JP3792757B2 - ストロボ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォーカルプレーンシャッターがスリット露光をする場合でもストロボ撮影が可能なように均一な光量で発光を持続するフラット発光が可能であり制御回路にIGBTを使用したストロボ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のカメラ等で使用するストロボ装置の発光制御回路には、IGBT(Insulated Gate BipolarMode Transistor)を用いたものが多い。IGBTはFETの小電力制御特性とトランジスタの電流特性を併せたような素子で、高速に大電流を制御することが可能なスイッチング素子であり、このIGBTのオンオフの繰り返しにより放電管の発光を制御してフラット発光を持続し、所定時間経過後にフラット発光を終了する際にはカメラ側からの制御信号により、IGBTの状態等には関わりなく強制的にオフして発光を終了するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この場合、フラット発光を終了する際IGBTの状態に関わり無く強制的に即オフしているので、IGBTが過渡的な状態、つまりオフ状態からオン状態に切替わる途中でIGBTを強制的にオフしてしまう可能性があるために、IGBTを破壊する可能性があるという欠点があった。
【0004】
本発明の目的とするところは、フラット発光終了時にIGBTを保護する発光終了手続きをとり、IGBTの破壊を防止できるストロボ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、電気エネルギーを蓄えるコンデンサと、電気エネルギーを光に変える放電管と、前記放電管に接続されたIGBTと、発光の強度に応じて変化する第1の信号の状態に応じて前記IGBTのオンとオフを繰り返し切り換えることでフラット発光を行わせるとともに、前記フラット発光の持続時間を基に変化する第2の信号に応じて前記IGBTをオフとして前記フラット発光を終了させる発光制御回路とを有するストロボ装置において、前記発光制御回路は、前記IGBTのゲートに接続され、第1の端子に入力される前記第1の信号に応じて前記IGBTのオンとオフを切り換えるとともに、第2の端子の入力される前記第2の信号に応じて前記IGBTのオンとオフを切り換える回路と、前記フラット発光の発光の強度に応じて変化する前記第1の信号と、前記フラット発光の所定の持続時間が経過したことを検知して変化する前記第2の信号とを出力する回路と、を有し、前記第1の信号の状態に応じて前記IGBTをオンとしている間に前記フラット発光の所定の持続時間が経過したことを検知した場合に、前記第1の信号に応じて前記IGBTがオフとなるまで待機してから、前記第2の信号を変化させて前記フラット発光を終了させることを特徴とする。
【0006】
また、前記発光制御回路は、前記第1の信号の状態に応じて前記IGBTをオンとしている間に前記フラット発光の所定の持続時間が経過したことを示す信号を検知した場合に、前記フラット発光の所定の持続時間が経過したことを検知してから所定時間後に、前記第2の信号を変化させて前記フラット発光を終了させることを特徴とする。
更に、前記所定時間は、前記発光制御回路が前記第1の信号の状態に応じて前記IGBTをオフからオンに切り換えるために要する時間以上で、且つフラット発光周期において前記発光制御回路が前記第1の信号の状態に応じて前記IGBTをオフとしておく時間より短い時間であることを特徴とする。
また、前記発光制御回路は、前記フラット発光の所定の持続時間が経過したことを検知した場合に、前記IGBTをオンからオフに切り換えるための前記第1の信号のエッジを検知した後は前記第1の信号の状態に応じて前記IGBTをオンすることを禁止することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本出願に係る発明の目的を実現する構成は、請求項1に記載のように、電気エネルギーを蓄えるコンデンサと、電気エネルギーを光に変える放電管と、前記放電管に接続されたIGBTと、発光の強度に応じて変化する第1の信号の状態に応じて前記IGBTのオンとオフを繰り返し切り換えることでフラット発光を行わせるとともに、前記フラット発光の持続時間を基に変化する第2の信号に応じて前記IGBTをオフとして前記フラット発光を終了させる発光制御回路とを有するストロボ装置において、前記発光制御回路は、前記IGBTのゲートに接続され、第1の端子に入力される前記第1の信号に応じて前記IGBTのオンとオフを切り換えるとともに、第2の端子の入力される前記第2の信号に応じて前記IGBTのオンとオフを切り換える回路と、前記フラット発光の発光の強度に応じて変化する前記第1の信号と、前記フラット発光の所定の持続時間が経過したことを検知して変化する前記第2の信号とを出力する回路と、を有し、前記第1の信号の状態に応じて前記IGBTをオンとしている間に前記フラット発光の所定の持続時間が経過したことを検知した場合に、前記第1の信号に応じて前記IGBTがオフとなるまで待機してから、前記第2の信号を変化させて前記フラット発光を終了させることを特徴とするストロボ装置にある。
【0008】
この構成によれば、第1の信号の状態に応じてIGBTをオンとしている間にフラット発光の所定の持続時間が経過したことを検知した場合に、第1の信号に応じてIGBTがオフとなるまで待機してから、第2の信号を変化させてフラット発光を終了させるので、IGBTを保護することができる。
【0009】
本出願に係る発明の目的を実現する具体的な構成は、請求項2に記載のように、請求項1において、前記発光制御回路は、前記第1の信号の状態に応じて前記IGBTをオンとしている間に前記フラット発光の所定の持続時間が経過したことを示す信号を検知した場合に、前記フラット発光の所定の持続時間が経過したことを検知してから所定時間後に、前記第2の信号を変化させて前記フラット発光を終了させることを特徴とするストロボ装置にある。
【0010】
この構成によれば、第1の信号の状態に応じてIGBTをオンとしている間にフラット発光の所定の持続時間が経過したことを示す信号を検知したら、IGBTがオフ状態からオン状態に切替わる過渡状態にあると判断して、フラット発光の所定の持続時間が経過したことを検知してから所定時間後に、第2の信号を変化させてフラット発光を終了させるので、IGBTを保護しながらフラット発光を終了させることができる。
【0011】
本出願に係る発明の目的を実現する他の具体的な構成は、請求項3に記載のように、請求項2において、前記発光制御回路が前記第1の信号の状態に応じて前記IGBTをオフからオンに切り換えるために要する時間以上で、且つフラット発光周期において前記発光制御回路が前記第1の信号の状態に応じて前記IGBTをオフとしておく時間より短い時間であることを特徴とするストロボ装置にある。
【0012】
この構成によれば、IGBTのオフ状態からオン状態に切替わる過渡状態を避けられる、適正な時間をおいてからフラット発光を終了させることができる。
【0013】
本出願に係る発明の目的を実現する他の具体的な構成は、請求項4に記載のように、請求項1において、前記発光制御回路は、前記フラット発光の所定の持続時間が経過したことを検知した場合に、前記IGBTをオンからオフに切り換えるための前記第1の信号のエッジを検知した後は前記第1の信号の状態に応じて前記IGBTをオンすることを禁止することを特徴とするストロボ装置にある。
【0014】
この構成によれば、フラット発光の所定の持続時間が経過したことを検知した場合に、IGBTをオンからオフに切り換えるための第1の信号のエッジを検知したら、第1の信号の状態に応じてIGBTをオンすることを禁止するので、制御回路を第1の信号の受付禁止状態に保持して発光停止状態にすることができる。
【0015】
【実施例】
(第1の実施例)
以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明する。
図1〜図6は第1実施例を示している。
図1は本発明の第1実施例に係るフラット発光制御装置のブロック図である。
図2は図1に示す発光制御回路の具体回路図である。
図3は図1に示すフラット発光制御装置の各部のタイムチャートである。
図4は図3に示す各部波形の比較説明用のタイムチャートである。
図5は図1に示すフラット発光制御装置の動作のフローチャートである。
図6は図1に示すフラット発光制御装置のフラット発光シーケンスのフローチャートである。
【0016】
図1において、101は電源である電池、102はマイクロコンピュータ111の出力端子DC/DC−ONからの信号で、電源101の電圧を昇圧するDC/DCコンバータ、103はDC/DCコンバータ102により昇圧された電気エネルギーを蓄えるコンデンサ、104,105はコンデンサ103の充電電圧を分圧する抵抗であり、分圧点はマイクロコンピュータ111のA/D入力端子A/D−1に接続している。
【0017】
106はコイルでコンデンサ103とキセノン管107のアノード間に接続している、107はキセノン管、108はダイオードでアノードをキセノン管107のカソードとカソードをコンデンサ103に接続している、109はマイクロコンピュータ111の出力端子TRIの信号によりキセノン管107を励起状態にさせる既存のトリガ回路、110はキセノン管107のカソードとグランド間に接続してキセノン管107の発光を制御するIGBTを含む既存の発光制御回路である。
【0018】
111はマイクロコンピュータ、112はマイクロコンピュータ111の出力端子D/A−OUT A〜Hを入力とするD/Aコンバータで、その出力はコンパレータ114の非反転入力に接続している、113はキセノン管107の発光の強度を電圧出力に変換する発光強度モニタ回路で出力はコンパレータ114の反転入力に接続している、コンパレータ114の出力は信号セレクタ115のD1端子に接続している、信号セレクタ115のD0,D2,D3入力はGNDに接続し、そのセレクト端子Aはマイクロコンピュータ111の出力端子OUT−Aに、セレクト端子BはGNDに、出力Yはマイクロコンピュータ111の入力端子STOP−INに、反転出力Wは発光制御回路110に接続している。
【0019】
116はプルアップ抵抗、117は電源スイッチでマイクロコンピュータ111の入力端子SW−ONに接続しオンによりマイクロコンピュータ111が動作し始める。118はLED、119は抵抗、120〜123はカメラとの接続端子で、120はカメラからのデータのクロック端子でマイクロコンピュータ111の端子CLK1に接続している、121はクロック端子120のクロック信号に同期したカメラからのデータ信号端子でマイクロコンピュータ111の入力端子DATA−IN1と接続している、122はクロック端子120のクロック信号に同期したストロボからカメラへの信号端子で、マイクロコンピュータ111の出力端子DATA−OUT1に接続している。123はカメラからの発光開始信号の入力端子でマイクロコンピュータ111の入力端子START/STOP端子に接続している。
【0020】
図2は発光制御回路の詳しい回路図であり、図2において、201はIGBTでコレクタはキセノン管107のカソードに、エミッタはGNDに接続してスイッチングを行う。マイクロコンピュータ111の出力端子30V−ONは抵抗212を介してトランジスタ211のベースに接続している。信号セレクタ115の反転出力Wは抵抗207を介しトランジスタ205のベース、抵抗215を介しトランジスタ213のベースに接続している。
【0021】
信号セレクタ115の反転出力WがLowで且つマイクロコンピュータ111の出力端子30V−ONがHighになると、トランジスタ211がオンしてトランジスタ208がオンする。これによって、トランジスタ208を介し30V電源(図示していない)より、抵抗203を通してIGBT201のゲートをチャージしてIGBT201がオンする。
【0022】
信号セレクタ115の反転出力端子WがHighになるとトランジスタ213がオンし、これによってトランジスタ211,208とオフしてIGBT201のゲートへの通電を止めると共に、トランジスタ205がオンしてIGBT201のゲートのチャージを抜くのでIGBT201はオフする。こうして、IGBT201のオン・オフという動作が行われる。
【0023】
つぎに動作について説明する。
【0024】
図5に示す本実施例のメインルーチンより、電源スイッチ117をオンするとマイクロコンピュータ111が動作を開始する(S101)。マイクロコンピュータ111のDC/DC−ON端子をHighにしてDC/DCコンバータ102の動作を開始する(S102)。
【0025】
コンデンサ103の充電電圧が発光可能電圧に達したかを検出するために、マイクロコンピュータ111のA/D入力端子A/D−1がコンデンサ103の発光可能電圧を抵抗104,105で分圧したV1以上かを判断し、V1未満の場合はS104へ進む(S103)。マイクロコンピュータ111のREADY端子をHにして充電完了表示用LED118を消灯する(S104)。電圧がV1以上ある時は、READY端子をLにしてLED118を点灯する(S105)。コンデンサ103の充電電圧が最大充電電圧に達したかを検出するために、マイクロコンピュータ111のA/D入力端子A/D−1がコンデンサ103の最大充電電圧を抵抗104,105で分圧したV2以上かを判断して、V2未満の時はS102へ進み、V2以上の時はS107へ進む(S106)、マイクロコンピュータ111の出力端子DC/DC−ONをLowにしてDC/DCコンバータ102の動作を停止させS103へ進む(S107)。以上の動作を電源スイッチ117をオフするまで続ける。
【0026】
次に、図6に示すフラット発光制御ルーチンを参照してフラット発光制御について説明する。
【0027】
カメラがSTART/STOP端子をLowにすると割込みがかかり(S201)、フラット発光シーケンスを実行する。
【0028】
マイクロコンピュータ111の出力端子D/A−OUT A〜H端子をカメラからのシリアル通信により指示された値にセットする、この時点では発光前なのでD/Aコンバータ112のD/A OUTの出力≧発光強度モニタ回路の出力、なのでコンパレータ114の出力はHighである(S202)。
【0029】
マイクロコンピュータ111の出力端子30V−ONをHighにする(S203)。マイクロコンピュータ111の出力端子OUT−AをHighにする(S204)。これによって、信号セレクタ115はD1端子が選択されて、出力YはHigh、反転出力WはLowになりトランジスタ213,205がオフ、トランジスタ211,208がオンになるので、IGBT201はオンする。
【0030】
マイクロコンピュータ111の出力端子TRIに所定時間Highを出力し、トリガ回路109はキセノン管107に高電圧のトリガ信号を加えキセノン管107は発光を始める(S205)、フラット発光の発光時間を制御するタイマーをスタートさせる(S206)。
【0031】
発光開始後、発光強度モニタ回路113はキセノン管107の光を受けて、図3のタイムチャートに示す波高値モニタ出力のように、発光量に応じた出力をする。発光強度モニタ回路113の出力がS202で設定したD/Aコンバータ112の出力D/A OUTより大きくなると、コンパレータ114の出力は反転してLowになり、信号セレクタ115の出力YはLow、反転出力WはHighとなりトランジスタ213、205がオンしIGBT201はオフする。
【0032】
これを図3で説明すると、波高値モニタ出力(発光強度モニタ出力)が発光により上昇して、設定値コンパレートレベル(点線)を超えると、信号セレクタ115の反転出力WはLowからHighに変わり、IGBTゲートはLowになりIGBT201はオフする。
【0033】
IGBT201がオフするとコイル106に溜まったエネルギーは、コイル106ーキセノン管107ーダイオード108と流れるため、発光強度モニタ回路113の出力はIGBT201がオフしてから少し遅れて下がり始め、発光強度モニタ回路113の出力がD/Aコンバータ112の出力D/A OUTより下がると、コンパレータ114の出力は再びHighになり信号セレクタ115の出力YはHigh、反転出力WはLowとなってIGBT201は再びオンになる。
【0034】
これを図3で説明すると、波高値モニタ出力がコンパレートレベル(点線)より下がると、反転出力WはHighからLowに変わりIGBTゲートはHighに変わって行きIGBT201は再びオンする。
【0035】
この時、キセノン管107は未だ発光中なのでIGBT201がオンしたことにより、コンデンサ103のエネルギーは、コンデンサ103ーコイル106ーキセノン管107ーIGBT201ーGNDと流れて発光量は再び増加し、発光強度モニタ回路113の出力もこれに応じて大きくなる。この一連の動作を繰り返してフラット発光を持続する。
【0036】
再び、図6のフローチャートに戻り、カメラからのシリアル通信によって指示されたフラット発光の発光時間TFPと、S206でスタートしたタイマーを比較して発光終了時間に達したら、S208へ進む(S207)。
【0037】
マイクロコンピュータ111の入力端子STOP−INをチェック、つまりSTOP−INは信号セレクタ115の出力Yに接続している。STOP−INがHighなら信号セレクタ115の出力YはHigh反転出力WはLowなので、IGBT201はオン中と判断して、S209へ進む(S208)。
【0038】
IGBT201がオン中の時には、制御の1つとして、過渡状態でのオフを避けるため所定時間TW1だけウエイトするようプログラムし(S209)、所定時間TW1だけウエイトしたらマイクロコンピュータ111の出力端子30V−ON、OUT−Aを双方ともLowにしてIGBT201をオフする(S210)。これは図3上で見ると、IGBTゲートがオン状態からオフしている状態の間のタイミングで30V−ONとOUT−Aをオフして、IGBTを安全にオフするようになる。
【0039】
以上でフラット発光割込み処理を終了しメインルーチンに戻る(S211)。
【0040】
なお、S209におけるウエイトの所定時間TW1は、発光制御回路110のIGBT201がオフからオンする時間より長く、フラット発光中のIGBT201がオフしている時間より短く設定するため、IGBT201の完全にオンしている状態からオフしている状態の間に、IGBT201をオフすることができる。つまりIGBTのオフ状態からオン状態に換る途中の過渡的な状態を避けてオフすることが可能になる。
【0041】
以上、説明したように、本実施例では、図4に比較説明のために、フラット発光終了時間に達したら強制的に30V−ONをLowにしてIGBTをオフする場合のタイムチャートを示しているが、この場合は図4中IGBTゲート信号のU領域(点線円内)に示すように、IGBTのオフ状態からオン状態に切替わる過渡状態でオフ処理を行ってしまう危険があり、IGBT201が破壊される危険性があったが、それに比較して図3に示す本実施例の場合は、フラット発光終了時間後、ウエイト時間TW1だけ待ってからオフするので、過渡状態を避けてIGBTのオンしている状態からオフしている状態の間に安全にオフすることが可能になる。
【0042】
(第2の実施例)
次に本発明の第2実施例について説明する。
図7は本発明の第2実施例に係るフラット発光制御装置のブロック図である。
図8は図7に示すフラット発光制御装置のフラット発光シーケンスのフローチャートである。
図9は図7に示すフラット発光制御装置の各部のタイムチャートである。
【0043】
図7において、124はネガティブエッジトリガ入力のDフリップフロップでD入力端子はマイクロコンピュータ111の出力端子30V−ONに、C入力端子はANDゲート125の出力端子に、Q出力端子は発光制御回路110に接続している。125はANDゲートで入力端子はマイクロコンピュータ111の出力端子OUT−Bとコンパレータ114の出力端子に接続している。図7に示す発光制御回路110の回路図も図2と同一であり、Dフリップフロップ124のQ出力が抵抗212を介してトランジスタ211のベースへ接続している。
【0044】
このように、図7の第2実施例の構成は図1に示す第1実施例に、Dフリップフロップ124とANDゲート125の回路を追加したもので、それ以外の同一構成には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0045】
つぎに以上のような構成によるフラット発光制御について各図を参照して説明する。なお、図5に示すメインフローチャートに関する動作は前実施例と同一なので説明を省略する。
【0046】
カメラがSTART/STOP端子をLowにすると割込みがかかり、図8のフローチャートに示すフラット発光シーケンスを実行する。
【0047】
発光割込みスタート(S301)。マイクロコンピュータ111の出力端子D/A−OUT A〜H端子をカメラからのシリアル通信に指示された値にセットする。この時は発光前なので、D/Aコンバータ112のD/A−OUTの出力≧発光強度モニタ回路113の出力、なのでコンパレータ114の出力はHighである(S302)。
【0048】
マイクロコンピュータ111の出力端子30V−ONをHighにする(S303)。マイクロコンピュータ111の出力端子OUT−BをLowにすることによってDフリップフロップ124の出力QはLowからHighになる(S304)。続いてOUT−BをHighにする(S305)。
【0049】
マイクロコンピュータ111の出力端子OUT−AをHighにすることにより、信号セレクタ115はD1端子選択になり、出力YはHigh、反転出力WはLowになり、発光制御回路110のトランジスタ213,205がオフ、トランジスタ211がオン、トランジスタ208がオンしてIGBT201がオンする(S306)。
【0050】
マイクロコンピュータ111の出力端子TRIを、所定時間だけHighにする。これによりトリガ回路109はキセノン管107に高電圧のトリガ信号を加えキセノン管107は発光を始める(S307)。
フラット発光の発光時間を制御するタイマーをスタートさせる(S308)。発光後は前実施例と同様、図9に示すようにフラット発光を持続する。カメラからのシリアル通信で指示されたフラット発光の発光時間TFPと、S308でスタートしたタイマーを比較して(S309)、発光終了時間になったら、マイクロコンピュータ111の出力端子30V−ONをLowにする(S310)。
【0051】
その後、所定時間TW2だけウエイトしてからS312へ進む(S311)。
【0052】
この所定時間TW2はフラット発光中にIGBT201が最低1回はオフ信号を受ける時間で少なくともフラット発光の1周期、つまりコンパレータ114がオフになってオンし、再びオフするまでの時間は必要であり、これらのタイミングを図9のタイムチャートに示している。
【0053】
ここで、S310からTW2ウエイトしている間の動作の詳細な説明をする。フラット発光の終了時間がきて、マイクロコンピュータ111の出力端子30V−ONがLowになり、Dフリップフロップ124のD入力端子にLowが入力している状態で、フラット発光中のキセノン管107の光量が所定値より大きくなり、コンパレータ114の出力がHighからLowになると、信号セレクタ115の反転出力WはLowからHighになり、トランジスタ213,205がオンしてIGBT201はオフする。また、コンパレータ114の出力がHighからLowになるエッジつまりIGBTをオンからオフにするエッジによってANDゲート125の出力はHighからLowになり、Dフリップフロップ124の出力QもHighからLowになり保持する。これによって、キセノン管107の発光の強度が下がりコンパレータ114が再びHighを出力して、信号セレクタ115の反転出力WがLowになってもDフリップフロップ124の出力QはLowであるので、トランジスタ211,208はオフしており発光制御回路のIGBT201はオンしない。このように、禁止手段の動作として、Dフリップフロップ124のホールドにより発光制御回路110は制御信号を受付けなくしている。
【0054】
最後に、ウエイト時間TW2が経過したらIGBT201は確実にオフ状態にあるので、次の発光動作のためにマイクロコンピュータ111の出力端子OUT−AをLowにする(S312)。
【0055】
割込み処理を終了してメインルーチンに戻る(S313)。
【0056】
以上説明したように、本実施例では、フラット発光の過渡的な状態を避けてIGBT201をオフするのに、コンパレータ114のHighからLowのエッジでDフリップフロップを動作させるので、マイクロコンピュータ111の処理能力が第1の実施例より低くても実現可能である。
【0057】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、フラット発光が可能なストロボ装置において、第1の信号の状態に応じてIGBTをオンとしている間にフラット発光の所定の持続時間が経過したことを検知した場合に、第1の信号に応じてIGBTがオフとなるまで待機してから、第2の信号を変化させてフラット発光を終了させるので、IGBTを保護することができる。
【0058】
請求項2に記載の発明によれば、第1の信号の状態に応じてIGBTをオンとしている間にフラット発光の所定の持続時間が経過したことを示す信号を検知してから、フラット発光の所定の持続時間が経過したことを検知してから所定時間後に、第2の信号を変化させてフラット発光を終了させるので、IGBTを保護しながらフラット発光を終了させることができ、IGBTの破壊を防ぐことができる。
【0059】
請求項3に記載の発明によれば、所定時間として発光制御回路が第1の信号の状態に応じてIGBTをオフからオンするに切り換えるために要する時間以上で、且つフラット発光周期において発光制御回路が第1の信号の状態に応じてIGBTをオフとしておく時間より短い時間をウエイト時間に設定してIGBTをオフするので、過渡状態を避けるのに適正な時間ウエイトしてオフすることでIGBTの破壊を防止できる。
【0060】
請求項4に記載の発明によれば、フラット発光の終了時に、フラット発光の所定の持続時間が経過したことを検知した場合に、IGBTをオンからオフに切り換えるための第1の信号のエッジを検知したら、それ以後第1の信号の受付けを禁止するようにしたので、より確実にIGBTの破壊を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るフラット発光制御装置のブロック図である。
【図2】図1に示す発光制御回路の具体回路図である。
【図3】図1に示すフラット発光制御装置の各部のタイムチャートである。
【図4】図3に示す動作波形の比較説明用のタイムチャートである。
【図5】図1に示すフラット発光制御装置の動作のフローチャートである。
【図6】図1に示すフラット発光制御装置のフラット発光シーケンスのフローチャートである。
【図7】本発明の第2実施例に係るフラット発光制御装置のブロック図である。
【図8】図7に示す第2実施例のフラット発光シーケンスのフローチャートである。
【図9】図7に示す第2実施例の各部のタイムチャートである。
【符号の説明】
101 電池
102 DC/DCコンバータ
103 コンデンサ
104,105 分圧用抵抗
106 コイル
107 キセノン管
108 ダイオード
109 トリガ回路
110 発光制御回路
111 マイクロコンピュータ
112 D/Aコンバータ
113 発光強度モニタ回路
114 コンパレータ
115 信号セレクタ
116,119 抵抗
117 電源スイッチ
118 LED
124 Dフリップフロップ
125 ANDゲート
201 IGBT
Claims (4)
- 電気エネルギーを蓄えるコンデンサと、電気エネルギーを光に変える放電管と、前記放電管に接続されたIGBTと、発光の強度に応じて変化する第1の信号の状態に応じて前記IGBTのオンとオフを繰り返し切り換えることでフラット発光を行わせるとともに、前記フラット発光の持続時間を基に変化する第2の信号に応じて前記IGBTをオフとして前記フラット発光を終了させる発光制御回路とを有するストロボ装置において、
前記発光制御回路は、
前記IGBTのゲートに接続され、第1の端子に入力される前記第1の信号に応じて前記IGBTのオンとオフを切り換えるとともに、第2の端子の入力される前記第2の信号に応じて前記IGBTのオンとオフを切り換える回路と、
前記フラット発光の発光の強度に応じて変化する前記第1の信号と、前記フラット発光の所定の持続時間が経過したことを検知して変化する前記第2の信号とを出力する回路と、を有し、
前記第1の信号の状態に応じて前記IGBTをオンとしている間に前記フラット発光の所定の持続時間が経過したことを検知した場合に、前記第1の信号に応じて前記IGBTがオフとなるまで待機してから、前記第2の信号を変化させて前記フラット発光を終了させることを特徴とするストロボ装置。 - 請求項1において、前記発光制御回路は、前記第1の信号の状態に応じて前記IGBTをオンとしている間に前記フラット発光の所定の持続時間が経過したことを示す信号を検知した場合に、前記フラット発光の所定の持続時間が経過したことを検知してから所定時間後に、前記第2の信号を変化させて前記フラット発光を終了させることを特徴とするストロボ装置。
- 請求項2において、前記所定時間は、前記発光制御回路が前記第1の信号の状態に応じて前記IGBTをオフからオンに切り換えるために要する時間以上で、且つフラット発光周期において前記発光制御回路が前記第1の信号の状態に応じて前記IGBTをオフとしておく時間より短い時間であることを特徴とするストロボ装置。
- 請求項1において、前記発光制御回路は、前記フラット発光の所定の持続時間が経過したことを検知した場合に、前記IGBTをオンからオフに切り換えるための前記第1の信号のエッジを検知した後は前記第1の信号の状態に応じて前記IGBTをオンすることを禁止することを特徴とするストロボ装置。
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