JP2001124447A - 油回収装置 - Google Patents

油回収装置

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JP2001124447A
JP2001124447A JP30845499A JP30845499A JP2001124447A JP 2001124447 A JP2001124447 A JP 2001124447A JP 30845499 A JP30845499 A JP 30845499A JP 30845499 A JP30845499 A JP 30845499A JP 2001124447 A JP2001124447 A JP 2001124447A
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oil
refrigerant
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compressor
fluid
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Masaaki Takegami
雅章 竹上
Kazuhide Nomura
和秀 野村
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】空調用の機器類の油を抜き取るための新たな装
置を提供する。 【解決手段】油を内蔵する空調用の圧縮機(20)に接続
されて流体が流れる閉回路(13)を備えている。閉回路
(13)の流体に移動力を付与して圧縮機(20)の油を移
動させる冷凍回路(40)を備えている。閉回路(13)
は、圧縮機(20)の油を流体から分離する分離器(50)
を備えている。冷凍回路(40)は、閉回路(13)の冷媒
を加熱又は冷却する搬送熱交換器(7A,7B)を有し、加
圧及び減圧によって冷媒に移動力を付与する。また、分
離器(50)には、油を回収して収納する油容器(11)が
接続されている。閉回路(13)には、流体である冷媒を
回収して収納する冷媒容器(91)が接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、空調用の
各種の機器類から油を回収する油回収装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、空気調和装置には、
特開平8−189710号公報に開示されているよう
に、圧縮機と四路切換弁と室外熱交換器と膨張弁と室内
熱交換器とが順に接続され、冷暖房を行うものがある。
【0003】そして、上記空気調和装置の圧縮機は、摺
動部などを潤滑するための潤滑油が内蔵されている。こ
の潤滑油は、所定の期間毎に交換する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、例え
ば、圧縮機の潤滑油を交換する場合、従来、適切な装置
が用いられていなかった。つまり、圧縮機の底部に形成
された抜取り孔から潤滑油を重力によって抜き取るか、
又は上記圧縮機に窒素を供給し、上記抜取り孔から潤滑
油を抜き取っていた。したがって、上記油交換に手間を
要しているという問題があった。
【0005】本発明は、斯かる点に鑑みて成されたもの
で、空調用の機器類の油を抜き取るための新たな装置を
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】具体的に、図1に示すよ
うに、本発明は、先ず、油を内蔵する空調用の機器類
(20)に接続されて流体が流れる流通回路(13)を備え
ている。さらに、該流通回路(13)の流体に移動力を付
与して上記機器類(20)の油を移動させる移送手段(4
0)を備えている。加えて、上記流通回路(13)に設け
られ、上記機器類(20)の油を流体から分離する油分離
手段(50)を備えている。
【0007】また、上記移送手段(40)は、流通回路
(13)の流体を加熱して加圧する加熱部(7A又は7B)
と、上記流体を冷却して減圧する冷却部(7B又は7A)と
を有し、加圧及び減圧によって流体に移動力を付与する
ものであってもよい。
【0008】また、上記油分離手段(50)には、油を回
収して収納する油容器(11)が接続されていてもよい。
【0009】また、上記流通回路(13)には、流体であ
る冷媒を回収して収納する冷媒容器(91)が接続されて
いてもよい。
【0010】また、上記空調用の機器類(20)は、圧縮
機であってもよい。
【0011】すなわち、本発明では、空調用の機器類
(20)に接続された流通回路(13)を流れる流体を加熱
部(7A又は7B)で加熱する一方、冷却部(7B又は7A)で
冷却し、加圧及び減圧によって流体に移動力を付与す
る。この移動力によって空調用の機器類(20)の油が油
分離手段(50)に回収される。
【0012】具体的に、油交換用の圧縮機(20)に冷媒
を供給し、該圧縮機(20)の油を油分離手段(50)に回
収する。そして、該油分離手段(50)において、油と冷
媒とを分離し、例えば、該油を油容器(11)に回収す
る。一方、冷媒は冷媒容器(91)に回収する。この油回
収によって圧縮機(20)の油交換が容易に行われる。
【0013】
【発明の効果】したがって、本発明によれば、空調用の
機器類(20)の古い油を容易に回収することができるの
で、油回収の手間を極めて簡略化することができる。
【0014】また、油分離手段(50)を設けているの
で、油と冷媒とを分離して回収することができ、回収作
業の迅速化及び簡略化を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0016】図1に示すように、油回収装置(10)は、
2次冷媒システムを利用して空調用の機器類である圧縮
機(20)に内蔵された油(潤滑油)を回収するものであ
る。尚、図1の油回収装置(10)は、例えば、既設の冷
媒配管を洗浄する洗浄装置を兼用している。
【0017】上記油交換用圧縮機(20)の吸入口には回
収回路(12)の一端が接続される一方、油交換用圧縮機
(20)の底部に形成された抜取り口には回収回路(12)
の他端が接続されている。
【0018】上記回収回路(12)は、接続回路(30)と
冷凍回路(40)とより構成されている。該接続回路(3
0)の両端が油交換用圧縮機(20)に接続されている。
そして、上記油交換用圧縮機(20)と回収回路(12)の
接続回路(30)とによって閉回路(13)が構成されてい
る。
【0019】上記閉回路(13)は、油交換用圧縮機(2
0)の油を回収するための流体である2次冷媒が充填さ
れ、流通回路を構成している。
【0020】上記接続回路(30)は、第1閉鎖弁(V1)
と逆止弁(31)と分離器(50)と加減圧部(60)と第2
閉鎖弁(V2)とが順に接続配管(34)によって接続され
て構成されている。
【0021】上記分離器(50)は、タンク(51)に分離
熱交換コイル(52)とフィルタ(53)が収納されて構成
され、2次冷媒から油を分離する油分離手段を構成して
いる。上記タンク(51)は、油交換用圧縮機(20)を流
通した液相の2次冷媒及び油を貯溜するものである。
【0022】上記分離熱交換コイル(52)は、後述する
冷凍回路(40)に接続され、タンク(51)内の液相の2
次冷媒を加熱して蒸発させる加熱手段を構成している。
上記フィルタ(53)は、タンク(51)内の上部に取り付
けられ、分離熱交換コイル(52)の加熱で蒸発したガス
相の2次冷媒の通過によって該2次冷媒より油を除去す
る捕集手段を構成している。
【0023】上記加減圧部(60)は、接続配管(34)の
途中を2つの並列通路(61,61)に形成すると共に、第
1搬送熱交換器(7A)及び第2搬送熱交換器(7B)が各
並列通路(61,61)に設けられて構成されている。更
に、上記加減圧部(60)における各搬送熱交換器(7A,
7B)の上流側と下流側とには、一方向にのみ冷媒流通を
許容する逆止弁(62,62,…)が設けられている。
【0024】上記冷凍回路(40)は、圧縮回路部(4C)
と搬送回路部(4A)とを備えて独立した1つの冷凍サイ
クルの移送手段を構成している。該搬送回路部(4A)
が、圧縮回路部(4C)に対して四路切換弁(42)によっ
て冷媒の流通方向が可逆になるように接続されている。
【0025】上記圧縮回路部(4C)は、圧縮機(41)の
吐出側に空冷凝縮器(4e)が、圧縮機(41)の吸込側に
アキュムレータ(46)がそれぞれ設けられて構成されて
いる。上記空冷凝縮器(4e)は、圧縮機(41)の吐出側
の高圧上昇を抑制するものである。つまり、1次冷媒の
凝縮量が低下すると、圧縮機(41)の吐出側の高圧圧力
が上昇する。この高圧圧力が所定値以上になると、空冷
ファン(4f)を駆動し、上記空冷凝縮器(4e)が圧縮機
(41)より吐出した冷媒を凝縮させる。
【0026】一方、上記搬送回路部(4A)は、第1搬送
熱交換器(7A)と整流回路(47)と第2搬送熱交換器
(7B)とが直列に接続されて構成されている。そして、
該整流回路(47)には1方向通路(48)が接続されてい
る。
【0027】上記整流回路(47)は、4つの1方向弁
(CV)を有するブリッジ回路に構成されている。該整流
回路(47)の4つの接続点にうち、2つの接続点には1
方向通路(48)が接続され、他の2つの接続点にはそれ
ぞれ第1搬送熱交換器(7A)及び第2搬送熱交換器(7
B)が接続されている。
【0028】上記1方向通路(48)には、上流側から分
離熱交換コイル(52)と膨張弁(EV)とが順に接続され
ている。該膨張弁(EV)は、過熱度制御される絞り機構
を構成している。該膨張弁(EV)の感温筒(TB)は、ア
キュムレータ(46)の流入側に取り付けられている。上
記分離熱交換コイル(52)は、上述したように分離器
(50)のタンク(51)に収納されている。
【0029】上記2つの搬送熱交換器(7A,7B)は、例
えば、プレート式熱交換器で構成されている。該各搬送
熱交換器(7A,7B)は、冷却動作と加熱動作とを交互に
繰り返すように構成されている。つまり、上記各搬送熱
交換器(7A,7B)は、交互に冷却部と加熱部とになる。
【0030】上記冷却動作は、分離器(50)で相変化し
たガス相の2次冷媒を冷却して液相に相変化させて減圧
させる動作である。また、上記加熱動作は、液相の2次
冷媒を液相状態まま加熱して加圧させる動作である。
【0031】具体的に、例えば、図1の左側の第1搬送
熱交換器(7A)に液相の2次冷媒が溜っている状態で、
図1の右側の第2搬送熱交換器(7B)にはガス相の2次
冷媒が溜っている状態とする。この状態において、上記
第1搬送熱交換器(7A)が加熱部に、第2搬送熱交換器
(7B)が冷却部になる。
【0032】上記圧縮機(41)から吐出した高温の1次
冷媒が第1搬送熱交換器(7A)において液相の2次冷媒
を加熱して昇圧させ、移動力である搬送圧力を付与して
2次冷媒を油交換用圧縮機(20)に押し出す。一方、上
記1次冷媒は、分離熱交換コイル(52)を経て膨張弁
(EV)で減圧され、第2搬送熱交換器(7B)で蒸発す
る。この1次冷媒は、ガス相の2次冷媒を冷却して該2
次冷媒を液相に相変化させて減圧させる。この結果、第
2搬送熱交換器(7B)がガス相の2次冷媒を分離器(5
0)より吸引して該2次冷媒を溜め込む。
【0033】その後、上記第1搬送熱交換器(7A)を冷
却部に、第2搬送熱交換器(7B)を加熱部に切り換え
る。そして、上記圧縮機(41)から吐出した高温の1次
冷媒が第2搬送熱交換器(7B)に流れ、液相の2次冷媒
を油交換用圧縮機(20)に押し出す。一方、1次冷媒は
第1搬送熱交換器(7A)で蒸発してガス相の2次冷媒を
冷却して該第1搬送熱交換器(7A)に2次冷媒を溜め込
む。この動作を繰り返す。
【0034】尚、上記圧縮回路部(4C)には、圧縮機
(41)の吸込側に低圧圧力センサ(P1)が、圧縮機(4
1)の吐出側に高圧圧力センサ(P2)及び温度センサ(T
2)が設けられている。該低圧圧力センサ(P1)、高圧
圧力センサ(P2)及び温度センサ(T2)は、1次冷媒の
温度や圧力の他、圧力相当飽和温度などを検出するため
の検出手段を構成している。
【0035】また、上記接続回路(30)の接続配管(3
4)には、分離器(50)の下流側に位置して低圧圧力ス
イッチ(LPS)が設けられている。該低圧圧力スイッチ
(LPS)は、2次冷媒の圧力や圧力相当飽和温度などを
検出するための検出手段を構成している。
【0036】上記冷凍回路(40)は、圧縮機(41)の吐
出圧力が所定値以上になるか、圧縮機(41)の吐出温度
が所定値以下になるか、又は分離器(50)の内部圧力が
所定値以上になるか、何れかの条件になると、四路切換
弁(42)を切り換えるように構成されている。該冷凍回
路(40)は、四路切換弁(42)の切り換えによって搬送
回路部(4A)の冷媒の流通方向が切り換わる。
【0037】例えば、一方の搬送熱交換器(7A,7B)
(冷却側)が液相の2次冷媒で満杯になると、この搬送
熱交換器(7A,7B)における1次冷媒の熱交換量が低下
する。この結果、膨張弁(EV)を過熱度制御しているの
で、絞り量が大きくなり、圧縮機(41)の吸込側の低圧
圧力が低下する。この低圧圧力を低圧圧力センサ(P1)
が検知し、所定値以下になると、四路切換弁(42)を切
り換える。
【0038】また、上記接続回路(30)には、2次冷媒
の充填及び回収のためのホットガス通路(15)及び補助
回路(90)が設けられている。つまり、本実施形態の油
回収装置(10)は、油や2次冷媒を回収する他、配管洗
浄としても機能するように構成されている。
【0039】上記ホットガス通路(15)は、高圧の2次
冷媒を油交換用圧縮機(20)に供給し、該油交換用圧縮
機(20)を加圧しても油を回収し得るようにしている。
該ホットガス通路(15)の流入側は、2つに分岐され、
2つの流入端が各搬送熱交換器(7A,7B)の流入側の並
列通路(61,61)に接続されている。また、上記ホット
ガス通路(15)の流出端は、第2閉鎖弁(V2)と油交換
用圧縮機(20)との間に接続されている。上記ホットガ
ス通路(15)における流入側の分岐部分には1方向弁
(CV)が、流出側の集合部分には第3閉鎖弁(V3)がそ
れぞれ設けられている。
【0040】上記補助回路(90)は、冷媒容器(91)と
4つの補助通路(92〜95)とを備えている。
【0041】第1の補助通路(92)は、流入側のメイン
部分から流出側が2つに分岐されている。該第1の補助
通路(92)の流入端が冷媒容器(91)に連通し、2つの
流出端が、ホットガス通路(15)の接続部より下流側に
おいて各並列通路(61,61)に接続されている。上記第
1の補助通路(92)における流入側のメイン部分には第
4閉鎖弁(V4)が、流出側の分岐部分には1方向弁(C
V)がそれぞれ設けられている。
【0042】第3の補助通路(94)は第6閉鎖弁(V6)
が設けられている。該第3の補助通路(94)の一端が冷
媒容器(91)に連通し、他端が第2搬送熱交換器(7B)
の流出側の並列通路(61)に接続されている。
【0043】第2の補助通路(93)は第5閉鎖弁(V5)
が設けられている。該第2の補助通路(93)の一端が、
第3の補助通路(94)に第6閉鎖弁(V6)の下流側にお
いて接続され、他端が、第1の補助通路(92)のメイン
部分に第4閉鎖弁(V4)の下流側において接続されてい
る。
【0044】第4の補助通路(95)は第7閉鎖弁(V7)
が設けられている。該第4の補助通路(95)の一端が、
ホットガス通路(15)の集合部分に第3閉鎖弁(V3)の
上流側において接続され、他端が、第1の補助通路(9
2)のメイン部分に第4閉鎖弁(V4)の上流側において
接続されている。
【0045】そして、上記2次冷媒を閉回路(13)に充
填するための充填回路(9S)が、上記ホットガス通路
(15)の一部と第4の補助通路(95)と第2の補助通路
(93)と第1の補助通路(92)の一部と第3の補助通路
(94)の一部とによって形成されている。
【0046】また、上記2次冷媒を冷媒容器(91)に回
収して収納するための収納回路(9R)が、上記ホットガ
ス通路(15)と第1の補助通路(92)と第3の補助通路
(94)とによって形成されている。
【0047】上記分離器(50)には、該分離器(50)に
溜まった油を回収して収納するための油容器(11)が収
納通路(54)によって接続されている。該収納通路(5
4)には、第8閉鎖弁(V8)が設けられている。
【0048】上記冷凍回路(40)は、コントローラ(8
0)によって制御される。該コントローラ(80)は、上
記低圧圧力センサ(P1)、高圧圧力センサ(P2)、温度
センサ(T2)及び低圧圧力スイッチ(LPS)の検知信号
が入力されている。
【0049】〈作用〉次に、上述した油回収装置(10)
による油交換用圧縮機(20)の油回収動作について説明
する。
【0050】先ず、油を回収する油交換用圧縮機(20)
を回収回路(12)の接続回路(30)を接続して閉回路
(13)を形成する。
【0051】続いて、2次冷媒を閉回路(13)に充填す
る。例えば、閉回路(13)を真空状態にし、冷媒容器
(91)を第1の補助通路(92)に接続する。そして、上
記第4閉鎖弁(V4)を開き、2次冷媒を冷媒容器(91)
より第1の補助通路(92)を介して閉回路(13)に充填
する。尚、第8閉鎖弁(V8)は閉鎖されている。
【0052】2次冷媒を追加充填する場合、補助回路
(90)においては、第3閉鎖弁(V3)と第4閉鎖弁(V
4)と第6閉鎖弁(V6)を閉じる一方、第7閉鎖弁(V
7)と第5閉鎖弁(V5)を開く。尚、この際にも第8閉
鎖弁(V8)は閉鎖されている。
【0053】この状態において、冷凍回路(40)を駆動
すると、図1の実線矢符に示すように、搬送熱交換器
(7A,7B)の上流側から閉回路(13)のホットガスがホ
ットガス通路(15)から第4の補助通路(95)を経て冷
媒容器(91)に流入する。このホットガスにより冷媒容
器(91)の内部が加圧され、該冷媒容器(91)の冷媒、
つまり、2次冷媒が第3の補助通路(94)から第2の補
助通路(93)を経て第1の補助通路(92)を通り、閉回
路(13)に充填される。
【0054】続いて、油の回収動作に移り、上記第3閉
鎖弁(V3)〜第8閉鎖弁(V8)を閉鎖したまま冷凍回路
(40)を駆動する。つまり、圧縮機(41)を駆動して1
次冷媒を循環させる。上記圧縮機(41)より吐出した高
温高圧の1次冷媒は、空冷凝縮器(4e)を流れ、四路切
換弁(42)を経て一方の搬送熱交換器(7A又は7B)に流
れる。
【0055】そこで、図1の左側の第1搬送熱交換器
(7A)に液相の2次冷媒が溜っている状態で、図1の右
側の第2搬送熱交換器(7B)にガス相の2次冷媒が溜っ
ている状態から説明する。
【0056】この状態においては、四路切換弁(42)が
図1の実線状態に切り換わり、高温の1次冷媒が第1搬
送熱交換器(7A)を流れ、1次冷媒が凝縮して液相の2
次冷媒を加熱して昇圧させる。この昇圧によって2次冷
媒は液相のまま搬送圧力、つまり、移動力を得て第1搬
送熱交換器(7A)を流出して油交換用圧縮機(20)に流
れる。
【0057】また、上記第1搬送熱交換器(7A)を経た
1次冷媒は、整流回路(47)及び1方向通路(48)を通
り、分離器(50)の分離熱交換コイル(52)に流れ、分
離器(50)のタンク(51)に溜っている液相の2次冷媒
を蒸発させる。
【0058】その後、上記凝縮した1次冷媒は、膨張弁
(EV)で減圧して第2搬送熱交換器(7B)に流れ、該1
次冷媒が蒸発する。この蒸発により、ガス相の2次冷媒
が冷却されて液相に相変化する。この相変化により、2
次冷媒は、降圧してガス相の2次冷媒を分離器(50)よ
り吸引すると共に、第2搬送熱交換器(7B)に該2次冷
媒を溜め込む。
【0059】一方、上記第2搬送熱交換器(7B)で蒸発
した1次冷媒は四路切換弁(42)を介して圧縮機(41)
に戻り、この動作を繰り返す。
【0060】その後、上記第2搬送熱交換器(7B)が液
相の2次冷媒で満杯になると、四路切換弁(42)を切り
換える。つまり、上記第2搬送熱交換器(7B)における
1次冷媒の熱交換量が低下すると、膨張弁(EV)が過熱
度制御しているので、絞り量が大きくなり、圧縮機(4
1)の吸込側の低圧圧力が低下する。そして、例えば、
この低圧圧力を低圧圧力センサ(P1)が検知し、所定値
以下になると、四路切換弁(42)を切り換える。
【0061】この四路切換弁(42)の切り換えによっ
て、圧縮機(41)より吐出した1次冷媒が第2搬送熱交
換器(7B)に流れ、2次冷媒を油交換用圧縮機(20)に
送出する。一方、1次冷媒は分離熱交換コイル(52)を
経て第1搬送熱交換器(7A)で蒸発し、2次冷媒を冷却
して該2次冷媒を溜め込む。この動作を繰り返して2次
冷媒を閉回路(13)内で循環させる。
【0062】この液相の2次冷媒は、油交換用圧縮機
(20)を流れ、該油交換用圧縮機(20)の内部の油を追
い出す。又は油交換用圧縮機(20)の内部の油が2次冷
媒に溶け込む。この2次冷媒及び油は、分離器(50)に
流れ、該分離器(50)において、2次冷媒が分離熱交換
コイル(52)の加熱によって蒸発する。この結果、油が
分離されてタンク(51)に滞積する。同時に、上記2次
冷媒は、フィルタ(53)を通過する際、該2次冷媒に混
入している油が除去され、上述した一方の搬送熱交換器
(7A又は7B)に流れ、この動作を繰り返す。
【0063】上記2次冷媒の搬送時において、1次冷媒
の凝縮量が低下すると、圧縮機(41)の吐出側の高圧圧
力が上昇する。この高圧圧力を高圧圧力センサ(P2)が
検知し、所定値以上になると、空冷ファン(4f)を駆動
する。この結果、高温高圧の1次冷媒は、一部が空冷凝
縮器(4e)で凝縮した後、この気液二相の1次冷媒が、
四路切換弁(42)を経て一方の搬送熱交換コイル(71又
は72)に流れる。この空冷凝縮器(4e)の凝縮によって
1次冷媒の高圧圧力が低下する。
【0064】次に、上記分離器(50)で分離した油の回
収動作について、図2の制御フローに基づき説明する。
【0065】先ず、ステップST1において、上述した
油の回収時に、分離器(50)の内部の液面が上死点以上
になったか否かを判定する。つまり、2次冷媒と油とを
含む液面が上死点に到達したか否かを判定する。
【0066】この分離器(50)の液面が上死点になるま
で、ステップST1の判定がNOとなってこの判定動作
を繰り返し、上記油の回収を継続する。その後、上記分
離器(50)の液面が上死点以上になると、ステップST
1からステップST2に移り、分離器(50)の入口側の
第1閉鎖弁(V1)を閉鎖する。つまり、油交換用圧縮機
(20)から分離器(50)への油などの流入を止める。
【0067】その後、ステップST3に移り、第1閉鎖
弁(V1)を閉鎖してからX分が経過したか否かを判定
し、例えば、10分が経過するまで、ステップST3で
待機する。
【0068】上記X分が経過すると、ステップST4に
移り、上記分離器(50)の内部の液面が下死点以上か否
かを判定する。つまり、2次冷媒と油とを含む液面が下
死点まで低下したか否かを判定する。
【0069】上記分離器(50)の液面が下死点より低下
すると、ステップST4からステップST5に移り、第
1閉鎖弁(V1)を開き、上述した油の回収動作を再開す
る。つまり、上記X分の待機によって、分離器(50)の
内部の2次冷媒が蒸発する。この結果、液面が下死点よ
り低下した場合、油がさほど回収されていないことにな
る。したがって、油の回収動作を再開する。
【0070】一方、上記ステップST4において、上記
分離器(50)の液面が下死点以上であると、ステップS
T6に移り、第8閉鎖弁(V8)を開き、分離器(50)の
油を油容器(11)に回収する。その後、ステップST7
に移り、上記分離器(50)の液面が下死点より低下する
と、油が分離器(50)より油容器(11)に収納されたこ
とになる。したがって、上記第8閉鎖弁(V8)を閉じ、
第1閉鎖弁(V1)を開き、上述した油の回収動作を再開
する。
【0071】また、上記油交換用圧縮機(20)を加圧し
て油を回収してもよい。つまり、第1閉鎖弁(V1)と第
3閉鎖弁(V3)を開き、他の第2閉鎖弁(V2)と第4閉
鎖弁(V4)〜第8閉鎖弁(V8)を閉じる。この状態にお
いて、上述した冷凍回路(40)を駆動し続け、閉回路
(13)のホットガスをホットガス通路(15)から油交換
用圧縮機(20)に供給する。この結果、該油交換用圧縮
機(20)が加圧され、油が分離器(50)に回収される。
【0072】つまり、2次冷媒を加熱して昇圧させてい
る搬送熱交換器(7A又は7B)においては、四路切換弁
(42)を切り換える直前で2次冷媒が最も高温高圧にな
っている。このため、高圧のガス相の2次冷媒をホット
ガス通路(15)から油交換用圧縮機(20)に送出する。
この高圧の2次冷媒によって油交換用圧縮機(20)の油
を押し出す。
【0073】上記油回収動作が終了すると、2次冷媒の
回収動作を行う。例えば、第2閉鎖弁(V2)と第5閉鎖
弁(V5)と第7閉鎖弁(V7)と第8閉鎖弁(V8)を閉じ
たまま、第1閉鎖弁(V1)と第3閉鎖弁(V3)と第4閉
鎖弁(V4)と第6閉鎖弁(V6)を開く。
【0074】この弁状態により、上述した冷凍回路(4
0)を駆動し続け、図1の一点鎖線矢符に示すように、
閉回路(13)のホットガスをホットガス通路(15)から
油交換用圧縮機(20)等に供給する。
【0075】一方、上記冷媒容器(91)が、第1の補助
通路(92)と第3の補助通路(94)に連通接続されてい
る。そして、上記第4閉鎖弁(V4)の開口により、第1
の補助通路(92)が、2次冷媒を冷却して降圧させてい
る搬送熱交換器(7A又は7B)に連通する。この連通によ
って冷媒容器(91)のガス抜きが行われ、該冷媒容器
(91)内が低圧となる。
【0076】この状態において、上記四路切換弁(42)
を切り換え、両搬送熱交換器(7A又は7B)の押し出し動
作と溜め込み動作を連続して行う。上記第6閉鎖弁(V
6)の開口により、第3の補助通路(94)が冷媒容器(9
1)に連通しているので、一方の搬送熱交換器(7A又は7
B)から押し出された2次冷媒が第3の補助通路(94)
を経て冷媒容器(91)に回収される。
【0077】その後、低圧圧力スイッチ(LPS)が作動
すると、回収動作を終了する。つまり、閉回路(13)の
2次冷媒がほぼ回収されると、2次冷媒圧力が低くなる
ので、上記低圧圧力スイッチ(LPS)に基づき回収動作
の終了を判定する。
【0078】〈実施形態の効果〉以上のように、本実施
形態によれば、油交換用圧縮機(20)の古い油を容易に
回収することができるので、油回収の手間を極めて簡略
化することができる。
【0079】また、分離器(50)を設けているので、油
と冷媒とを分離して回収することができ、回収作業の迅
速化及び簡略化を図ることができる。
【0080】特に、冷媒配管の洗浄などにも利用するこ
とができるので、装置の汎用性を拡大することができ
る。
【0081】
【発明の他の実施の形態】上記実施形態においては、加
熱部及び冷却部は、冷凍回路(40)の2つの搬送熱交換
器(7A,7B)で構成したが、加熱は、ヒータや太陽熱な
どを利用したものであってもよく、冷却は、氷や水冷又
は空冷などを利用してものでもよい。
【0082】また、上記空調用の機器類は、圧縮機(2
0)の他、油分離器やアキュムレータ、レシーバなどで
あってもよく、これらの容器の油を回収するものであっ
てもよく、また、本発明、車両用エンジンの油回収に適
用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の油回収装置を示す回路図である。
【図2】油の回収動作を示すフロー図である。
【符号の説明】
10 油回収装置 11 油容器 12 回収回路 13 閉回路(流通回路) 15 ホットガス通路 20 圧縮機(空調用の機器類) 30 接続回路 40 冷凍回路(移送手段) 50 分離器(油分離手段) 7A,7B 搬送熱交換器(加熱部、冷却部) 91 冷媒容器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油を内蔵する空調用の機器類(20)に接
    続されて流体が流れる流通回路(13)と、 該流通回路(13)の流体に移動力を付与して上記機器類
    (20)の油を移動させる移送手段(40)と、 上記流通回路(13)に設けられ、上記機器類(20)の油
    を流体から分離する油分離手段(50)とを備えているこ
    とを特徴とする油回収装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 移送手段(40)は、流通回路(13)の流体を加熱して加
    圧する加熱部(7A又は7B)と、上記流体を冷却して減圧
    する冷却部(7B又は7A)とを有し、加圧及び減圧によっ
    て流体に移動力を付与することを特徴とする油回収装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 油分離手段(50)には、油を回収して収納する油容器
    (11)が接続されていることを特徴とする油回収装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 流通回路(13)には、流体である冷媒を回収して収納す
    る冷媒容器(91)が接続されていることを特徴とする油
    回収装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 空調用の機器類(20)は、圧縮機であることを特徴とす
    る油回収装置。
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