JP3798109B2 - ロ−ル状ゴミ袋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴミ袋をロ−ル状に巻き取ったロ−ル状ゴミ袋の改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のロ−ル状ゴミ袋Rは、図7に示すように、袋自体のスリップ性がよいため、持ち上げたとき、内部の巻芯部20がスリップして側面から竹の子状にせり出すという、いわゆるテレスコ−プ現象を起こすので、通常、包装袋に収容されている。尚、21はロ−ル状に巻き取ったゴミ袋の末端を固定する止着テ−プである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ロ−ル状ゴミ袋を収容している包装袋は、ゴミ袋の取り出し後はゴミとして廃棄されるだけであるから、これがゴミの増加の一因となり、また、資源の無駄につながるという問題があった。
本発明は、かかる従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的するところは、包装袋に入れなくても、持ち上げたとき内部の巻芯部がスリップして側部からせり出すことがないようにしてゴミとなる包装袋をなくしたり、あるいは少なくすることができるロ−ル状ゴミ袋を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための手段として、本発明の請求項1記載のロ−ル状ゴミ袋は、筒状プラスチックシ−トに一定間隔で切断用のミシン目線を形成すると共に、このミシン目線に近接して熱溶着部を形成することにより、ゴミ袋となる袋状シ−トがミシン目線で連続したゴミ袋連続シ−トを形成し、このゴミ袋連続シ−トを折り込んで折り込み連続シ−トを形成すると共にこの折り込み連続シ−トをロ−ル状に巻き取ったロ−ル状ゴミ袋において、前記折り込み連続シ−トの内面側又は外面側の少なくともいずれか一方に、折り込み連続シ−トを巻き戻すとき、被接着側の折り込み連続シ−トが破れない程度の低接着力の接着剤を使用した仮接着部を形成した構成を採用した。尚、本明細書では、筒状プラスチックシ−トには筒状プラスチックフィルムも含まれるものとする。
【0005】
また、請求項2記載のロ−ル状ゴミ袋では、筒状プラスチックシ−トに一定間隔で切断用のミシン目線を形成すると共に、このミシン目線に近接して熱溶着部を形成することにより、ゴミ袋となる袋状シ−トがミシン目線で連続したゴミ袋連続シ−トを形成し、このゴミ袋連続シ−トを折り込んで折り込み連続シ−トを形成すると共にこの折り込み連続シ−トをロ−ル状に巻き取ったロ−ル状ゴミ袋において、前記折り込み連続シ−トの内面側又は外面側の少なくともいずれか一方に印刷部を形成すると共に、前記印刷部を、ワックス類を添加しない印刷インキ又はすべり止め剤を添加した印刷インキを使用して形成した構成を採用した。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載のロ−ル状ゴミ袋は、折り込み連続シ−トの内面側又は外面側の少なくともいずれか一方に、折り込み連続シ−トを巻き戻すとき、被接着側の折り込み連続シ−トが破れない程度の低接着力の接着剤を使用した仮接着部を形成して、折り込み連続シ−トをロ−ル状に巻き取った際、折り込み連続シ−トが仮接着されるように形成しているので、持ち上げても内部の巻芯部が側部からせり出すことがない。そのため、従来のようにロ−ル状ゴミ袋を包装袋に収容する必要がないので、資源の無駄をなくすことができると共に、ゴミの減量化にも寄与することができる。
【0007】
また、請求項2記載のロ−ル状ゴミ袋は、折り込み連続シ−トの内面側又は外面側の少なくともいずれか一方に印刷部を形成すると共に、前記印刷部を、ワックス類を添加しない印刷インキ又はすべり止め剤を添加した印刷インキを使用して形成することにより折り込み連続シ−トのスリップ性を低下させているので、持ち上げても内部の巻芯部が側部からせり出すことがない。そのため、従来のようにロ−ル状ゴミ袋を包装袋に収容する必要がなく、その分、資源の無駄をなくすことができると共に、ゴミの減量化にも寄与することができる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は実施例のロ−ル状ゴミ袋を繰り出した状態を示す斜視図である。
このロ−ル状ゴミ袋Aは、筒状プラスチックシ−トに一定間隔で切断用のミシン目線1を形成すると共にこのミシン目線1に近接してゴミ袋の底となる熱溶着部2を形成することにより、ゴミ袋となる袋状シ−ト3がミシン目線1で連続したゴミ袋連続シ−ト4が形成され、このゴミ袋連続シ−ト4の両側を内側に折り込んで折り込み部5,5を形成してC字状の折り込み連続シ−ト6を形成すると共に、一方の折り込み部5の表面5aにその長手方向に延長した帯状の仮接着部7を形成したのちロ−ル状に巻き取って形成している。
【0009】
前記仮接着部7は、内部に巻き取った巻芯部8がスリップして側部からせり出さないようにするためのもので、接着剤を前記折り込み部5の表面5aに塗布又は印刷して形成している。接着剤は、折り込み連続シ−ト6を巻き戻す時、被接着側の折り込み連続シ−ト6が破れない程度の低接着力のものを使用する。尚、接着剤としては、剥したのちは再接着しない、例えば、ホットメルト接着剤や糊を使用することが好ましい。また、仮接着部7は、帯状の他、図示していないが波状、点線状に形成してもよい。また、仮接着部7は、一条だけでなく複数条形成してもよい。尚、6aは折り込み連続シ−ト6の外面側、9はゴミ袋となる袋状シ−ト3の開口部である。
【0010】
したがって、本実施例のロ−ル状ゴミ袋Aでは、仮接着部7により折り込み連続シ−ト6を接着しているので、持ち上げても内部に巻いた巻芯部8が側部からせり出すことがない。したがって、ロ−ル状ゴミ袋Aを収容する包装袋を必要としないので、ゴミの減量化を図ることができると共に、資源の無駄をなくすことができる。尚、ロ−ル状ゴミ袋Aの末端は、図示していないが、袋状シ−ト3がロ−ル状ゴミ袋Aから剥れることを防止するために止着テ−プで固定している。止着テ−プの代わりにロ−ル状ゴミ袋Aをプラスチックフィルム製またはプラスチックシ−ト製の短筒体(図示せず)に挿通させてもよい。この場合、従来の包装袋と比べてゴミの量を減らすことができる。また、短筒体の外面にはバ−コ−ドを表示させることもできる。
【0011】
次に、図2は他の実施例のロ−ル状ゴミ袋Bを繰り出した状態を示す斜視図であり、このロ−ル状ゴミ袋Bは前記実施例の帯状の仮接着部7の代わりに点状の仮接着部10を形成した点が前記実施例と相違するのみであるから、構成が同一の部分には同一符号を付してその説明を省略する。尚、この点状の仮接着部10は袋状シ−ト毎にあるいは数枚毎にホットメルト接着剤を巻き取り前に点付けすることにより形成することができる。
したがって、本実施例のロ−ル状ゴミ袋Bは点状の仮接着部10によりスリップを防止でき、持ち上げても内部に巻いた巻芯部8が側部からせり出すことがないので、包装袋を省くことができてゴミの発生を減らすことができると共に資源の無駄をなくすことができる。
【0012】
次に、図3は他の実施例のロ−ル状ゴミ袋Cを繰り出した状態を示す斜視図であり、このロ−ル状ゴミ袋Cは前記実施例のようにC字状ではなく三つ折りにして折り込み連続シ−ト11を形成し、上側の折り込み部12の表面12aに帯状の仮接着部7を二条形成した点が前記実施例と相違するのみであるから、構成が同一の部分には同一符号を付してその説明を省略する。尚、11aは折り込み連続シ−ト11の外面側、13は下側の折り込み部である。
したがって、本実施例のロ−ル状ゴミ袋Cは二条の帯状の仮接着部7によりスリップを防止でき、持ち上げても内部に巻いた巻芯部8が側部からせり出すことがないので、包装袋を省くことができてゴミの発生を減らすことができると共に資源の無駄をなくすことができる。
【0013】
次に、図4は他の実施例のロ−ル状ゴミ袋Dを繰り出した状態を示す斜視図であり、このロ−ル状ゴミ袋Dは前記実施例のように帯状の仮接着部7ではなく点状の仮接着部10を形成した点が前記実施例と相違するのみであるから、構成が同一の部分には同一符号を付してその説明を省略する。
したがって、本実施例のロ−ル状ゴミ袋Dは点状の仮接着部10によりスリップを防止でき、持ち上げても内部に巻いた巻芯部8が側部からせり出すことがないので、包装袋を省くことができてゴミの発生を減らすことができると共に資源の無駄をなくすことができる。
【0014】
次に、図5は他の実施例のロ−ル状ゴミ袋Eを繰り出した状態を示す斜視図であり、このロ−ル状ゴミ袋Eは前記実施例のようにC字状の折り込み連続シ−ト4の折り込み部5,5の表面5aに仮接着部7ではなく、印刷部14を形成した点が前記実施例と相違するのみであるから、構成が同一の部分には同一符号を付してその説明を省略する。印刷部14は、ワックス類を添加しない印刷インキ又はすべり止め剤を添加した印刷インキを使用してグラビア印刷やフレキソ印刷により形成し、これにより折り込み連続シ−ト6のスリップを防止して持ち上げても内部に巻いた巻芯部8が側部からせり出さないようにしている。印刷部14は、折り込み部5の表面5aのみならず折り込み部6の裏面や袋状シ−ト3の他の部分に形成してもよい。
したがって、本実施例のロ−ル状ゴミ袋Eは印刷部14によりスリップを防止することができ、持ち上げても内部に巻いた巻芯部8が側部からせり出すことがないので、包装袋を省くことができてゴミの発生を減らすことができると共に資源の無駄をなくすことができる。
【0015】
次に、図6は他の実施例のロ−ル状ゴミ袋Fを繰り出した状態を示す斜視図であり、このロ−ル状ゴミ袋Fは三つ折りに形成した折り込み連続シ−ト11の上側折り込み部12の表面12aに印刷部14を形成した点が前記実施例と相違するのみであるから、同一の構成部分には同一の符号をつけて説明を省略する。
したがって、本実施例のロ−ル状ゴミ袋Fは印刷部14によりスリップを防止することができ、持ち上げても内部に巻いた巻芯部8が側部からせり出すことがないので、包装袋を省くことができてゴミの発生を減らすことができると共に資源の無駄をなくすことができる。
【0016】
以上、本発明の実施例を詳述してきたが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0017】
例えば、前記実施例では、折り込み連続シ−ト6,11の内面側に仮接着部7,10又は印刷部14を形成しているが、その外面側6a,11aに形成してもよく、また、両面に形成してもよい。また、仮接着部7,10と印刷部14は同時に形成してもよい。
【0018】
また、接着剤の色や面積あるいは量も問わない。
【0019】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明の請求項1記載のロ−ル状ゴミ袋は、折り込み連続シ−トの内面側又は外面側の少なくともいずれか一方に、折り込み連続シ−トを巻き戻すとき、被接着側の折り込み連続シ−トが破れない程度の低接着力の接着剤を使用した仮接着部を形成して、折り込み連続シ−トをロ−ル状に巻き取った際、折り込み連続シ−トが仮接着されてスリップしないように形成しているので、内部の巻芯部が側部からせり出すことがない。そのため、従来のようにロ−ル状ゴミ袋を包装袋に収容する必要がなく、その分、資源の無駄をなくすことができると共に、ゴミの減量化にも寄与することができる。
【0020】
また、本発明の請求項2記載のロ−ル状ゴミ袋は、折り込み連続シ−トの内面側又は外面側の少なくともいずれか一方に印刷面を形成すると共に、前記印刷面を、ワックス類を添加しない印刷インキ又はすべり止め剤を添加した印刷インキを使用して形成することによりゴミ袋のスリップ性を低下させているので、従来のようにロ−ル状ゴミ袋を包装袋に収容する必要がなく、その分、資源の無駄をなくすことができると共に、ゴミの減量化にも寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のロ−ル状ゴミ袋を繰り出した状態を示す斜視図である。
【図2】他の実施例のロ−ル状ゴミ袋を繰り出した状態を示す斜視図である。
【図3】他の実施例のロ−ル状ゴミ袋を繰り出した状態を示す斜視図である。
【図4】他の実施例のロ−ル状ゴミ袋を繰り出した状態を示す斜視図である。
【図5】他の実施例のロ−ル状ゴミ袋を繰り出した状態を示す斜視図である。
【図6】他の実施例のロ−ル状ゴミ袋を繰り出した状態を示す斜視図である。
【図7】従来のロ−ル状ゴミ袋を示す斜視図である。
【符号の説明】
A,B,C,D,E,F ロ−ル状ゴミ袋
1 ミシン目線
2 熱溶着部
3 袋状シ−ト
4 ゴミ袋連続シ−ト
5 折り込み部
5a 折り込み部の表面(折り込み連続シ−トの内面側)
6 折り込み連続シ−ト
6a 折り込み連続シ−トの外面側
7 帯状の仮接着部
8 巻芯部
9 開口部
10 点状の仮接着部
11 折り込み連続シ−ト
11a 折り込み連続シ−トの外面側
12 折り込み部
12a 折り込み部の表面(折り込み連続シ−トの内面側)
14 印刷部
Claims (2)
- 筒状プラスチックシ−トに一定間隔で切断用のミシン目線を形成すると共に、このミシン目線に近接して熱溶着部を形成することにより、ゴミ袋となる袋状シ−トがミシン目線で連続したゴミ袋連続シ−トを形成し、このゴミ袋連続シ−トを折り込んで折り込み連続シ−トを形成すると共にこの折り込み連続シ−トをロ−ル状に巻き取ったロ−ル状ゴミ袋において、
前記折り込み連続シ−トの内面側又は外面側の少なくともいずれか一方に、折り込み連続シ−トを巻き戻すとき、被接着側の折り込み連続シ−トが破れない程度の低接着力の接着剤を使用した仮接着部を形成したことを特徴とするロ−ル状ゴミ袋。 - 筒状プラスチックシ−トに一定間隔で切断用のミシン目線を形成すると共に、このミシン目線に近接して熱溶着部を形成することにより、ゴミ袋となる袋状シ−トがミシン目線で連続したゴミ袋連続シ−トを形成し、このゴミ袋連続シ−トを折り込んで折り込み連続シ−トを形成すると共にこの折り込み連続シ−トをロ−ル状に巻き取ったロ−ル状ゴミ袋において、
前記折り込み連続シ−トの内面側又は外面側の少なくともいずれか一方に印刷部を形成すると共に、この印刷部を、ワックス類を添加しない印刷インキ又はすべり止め剤を添加した印刷インキを使用して形成したことを特徴とするロ−ル状ゴミ袋。
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