JP3799088B2 - 容器の姿勢を整えて整列状態で供給するための自動装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
この発明は、軽量かつ中空で細長い容器の姿勢を整えて整列状態で供給するための自動装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
上記の物体として考えられるのは、本体部分と、ネックと、さらに特に不安定な底部を有するプラスチック材料から形成された空の容器であり、高速で充填ラインへ供給する必要のあるような容器である。少なくともこの装置は、物体の姿勢を整え、整列させるアンスクランブルユニットを構成部材として有している。このユニットは物体を一つずつ、また予め姿勢を整えた状態で、放出シュートの中へ配送する。放出シュートは閉じた経路に沿って走行しており、一般にある軸のまわりで旋回して、物体を垂直な状態か、あるいは若干傾斜した状態で運搬する。物体は支持用の固定床の上へ摺動的に載る。放出シュートはケーシングによって限界が定められている。ケーシングには側部開口部が形成されている。物体はこの開口部から外側のコンベヤの上へ排出される。コンベヤは前記支持用の固定床と接する方向に設置されている。
シンデル(Schindel)の米国特許第 4,130,194号や、マーティ(MARTI) の米国特許第 4,681,209号、マーティの米国特許第 5,065,852号には、直立した状態でプラスチックボトルの姿勢を整え、整列させるための上述したタイプの回転式ユニットが開示されている。
前述したアンスクランブルし整列させるためのユニットの欠点は、特に大きな直径を有するユニットにおいては、容器が互いに非常に離れて配送されるという事実にある。すなわち、通常これらの装置においては、大なり小なりボトルの高さに等しい距離だけボトルとボトルの間に隙間があくことである。このことは、コンベヤの直線速度が、ボトルを適切に供給するためのボトルラインの平均速度よりもしばしば大きくなることを意味している。このため、姿勢を整えられているボトルの表面性能に影響を与える可能性のある、停止及び始動を行わせる状況（ボトルの制動と加速）が生じることになる。
【０００３】
米国特許第 5,197,586号には、上述したユニットなどのアンスクランブルユニットへ連結されることが想定されたユニットが開示されている。このユニットは、前記排出用の直線コンベヤの上で、容器が互いに接触するまで容器を互いに近付ける後続の動作を容易にするために設けられている。
こうした問題点を解決するために、放出シュート及びこれら放出シュートの境界を形成するケーシングを前述したアンスクランブルユニットに採用している。ケーシングは円錐台形状を有している。これは、一方では物体を減速させて、直立した状態でこれらの物体を前述した排出コンベヤの上へ移すのを容易にするために設けられている。また、容器が回転式のアンスクランブラを離れるときに、容器を互いに近付ける目的で設けられている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した前記ケーシングの円錐台構造と、前述した回転式アンスクランブルユニットの放出シュートの円錐台状ドラムの形状には下記の一連の欠点がある。
−ケーシングの製造コストが高い。
−閉じた回路に沿って移動するときに、外側へかなり（アンスクランブルユニットの回転軸よりもずっと）傾斜するように配置されたシュートの中を容器が降下しなければならない。このようにシュートが外側へ傾斜していることは、容器が重力によって落下するのに好ましくなく、そのため容器がシュートに滞ってしまう可能性がある。
−排出用コンベヤの上への容器の移送が、常にケーシングに設けられた側部開口部を介して行われることであり、このことは安定性の問題を生じる。
別の一般的な解決策は、”コンバイナ(combiner)”からなる通常の方法によって、いくつかのアンスクランブルユニットを一体に結合するか、あるいは幾つかのアンスクランブルユニットから交互にボトルのグループを取るゲーティングシステムからなっている。これらのシステムは連続的な停止−始動サイクルによって動作する。なぜなら、一度に一つのボトルグループしか使用できないからである。こうした連続的な停止はまた、コンベヤへボトルを送るためにゲートのところで順番を待っている蓄積されているボトルを貯蔵するために長いコンベヤを使用しない限り、ラインの中の他の装置の停止を引き起こすことになる。また、ゲートのあとにも通常は長いコンベヤが必要とされる。
【０００５】
また、不安定な底部を有する空のボトルを処理するために前述したアンスクランブルユニットを使用することは、特別の複雑な排出用コンベヤを使用した場合でも、非常に高速のボトルラインには一般に適合しない。
この発明の装置は、上述した欠点を効率よく、また実際的な方法で解決することによって、製造コストを下げ、効率や用途、動作上の安全性を著しく向上することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この発明による装置は、位置と整えて整列させるためのアンスクランブルユニットをいくつか組み合わせている。そして、この装置は複数の容器受容部材が備えられたエンドレスのコンベヤを有している。容器受容部材は互いに近接して設けられており、その速度はアンスクランブルユニットの放出シュートと完全に同期している。このことは、ボトルがアンスクランブルユニットの内側で有しているのと同じ直線速度で放出シュートを離れ、そのあと受容部材の中へ落下することを意味している。受容部材は、ボトルを受容するために、対応するユニットの放出シュートの真下に配置されている。
【０００７】
さらに、アンスクランブルユニットのケーシングと、放出シュートの環状配置はここでは円筒形状で実現されており、容器を予めアンスクランブルするためのキャビティ有するディスクの回転軸と共軸の配置になっている。この回転軸は垂直に対してかなり傾斜している。回転式アンスクランブルユニットからの容器の放出は、前述した従来の機械におけるように、環状の固定床に対して接線方向に側方に行われるのではなくて、前述した環状の固定床の開口部を介して重力によって行われる。この開口部の下側には、前述した一連の容器受容部材を備えたエンドレスコンベヤが配置されている。さらに、前述した容器受容部材はここでは取り外し可能になっている。また、容器受容部材は、あとで詳しく説明するように、少なくとも二つの状態をとることができるように、コンベヤへヒンジ連結されている。
この発明の他の特徴や利点については、添付されている図面とともに以下の説明を読めばより明かとなろう。
【０００８】
【実施の形態】
以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。添付図面においては、この発明が目的とするところの装置は、物体の姿勢を整え、整列させるための少なくとも二つの回転式のアンスクランブルユニット１，１ａを有している。これらのユニットは、米国特許第 4,681,208号や米国特許第 5,065,852号に開示された、図９に示すような、それ自体周知の一般的な構造を有している。これらのユニットはそれぞれ、下記を有している。
【０００９】
−底部８の上にランダムな状態で溜っている多数の容器３を受容するためのホッパ２、該ホッパ２は底部８の端部７はホッパの内壁６７から離間されており、その間に前述した容器を通せるようになっている。
−ホッパ２内に取付けられてたロータリーディスク４。
−ロータリーディスク４の周辺部と協働するように設けられた、底が開口した一連のキャビティ６、該キャビティ６は底部８の端部７の下方に配置されており、容器３を受容してそれらを横たわった状態で保持できるようになっており、容器３の一部を保持するために設けられた部材９を構成部材として有している。
−キャビティ６の数に等しい数の一連の放出シュート１０、該放出シュート１０はロータリーディスク４へ取付けられており、ケーシング１１により限界を定められており、対応するキャビティ６の下側の領域から、環状の固定床１２上のアウトレット端部まで、下方へ延びている。
−ケーシング１１へ取付けらており、前記周辺部のキャビティ６の下方に配置された固定の環状の棚１３、該棚１３は前記キャビティ６の開口した底部と前記放出シュート１０の間に挟まれて障害物として機能し、予め姿勢を整えられた状態で重力によって落下する容器３が、キャビティ６から放出シュート１０の中に移動できるようになっており、これにより同時に、容器３は直立した状態に方向付けされ、放出シュート１０によって運ばれ、容器の底部が前記環状の固定床１２の上へ摺動的に載るようになっている。
【００１０】
この発明による装置は以下のものを有している。−各アンスクランブルユニット１，１ａの環状の固定床１２に設けられた第１の開口部２２。−各アンスクランブルユニット１，１ａのケーシング１１の下側の部分に設けられた第２の開口部３９、該第２の開口部３９は第１の開口部２２と隣接して設置されている。−エンドレスのコンベヤ１４のような駆動装置と、これへ連結された通常の駆動モータ装置、該駆動装置は閉じた経路に沿って走行するようになっている。また、駆動装置は上側の供給用ストランドと、下側の戻り用ストランドを有している。駆動装置には、容器３，３ａを受容するための複数の容器受容部材２１，２１ａ，７０が設けられている。上側の供給用ストランドは、第１の開口部２２の下方領域に沿って延びており、容器受容部材２１がある決められた時間に前記放出シュート１０の下端の近くに位置され、放出シュート１０と位置が揃えられて、容器が重力の作用によって容器受容部材の中に移行されるようになっている。この重力による移行は、容器が第１の開口部２２を通って落下するときに行われる。
【００１１】
図９に示されているそれ自体周知の部材１５，１６，１７，１８，１９，２０から構成されている機械的なチェーン伝達による同期状態で、回転式のアンスクランブルユニット１は排出用のエンドレスのコンベヤ１４へ連結されている。
このアセンブリは除去ステーション４１を有している。除去ステーション４１は、前記第１のコンベヤ１４から、充填ラインへの供給を行う第２のコンベヤ４２へ容器を移送するために設けられている。
コンベヤ１４の上で容器を保持している一連の容器受容部材２１の適切な位置付けを確保するために、容器受容部材２１のコンベヤ１４の両側か、あるいは少なくともその一方の側（図１０におけるガイド３６）に、ガイド６０及びガイド６０ａ（図５を参照のこと）が設けられている。コンベヤ１４は高さが調節可能な土台の上に取付けられている。
【００１２】
排出用のコンベヤ１４，１４ａ，１４ｂの速度と、アンスクランブルユニット１，１ａの速度を同期させるための装置が設けられて、容器の姿勢を整えて整列させるための各アンスクランブルユニット１，１ａが容器３，３ａをコンベヤ１４のｎ個ごとの容器受容部材２１，２１ａ，７０の中へ周期的に放出するようになっている。ここで、ｎは装置のアンスクランブルユニット１，１ａの数に等しい。こうして、ｎ個の容器受容部材２１，２１ａ，７０からなる前記グループは、順番に充填されるようになる。さらに、図１からわかるように、すでに容器３が充填されているこれら容器受容部材２１ａは、残りのアンスクランブルユニット１ａの放出シュート１０の間に設置される。これら後者の放出シュート１０は、こうした目的のために都合のよいように（装置のアンスクランブルユニット１，１ａの数に応じた距離だけ）離間されており、容器３，３ａはアンスクランブルユニット１の第２の開口部３９を通じて前記領域へ入るようになっている。
【００１３】
第１のコンベヤ１４の容器受容部材２１には金属ステム４３が設けられている（図５を参照のこと）。この金属ステム４３は、対応するアンスクランブルユニット１，１ａに応じた、特定（例えば、長さが長いか、短いか）の識別部材を構成している。これらの金属ステム４３は走行の際にそれらを検出するために設けられている検出装置と協働する。この検出装置は、通常の電子制御装置によって制御される。
図４〜図７からわかるように、各容器受容部材２１の保持用開口部の直径は、この開口部が、前記容器３の許容可能な直径についてのゲージして動作し、従って寸法に基づいて容器を区別できるようになっている。従って、容器受容部材に入ろうとする変形した容器３あるいは欠陥のある容器３は、この保持用開口部の中へ入れず、捨てられるようになっている。
【００１４】
異なる容器３，３ａを処理位置へ位置させるために、容器受容部材２１に外側のシェルと、着脱自在なライナ６１が設けられている。ライナ６１は交換可能であり、各保持用開口部の中へきっちりと係合されて、処理しようとする容器の寸法に適応して、前述した直径のゲージとしての機能を充足するようになっている。
図４及び図５においてわかるように、容器受容部材２１の底部には、開口部４５が設けられている。この開口部４５は、容器３がたまたま反転した状態で（図５を参照のこと）容器受容部材２１に入ろうとした場合に、容器３のネック４６がそこへ通るような直径を有している。従って、前述した底部は、排出用のコンベヤ１４が形成する面に対して低い高さに位置される。この結果、前記容器は除去ステーション４１に設けられた移送装置によって取り上げられないようになる。移送装置は、容器３のネック４６のまわりに環状のカラー４７を有するような容器３のためのガイド４８を有している（図２を参照のこと）。ガイド４８は、容器をカラー４７を通じて取り上げ、第２のコンベヤ４２の中にそれらを導く。第２のコンベヤ４２は、それ自体よく知られた空気コンベヤタイプのもの（例えば米国特許第 3,953,076号あるいはドイツ国特許第 2509469号に開示されているようなもの）である。上記ガイド４８は、もし容器３が図５に示されているように上下逆になっている場合には、容器３よりも高いところにくる。容器受容部材２１がコンベヤ１４の下側の戻り用ストランドの最初でそれらの位置を逆転すると、上下が逆転している前記容器は床の上へ直接に放出されるか、あるいは収集ボックス（図示されていない）の中へ放出される。
【００１５】
容器のカラー４７のための上記ガイド４８は、排出用のコンベヤ１４が走行する向きに対して、斜めに徐々に上昇している。
図５は、コンベヤ１４ａの実施例を示している。容器受容部材２１はコンベヤ１４ａに側部部材６２を介して取付けられている。側部部材６２は中央に自由空間を形成している。また、側部部材６２はブラケット６３及びボルト６４を介してエンドレスのコンベヤベルト６５へ取付けられており、こうして容器受容部材２１を前記コンベヤベルト６５へ確実にしっかりと取付けられるようになっている。
【００１６】
図８に示したコンベヤ１４ｂの容器受容部材７０は、安定した底部を備えた容器を処理するために、別の異なる構造になっている。容器受容部材７０には側部開口部４９が設けられていて、容器３を隣接する横方向のコンベヤ４２ａの方へ横方向に取り出すようになっている。コンベヤ１４ｂとコンベヤ４２ａは両方とも穴５１, ５２を有している。これらの穴を介して、下側の吸引装置がそれ自体よく知られた方法によって動作して、容器を運搬するときの容器の安定性を改善するのに寄与するようになっている。側部開口部４９の反対側に、容器受容部材７０は深い溝５０を有している。溝５０は容器受容部材７０のキャビティにまで達している。固定された横方向のバー５３が設けられており、このバー５３は前記第１のコンベヤ１４の上方を斜めに延びている。バー５３は、容器受容部材７０が前記バーを通過したときに、前記溝５０に作用する。バー５３は容器を前記第２のコンベヤ４２ａへ転送するためのスイッチとして動作する。第２のコンベヤ４２ａは、第１のコンベヤ１４ｂと共通な平面に配置されており、これと同じ速度で走行する。
【００１７】
図９に示されているこの発明の実施例においては、使用されている容器の姿勢を整えて整列させるためのアンスクランブルユニット１は、ホッパ２とケーシング１１を有している。ケーシング１１は円筒状のシェル（フレーム４０の上に支持されている）によって形成されている。ケーシング１１の対称軸は、前述した傾斜したロータリーディスク４の回転軸５と一致している。前記放出シュート１０も、前述した傾斜した回転軸５と同軸の円筒形ドラムの形の構成となっている。
【００１８】
この装置の様々な種類の物体に対する適用性を高めるために、容器受容部材２１ａをヒンジによってコンベヤ１４へ連結して、容器受容部材２１ａが少なくとも二つの位置をとれるようにしている。第１の位置においては、容器受容部材２１ａの保持用開口部のインレット２１ｃは、図９に示されているように環状の固定床１２の開口部２２と非常に近接した状態で対向している。また、前記容器受容部材２１ａの保持用開口部の対称軸２３は傾斜した状態にあり、前記放出シュート１０の軸と揃っている。第２の位置においては、容器受容部材２１ａの保持用開口部の対称軸２３は、移送ステーションの次の容器受容部材２１ａの連続的位置に対応して都合のいいように方向付けされている。図示した例においてはプラスチックから形成されたボトルである容器３，３ａを、容器受容部材の中へ通す動作は、このようにいっさい減速を伴わずに行われ、前記放出シュート１０から前記容器受容部材２１の内側まで直線軸に沿って行われる。これは、装置の動作をよりスムーズにする。
【００１９】
容器受容部材２１ａはまたコンベヤ１４へ取り外し可能な状態で連結されており、図１３に示されているように容器受容部材はコンベヤ１４から非常に簡単かつ迅速に取り外せるようになっている。従って、処理しようとする容器３，３ａの形式に適合した形式を有する交換可能なユニットを構成している。
容器３，３ａを保持し運搬するために設けられている容器受容部材２１ａはそのベース３０の側部において、プレート２５へヒンジ連結されている。プレート２５は貫通穴２５ａを有して、エンドレスのコンベヤ１４へ連結されている。ベース３０は容器受容部材２１ａの保持用開口部の対称軸２３に対して斜めに設けられており、容器受容部材２１ａが重力の作用によって前記ベース３０のところで前記プレート２５の上へ傾斜した状態で載るようになっている。このとき、容器受容部材２１ａの穴２１ｂとプレート２５の前記スルーホール２５ａの間が対応するようになっている。これらのことはすべて、図１０、図１１、及び図１２から明かであろう。
【００２０】
前記容器受容部材２１ａと前記プレート２５とのヒンジ連結部は、一方においてはピン３１から、また他方においては二つの部材３２からなっている。ピン３１は、回転式のアンスクランブルユニット１から遠い方のコンベヤ１４のサイドにおいて、前記プレート２５の側部に設けられた溝に取付けられている。部材３２はフックのような形状を有しており、前記ピン３１と係合している。また、その上で回転してピン３１から前記部材３２を解放できるようになっている。
【００２１】
図１３に示されているこの発明の実施例においては、フックのような形状を有する前記部材３２はシリンダ３３によって形成されている。シリンダ３３は半径方向に設けられた深い開口部を有している。シリンダ３３はまた、その外側においてプレート３４へ固定されている。プレート３４はネジ３５によって、容器受容部材２１ａの斜めのベース３０の側部へ固定されている。
図１０に示されているように、コンベヤ１４の上部、かつ、アンスクランブルユニット１に近いサイドには、ガイド３６が設けられている。ガイド３６は、前記コンベヤ１４へ連結されている容器受容部材２１ａの列に非常に近く設けられている。ガイド３６は内側へ向けて上昇付勢されている部分３６ａを有している。この部分３６ａは、容器受容部材２１ａを傾斜させ、そうすることによって前記転送ステーション４１に対応した垂直状態へ向けて起き上がらせる。移送ステーション４１は例えば容器をネックでピックアップする空気式のコンベヤ４２からなっており、エンドレスのコンベヤ１４の末端に取付けられている。
【００２２】
容器受容部材がコンベヤ１４の下側のストランドでルーズになってしまうことのないようにするため、アンスクランブルユニット１から遠い方のコンベヤのサイドに第２のガイド３７が設けられている。容器受容部材２１ａは前記第２のガイド３７へ側部が当接し、容器受容部材２１ａは、それらのベース３０がコンベヤ１４へ連結されたプレート２５へ完全に接触した状態になる位置に維持される。
前述したように、コンベヤ１４の上側のストランドの下方には低圧の囲い３８が設けられている。囲い３８は、容器受容部材２１ａの保持用開口部の中で容器３をよりよく保持するために設けられている。容器受容部材２１ａの底部２１ｂは開口しており、前記低圧の囲い３８と連通したプレート２５の貫通穴２５ａと位置が揃っている。
【００２３】
特に図１０からわかるように、プレート２５は逆”Ｌ”字形のブラケット２６を介してリンク２７へ連結されている。リンク２７はエンドレスのコンベヤに設けられており、上側のガイド２８及び下側のガイド２９の中をガイドされる。
図１４及び図１５に示されているように、この発明においては、アンスクランブルユニット１，１ａのケーシング１１の側壁には、大きな開口部５４が設けられている。開口部５４が設けられているこの部分では、側壁と、前記ケーシング１１によって境界を定められている対応する放出シュート１０は外側へ傾斜している。開口部５４が設けられている前記側部は低い位置にあり、容器３が放出シュート１０の中へ放出される領域のほぼ反対側に位置する。図１５からわかるように、前記開口部５４の下端５４ａは支持用の固定床１２から、少なくとも容器３の高さに相当する距離だけ離間されている。容器３は放出シュート１０によって固定床１２の上を摺動的に運ばれる。ユニットが回転するとき、前記開口部は、何等かの理由によって（誤って、あるいは容器が変形しているなどの理由で）、支持用の固定床１２の上に着地してしまうことなく前記放出シュート１０の中間ゾーンに保持されている容器３を、重量と遠心力によって外側へ落下させる（図１５を参照のこと）。
【００２４】
横方向の開口部５４はかなり長い長方形の窓であり、いくつかの放出シュート１０にわたっている。アンスクランブルユニット１のケーシング１１にはパネル（図示されていない）を取付けることができる。このパネルは、パネルの細長いスロットの中に設置される固定ネジなどの固定用部材を介してシフト可能であり、前記開口部５４の長さ、あるいは前記支持用の固定床１２に対するその下端５４ａあるいは側端部の高さを、機械の回転速度、あるいは処理しようとする容器のタイプに適合させられるようになっている。
上記の窓はまた、放出シュート１０の中にたまたま溜ってしまった他の容器を落下させることができる。図面には示されていないが、容器を検出するために通常のタイプの装置を使用することができる。
【００２５】
アンスクランブルユニット１のうちの姿勢を整えて、ガイドするための一つの放出シュート１０が、図１５から詳しく理解できよう。放出シュート１０は内壁１０ａと、二つの側壁１０ｂ，１０ｃによって形成されている。側壁１０ｂ，１０ｃは互いに離間されており、下方へ向かうにつれて漏斗状に狭くなっている。放出シュート１０の前部は、ホッパ２の円筒部を下方へ延びるケーシング１１の内壁によって閉じられている。
上述した実施例は単に説明のためのものであり、発明を制限することはない。従って、この発明はその精神あるいは本質から逸脱しない限り、如何なる形によっても実現が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の装置を示す斜視図である。
【図２】最終の転送ステーションの詳細図である。
【図３】図１の装置の平面図である。
【図４】容器受容部材の中へ挿入された不安定な底部（例えば花弁状タイプ）を有するボトルの配置を示す平面図である。
【図５】挿入された状態の容器を保持している、エンドレスコンベヤへ取り付けられた容器受容部材の平面断面図である。
【図６】図４の平面図である。
【図７】図５の平面図である。
【図８】別の容器受容部材の詳細図である。
【図９】この発明の実施例について前述した容器受容部材を備えた排出用コンベヤへ連結されているアンスクランブルユニットの部分側面図である。
【図１０】エンドレスチェーンコンベヤ及び、これと協働する受容部材を垂直面に沿った断面で示している拡大詳細図である。
【図１１】エンドレスチェーンコンベヤへ関節連結された容器受容部材がとる傾斜状態を示す図である。
【図１２】エンドレスチェーンコンベヤへ関節連結された容器受容部材がとる垂直状態を示す図である。
【図１３】図１１及び図１２の二つの状態に対応する図面であり、容器受容部材を取り外して異なる形式の物体に適合させるための交換可能なユニットの構成を示す図である。
【図１４】放出シュートの中に溜ってしまった容器を落下させるための側部開口部が設けられているこの発明の装置を示す斜視図である。
【図１５】図１４の前記側部開口部の拡大斜視図である。
【符号の説明】
１，１ａ アンスクランブルユニット
２ ホッパ
３，３ａ 容器
４ ロータリーディスク
１０ 放出シュート
１１ ケーシング
１２ 固定床
１３ 回転軸
１４，１４ａ，１４ｂ コンベヤ
２１，２１ａ 容器受容部材
２５ プレート
２８，２９ ガイド
３０ ベース
３６ ガイド
３６ａ 部分
３７ ガイド
３９ 開口部
４１ 除去ステーション
４２ コンベヤ
４３ 金属ステム
４５ 開口部
４６ ネック
４７ カラー
４８ ガイド
４９ 側部開口部
５０ 溝
５３ バー
５４ 開口部
７０ 容器受容部材
【産業上の利用分野】
この発明は、軽量かつ中空で細長い容器の姿勢を整えて整列状態で供給するための自動装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
上記の物体として考えられるのは、本体部分と、ネックと、さらに特に不安定な底部を有するプラスチック材料から形成された空の容器であり、高速で充填ラインへ供給する必要のあるような容器である。少なくともこの装置は、物体の姿勢を整え、整列させるアンスクランブルユニットを構成部材として有している。このユニットは物体を一つずつ、また予め姿勢を整えた状態で、放出シュートの中へ配送する。放出シュートは閉じた経路に沿って走行しており、一般にある軸のまわりで旋回して、物体を垂直な状態か、あるいは若干傾斜した状態で運搬する。物体は支持用の固定床の上へ摺動的に載る。放出シュートはケーシングによって限界が定められている。ケーシングには側部開口部が形成されている。物体はこの開口部から外側のコンベヤの上へ排出される。コンベヤは前記支持用の固定床と接する方向に設置されている。
シンデル(Schindel)の米国特許第 4,130,194号や、マーティ(MARTI) の米国特許第 4,681,209号、マーティの米国特許第 5,065,852号には、直立した状態でプラスチックボトルの姿勢を整え、整列させるための上述したタイプの回転式ユニットが開示されている。
前述したアンスクランブルし整列させるためのユニットの欠点は、特に大きな直径を有するユニットにおいては、容器が互いに非常に離れて配送されるという事実にある。すなわち、通常これらの装置においては、大なり小なりボトルの高さに等しい距離だけボトルとボトルの間に隙間があくことである。このことは、コンベヤの直線速度が、ボトルを適切に供給するためのボトルラインの平均速度よりもしばしば大きくなることを意味している。このため、姿勢を整えられているボトルの表面性能に影響を与える可能性のある、停止及び始動を行わせる状況（ボトルの制動と加速）が生じることになる。
【０００３】
米国特許第 5,197,586号には、上述したユニットなどのアンスクランブルユニットへ連結されることが想定されたユニットが開示されている。このユニットは、前記排出用の直線コンベヤの上で、容器が互いに接触するまで容器を互いに近付ける後続の動作を容易にするために設けられている。
こうした問題点を解決するために、放出シュート及びこれら放出シュートの境界を形成するケーシングを前述したアンスクランブルユニットに採用している。ケーシングは円錐台形状を有している。これは、一方では物体を減速させて、直立した状態でこれらの物体を前述した排出コンベヤの上へ移すのを容易にするために設けられている。また、容器が回転式のアンスクランブラを離れるときに、容器を互いに近付ける目的で設けられている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した前記ケーシングの円錐台構造と、前述した回転式アンスクランブルユニットの放出シュートの円錐台状ドラムの形状には下記の一連の欠点がある。
−ケーシングの製造コストが高い。
−閉じた回路に沿って移動するときに、外側へかなり（アンスクランブルユニットの回転軸よりもずっと）傾斜するように配置されたシュートの中を容器が降下しなければならない。このようにシュートが外側へ傾斜していることは、容器が重力によって落下するのに好ましくなく、そのため容器がシュートに滞ってしまう可能性がある。
−排出用コンベヤの上への容器の移送が、常にケーシングに設けられた側部開口部を介して行われることであり、このことは安定性の問題を生じる。
別の一般的な解決策は、”コンバイナ(combiner)”からなる通常の方法によって、いくつかのアンスクランブルユニットを一体に結合するか、あるいは幾つかのアンスクランブルユニットから交互にボトルのグループを取るゲーティングシステムからなっている。これらのシステムは連続的な停止−始動サイクルによって動作する。なぜなら、一度に一つのボトルグループしか使用できないからである。こうした連続的な停止はまた、コンベヤへボトルを送るためにゲートのところで順番を待っている蓄積されているボトルを貯蔵するために長いコンベヤを使用しない限り、ラインの中の他の装置の停止を引き起こすことになる。また、ゲートのあとにも通常は長いコンベヤが必要とされる。
【０００５】
また、不安定な底部を有する空のボトルを処理するために前述したアンスクランブルユニットを使用することは、特別の複雑な排出用コンベヤを使用した場合でも、非常に高速のボトルラインには一般に適合しない。
この発明の装置は、上述した欠点を効率よく、また実際的な方法で解決することによって、製造コストを下げ、効率や用途、動作上の安全性を著しく向上することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
この発明による装置は、位置と整えて整列させるためのアンスクランブルユニットをいくつか組み合わせている。そして、この装置は複数の容器受容部材が備えられたエンドレスのコンベヤを有している。容器受容部材は互いに近接して設けられており、その速度はアンスクランブルユニットの放出シュートと完全に同期している。このことは、ボトルがアンスクランブルユニットの内側で有しているのと同じ直線速度で放出シュートを離れ、そのあと受容部材の中へ落下することを意味している。受容部材は、ボトルを受容するために、対応するユニットの放出シュートの真下に配置されている。
【０００７】
さらに、アンスクランブルユニットのケーシングと、放出シュートの環状配置はここでは円筒形状で実現されており、容器を予めアンスクランブルするためのキャビティ有するディスクの回転軸と共軸の配置になっている。この回転軸は垂直に対してかなり傾斜している。回転式アンスクランブルユニットからの容器の放出は、前述した従来の機械におけるように、環状の固定床に対して接線方向に側方に行われるのではなくて、前述した環状の固定床の開口部を介して重力によって行われる。この開口部の下側には、前述した一連の容器受容部材を備えたエンドレスコンベヤが配置されている。さらに、前述した容器受容部材はここでは取り外し可能になっている。また、容器受容部材は、あとで詳しく説明するように、少なくとも二つの状態をとることができるように、コンベヤへヒンジ連結されている。
この発明の他の特徴や利点については、添付されている図面とともに以下の説明を読めばより明かとなろう。
【０００８】
【実施の形態】
以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。添付図面においては、この発明が目的とするところの装置は、物体の姿勢を整え、整列させるための少なくとも二つの回転式のアンスクランブルユニット１，１ａを有している。これらのユニットは、米国特許第 4,681,208号や米国特許第 5,065,852号に開示された、図９に示すような、それ自体周知の一般的な構造を有している。これらのユニットはそれぞれ、下記を有している。
【０００９】
−底部８の上にランダムな状態で溜っている多数の容器３を受容するためのホッパ２、該ホッパ２は底部８の端部７はホッパの内壁６７から離間されており、その間に前述した容器を通せるようになっている。
−ホッパ２内に取付けられてたロータリーディスク４。
−ロータリーディスク４の周辺部と協働するように設けられた、底が開口した一連のキャビティ６、該キャビティ６は底部８の端部７の下方に配置されており、容器３を受容してそれらを横たわった状態で保持できるようになっており、容器３の一部を保持するために設けられた部材９を構成部材として有している。
−キャビティ６の数に等しい数の一連の放出シュート１０、該放出シュート１０はロータリーディスク４へ取付けられており、ケーシング１１により限界を定められており、対応するキャビティ６の下側の領域から、環状の固定床１２上のアウトレット端部まで、下方へ延びている。
−ケーシング１１へ取付けらており、前記周辺部のキャビティ６の下方に配置された固定の環状の棚１３、該棚１３は前記キャビティ６の開口した底部と前記放出シュート１０の間に挟まれて障害物として機能し、予め姿勢を整えられた状態で重力によって落下する容器３が、キャビティ６から放出シュート１０の中に移動できるようになっており、これにより同時に、容器３は直立した状態に方向付けされ、放出シュート１０によって運ばれ、容器の底部が前記環状の固定床１２の上へ摺動的に載るようになっている。
【００１０】
この発明による装置は以下のものを有している。−各アンスクランブルユニット１，１ａの環状の固定床１２に設けられた第１の開口部２２。−各アンスクランブルユニット１，１ａのケーシング１１の下側の部分に設けられた第２の開口部３９、該第２の開口部３９は第１の開口部２２と隣接して設置されている。−エンドレスのコンベヤ１４のような駆動装置と、これへ連結された通常の駆動モータ装置、該駆動装置は閉じた経路に沿って走行するようになっている。また、駆動装置は上側の供給用ストランドと、下側の戻り用ストランドを有している。駆動装置には、容器３，３ａを受容するための複数の容器受容部材２１，２１ａ，７０が設けられている。上側の供給用ストランドは、第１の開口部２２の下方領域に沿って延びており、容器受容部材２１がある決められた時間に前記放出シュート１０の下端の近くに位置され、放出シュート１０と位置が揃えられて、容器が重力の作用によって容器受容部材の中に移行されるようになっている。この重力による移行は、容器が第１の開口部２２を通って落下するときに行われる。
【００１１】
図９に示されているそれ自体周知の部材１５，１６，１７，１８，１９，２０から構成されている機械的なチェーン伝達による同期状態で、回転式のアンスクランブルユニット１は排出用のエンドレスのコンベヤ１４へ連結されている。
このアセンブリは除去ステーション４１を有している。除去ステーション４１は、前記第１のコンベヤ１４から、充填ラインへの供給を行う第２のコンベヤ４２へ容器を移送するために設けられている。
コンベヤ１４の上で容器を保持している一連の容器受容部材２１の適切な位置付けを確保するために、容器受容部材２１のコンベヤ１４の両側か、あるいは少なくともその一方の側（図１０におけるガイド３６）に、ガイド６０及びガイド６０ａ（図５を参照のこと）が設けられている。コンベヤ１４は高さが調節可能な土台の上に取付けられている。
【００１２】
排出用のコンベヤ１４，１４ａ，１４ｂの速度と、アンスクランブルユニット１，１ａの速度を同期させるための装置が設けられて、容器の姿勢を整えて整列させるための各アンスクランブルユニット１，１ａが容器３，３ａをコンベヤ１４のｎ個ごとの容器受容部材２１，２１ａ，７０の中へ周期的に放出するようになっている。ここで、ｎは装置のアンスクランブルユニット１，１ａの数に等しい。こうして、ｎ個の容器受容部材２１，２１ａ，７０からなる前記グループは、順番に充填されるようになる。さらに、図１からわかるように、すでに容器３が充填されているこれら容器受容部材２１ａは、残りのアンスクランブルユニット１ａの放出シュート１０の間に設置される。これら後者の放出シュート１０は、こうした目的のために都合のよいように（装置のアンスクランブルユニット１，１ａの数に応じた距離だけ）離間されており、容器３，３ａはアンスクランブルユニット１の第２の開口部３９を通じて前記領域へ入るようになっている。
【００１３】
第１のコンベヤ１４の容器受容部材２１には金属ステム４３が設けられている（図５を参照のこと）。この金属ステム４３は、対応するアンスクランブルユニット１，１ａに応じた、特定（例えば、長さが長いか、短いか）の識別部材を構成している。これらの金属ステム４３は走行の際にそれらを検出するために設けられている検出装置と協働する。この検出装置は、通常の電子制御装置によって制御される。
図４〜図７からわかるように、各容器受容部材２１の保持用開口部の直径は、この開口部が、前記容器３の許容可能な直径についてのゲージして動作し、従って寸法に基づいて容器を区別できるようになっている。従って、容器受容部材に入ろうとする変形した容器３あるいは欠陥のある容器３は、この保持用開口部の中へ入れず、捨てられるようになっている。
【００１４】
異なる容器３，３ａを処理位置へ位置させるために、容器受容部材２１に外側のシェルと、着脱自在なライナ６１が設けられている。ライナ６１は交換可能であり、各保持用開口部の中へきっちりと係合されて、処理しようとする容器の寸法に適応して、前述した直径のゲージとしての機能を充足するようになっている。
図４及び図５においてわかるように、容器受容部材２１の底部には、開口部４５が設けられている。この開口部４５は、容器３がたまたま反転した状態で（図５を参照のこと）容器受容部材２１に入ろうとした場合に、容器３のネック４６がそこへ通るような直径を有している。従って、前述した底部は、排出用のコンベヤ１４が形成する面に対して低い高さに位置される。この結果、前記容器は除去ステーション４１に設けられた移送装置によって取り上げられないようになる。移送装置は、容器３のネック４６のまわりに環状のカラー４７を有するような容器３のためのガイド４８を有している（図２を参照のこと）。ガイド４８は、容器をカラー４７を通じて取り上げ、第２のコンベヤ４２の中にそれらを導く。第２のコンベヤ４２は、それ自体よく知られた空気コンベヤタイプのもの（例えば米国特許第 3,953,076号あるいはドイツ国特許第 2509469号に開示されているようなもの）である。上記ガイド４８は、もし容器３が図５に示されているように上下逆になっている場合には、容器３よりも高いところにくる。容器受容部材２１がコンベヤ１４の下側の戻り用ストランドの最初でそれらの位置を逆転すると、上下が逆転している前記容器は床の上へ直接に放出されるか、あるいは収集ボックス（図示されていない）の中へ放出される。
【００１５】
容器のカラー４７のための上記ガイド４８は、排出用のコンベヤ１４が走行する向きに対して、斜めに徐々に上昇している。
図５は、コンベヤ１４ａの実施例を示している。容器受容部材２１はコンベヤ１４ａに側部部材６２を介して取付けられている。側部部材６２は中央に自由空間を形成している。また、側部部材６２はブラケット６３及びボルト６４を介してエンドレスのコンベヤベルト６５へ取付けられており、こうして容器受容部材２１を前記コンベヤベルト６５へ確実にしっかりと取付けられるようになっている。
【００１６】
図８に示したコンベヤ１４ｂの容器受容部材７０は、安定した底部を備えた容器を処理するために、別の異なる構造になっている。容器受容部材７０には側部開口部４９が設けられていて、容器３を隣接する横方向のコンベヤ４２ａの方へ横方向に取り出すようになっている。コンベヤ１４ｂとコンベヤ４２ａは両方とも穴５１, ５２を有している。これらの穴を介して、下側の吸引装置がそれ自体よく知られた方法によって動作して、容器を運搬するときの容器の安定性を改善するのに寄与するようになっている。側部開口部４９の反対側に、容器受容部材７０は深い溝５０を有している。溝５０は容器受容部材７０のキャビティにまで達している。固定された横方向のバー５３が設けられており、このバー５３は前記第１のコンベヤ１４の上方を斜めに延びている。バー５３は、容器受容部材７０が前記バーを通過したときに、前記溝５０に作用する。バー５３は容器を前記第２のコンベヤ４２ａへ転送するためのスイッチとして動作する。第２のコンベヤ４２ａは、第１のコンベヤ１４ｂと共通な平面に配置されており、これと同じ速度で走行する。
【００１７】
図９に示されているこの発明の実施例においては、使用されている容器の姿勢を整えて整列させるためのアンスクランブルユニット１は、ホッパ２とケーシング１１を有している。ケーシング１１は円筒状のシェル（フレーム４０の上に支持されている）によって形成されている。ケーシング１１の対称軸は、前述した傾斜したロータリーディスク４の回転軸５と一致している。前記放出シュート１０も、前述した傾斜した回転軸５と同軸の円筒形ドラムの形の構成となっている。
【００１８】
この装置の様々な種類の物体に対する適用性を高めるために、容器受容部材２１ａをヒンジによってコンベヤ１４へ連結して、容器受容部材２１ａが少なくとも二つの位置をとれるようにしている。第１の位置においては、容器受容部材２１ａの保持用開口部のインレット２１ｃは、図９に示されているように環状の固定床１２の開口部２２と非常に近接した状態で対向している。また、前記容器受容部材２１ａの保持用開口部の対称軸２３は傾斜した状態にあり、前記放出シュート１０の軸と揃っている。第２の位置においては、容器受容部材２１ａの保持用開口部の対称軸２３は、移送ステーションの次の容器受容部材２１ａの連続的位置に対応して都合のいいように方向付けされている。図示した例においてはプラスチックから形成されたボトルである容器３，３ａを、容器受容部材の中へ通す動作は、このようにいっさい減速を伴わずに行われ、前記放出シュート１０から前記容器受容部材２１の内側まで直線軸に沿って行われる。これは、装置の動作をよりスムーズにする。
【００１９】
容器受容部材２１ａはまたコンベヤ１４へ取り外し可能な状態で連結されており、図１３に示されているように容器受容部材はコンベヤ１４から非常に簡単かつ迅速に取り外せるようになっている。従って、処理しようとする容器３，３ａの形式に適合した形式を有する交換可能なユニットを構成している。
容器３，３ａを保持し運搬するために設けられている容器受容部材２１ａはそのベース３０の側部において、プレート２５へヒンジ連結されている。プレート２５は貫通穴２５ａを有して、エンドレスのコンベヤ１４へ連結されている。ベース３０は容器受容部材２１ａの保持用開口部の対称軸２３に対して斜めに設けられており、容器受容部材２１ａが重力の作用によって前記ベース３０のところで前記プレート２５の上へ傾斜した状態で載るようになっている。このとき、容器受容部材２１ａの穴２１ｂとプレート２５の前記スルーホール２５ａの間が対応するようになっている。これらのことはすべて、図１０、図１１、及び図１２から明かであろう。
【００２０】
前記容器受容部材２１ａと前記プレート２５とのヒンジ連結部は、一方においてはピン３１から、また他方においては二つの部材３２からなっている。ピン３１は、回転式のアンスクランブルユニット１から遠い方のコンベヤ１４のサイドにおいて、前記プレート２５の側部に設けられた溝に取付けられている。部材３２はフックのような形状を有しており、前記ピン３１と係合している。また、その上で回転してピン３１から前記部材３２を解放できるようになっている。
【００２１】
図１３に示されているこの発明の実施例においては、フックのような形状を有する前記部材３２はシリンダ３３によって形成されている。シリンダ３３は半径方向に設けられた深い開口部を有している。シリンダ３３はまた、その外側においてプレート３４へ固定されている。プレート３４はネジ３５によって、容器受容部材２１ａの斜めのベース３０の側部へ固定されている。
図１０に示されているように、コンベヤ１４の上部、かつ、アンスクランブルユニット１に近いサイドには、ガイド３６が設けられている。ガイド３６は、前記コンベヤ１４へ連結されている容器受容部材２１ａの列に非常に近く設けられている。ガイド３６は内側へ向けて上昇付勢されている部分３６ａを有している。この部分３６ａは、容器受容部材２１ａを傾斜させ、そうすることによって前記転送ステーション４１に対応した垂直状態へ向けて起き上がらせる。移送ステーション４１は例えば容器をネックでピックアップする空気式のコンベヤ４２からなっており、エンドレスのコンベヤ１４の末端に取付けられている。
【００２２】
容器受容部材がコンベヤ１４の下側のストランドでルーズになってしまうことのないようにするため、アンスクランブルユニット１から遠い方のコンベヤのサイドに第２のガイド３７が設けられている。容器受容部材２１ａは前記第２のガイド３７へ側部が当接し、容器受容部材２１ａは、それらのベース３０がコンベヤ１４へ連結されたプレート２５へ完全に接触した状態になる位置に維持される。
前述したように、コンベヤ１４の上側のストランドの下方には低圧の囲い３８が設けられている。囲い３８は、容器受容部材２１ａの保持用開口部の中で容器３をよりよく保持するために設けられている。容器受容部材２１ａの底部２１ｂは開口しており、前記低圧の囲い３８と連通したプレート２５の貫通穴２５ａと位置が揃っている。
【００２３】
特に図１０からわかるように、プレート２５は逆”Ｌ”字形のブラケット２６を介してリンク２７へ連結されている。リンク２７はエンドレスのコンベヤに設けられており、上側のガイド２８及び下側のガイド２９の中をガイドされる。
図１４及び図１５に示されているように、この発明においては、アンスクランブルユニット１，１ａのケーシング１１の側壁には、大きな開口部５４が設けられている。開口部５４が設けられているこの部分では、側壁と、前記ケーシング１１によって境界を定められている対応する放出シュート１０は外側へ傾斜している。開口部５４が設けられている前記側部は低い位置にあり、容器３が放出シュート１０の中へ放出される領域のほぼ反対側に位置する。図１５からわかるように、前記開口部５４の下端５４ａは支持用の固定床１２から、少なくとも容器３の高さに相当する距離だけ離間されている。容器３は放出シュート１０によって固定床１２の上を摺動的に運ばれる。ユニットが回転するとき、前記開口部は、何等かの理由によって（誤って、あるいは容器が変形しているなどの理由で）、支持用の固定床１２の上に着地してしまうことなく前記放出シュート１０の中間ゾーンに保持されている容器３を、重量と遠心力によって外側へ落下させる（図１５を参照のこと）。
【００２４】
横方向の開口部５４はかなり長い長方形の窓であり、いくつかの放出シュート１０にわたっている。アンスクランブルユニット１のケーシング１１にはパネル（図示されていない）を取付けることができる。このパネルは、パネルの細長いスロットの中に設置される固定ネジなどの固定用部材を介してシフト可能であり、前記開口部５４の長さ、あるいは前記支持用の固定床１２に対するその下端５４ａあるいは側端部の高さを、機械の回転速度、あるいは処理しようとする容器のタイプに適合させられるようになっている。
上記の窓はまた、放出シュート１０の中にたまたま溜ってしまった他の容器を落下させることができる。図面には示されていないが、容器を検出するために通常のタイプの装置を使用することができる。
【００２５】
アンスクランブルユニット１のうちの姿勢を整えて、ガイドするための一つの放出シュート１０が、図１５から詳しく理解できよう。放出シュート１０は内壁１０ａと、二つの側壁１０ｂ，１０ｃによって形成されている。側壁１０ｂ，１０ｃは互いに離間されており、下方へ向かうにつれて漏斗状に狭くなっている。放出シュート１０の前部は、ホッパ２の円筒部を下方へ延びるケーシング１１の内壁によって閉じられている。
上述した実施例は単に説明のためのものであり、発明を制限することはない。従って、この発明はその精神あるいは本質から逸脱しない限り、如何なる形によっても実現が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の装置を示す斜視図である。
【図２】最終の転送ステーションの詳細図である。
【図３】図１の装置の平面図である。
【図４】容器受容部材の中へ挿入された不安定な底部（例えば花弁状タイプ）を有するボトルの配置を示す平面図である。
【図５】挿入された状態の容器を保持している、エンドレスコンベヤへ取り付けられた容器受容部材の平面断面図である。
【図６】図４の平面図である。
【図７】図５の平面図である。
【図８】別の容器受容部材の詳細図である。
【図９】この発明の実施例について前述した容器受容部材を備えた排出用コンベヤへ連結されているアンスクランブルユニットの部分側面図である。
【図１０】エンドレスチェーンコンベヤ及び、これと協働する受容部材を垂直面に沿った断面で示している拡大詳細図である。
【図１１】エンドレスチェーンコンベヤへ関節連結された容器受容部材がとる傾斜状態を示す図である。
【図１２】エンドレスチェーンコンベヤへ関節連結された容器受容部材がとる垂直状態を示す図である。
【図１３】図１１及び図１２の二つの状態に対応する図面であり、容器受容部材を取り外して異なる形式の物体に適合させるための交換可能なユニットの構成を示す図である。
【図１４】放出シュートの中に溜ってしまった容器を落下させるための側部開口部が設けられているこの発明の装置を示す斜視図である。
【図１５】図１４の前記側部開口部の拡大斜視図である。
【符号の説明】
１，１ａ アンスクランブルユニット
２ ホッパ
３，３ａ 容器
４ ロータリーディスク
１０ 放出シュート
１１ ケーシング
１２ 固定床
１３ 回転軸
１４，１４ａ，１４ｂ コンベヤ
２１，２１ａ 容器受容部材
２５ プレート
２８，２９ ガイド
３０ ベース
３６ ガイド
３６ａ 部分
３７ ガイド
３９ 開口部
４１ 除去ステーション
４２ コンベヤ
４３ 金属ステム
４５ 開口部
４６ ネック
４７ カラー
４８ ガイド
４９ 側部開口部
５０ 溝
５３ バー
５４ 開口部
７０ 容器受容部材
Claims (14)
- 本体部分と、ネックと、そして特に不安定な底部を有するプラスチック材料から形成された空の容器等であって、充填ラインの中へ高速で供給される必要がある軽量かつ中空で細長い容器(3) の姿勢を整えて整列状態で供給するための自動装置であって、容器の姿勢を整えて整列させるための少なくとも１つのアンスクランブルユニット(1,1a)を有し、該アンスクランブルユニットが、閉じた回路に沿って走行する放出シュートの中へ前記容器を一つずつ、予め位置を整えた状態で供給し、前記放出シュートが前記容器を運搬し、容器の底部が支持用の固定床(12)の上へ摺動的に載るようになっており、前記放出シュートがケーシング(11)によって限界を定められているものであり、第１の開口部(22)と、第２の開口部(39)と、閉じた回路に沿って走行する駆動装置(14)と、を 有し、前記第１の開口部(22)が前記アンスクランブルユニット(1,1a)の各々の前記環状の固定床(12)に設けられており、前記第２の開口部(39)が前記アンスクランブルユニット(1,1a)の各々の前記ケーシング(11)の下側の側部に設けられており、前記第２の開口部(39)が前記第１の開口部に隣接して配置されており、前記駆動装置(14)が上側の供給用ストランドと、下側の戻り用ストランドとを有し、この駆動装置に複数の容器受容部材(21,21a,70) が設けられており、これら容器受容部材が容器(3,3a)を受容するためのものであって互いに接近して設けられており、前記上側の供給用ストランドが前記第１の開口部(22)の下側の領域に沿って延びており、前記容器受容部材(21)が決められた時間に前記放出シュート(10)の下端へ近づいて、それらと位置を揃え、重力の作用によって前記容器が前記容器受容部材の中へ移行されるようになっており、前記重力による移行が、前記容器が前記第１の開口部(22)を通って落下するときに行われ、
前記容器受容部材 (21a) が前記駆動装置 (14) へヒンジ連結されていて、前記容器受容部材が前記第１の開口部に近接しかつ対向する第１の位置と、該第１の位置に対して傾いた第２の位置とに位置することができる自動装置。 - 前記駆動装置の速度と、前記アンスクランブルユニットの速度を同期させるための装置が設けられていて、位置を整えて整列させるためのアンスクランブルユニット(1,1a)が容器(3,3a)を前記駆動装置のｎ個ごとの容器受容部材の中へ周期的に放出するようになっており、前記ｎが装置のアンスクランブルユニット(1,1a)の数に等しく、かくして前記ｎ個の容器受容部材(21,21a,70) のグループが順番に充填されるようになり、すでに容器が充填されている前記容器受容部材(21,21a,70) が残りのアンスクランブルユニットの放出シュート(10)の間に設置されて、これらの後者の放出シュートがこうした目的のために都合よく離間されており、前記容器(3,3a)が前記アンスクランブルユニット(1) の前記開口部(39)を介して前記領域へ入るようになっている請求項１記載の自動装置。
- 前記アンスクランブルユニットに、前記容器を前記容器受容部材(21,21a)から、充填ラインへの供給を行うための排出用のコンベヤ(42,42a)へ移送するための移送ステーション(41)が設けられている請求項２記載の自動装置。
- 本体部分と、ネックと、そして特に不安定な底部を有するプラスチック材料から形成された空の容器等であって、充填ラインの中へ高速で供給される必要がある軽量かつ中空で細長い容器 (3) の姿勢を整えて整列状態で供給するための自動装置であって、容器の姿勢を整えて整列させるための少なくとも１つのアンスクランブルユニット (1,1a) を有し、該アンスクランブルユニットが、閉じた回路に沿って走行する放出シュートの中へ前記容器を一つずつ、予め位置を整えた状態で供給し、前記放出シュートが前記容器を運搬し、容器の底部が支持用の固定床 (12) の上へ摺動的に載るようになっており、前記放出シュートがケーシング (11) によって限界を定められているものであり、第１の開口部 (22) と、第２の開口部 (39) と、閉じた回路に沿って走行する駆動装置 (14) と、を 有し、前記第１の開口部 (22) が前記アンスクランブルユニット (1,1a) の各々の前記環状の固定床 (12) に設けられており、前記第２の開口部 (39) が前記アンスクランブルユニット (1,1a) の各々の前記ケーシング (11) の下側の側部に設けられており、前記第２の開口部 (39) が前記第１の開口部に隣接して配置されており、前記駆動装置 (14) が上側の供給用ストランドと、下側の戻り用ストランドとを有し、この駆動装置に複数の容器受容部材 (21,21a,70) が設 けられており、これら容器受容部材が容器 (3,3a) を受容するためのものであって互いに接近して設けられており、前記上側の供給用ストランドが前記第１の開口部 (22) の下側の領域に沿って延びており、前記容器受容部材 (21) が決められた時間に前記放出シュート (10) の下端へ近づいて、それらと位置を揃え、重力の作用によって前記容器が前記容器受容部材の中へ移行されるようになっており、前記重力による移行が、前記容器が前記第１の開口部 (22) を通って落下するときに行われ、
前記容器受容部材(21a) が前記駆動装置(14)へ取り外し可能な状態でヒンジ連結されていて、前記駆動装置から迅速に取り外せるようになっており、容器(3,3a)の形式に適合した形式を有する交換可能なユニットを構成している自動装置。 - 本体部分と、ネックと、そして特に不安定な底部を有するプラスチック材料から形成された空の容器等であって、充填ラインの中へ高速で供給される必要がある軽量かつ中空で細長い容器 (3) の姿勢を整えて整列状態で供給するための自動装置であって、容器の姿勢を整えて整列させるための少なくとも１つのアンスクランブルユニット (1,1a) を有し、該アンスクランブルユニットが、閉じた回路に沿って走行する放出シュートの中へ前記容器を一つずつ、予め位置を整えた状態で供給し、前記放出シュートが前記容器を運搬し、容器の底部が支持用の固定床 (12) の上へ摺動的に載るようになっており、前記放出シュートがケーシング (11) によって限界を定められているものであり、第１の開口部 (22) と、第２の開口部 (39) と、閉じた回路に沿って走行する駆動装置 (14) と、を 有し、前記第１の開口部 (22) が前記アンスクランブルユニット (1,1a) の各々の前記環状の固定床 (12) に設けられており、前記第２の開口部 (39) が前記アンスクランブルユニット (1,1a) の各々の前記ケーシング (11) の下側の側部に設けられており、前記第２の開口部 (39) が前記第１の開口部に隣接して配置されており、前記駆動装置 (14) が上側の供給用ストランドと、下側の戻り用ストランドとを有し、この駆動装置に複数の容器受容部材 (21,21a,70) が設けられており、これら容器受容部材が容器 (3,3a) を受容するためのものであって互いに接近して設けられており、前記上側の供給用ストランドが前記第１の開口部 (22) の下側の領域に沿って延びており、前記容器受容部材 (21) が決められた時間に前記放出シュート (10) の下端へ近づいて、それらと位置を揃え、重力の作用によって前記容器が前記容器受容部材の中へ移行されるようになっており、前記重力による移行が、前記容器が前記第１の開口部 (22) を通って落下するときに行われ、
前記容器受容部材(21a) がポットの形を有し、その底部に開口部(21b,45)が設けられており、この開口部の寸法が、たまたま上下が逆転した状態にある容器のネック(46)などの、容器(3,3a)の一部が通るように設定されている自動装置。 - 本体部分と、ネックと、そして特に不安定な底部を有するプラスチック材料から形成された空の容器等であって、充填ラインの中へ高速で供給される必要がある軽量かつ中空で細長い容器 (3) の姿勢を整えて整列状態で供給するための自動装置であって、容器の姿勢を整えて整列させるための少なくとも１つのアンスクランブルユニット (1,1a) を有し、該アンスクランブルユニットが、閉じた回路に沿って走行する放出シュートの中へ前記容器を一つずつ、予め位置を整えた状態で供給し、前記放出シュートが前記容器を運搬し、容器の底部が支持用の固定床 (12) の上へ摺動的に載るようになっており、前記放出シュートがケーシング (11) によって限界を定められているものであり、第１の開口部 (22) と、第２の開口部 (39) と、閉じた回路に沿って走行する駆動装置 (14) と、を 有し、前記第１の開口部 (22) が前記アンスクランブルユニット (1,1a) の各々の前記環状の固定床 (12) に設けられており、前記第２の開口部 (39) が前記アンスクランブルユニット (1,1a) の各々の前記ケーシング (11) の下側の側部に設けられており、前記第２の開口部 (39) が前記第１の開口部に隣接して配置されており、前記駆動装置 (14) が上側の供給用ストランドと、下側の戻り用ストランドとを有し、この駆動装置に複数の容器受容部材 (21,21a,70) が設けられており、これら容器受容部材が容器 (3,3a) を受容するためのものであって互いに接近して設けられており、前記上側の供給用ストランドが前記第１の開口部 (22) の下側の領域に沿って延びており、前記容器受容部材 (21) が決められた時間に前記放出シュート (10) の下端へ近づいて、それらと位置を揃え、重力の作用によって前記容器が前記容器受容部 材の中へ移行されるようになっており、前記重力による移行が、前記容器が前記第１の開口部 (22) を通って落下するときに行われ、
前記駆動装置の速度と、前記アンスクランブルユニットの速度を同期させるための装置が設けられていて、位置を整えて整列させるためのアンスクランブルユニット (1,1a) が容器 (3,3a) を前記駆動装置のｎ個ごとの容器受容部材の中へ周期的に放出するようになっており、前記ｎが装置のアンスクランブルユニット (1,1a) の数に等しく、かくして前記ｎ個の容器受容部材 (21,21a,70) のグループが順番に充填されるようになり、すでに容器が充填されている前記容器受容部材 (21,21a,70) が残りのアンスクランブルユニットの放出シュート (10) の間に設置されて、これらの後者の放出シュートがこうした目的のために都合よく離間されており、前記容器 (3,3a) が前記アンスクランブルユニット (1) の前記開口部 (39) を介して前記領域へ入るようになっており、
前記駆動装置(14)の前記容器受容部材(21,21a,70) の少なくとも一つが、それに充填することになっているアンスクランブルユニット(1,1a)を決定する特定の識別手段(43)を有している自動装置。 - 前記駆動装置(14)の速度を装置のアンスクランブルユニット(1,1a)の速度と同期させるための前記装置が、可動部分を検出するために設けられている各アンスクランブルユニット(1,1a)の参照用検出器と協働する制御装置と、容器受容部材(21,21a,70) の前記識別手段(43)の検出器(44)と協働する制御装置を有する請求項６記載の自動装置。
- 前記容器が不安定な底部を有し、またそのネック(46)にリブあるいはカラー(47)を有している場合のために、容器の移送ステーション(41)に前記ネック(46)をガイドするためのガイド装置が設けられており、前記駆動装置(14)の走行方向(sense) に対して斜めに上昇するような両側のガイド(48)などからなる前記ガイドが、前記支持用のカラー(47)に適合しており、また容器を取り上げるために設けられた第２のコンベヤ(42)とも協働する請求項３記載の自動装置。
- 本体部分と、ネックと、そして特に不安定な底部を有するプラスチック材料から形成された空の容器等であって、充填ラインの中へ高速で供給される必要がある軽量かつ中空で細長い容器 (3) の姿勢を整えて整列状態で供給するための自動装置であって、容器の姿勢を整えて整列させるための少なくとも１つのアンスクランブルユニット (1,1a) を有し、該アンスクランブルユニットが、閉じた回路に沿って走行する放出シュートの中へ前記容器を一つずつ、予め位置を整えた状態で供給し、前記放出シュートが前記容器を運搬し、容器の底部が支持用の固定床 (12) の上へ摺動的に載るようになっており、前記放出シュートがケーシング (11) によって限界を定められているものであり、第１の開口部 (22) と、第２の開口部 (39) と、閉じた回路に沿って走行する駆動装置 (14) と、を 有し、前記第１の開口部 (22) が前記アンスクランブルユニット (1,1a) の各々の前記環状の固定床 (12) に設けられており、前記第２の開口部 (39) が前記アンスクランブルユニット (1,1a) の各々の前記ケーシング (11) の下側の側部に設けられており、前記第２の開口部 (39) が前記第１の開口部に隣接して配置されており、前記駆動装置 (14) が上側の供給用ストランドと、下側の戻り用ストランドとを有し、この駆動装置に複数の容器受容部材 (21,21a,70) が設けられており、これら容器受容部材が容器 (3,3a) を受容するためのものであって互いに接近して設けられており、前記上側の供給用ストランドが前記第１の開口部 (22) の下側の領域に沿って延びており、前記容器受容部材 (21) が決められた時間に前記放出シュート (10) の下端へ近づいて、それらと位置を揃え、重力の作用によって前記容器が前記容器受容部材の中へ移行されるようになっており、前記重力による移行が、前記容器が前記第１の開口部 (22) を通って落下するときに行われ、
前記容器が安定した底部を有する場合のために、排出用のコンベヤ(14b) の容器受容部材(70)に側部開口部(49)が設けられていて、容器を隣接する横方向のコンベヤ(42a) の方へ横方向に取り出すようになっており、前記側部開口部(49)の反対側において前記容器受容部材(70)が深い溝(50)を有し、この溝(50)が容器受容部材のキャビティまで達しており、固定された横方向のバー(53)が設けられており、このバーが前記第１のコンベヤ(14b) の上方を斜めに延びていて、前記容器受容部材(70)が前記バーを通過するときに前記溝(50)に作用し、前記バーが、容器を前記横方向のコンベヤ(42a) へ移送するためのスイッチとして動作し、前記横方向のコンベヤ(42a) が第１のコンベヤ(14b) と隣接していてこれと共平面に設けられており、また同じ速度で走行するようになっている自動装置。 - 前記アンスクランブルユニット(1,1a)のケーシング(11)の側壁に大きな側部開口部(54)が設けられており、前記壁と、前記ケーシングによって限界が定められている対応する放出シュート(10)が外側へ傾斜している領域の低い位置に前記開口部(54)が設けられている請求項１記載の自動装置。
- 容器の位置を整えて整列させるためのアンスクランブルユニット(1) の各々が、ホッパ(2) と、ケーシング(11)を有し、ケーシング(11)が円筒形状のシェルによって形成されており、このシェルの対称軸がユニットの中央に配置されている傾斜したロータリーディスク(4) の回転軸(5) と一致しており、前記放出シュート(10)も同様に、前記回転軸(5) と共軸の円筒形ドラムの形の構造を有している請求項１記載の自動装置。
- 前記容器受容部材(21a) がそのベース(30)の側部において、エンドレスのコンベヤ(14)へ取付けられた穴(25a) を有するプレート(25)へヒンジ連結されており、前記ベース(30)が前記容器受容部材(21)の保持用開口部の対称軸(23)に対して斜めに設けられていて、前記容器受容部材(21)が重力の作用によって前記ベース(30)のところで前記プレート(25)の上へ傾斜した状態で載るようになっている請求項４記載の自動装置。
- 前記コンベヤ(14)の上部の、アンスクランブルユニット(1) に近い方の側に、ガイド(36)が設けられており、このガイド(36)が前記コンベヤ(14)へ連結された容器受容部材(21a) の列に非常に近接して配置されており、前記ガイド(36)が内側へ向けて上昇付勢された部分(36a) を有し、この部分(36a) が前記容器受容部材(21)を傾斜させることによってこの容器受容部材が少なくとも第１と第２の二つの状態を取れるようになっており、第１の状態では前記放出シュート(10)と位置が揃い、第２の状態は前記移送ステーション(41)に対応している請求項１２記載の自動装置。
- 前記容器受容部材(21a) がコンベヤ(14)の下側のストランドにおいてルーズになってしまわないようにするために、アンスクランブルユニット(1) から遠い方のコンベヤ側に第２のガイド(37)が設けられており、このとき、前記容器受容部材(21)が前記第２のガイド(37)へ側部において当接しており、こうすることによって、前記容器受容部材(21)がそのベース(30)が前記プレート(25)へ完全に接触した状態の位置に維持される請求項１２記載の自動装置。
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