JP3789287B2 - 機能装置の筐体構造及びその組立て方法 - Google Patents

機能装置の筐体構造及びその組立て方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、スキャナ装置、複写機等の機能装置の筐体構造及びその組立て方法に係り、特に、より安定した強度を保持することができる機能装置の筐体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プリンターや複写機等の画像形成装置にあっては、複数の機能部を組み合わせて装置全体を形成しているが、装置の組立性の向上のために各機能部がユニットとして組み立てられ、その後、各機能ユニットを組み合わせて、画像形成装置を組み立てるようにしている。このような機能ユニットにあっては、特開昭62−279772号公報に記載のように、ユニットの筐体を略箱状として形成し、筐体にユニット内の部品を組み付けて機能ユニットを形成しており、画像形成装置本体を組み上げる際には、機能ユニットの筐体を画像形成装置本体の筐体に取り付けるようにしている。
【0003】
また、装置本体として単体のスキャナ装置等の比較的機能部の少ない装置にあっても、略箱状の筐体に対して種々の部品を取り付けて装置本体を構成している。上述のような装置本体の一部をなす機能ユニットや装置本体の筐体を板金で形成する場合、1つの部品で形成しづらいために、複数の部品を接合して、1つの略箱状の筐体を形成することが行われている。
【0004】
例えば、特開昭62−279772号公報に記載のスキャナ装置側の略箱状の筐体は、断面がU字状に曲げられた第1の板金フレームに断面が階段状に曲げられた第2の板金フレームを接合して構成されている。
また、特開平10−3124号公報に記載の略箱状筐体は、直方体状の筐体の各辺に、断面が矩形状のパイプを配置し、これらを接合することで形成されている。更に、各辺のパイプに補強板金を渡して、装置の筐体を構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような略箱状の筐体にあっては、装置の機能を確実に安定して発揮するために、その強度が必要となる。例えば、特開昭62−279772号公報に記載のスキャナ装置のように、装置の上部に、ガラスのような平面状の部材を配置する場合に、装置の筐体が強度不足で歪んでしまうと、平板状部材の位置精度が低下して、装置の機能に影響を与えることになる。
【0006】
また、画像形成装置等にあっては、ジャム処理等の場合のように装置内に手を差し入れて作業したり、トナー補給や感光体の交換時のように装置内にある機能ユニットを装抜してメンテナンス作業を行うことがあるが、これらの場合には、装置の筐体は、装置の外形の各面の縁部に配置されて、作業の邪魔にならないように構成することが必要である。
【0007】
このような観点に立って、上述の公報に記載された技術を見ると、特開昭62−279772号公報のスキャナ筐体は、本来、平面方向で矩形状となって、内部を移動する走査ユニットや内部の光軸がずれないように形成される必要があるが、断面がU字状に曲げられた第1の板金フレームの端面に断面が階段状に曲げられた第2の板金フレームの1面を当接して形成しているので、菱形状に歪むことになる。
【0008】
また、特開平10−3124号公報に記載の略箱状筐体は、多数の補強板を必要とし、部品点数が多くなったり、メンテ作業等やユニットの着脱の障害になったり、装置の大型化につながったりする。さらに、このように複数の部材を組み合わせて1つの箱上の筐体を形成する場合、筐体を構成する個々の部品精度が互いに影響しあいながら筐体全体の精度となるため、部品点数がふえるとその分組み付けにおける精度バラツキも大きくなり、筐体全体の精度も低くなりやすい。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、複数の部品を組み合わせて1つの箱状の筐体を形成する場合に、補強板等の他の部品を不要とし、装置の筐体の強度を向上することができる筐体構造を提供することにある。また、本発明の他の目的は、筐体を構成する個々の部材の精度バラツキが、組み付け方を考慮することにより筐体全体の精度に対して影響しない筐体構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成すべく、本発明に係る機能装置の筐体構造は、矩形状の平板部の両側端から直角方向に延出する立上部を有し該立上部間が開口している略コ字状の台板と、水平片部と垂直片部とを有し前記台板に固定され前記立上部間を連結する側板と、前記立上部の上部の内方に固定され水平ガイド部と垂直固定部とを有するガイド部材とから構成され、前記側板は、前記水平片部を直角に折り曲げた折り曲げ部と前記垂直片部を直角に折り曲げた折り曲げ部とが重なった重合部を有し、該重合部は前記台板の両立上部の外側に位置して該両立上部に締結され、前記側板の水平片部は前記ガイド部材の水平ガイド部の上方に位置して該水平ガイド部に締結されることを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、筐体のフレーム構造体は、3方向の直角曲げにより形成された重合部によって強度を向上することができ、ガイド部材は、水平ガイド部が上側より側板の水平片部で支持されているため強度を向上することができる。そして、側板の3方向プレス曲げにより直角曲げして形成した重合部により、側板を台板及びガイド部材に組み付ける際、側板の直角面に沿うように組み付けることで、各構成部品の組み付け後の直角精度も確保し易くなり、筐体はアッセンブリー後も精度がよく、変形しにくい構成となる。このため、筐体をスキャナに用いた場合、コンタクトガラスの載るガイド部材上面の上下方向の変形を抑制することができ、RADF等大重量の装置をコンタクトガラス上に搭載した場合やブック原稿読み込みの際に懸念されるガイド部材の変形に起因する画像歪みが抑制される。
【0016】
本発明に係る機能装置の筐体構造の好ましい具体的なさらに他の態様としては、前記した筐体構造において、重合部は、その折り曲げ部同士が溶接等の締結方法で固定されていることを特徴とする。この構成によれば、側板の単品状態で3方向プレス曲げ部により形成した重合部を、予め固定して3方向の直角曲げ精度を確保でき、その後、両部材を締結することにより、側板を台板及びガイド部材に組み付ける際、固定された側板の直角面に沿うように組み付けることで、各構成部品の組み付け後の直角精度も安定し、筐体のフレーム構造体はアッセンブリー後も変形しにくくできる。このため、筐体をスキャナに用いた場合の精度バラツキに起因する画像歪みが抑制される。
【0017】
また、本発明の機能装置の筐体構造の組立て方法は、前記した直方体状の機能装置の筐体構造の組立方法であって、前記略コ字状の台板のコ字が開く方向の反りを治具で矯正しながら、前記側板を前記台板の反りを抑え込むように前記立上部の外側に前記重合部を位置させて組み付け、側板の重合部と台板の立上部とを締結すると共に、前記側板の水平片部を前記ガイド部材の水平ガイド部の上方に位置させて該水平ガイド部に締結することを特徴とする。
【0018】
この構成によれば、前記組立て及び締結方法により、治具取外し後の台板の反りを側板で押さえ込むことができ、従来からある1方向、2方向からのプレス曲げ構造からなる側板と比較し、より強度の大きい直交する3方向からのプレス曲げによる重合部で台板と締結でき、台板の反りを確実に防止することができ、強度の大きい筐体を組み立てることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る機能装置の筐体構造を画像形成装置の1種であるディジタル複写機30に適用した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、ディジタル複写機30の主要部断面を示す要部である。図1において、このディジタル複写機30の本体は、大きく分けて原稿読み取り装置としてのスキャナ部31とレーザプリンタ部32とから構成されている。スキャナ部31は、透明のガラスからなる原稿台としてのコンタクトガラス35と、コンタクトガラス35上へ自動的に原稿を供給搬送するための両面対応自動原稿送り装置(以下、「RADF:Reversing Automatic Document Feeder」という)36と、コンタクトガラス35上に載置され、原稿の画像を走査して読み取るための原稿画像読み取りユニット、つまりスキャナユニット40とから構成されている。なお、本実施の形態においては、RADF36を備えた原稿読み取り装置となっているが、本発明においては必ずしもこのRADF36は必要ではない。
【0020】
前記スキャナ部31は、コンタクトガラス35上の原稿の画像を、光電変換素子(CCD:Charge Coupled Device)素子44で読み取るものである。スキャナ部31にて読み取られ電気信号に変換された原稿画像は、画像データとして画像処理部(図示せず)へ送られ、この画像処理部で画像データに対して、カラー補正、ガンマ補正、輪郭強調等の所定の画像処理が施される。
【0021】
前記RADF36は、図示しない原稿トレイ上に複数枚の原稿をセットしておき、これらセットされた原稿を1枚ずつ自動的にスキャナユニット40のコンタクトガラス35上へ給送する装置である。また、RADF36は、オペレータの選択に応じて原稿の片面又は両面をスキャナユニット40に読み取らせるように、片面原稿のための搬送経路、両面原稿のための搬送経路、搬送経路切り換え手段、各部を通過する原稿の状態を把握し管理するセンサ群、及び制御部等から構成されている。なお、RADF36については、従来から多くの技術が開示され、また多くのものが商品化されているので、これ以上の説明は省略する。
【0022】
一方、前記スキャナ部31を構成するスキャナユニット40は、原稿面を照射する走査手段としてのランプリフレクタアセンブリ41と、原稿からの反射光像をCCD素子44に導くために、原稿からの反射光を反射させる第1反射ミラー42aを搭載してなる第1走査ユニット(走査ユニット)40aと、この第1反射ミラー42aからの反射光像を感光受光手段としてのCCD素子44に導くための第2反射ミラー42b及び第3反射ミラー42cを搭載してなる第2走査ユニット40bと、原稿からの反射光像を上述した各反射ミラー42a、42b、42cを介してCCD素子44上に結像させるための光学レンズ43と、原稿からの反射光像を電気的画像信号に変換する前記CCD素子44とから構成される。
【0023】
なお、スキャナ部31は、前記RADF36とスキャナユニット40との関連した動作により、コンタクトガラス35上に読み取るべき原稿を順次載置させながら、コンタクトガラス35の下面に沿ってスキャナユニット40を走査移動させて原稿画像を読み取るように構成されている。特に、第1走査ユニット40aは、コンタクトガラス35に沿って同図において左から右、つまり副走査方向Aへと一定速度V(図示しない)で走行される。また、第2走査ユニット40bは、第1走査ユニット40aの速度Vに対してV/2(図示しない)の速度で同一方向Aに平行に走査制御される。これにより、コンタクトガラス35上に載置された原稿の画像を1ライン毎に順次CCD素子44へと結像させて画像を読み取ることができる。
【0024】
スキャナユニット40にて読み取ることにより得られた原稿画像の画像データは、図示しない画像処理部へ送られ、各種処理が施された後、この画像処理部のメモリに一旦記憶される。そして、出力指示に応じてメモリ内の画像を読み出して、レーザプリンタ部32に転送して記録用紙上に画像形成される。
【0025】
前記のレーザプリンタ部32は、画像を形成させるための記録用紙の搬送系、レーザ書き込みユニット46、及び画像を形成するための電子写真プロセス部47を備えている。レーザ書き込みユニット46には、図示しない半導体レーザ光源、ポリゴンミラー及びfθレンズ等が内蔵されている。半導体レーザ光源は、前記スキャナユニット40にて読み取った後のメモリから読み出した画像データ又は外部の装置から転送されてきた画像データに応じてレーザ光を出射する。このレーザ光は、ポリゴンミラーにて等角速度偏向され、さらに、fθレンズにて、電子写真プロセス部47を構成する感光体ドラム48上で等速度で移動されるように補正される。前記電子写真プロセス部47は、周知のものからなっており、感光体ドラム48の周囲に帯電器、現像器、転写器、剥離器、クリーニング器及び除電器等を備えている。
【0026】
一方、記録用紙の搬送系は、上述した画像形成を行う電子写真プロセス部47の転写器が配置された転写位置へと記録用紙を搬送する搬送部と、この搬送部へと記録用紙を送り込むためのカセット給紙装置51、52又は必要なサイズの記録用紙を適宜給紙するための手差し給紙装置54と、転写後の記録用紙に形成された画像つまりトナー像を定着するための定着器49と、定着後の記録用紙の裏面に再度画像を形成するために記録用紙を切換装置50により切換えて再供給するための再供給経路53とを備えている。また、定着器49の下流側には、画像が記録された記録用紙を受け取り、この記録用紙に対して所定の処理を施す後処理装置34が配置されている。
【0027】
前記構成のレーザプリンタ部32では、画像メモリから読み出された画像データは、レーザ書き込みユニット46によってレーザ光線を出射させることにより感光体ドラム48の表面上に静電潜像として形成され、トナーにより可視像化されたトナー像は多段給紙ユニットにおけるいずれかのカセット給紙装置51、52又は手差し給紙装置54から搬送された用紙の面上に静電転写され定着される。このようにして画像が形成された用紙は定着器49から後処理装置34内へと搬送される。
【0028】
以下に、本発明に係る機能装置の筐体構造を、スキャナユニット40の筐体に適用した事例を用いて詳細に説明する。図2は、スキャナユニット40の主要部斜視図である。図2に示すように、第1走査ユニット40a及び第2走査ユニット40bは、それぞれのキャリッジの端部底側に設けられたスライダーにより、スキャナの筐体(図中の2点鎖線)1、10の内壁に設けられたガイド手段7及びガイド手段8上に乗っている。スキャナ筐体1、10の背面側Bには、第1走査ユニット40a及び第2走査ユニット40bの移動のための駆動源であるステッピングモータ11が取付けられている。ステッピングモータ11の出力軸には、出力ギヤが設けられている。この出力ギヤが、スキャナ筐体の内壁に固設された回転軸に回転自在に配置されたギヤ/プーリー(ギヤとプーリーが一体成形されている)12のギヤ部に係合している。
【0029】
また、スキャナ筐体1、10の前後壁間には、駆動軸13が図示しない軸受を介してスキャナ筐体に回転自在に支持されている。この駆動軸13には、プーリー14と前後2個のワイヤ駆動プーリー15が固定されている。駆動軸13のプーリー14とギヤ/プーリー12のプーリー部との間には、タイミングベルト16が巻き掛けられている。駆動軸13のワイヤ駆動プーリー15に巻き掛けられたワイヤ17は、その一端がスキャナ筐体の底部に配置された第1の固定部17aに固定され、その他端がスキャナ筐体の往動側内壁に設けられた第2の固定部17bに張力付与用の引っ張りバネ17cを介して固定されている。
【0030】
このワイヤ17は、第1の固定部17a側から順次、第2走査ユニット40bに回転自在に設けられた2連プーリー18の内側、駆動軸のワイヤ駆動プーリー15、スキャナ筐体1、10の内壁に回転自在に設けられた固定プーリー19、第2走査ユニット40bに回転自在に設けられた2連プーリー18の外側及び補助プーリー20に巻き掛けられている。また、ワイヤ17はワイヤ駆動プーリー15に多数回巻き掛けられている。このワイヤ17のワイヤ駆動プーリー15に多数回巻き掛けられた部分のうち、第1走査ユニット40a及び第2走査ユニット40bが図中の往動方向F及び復動方向Rに移動した際でもワイヤ駆動プーリー15に巻かれたままのところが、ワイヤ駆動プーリー15に固定されており、駆動力が的確に伝達できるように構成されている。
【0031】
また、第1走査ユニット40aは、このように巻き掛けられたワイヤ17のうちのワイヤ駆動プーリー15と2連プーリー18との間の部分に、ワイヤ固定手段(図示せず)で固定される。第1の固定部17aでは、スキャナ筐体1、10の切り曲げ部にワイヤ17の端部に設けた固定金具がビスにより固定することによりワイヤの端部を固定するように構成されている。また、第2の固定部17bでは、ワイヤ17の端部に設けた固定金具に係合した引っ張りバネ17cが、スキャナ筐体の切り曲げ部17bに係止されるように構成されている。
【0032】
補助プーリー20は、ワイヤの端部をバネを介して係止するにあたって、スキャナ筐体の底面から上面側にワイヤを曲げることで、スキャナ筐体1、10が往復動方向に大型化するのを防止している。以上のように構成してあるので、ステッピングモータ11が正転又は逆転すると、第1走査ユニット40a及び第2走査ユニット40bは、ガイド手段7及びガイド手段8に案内されて、図2中の往動方向F又は復動方向Rに移動する。
【0033】
ここで、本発明を機能装置としてスキャナユニット40の筐体であるフレーム構造体に対して適用した一実施例を、図3〜6に基づいて以下に具体的に説明する。図3〜6は、図2の中で2点鎖線で示されているスキャナ筐体1の3方向からの平面図、側面図である。まず、図3〜6を用いてスキャナユニット40のフレーム構造体の構成及び各部分の機能を説明する。筐体1であるフレーム構造体は、略コ字形の台板2と側板3と側板4の3つの構成部品から成っており、台板2は平板金を略コ字形にプレス曲げ加工したものであり、矩形状の平板部2aの両側端から直角方向に延出する立上部2b、2bを有し、該立上部間が開口している。一方の部材である台板2の立上部2b、2bは、他方の部材である側板3、4と接合する接合面を構成している。平板部2aは平坦部の剛性を高めるため、プレス時に所定形状の段差部2cを形成してある。立上部の2b、2b上端は外側に向けて延出する水平リブ2d、2eが形成されており、立上部の平坦度を確保している。平板部2aの立上部のない両側端は上方にプレス曲げされて取付部2f、2fが形成され、2本の取付けねじが形成されている。
【0034】
また、側板3、4は実質的に同一構成をしており、一方の側板3について説明する。側板3は、1枚の板金より構成され、長手方向の板金プレス曲げによる折り曲げで、2つの片部として上部水平片部3aと垂直片部3bと、それらに連続する下部水平片部3cとを形成し、下部水平片部3cの先端には台板2の取付部2fと対向する取付辺3dが形成されている。そして、側板3は台板2の立上部2b、2b間を連結して前記した開口部分を閉じるような形状に加工され、台板2に固定されるものである。このため、台板2と側板3、4をビス等の締結手段にて締結して組み立てると、上方が開口する略直方体状のスキャナ筐体1が完成する。台板2には、前記したCCD素子44や光学レンズ43はもとより、第1走査ユニット40aと第2走査ユニット40bの移動のために設けられる後述するガイドレールも設置されるため、台板2の反りや変形を抑えることは画像歪みを抑制するためには重要となる。
【0035】
側板3のコーナー部端面は、L字状に折り曲げた水平片部3aと垂直片部3bから、各々直角に折り曲げた折り曲げ部3e、3fが重なった重合部5を有している。すなわち、側板3の両端部の水平片部3aと垂直片部3bとの間にスリットを形成して両片部3a、3bを折り曲げ部分で分割し、垂直片部3bの端部を直角に折り曲げて折り曲げ部3fを形成すると共に、水平片部3aの端部を直角に折り曲げて折り曲げ部3eを形成し、両折り曲げ部3f、3eを重ねて重合部5としている。
【0036】
従って、コーナー部におけるプレス曲げ方向は、水平片部3aと垂直片部3bの曲げのX方向と、水平片部3aと折り曲げ部3eの曲げのY方向と、垂直片部3bと折り曲げ部3fの曲げのZ方向と直交する3方向からの曲げとなり、コーナー部は3方向の曲げにより形成されて強度の大きいものとなる。なお、この重合部5は折り曲げ部3e、3fが重なった部分で、組立て前にスポット溶接等により融着部9を形成して固定するようにしてもよい。
【0037】
側板3、4においては、その両端部が3方向からのプレス曲げ構造をとることにより、側板自体のコーナー部Pの強度を向上させるとともに、その側板の組み付けによる効果として台板2のプレス曲げ加工に伴うコ字形が開く方向の反り、変形の抑制作用が向上し、これによりフレーム構造体全体の反り、変形を防止でき、スキャナの筐体に用いたとき、反り、変形に起因する画像歪みを抑制することができる。
【0038】
また、前記フレーム構造体の組み付け手順として、略コ字形の台板2のプレス加工に伴うコ字が開く方向の反りを図5(c)中の治具6で矯正しながら、側板3及び側板4を台板2の反りを抑え込むように、台板2の曲げの外側から組み付け、側板3、4の重合部5を立上部2b、2bの外側に位置させて、重合部5の取付け孔、折り曲げ部3fの取付け孔と立ち上げ部2bのねじ孔をねじ止めし、取付け部2fと取付け辺3dをねじ止めして締結する。これにより、治具6を取り外した後の台板2の反りを側板3及び側板4で抑え込むことができる。この固定は、従来よくある1方向、2方向からのプレス曲げ構造から成る側板に比べ、側板3、4は締結後より強度が強くなる3方向からのプレス曲げの重合部で台板2に締結されることにより、筐体1の強度は向上し、台板2の反り防止の効果も向上する。
【0039】
次に、図7〜10を参照して、本発明の他の実施形態を説明する。図7〜10は、図2の中で2点鎖線で示されているスキャナ筐体10の3方向からの平面図、側面図である。この実施形態は、前記した実施形態に対して図1のコンタクトガラス35及び第1走査ユニット40aのスライダー(図示しない)が載る断面が略コ字形のガイドレール7及びガイドレール8を備えることを特徴とするものである。なお、前記した実施形態と実質的に同等の構成については、同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
【0040】
ガイドレール7及びガイドレール8は、一部を切欠いているが基本的には断面が略コ字形をしており、ガイドレール7、8は上方の水平ガイド部7a、8a、垂直固定部7b、8b及び下方の水平ガイド部7c、8cから形成されている。ガイドレール7及びガイドレール8は、垂直固定部7b、8bにより台板2の立上部にビス等により固定され、上方の水平ガイド部7a、8aの上面にコンタクトガラス35が載置され、下方の水平ガイド部7c、8c上に第1走査ユニット40aのスライダー(図示しない)が摺動可能に載置される。図中の拡大図に示すように、側板3、4のコーナー部Qは直交する3方向からのプレス曲げ構造で重合部5が形成され、予めコーナー部Qに対して3方向の直角曲げ精度を確保しながら側板単品状態でスポット溶接による融着部9で締結固定されていることを示している。
【0041】
この側板単品状態でコーナー部Qに対して予め3方向の直角曲げ精度を確保し締結固定しておくことにより、側板3及び側板4をフレーム構造体の台板2及びガイドレール7、8に組み付ける際、側板3及び側板4の各直角面に沿うように組み付けることができ、各構成部品の組み付け後の直角精度が確保し易くなり、フレーム構造体のアッセンブリー後の精度バラツキに起因する画像歪みを抑制することができる。
【0042】
また、前記筐体10のフレーム構造体の組み付け手順として、台板2の内壁にガイドレール7、8が組み付けられた状態で、側板3及び側板4を台板2及びガイドレール7、8に対して外側から覆い被せるように組み付け、側板3、4の重合部5を台板2の立上部2b、2bの外側に位置させ、側板3、4の水平片部をガイドレール7、8の水平ガイド部7a、8aの上方に位置させて締結する。この締結は、重合部5の取付け孔、折り曲げ部3fの取付け孔と立ち上げ部2bのねじ孔をねじ止めし、取付け部2fと取付け辺3dをねじ止めして行う。つまり、台板2に対しては、コ字形が開く方向の反りを抑えるように図9(c)中のア方向より、ガイドレール7、8に対しては、図8(a)中のガイドレール上面イ方向より側板3及び側板4を締結する。
【0043】
これにより、台板2の反りを側板3及び側板4で抑え込みつつ、コンタクトガラスの載るガイドレール7、8上面、及び第1走査ユニット40aのスライダーの載るガイドレール7、8下面の上下方向の変形を抑制することができ、RADF等の大重量の装置をコンタクトガラス上に搭載した場合やブック原稿読み込みの際に懸念されるガイドレール7、8の変形に起因する画像歪みを抑制することができる。
【0044】
なお、前記した実施形態では、例えば折り曲げ部3e、3fを折り曲げ形成する隣接する2つの平坦面3a、3bはL字型に直交する例を示したが、2つの面は直交せずに所定の角度を持って交差するように折り曲げたものでもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明から理解できるように、本発明の機能装置の筐体構造によれば、一方の部材に2つの片部から折り曲げて形成した折り曲げ部が重なっている重合部を形成し、他方の部材を重合部に組み付けることにより、筐体の強度を向上させることができる。また、筐体を略コ字状の台板と、台板の立上部を連結する側板とから構成し、側板には2つの片部から折り曲げ部を形成して重ね合わせて重合部とし、重合部を台板の接合面である立上部の外側に位置させることにより、筐体の強度を向上させることができ、台板の開く方向の反りを側板で押さえ込むことができる。
【0046】
さらに、台板の立上部に取付けたガイド部材の両端部を、側板の水平片部により支持して、筐体の強度をさらに向上させることができる。このため、コンタクトガラスを載置して走査ユニットを有するスキャナ等の筐体に好適に使用することができる。重合部を予め溶接等により固定すれば、精度よく組み立てることができ、組立て後の強度も向上する。治具により台板の反りを矯正しながら組み立てれば、台板の反りを確実に防止することができ、強度の大きい筐体を組み立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る機能装置の筐体構造を適用したデジタル複写機の主要構成を示す断面図。
【図2】図1のスキャナ部の概略構成を示す斜視図。
【図3】(a)は図2の2点鎖線で表した筐体部分の分解した状態の平面図、(b)は図3(a)のP部の拡大図。
【図4】(a)は図3(a)の下方より見た側面図、(b)は図4(a)のP部の拡大図。
【図5】(a)は図4(a)の側面図、(b)は図5(a)のP部の拡大図、(c)は組立て状態を示す説明図。
【図6】台板及び側板の要部を示す分解斜視図。
【図7】(a)は図2の2点鎖線で表した筐体部分のガイドレールを含む分解した状態の平面図、(b)は図7(a)のQ部の拡大図。
【図8】(a)は図7(a)の下方より見た側面図、(b)は図8(a)のQ部の拡大図。
【図9】(a)は図8(a)の側面図、(b)は図9(a)のQ部の拡大図、(c)は組立て状態を示す説明図。
【図10】図7のガイドレールを台板に取付け、側板を分解した状態の平面図。
【符号の説明】
1 筐体
2 台板
2a 平板部
2b 立上部
3、4 側板
3a、3c 水平片部
3b 垂直片部
3e、3f 折り曲げ部
5 重合部
6 治具
7、8 ガイド部材
7a、7c、8a、8c 水平ガイド部
7b、8b 垂直固定部
9 融着部

Claims (3)

  1. 矩形状の平板部の両側端から直角方向に延出する立上部を有し該立上部間が開口している略コ字状の台板と、水平片部と垂直片部とを有し前記台板に固定されて前記立上部間を連結する側板と、前記立上部の上部の内方に固定され水平ガイド部と垂直固定部とを有するガイド部材とから構成される直方体状の機能装置の筐体構造であって、
    前記側板は、前記水平片部を直角に折り曲げた折り曲げ部と前記垂直片部を直角に折り曲げた折り曲げ部とが重なった重合部を有し、該重合部は前記台板の両立上部の外側に位置して該両立上部に締結され、前記側板の水平片部は前記ガイド部材の水平ガイド部の上方に位置して該水平ガイド部に締結されることを特徴とする機能装置の筐体構造。
  2. 前記重合部は、その折り曲げ部同士が溶接等により固定されていることを特徴とする請求項に記載の機能装置の筐体構造。
  3. 矩形状の平板部の両側端から直角方向に延出する立上部を有し該立上部間が開口している略コ字状の台板と、水平片部と垂直片部とを有し前記台板に固定され前記立上部間を連結する側板と、前記立上部の上部の内方に固定され水平ガイド部と垂直固定部とを有するガイド部材とから構成され、前記側板は前記水平片部を直角に折り曲げた折り曲げ部と、前記垂直片部を直角に折り曲げた折り曲げ部とが重なっている重合部を有する直方体状の機能装置の筐体構造の組立て方法であって、
    前記略コ字状の台板のコ字が開く方向の反りを治具で矯正しながら、前記側板を前記台板の反りを抑え込むように前記立上部の外側に前記重合部を位置させて組み付け、前記側板の重合部と前記台板の立上部とを締結すると共に、前記側板の水平片部を前記ガイド部材の水平ガイド部の上方に位置させて該水平ガイド部に締結することを特徴とする機能装置の筐体構造の組立て方法。
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