JP3324460B2 - 冷凍装置の配管洗浄装置および配管洗浄方法 - Google Patents

冷凍装置の配管洗浄装置および配管洗浄方法

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JP3324460B2
JP3324460B2 JP24832397A JP24832397A JP3324460B2 JP 3324460 B2 JP3324460 B2 JP 3324460B2 JP 24832397 A JP24832397 A JP 24832397A JP 24832397 A JP24832397 A JP 24832397A JP 3324460 B2 JP3324460 B2 JP 3324460B2
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武夫 植野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和機や冷
凍機を含む冷凍装置の配管洗浄装置および配管洗浄方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の空気調和装置の更新需要時におい
て、既設の冷媒配管をそのまま流用する場合がある。こ
の場合、既設の冷媒回路の冷媒と新設の冷媒回路の冷媒
とが、同一のCFC系冷媒やHCFC系冷媒であれば、
さほど問題が生じることがなく、既設冷媒配管を使用す
ることができる。
【0003】しかし、新設の冷媒回路には、近年の環境
問題などの観点から、従来のCFC系冷媒やHCFC系
冷媒に代わり、HFC(ハイドロフルオロカーボン)系冷
媒を用いることが提案されている。
【0004】この場合、上記既設冷媒配管を流用しよう
とすると、冷媒配管の内部を洗浄しなければならない。
つまり、既設冷媒配管の内面には、潤滑油が付着した
り、ゴミなどが付着している場合が多い。特に従来のC
FC系冷媒等では潤滑油に鉱油が用いられていたのに対
し、HFC系冷媒では潤滑油に合成油が用いられるの
で、鉱油が既設冷媒配管に残存していると、新設の冷媒
回路において、異物(コンタミネーション)が生じ、絞り
機構を閉塞したり、圧縮機を損傷するという問題があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、冷媒配管を効率良く洗浄できる冷凍装置の配管洗
浄装置および配管洗浄方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の冷凍装置の配管洗浄装置は、冷媒
を循環させて、冷媒配管を洗浄する洗浄回路を備えた冷
凍装置の配管洗浄装置であって、上記洗浄回路の途中に
介設された搬送熱交換器内のガス冷媒を冷却することに
より減圧して外部から冷媒を吸い込む吸込動作と、搬送
熱交換器内の冷媒を加熱することにより加圧して液冷媒
を吐出する吐出動作とを交互に繰り返して、液冷媒を冷
媒配管に循環させる熱ポンプを備え、上記搬送熱交換器
の上流から下流側にバイパスするエア抜き通路を備え
上記熱ポンプは、上記搬送熱交換器の上流側に設けた下
流側に向かって順方向の逆止弁もしくはストップバルブ
を有するとともに搬送熱交換器の下流側に設けた下流側
に向かって順方向の逆止弁もしくはストップバルブを有
し、 上記エア抜き通路は、上記搬送熱交換器の上流側に
設けた逆止弁もしくはストップバルブと搬送熱交換器と
の間と、搬送熱交換器の下流側に設けた逆止弁もしくは
ストップバルブの下流側とを結ぶものであり、かつスト
ップバルブを有して いることを特徴としている。
【0007】この請求項1の発明では、上記搬送熱交換
器は、その搬送熱交換器内のガス冷媒を冷却することに
より減圧して外部から冷媒を吸い込む吸込動作と、搬送
熱交換器内の冷媒を加熱することにより加圧して液冷媒
を吐出する吐出動作とを交互に繰り返す熱ポンプ動作を
行なう。
【0008】ここで、吐出動作を行なっている方の上記
搬送熱交換器から上記エア抜き通路を通して、上記搬送
熱交換器の中に入ったエアを、上記熱交換器の上流側か
ら下流側に抜いて、上記搬送熱交換器のガス抜きを行な
うことができる。このガス抜きによって、搬送熱交換器
の熱交換効率を向上でき、熱ポンプの効率を向上できる
から、冷媒配管の洗浄効率を向上できる。
【0009】また、請求項2の発明の冷凍装置の配管洗
浄装置は、冷媒を循環させて、冷媒配管を洗浄する洗浄
回路を備えた配管洗浄装置であって、上記洗浄回路の途
中に介設され、互いに並列に接続された第1搬送熱交換
器と第2搬送熱交換器との間において、搬送熱交換器内
のガス冷媒を冷却することにより減圧して外部から冷媒
を吸い込む吸込動作と、搬送熱交換器内の冷媒を加熱す
ることにより加圧して液冷媒を吐出する吐出動作とを交
互に繰り返して、液冷媒を冷媒配管に循環させる熱ポン
プを備え、上記搬送熱交換器の上流側から下流側にバイ
パスするエア抜き通路を備え 上記熱ポンプは、上記搬
送熱交換器の上流側に設けた下流側に向かって順方向の
逆止弁もしくはストップバルブを有するとともに搬送熱
交換器の下流側に設けた下流側に向かって順方向の逆止
弁もしくはストップバルブを有し、 上記エア抜き通路
は、上記搬送熱交換器の上流側に設けた逆止弁もしくは
ストップバルブと搬送熱交換器との間と、搬送熱交換器
の下流側に設けた逆止弁もしくはストップバルブの下流
側とを結ぶものであり、かつストップバルブを有してい
ことを特徴としている。
【0010】この請求項2の発明では、上記第1,第2
の2つの搬送熱交換器は、この搬送熱交換器内のガス冷
媒を冷却することにより減圧して外部から冷媒を吸い込
む吸込動作と、搬送熱交換器内の冷媒を加熱することに
より加圧して液冷媒を吐出する吐出動作とを交互に繰り
返す熱ポンプ動作を行なう。
【0011】ここで、上記2つの搬送熱交換器の内の吐
出動作を行なっている方の熱交換器から上記エア抜き通
路を通して、上記搬送熱交換器の中に入ったエアを、上
記熱交換器の上流側から下流側に抜いて、上記搬送熱交
換器のガス抜きを行なうことができる。このガス抜きに
よって、搬送熱交換器の熱交換効率を向上でき、熱ポン
プの効率を向上できるから、冷媒配管の洗浄効率を向上
できる。
【0012】また、請求項1,2の発明では、上記2つ
の搬送熱交換器の内の加圧動作を行なっている方の搬送
熱交換器はその上部に溜まったエアを上流側の逆止弁
(もしくはストップバルブ)に向かって押し出し、この押
し出されたエアは上記逆止弁の手前で上記エア抜き通路
に入って、上記ストップバルブを通って、上記搬送熱交
換器の下流側に設けた逆止弁もしくはストップバルブの
下流側に到達する。この請求項1,2の発明によれば、
上記ストップバルブの開閉によって、エア抜き動作をオ
ンオフできる。
【0013】また、請求項の発明の配管洗浄方法は、
冷媒配管に洗浄冷媒を循環させて、冷媒配管を洗浄する
配管洗浄方法であって、第1搬送熱交換器と第2搬送熱
交換器の間に接続された絞り機構と圧縮機と四路切換弁
とを有し、上記洗浄冷媒が流れる洗浄回路とは別の熱ポ
ンプ用冷媒回路を用い、上記圧縮機の吐出圧力が所定値
以上になったとき、または、上記圧縮機の吐出温度が所
定値以下になったときに、または、圧縮機の吸入圧力が
所定値以下になったときに、上記四路切換弁を切り換え
て上記2つの搬送熱交換器に流れる冷媒の流通方向を切
り換えて、上記2つの搬送熱交換器で、その搬送熱交換
器内のガス冷媒を冷却することにより減圧して外部から
冷媒を吸い込む吸込動作と、搬送熱交換器内の冷媒を加
熱することにより加圧して液冷媒を吐出する吐出動作と
を交互に繰り返して、液冷媒を冷媒配管に循環させ、ス
トップバルブを有し、上記第1,第2搬送熱交換器の上
流側から下流側にバイパスするエア抜き通路を用いて、
上記四路切換弁を切り換えたときに上記ストップバルブ
を所定時間だけ開けて、加圧側の搬送熱交換器のガス抜
きを行なうことを特徴としている。
【0014】この請求項の発明の配管洗浄方法では、
上記四路切換弁を切り換えたときに上記ストップバルブ
を所定時間だけ開けて、加圧側の搬送熱交換器のガス抜
きを行なう。四路切換弁の切り換えたときには、上記加
圧側の搬送熱交換器の内圧が最も上昇しているから、溜
まったエアを上記エア抜き通路から容易に抜くことがで
きる。
【0015】また、請求項の発明の配管洗浄装置は、
冷媒を循環させて、冷媒配管を洗浄する洗浄回路を備え
た配管洗浄装置であって、上記洗浄回路の途中に介設さ
れ、互いに並列に接続された第1搬送熱交換器と第2搬
送熱交換器との間に接続された絞り機構と圧縮機と四路
切換弁とを有し、上記洗浄冷媒が流れる洗浄回路とは別
の熱ポンプ回路を有し、この四路切換弁の切り換えでも
って上記熱ポンプ回路に流れる作動冷媒の流通方向を切
り換えることによって、上記搬送熱交換器内のガス冷媒
を冷却することにより減圧して外部から冷媒を吸い込む
吸込動作と、上記搬送熱交換器内の冷媒を加熱すること
により加圧して液冷媒を吐出する吐出動作とを交互に繰
り返す熱ポンプと、ストップバルブを有し、上記第1,
第2搬送熱交換器の上流側から下流側にバイパスするエ
ア抜き通路と、上記四路切換弁が切り換わったときに上
記ストップバルブを所定時間だけ開ける制御部とを備え
たことを特徴としている。
【0016】この請求項の配管洗浄装置では、上記四
路切換弁を切り換えたときに、上記制御部で上記ストッ
プバルブを所定時間だけ開けて、内圧が最も上昇してい
る加圧側の搬送熱交換器から上記エア抜き通路を通して
容易にガス抜きできる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0018】図1に、この発明の冷凍装置の配管洗浄装
置の実施の形態を示す。この実施の形態の配管洗浄装置
1は、洗浄回路2を備える。この洗浄回路2は、R22
からなる洗浄冷媒を循環させて、ガスライン3と液ライ
ン5からなる既設連絡配管を洗浄する回路である。この
洗浄回路2は、ガスライン3の一端のバルブ13と液ラ
イン5の一端のバルブ14とを直接接続する配管6と、
上記液ライン5の他端のバルブ16と洗浄ユニット7の
流入口に設けたバルブV2との間に接続された配管10
と、上記ガスライン3の他端のバルブ15と上記洗浄ユ
ニット7の流出口に設けたバルブV6との間に接続され
た配管12とを有する。
【0019】上記洗浄ユニット7は、油分離器17を備
え、この油分離器17と上記流入口のバルブV2との間
に接続された導入配管18を通って、上記油分離器17
に液冷媒が導入される。また、上記導入配管18には上
記バルブV2から上記油分離器17への冷媒流れを許す
逆止弁20が設けられている。上記導入配管18は上記
油分離器17の側壁の上下方向の中央よりやや上の箇所
に接続されている。
【0020】上記油分離器17は、その下部に熱交換コ
イル21を有し、この熱交換コイル21は後述する熱ポ
ンプ回路に接続されている。この熱交換コイル21でも
って、上記導入配管18から導入された液冷媒を蒸発さ
せる。また、上記コイル21の上下の位置で側壁に上液
レベルセンサ22および下液レベルセンサ23が取り付
けられている。この上液レベルセンサ22および下液レ
ベルセンサ23はフロートスイッチで構成されている。
【0021】また、上記油分離器17は天井のやや下方
かつ上記導入配管18の接続点よりも上方にはめ込まれ
たフィルタ24を有する。コイル21で蒸発した冷媒が
フィルタ24を通過することで、冷媒中の異物が取り除
かれる。また、上記油分離器17の底には排出バルブV
7が取り付けられており、この排出バルブV7から底に
溜まった油を排出できるようになっている。
【0022】上記油分離器17の天井には、配管29が
接続され、この配管29は配管29Aと29Bとに分岐
して、第1の搬送熱交換器25の天井と第2の搬送熱交
換器26の天井とに接続されている。上記配管29は上
記油分離器17の天井の上方位置に設けられた低圧セン
サ27を有している。また、上記配管29A,29Bに
は逆止弁30,31が設けられている。この逆止弁30,
31は上記油分離器17から搬送熱交換器25,26へ
の冷媒流を許す。
【0023】上記搬送熱交換器25,26は熱交換コイ
ル32,33を有し、この熱交換コイル32,33は後述
の熱ポンプ回路200に接続されている。そして、上記
搬送熱交換器25,26の底に配管35,36が接続さ
れ、この配管35,36は逆止弁37,38(流出口のバ
ルブV6に向かって順方向)を経由して合流配管40に
接続されている。この合流配管40はバルブV1を介し
て、流出口に設けたバルブV6に接続されている。
【0024】一方、上記熱ポンプ回路200は、圧縮機
41、熱交換器42、四路切換弁43、上記第1搬送熱
交換器25、上記油分離器17、上記第2搬送熱交換器
26、上記四路切換弁43、アキュムレータ45、上記
圧縮機41の順に接続する配管46を有する。上記第1
搬送熱交換器25と上記油分離器17とを接続する配管
47には電動膨張弁48が設けられ、この電動膨張弁4
8をバイパスする配管50に逆止弁51(油分離器17
に向かって順方向)が設けられている。上記電動膨張弁
48は、上記第1搬送熱交換器25に関して反対側の配
管53に取り付けられた管温筒54からの信号でもって
開度が調節される。また、上記油分離器17と上記第2
搬送熱交換器26とを接続する配管55に電動膨張弁5
6が設けられ、この電動膨張弁56をバイパスする配管
57に逆止弁58(油分離器17に向かって順方向)が設
けられている。上記電動膨張弁56は、第2搬送熱交換
器26に関して反対側の配管60に取り付けられた管温
筒61からの信号でもって開度が調節される。
【0025】そして、上記圧縮機41の吸入側配管には
圧力センサP1が取り付けられており、圧縮機41の吐
出側配管には温度センサT2および圧力センサP2が取
り付けられている。
【0026】さらに、上記冷媒ユニット7には冷媒ボン
ベ71が接続されている。この冷媒ボンベ71は、冷媒
補給ライン72と冷媒抜きライン73と加圧ライン74
でもって、上記冷媒ユニット7に接続されている。上記
冷媒補給ライン72は、上記第1,第2搬送熱交換器2
5,26に洗浄冷媒を補給するための配管であり、上記
冷媒抜きライン73は上記第1,第2搬送熱交換器25,
26から上記冷媒ボンベ71に洗浄冷媒を返すための配
管である。また、上記加圧ライン74は、第1,第2搬
送熱交換器25,26から上記冷媒ボンベ71にガス冷
媒を導入して、上記冷媒ボンベ71の内圧を高めるため
の配管である。
【0027】上記冷媒補給ライン72は、バルブ79お
よびバルブV4を経て、ソレノイドバルブSV3に接続
されており、このソレノイドバルブSV3の先で2つに
分岐して逆止弁75,76(熱交換器25,26に向かっ
て順方向)を経由して、上記逆止弁30,31の下流で分
岐配管29A,29Bに接続されている。
【0028】また、上記冷媒抜きライン73は、バルブ
77およびバルブV3を経て、ソレノイドバルブSV4
に接続されており、このソレノイドバルブSV4から逆
止弁78(冷媒ボンベ71に向かって順方向)を経て、逆
止弁38の下流で配管36に接続されている。
【0029】また、上記加圧ライン74は、バルブ80
およびバルブV5を経て、ソレノイドバルブSV5に接
続されており、このソレノイドバルブSV5の先で2つ
に分岐し、逆止弁81,82(冷媒ボンベ71に向かって
順方向)を経由して、上記逆止弁75,76の下流で上記
冷媒補給ライン72に接続されている。
【0030】また、上記バルブV5とソレノイドバルブ
SV5との間の加圧ライン74はソレノイドバルブSV
2を経由して上記冷媒補給ライン72の分岐点P1に接
続されている。冷媒ボンベ71の圧力が高いときに、ソ
レノイドバルブSV2を開けると、ボンベ71から補給
ライン72へガス抜きすることができる。
【0031】また、上記加圧ライン74はソレノイドバ
ルブSV5と逆止弁81,82の間でソレノイドバルブ
SV1を経由してバルブV1と流出口のバルブV6との
間で配管85でもって合流配管40に接続されている。
上記搬送熱交換器25の上部から逆止弁81に至る配管
86と、上記搬送熱交換器26の上部から逆止弁82に
至る配管87と、上記配管85とがエア抜き通路101
を構成している。このエア抜き通路101は、上記第
1,第2搬送熱交換器25,26の上部に溜まったエア
を、熱交換コイル32,33を通過させることなく、洗
浄ユニット7の流出口のバルブV6に導くことができ
る。エア抜き通路101は、逆止弁30,31と搬送熱
交換器25,26の間と、逆止弁37,38の下流側とを
結ぶものであり、ストップバルブSV1を有するもので
ある。
【0032】〔基本洗浄動作〕 次に、この構成の配管洗浄装置の基本動作を説明する。
まず、上記熱ポンプ回路200の四路切換弁43が図1
の実線で示した状態であるときに、圧縮機41を運転す
ることで、圧縮機41から熱交換器42を経由して第1
搬送熱交換器25に液冷媒を送出する。すると、この第
1搬送熱交換器25は凝縮器として働く。なお、上記熱
交換器42は、第1搬送熱交換器25の前段で、冷媒の
熱を所定量だけ放出させて冷媒温度を調節する役目をす
る。この熱交換器42の熱交換量はファン42aのオン
オフで調節できる。また、配管53に取り付けた管温筒
54が検知した温度の高低に応じて、電動膨張弁48の
開度が大小に変化することで、油分離器17へ流入する
冷媒温度を所定温度範囲に保つようになっている。上記
電動膨張弁48の開度が小さいときにはバイパス配管5
0から逆止弁51を経て油分離器17に流入する冷媒量
が増えることになる。
【0033】そして、上記第1搬送熱交換器25を経て
やや温度低下した冷媒は、油分離器17の熱交換コイル
21に流入し、バルブV2から導入配管18を通って油
分離器17に流入した洗浄冷媒を加熱して蒸発させる。
【0034】次に、この油分離器17を通過して、さら
に冷えた冷媒は、電動膨張弁56またはバイパス配管5
7を通って第2搬送熱交換器26の熱交換コイル33に
流入する。すると、この第2搬送熱交換器26は蒸発器
として働く。なお、配管60に取り付けた管温筒61が
検知した温度の高低に応じて、上記電動膨張弁56の開
度が大小に変化して、第2搬送熱交換器26に流入する
冷媒の温度を所定温度範囲に保つようになっている。四
路切換弁43が破線位置に切り換わった状態において、
上記電動膨張弁56の開度が小さいときには、バイパス
配管57から第2搬送熱交換器26に流入する冷媒量が
増えることになる。
【0035】そして、上記第2搬送熱交換器26を経た
冷媒は、四路切換弁43を経てアキュムレータ45に入
ってからガス状態で圧縮機41に戻る。
【0036】このような熱ポンプ回路200の動作でも
って、洗浄ユニット7の流入口のバルブV2から流入し
た洗浄冷媒は、まず、上記油分離器17へ流入して下部
の熱交換コイル21で蒸発して、油と分離し、上部のフ
ィルタ24で異物が取り除かれる。そして、洗浄冷媒は
ガス状態となって配管29を通って上昇する。
【0037】ここでは、上記第2搬送熱交換器26が吸
込(冷却)動作中である一方、上記第1搬送熱交換器25
が吐出(加熱)動作中であるので、洗浄冷媒は配管29か
ら配管29Bの方に流入し、第2搬送熱交換器26の熱
交換コイル33で冷却されて、液冷媒にされて、第2搬
送熱交換器26内に溜め込まれる。そして、この第2搬
送熱交換器26が液相の洗浄冷媒で満杯になると、冷え
たままのポンプ側冷媒が圧縮機41に吸入されて、圧縮
機41の吐出温度が低下するから、温度センサT2の検
出温度が所定値よりも低下する。すると、上記温度セン
サT2からの信号を受けたコントローラ100(図示せ
ず)が四路切換弁43を破線位置に切り換える。
【0038】すると、上記熱ポンプ回路200の冷媒流
通方向が切り換わり、第1搬送熱交換器25が冷却動作
を行ない、第2搬送熱交換器26が加熱動作を行なう。
これにより、上記第1搬送熱交換器25には油分離器1
7からのガス状態の洗浄冷媒が流入して、冷却されて液
冷媒にされて第1搬送熱交換器25内に溜め込まれる。
一方、上記第2搬送熱交換器26では、前の冷却動作で
溜め込まれた液冷媒が加熱されて昇圧され、配管36に
送出される。
【0039】そして、次に、上記第1搬送熱交換器25
内に液冷媒が溜め込まれて満杯になると、配管53から
圧縮機41に冷たい冷媒が流入するから、上記コントロ
ーラ100が温度センサT2からの信号を受けて四路切
換弁43を実線位置に切り換える。
【0040】なお、上記説明では、冷却動作を行なう方
の搬送熱交換器から圧縮機41に流入して圧縮機41の
吐出温度が低下したときに四路切換弁43を切り換える
ようにしたが、加熱動作を行なう方の搬送熱交換器から
液相の洗浄冷媒が全て流出して、ポンプ回路側の冷媒の
熱交換量が低下することによって、圧縮機41の吐出圧
力が上昇したことを圧力センサP2で検出して、四路切
換弁43を切り換えるようにしてもよい。さらには、冷
却動作を行なう方の搬送熱交換器が液相の洗浄冷媒で満
杯になって、低圧センサ27で検出した油分離器17の
内部圧力が圧縮機41の吐出温度相当飽和圧力まで上昇
したときに、四路切換弁43を切り換えるようにしても
よい。
【0041】上述のような熱ポンプの基本動作によっ
て、上記洗浄回路2に洗浄冷媒を強制循環させて、既設
連絡配管としてのガスライン3と液ライン5とを洗浄で
きる。したがって、既設連絡配管を再利用できるように
なり、敷設工事を大幅に簡素化できる。
【0042】なお、上記基本動作では、ソレノイドバル
ブSV1,SV2,SV3,SV4,SV5は全て閉じてい
る。
【0043】〔洗浄冷媒の補給動作〕 次に、上記基本動作での洗浄動作中に洗浄冷媒が不足し
たときに冷媒ボンベ71から洗浄回路2に洗浄冷媒を補
給する動作を説明する。
【0044】洗浄回路2の洗浄冷媒が少なくなると、熱
ポンプ回路200の作動冷媒との熱交換量が少なくなっ
て、圧縮機41の吐出温度の低下および吐出圧力の上昇
が速やかになるから、四路切換弁43の切り換え周期が
短くなる。この四路切換弁43の切り換え周期が短く
(例えば2分未満)なったことを、前述のコントローラ1
00で検出して、冷媒補給ライン72のソレノイドバル
ブSV3を所定時間(例えば15秒間)だけ開ける。これ
により、上記冷媒ボンベ71から冷媒補給ライン72を
経由して上記第1,第2搬送熱交換器25,26の内の冷
却動作を行なっている低圧の方に補給の洗浄冷媒を送り
込むことが可能になる。
【0045】次に、上記コントローラ100で約10分
間のモニタ期間だけ上記四路切換弁43の切り換え周期
をモニタする。このモニタの結果、上記四路切換弁43
の切り換え周期が長くならずに短いままの場合には、冷
媒ボンベ71の圧力が低くて搬送熱交換器25あるいは
26に洗浄冷媒を補給できなかったと判断し、後述する
冷媒ボンベ71の加圧動作を実行する。一方、上記四路
切換弁43の切り換え周期が長くなったものの依然、予
め定められた規定の切り換え周期よりも短い場合には、
上記ソレノイドバルブSV3を再度、所定時間だけ開け
る。また、上記モニタの結果、上記切り換え周期が上記
規定の切り換え周期に戻った場合には、コントローラ1
00は冷媒ボンベ71から補給ライン72を経て冷媒回
路2に洗浄冷媒を補給できたと判断して、前述した基本
動作を続行することとする。このようにして、洗浄冷媒
の不足を補って、洗浄能力を低下させることなく、効率
良く配管(ガスライン3,液ライン5)を洗浄できる。
【0046】なお、上記モニタの結果、上記切り換え周
期が上記規定の切り換え周期よりも長くなった場合に
は、洗浄冷媒が洗浄回路2に過充填されたものと判断し
て、次に説明する配管洗浄中の冷媒抜き動作を実行す
る。
【0047】〔洗浄冷媒の抜き動作〕 次に、洗浄冷媒が洗浄回路2に過充填されたときに冷媒
回路2から冷媒ボンベ71に過剰な洗浄冷媒を返す動作
を説明する。
【0048】洗浄回路2の洗浄冷媒が過剰になると、熱
ポンプ回路200の作動冷媒との熱交換量が多くなっ
て、圧縮機41の吐出温度の低下および吐出圧力の上昇
が遅くなるから、四路切換弁43の切り換え周期が長く
なる。この四路切換弁43の切り換え周期が長く(例え
ば2分よりも長く)なったことを、前述のコントローラ
100で検出して、冷媒抜きライン73のソレノイドバ
ルブSV4を所定時間(例えば15秒間)だけ開ける。こ
れにより、上記第1,第2搬送熱交換器25,26の内の
加熱動作を行なっている高圧の方から配管35あるいは
36を通って、冷媒抜きライン73から冷媒ボンベ71
に向かって過剰な洗浄冷媒を返すことが可能になる。
【0049】次に、上記コントローラ100で約10分
の間のモニタ期間だけ上記四路切換弁43の切り換え周
期をモニタする。このモニタの結果、上記四路切換弁4
3の切り換え周期がみじかくならずに長いままの場合に
は、冷媒ボンベ71の圧力が高くて、搬送熱交換器25
あるいは26から冷媒ボンベ71に過剰冷媒を返せなか
ったと判断し、次項で説明する冷媒ボンベ71のガス抜
き動作を実行する。一方、上記四路切換弁43の切り換
え周期が短縮されたものの依然として、予め定められた
規定の切り換え周期よりも長い場合には、未だに洗浄回
路2に洗浄冷媒が過剰であると判断して、上記ソレノイ
ドバルブSV4を再度、所定時間だけ開ける。また、上
記モニタの結果、上記切り換え周期が上記規定の切り換
え周期に戻った場合には、コントローラ100は過剰冷
媒を冷媒抜きライン73から冷媒ボンベ71に過剰冷媒
を返し終わったものと判断して、前述した基本動作を続
行することとする。
【0050】このように、洗浄冷媒が過剰な場合には、
冷媒抜きライン73から過剰冷媒を冷媒ボンベ71に抜
きだし、洗浄回路2の洗浄冷媒量を常に適切に保ち、効
率良く配管(ガスライン3,液ライン5)を洗浄できる。
【0051】尚、逆に、上記モニタの結果、上記切り換
え周期が上記規定の切り換え周期よりもみじかくなった
場合には、洗浄冷媒が不足したものと判断して、先述し
た洗浄冷媒の補給動作を実行する。
【0052】〔冷媒ボンベのガス抜き動作〕 次に、冷媒ボンベ71内のガス冷媒でボンベ71の内圧
が高くなったときに冷媒ボンベ71からガス冷媒を抜い
て冷媒回路2に返す動作を説明する。
【0053】冷媒ボンベ71の内圧が高いときおよび冷
媒ボンベ71が満杯であるときには、前述した洗浄冷媒
の抜き動作によって、過剰冷媒を冷媒回路2から冷媒ボ
ンベ71に返そうとしても、冷媒抜きライン73から冷
媒ボンベ71に冷媒が返らない。上記冷媒ボンベ71に
付属しているフロートスイッチ91が上記冷媒ボンベ7
1が満杯であることを示しているときには、冷媒ボンベ
71を交換する。一方、上記フロートスイッチ91が満
杯を示していないときに、冷媒抜き動作ができないとき
には、コントローラ100は、冷媒ボンベ71の内圧が
高くなっていると判断して、冷媒ボンベ71のガス抜き
動作を行なう。なお、このとき、冷媒ボンベ71の内圧
を直接測定して内圧が高くなっていることを確認しても
よい。
【0054】また、冷媒ボンベ71の内圧を検出する圧
力センサを設け、上記コントローラ100で冷媒ボンベ
71の内圧が高くなっていることを検出して自動的にボ
ンベ71のガス抜き動作を行なうようにしてもよい。
【0055】上記ガス抜き動作は、ソレノイドバルブS
V2を所定時間(例えば15秒間)だけ開けることによ
り、冷媒ボンベ71の上部をバルブV5,ソレノイドバ
ルブSV2,逆止弁75,76を経由して、搬送熱交換器
25および26の上部に連通させる。これにより、前記
加圧ライン74は減圧ラインの役割を果たし、上記冷媒
ボンベ71内のガス冷媒を、減圧バルブとしてのソレノ
イドバルブSV2を介して、搬送熱交換器25および2
6の内の冷却側の熱交換器に向かって抜くことができ
る。
【0056】このような冷媒ボンベ71のガス抜き動作
によって、洗浄回路2から冷媒ボンベ71へ洗浄冷媒を
スムーズに返送できるようになる。
【0057】〔冷媒ボンベへの加圧動作〕 次に、冷媒ボンベ71内の内圧が低くなったときに冷媒
ボンベ71の内圧を上げる動作を説明する。
【0058】冷媒ボンベ71の内圧が低いときおよび冷
媒ボンベ71が空であるときには、前述した洗浄冷媒の
補給動作によって、洗浄冷媒を冷媒ボンベ71から冷媒
回路2に供給しようとしても、冷媒補給ライン72から
冷媒回路2へ洗浄冷媒を供給できない。ここで、冷媒ボ
ンベ71のフロートスイッチ91が冷媒ボンベ71が空
であることを示しているときには、冷媒ボンベ71を交
換する。
【0059】一方、上記フロートスイッチ91が冷媒ボ
ンベ71が空でないことを示しているときには、冷媒ボ
ンベ71の内圧が低くなっていると判断して、冷媒ボン
ベ71の加圧動作を行なう。なお、このとき、冷媒ボン
ベ71の内圧を直接測定して内圧が低くなっていること
を確認してもよい。
【0060】また、冷媒ボンベ71の内圧を検出する圧
力センサを設け、上記コントローラ100で冷媒ボンベ
71の内圧が低くなっていることを検出して自動的にボ
ンベ71の加圧動作を行なうようにしてもよい。
【0061】上記加圧動作は、ソレノイドバルブSV5
を所定時間(例えば15秒間)だけ開けることにより、冷
媒ボンベ71の上部を、バルブV5,ソレノイドバルブ
SV5,逆止弁81,82を経由して、搬送熱交換器25
および26の上部に連通させる。これにより、上記搬送
熱交換器25および26の内の吐出(加熱)側の熱交換器
から上記冷媒ボンベ71に向かってホットガス冷媒を導
入することができる。このような洗浄回路2から冷媒ボ
ンベ71への加圧動作によって、冷媒ボンベ71の所定
の内圧を保ち、冷媒ボンベ71から洗浄回路2へ洗浄冷
媒をスムーズに供給できる。
【0062】〔搬送熱交換器のエア抜き動作〕 次に、第1,第2搬送熱交換器25,26に溜まったエア
を第1,第2搬送熱交換器25,26から排出させる動作
を説明する。なお、このエアは、ガスライン3や液ライ
ン5からなる既設配管に洗浄回路2の配管6,10,12
を接続する際に洗浄回路2に混入するものである。
【0063】この実施の形態では、コントローラ100
が四路切換弁43を切り換えたときに、エア抜き通路1
01に設けたソレノイドバルブSV1を所定時間(例え
ば5秒間)だけ開ける。これにより、加圧動作から冷却
動作に切り換わった直後の搬送熱交換器25(または2
6)の上部に溜まったエアを、配管86(または87),逆
止弁81(または82),ソレノイドバルブSV1を経由
して流出口のバルブV6に導くことができる。搬送熱交
換器は吐出(加圧)動作から吸込(冷却)動作に切り換わっ
たときに最も内圧が高くて溜まったエア排出しやすい。
【0064】このように、搬送熱交換器25,26に溜
まったエアを抜くことによって搬送熱交換器25,26
の熱交換効率を向上させることができるから、洗浄回路
2における洗浄冷媒の搬送効率を高めることができ、洗
浄効率を向上できる。
【0065】尚、この実施の形態では、四路切換弁43
を切り換えたときに、ソレノイドバルブSV1を所定時
間だけ開けてガス抜きを行なったが、四路切換弁43の
切り換え直前もしくは直後にソレノイドバルブSV1を
開けるようにしてもよい。
【0066】また、上記四路切換弁43が切り換わった
ときに、第1熱交換器25と第2熱交換器26の上部の
圧力と温度を検知して、冷媒が飽和状態になっていない
か否かを判断し、冷媒が飽和状態になっていないと判断
したときに搬送熱交換器にエアが溜まったと判断して、
ソレノイドバルブSV1を開けてエア抜き動作を行なう
ようにしてもよい。
【0067】また、搬送熱交換器25,26の上流の逆
止弁30,31をストップバルブで構成して、吸込(冷
却)時に開き吐出(加圧)時に閉じるようにしてもよい。
【0068】また、上記実施の形態では、四路切換弁4
3の切り換え周期の長短でもって、洗浄冷媒の多寡を判
断したが、油分離器17に設けられた液レベルセンサ2
2,23で洗浄冷媒の多寡を判断してもよい。つまり、
油分離器17における液レベルが上液レベルセンサ22
を越えれば、洗浄冷媒量が過剰であると判断し、液レベ
ルが下液レベルセンサ23を下回れば、洗浄冷媒量が不
足であると判断するようにしてもよい。
【0069】また、上記実施の形態では、図1に示すよ
うに並列接続された第1,第2の2つの搬送熱交換器2
5,26を備えて、この2つの搬送熱交換器25,26
を交互に吐出動作と吸込動作を行なわせ、洗浄回路に洗
浄冷媒を連続的に送出できるようにしたが、上記第1も
しくは第2のいずれか一方の搬送熱交換器だけを備え
て、この1つの搬送熱交換器で加熱(吐出)と冷却(吸
込)を繰り返して、洗浄冷媒を洗浄回路に断続的に送出
するようにしてもよい。
【0070】また、上記実施の形態では、熱ポンプ回路
200で洗浄回路2の洗浄冷媒を循環させたが、普通の
搬送ポンプで洗浄冷媒を循環させてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の冷凍装置の配管洗浄装置は、搬送熱交換器が、その
搬送熱交換器内のガス冷媒を冷却することにより減圧し
て外部から冷媒を吸い込む吸込動作と、上記搬送熱交換
器内の冷媒を加熱することにより加圧して液冷媒を吐出
する吐出動作とを交互に繰り返す熱ポンプ動作を行な
う。
【0072】ここで、吐出動作を行なっている方の上記
搬送熱交換器から上記エア抜き通路を通して、上記搬送
熱交換器の中に入ったエアを、上記熱交換器の上流側か
ら下流側に抜いて、上記搬送熱交換器のガス抜きを行な
うことができる。このガス抜きによって、搬送熱交換器
の熱交換効率を向上でき、熱ポンプの効率を向上できる
から、冷媒配管の洗浄効率を向上できる。
【0073】また、請求項2の発明の冷凍装置の配管洗
浄装置は、第1,第2の2つの搬送熱交換器が、この搬
送熱交換器内のガス冷媒を冷却することにより減圧して
外部から冷媒を吸い込む吸込動作と、搬送熱交換器内の
冷媒を加熱することにより加圧して液冷媒を吐出する吐
出動作とを交互に繰り返す熱ポンプ動作を行なう。
【0074】ここで、上記2つの搬送熱交換器の内の吐
出動作を行なっている方の熱交換器から上記エア抜き通
路を通して、上記搬送熱交換器の中に入ったエアを、上
記熱交換器の上流側から下流側に抜いて、上記搬送熱交
換器のガス抜きを行なうことができる。このガス抜きに
よって、搬送熱交換器の熱交換効率を向上でき、熱ポン
プの効率を向上できるから、冷媒配管の洗浄効率を向上
できる。
【0075】また、上記請求項1,2の発明は、上記熱
ポンプは、上記搬送熱交換器の上流側に設けた下流側に
向かって順方向の逆止弁もしくはストップバルブを有す
るとともに搬送熱交換器の下流側に設けた下流側に向か
って順方向の逆止弁もしくはストップバルブを有し、上
記エア抜き通路は、上記搬送熱交換器の上流側に設けた
逆止弁もしくはストップバルブと搬送熱交換器との間
と、搬送熱交換器の下流側に設けた逆止弁もしくはスト
ップバルブの下流側とを結ぶものであり、かつストップ
バルブを有している。
【0076】この請求項1,2の発明では、上記2つの
搬送熱交換器の内の加圧動作を行なっている方の搬送熱
交換器はその上部に溜まったエアを上流側の逆止弁(も
しくはストップバルブ)に向かって押し出し、この押し
出されたエアは上記逆止弁の手前で上記エア抜き通路に
入って、上記ストップバルブを通って、上記搬送熱交換
器の下流側に設けた逆止弁もしくはストップバルブの下
流側に到達する。この請求項1,2の発明によれば、上
記ストップバルブの開閉によって、エア抜き動作をオン
オフできる。
【0077】また、請求項の発明の配管洗浄方法は、
熱ポンプ用冷媒回路の四路切換弁を切り換えたときに、
エア抜き通路のストップバルブを所定時間だけ開けて、
エア抜き通路から加圧側の搬送熱交換器のガス抜きを行
なう。上記四路切換弁を切り換えたときには、加圧側の
搬送熱交換器の内圧が最も上昇しているから、溜まった
エアを上記エア抜き通路から容易に抜くことができる。
【0078】また、請求項の発明の配管洗浄装置は、
熱ポンプ用冷媒回路の四路切換弁を切り換えたときに、
制御部でエア抜き通路のストップバルブを所定時間だけ
開けて、内圧が最も上昇している加圧側の搬送熱交換器
から上記エア抜き通路を通して容易にガス抜きできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の冷凍装置の配管洗浄装置の実施の
形態を示す冷媒回路図である。
【符号の説明】
1…配管洗浄装置、2…洗浄回路、3…ガスライン、5
…液ライン、6…配管、7…洗浄ユニット、10…配
管、12…配管、13,14…バルブ、15,16…バル
ブ、17…油分離器、18…導入配管、20…逆止弁、
21…熱交換コイル、22…上液レベルセンサ、23…
下液レベルセンサ、24…フィルタ、25…第1搬送熱
交換器、26…第2搬送熱交換器、27…低圧センサ、
29…配管、29A,29B…配管、30,31…逆止
弁、32,33…熱交換コイル、35,36…配管、3
7,38…逆止弁、40…合流配管、41…圧縮機、4
2…熱交換器、43…四路切換弁、45…アキュムレー
タ、46,47…配管、48…電動膨張弁、50…配
管、51…逆止弁、54…管温筒、55…配管、56…
電動膨張弁、57…配管、58…逆止弁、60…配管、
61…管温筒、71…冷媒ボンベ、72…冷媒補給ライ
ン、73…冷媒抜きライン、86,87…配管、100
…コントローラ、101…エア抜き通路、200…熱ポ
ンプ回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−94776(JP,A) 特開 平9−152233(JP,A) 特開 平9−152221(JP,A) 特開 昭63−251767(JP,A) 特開 平6−221727(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 47/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を循環させて、冷媒配管(3,5)を
    洗浄する洗浄回路(2)を備えた冷凍装置の配管洗浄装置
    であって、 上記洗浄回路(2)の途中に介設された搬送熱交換器(2
    5,26)内のガス冷媒を冷却することにより減圧して外
    部から冷媒を吸い込む吸込動作と、搬送熱交換器(25,
    26)内の冷媒を加熱することにより加圧して液冷媒を
    吐出する吐出動作とを交互に繰り返して、液冷媒を冷媒
    配管(3,5)に循環させる熱ポンプを備え、 上記搬送熱交換器(25,26)の上流から下流側にバイ
    パスするエア抜き通路(101)を備え 上記熱ポンプは、上記搬送熱交換器(25,26)の上流
    側に設けた下流側に向かって順方向の逆止弁(30,3
    1)もしくはストップバルブを有するとともに搬送熱交
    換器(25,26)の下流側に設けた下流側に向かって順
    方向の逆止弁(37,38)もしくはストップバルブを有
    し、 上記エア抜き通路(101)は、上記搬送熱交換器(25,
    26)の上流側に設けた逆止弁(30,31)もしくはスト
    ップバルブと搬送熱交換器(25,26)との間と、搬送
    熱交換器(25,26)の下流側に設けた逆止弁(37,3
    8)もしくはストップバルブの下流側とを結ぶものであ
    り、かつストップバルブ(SV1)を有している ことを特
    徴とする冷凍装置の配管洗浄装置。
  2. 【請求項2】 冷媒を循環させて、冷媒配管(3,5)を
    洗浄する洗浄回路(2)を備えた配管洗浄装置であって、 上記洗浄回路(2)の途中に介設され、互いに並列に接続
    された第1搬送熱交換器(25)と第2搬送熱交換器(2
    6)との間において、搬送熱交換器(25,26)内のガス
    冷媒を冷却することにより減圧して外部から冷媒を吸い
    込む吸込動作と、搬送熱交換器(25,26)内の冷媒を
    加熱することにより加圧して液冷媒を吐出する吐出動作
    とを交互に繰り返して、液冷媒を冷媒配管(3,5)に循
    環させる熱ポンプを備え、 上記搬送熱交換器(25,26)の上流側から下流側にバ
    イパスするエア抜き通路(101)を備え 上記熱ポンプは、上記搬送熱交換器(25,26)の上流
    側に設けた下流側に向かって順方向の逆止弁(30,3
    1)もしくはストップバルブを有するとともに搬送熱交
    換器(25,26)の下流側に設けた下流側に向かって順
    方向の逆止弁(37,38)もしくはストップバルブを有
    し、 上記エア抜き通路(101)は、上記搬送熱交換器(25,
    26)の上流側に設けた逆止弁(30,31)もしくはスト
    ップバルブと搬送熱交換器(25,26)との間と、搬送
    熱交換器(25,26)の下流側に設けた逆止弁(37,3
    8)もしくはストップバルブの下流側とを結ぶものであ
    り、かつストップバルブ(SV1)を有している ことを特
    徴とする冷凍装置の配管洗浄装置。
  3. 【請求項3】 冷媒配管(3,5)に洗浄冷媒を循環させ
    て、冷媒配管を洗浄する配管洗浄方法であって、 第1搬送熱交換器(25)と第2搬送熱交換器(26)の間
    に接続された絞り機構(48,56)と圧縮機(41)と四
    路切換弁(43)とを有し、上記洗浄冷媒が流れる洗浄回
    路(2)とは別の熱ポンプ用冷媒回路(200)を用い、上
    記圧縮機(41)の吐出圧力が所定値以上になったとき、
    または、上記圧縮機(41)の吐出温度が所定値以下にな
    ったときに、または、圧縮機(41)の吸入圧力が所定値
    以下になったときに、上記四路切換弁(43)を切り換え
    て上記2つの搬送熱交換器(25,26)に流れる冷媒の
    流通方向を切り換えて、上記2つの搬送熱交換器(25,
    26)で、その搬送熱交換器内のガス冷媒を冷却するこ
    とにより減圧して外部から冷媒を吸い込む吸込動作と、
    搬送熱交換器(25,26)内の冷媒を加熱することによ
    り加圧して液冷媒を吐出する吐出動作とを交互に繰り返
    して、液冷媒を冷媒配管(3,5)に循環させ、 ストップバルブ(SV1)を有し、上記第1,第2搬送熱
    交換器(25,26)の上流側から下流側にバイパスする
    エア抜き通路(101)を用いて、上記四路切換弁(43)
    を切り換えたときに上記ストップバルブ(SV1)を所定
    時間だけ開けて、加圧側の搬送熱交換器(25,26)の
    ガス抜きを行なうことを特徴とする冷凍装置の配管洗浄
    方法。
  4. 【請求項4】 冷媒を循環させて、冷媒配管(3,5)を
    洗浄する洗浄回路(2)を備えた配管洗浄装置であって、 上記洗浄回路(2)の途中に介設され、互いに並列に接続
    された第1搬送熱交換器(25)と第2搬送熱交換器(2
    6)との間に接続された絞り機構(48,56)と圧縮機
    (41)と四路切換弁(43)とを有し、上記洗浄冷媒が流
    れる洗浄回路(2)とは別の熱ポンプ回路を有し、この四
    路切換弁(43)の切り換えでもって上記熱ポンプ回路に
    流れる作動冷媒の流通方向を切り換えることによって、
    上記搬送熱交換器(25,26)内のガス冷媒を冷却する
    ことにより減圧して外部から冷媒を吸い込む吸込動作
    と、上記搬送熱交換器(25,26)内の冷媒を加熱する
    ことにより加圧して液冷媒を吐出する吐出動作とを交互
    に繰り返す熱ポンプと、 ストップバルブ(SV1)を有し、上記第1,第2搬送熱
    交換器(25,26)の上流側から下流側にバイパスする
    エア抜き通路(101)と、 上記四路切換弁(43)が切り換わったときに上記ストッ
    プバルブ(SV1)を所定時間だけ開ける制御部(100)
    とを備えたことを特徴とする冷凍装置の配管洗浄装置。
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