JP2002333653A - 発光装置及びカメラ - Google Patents

発光装置及びカメラ

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JP2002333653A
JP2002333653A JP2001137309A JP2001137309A JP2002333653A JP 2002333653 A JP2002333653 A JP 2002333653A JP 2001137309 A JP2001137309 A JP 2001137309A JP 2001137309 A JP2001137309 A JP 2001137309A JP 2002333653 A JP2002333653 A JP 2002333653A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フライバック方式により充電を行う発光装置
では充電時間が遅い。 【解決手段】 放電管と、この放電管を発光させるため
のエネルギを蓄積するメインコンデンサと、電池電圧を
昇圧するためのトランスと、このトランスの駆動を制御
してフライバック方式により前記メインコンデンサを充
電させる制御手段とを有する発光装置において、前記制
御手段は、前記トランス内部に発生する磁束量が0より
も大きい第1のレベルと、0よりも大きく且つ前記第1
のレベルよりも小さい第2のレベル間で変化するように
前記トランスの駆動を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発光装置、特に発光
時のエネルギを充電するための充電回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】発光装置に用いられる充電回路として
は、種々の充電回路が提案されている。この充電回路に
は、従来フォワード方式のブロッキングオシレータが採
用されていたが、近年、フライバック型トランスを用い
た充電回路が採用されている。このフライバック型トラ
ンスを用いた充電回路においては、フライバック型トラ
ンスの一次側に流れる電流を制御可能であり、相対的に
一次側電流を下げることにより電池能力が低い電池にお
いても、極端に電池電圧を低下させることなく充電を行
うことができる。
【0003】この充電回路における充電制御の方法とし
ては、一次側の電流値が所定値に到達したときにトラン
ジスタをオフにすることにより一次側への通電を停止さ
せ、二次側に電流を供給することによりメインコンデン
サへの充電を行う。
【0004】ここで、トランス内部に蓄えられた磁気エ
ネルギ分の放出が終わると二次側には電流が流れなくな
る。この二次側電流が0になってから、再度トランジス
タをオンにすると一次側に電流が流れ始める。以降この
繰り返しにより、メインコンデンサを所定電圧まで充電
させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなフライバック型トランスを用いた充電回路において
はフォワード方式に比べて充電時間が遅いという欠点を
有している。
【0006】本発明は、発光装置においてフライバック
方式でも充電時間の速い発光装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、放電管と、こ
の放電管を発光させるためのエネルギを蓄積するメイン
コンデンサと、電池電圧を昇圧するためのトランスと、
このトランスの駆動を制御してフライバック方式により
前記メインコンデンサを充電させる制御手段とを有する
発光装置において、前記制御手段は、前記トランス内部
に発生する磁束量が0よりも大きい第1のレベルと、0
よりも大きく且つ前記第1のレベルよりも小さい第2の
レベル間で変化するように前記トランスの駆動を制御す
ることを特徴とする。
【0008】このようにフライバック方式によりメイン
コンデンサへ充電を行う場合において、磁束量を0より
も大きい第1のレベルと0よりも大きく且つ第1のレベ
ルよりも小さい第2のレベル間でのみ変化させて充電を
行うことにより、磁束量を0と第1のレベル間で変化さ
せて充電を行う場合に比べて、磁束量変化の周期を短く
してメインコンデンサへのエネルギ転送効率を向上させ
ることができるため、従来のフライバック方式に比べて
メインコンデンサへの充電時間を短くすることができ
る。
【0009】ここで、トランスの駆動を制御する方法と
して、トランスの一次側に生じた電流値が前記第1のレ
ベルの磁束量に相当する電流値に達したときに一次側へ
の通電を停止し、トランスの二次側に生じた電流値が前
記第2のレベルの磁束量に相当する電流値に達したとき
に一次側への通電を開始することにより行うことができ
る。
【0010】また、トランス内部に発生する磁束量をモ
ニタし、このモニタしている磁束量が前記第1のレベル
に達したときにトランスの一次側への通電を停止し、磁
束量が前記第2のレベルに達したときに一次側への通電
を開始するようにしてもよい。
【0011】さらに、電池電圧に基づいてトランスの一
次側に生じる電流値が前記第1のレベルの磁束量に相当
する電流値に達するまでの第1の時間を演算するととも
に、充電電圧に基づいてトランスの二次側に生じる電流
値が前記第2のレベルの磁束量に相当する電流値に達す
るまでの第2の時間を演算し、前記第1の時間経過に応
じて一次側への通電を停止し、前記第2の時間経過に応
じて一次側への通電を開始するようにしてもよい。
【0012】なお、本発明の発光装置は、カメラに適用
することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1に本発明の
第1実施形態である発光装置の回路図を示す。
【0014】1は電源であるところの電池、2は電源ス
イッチ(電源SW)である。3は発振トランスで、一次
側巻線の向きと二次側巻線の向きが逆でフライバック的
使用を前提にした構成となっている。
【0015】4は発振用半導体スイッチ素子(以下、半
導体SW)で、5は発振トランス3の一次側電流をモニ
タするための抵抗である。6は二次側高圧整流用のダイ
オードで、発振トランス3の二次側出力端子に接続され
ている。
【0016】7はメインコンデンサ、8は発振トランス
3の二次側電流をモニタするための抵抗である。9はダ
イオードで、発光装置を発光させる際にメインコンデン
サ7からの放電を可能にするためのものである。
【0017】10はメインコンデンサ7の充電電圧を検
出する電圧検出回路であり、この検出結果を制御回路1
6へ送る。電圧検出回路10は、メインコンデンサ7の
充電電圧を検出するためにメインコンデンサ7に並列に
接続されている。
【0018】11は、放電管13内で放電を開始させる
ためのトリガ回路であり、放電管13のトリガ電極に接
続されている。12はシンクロ接点で、発光による同調
撮影を行うときに使用されるものであり、発光必要なタ
イミングでオンになる。
【0019】13は放電管であり、トリガ回路11から
の出力を受けることにより放電発光する。この放電管1
3は、メインコンデンサ7と並列に接続されている。1
4はコンパレータであり、反転入力端子に抵抗8が接続
され、非反転入力端子にGNDが接続されている。15
はコンパレータであり、非反転入力端子に抵抗8が接続
され、反転入力端子にGNDが接続されている。
【0020】16はロジック動作をする制御回路であ
り、この回路動作はS、R、E端子への入力に応じて制
御される。この制御回路16においては、E端子への入
力に応じて回路動作の許可/不許可が決定される。つま
り、電圧検出回路10で検出されたメインコンデンサ7
の充電電圧が低いときには、制御回路16は動作許可と
なりP端子からHレベルのパルスが出力される。また、
電圧検出回路10で検出されたメインコンデンサ7の充
電電圧が高いときには、制御回路16は動作不許可とな
りP端子はLレベルのままとなる。このP端子は半導体
SW4のゲートに接続されており、制御回路16の出力
(H又はL)に応じて半導体SW4のオン/オフが切り
換わる。
【0021】次に、本実施形態における発光装置の回路
動作について図2に示すタイミングチャートを用いて説
明する。ここで、「I1」は発振トランス3の一次側電
流、「I2」は発振トランス3の二次側電流、「Φ」は
発振トランス3の内部に生じる磁束、「P」は制御回路
16のP端子の様子、「R」はコンパレータ15の出力
端子(制御回路16のR端子)の様子、「S」はコンパ
レータ14の出力端子(制御回路16のS端子)の様子
を示す。
【0022】まず、電源SW2がオンになると、制御回
路16のP端子はHレベルとなり、半導体SW4をオン
にさせる。半導体SW4がオンになると、発振トランス
3の一次側電流(I1)が徐々に増加する。この一次側
電流(I1)は電池電圧と発振トランス3の一次側イン
ダクタンス値で決まる上昇カーブにて上昇する。
【0023】一次側電流(I1)は抵抗5でモニタされ
ており、この抵抗5で生じる電圧が一次側電流の所定値
I10に相当する電圧になったときには、コンパレータ
15は反転してHレベルのパルスを制御回路16に出力
する。このとき、磁束Φの値は図2に示すように一次側
電流の上昇に応じて上昇し、一次側電流が所定値I10
に到達した時点で磁束Φの値は第1レベルに到達する。
【0024】そして、制御回路16のR端子がHレベル
になることにより、P端子がLレベルになり半導体SW
4がオフになる。これにより、発振トランス3の一次側
への通電が停止する。一次側への通電が停止すると、発
振トランス3の内部に蓄えられた磁気エネルギはダイオ
ード6を介してメインコンデンサ7へ充電電流として流
れ、このメインコンデンサ7で充電されることになる。
このとき、発振トランス3の二次側電流(I2)は抵抗
8でモニタされる。
【0025】二次側電流(I2)は、図2に示すように
半導体SW4がオフとなった初期においては大きな電流
値を示しているが、時間が経過するに連れて徐々に下が
ってくる。このとき、磁束Φの値も同様に低下する。こ
の二次側電流(I2)の値が所定値I20になると、所
定値I20に相当する電圧が抵抗8、コンパレータ14
にて検出され、二次側電流(I2)の値が所定値I20
よりも下がったことを検出するとコンパレータ14は制
御回路16のS端子をLレベルからHレベルへ変化させ
る。ここで、二次側電流(I2)の値が所定値I20ま
で低下すると、磁束Φの値は第2レベルまで低下する。
【0026】S端子がHレベルになると制御回路16の
P端子がLレベルからHレベルへと変化し、再度半導体
SW4がオンになる。これにより、発振トランス3の一
次側で通電が開始される。この半導体SW4のオン/オ
フ動作の繰り返しによりメインコンデンサ7への充電を
行い、この充電量が十分な量になると、制御回路16の
回路動作が不許可となりP端子がLレベルのままとな
る。
【0027】半導体SW4のオン/オフ動作の繰り返し
により、発振トランス3の内部に発生する磁束の挙動を
示したのが図2中「Φ」の波形である。この波形を見る
と分かるように磁束Φは0になることはなく、2つの所
定値(第1レベル及び第2レベル)の間を往復すること
になる。このような駆動を行うことにより、等価的には
電池1から平均一次側電流を大きく取り出すことができ
るのでメインコンデンサ7への充電時間を速くすること
ができる。
【0028】以下、従来技術と比較することによりメイ
ンコンデンサ7への充電時間について具体的に説明す
る。
【0029】従来技術では、一次側電流のピーク値を本
実施形態における一次側電流のピーク値(I10)と同
じ値とすると、二次側電流の放電が完全に0になった時
点で再度一次側電流を流し始めるので等価的な平均一次
側電流は本実施形態の平均一次側電流に比べると小さな
値となる。具体的に説明すると、従来技術における回路
動作は、図3に示すタイミングチャートに見られるよう
な動作を行う。つまり、二次側電流(I2)の値が0に
なったときに半導体SWをオンにすることにより一次側
電流(I1)を0からピーク値(I10)まで上昇さ
せ、一次側電流(I1)がピーク値(I10)に到達し
た時点で半導体SWをオフにして、発振トランスの二次
側へ電流供給を行う。そして、二次側電流(I2)の値
が0になると再び半導体SWをオンにし、上述した動作
を繰り返すことによりメインコンデンサへの充電を行う
こととしている。ここで、二次側電流(I2)の値が0
になったとき磁束Φの値は0となり、一次側電流(I
1)がピーク値(I10)になったとき磁束Φの値は第
1レベル(ピーク値)となる。
【0030】本実施形態における電気回路動作と従来技
術における電気回路動作とを比較すると、一次側電流
(I1)のピーク値は同じI10であるが、半導体SW
をオンに切り換えるときの二次側電流(I2)の値が異
なっている。つまり、本実施形態では、二次側電流(I
2)の値が0ではなくI20になったときに半導体SW
がオンに切り換わるように制御している。このI20
は、二次側電流(I2)の最大値に対して半分の値であ
る。
【0031】本実施形態と従来技術における半導体SW
のオン/オフ周期は1対2の関係にあり、半導体SW4
のオン/オフ1周期当たりにおける二次側へのエネルギ
転送量Eは、 E=1/2L×I2 ここで、L:インダクタンス値 I:電流値 で求められ、本実施形態及び従来技術についてはそれぞ
れ下記に示す式により決定される。
【0032】本実施形態におけるエネルギ転送量E1: E1=1/2{L1×(I102−1/4×I102)} 従来技術におけるエネルギ転送量E2: E2=1/2(L1×I102) 上記式より、二次側へのエネルギ転送量の比率は E1:E2=3/4:1 となるが、本実施形態と従来技術における半導体SWの
オン/オフ周期は、 本実施形態:従来技術=1:2 の関係にあるため、同一時間内(従来技術におけるオン
/オフ1周期)における二次側へのエネルギ転送量の比
率は E1:E2=6/4:1 となる。
【0033】このため、本実施形態におけるメインコン
デンサ7への充電時間は、従来技術における充電時間に
比べて1.5倍速くなる。
【0034】本実施形態において、一次側電流の上昇曲
線は電池電圧のみで決定されるが、二次側の電流放出曲
線は、負荷であるメインコンデンサ7の電圧値によって
変化し、この電圧値が高いときには二次側の電流放出は
早くなり、二次側電流(I2)の立ち下がりカーブは鋭
くなる。
【0035】すなわち、制御回路16のP端子のHレベ
ルのパルス時間はメインコンデンサ7の充電電圧によら
ずほぼ一定の時間であるが、P端子のLレベルのパルス
時間はメインコンデンサ7の充電電圧によって変化し、
この充電電圧が高いほどLレベルのパルス時間は短くな
る。
【0036】このように本実施形態の発光装置では、発
振トランス3の内部に発生する磁束Φを0よりも大きい
第1レベルと第2レベル間で往復させて半導体SWのオ
ン/オフ周期を短くしているので、従来技術のオン/オ
フ1周期を基準とした場合に、本実施形態のエネルギ転
送量を従来のエネルギ転送量に比べて多くすることがで
き、充電時間を従来と比べて速くすることができる。
【0037】なお、本実施形態においては、半導体SW
4をオフからオンに切り換えるときのタイミングを二次
側電流の値がこのピーク値に対して半分の値となった時
としているが、これに限るものではなく半導体SW4を
オフからオンに切り換えるときのタイミングは適宜設定
することができる。具体的には、従来技術のオン/オフ
1周期を基準とした場合に、エネルギ転送量が従来のエ
ネルギ転送量よりも多くなるような条件で半導体SW4
をオフからオンに切り換えるようにすればよい。
【0038】(第2実施形態)図4に本発明の第2実施
形態である発光装置の回路図を示す。本実施形態では、
第1実施形態における回路構成と異なる部分について説
明する。
【0039】21はフライバック型のトランスであり、
二次側にトランス内部に発生する磁束をモニタするため
の第3の巻線を設けている。22は抵抗、23は積分用
のコンデンサ、24はオペアンプであり、この抵抗2
2、コンデンサ23及びオペアンプ24により積分回路
を構成している。
【0040】次に本実施形態における発光装置の回路動
作について図5に示すタイミングチャートを用いて説明
する。
【0041】トランス21の一次側又は二次側に電流が
流れているときに、トランス21の第3の巻線に誘起さ
れる電圧を図5中のeで示す。なお、図5中「Φ」はト
ランス21の内部に生じる磁束、「I1」はトランス2
1の一次側電流、「I2」はトランス21の二次側電
流、「P」は制御回路16のP端子の様子を示す。
【0042】ここで、第3の巻線において、一次側電流
(I1)が上昇しているときには一定の正の電圧eが発
生し、二次側電流(I2)が下降しているときは一定の
負の電圧eが発生する。この電圧eが抵抗22、コンデ
ンサ23及びオペアンプ24で構成される積分回路で積
分されることにより、トランス21の内部に発生する磁
束Φと全く同一の波形が得られる。
【0043】この積分回路で得られた積分値(磁束Φ)
を、コンパレータ14にて第1レベル(二次側電流の値
I20に相当する磁束Φの値)と比較動作をさせるとと
もに、コンパレータ15にて第2レベル(一次側電流の
ピーク値I10に相当する磁束Φの値)と比較動作をさ
せる。ここで、二次側電流(I2)の値I20は、二次
側電流(I2)のピーク値に対して半分の値となってい
る。
【0044】積分値が第2レベルになると、コンパレー
タ15が反転してHレベルのパルスを制御回路16に出
力する。そして、制御回路16のR端子がHレベルにな
ることにより、P端子がLレベルになり半導体SW4が
オフになる。これにより、トランス21の一次側への通
電が停止する。一次側への通電が停止すると、トランス
21の内部に蓄えられた磁気エネルギはダイオード6を
介してメインコンデンサ7へ充電電流として流れ、この
メインコンデンサ7で充電されることになる。
【0045】メインコンデンサ7への充電が開始されて
トランス21内に蓄えられた磁気エネルギが減少するこ
とにより、積分値が第1レベルになると、コンパレータ
14が反転してHレベルのパルスを制御回路16に出力
する。そして、制御回路16のS端子がHレベルになる
ことにより、P端子がLレベルからHレベルへと変化
し、再度半導体SW4がオンになりトランス21の一次
側への通電が開始される。
【0046】この半導体SW4のオン/オフ動作の繰り
返しによりメインコンデンサ7への充電を行い、この充
電量が十分な量になると制御回路16の回路動作が不許
可となりP端子がLレベルのままとなる。
【0047】本実施形態の発光装置においても、トラン
ス21の内部に発生する磁束を0よりも大きい第1レベ
ルと第2レベル間で往復させて半導体SWのオン/オフ
周期を短くしているので、充電時間を従来と比べて速く
することができる。具体的には、本実施形態も第1実施
形態と同様に、二次側電流の値がI20となった時点で
半導体SW4をオフからオンに切り換えているため、一
次側電流(I1)のピーク値を同じとする従来技術に対
しては、充電時間を1.5倍速くすることができる。
【0048】また、本実施形態では、トランス21の内
部に発生した磁束Φ自身を直接モニタしているため、よ
り正確な充電制御が可能になる。さらに、第1実施形態
では一次側電流及び二次側電流をモニタするために抵抗
5、8を設けたが、本実施形態ではこの抵抗5、8が不
要になるため、抵抗5、8で発生する損失が現れず、効
率の良い駆動を行うことができる。また、二次側の抵抗
8と並列に設けられたダイオード9も不要となるので、
部品点数が低下しかつ発光時のエネルギ損失も少ないと
いう利点を有する。
【0049】(第3実施形態)図6に本発明の第3実施
形態である発光装置の回路図を示す。第1実施形態及び
第2実施形態においてはハード的な回路部品を用いるこ
とにより充電制御を行っているが、本実施形態ではマイ
クロコンピュータを用いて同様な制御をさせるものであ
る。
【0050】31はマイクロコンピュータ(以下、マイ
コンと称す)であり、このマイコン31にはAD変換器
が内蔵されている。マイコン31のAD1端子は、電池
電圧をモニタできるように電池1に接続されている。A
D2端子はメインコンデンサ7の充電電圧をモニタでき
るように、メインコンデンサ7の充電電圧を検出する電
圧検出回路10に接続されている。P2端子は半導体S
W4のゲートに接続されており、この半導体SW4はマ
イコン31の出力信号に応じてオン/オフが切り換わ
る。
【0051】次に、マイコン31の充電制御動作につい
て図7に示すフローチャートを用いて説明する。
【0052】ステップ101では、充電制御動作におい
て1回目のパルス駆動であるか否かを判断し、1回目の
パルス駆動であると判断した場合には、ステップ102
において電池電圧(VBAT)をA/D変換して、電池
電圧を読みとる。
【0053】ステップ103では、所定時間T1の算出
を行う。この時間T1は、1回目のパルス駆動において
一次側電流の値が0からピーク値(I10)に到達する
までの半導体SW4のオン時間である。ここで、時間T
1は、下記(1)式により算出される。
【0054】 T1=(L1×I10)/VBAT ・・・(1) ここで、L1:トランス3の一次側インダクタンス値 I10:一次側電流の最大値 VBAT:電池電圧 ステップ104では、マイコン31の出力により半導体
SW4をオンにし、半導体SW4をオンにしてから時間
T1経過した後に、半導体SW4をオフに切り換える。
図8に示すように、この半導体SW4をオフに切り換え
る直前でトランス3の一次側電流はちょうどこのピーク
値であるI10に到達する。なお、図8は本実施形態の
発光装置におけるタイミングチャートを示す図である。
ここで、「Φ」はトランス3の内部に生じる磁束、「I
1」はトランス3の一次側電流、「I2」はトランス3
の二次側電流、「P2」はマイコン31のP2端子の様
子を示す。一次側電流(I1)がピーク値(I10)に
到達したとき、磁束Φは第1レベルに到達する。
【0055】ステップ105では、電圧検出回路10で
検出されたメインコンデンサ7の充電電圧(VCM)を
A/D変換することにより読みとる。ステップ106で
は、所定時間T2の算出を行う。この時間T2は、二次
側電流(I2)の値がピーク値(I10/N)からこの
ピーク値の半分の値になるまでの半導体SW4のオフ時
間であり、下記(2)式により算出される。
【0056】 T2=(L2×I10)/(2×N×VCM) ・・・(2) ここで、L2:トランス3の二次側インダクタンス値 I10:一次側電流の最大値 N:一次巻線及び二次巻線の巻数比 VCM:メインコンデンサ7の充電電圧 ステップ107では、半導体SW4を時間T2の間だけ
オフにする。半導体SW4をオフにした時点では、二次
側電流の値がピーク値(I10/N)にあり、半導体S
W4をオフにし続けることで二次側電流の値が徐々に低
下していく。そして、時間T2の経過時点で二次側電流
はピーク値(I10)の半分の値となる。このとき、磁
束Φは第2レベルまで低下する。
【0057】ステップ108では、メインコンデンサ7
の充電電圧(VCM)とメインコンデンサ7の最大充電
電圧(VCMmax)との比較を行い、VCMがVCM
maxに到達していなければ、充電継続としてステップ
101へ戻る。一方、ステップ108でVCMがVCM
maxに到達していると判断された場合にはステップ1
09へ進み、半導体SW4をオフにして充電を完了とす
る。
【0058】ステップ108からステップ101に戻る
と、ステップ101で1回目のパルス駆動ではないと判
断してステップ110へ進む。ステップ110では、V
BATをA/D変換して電池電圧を読みとる。ステップ
111では、所定時間T3の算出を行う。この時間T3
は、一次側電流が、二次側電流がピーク値(I10/
N)の半分の値にあるときの一次側電流の値から一次側
電流のピーク値(I10)に到達するまでの半導体SW
4のオン時間であり、下記(3)式により算出される。
【0059】 T3=(L1×I10)/(2×VBAT) ・・・(3) ここで、L1:トランス3の一次側インダクタンス値 I10:一次側電流の最大値 VBAT:電池電圧 ステップ111で時間T3の算出を行った後は、ステッ
プ112に進む。ステップ112では、半導体SW4を
時間T3だけオンにする。このとき、一次側電流(I
1)はピーク値(I10)まで上昇し、磁束Φは第1レ
ベルまで上昇する。
【0060】ステップ112からステップ105に進む
とステップ105以降は、先に説明したようにステップ
106からステップ108まで進み、ステップ108で
再びVCM及びVCMmaxを比較する。
【0061】本実施形態の発光装置では、図8に示すタ
イミングチャートに示すような動作を行う。マイコン3
1のP2端子がT1時間の間Hレベルとなることにより
半導体SW4をオン制御し、T1時間経過後一次側電流
は最大値I10に到達する。このときの磁束Φは第1レ
ベルまで上昇する。一次側電流が最大値I10に到達し
た後は、マイコン31のP2端子がT2時間の間Lレベ
ルとなることにより半導体SW4をオフ制御し、二次側
よりメインコンデンサ7への電流放出が行われる。つぎ
に、2回目以降の充電においては、マイコン31のP2
端子をT3時間の間Hレベルとすることにより半導体S
W4をオン制御し、T3時間経過後一次側電流はちょう
どI10の半分の値から上昇して最大値I10に到達す
る。以降、半導体SW4をT2時間の間オフ制御し、T
3時間の間オン制御することを繰り返すことにより、充
電を行うことになる。
【0062】本実施形態の発光装置においても、トラン
ス3の内部に発生する磁束を第1レベルと第2レベル間
で往復させて半導体SWのオン/オフ周期を短くしてい
るので、充電時間を従来と比べて速くすることができ
る。また、本実施形態ではマイクロコンピュータを用い
て充電の駆動制御を行っているため、ハード的な部品点
数を少なくすることができるとともに、第2実施形態の
ようにトランスに第3の巻線を設ける不要もなくなるた
め回路構成を簡略化することができる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、フライバック方式によ
りメインコンデンサへの充電を行う場合において、トラ
ンス内部に生じる磁束量を0よりも大きい第1のレベル
と0よりも大きく且つ第1のレベルよりも小さい第2の
レベル間で変化させて充電を行うことにより、磁束量を
0と第1のレベル間でのみ変化させて充電を行う場合に
比べて、磁束量変化の周期を短くしてメインコンデンサ
へのエネルギ転送効率を向上させることができるため、
メインコンデンサへの充電時間を短くすることができ
る。したがって、フライバック方式でありながら充電時
間の速い発光装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である発光装置の電気回
路図。
【図2】第1実施形態である発光装置における充電制御
動作を示すタイミングチャート。
【図3】従来技術の発光装置における充電制御動作を示
すタイミングチャート。
【図4】本発明の第2実施形態である発光装置の電気回
路図。
【図5】第2実施形態である発光装置における充電制御
動作を示すタイミングチャート。
【図6】本発明の第3実施形態である発光装置の電気回
路図。
【図7】第3実施形態における発光装置における充電制
御動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 電源電池 3 発振トランス(フライバック方式) 4 半導体SW 5 抵抗(一次側電流検出抵抗) 7 メインコンデンサ 8 抵抗(二次側電流検出抵抗) 14、15 コンパレータ 21 トランス(フライバック方式) 31 マイクロコンピュータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電管と、この放電管を発光させるため
    のエネルギを蓄積するメインコンデンサと、電池電圧を
    昇圧するためのトランスと、このトランスの駆動を制御
    してフライバック方式により前記メインコンデンサを充
    電させる制御手段とを有する発光装置において、 前記制御手段は、前記トランス内部に発生する磁束量が
    0よりも大きい第1のレベルと、0よりも大きく且つ前
    記第1のレベルよりも小さい第2のレベル間で変化する
    ように前記トランスの駆動を制御することを特徴とする
    発光装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記トランスの一次側
    及び二次側に生じる電流値をモニタしており、 前記一次側に生じた電流値が前記第1のレベルの磁束量
    に相当する電流値に達したときに前記一次側への通電を
    停止し、前記二次側に生じた電流値が前記第2のレベル
    の磁束量に相当する電流値に達したときに前記一次側へ
    の通電を開始することを特徴とする請求項1に記載の発
    光装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記トランス内部に発
    生する磁束量をモニタしており、 前記トランス内部に発生する磁束量が前記第1のレベル
    に達したときに前記トランスの一次側への通電を停止
    し、磁束量が前記第2のレベルに達したときに前記一次
    側への通電を開始することを特徴とする請求項1に記載
    の発光装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、電池電圧及び前記メイ
    ンコンデンサの充電電圧をモニタしており、 このモニタしている電池電圧に基づいて前記トランスの
    一次側に生じる電流値が前記第1のレベルの磁束量に相
    当する電流値に達するまでの第1の時間を演算するとと
    もに、モニタしている充電電圧に基づいて前記トランス
    の二次側に生じる電流値が前記第2のレベルの磁束量に
    相当する電流値に達するまでの第2の時間を演算し、 前記第1の時間経過に応じて前記一次側への通電を停止
    し、前記第2の時間経過に応じて前記一次側への通電を
    開始することを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の発光
    装置を有することを特徴とするカメラ。
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