JP3577686B2 - チューブ容器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、化粧料や洗剤等を収納するチューブ容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種チューブ容器として、頂壁に注出筒を立設したスクイズ性容器本体に、この注出筒に嵌脱して注出口を開閉する栓筒を下面に設けた蓋体を、ヒンジ部を介して取付けた容器が知られている(実開昭63−67451号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、容器本体全体が軟質合成樹脂の一体成形品であるため、内容液注出時の胴部押圧操作により、頂壁を含む頭部が弾性変形し易く、そのため注出操作がやりにくくなる等、使用感が満足できるものではなかった。
【0004】
また、軟質合成樹脂で成形されている注出筒部分の形状安定性が劣るため、該注出筒と栓筒との嵌合による密閉時において、十分な密閉性が得られないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく創案されたもので、スクイズ性容器本体の頭部の形状安定性を高めることにより、注出時の使用感および保存時の密閉性を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の手段は、頭部に、前後方向に横断する凹部を形成し、その凹部の底面に透孔を開設すると共に、係合筒を立設したスクイズ性を有する軟質合成樹脂製の容器本体を有すること、
前記凹部に嵌合して収容される有頂短筒形状に形成され、その頂壁には注出口を形成する注出筒を立設すると共に、頂壁の下面には前記係合筒にアンダーカット結合する組付筒を垂下設した組付体と、前記頭部の上面全域を外嵌して覆う有頂短筒形状に形成され、その頂壁の下面に、閉蓋時に前記注出筒に密に嵌合する密閉筒を垂下設した蓋体と、前記組付体と蓋体の各後端縁を連結するヒンジ部とから成る硬質合成樹脂製の蓋部材を有すること、
にある。
【0007】
頭部の上面周縁の少くとも一部に、閉蓋時に蓋体の周壁下端部が係合する段部を設けるのが良い。
【0008】
ヒンジ部を三点ヒンジで構成するのが良く、特に、組付体と蓋体の後端縁中央部を一つのヒンジ片で連結すると共に、その両側部分を、弾性反転により蓋体の閉姿勢および開姿勢を自己保持させるための一対の蛇腹状の弾力片で連結して構成した三点ヒンジが好適である。
【0009】
【作用】
蓋部材は、その組付体を容器本体頭部の凹部に上方から強引に押圧して挿入することにより、組付筒を係合筒に対してアンダーカット結合させて、容器本体に組付ける。
【0010】
この蓋部材は硬質合成樹脂で成形されているので、比較的軟質な容器本体頭部に対して、特に組付体が骨材的作用を奏し、該頭部の形状安定化を達成することができる。
【0011】
そのため、内容液注出時の胴部押圧操作等によって、頭部が弾性変形する恐れは無くなり、使用感が向上する。
【0012】
また、閉蓋時においては、それぞれ硬質材料で成形されている注出筒と密閉筒との密な嵌合により密閉が達成されるため、その嵌合およびシール性は確実かつ強固であり、密閉性の向上が図られる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面を参照しながら説明する。
軟質合成樹脂の一体成形品であるスクイズ性の容器本体1は、平断面楕円状に成形され、上端には縮径した楕円状の頭部2が成形されている。
【0014】
この頭部2の上面には、左右両側端に段部8を介して平面が略弓形の一対の凸部4を設けることにより、前後方向に横断する凹部3が形成されている。
【0015】
この凹部3の底面には、中央部に透孔7が開設されていると共に、その外側には、外周面上端にアンダーカット結合用の係止周条6を突設した係合筒5が立設されている(図8参照)。
【0016】
蓋部材10は、組付体11と蓋体12とヒンジ部13とから構成され、硬質合成樹脂により一体成形されている(図1参照)。
【0017】
組付体11は、凹部3に嵌合して収容される大きさの有頂短筒形状に形成されており、その頂壁14の前部には、注出口15を形成する注出筒16が立設されていると共に、頂壁14の下面には、容器本体1への組付き時に前記係合筒5の内外面に密に嵌合するシール筒17および組付筒18が同心状に垂下設されていて、この組付筒18の内周面下端には、前記係止周条6に係止する係止周条19が突設されている。
【0018】
蓋体12は、容器本体頭部2の上面全域を覆う大きさの略楕円状の有頂短筒形状に成形され、その頂壁20下面には、閉蓋時に組付体11の注出筒16に密に嵌入する密閉筒21と、下端が組付体11の頂壁14上面に当接するリブ筒22とが垂下設されている。
【0019】
この蓋体12は、閉蓋時にはその周壁23の下端が容器本体1の頭部2周縁の段部8に係合することにより、頭部2に外嵌して組付く(図6参照)。
【0020】
組付体11と蓋体12とを連結するヒンジ部13は、本実施例の場合、三点ヒンジで構成されている。即ち、組付体11と蓋体12の後端縁中央部を一つのヒンジ片24で連結すると共に、その両側部分を、弾性反転により蓋体12の閉姿勢および開姿勢を自己保持させるための一対の蛇腹状の弾力片25で連結して構成されている。
【0021】
【発明の効果】
本発明は上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
容器本体頭部を横断する凹部に組付けられた蓋部材の組付体は、硬質合成樹脂で成形されているので、比較的軟質な容器本体頭部に対して骨材的作用を奏し、該頭部の形状安定化を達成することができる。
【0022】
そのため、内容液注出時の胴部押圧操作等によって、頭部が弾性変形する恐れは無くなるので、注出操作も円滑に行うことができ、使用感が向上する。
【0023】
また、閉蓋時においては、それぞれ硬質材料で成形されている注出筒と密閉筒との密な嵌合により密閉が達成されるため、その嵌合およびシール性は確実かつ強固であり、保存時の密閉性の向上が図られる。
【0024】
蓋部材の蓋体が、容器本体頭部の上面全域を覆う状態で外嵌して組付くので、所望する好ましい外観体裁を得易いと共に、衛生的であり、さらに、組付体の容器本体に対する組付きを強固で安定したものとすることができる。
【0025】
蓋体の閉状態は、蓋体の組付体に対する組付きだけでなく、容器本体頭部に対する組付きをも利用することができるので、強固で安定したものとなり、この点からも密閉性の向上を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す、開蓋状態の平面図。
【図2】図1におけるA−A線半縦断正面図。
【図3】図1におけるB−B線縦断面図。
【図4】図1図示実施例の要部側面図。
【図5】図1図示実施例の閉蓋状態の平面図。
【図6】図5におけるC−C線半縦断正面図。
【図7】図5におけるD−D線半縦断側面図。
【図8】図1図示実施例における容器本体の半縦断正面図。
【符号の説明】
1 ; 容器本体
2 ; 頭部
3 ; 凹部
4 ; 凸部
5 ; 係合筒
6 ; 係止周条
7 ; 透孔
8 ; 段部
10; 蓋部材
11; 組付体
12; 蓋体
13; ヒンジ部
14; 頂壁
15; 注出口
16; 注出筒
17; シール筒
18; 組付筒
19; 係止周条
20; 頂壁
21; 密閉筒
22; リブ筒
23; 周壁
24; ヒンジ片
25; 弾力片
Claims (4)
- 頭部(2) に、前後方向に横断する凹部(3) を形成し、該凹部(3) の底面に透孔(7) を開設すると共に、係合筒(5) を立設したスクイズ性を有する軟質合成樹脂製の容器本体(1) と、前記凹部(3) に嵌合して収容される有頂短筒形状に形成され、その頂壁(14)には注出口(15)を形成する注出筒(16)を立設すると共に、頂壁(14)の下面には前記係合筒(15)にアンダーカット結合する組付筒(18)を垂下設した組付体(11)と、前記頭部(2) の上面全域を外嵌して覆う有頂短筒形状に形成され、その頂壁(20)の下面に、閉蓋時に前記注出筒(16)に密に嵌合する密閉筒(21)を垂下設した蓋体(12)と、前記組付体(11)と蓋体(12)の各後端縁を連結するヒンジ部(13)とから成る硬質合成樹脂製の蓋部材(10)と、から成るチューブ容器。
- 頭部(2) の上面周縁の少くとも一部に、閉蓋時に蓋体(12)の周壁(23)下端部が係合する段部(8) を設けた請求項1に記載のチューブ容器。
- ヒンジ部(13)を三点ヒンジで構成した請求項1または2に記載のチューブ容器。
- 三点ヒンジを、組付体(11)と蓋体(12)の後端縁中央部を一つのヒンジ片(24)で連結すると共に、その両側部分を、弾性反転により蓋体(12)の閉姿勢および開姿勢を自己保持させるための一対の蛇腹状の弾力片(25)で連結して構成した請求項3に記載のチューブ容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13514196A JP3577686B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | チューブ容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP13514196A JP3577686B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | チューブ容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09315449A JPH09315449A (ja) | 1997-12-09 |
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Family
ID=15144770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP13514196A Expired - Lifetime JP3577686B2 (ja) | 1996-05-29 | 1996-05-29 | チューブ容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3577686B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5605625B2 (ja) * | 2010-08-31 | 2014-10-15 | 株式会社吉野工業所 | スクイズ容器 |
-
1996
- 1996-05-29 JP JP13514196A patent/JP3577686B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH09315449A (ja) | 1997-12-09 |
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