JPH0454138Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、例えば液状洗剤等を収納する容器に
嵌合する、弾性反転する補助蓋付きのキヤツプに
関するものである。

「従来の技術」 上記キヤツプは、注出孔付きの第１頂壁周縁か
ら、容器体口頸部を嵌合させる円筒状周壁を垂設
するキヤツプ本体と、該キヤツプ本体の後面上端
部に弾性反転機構部を介して後縁部を付設させ、
その機構部による弾性反転によりキヤツプ本体上
面を開閉すると共に、第２頂壁裏面から垂設する
栓が上記注出孔に着脱する補助蓋とで形成され、
補助蓋周壁の前面部から補助蓋開閉用の指当て板
を前方へ突出させていた。

「考案が解決しようとする問題点」 上記従来のキヤツプにあつては、該キヤツプを
嵌合させた容器輸送時等に上記指当て板が他物等
に触れて補助蓋が不用意に開くことがあるという
問題点があつた。

そこで本考案は、上記キヤツプに簡単なロツク
機構を付加することにより、上記問題点を解決す
ることを目的とする。

「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するため、本考案に係る、弾性
反転する補助蓋付きのキヤツプは、注出孔４付き
の第１頂壁５の周縁から円筒状周壁６を垂設する
キヤツプ本体１と、該キヤツプ本体の後面上部に
弾性反転機構部９を介して後縁部を付設させ、そ
の機構部による弾性反転によりキヤツプ本体上面
を開閉すると共に、第２頂壁１０裏面から垂設す
る栓１１が上記注出孔４に着脱する補助蓋２と、
該補助蓋周壁或いは上記円筒状周壁のいずれか一
方に回動自在に装着されたリング状の回動部材３
とからなり、該回動部材と、当該回動部材を装着
しない上記円筒状周壁或いは補助蓋周壁との対向
面相互に第１、第２係合部１９ａ，１９ｂを、回
動部材の該回動部材が装着された上記補助蓋周壁
或いは円筒状周壁に対する正逆回動により係脱自
在に、それぞれ付設させたことを特徴とするもの
である。

「作用」 例えば第３図の状態では、補助蓋２に対して抜
止め状態にある回動部材３側の第１係合部１９ａ
とキヤツプ本体１側の第２係合部１９ｂとが係合
し、これによつて、補助蓋２の開蓋が不能になつ
ている。

この状態から、回動部材３を補助蓋２に対して
所定方向に回動させると、第１係合部１９ａが第
２係合部１９ｂに対して円周方向に移動して上記
係合が解かれる。これにより、補助蓋３が回動部
材と共に開蓋可能となる。

「実施例」 以下添付図面に基づいて、本考案の一実施例を
説明する。

第１図乃至第３図に示すように、本考案キヤツ
プは、キヤツプ本体１と、補助蓋２と、回動部材
３とからなる。

キヤツプ本体１は、注出孔４付きの第１頂壁５
の周縁から円筒状周壁６を垂設してなる合成樹脂
製のものである。

図示例では、円筒状周壁６の上部に段部７が形
成され、該段部上方部分を小外径の嵌合筒部８と
なしている。また、注出孔４はボス孔状に形成さ
れている。

補助蓋２は、上記キヤツプ本体１の後面上部に
弾性反転機構部９を介して後縁部を付設させ、そ
の機構部による弾性反転によりキヤツプ本体上面
を開閉すると共に、第２頂壁１０裏面から垂設す
る栓１１が上記注出孔４に着脱する合成樹脂製の
ものである。

弾性反転機構部９はどのようなものでもよく、
図示例では、キヤツプ本体１と補助蓋２とを適宜
間隔を介して左右で連結する第１ヒンジ９ａ，９
ａと、その両ヒンジ間上下方向にＬ字状の弾性帯
板部９ｂを設け、該帯板部下端とキヤツプ本体周
壁６上部との接合部と、帯板部上端と第２頂壁１
０との接合部とにそれぞれ設けられた第２、第３
ヒンジ９ｃ，９ｄとを有する構造としている。ま
た、上記第２頂壁１０周縁から周壁１２が垂設さ
れると共に、該周壁の前下部からは補助蓋開閉用
の指当て板１３が突出されている。

回動部材３は、上記補助蓋周壁１２に回動自在
に装着された、リング状の合成樹脂製のものであ
る。

図示例では、回動部材が中央透孔１４付きの第
３頂壁１５周縁から周壁１６を垂設してなり、該
周壁の上部外面が、凹凸条の係合手段１７ａ，１
７ｂを介して、補助蓋周壁１２内面に抜止め状態
で嵌合される一方、下部内面が上記嵌合筒部８外
面に同じく回動自在に嵌合可能になつている。ま
た、上記周壁１６外面下部の左、右両部には回動
部材回動用の指当て突部１８，１８が付設されて
いる。

そして、上記回動部材周壁１６の下部内面と上
記嵌合筒部８外面とに第１、第２係合部１９ａ，
１９ｂを、回動部材の上記補助蓋周壁１２に対す
る正逆回動により係脱自在に、それぞれ付設させ
ている。

図示例では、第１、第２係合部１９ａ，１９ｂ
が、それぞれの部材の左、右両部に突条として横
設されると共に、これら突条は、互いに密着係合
するように、若干所定方向に傾斜して設けられて
いる。

「考案の効果」 以上説明したように本考案によれば、キヤツプ
本体と補助蓋との間に回動部材を効果的に組付け
て、キヤツプに簡単なロツク機構を付加するよう
にしたので、従来のように不用意に補助蓋が開蓋
することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す分解斜視図、
第２図はその組付け状態を示す斜視図、第３図は
同じく開蓋状態を示す斜視図である。 １……キヤツプ本体、２……補助蓋、３……回
動部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 注出孔４付きの第１頂壁５の周縁から円筒状周
   壁６を垂設するキヤツプ本体１と、該キヤツプ本
   体の後面上部に弾性反転機構部９を介して後縁部
   を付設させ、その機構部による弾性反転によりキ
   ヤツプ本体上面を開閉すると共に、第２頂壁１０
   裏面から垂設する栓１１が上記注出孔４に着脱す
   る補助蓋２と、該補助蓋周壁或いは上記円筒状周
   壁のいずれか一方に回動自在に装着されたリング
   状の回動部材３とからなり、該回動部材と、当該
   回動部材を装着しない上記円筒状周壁或いは補助
   蓋周壁との対向面相互に第１、第２係合部１９
   ａ，１９ｂを、回動部材の該回動部材が装着され
   た上記補助蓋周壁或いは円筒状周壁に対する正逆
   回動により係脱自在に、それぞれ付設させたこと
   を特徴とする弾性反転する補助蓋付きのキヤツ
   プ。