JP3797441B2 - 弾性反転する蓋体付きの合成樹脂成形品 - Google Patents
弾性反転する蓋体付きの合成樹脂成形品 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は弾性反転する蓋体付きの合成樹脂成形品に関し、詳しくは、弾性反転する蓋体付きのキャップや容器で、弾性反転機構が外部に露出せずに優れた外観を呈するキャップや容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来弾性反転する蓋体付きの合成樹脂成形品として、弾性反転する蓋体付きのキャップや弾性反転する蓋体付きの容器等が使用されている。これらキャップや容器に於ける弾性反転機構として、所謂三点ヒンジ機構が知られている。該機構は、本体の後部上端と、蓋体の後部下端とを、適宜間隔をおいて左右一対の第1ヒンジで連結するとともに、その第1ヒンジ間に設けた逆L字型弾性板下端を、第1ヒンジよりも下方の本体の後部へ第2ヒンジを介して連結するとともに、弾性板他端を第1ヒンジよりも前方の蓋体上面部分に第3ヒンジを介して連結する如く構成してなるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記三点ヒンジ機構では、閉蓋状態から所定角度迄蓋体を開けると自動的に開蓋し、また、開蓋状態から所定角度まで閉じると自動的に閉蓋してその開閉が行い易く、しかもワッタッチで行える等の利点があるが、弾性板が外面に大きく露出するため外観を損なう欠点を有しており、この点に改良の余地を残している。本発明はこの様な点を考慮して、従来通りの蓋体の反転を行えるとともに、閉蓋時には弾性板が外面に全く露出せず、しかも、キャップ本体や容器本体等の本体及び蓋体に反転機構を施すために余分な凹み等を凹設する必要がなく、良好な外観を呈する優れた合成樹脂成形品を提案するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本請求項1発明の成形品は上記課題を解決するため、頂壁5中央部に下端を開口して注出筒6を立設してなる本体2と、上記本体頂壁5上面周縁部に下面を当接載置させた周壁11上端縁より注出筒6を被覆する頂壁12を延設してなる蓋体3とを備え、上記本体2の後部上端に第1ヒンジ15を介して蓋体3後部下端を連結するとともに、第1ヒンジ15の両側で且つ蓋体3内に各々前方へ円弧状に湾曲する一対の弾性板16,16を設け、各弾性板16,16下端を蓋体周壁後部下端へ各々第2ヒンジ17,17を介して連結するとともに、各弾性板16,16上端を各第2ヒンジ17,17上方位置である注出筒6の後部上端より突設した突出部8先端に、各々第3ヒンジ18,18を介して連結してなることを特徴とする弾性反転する蓋体付きの合成樹脂成形品として構成した。
【0005】
また、請求項2発明の成形品は、上記本体2が、周壁4上端縁より頂壁5を延設するとともに、頂壁5中央部に下端を開口して注出筒6を立設してなるキャップ本体2aである請求項1記載の合成樹脂成形品として構成した。
また、請求項3発明の成形品は、上記本体2が、筒状胴部上端より口頚部を起立するとともに、口頚部上面を被覆する頂壁中央部に下端を開口して注出筒を立設してなる容器本体である請求項1記載の合成樹脂成形品として構成した。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
図面に示す様に本発明の合成樹脂成形品1は、本体2と蓋体3とを備えている。また、本体に対して蓋体を弾性反転可能に連結させる弾性反転機構Aを設けている。
【0007】
上記本体2は、頂壁中央部に下端を開口して注出筒を立設したものであれば良く、例えば、壜体の口部等に装着するキャップとして使用する際のキャップ本体,或いはそのまま容器として使用する際の容器本体等が挙げられる。
【0008】
図1乃至図5に示す実施例は、上記本体2がキャップ本体2aであり、全体としての合成樹脂成形品1が弾性反転する蓋体付きのキャップ1aである例を示し、全体を合成樹脂の一体成形品として構成している。
【0009】
上記キャップ本体2aは、周壁4上端縁より頂壁5を延設し、頂壁5中央に下端を開口して注出筒6を立設させている。注出筒6の上端部には外方へフランジ7を延設し、後部上端より後方へ所定間隔をあけて一対の突出部8,8を突設している。また、頂壁5周縁部を下方へ凹ませた環状の凹部9を形成しており、該凹部9の後部は頂壁周縁部から注出筒6の後端に至る幅広部9aに形成している。また、凹部9の垂壁面上端部には係止突条10を突設している。
【0010】
上記蓋体3は、本体頂壁5上面周縁部に下面を当接載置させた周壁11上端縁より、注出筒6上面を被覆する頂壁12を延設して構成した下端面開口の筒状をなすもので、本実施例では上記凹部9に周壁11下端部を嵌合させて開閉可能に設けるとともに、上記係止突条10によりガタつきのない様に係止させている。また、周壁11前部下端には指掛け突起13を突設し、頂壁12裏面中央には、注出筒6内に液密に嵌合するシール筒14を垂設している。
【0011】
また、上記弾性反転機構Aとして、上記本体2の後部上端に第1ヒンジ15を介して蓋体後部下端を連結するとともに、第1ヒンジ15の両側で且つ蓋体3内に各々前方へ円弧状に湾曲する一対の弾性板16,16を設け、各弾性板下端を蓋体周壁11後部下端へ各々第2ヒンジ17,17を介して連結するとともに、各弾性板上端を各第2ヒンジ17,17上方位置である注出筒6の後部上端より突設した上記各突出部8,8先端に各々第3ヒンジ18,18を介して連結している。
【0012】
各弾性板16,16は、上記した如く上下方向中央部が前方に突出した円弧板状に形成することにより蓋体の開閉の際に圧縮変形し易くさせ、また、開蓋した際に蓋体の開蓋角度を出来るだけ大きくとれる様に、その下端の第2ヒンジ17と上端の第3ヒンジ18とが略垂直線上に位置する如く構成し、従って、閉蓋時には図4に示す如く、第1ヒンジ15のみが外部に露出し、弾性板16及び第2,第3の各ヒンジ部17,18は外側からは見えない様に構成している。
【0013】
上記の如く構成したキャップ1aは、図6の実線で示す閉蓋状態から蓋体3を開くと、第2ヒンジ17は点Aより第1ヒンジ15を中心に矢印方向へ回動する。蓋体3は、その弾性板16の第2ヒンジ17が点Aにある場合に外力のかからない安定状態にあるため、図6の二点鎖線で示す如く、第3ヒンジ18からの距離が同じである点Bにおいて再び安定状態となる。また、点A−B間では弾性板16が両端部より圧縮されて弾性変形状態にあり、従ってこの弾性板16の弾性復元力により蓋体3にその開閉方向の力が働く。蓋体3の力の作用は、弾性板16が最大に変形するA−B間の中点Cにおいて変わり、第2ヒンジ17がこの点を過ぎるC−B間では開方向に、それ以外のA−C間では閉方向への力が蓋体3に働く。
【0014】
また、本体2が容器体である場合の例として、例えば、図示しないが、筒状胴部の上端より口頚部を起立するとともに、口頚部上端開口を閉塞する頂壁の中央部に下端を開口して注出筒を立設したものが挙げられる。この場合も、蓋体及び弾性反転機構に関してはキャップ本体の場合と同様の構成が採用される。尚、この場合には容器体と蓋体との一体成形が比較的難しいため、容器体はその胴部底部を別体に形成し、底部以外の容器体と蓋体とを弾性反転機構とともに一体に形成し、成形後上記底部を接着,融着等の固定手段で固定すると良い。
【0015】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明の合成樹脂成形品は、本体の後部上端に第1ヒンジを介して蓋体後部下端を連結するとともに、第1ヒンジの両側で且つ蓋体内に各々前方へ円弧状に湾曲する一対の弾性板を設け、各弾性板下端を蓋体周壁後部下端へ各々第2ヒンジを介して連結するとともに、各弾性板上端を第2ヒンジ上方位置である注出筒の後部上端より突設した突出部先端に各々第3ヒンジを介して連結したので、閉蓋時に弾性板を全く外部に露出せずに蓋体内に収納することが出来、弾性板を設けるために蓋体及び容器体外面に余分な凹部を形成する必要もなく、露出するのは第1ヒンジ部分のごく僅かな突出のみであり、従来のこの種の成形品と比較して外観がすこぶる良く、しかも、蓋の開閉に際しては従来品同様の反転機能を発揮できるとともに、開蓋の角度が著しく狭くなる等の不都合もない等の優れた効果を発揮できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明容器の一実施例を示す開蓋状態の半断面図である。
【図2】 同実施例の開蓋状態の平面図である。
【図3】 同実施例の開蓋状態の斜視図である。
【図4】 同実施例の閉蓋状態の斜視図である。
【図5】 同実施例の弾性板部分の要部拡大平面図である。
【図6】 同実施例の蓋体の開閉を説明する要部拡大説明図である。
【符号の説明】
2…本体,2a…キャップ本体,3…蓋体,4…周壁,5…頂壁,
6…注出筒,8,8a…突出部,11…周壁,12…頂壁,15…第1ヒンジ,
16…弾性板,17…第2ヒンジ,18…第3ヒンジ
Claims (3)
- 頂壁5中央部に下端を開口して注出筒6を立設してなる本体2と、上記本体頂壁5上面周縁部に下面を当接載置させた周壁11上端縁より注出筒6を被覆する頂壁12を延設してなる蓋体3とを備え、上記本体2の後部上端に第1ヒンジ15を介して蓋体3後部下端を連結するとともに、第1ヒンジ15の両側で且つ蓋体3内に各々前方へ円弧状に湾曲する一対の弾性板16,16を設け、各弾性板16,16下端を蓋体周壁後部下端へ各々第2ヒンジ17,17を介して連結するとともに、各弾性板16,16上端を各第2ヒンジ17,17上方位置である注出筒6の後部上端より突設した突出部8先端に、各々第3ヒンジ18,18を介して連結してなることを特徴とする弾性反転する蓋体付きの合成樹脂成形品。
- 上記本体2が、周壁4上端縁より頂壁5を延設するとともに、頂壁5中央部に下端を開口して注出筒6を立設してなるキャップ本体2aである請求項1記載の合成樹脂成形品。
- 上記本体2が、筒状胴部上端より口頚部を起立するとともに、口頚部上面を被覆する頂壁中央部に下端を開口して注出筒を立設してなる容器本体である請求項1記載の合成樹脂成形品。
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Publications (2)
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JPH09202343A JPH09202343A (ja) | 1997-08-05 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10582787B2 (en) | 2012-08-22 | 2020-03-10 | Ptm Packaging Tools Machinery Pte. Ltd. | Paper-based container lids and methods for making the same |
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1996
- 1996-01-22 JP JP02851596A patent/JP3797441B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10582787B2 (en) | 2012-08-22 | 2020-03-10 | Ptm Packaging Tools Machinery Pte. Ltd. | Paper-based container lids and methods for making the same |
US11497330B2 (en) | 2012-08-22 | 2022-11-15 | Ptm Packaging Tools Machinery Pte. Ltd. | Paper-based container lids and methods for making the same |
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JPH09202343A (ja) | 1997-08-05 |
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