して2本の既設冷媒配管(2A,2B)に接続されている。そして、上記2本の既設冷媒配管(2A,2B)と第1洗浄回路(11)と第2洗浄回路(12)の接続回路(30)とによって閉回路(13)が構成されている。尚、上記接続回路(30)の接続部位は、例えば、既設の冷媒回路では室外ユニットが接続されていた部分である。
【0031】
上記閉回路(13)は、既設冷媒配管(2A,2B)を洗浄するための洗浄用の2次冷媒が充填され、冷媒流通路を構成している。該2次冷媒は、例えば、新設する空気調和装置に使用される新たな清浄な冷媒が用いられる。例えば、上記2次冷媒として、R−407CやR−410AなどのHFC系冷媒を好適に用いることができる。
【0032】
上記接続回路(30)は、電磁弁からなる第1開閉弁(V1)と逆止弁(31)と蒸留塔(50)と加減圧部(60)と第2開閉弁(V2)とが順に接続配管(34)によって接続されて構成されている。
【0033】
上記蒸留塔(50)は、タンク(51)に分離熱交換コイル(52)とデミスタ(53)とが収納されて構成され、2次冷媒から潤滑油等の異物を分離する分離手段を構成している。上記タンク(51)は、各既設冷媒配管(2A,2B)を流通した液相の2次冷媒を一時的に貯溜するものである。
【0034】
上記分離熱交換コイル(52)は、後述する冷凍回路(40)に接続され、タンク(51)内の液相の2次冷媒を加熱して蒸発させる加熱手段を構成している。上記デミスタ(53)は、タンク(51)内の上部に取り付けられ、分離熱交換コイル(52)の加熱で蒸発したガス相の2次冷媒の通過によって回収冷媒から冷凍機油を除去する除去手段を構成している。
【0035】
上記加減圧部(60)は、接続配管(34)の途中を2つの並列通路(61,61)に形成すると共に、第1搬送熱交換器(7A)及び第2搬送熱交換器(7B)が各並列通路(61,61)に設けられて構成されている。更に、上記加減圧部(60)における各搬送熱交換器(7A,7B)の上流側と下流側とには、一方向にのみ冷媒流通を許容する逆止弁(62,62,…)が設けられている。
【0036】
上記冷凍回路(40)は、圧縮回路部(4C)と搬送回路部(4A)とを備えて独立した1つの冷凍サイクルの搬送手段を構成している。該搬送回路部(4A)は、圧縮回路部(4C)に対して四路切換弁(42)によって冷媒の流通方向が可逆になるように接続されている。該冷凍回路(40)に充填される冷媒、つまり、搬送用冷媒である1次冷媒としては、R22の他、HFC系冷媒などの各種の冷媒を好適に用いることができる。
【0037】
上記圧縮回路部(4C)は、圧縮機(41)の吐出側に空冷凝縮器(4e)が、圧縮機(41)の吸込側にアキュムレータ(46)がそれぞれ設けられて構成されている。上記空冷凝縮器(4e)は、圧縮機(41)の吐出側の高圧上昇を抑制するものである。つまり、1次冷媒の凝縮量が低下すると、圧縮機(41)の吐出側の高圧圧力が上昇する。この高圧圧力が所定値以上になると、空冷ファン(4f)を駆動し、上記空冷凝縮器(4e)が圧縮機(41)より吐出した冷媒を凝縮させるように構成されている。
【0038】
一方、上記搬送回路部(4A)は、第1搬送熱交換器(7A)と整流回路(47)と第2搬送熱交換器(7B)とが直列に接続されて構成されている。そして、該整流回路(47)には1方向通路(48)が接続されている。
【0039】
上記整流回路(47)は、4つの1方向弁(CV)を有するブリッジ回路に構成されている。該整流回路(47)の4つの接続点のうち、2つの接続点には1方向通路(48)が接続され、他の2つの接続点にはそれぞれ第1搬送熱交換器(7A)及び第2搬送熱交換器(7B)が接続されている。
【0040】
上記1方向通路(48)には、上流側から分離熱交換コイル(52)と膨張弁(EV)とが順に接続されている。該膨張弁(EV)は、過熱度制御される絞り機構を構成している。該膨張弁(EV)の感温筒(TB)は、アキュムレータ(46)の流入側に取り付けられている。上記分離熱交換コイル(52)は、上述したように蒸留塔(50)のタンク(51)に収納されている。
【0041】
上記2つの搬送熱交換器(7A,7B)は冷媒を収容し得る圧力容器の一種であり、例えば、プレート式熱交換器で構成されている。該各搬送熱交換器(7A,7B)は、加圧動作と減圧動作とを交互に繰り返すように構成されている。つまり、上記各搬送熱交換器(7A,7B)は、交互に加圧部と減圧部とになる。
【0042】
上記冷却動作は、蒸留塔(50)で相変化したガス相の2次冷媒を冷却して液相に相変化させて減圧させる動作である。また、上記加圧動作は、液相の2次冷媒を液相状態のまま加熱して加圧させる動作である。
【0043】
具体的に、例えば、図1の左側の第1搬送熱交換器(7A)に洗浄用の液相の2次冷媒が溜っている状態で、図1の右側の第2搬送熱交換器(7B)には洗浄用のガス相の2次冷媒が溜っている状態とする。この状態において、上記第1搬送熱交換器(7A)が加圧手段に、第2搬送熱交換器(7B)が冷却手段になる。
【0044】
上記圧縮機(41)から吐出した高温の1次冷媒が第1搬送熱交換器(7A)において液相の2次冷媒を加熱して昇圧させ、搬送圧力を付与して2次冷媒を既設冷媒配管(2A,2B)に押し出す。一方、上記1次冷媒は、分離熱交換コイル(52)を経て膨張弁(EV)で減圧され、第2搬送熱交換器(7B)で蒸発する。この1次冷媒は、ガス相の2次冷媒を冷却して該2次冷媒を液相に相変化させて減圧させる。この結果、第2搬送熱交換器(7B)がガス相の2次冷媒を蒸留塔(50)より吸引して該2次冷媒を溜め込む。
【0045】
その後、上記第1搬送熱交換器(7A)を減圧部に、第2搬送熱交換器(7B)を加圧部に切り換える。そして、上記圧縮機(41)から吐出した高温の1次冷媒が第2搬送熱交換器(7B)に流れ、液相の2次冷媒を既設冷媒配管(2A,2B)に押し出す。一方、1次冷媒は第1搬送熱交換器(7A)で蒸発してガス相の2次冷媒を冷却して該第1搬送熱交換器(7A)に2次冷媒を溜め込む。この動作を繰り返す。
【0046】
上記圧縮回路部(4C)には、圧縮機(41)の吸込側に低圧圧力センサ(P1)が、圧縮機(41)の吐出側に高圧圧力センサ(P2)及び温度センサ(T2)が設けられている。上記接続回路(30)の接続配管(34)には、蒸留塔(50)の下流側に位置する第1〜第4の低圧圧力スイッチ(111)〜(114)が設けられている。なお、第1低圧圧力スイッチ(111)、第2低圧圧力スイッチ(112)、第3低圧圧力スイッチ(113)、第4低圧圧力スイッチ(114)は、それぞれ第1圧力値P1、第2圧力値P2、第3圧力値P3、第4圧力値P4以下になると切り換わるように設定されている。なお、P1<P2<P3<P4である。また、本装置には、外気の温度を検出する外気温センサ(115)が設けられている。
【0047】
上記冷凍回路(40)は、圧縮機(41)の吐出圧力が所定値以上になるか、圧縮機(41)の吐出温度が所定値以下になるか、又は蒸留塔(50)の内部圧力が所定値以上になるか、何れかの条件になると、四路切換弁(42)を切り換えるように構成されている。該冷凍回路(40)は、四路切換弁(42)の切り換えによって搬送回路部(4A)の冷媒の流通方向が切り換わる。
【0048】
例えば、一方の搬送熱交換器(7A,7B)(冷却側)が液相の2次冷媒で満杯になると、この搬送熱交換器(7A,7B)における1次冷媒の熱交換量が低下する。この結果、膨張弁(EV)を過熱度制御しているので、絞り量が大きくなり、圧縮機(41)の吸込側の低圧圧力が低下する。この低圧圧力を低圧圧力センサ(P1)が検出し、所定値以下になると、四路切換弁(42)を切り換える。
【0049】
また、上記接続回路(30)には、2次冷媒の充填及び回収のためのホットガス通路(15)及び補助回路(90)が設けられている。つまり、本実施形態の配管洗浄装置(10)は、配管洗浄の他、2次冷媒を回収する冷媒回収装置としても機能するように構成されている。
【0050】
上記ホットガス通路(15)は、洗浄の終了後に高温高圧の2次冷媒を既設冷媒配管(2A,2B)に供給し、該既設冷媒配管(2A,2B)に残存している2次冷媒液を蒸発させて回収するものである。該ホットガス通路(15)の流入側は、2つに分岐され、2つの流入端が各搬送熱交換器(7A,7B)の流入側の並列通路(61,61)に接続されている。また、上記ホットガス通路(15)の流出端は、第2開閉弁(V2)と既設配管(2B)との間に接続されている。上記ホットガス通路(15)における流入側の分岐部分には1方向弁(CV)が、流出側の集合部分には第3開閉弁(V3)がそれぞれ設けられている。
【0051】
上記補助回路(90)は、容器である冷媒ボンベ(91)と4つの補助通路(92〜95)とを備えている。
【0052】
第1の補助通路(92)は、流入側のメイン部分から流出側が2つに分岐されている。該第1の補助通路(92)の流入端は冷媒ボンベ(91)に連通し、2つの流出端が、ホットガス通路(15)の接続部より下流側において各並列通路(61,61)に接続されている。上記第1の補助通路(92)における流入側のメイン部分には第4開閉弁(V4)が、流出側の分岐部分には1方向弁(CV)がそれぞれ設けられている。
【0053】
第3の補助通路(94)には第6開閉弁(V6)が設けられている。該第3の補助通路(94)の一端は冷媒ボンベ(91)に連通し、他端は第2搬送熱交換器(7B)の流出側の並列通路(61)に接続されている。
【0054】
第2の補助通路(93)には第5開閉弁(V5)が設けられている。該第2の補助通路(93)の一端は、第3の補助通路(94)に第6開閉弁(V6)の下流側において接続され、他端は、第1の補助通路(92)のメイン部分に第4開閉弁(V4)の下流側において接続されている。
【0055】
第4の補助通路(95)には第7開閉弁(V7)が設けられている。該第4の補助通路(95)の一端は、ホットガス通路(15)の集合部分に第3開閉弁(V3)の上流側において接続され、他端は、第1の補助通路(92)のメイン部分に第4開閉弁(V4)の上流側において接続されている。
【0056】
そして、上記2次冷媒を閉回路(13)に充填するための充填回路(9S)が、上記ホットガス通路(15)の一部と第4の補助通路(95)と第2の補助通路(93)と第1の補助通路(92)の一部と第2の補助通路(93)の一部とによって形成されている。
【0057】
また、上記2次冷媒を冷媒ボンベ(91)に回収するための回収回路(9R)が、上記ホットガス通路(15)と第1の補助通路(92)と第3の補助通路(94)とによって形成されている。
【0058】
上記冷凍回路(40)は、コントローラ(80)によって制御される。該コントローラ(80)は、制御部(81)とタイマ(82)とを備えており、上記低圧圧力センサ(P1)、高圧圧力センサ(P2)、温度センサ(T2)、第1〜第4低圧圧力スイッチ(111)〜(114)、及び外気温センサ(115)の検出信号が入力されるように構成されている。
【0059】
該制御部(81)は、低圧圧力スイッチ(111)〜(114)の検出信号に基づき、上記閉回路(13)の2次冷媒の圧力が外気温度に応じた所定値まで低下すると冷媒回収を終了する回収終了手段を構成している。つまり、上記閉回路(13)の2次冷媒の圧力は、冷媒回収率が高くなり冷媒回収が進むにしたがって低下する。したがって、この2次冷媒圧力が所定値まで低下すると、冷媒回収の終了を判定することができる。そこで、本実施形態の制御部(81)は、2次冷媒の圧力が所定値まで低下すると冷媒回収を終了することとしている。なお、具体的な制御方法については、後述する。
【0060】
また、本実施形態では、洗浄時間は手動で設定することとしており、具体的には、ユーザがタイマ(82)に所望の洗浄時間を入力することにより、制御部(81)が当該洗浄時間の間、洗浄運転を実行するようになっている。
【0061】
−既設冷媒配管の洗浄動作−
次に、上記配管洗浄装置(10)による既設冷媒配管(2A,2B)の洗浄動作について、冷媒の回収方法を含めて説明する。
【0062】
先ず、既設の冷媒回路において、連絡配管である既設冷媒配管(2A,2B)から室外ユニット及び室内ユニットを取り外す。その後、該2本の既設冷媒配管(2A,2B)の上端に第1洗浄回路(11)を接続する一方、2本の既設冷媒配管(2A,2B)の下端に第2洗浄回路(12)の接続回路(30)を接続して、閉回路(13)を形成する。
【0063】
続いて、2次冷媒を閉回路(13)に充填する。充填初期は、例えば、閉回路(13)を真空状態にし、冷媒ボンベ(91)を第1の補助通路(92)に接続する。そして、上記第4開閉弁(V4)を開き、2次冷媒を冷媒ボンベ(91)より第1の補助通路(92)を介して閉回路(13)に充填する。
【0064】
更に、2次冷媒を追加充填する場合、補助回路(90)においては、第3開閉弁(V3)と第4開閉弁(V4)と第6開閉弁(V6)を閉じる一方、第7開閉弁(V7)と第5開閉弁(V5)を開く。
【0065】
この状態において、冷凍回路(40)を駆動すると、図1の実線矢符に示すように、搬送熱交換器(7A,7B)の上流側から閉回路(13)のホットガスがホットガス通路(15)から第4の補助通路(95)を経て冷媒ボンベ(91)に流入する。このホットガスにより冷媒ボンベ(91)の内部が加圧され、該冷媒ボンベ(91)の冷媒、つまり、2次冷媒が第3の補助通路(94)から第2の補助通路(93)を経て第1の補助通路(92)を通り、閉回路(13)に充填される。
【0066】
続いて、配管洗浄の動作に移り、上記第3開閉弁(V3)〜第7開閉弁(V7)を閉鎖したまま第2洗浄回路(12)の冷凍回路(40)を駆動する。つまり、圧縮機(41)を駆動して1次冷媒を循環させる。上記圧縮機(41)より吐出した高温高圧の1次冷媒は、空冷凝縮器(4e)を流れ、四路切換弁(42)を経て搬送熱交換器(7A)又は(7B)の一方を流れる。
【0067】
そこで、図1の左側の第1搬送熱交換器(7A)に洗浄用の液相の2次冷媒が溜っている状態で、図1の右側の第2搬送熱交換器(7B)に洗浄用のガス相の2次冷媒が溜っている状態から説明する。
【0068】
この状態においては、四路切換弁(42)が図1の実線状態に切り換わり、高温の1次冷媒が第1搬送熱交換器(7A)を流れ、1次冷媒が凝縮して液相の2次冷媒を加熱して昇圧させる。この昇圧によって2次冷媒は液相のまま搬送圧力、つまり、搬送力を得て第1搬送熱交換器(7A)を流出して既設冷媒配管(2A,2B)に流れる。
【0069】
その際、上記2次冷媒は、先ず、大径のガス側の既設冷媒配管(2B)を流れ、第1洗浄回路(11)を経て小径の液側の既設冷媒配管(2A)を流れる。
【0070】
また、上記第1搬送熱交換器(7A)を経た1次冷媒は、整流回路(47)及び1方向通路(48)を通り、蒸留塔(50)の分離熱交換コイル(52)に流れ、蒸留塔(50)のタンク(51)に溜っている液相の2次冷媒を蒸発させる。
【0071】
その後、上記凝縮した1次冷媒は、膨張弁(EV)で減圧して第2搬送熱交換器(7B)に流れ、該1次冷媒が蒸発する。この蒸発により、洗浄用のガス相の2次冷媒が冷却されて液相に相変化する。この相変化により、2次冷媒は、降圧してガス相の2次冷媒を蒸留塔(50)より吸引すると共に、第2搬送熱交換器(7B)に該2次冷媒を溜め込む。
【0072】
一方、上記第2搬送熱交換器(7B)で蒸発した1次冷媒は四路切換弁(42)を介して圧縮機(41)に戻り、この動作を繰り返す。
【0073】
その後、上記第2搬送熱交換器(7B)が液相の2次冷媒で満杯になると、四路切換弁(42)を切り換える。つまり、上記第2搬送熱交換器(7B)における1次冷媒の熱交換量が低下すると、膨張弁(EV)が過熱度制御しているので、絞り量が大きくなり、圧縮機(41)の吸込側の低圧圧力が低下する。そして、例えば、この低圧圧力を低圧圧力センサ(P1)が検出し、所定値以下になると、四路切換弁(42)を切り換える。
【0074】
この四路切換弁(42)の切り換えによって、圧縮機(41)より吐出した1次冷媒が第2搬送熱交換器(7B)に流れ、2次冷媒を既設冷媒配管(2A,2B)に送出する。一方、1次冷媒は分離熱交換コイル(52)を経て第1搬送熱交換器(7A)で蒸発して2次冷媒を冷却して該2次冷媒を溜め込む。この動作を繰り返して2次冷媒を閉回路(13)内で循環させる。
【0075】
この液相の2次冷媒は、既設冷媒配管(2A,2B)を流れ、該既設冷媒配管(2A,2B)の内面に付着した冷凍機油がこの2次冷媒に溶け込む。そして、この2次冷媒は、蒸留塔(50)において、分離熱交換コイル(52)の加熱によって蒸発し、冷凍機油は分離されてタンク(51)に滞留する。一方、蒸発により気化した2次冷媒は、デミスタ(53)を通過し、上述した一方の搬送熱交換器(7A又は7B)を流れる。この際、該2次冷媒に混入しているミスト状の冷凍機油は、デミスタ(53)によって除去される。
【0076】
上記2次冷媒の搬送時において、1次冷媒の凝縮量が低下すると、圧縮機(41)の吐出側の高圧圧力が上昇する。この高圧圧力を高圧圧力センサ(P2)が検出し、所定値以上になると、空冷ファン(4f)を駆動する。この結果、高温高圧の1次冷媒は、一部が空冷凝縮器(4e)で凝縮した後、この気液二相の1次冷媒が、四路切換弁(42)を経て一方の搬送熱交換コイル(71)又は(72)に流れる。この空冷凝縮器(4e)の凝縮によって1次冷媒の高圧圧力が低下する。
【0077】
このような洗浄動作が所定時間行われた後、2次冷媒の回収動作を行う。つまり、第2開閉弁(V2)と第5開閉弁(V5)と第7開閉弁(V7)を閉じたまま、第1開閉弁(V1)と第3開閉弁(V3)と第4開閉弁(V4)と第6開閉弁(V6)を開く。
【0078】
この弁状態により、上述した冷凍回路(40)を駆動し続け、図1の一点鎖線矢符に示すように、閉回路(13)のホットガスをホットガス通路(15)から既設冷媒配管(2A,2B)等に供給する。
【0079】
つまり、2次冷媒を加熱して昇圧させている搬送熱交換器(7A又は7B)においては、四路切換弁(42)を切り換える直前で2次冷媒が最も高温高圧になっている。このため、高温高圧のガス相の2次冷媒をホットガス通路(15)から既設冷媒配管(2A,2B)に送出する。この高温の2次冷媒によって既設冷媒配管(2A,2B)に残存している液相の2次冷媒を蒸発させて押し出す。
【0080】
一方、上記冷媒ボンベ(91)が、第1の補助通路(92)と第3の補助通路(94)に連通接続されている。そして、上記第4開閉弁(V4)の開口により、第1の補助通路(92)が、2次冷媒を冷却して降圧させている搬送熱交換器(7A又は7B)に連通する。この連通によって冷媒ボンベ(91)のガス抜きが行われ、該冷媒ボンベ(91)内が低圧となる。
【0081】
この状態において、上記四路切換弁(42)を切り換えて回収工程を実行し、両搬送熱交換器(7A又は7B)の押し出し動作と溜め込み動作を連続して行う。上記第6開閉弁(V6)の開口により、第3の補助通路(94)が冷媒ボンベ(91)に連通しているので、一方の搬送熱交換器(7A又は7B)から押し出された2次冷媒が第3の補助通路(94)を経て冷媒ボンベ(91)に回収される。
【0082】
−冷媒回収の終了工程−
このような冷媒の回収動作を継続していくと、やがて閉回路(13)の2次冷媒の回収が進み、冷媒回収量が多くなって2次冷媒圧力が低くなる。ただし、2次冷媒圧力は閉回路(13)の冷媒残留量と外気温度との兼ね合いで定まるため、圧力値のみに基づいたのでは、正確な冷媒回収量を推定することは難しい。そこで、本実施形態では、2次冷媒圧力及び外気温度の双方に基づいて、冷媒回収動作の終了時期を決定している。
【0083】
具体的には、図2に示すように、外気温度TAが所定の第1温度TA1よりも低い場合(TA<TA1)には、第1低圧圧力スイッチ(111)が切り換わってから所定時間t1経過時を回収動作終了時とする。また、外気温度TAが上記第1温度TA1以上であって且つ所定の第2温度TA2よりも小さい場合(TA1≦TA<TA2)には、第2低圧圧力スイッチ(112)が切り換わってから所定時間t2経過時を回収動作終了時とする。また、外気温度TAが上記第2温度TA2以上であって且つ上記第3温度TA3よりも小さい場合(TA2≦TA<TA3)には、第3低圧圧力スイッチ(113)が切り換わってから所定時間t3経過時を回収動作終了時とする。また、外気温度TAが上記第3温度TA3以上の場合(TA3≦TA)には、第4低圧圧力スイッチ(114)が切り換わってから所定時間t4経過時を回収動作終了時とする。
【0084】
このように、制御部(81)は低圧圧力スイッチ(111)〜(114)の作動を検知すると、それぞれ所定時間経過後に圧縮機(41)等の運転を停止し、回収動作を終了する。
【0085】
−実施形態1の効果−
以上のように、実施形態1によれば、回収運転の終了時期が外気温度に応じて自動的に決定されるので、外気温度が比較的高いために既設冷媒配管(2A,2B)の冷媒残留量が少ないにもかかわらず冷凍回路(40)の低圧圧力が十分に低下しないような場合であっても、非効率な回収運転を長時間継続することはなく、冷媒回収を効率的に行うことができる。
【0086】
−変形例−
なお、上記実施形態は、蒸留塔(50)の下流側に4つの低圧圧力スイッチ(111)〜(114)を備えたものであったが、これら低圧圧力スイッチ(111)〜(114)の代わりに圧力センサを設け、外気温センサ(115)の検出温度と当該圧力センサの検出圧力とに基づいて回収動作の終了時期を決定するようにしてもよい。
【0087】
また、上記実施形態は洗浄運転及び冷媒回収運転の2つの運転を行う装置(配管洗浄装置)であったが、冷媒回収運転のみを行う冷媒回収装置に対して前述の制御を適用してもよいことは勿論である。例えば、エアコン、冷媒配管、ボンベ等の容器など、各種の冷凍機器から冷媒を回収する冷媒回収装置において、前記制御を実行するようにしてもよい。
【0088】
<実施形態2>
実施形態2は、低圧圧力スイッチ(111)〜(114)の切換動作に基づいて回収動作を終了させるのではなく、回収動作の継続時間を、洗浄時間に比例した一定時間としたものである。
【0089】
図示は省略するが、本実施形態に係る配管洗浄装置の構成は、実施形態1の構成において、低圧圧力スイッチ(112)〜(114)を削除したものである。
【0090】
前述したように、本装置の洗浄時間は、ユーザがコントローラ(80)のタイマ(82)に入力した所定時間である。ところで、本発明者は、冷媒回収にとって好適な時間は、洗浄時間とほぼ比例関係にあることを経験的に見出した。そこで、本実施形態では、図3に示すように、回収時間TRと洗浄時間TWとの間の好適な比率αを用い、回収時間TRを洗浄時間TWのα倍に自動的に設定されるようにした。つまり、TR=α・TWとした。αの値は使用冷媒、装置の容量等の種々のパラメータに基づいて任意に設定することができるが、αの値は2〜3が特に好ましく、本実施形態ではα=2.4である。従って、洗浄時間が25分のときには、回収時間は60分に設定される。
【0091】
従って、実施形態2によれば、冷媒回収の効率が向上するだけでなく、ユーザがタイマ(82)に洗浄運転の運転時間を入力することにより、回収運転の運転時間が自動的に設定されることになるので、ユーザの入力の負担が減り、冷媒回収を含めた配管洗浄作業の作業性が向上する。また、装置の制御系が簡単化される。
【0092】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、回収運転の終了時期が冷凍回路(40)の圧力や外気温度に応じて自動的に決定されるので、冷媒配管(2A,2B)の冷媒残留量が少ない場合には、上記圧力や外気温度にかかわらず回収運転を速やかに終了することができる。従って、非効率な回収運転を長時間継続することを防止することができ、冷媒回収効率を向上させることができる。
【0093】
また、本発明によれば、タイマ(82)に入力される洗浄運転の運転時間の所定係数倍の時間が回収運転の運転時間となるので、ユーザが洗浄運転の運転時間を入力することにより、回収運転の運転時間は自動的に設定される。従って、非効率な回収運転を長時間継続することを防止することができ、冷媒回収効率を向上させることができる。また、ユーザが洗浄運転及び回収運転の運転時間を別々に入力する必要がなくなるので、作業の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】配管洗浄装置及び既設冷媒配管の冷媒回路図である。
【図2】冷媒回収運転の運転時間の終了時を外気温度の範囲毎に示した図である。
【図3】洗浄運転時間と回収運転時間との関係を示す図である。
【図4】外気温度と冷凍回路の圧力との関係を説明するための図である。
【符号の説明】
(2A),(2B) 既設冷媒配管
(7A),(7B) 搬送熱交換器(圧力容器,加圧部,減圧部)
(10) 配管洗浄装置
(40) 冷凍回路
(50) 蒸留塔
(51) タンク
(80) コントローラ
(81) 制御部(制御手段)
(82) タイマ
(111)〜(114) 低圧圧力スイッチ
(115) 外気温センサ(温度センサ)

Claims (10)

  1. 冷媒配管(2A,2B)の一端側に接続された第1の圧力容器(7A)及び他端側に接続された第2の圧力容器(7B)と、
    上記第1及び第2のいずれか一方の圧力容器の冷媒を加熱して加圧部とし、他方の圧力容器の冷媒を冷却して減圧部とする蒸気圧縮式冷凍回路(40)とを備え、
    上記加圧部から上記冷媒配管(2A,2B)を通じて上記減圧部に冷媒を流通させることによって該冷媒配管(2A,2B)を洗浄する洗浄運転と、該洗浄運転の後に該冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を該減圧部の吸引力によって回収する回収運転とを実行する配管洗浄装置であって、
    上記冷媒配管(2A,2B)と上記減圧部との間には、予め上記冷凍回路(40)の低圧圧力または高圧圧力の所定範囲毎に設定されたそれぞれ異なる圧力値(P1〜P4)で作動する複数の低圧圧力スイッチ(111〜114)が設けられ、
    上記冷凍回路(40)の圧力が高いほど高い圧力値で作動する低圧圧力スイッチを選定するように該冷凍回路(40)の圧力に応じた低圧圧力スイッチ(111〜114)を選定し、選定した低圧圧力スイッチ(111〜114)が作動してから所定時間経過後に上記回収運転を終了する配管洗浄装置。
  2. 冷媒配管(2A,2B)の一端側に接続された第1の圧力容器(7A)及び他端側に接続された第2の圧力容器(7B)と、
    上記第1及び第2のいずれか一方の圧力容器の冷媒を加熱して加圧部とし、他方の圧力容器の冷媒を冷却して減圧部とする蒸気圧縮式冷凍回路(40)とを備え、
    上記加圧部から上記冷媒配管(2A,2B)を通じて上記減圧部に冷媒を流通させることによって該冷媒配管(2A,2B)を洗浄する洗浄運転と、該洗浄運転の後に該冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を該減圧部の吸引力によって回収する回収運転とを実行する配管洗浄装置であって、
    上記冷媒配管(2A,2B)と上記減圧部との間には、圧力センサが設けられ、
    予め上記冷凍回路(40)の低圧圧力または高圧圧力の所定範囲毎に選定された複数の圧力値(P1〜P4)のうち、該冷凍回路(40)の圧力が高いほど高い圧力値を選定するように該冷凍回路(40)の圧力に応じた圧力値を選定し、選定した圧力値になってから所定時間経過後に上記回収運転を終了する配管洗浄装置。
  3. 冷媒配管(2A,2B)の一端側に接続された第1の圧力容器(7A)及び他端側に接続された第2の圧力容器(7B)と、
    上記第1及び第2のいずれか一方の圧力容器の冷媒を加熱して加圧部とする凝縮器(71,72)と、他方の圧力容器の冷媒を冷却して減圧部とする蒸発器(71,72)と、外気によって冷却される補助凝縮器(4e)とを有する蒸気圧縮式冷凍回路(40)と、
    外気温度を検出する温度センサ(115)とを備え、
    上記加圧部から上記冷媒配管(2A,2B)を通じて上記減圧部に冷媒を流通させることによって該冷媒配管(2A,2B)を洗浄する洗浄運転と、該洗浄運転の後に該冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を該減圧部の吸引力によって回収する回収運転とを実行する配管洗浄装置であって、
    上記冷媒配管(2A,2B)と上記減圧部との間には、予め外気温度の所定範囲毎に設定されたそれぞれ異なる圧力値(P1〜P4)で作動する複数の低圧圧力スイッチ(111〜114)が設けられ、
    外気温度が高いほど高い圧力値で作動する低圧圧力スイッチを選定するように該外気温度に応じた低圧圧力スイッチ(111〜114)を選定し、選定した低圧圧力スイッチ(111〜114)が作動してから所定時間経過後に上記回収運転を終了する配管洗浄装置。
  4. 冷媒配管(2A,2B)の一端側に接続された第1の圧力容器(7A)及び他端側に接続された第2の圧力容器(7B)と、
    上記第1及び第2のいずれか一方の圧力容器の冷媒を加熱して加圧部とする凝縮器(71,72)と、他方の圧力容器の冷媒を冷却して減圧部とする蒸発器(71,72)と、外気によって冷却される補助凝縮器(4e)とを有する蒸気圧縮式冷凍回路(40)と、
    外気温度を検出する温度センサ(115)とを備え、
    上記加圧部から上記冷媒配管(2A,2B)を通じて上記減圧部に冷媒を流通させることによって該冷媒配管(2A,2B)を洗浄する洗浄運転と、該洗浄運転の後に該冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を該減圧部の吸引力によって回収する回収運転とを実行する配管洗浄装置であって、
    上記冷媒配管(2A,2B)と上記減圧部との間には、圧力センサが設けられ、
    予め外気温度の所定範囲毎に選定された複数の圧力値(P1〜P4)のうち、該外気温度が高いほど高い圧力値を選定するように該外気温度に応じた圧力値を選定し、選定した圧力値になってから所定時間経過後に上記回収運転を終了する配管洗浄装置。
  5. 冷媒配管(2A,2B)に洗浄用冷媒を循環させることによって該冷媒配管(2A,2B)を洗浄する洗浄運転と、該洗浄運転の後に該冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を回収する回収運転とを実行する配管洗浄装置であって、
    入力された運転時間を記憶するタイマ(82)と、
    該タイマ(82)に記憶された運転時間に基づいて上記洗浄運転及び上記回収運転のそれぞれの運転を行う制御手段(81)とを備え、
    上記回収運転の運転時間は、上記タイマ(82)に入力される洗浄運転の運転時間の所定係数倍に自動的に設定される配管洗浄装置。
  6. 冷媒配管(2A,2B)の一端側に接続された第1の圧力容器(7A)及び他端側に接続された第2の圧力容器(7B)と、
    上記第1及び第2のいずれか一方の圧力容器の冷媒を加熱して加圧部とし、他方の圧力容器の冷媒を冷却して減圧部とする蒸気圧縮式冷凍回路(40)とを備え、
    上記加圧部から上記冷媒配管(2A,2B)を通じて上記減圧部に冷媒を流通させることによって該冷媒配管(2A,2B)を洗浄する洗浄運転と、該洗浄運転の後に該冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を該減圧部の吸引力によって回収する回収運転とを実行する配管洗浄装置であって、
    入力された運転時間を記憶するタイマ(82)と、
    該タイマ(82)に記憶された運転時間に基づいて上記洗浄運転及び上記回収運転のそれぞれの運転を行う制御手段(81)とを備え、
    上記回収運転の運転時間は、上記タイマ(82)に入力される洗浄運転の運転時間の所定係数倍に自動的に設定される配管洗浄装置。
  7. 冷媒配管(2A,2B)の一端側に接続された第1の圧力容器(7A)及び他端側に接続された第2の圧力容器(7B)と、
    上記第1及び第2のいずれか一方の圧力容器の冷媒を加熱して加圧部とし、他方の圧力容器の冷媒を冷却して減圧部とする蒸気圧縮式冷凍回路(40)とを備え、
    上記冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を該減圧部の吸引力によって回収する回収運転を実行する冷媒回収装置であって、
    上記冷媒配管(2A,2B)と上記減圧部との間には、予め上記冷凍回路(40)の低圧圧力または高圧圧力の所定範囲毎に設定されたそれぞれ異なる圧力値(P1〜P4)で作動する複数の低圧圧力スイッチ(111〜114)が設けられ、
    上記冷凍回路(40)の圧力が高いほど高い圧力値で作動する低圧圧力スイッチを選定するように該冷凍回路(40)の圧力に応じた低圧圧力スイッチ(111〜114)を選定し、選定した低圧圧力スイッチ(111〜114)が作動してから所定時間経過後に上記回収運転を終了する冷媒回収装置。
  8. 冷媒配管(2A,2B)の一端側に接続された第1の圧力容器(7A)及び他端側に接続された第2の圧力容器(7B)と、
    上記第1及び第2のいずれか一方の圧力容器の冷媒を加熱して加圧部とし、他方の圧力容器の冷媒を冷却して減圧部とする蒸気圧縮式冷凍回路(40)とを備え、
    上記冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を該減圧部の吸引力によって回収する回収運転を実行する配管洗浄装置であって、
    上記冷媒配管(2A,2B)と上記減圧部との間には、圧力センサが設けられ、
    予め上記冷凍回路(40)の低圧圧力または高圧圧力の所定範囲毎に選定された複数の圧力値(P1〜P4)のうち、該冷凍回路(40)の圧力が高いほど高い圧力値を選定するように該冷凍回路(40)の圧力に応じた圧力値を選定し、選定した圧力値になってから所定時間経過後に上記回収運転を終了する冷媒回収装置。
  9. 冷媒配管(2A,2B)の一端側に接続された第1の圧力容器(7A)及び他端側に接続された第2の圧力容器(7B)と、
    上記第1及び第2のいずれか一方の圧力容器の冷媒を加熱して加圧部とする凝縮器(71,72)と、他方の圧力容器の冷媒を冷却して減圧部とする蒸発器(71,72)と、外気によって冷却される補助凝縮器(4e)とを有する蒸気圧縮式冷凍回路(40)と、
    外気温度を検出する温度センサ(115)とを備え、
    上記冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を該減圧部の吸引力によって回収する回収運転を実行する配管洗浄装置であって、
    上記冷媒配管(2A,2B)と上記減圧部との間には、予め外気温度の所定範囲毎に設定されたそれぞれ異なる圧力値(P1〜P4)で作動する複数の低圧圧力スイッチ(111〜114)が設けられ、
    外気温度が高いほど高い圧力値で作動する低圧圧力スイッチを選定するように該外気温度に応じた低圧圧力スイッチ(111〜114)を選定し、選定した低圧圧力スイッチ(111〜114)が作動してから所定時間経過後に上記回収運転を終了する冷媒回収装置。
  10. 冷媒配管(2A,2B)の一端側に接続された第1の圧力容器(7A)及び他端側に接続された第2の圧力容器(7B)と、
    上記第1及び第2のいずれか一方の圧力容器の冷媒を加熱して加圧部とする凝縮器(71,72)と、他方の圧力容器の冷媒を冷却して減圧部とする蒸発器(71,72)と、外気によって冷却される補助凝縮器(4e)とを有する蒸気圧縮式冷凍回路(40)と、
    外気温度を検出する温度センサ(115)とを備え、
    上記冷媒配管(2A,2B)内の冷媒を該減圧部の吸引力によって回収する回収運転を実行する配管洗浄装置であって、
    上記冷媒配管(2A,2B)と上記減圧部との間には、圧力センサが設けられ、
    予め外気温度の所定範囲毎に選定された複数の圧力値(P1〜P4)のうち、該外気温度が高いほど高い圧力値を選定するように該外気温度に応じた圧力値を選定し、選定した圧力値になってから所定時間経過後に上記回収運転を終了する冷媒回収装置。
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