JP5170241B2 - 絶縁型スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

この発明は、1次側から2次側へ電力を伝送する主トランスと、直流入力電源から前記主トランスの1次コイルに流れる電流を断続する電力スイッチとを備えて、所望の直流電圧または直流電流を出力する絶縁型スイッチング電源装置に関する。
図1は特許文献1に示しているDC−DCコンバータ58の概略回路図である。DC−DCコンバータ58は、直流入力電源Vinに接続され、負荷抵抗Rlへ電圧を出力する回路である。DC−DCコンバータ58は、第1の電力スイッチS1、同期整流素子S2、出力平滑コンデンサCout、抵抗R1、R2、R3、コンデンサC1、ヒステリシス特性を有するコンパレータ(比較器)52、電力スイッチ駆動回路54を備えている。
特許文献1に示されているDC−DCコンバータは一般的な“ヒステリシス制御法”を改良した制御方法による降圧コンバータである。ヒステリシス制御法は、ヒステリシス特性を有する比較器(コンパレータ)で出力電圧と基準電圧とを比較して、電力スイッチS1のオン・オフ状態を決める制御方法であり、リップルによる出力電圧変動を利用してスイッチング動作を行う。
ヒステリシス幅をHYSとすると、S1のオン期間において、リップルによって出力電圧が増加し、基準電圧+(1/2)HYSを上回るとS1をオフし、S2をオンする。リップルによって出力電圧が低下し、基準電圧−(1/2)HYSを下回ると、再びS1をオフし、S2をオンする。
このようなヒステリシス制御法によるDC−DCコンバータは、制御回路の構成が簡易であり、誤差アンプによる位相遅れがないので過渡応答性に優れている。
一方、一般的なヒステリシス制御法は、スイッチング動作によって生じるリップルに対する依存性が大きい欠点がある。DC−DCコンバータの出力平滑コンデンサの容量を増すと、リップルが小さくなってスイッチング周波数が下がってしまう。また、リップルが小さ過ぎると、ノイズの影響で制御が不安定になることがあるので、リップルの規格値が厳しい用途では使用できない。更に、セラミックコンデンサ等の低ESRのコンデンサを出力平滑コンデンサに用いると、リップルがランプ波状ではなく、π/2位相が遅れた正弦波状の電圧波形に近づくので、電力スイッチのオン期間の当初はゲインが反転する(すなわち、電力スイッチがオンした時点では、2次側の出力電圧が低下方向に変化する)ことになり、安定な制御ができない。
コンパレータのヒステリシス特性を利用する代わりに、コンパレータの応答遅延時間td1,td2を利用する所謂“Bang−Bang制御”も一般に知られている。Bang−Bang制御は、電力スイッチS1のオン期間において、リップルによって出力電圧が増加し、基準電圧を上回ってから第1の応答遅延td1後に電力スイッチS1をオフ(同期整流素子S2をオン)し、出力電圧が低下して基準電圧を下回ってから、第2の応答遅延td2の後に再び電力スイッチS1をオフ(同期整流素子S2をオン)させる。
前記Bang−Bang制御は、過渡応答性が優れる利点を備えるものの、スイッチング動作のリップルに対する依存性が大きい欠点を備える点で、前記ヒステリシス制御法と共通の問題がある。
特許文献1のDC−DCコンバータでは、抵抗R1とコンデンサC1の積分回路でランプ波を形成し、出力電圧を抵抗R2,R3で分圧した電圧に重畳することで、前述の問題を解決している。出力平滑コンデンサの容量を増してリップル電圧を低減しても、また、低ESRのコンデンサを出力平滑コンデンサに用いても、安定な制御が可能である。
米国特許第6147478号明細書
前述のような利点があるにも関わらず、前記ヒステリシス制御方式及び前記Bang−Bang制御方式はオン・オン型非絶縁DC−DCコンバータ(フォワード方式のDC−DCコンバータ)である降圧コンバータ以外には適用されていない。それは下記理由による。
オン・オフ型のDC−DCコンバータ(フライバック方式のDC−DCコンバータ)では、電力スイッチのオン期間にインダクタまたは主トランスの励磁インダクタンスに電磁エネルギーを蓄え、その蓄えた電磁エネルギーを、電力スイッチのオフ期間に整流素子を介して平滑回路に放出する。出力平滑コンデンサにおけるリップル電圧は、オン期間に低下し、オフ期間に増加するので、ヒステリシス制御法及びBang−Bang制御法ではゲインが反転してしまい、安定な制御ができない。すなわち、電力スイッチがオンの期間に主トランスの2次側の出力電圧が低下する関係であるので、制御方向が逆になってしまって制御し難い。
また、トランスで1次2次間を絶縁したオン・オフ型絶縁DC−DCコンバータでは、出力電圧と基準電圧とを比較する比較器を主トランスの2次側に設け、電力スイッチを1次側に設ける必要があり、両者が主トランスを挟んで分断されてしまう。
このような理由で、ヒステリシス制御法及びBang−Bang制御法はオン・オフ型絶縁DC−DCコンバータには適用できない問題があった。
また、オン・オフ型絶縁DC−DCコンバータで一般的な電圧モード及び電流モードのフィードバック制御は、ヒステリシス制御法及びBang−Bang制御法より応答性が劣っていて、且つ、誤差信号の2次側から1次側への伝送に用いられるフォトカプラは信号の伝送遅延が顕著であり、最高使用温度が100℃程度に制限されていて、電流伝達率が経時変化するといった多くの問題がある。
オン・オフ型絶縁DC−DCコンバータでは、主トランスに蓄えた電磁エネルギーの全てを整流素子を介して平滑回路に放出すると、主トランスの励磁インダクタンスと電力スイッチと並列の寄生容量のLC共振により、ゼロ電圧状態またはゼロ電圧に近い状態(準ゼロ電圧状態)が出現する。このタイミングで電力スイッチをオンすれば、ゼロ電圧スイッチング(ZVC)または準ゼロ電圧スイッチングとなり、スイッチング損失の低減及びノイズの低減が可能になる。しかし、ヒステリシス制御法及びBang−Bang制御法は出力電圧と基準電圧との比較によって電力スイッチのオンタイミングを決めているので、仮にオン・オフ型DC−DCコンバータにヒステリシス制御法またはBang−Bang制御法が適用できたとしてもゼロ電圧スイッチングは実現できず、スイッチング損失と、ノイズの増加を招く問題がある。
そこで、この発明の目的は、電力スイッチのオン期間に主トランスに電磁エネルギーを蓄え、電力スイッチのオフ期間に電磁エネルギーを出力へ放出するオン・オフ型絶縁DC−DCコンバータにおいて、使用温度範囲が比較的狭く、電流伝達率が経時変化するフォトカプラを用いることなく、且つ、高速で、安定度の高い出力電圧制御を行い、更には電力スイッチのゼロ電圧スイッチングを可能にすることで、スイッチング損失とノイズの低減を図った絶縁型スイッチング電源装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、この発明は次のように構成する。
(1)1次コイル及び2次コイルを有し、1次側から2次側へ電力を伝送する主トランスと、
前記主トランスの1次コイルに直列接続され、直流入力電源から前記主トランスの1次コイルに流れる電流を断続する、少なくとも1つの電力スイッチと、
前記主トランスの2次コイルに生じる電圧を整流する整流素子と、
前記整流素子によって整流された電圧を平滑する平滑回路と、を備え、
前記電力スイッチがオンである期間に前記主トランスにエネルギーを蓄積し、前記電力スイッチがオフである期間に前記蓄積したエネルギーを2次側に放出するように構成された絶縁型スイッチング電源装置であって、
前記主トランスに生じる磁束変化に基づくランプ波を生成するランプ波生成回路と、
記ランプ波が重畳された基準電圧と、前記平滑回路により平滑された出力電圧とを比較して、大小関係が反転するタイミングの信号を出力する比較手段と、
前記比較手段から出力されるタイミング信号を2次側から1次側に伝送するタイミング信号伝送手段と、
前記タイミング信号伝送手段によって伝送されるタイミング信号によって、前記電力スイッチのターンオフタイミングを制御して、前記電力スイッチのオン時間を制御するスイッチング制御手段と、
を備える。
上記の構成により、前記出力電圧が低下する程、ランプ波に対する比較対象の電圧が低下し、前記出力電圧が上昇する程、ランプ波に対する比較対象の電圧が上昇する関係にできるので、電力スイッチのオン期間に、電力スイッチをターンオフさせるタイミング信号を発生することができ、主トランスの2次側の出力電圧の安定化制御を安定して行える。
(2)前記タイミング信号伝送手段は、1次コイルと2次コイルとを有するパルストランスとする。
これにより、フォトカプラを用いる必要がないので、使用温度範囲が広く、電流伝達率の経時変化が小さな絶縁型スイッチング電源装置が構成できる。
(3)前記ランプ波生成回路は、前記主トランスの2次コイルに生じる電圧または前記整流素子の両端に生じる電圧を積分する積分回路で構成する。
これにより、前記ランプ波の傾きが前記出力電圧にほぼ比例することにより、フィードフォワード効果により、応答性、出力電圧精度、耐ノイズ性が改善される。
(4)必要に応じて、前記平滑回路の出力電圧と所定の基準電圧との誤差電圧を増幅して誤差増幅信号を発生し、前記ランプ波生成回路が生成するランプ波に前記誤差増幅信号を重畳するランプ波補正回路を備える。
これにより、静的な出力電圧精度が向上する。
(5)前記スイッチング制御手段は、前記電力スイッチがターンオフした後、前記主トランスに蓄えられた電磁エネルギーを放出して、前記電力スイッチの両端電圧がゼロ電圧またはゼロ電圧付近まで低下するタイミングを検出して前記電力スイッチをターンオンするゼロ電圧スイッチ制御手段を備える。
このことにより、ゼロ電圧状態で電力スイッチがターンオンされて、スイッチング損失及びノイズが低減される。
(6)制御端子を有するスイッチ素子とコンデンサとを含む直列回路が、前記主トランスの1次コイルまたは前記電力スイッチに対して並列に接続され、
前記電力スイッチと前記スイッチ素子が共にオフである期間を挟んで相補的にオン・オフを繰り返し、前記電力スイッチがターンオフした直後に、前記電力スイッチの主電流通電端子間に生じるサージ電圧を前記コンデンサで吸収して回生する電圧クランプ回路を備える。
これにより、電力スイッチには低耐圧のトランジスタが使用可能になり、且つ、コンデンサが吸収された主トランスの電磁エネルギーが回生されるので高効率な特性が得られる。
(7)前記直列回路に含まれる前記コンデンサが前記主トランスの1次コイルと直列に接続され、前記スイッチ素子のオン/オフ動作と同期して充電と放電、または放電と充電が繰り返されるようにする。
これにより、電力スイッチに掛かる電圧はコンデンサの両端電圧分だけ下がることになり、より低耐圧のスイッチを用いることができる。
(8)前記主トランスにスイッチ素子駆動巻線が設けられ、前記スイッチング制御手段は、前記スイッチ素子駆動巻線に発生する前記1次コイルに発生する電圧に略比例した電圧を前記制御端子を有するスイッチ素子に入力してそれぞれをオン/オフ制御するスイッチ素子駆動回路を備える。
これにより、電圧クランプ回路をトランスの磁気変化に伴って自動的に駆動させることができる。
(9)前記スイッチ素子駆動回路は、前記制御端子を有するスイッチ素子をターンオフさせるスイッチ手段と、前記スイッチ素子駆動巻線に前記制御端子を有するスイッチ素子をターンオンさせる前記1次コイルの電圧に略比例した電圧を発生させてから、所定の時間後に前記制御端子を有するスイッチ素子を前記スイッチ手段によってターンオフさせるように制御する時定数回路とを備える。
これにより、電圧クランプ回路の駆動時間を、時定数回路の回路定数によって任意に設定することができる。
(10)前記スイッチ手段はトランジスタで構成され、前記トランジスタが前記制御端子を有するスイッチ素子の制御端子に接続され、前記トランジスタの制御端子に前記時定数回路を構成するインピーダンス回路及びコンデンサが接続されたことを特徴とする。
これにより、電圧クランプ回路の駆動時間を決定する回路を低コストで実現することができる。
(11)前記整流素子は、制御信号によりスイッチングされるスイッチング素子とする。
これにより、ダイオードを使った場合に比べて順方向損失を減らすことができ、回路効率を高めることができる。
この発明によれば、電力スイッチのオン期間に主トランスに電磁エネルギーを蓄え、電力スイッチのオフ期間に電磁エネルギーを出力へ放出するオン・オフ型絶縁DC−DCコンバータにおいて、使用温度範囲が比較的狭く、電流伝達率が経時変化するフォトカプラを必要とせず、且つ、高速で、安定度の高い出力電圧制御を行うことができる。更には電力スイッチのゼロ電圧スイッチングを可能にすることで、スイッチング損失とノイズの低減を図った絶縁型スイッチング電源装置が構成できる。
特許文献1に示しているDC−DCコンバータの概略回路図である。 第1の実施形態に係る、絶縁型スイッチング電源装置101の回路図である。 第1の実施形態に係る、絶縁型スイッチング電源装置101の各部の波形図である。 第2の実施形態に係る、絶縁型スイッチング電源装置102の回路図である。 第2の実施形態に係る、絶縁型スイッチング電源装置102の各部の波形図である。 第3の実施形態に係る、絶縁型スイッチング電源装置103の回路図である。 第4の実施形態に係る、絶縁型スイッチング電源装置104の回路図である。 第4の実施形態に係る、絶縁型スイッチング電源装置104の各部の波形図である。
《第1の実施形態》
図2は、第1の実施形態に係る、絶縁型スイッチング電源装置101の回路図である。図3はその各部の波形図である。
図2において、絶縁型スイッチング電源装置101は、オン・オフ型絶縁DC−DCコンバータ(フライバック方式のDC−DCコンバータ)を構成している。絶縁型スイッチング電源装置101は、直流入力電源Vinに接続され、負荷RLへ所定の一定電圧を供給する。
絶縁型スイッチング電源装置101の電力変換部には、入力平滑コンデンサCin、電力スイッチQ1、電力伝送用の主トランスT1、整流ダイオードRctD1、平滑回路を構成する出力平滑コンデンサCoutを備えている。
絶縁型スイッチング電源装置101の制御部には、過電流保護回路OCP、電流検出抵抗Rs、ダイオードD1、コンデンサC1,C2,C3,C4、タイミング信号伝送用のパルストランスT2、ヒステリシス特性を有するコンパレータCOMP、基準電圧源Vref、抵抗R1,R2,R3,R4を備えている。
次に、図2に示した絶縁型スイッチング電源装置101の回路動作を、図3を参照して説明する。
まず、電力変換動作については、直流入力電源Vinから入力される直流電力は、電力スイッチQ1でスイッチングされて交流電力に変換される。電力スイッチQ1がオンすると、主トランスT1の1次コイルn1に、図3(d)に示す電流が流れ、励磁インダクタンスに電磁エネルギーが蓄積される。時刻t0において、電力スイッチQ1がオフすると、図3(c),(f)に示すように、Q1のドレイン−ソース間(以下、「D−S間」と表す。)、及び主トランスT1の電圧が反転し、整流ダイオードRctD1が導通して、図3(e)に示す電流が流れ、主トランスT1に蓄積された電磁エネルギーが平滑回路に放出される。整流ダイオードRctD1の出力は、出力平滑コンデンサCoutにより平滑されて直流電力に変換され、負荷RLに供給される。
制御部の動作については、コンバータの出力電圧が抵抗R3,R4で分圧されて、“出力電圧にほぼ比例する電圧”VoがコンパレータCOMPの(−)入力に入力される。一方、主トランスT1の2次コイルn2の電圧が抵抗R1及びコンデンサC3で積分されてランプ波が形成され、その交流成分がコンデンサC4を介して基準電圧源Vrefの電圧(基準電圧)に重畳され、コンパレータCOMPの(+)入力に入力される。
抵抗R1及びコンデンサC3による積分回路は、主トランスに生じる磁束変化に基づく「ランプ波生成回路」に相当する。
コンパレータCOMPはヒステリシス幅Hysのヒステリシス特性を有していて、COMP(+)入力電圧がVo+(1/2)Hysを上回ると、COMP出力がLレベルからHレベルへ反転し、COMP(+)入力電圧がVo−(1/2)Hysを下回ると、COMP出力がHレベルからLレベルに反転する。このコンパレータCOMPが、この発明に係る「比較手段」に相当する。
コンパレータCOMPの出力電圧は、パルストランスT2を介して第1の電力スイッチQ1のゲート−ソース間(以下、「G−S間」と表す。)に加わり、コンパレータCOMPの出力電圧がHレベルだとQ1がオン、コンパレータCOMPの出力電圧がLレベルだとQ1がオフする。パルストランスT2は、コンパレータCOMPの反転タイミングの信号を2次側から1次側の制御回路へ伝送する、この発明に係る「タイミング信号伝送手段」に相当する。
前述のように、コンパレータCOMPの(+)入力電圧がVo+(1/2)Hysを上回った瞬間に、コンパレータCOMPの出力がLレベルからHレベルに反転して第1の電力スイッチがターンオンするが、電力スイッチのオン期間には、図3(g)に示すようにランプ波電圧が漸減するので、一定期間後にコンパレータCOMPの(+)入力電圧がVo−(1/2)Hysを下回り、コンパレータCOMPの出力がHレベルからLレベルに反転して、電力スイッチQ1がターンオフする。電力スイッチQ1のオフ期間には、前記ランプ波電圧が漸増するので、一定期間後にコンパレータCOMPの(+)入力電圧がVo+(1/2)Hysを上回り、コンパレータCOMPの出力がLレベルからHレベルに反転して、電力スイッチQ1がターンオンする。
コンパレータCOMPの(−)入力電圧Voにはコンバータ出力のリップル電圧が重畳されているため、電力スイッチQ1のオン期間にVoが漸減し、電力スイッチQ1のオフ期間にVoが漸増するが、Voに重畳されているリップル電圧よりもコンパレータCOMPの(+)入力電圧に重畳されるランプ波の振幅を大きく設定することで、そのランプ波の影響が支配的になる。すなわち、電力スイッチQ1がターンオンした後、コンパレータCOMPの(−)入力電圧Voは低下方向に変化するが、コンパレータCOMPの(+)入力電圧の方がより低下方向に変化するので、前述の「ゲインの反転」が回避される。そのため安定な制御が可能になる。
図2に示した絶縁型スイッチング電源装置101のパルストランスT2、コンデンサC1及びダイオードD1による回路が、この発明に係る「スイッチング制御手段」に相当する。
図3の時間ta〜tbは入力電圧の急増を示していて、時間tc〜tdは入力電圧の急減を示している。このような入力電圧の変動による出力電圧変動は、スイッチング動作にすぐに反映されるため、すなわち電力スイッチQ1のオン時間が直ちに変化するので、ヒステリシス制御法と同様に過渡応答性が優れる。また、電力スイッチQ1のオン期間のランプ波の傾斜は入力電圧に比例するので、入力電圧の変動に対するフィードフォワード効果が生じ、応答性、出力電圧精度、耐ノイズ性が向上する。
ヒステリシス制御では出力電圧にほぼ比例した電圧が、基準電圧を上回るまで、電力スイッチQ1のオン期間が続くが、オン・オフ型絶縁DC−DCコンバータでは、オン期間が過大になると主トランスT1が飽和して過電流が流れ、部品が破壊するおそれがある。第1の実施形態では、電流検出抵抗Rsで、主トランスT1の1次コイル電流を監視し、電流が過大になると過電流保護回路OCPが電力スイッチQ1をオフさせるので、主トランスT1の磁気飽和が防止できる。
第1の実施形態に係る絶縁型スイッチング電源装置101は電流連続モードで動作し、主トランスT1に蓄えた電磁エネルギーを全て放出するより先に次のオン期間が始まるので、電磁エネルギーを全て放出した後の主トランスT1の励磁インダクタンスと、電力スイッチQ1に対して並列の寄生容量とのLC共振現象によるゼロ電圧状態は出現しない。従って、電力スイッチQ1は、ゼロ電圧スイッチング動作ではなくハードスイッチング動作になる。
《第2の実施形態》
図4は、第2の実施形態に係る、絶縁型スイッチング電源装置102の回路図である。また、図5はその各部の波形図である。
図4において、絶縁型スイッチング電源装置102は、オン・オフ型絶縁DC−DCコンバータ(フライバック方式のDC−DCコンバータ)を構成している。絶縁型スイッチング電源装置102は、直流入力電源Vinに接続され、負荷RLへ所定の一定電圧を供給する。
絶縁型スイッチング電源装置102の電力変換部には、入力平滑コンデンサCin、第1の電力スイッチQ1、第2の電力スイッチQ2、クランプコンデンサC5、電力伝送用の主トランスT1、整流ダイオードRctD1、平滑回路を構成する出力平滑コンデンサCoutを備えている。
絶縁型スイッチング電源装置102の制御部には、Q2駆動回路Q2dr、ゼロ電圧検出回路ZVdt、ダイオードD2,D3、マルチバイブレータMV、インバータINV1,INV2、コンデンサC7,C8,C9、抵抗R5,R6,R7,R8、スイッチ素子Q3、タイミング信号伝送用のパルストランスT2、ANDゲートAND、比較手段を構成するコンパレータCOMP、基準電圧源Vrefを備えている。
次に、図4に示した絶縁型スイッチング電源装置102の回路動作を、図5を参照して説明する。
まず、電力変換動作については、直流入力電源Vinから入力される直流電力は、第1の電力スイッチQ1でスイッチングされて交流電力に変換される。第1の電力スイッチQ1がオンすると、主トランスT1の1次コイルn1に図5(c)に示すような直線状に増加する電流が流れ、励磁インダクタンスに電磁エネルギーが蓄積される。第1の電力スイッチQ1がオフすると、図5(b),(g)に示すように、Q1のD−S間、及び主トランスT1の電圧が反転し、第2の電力スイッチQ2の寄生ダイオードと、整流ダイオードRctD2とが導通する。主トランスT1の励磁電流の合計は、図5(c),(e)に点線で示すように直線的に減少するが、励磁電流が第2の電力スイッチQ2と、整流ダイオードRctD2とに分流するため、それぞれの電流は図5(e),(f)に示す波形になる。整流ダイオードRctD2を介して、主トランスT1に蓄積された電磁エネルギーが出力平滑コンデンサCoutにより平滑されて直流電力に変換され、負荷RLに供給される。
第2の電力スイッチQ2とクランプコンデンサC5で形成される電圧クランプ回路A1には、特に主トランスT1のトランス電圧の反転直後に大きな電流が流入する。これにより、第1の電力スイッチQ1のターンオフ直後に、主トランスT1のリーケージインダクタンスに起因して第1の電力スイッチQ1の両端(主電流通電端子間)に発生するサージ電圧が吸収される。その後、前記電圧クランプ回路A1は、主トランスT1の励磁インダクタンスとコンデンサC5とのLC共振によって、前記吸収したエネルギーがコンバータの入出力に回生される。前記第2の電力スイッチQ2が、この発明に係る「スイッチ素子」に相当する。
1次側の制御部において、インバータINV1,INV2とコンデンサC7、抵抗R5がマルチバイブレータMVを構成している。このマルチバイブレータMVの発振動作によって、第1の電力スイッチQ1が駆動される。主トランスT1の3次コイルn3に接続されたゼロ電圧検出回路ZVdtは、主トランスに蓄えられた電磁エネルギーが全て放出された後に出現するゼロ電圧状態またはゼロ電圧に近い状態(準ゼロ電圧状態)を検出すると、図5(k)に示すようなトリガー信号を発生する。このトリガー信号は、ダイオードD2を介してマルチバイブレータMVのINV1入力に加わり、マルチバイブレータMVを反転させて第1の電力スイッチQ1をオンさせる。
主トランスT1の励磁インダクタンスと、第1の電力スイッチQ1に並列に存在する寄生容量との共振周期をTrとすると、主トランスT1の3次コイルn3の出力電圧は、AC0V(ゼロクロス)まで低下してから(1/4)Tr後に第1の電力スイッチQ1の両端電圧が最小になる。そのため、AC0Vの状態を検出してから(1/4)Trに相当する遅延時間を経て第1の電力スイッチQ1をオンすれば、ゼロ電圧スイッチングまたは準ゼロ電圧スイッチングが実現できる。前記ゼロ電圧検出回路ZVdtは、この発明に係る「ゼロ電圧スイッチ制御手段」に相当する。
主トランスT1には、この発明に係る「スイッチ素子駆動巻線」に相当する4次コイルn4が設けられていて、この4次コイルn4の電圧は、この発明に係る「スイッチ素子駆動回路」に相当するQ2駆動回路Q2drに印加される。Q2駆動回路Q2drは、4次コイルn4に直列に接続された抵抗R13とコンデンサC11の直列回路からなる遅延回路と、第2の電力スイッチQ2をターンオフさせるスイッチ手段であるトランジスタQ4と、このトランジスタQ4の制御端子(ベース)に接続されるインピーダンス回路である抵抗R14と充放電されるコンデンサC12とからなる時定数回路とで構成されている。
主トランスT1のトランス電圧の反転直後、巻線n4の電圧でQ2がオンする。同時に抵抗R14を介してコンデンサC12には電荷が蓄積され、これがQ4をターンオンさせるに十分な電圧になると、Q4がターンオンしてQ2のゲート電位を強制的に下げて、Q2をターンオフさせる。
このように、前記Q2駆動回路Q2drは、主トランスT1のトランス電圧の反転直後にQ2をオンし、オンしてから一定時間後の、第2の電力スイッチQ2を流れる電流がゼロ零またはゼロ付近でターンオフさせるように制御する。これにより、スイッチング素子Q2が零電流ターンオフ動作し、ターンオフ時のスイッチング損失、スイッチングサージがそれぞれ低減される。
前記Q2駆動回路Q2drは、第1の電力スイッチQ1を駆動する回路との間で信号をやり取りする必要がないので、簡素な駆動回路で構成できる。
一方、2次側の制御部においては、整流ダイオードRctD2の両端電圧が抵抗R6及びコンデンサC9によって積分され、その積分電圧VoがコンパレータCOMPの(+)入力に入力される。前記積分電圧はランプ波状のリップルを含んでいて、前記積分電圧の平均値は、コンバータの出力電圧からトランスT1の2次コイルn2による電圧降下分を差し引いた値であるので、“出力電圧にほぼ比例する電圧”であり、且つ、第1の電力スイッチQ1のオン期間に漸増し、第1の電力スイッチQ1のオフ期間に漸減する、ランプ波成分を含んでいる。
前記抵抗R6及びコンデンサC9による積分回路が、この発明に係る「ランプ波生成回路」に相当する。
前記積分電圧と基準電圧源Vrefの電圧(基準電圧)とがコンパレータCOMPで比較され、図5(i)に示すように、積分電圧の方が基準電圧より大きい時にはコンパレータCOMPの出力電圧がHレベルとなる。積分電圧の方が基準電圧より小さい時にはコンパレータCOMPの出力電圧はLレベルになる。
整流ダイオードRctD2の両端電圧が抵抗R7、R8で分圧された電圧は、第1の電力スイッチQ1のオン期間を検出するための電圧信号である。ANDゲートANDは、Q1のオン期間で且つコンパレータCOMPの出力電圧がHレベルの時にHレベルとなるパルス信号を発生する。前記パルス信号は、コンデンサC8、パルストランスT2を介してスイッチ素子Q3のゲートに加わり、スイッチ素子Q3がオンしてマルチバイブレータMVが反転し、第1の電力スイッチQ1がターンオフする。パルストランスT2は、コンパレータCOMPの出力がLレベルからHレベルに反転するタイミング信号を2次側から1次側の制御回路に伝送するタイミング信号伝送手段に相当する。ダイオードD3はパルス信号伝送後における、パルストランスT2の励磁状態をリセットする。
ゼロ電圧検出回路ZVdtがゼロ電圧状態を検出すると、第1の電力スイッチQ1がオンする。コンパレータCOMPに入力される、出力電圧にほぼ比例する電圧Voが基準電圧源Vrefの電圧(基準電圧)を上回ると、第1の電力スイッチQ1がターンオフする。この動作により、ゼロ電圧スイッチングを維持しながら時比率(オンデューティ比)が制御され、コンバータの出力電圧がほぼ一定値に安定化される。
図4に示した絶縁型スイッチング電源装置102は、コンバータの出力電圧の変動が第1の電力スイッチQ1のオフタイミングに直ちに反映されるため、ヒステリシス制御と同様に過渡応答性が優れる。また、第1の電力スイッチQ1のオン期間のランプ波の傾斜は入力電圧に比例する関係があるので、入力電圧変動に対するフィードフォワード効果が生じ、応答性、出力電圧精度、耐ノイズ性が向上する。
《第3の実施形態》
図6は、第3の実施形態に係る、絶縁型スイッチング電源装置103の回路図である。
この絶縁型スイッチング電源装置103は、第2の電力スイッチQ2とクランプコンデンサC5で形成される電圧クランプ回路A1を、第1の電力スイッチQ1に対して並列に接続したものである。それ以外の構成は図4と同様である。
このように、電圧クランプ回路A1を、第1の電力スイッチQ1に対して並列に接続しても、第2の実施形態の場合と同様の作用効果を奏する。
《第4の実施形態》
図7は、第4の実施形態に係る、絶縁型スイッチング電源装置104の回路図である。図8はその各部の波形図である。
図7において、絶縁型スイッチング電源装置104は、オン・オフ型絶縁DC−DCコンバータ(フライバック方式のDC−DCコンバータ)を構成している。絶縁型スイッチング電源装置104は、直流入力電源Vinに接続され、負荷RLへ所定の一定電圧を供給する。
絶縁型スイッチング電源装置104の電力変換部には、入力平滑コンデンサCin、第1の電力スイッチQ1、第2の電力スイッチQ2、クランプコンデンサC5、電力伝送用の主トランスT1、整流素子である整流素子を形成する同期整流素子Rct、平滑回路を構成する出力平滑コンデンサCoutを備えている。
絶縁型スイッチング電源装置104の制御部には、Q2駆動回路Q2dr、ゼロ電圧検出回路ZVdt、ダイオードD2,D3、マルチバイブレータMV、インバータINV1,INV2、コンデンサC7,C8,C9,C10、抵抗R5,R6,R7,R8,R9,R10,R11,R12、スイッチ素子Q3、タイミング信号伝送用のパルストランスT2、同期整流素子駆動回路SRdr、ANDゲートAND、比較手段を構成するコンパレータCOMP、基準電圧源Vref、ランプ波補正回路INTG、誤差アンプAMPを備えている。
次に、図7に示した絶縁型スイッチング電源装置104の回路動作を、図8を参照して説明する。
絶縁型スイッチング電源装置104の電力変換部は非対称制御のハーフブリッジコンバータを構成している。すなわち、直流入力電源Vinに、第1の電力スイッチQ1と第2の電力スイッチQ2とが直列接続され、前記第1の電力スイッチQ1と第2の電力スイッチQ2との接続点と、直流入力電源Vinとの間に主トランスT1の1次コイルn1と、クランプコンデンサC5との直列回路が接続されている。
直流入力電源Vinから入力される直流電力は、第1の電力スイッチQ1と第2の電力スイッチQ2との相補的なタイミングのスイッチング動作により交流電力に変換される。第1の電力スイッチQ1がオンすると、Vin(+)端子→C5→主トランスT1のn1→Q1→Vin(−)端子の経路で直線的に増加する電流が流れ(図8(c)参照)、主トランスT1の励磁インダクタンスに電磁エネルギーが蓄積される。
第1の電力スイッチQ1がオフすると、図8(b),(h)に示すように、Q1のD−S間、及び主トランスT1のトランス電圧が反転し、第2の電力スイッチQ2の寄生ダイオードと、同期整流素子Rctとが導通する。主トランスT1の励磁電流の合計は、図8(c),(e),(f)に点線で示すように直線的に減少するが、励磁電流が第2の電力スイッチQ2と、同期整流素子Rctとに分流するため、それぞれの電流は図8(e),(g)に示す波形になる。
同期整流素子Rctを介して、主トランスT1に蓄積された電磁エネルギーは出力平滑コンデンサCoutにより平滑されて直流電力に変換され、負荷RLに供給される。
第1の電力スイッチQ1と、第2の電力スイッチQ2との、相補的なスイッチング動作により、クランプコンデンサC5には、Vin(+)端子側を(+)、主トランスT1の1次コイルn1側を(−)とする極性の電荷が蓄積され、擬似的な直流電圧源として作用する。
1次側の制御部において、インバータINV1、INV2とコンデンサC7、抵抗R5がマルチバイブレータMVを構成している。このマルチバイブレータMVの発振動作によって、第1の電力スイッチQ1が駆動される。主トランスT1の3次コイルn3に接続されたゼロ電圧検出回路ZVdtは、主トランスT1に蓄えた全電磁エネルギーの放出後に出現するゼロ電圧状態またはゼロ電圧に近い状態(準ゼロ電圧状態)を検出すると、図7(l)に示すようなトリガー信号を発生する。このトリガー信号は、ダイオードD2を介してマルチバイブレータMVのINV1入力に加わり、マルチバイブレータMVを反転させて電力スイッチQ1をオンさせる。
主トランスT1の励磁インダクタンスと、第1の電力スイッチQ1と並列に存在する寄生容量の共振周期をTrとすると、主トランスT1の3次コイルn3の出力電圧は、AC0Vまで低下してから1/4Tr後に第1の電力スイッチQ1両端の電圧が最小になる。そのため、AC0Vの状態を検出してから1/4Trに相当する遅延時間を経て第1の電力スイッチQ1をオンすれば、ゼロ電圧スイッチング、または準ゼロ電圧スイッチングが実現できる。
主トランスT1には、この発明に係る「スイッチ素子駆動巻線」に相当する4次コイルn4が設けられていて、この4次コイルn4の電圧は、この発明に係る「スイッチ素子駆動回路」に相当するQ2駆動回路Q2drに印加される。Q2駆動回路Q2drは、4次コイルn4に直列に接続された抵抗R13とコンデンサC11の直列回路からなる遅延回路と、第2の電力スイッチQ2をターンオフさせるスイッチ手段であるトランジスタQ4と、このトランジスタQ4の制御端子(ベース)に接続されるインピーダンス回路である抵抗R14と充放電されるコンデンサC12とからなる時定数回路とで構成されている。
前記Q2駆動回路Q2drは、主トランスT1のトランス電圧の反転直後にQ2をオンし、オンしてから一定時間後の、第2の電力スイッチQ2を流れる電流がゼロ零またはゼロ付近でターンオフさせるように制御する。これにより、スイッチング素子Q2が零電流ターンオフ動作し、ターンオフ時のスイッチング損失、スイッチングサージがそれぞれ低減される。
前記Q2駆動回路Q2drは、第1の電力スイッチQ1を駆動する回路との間で信号をやり取りする必要がないので、簡素な駆動回路で構成できる。
一方、2次側の制御部においては、同期整流素子Rctの両端電圧が抵抗R6及びコンデンサC9によって積分され、その積分電圧VoがコンパレータCOMPの(+)入力に入力される。前記積分電圧はランプ波状のリップルを含んでいて、前記積分電圧の平均値は、コンバータの出力電圧からトランスT1の2次コイルn2による電圧降下を引いた値であるので、“出力電圧にほぼ比例する電圧”であり、且つ、第1の電力スイッチQ1のオン期間に漸増し、第1の電力スイッチQ1のオフ期間に漸減するランプ波成分を含んでいる。
前記積分電圧と基準電圧源Vrefの電圧(基準電圧)とがコンパレータCOMPで比較され、図7(i)に示すように、積分電圧の方が基準電圧より大きい時にコンパレータCOMPの出力電圧をHレベルとなる。積分電圧の方が基準電圧より小さい時にはコンパレータCOMPの出力電圧はLレベルになる。
同期整流素子Rctの両端電圧が抵抗R7、R8で分圧された電圧は、第1の電力スイッチQ1のオン期間を検出するための電圧信号である。ANDゲートANDは、Q1のオン期間で且つコンパレータCOMPの出力電圧がHレベルの時にHレベルとなるパルス信号を発生する。前記パルス信号は、コンデンサC8、パルストランスT2を介してスイッチ素子Q3のゲートに加わり、スイッチ素子Q3がオンしてマルチバイブレータMVが反転し、第1の電力スイッチQ1がターンオフする。パルストランスT2は、コンパレータCOMPの出力がLレベルからHレベルに反転するタイミング信号を2次側から1次側の制御回路に伝送するタイミング信号伝送手段に相当する。ダイオードD3はパルス信号伝送後における、パルストランスT2の励磁状態をリセットする。
ゼロ電圧検出回路ZVdtがゼロ電圧状態を検出すると、第1の電力スイッチQ1がオンする。コンパレータCOMPに入力される、出力電圧にほぼ比例する電圧Voが基準電圧源Vrefの電圧(基準電圧)を上回ると、第1の電力スイッチQ1がターンオフする。この動作により、ゼロ電圧スイッチングを維持しながら時比率(オンデューティ比)が制御され、コンバータの出力電圧がほぼ一定値に安定化される。
コンバータの出力電圧の変動が第1の電力スイッチQ1のオフタイミングに直ちに反映されるため、ヒステリシス制御と同様に過渡応答性が優れる。また、第1の電力スイッチQ1のオン期間のランプ波の傾斜は入力電圧に比例する関係があるので、入力電圧変動に対するフィードフォワード効果が生じ、応答性、出力電圧精度、耐ノイズ性が向上する。
同期整流素子RctはMOSFETによる同期整流素子であり、同期整流素子駆動回路SRdrによって駆動される。同期整流素子駆動回路SRdrは、主トランスT1のトランス電圧の反転直後に同期整流素子Rctをオンし、オンしてから一定時間経過後に同期整流素子Rctをオフする動作を行えばよく、Q2駆動回路Q2drと同じ回路構成を適用できる。
本発明のコンパレータを用いた制御では、出力電圧にほぼ比例する電圧または基準電圧に重畳するランプ波の振幅が、入力電圧及び出力電流の変動によって変化するため、それに従って出力電圧も僅かに変動する。ランプ波の振幅を小さくすれば出力電圧精度が向上するが、それと同時に、耐ノイズ性が低下する。そのため、ランプ波の振幅(リップル)を小さくするのには限界がある。コンパレータを用いた制御で、必要とする出力電圧精度を確保できない場合には、出力電圧と目標値との偏差を緩やかに補正して、静的な出力電圧精度を改善する積分補正手段を設ければよい。
図7に示した絶縁型スイッチング電源装置104に設けたランプ波補正回路INTGは上記積分補正手段に相当する回路である。ランプ波補正回路INTGは、誤差アンプAMPが抵抗R11,R12で分圧したコンバータ出力電圧と、基準電圧との差を増幅してコンパレータCOMPの(+)入力電圧に重畳する。これによって、静的な出力電圧精度が向上する。すなわち、出力電圧と基準電圧との差に比例する誤差電圧がランプ波に重畳されるので、前記誤差電圧が低減される方向に作用し、出力電圧の精度が向上する。
なお、誤差アンプAMPの(−)入力と出力間には、コンデンサC10と抵抗R10の直列接続による負帰還回路を接続している。これにより、誤差アンプAMPの作用が、位相が180°遅れる、位相交差周波数より低い低周波数領域にのみ制限されて、不要な応答が抑制される。
なお、本発明は以上に示した各実施形態に限定されるものではなく、様々な応用が可能である。例えば、電力変換部に、Cukコンバータ等、他の電力変換トポロジーの適用も可能である。また、出力電圧に比例する電圧を、コンバータの出力から直接取得せず、1次側に設けた主トランスの3次コイルを整流平滑した電圧を用いてもよい。また、比較手段も1次側の制御回路に内蔵する回路構成であってもよい。また、比較手段を、コンパレータではなく差動トランジスタで構成してもよい。
各実施形態では、主トランスや整流素子の電圧を積分してランプ波を形成しているが、それ以外の方法でランプ波を形成してもよい。また、各実施形態では入出力条件によってスイッチング周波数が変動するが、1次制御回路に固定周波数の発振回路を設け、電力スイッチQ1のオンタイミングを前記固定周波数発振回路で決定し、オフタイミングを比較手段で決定すれば、固定スイッチング周波数での回路動作が可能である。さらに各実施形態では、目標値である出力電圧を一定にする「定値制御」であるが、目標値が時々刻々変化する「追従制御」に適用してもよい。
101〜104…絶縁型スイッチング電源装置
A1…電圧クランプ回路
AMP…誤差アンプ
AND…ANDゲート
C5…クランプコンデンサ
Cin…入力平滑コンデンサ
COMP…コンパレータ
Cout…出力平滑コンデンサ
INTG…ランプ波補正回路
INV1,INV2…インバータ
MV…マルチバイブレータ
OCP…過電流保護回路
Q1…第1の電力スイッチ
Q2…第2の電力スイッチ
Q2dr…Q2駆動回路
Q3…スイッチ素子
RctD1,RctD2…整流ダイオード
Rct…同期整流素子
RL…負荷
Rs…電流検出抵抗
SRdr…同期整流素子駆動回路
T1…主トランス
T2…パルストランス
Vin…直流入力電源
Vref…基準電圧源
ZVdt…ゼロ電圧検出回路

Claims (11)

  1. 1次コイル及び2次コイルを有し、1次側から2次側へ電力を伝送する主トランスと、
    前記主トランスの1次コイルに直列接続され、直流入力電源から前記主トランスの1次コイルに流れる電流を断続する、少なくとも1つの電力スイッチと、
    前記主トランスの2次コイルに生じる電圧を整流する整流素子と、
    前記整流素子によって整流された電圧を平滑する平滑回路と、を備え、
    前記電力スイッチがオンである期間に前記主トランスにエネルギーを蓄積し、前記電力スイッチがオフである期間に前記蓄積したエネルギーを2次側に放出するように構成された絶縁型スイッチング電源装置であって、
    前記主トランスに生じる磁束変化に基づくランプ波を生成するランプ波生成回路と、
    記ランプ波が重畳された基準電圧と、前記平滑回路により平滑された出力電圧とを比較して、大小関係が反転するタイミングの信号を出力する比較手段と、
    前記比較手段から出力されるタイミング信号を2次側から1次側に伝送するタイミング信号伝送手段と、
    前記タイミング信号伝送手段によって伝送されるタイミング信号によって、前記電力スイッチのターンオフタイミングを制御して、前記電力スイッチのオン時間を制御するスイッチング制御手段と、
    を備えた絶縁型スイッチング電源装置。
  2. 前記タイミング信号伝送手段は、1次コイルと2次コイルとを有するパルストランスである、請求項1に記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  3. 前記ランプ波生成回路は、前記主トランスの2次コイルに生じる電圧または前記整流素子の両端に生じる電圧を積分する積分回路である、請求項1または2に記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  4. 前記平滑回路の出力電圧と所定の基準電圧との誤差電圧を増幅して誤差増幅信号を発生し、前記ランプ波生成回路が生成するランプ波に前記誤差増幅信号を重畳するランプ波補正回路を備えた、請求項1〜3のいずれかに記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  5. 前記スイッチング制御手段は、前記電力スイッチがターンオフした後、前記主トランスに蓄えられた電磁エネルギーを放出して、前記電力スイッチの両端電圧がゼロ電圧またはゼロ電圧付近まで低下するタイミングを検出して前記電力スイッチをターンオンするゼロ電圧スイッチ制御手段を備えた、請求項1〜4のいずれかに記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  6. 制御端子を有するスイッチ素子とコンデンサとを含む直列回路が、前記主トランスの1次コイルまたは前記電力スイッチに対して並列に接続され、
    前記電力スイッチと前記スイッチ素子が共にオフである期間を挟んで相補的にオン・オフを繰り返し、前記電力スイッチがターンオフした直後に、前記電力スイッチの主電流通電端子間に生じるサージ電圧を前記コンデンサで吸収して回生する電圧クランプ回路を備えた、請求項1〜5のいずれかに記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  7. 前記直列回路に含まれる前記コンデンサは前記主トランスの1次コイルと直列に接続され、前記スイッチ素子のオン/オフ動作に同期して充電と放電、または放電と充電が繰り返されることを特徴とする、請求項6に記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  8. 前記主トランスにスイッチ素子駆動巻線が設けられ、前記スイッチング制御手段は、前記スイッチ素子駆動巻線に発生する前記1次コイルに発生する電圧に略比例した電圧を前記制御端子を有するスイッチ素子に入力してそれぞれをオン/オフ制御するスイッチ素子駆動回路を備えた、請求項6または7に記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  9. 前記スイッチ素子駆動回路は、前記制御端子を有するスイッチ素子をターンオフさせるスイッチ手段と、前記スイッチ素子駆動巻線に前記制御端子を有するスイッチ素子をターンオンさせる前記1次コイルの電圧に略比例した電圧を発生させてから、所定の時間後に前記制御端子を有するスイッチ素子を前記スイッチ手段によってターンオフさせるように制御する時定数回路とを備えた、請求項8に記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  10. 前記スイッチ手段はトランジスタで構成され、前記トランジスタが前記制御端子を有するスイッチ素子の制御端子に接続され、前記トランジスタの制御端子に前記時定数回路を構成するインピーダンス回路及びコンデンサが接続された、請求項9に記載の絶縁型スイッチング電源装置。
  11. 前記整流素子は、制御信号によりスイッチングされるスイッチング素子である、請求項1〜10のいずれかに記載の絶縁型スイッチング電源装置。
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