JP4527313B2 - スキャナ装置及び複写機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スキャナ装置及び複写機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、原稿固定型のスキャナ装置では、原稿面を照明する露光ランプ及び原稿面からの反射光を受ける第1ミラーを有する第1走行体と、第1ミラーから反射された光の光路方向を変えるための第2ミラー及び第3ミラーを有する第2走行体とを備え、第1走行体と第2走行体とを2:1の速度比で副走査方向に移動させることにより原稿面を露光走査し、露光走査された原稿面の画像をCCD等の読み取素子で読み取るようにしている。
【0003】
このようなスキャナ装置において、第1走行体と第2走行体とを2:1の速度比で同一方向(副走査方向)に駆動させる駆動方式としては、各々の走行体の左右両側にワイヤを這い巡らして駆動させるワイヤ駆動方式のものが多い。
【0004】
また、第1走行体と第2走行体の左右両側に各々径の比が2:1の段付きプーリを配設し、その段付きプーリを構成する大、小のプーリ各々にエンドレスタイプ(歯付き)のタイミングベルトの長、短2本を1組として巻掛け(合計4本のタイミングベルトを設け)、第1走行体を左右両側の2本の長いタイミングベルトの一部に固定し、第2走行体を左右両側の2本の短いタイミングベルトの一部に固定した状態で、第1走行体と第2走行体とを各々別々に駆動制御することにより読取りを行うようにしたベルト駆動方式のものもある。
【0005】
前者のワイヤを這い巡らせたワイヤ駆動方式は、第1に、ワイヤの這い回しが極めて煩雑であり、組立て性が良くない。第2に、ワイヤの這い回しを光学系の前後側板間の内側でやるようにするには側板間隔を広くとらなければ難しく、かといって、側板の外側でやるようにするには側板を開放する必要があり、光学系内部が汚れやすくなる欠点がある。第3に、ワイヤの這い回し作業は自動組立てでは難しく、光学系の自動組立てを進める上で妨げとなる。また、ワイヤが緩まないように所定のテンションを必要とするが、這い回しが複雑になるためにワイヤを回転支持するプーリの数が多く(片側だけでも最低2個以上必要となる)、これらのプーリ全部にラジアル方向の力が作用する。そこで、回転負荷を減らすために各プーリに玉軸受けを用いる場合が多く、コストアップとなっている。
【0006】
また、後者のタイミングベルト駆動方式を用いた従来例を図15を参照して説明する。この図示例は、特開平6−250292号公報中の図4(従来例)に示される例である。第1走行体104と第2走行体105との左右両側には、副走査方向Yに長い形状のタイミングベルト116,117と、副走査方向Yに短い形状のタイミングベルト118,119とが配設されている。タイミングベルト116はタイミングベルトプーリ120,121間で、タイミングベルト117はタイミングベルトプーリ122,123間で各々巻掛けされ、また、タイミングベルト118はタイミングベルトプーリ124,125間で、タイミングベルト119はタイミングベルトプーリ126,127間で各々巻掛けされている。タイミングベルトプーリ120,124及びタイミングベルトプーリ122,126は各々一体化されており、これら両者間は駆動軸128で連結されている。この駆動軸128の一端は従動プーリ129と連結され、この従動プーリ129はタイミングベルト130を介して駆動モータ131の駆動プーリ132と連結されている。
【0007】
また、第1走行体104の左右両側の端部133はそのスリット長手方向をレンズ光軸と直角にした状態でタイミングベルト116,117に固定されており、第2走行体105の左右両側の端部134は第1走行体104に対して所定の間隔で平行に調整された状態でタイミングベルト118,119に固定されている。第1走行体104の端部133及び第2走行体105の端部134は、ガイドレール113に沿って副走査方向Yに移動できるようになっている。
【0008】
このような構成において、駆動モータ131からの駆動力は駆動軸128を介してタイミングベルトプーリ120,122,124,126に伝達されることにより、タイミングベルト116,117,118,119を回転させ、これにより第1走行体104と第2走行体105とを副走査方向Yに移動させる。この場合、タイミングベルトプーリ120,122の径を1とすると、タイミングベルトプーリ124,126の径は1/2になっており、これにより第1走行体104と第2走行体105の移動速度は2対1となって移動することになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このようなベルト駆動方式によれば、基本的に、ワイヤ駆動方式よりも組立て等が簡単といえる。しかし、2種類のタイミングベルト116,117と118,1119とは、プーリ歯の噛み合わせ誤差やプーリの偏芯などにより、各々速度変動を持っているため、理論的には厳密に2:1の速度比とはならない。そのため、微小にレンズから原稿までの距離が変化するので、読み取り画像が劣化してしまう。
【0010】
また、タイミングベルトは駆動力を伝達させるためには所定のテンションが必ず必要となり、この構成では、駆動軸28に4本のタイミングベルト116,117,118,119がかかるため、駆動軸28を回転自在に保持している軸受けにはラジアル方向に大きな力が作用すると共に、4個の従動プーリ120,122,124,126に対してもラジアル方向の力が作用しており、全体として大きな駆動負荷となっている。
【0011】
ところで、最近では、スキャナ装置、複写機等はオフィスに必須のOA機器となっている。これらのOA機器に共通する点は、文字や図形を光学的に読み取り走査することであり、そのためスキャンタイプの読取ヘッドを備えたキャリッジを有するタイプが多く普及している。このようなタイプのスキャナ装置、複写機等は、その製品出荷時にキャリッジが不用意に移動したり振動したりしないように、即ち、不用意な移動等を防止するためにロック機構によりキャリッジを固定している。また、プリンタも内部にキャリッジを備えているため、出荷等の搬送時にはロック機構によりキャリッジを固定しているものが多い。このようにキャリッジに対してロック機構を設けることで、輸送時の振動や衝撃から装置の破損を防止している(例えば、特開2001−18501公報、特開平5−30304号公報等参照)。
【0012】
しかし、出荷時等のキャリッジ固定のために専用部品を用いていることから、装置のコストが上昇してしまう不具合がある。
【0013】
そこで、本発明は、第1走行体と第2走行体とを2:1の速度比で副走査方向に移動させるスキャナ装置及び複写機において、組立性及び走行体の交換性を向上させると共に走査駆動力を低減し、コスト削減を図り得る新規な構成を利用し、出荷等の搬送時のキャリッジの破損防止に関しても新たな部品を追加することなく簡単に実現することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、原稿面を照明する露光ランプ及び原稿面からの反射光を受ける第1ミラーを有する第1走行体と、前記第1ミラーから反射された光の光路方向を変えるための第2ミラー及び第3ミラーを有する第2走行体とを備え、前記第1走行体と前記第2走行体とを2:1の速度比で副走査方向に移動させることにより前記原稿面を露光走査するスキャナ装置において、副走査方向に離間させてスキャナ機枠に配設された一対のタイミングプーリ間に架け渡されて前記第1走行体を副走査方向に往復移動させるタイミングベルトと、前記タイミングプーリを回転駆動させる駆動モータと、前記第2走行体の移動量相当分だけ副走査方向に離間させて前記第2走行体に回転自在に支持された一対のプーリ及びこれらのプーリ間に架け渡されたベルトと、前記タイミングベルトの一部及び前記ベルトの一部を前記第1走行体に係止させる係止部材と、前記第1走行体に対する係止位置とは略半周異なる位置で前記ベルトの一部を前記スキャナ機枠に対して位置固定させる固定部材と、を備え、搬送時に前記第1,第2走行体が画像読取領域外の前記スキャナ機枠端部に位置付けられる時に互いに干渉して前記第2走行体の上下方向の変動を規制するストッパを前記第2走行体の一部と前記スキャナ機枠の一部とに形成し、前記固定部材は、前記第1,第2走行体が画像読取領域外の前記スキャナ機枠端部に位置付けられる時に前記第2走行体の前記ストッパとは反対側部分に位置するように前記ベルトの一部を位置固定させている。
【0015】
従って、基本的には、第1走行体を往復移動させるタイミングベルトと第2走行体自身が支持する一対のプーリ間に架け渡されたベルトとを用い、これらのタイミングベルトの一部及びベルトの一部を第1走行体に係止させるとともにベルトの一部はスキャナ機枠に対して位置固定させることにより、第2走行体は一方のプーリの動滑車の原理に従い第1走行体の1/2の速度で1/2の距離だけ移動させることができるとともに、第1走行体を移動させるタイミングベルトにより引っ張られるようにして第2走行体を移動させるため、正確に第1走行体の1/2の速度で移動させることができる。この際、構造的には、ベルトを利用しているので、ワイヤ駆動方式のような複雑な這い回しがなく、組立性及び交換性が向上する。また、出荷等の搬送時には第1,第2走行体が画像読取領域外のスキャナ機枠端部に位置付けられるが、この位置では第2走行体の一部とスキャナ機枠の一部とに形成されたストッパ同士の干渉により第2走行体の上下方向の変動が規制されるので、第2走行体の破損防止が図られる。この際、ストッパは第2走行体の一部とスキャナ機枠の一部とにより形成されているので、破損防止のために新規な部品を追加する必要がなく、安価に実現できる。更に、第2走行体の内方側に関しては、動滑車動作させるための固定部材によるベルトの位置固定によりそのまま上下方向の変動を規制することで、別部品を用いることなく、第2走行体の破損防止が図られる。
【0018】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のスキャナ装置において、前記駆動モータがステッピングモータである。
【0019】
従って、タイミングベルト駆動用の駆動モータにステッピングモータを用いることで、出荷時等の停止時にはステッピングモータのディテントトルクによって回転止めされるので、タイミングベルト及びベルトの移動、従って、第1,第2走行体の走行方向への移動を簡単かつ確実に防止することができる。
【0020】
請求項3記載の発明の複写機は、露光走査された原稿面の画像を読取る読取素子を備える請求項1又は2記載のスキャナ装置と、前記スキャナ装置により読み取られた原稿画像に基づいて画像形成を行うプリンタ装置と、を具備する。
【0021】
従って、請求項1又は2記載の発明の作用を奏する複写機を提供できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態について図1ないし図13に基づいて説明する。本実施の形態は、フラットベットタイプ(原稿固定型)のスキャナ装置への適用例を示す。
【0023】
まず、スキャナ装置の全体構成を概略的に説明する。図1は、本実施の形態のスキャナ装置を概略的に示す縦断側面図である。スキャナ装置1は、上面に原稿載置用のコンタクトガラス2を備える筐体形状のスキャナハウジング(スキャナ機枠)3を有する。
【0024】
スキャナハウジング3内には、露光ランプとしてのキセノンランプ(以降、Xeランプという)4及び45°傾斜の第1ミラー5を搭載する第1キャリッジ(第1走行体)6、45°傾斜で互いの反射面のなす角度が直交して読取り光軸を180°反転させる第2,第3ミラー7,8を搭載する第2キャリッジ(第2走行体)9が設けられている。第1,第2キャリッジ6,9は、主走査方向(図1中紙面表裏方向)を長手方向として配設され、副走査方向(図1中左右方向)に沿って2:1の速度比で往復動自在に設けられている。原稿画像の読み取りを待機している場合の第1,第2キャリッジ6,9は、図1中左端部位置のホームポジション(画像読取領域外のスキャナハウジング3端部)に位置付けられている。
【0025】
特に図示しないが、Xeランプ4は、コンタクトガラス2に対向する位置にスリット(アパーチャ)が形成されるように、光反射面を軸心方向に向けてコンタクトガラス2から離反する側を覆う光反射膜が設けられている。これによって、Xeランプ4が発光する光を有効に利用して、コンタクトガラス2に向けて照射する光の利用効率の向上を図ることができる。
【0026】
また、スキャナハウジング3内には、第1,第2キャリッジ6,9を副走査方向に沿って往復動させるためのステッピングモータによる駆動モータ10、読取素子としてのライン状のCCD11を搭載するセンサボードユニット12、レンズブロック13を搭載するレンズブロックステー14等が設けられている。
【0027】
加えて、スキャナハウジング3には、コンタクトガラス2上に載置された原稿のサイズを検出する幅センサ15及び長さセンサ16等が設けられている。
【0028】
次に、スキャナ装置1が備える各部について説明する。図2はスキャナ装置1の内部構造を示す水平断面図、図3はその縦断側面図、図4はスキャナハウジング3内に設けられた各部を示す斜視図、図5はその一部を示す斜視図である。なお、本実施の形態のスキャナ装置1は、例えばA3対応の仕様とされているが、図2等はスペースの都合上、主走査方向を詰めて実際よりも細長い長方形状で図示している。
【0029】
本実施の形態のスキャナハウジング3は、底板3aとなる長方形の四辺に壁となる板片が各々連続する略十字形状の一枚の板金部材によって形成されている。スキャナハウジング3を一枚の板金部材によって形成することにより、スキャナハウジング3の寸法精度を良好に確保するとともに、部品点数や組立て工数の削減を図ることができる。
【0030】
スキャナハウジング3の副走査方向に沿って立ち上げられた側壁3bには、コの字形状のレール部材17が各々取り付けられている。これによって、スキャナハウジング3の内側には、副走査方向に沿って延出する2対のレール17a,17bが2段レール構造として形成されている。以降、上側で対をなすレールを第1キャリッジ6用の第1のレール17a、下側で対をなすレールを第2キャリッジ9用の第2のレール17bとする。このように第1,第2キャリッジ6,9の走行摺動面をレール17a,17bとして分けることにより、第1,第2キャリッジ6,9の位置(ホームポジション状態で)を近づけることができ、スキャナ装置1全体の大きさを必要最小限に小さくするのに役立つ。
【0031】
スキャナハウジング3の主走査方向に沿って立ち上げられたホームポジション側の壁3cには、ホームポジションに位置づけられた第2キャリッジ9の上下方向への移動を規制するためのストッパ17cが壁3cの一部の切り起し片により一体に形成されている。これらのストッパ17cは第2キャリッジ9のミラーステー9a(後述)に形成されたストッパとしてのL字状腕部9cに対応する位置に形成されている。
【0032】
第1キャリッジ6の下面四隅にはスライダ(図示せず)が設けられており、これらの4つのスライダを第1のレール17aの上面に当接させることで副走査方向に沿って往復動自在とされている。
【0033】
第1キャリッジ6の下面両端部には、スキャナハウジング3内のほぼ全長に亘り副走査方向に沿って延出するエンドレスタイプのタイミングベルト21が各々配設されている。タイミングベルト21の一部は、後述する平ベルト30の一部とともに、後述するベルトクランプ(係止部材)42によって、第1キャリッジ6の端部側下面に係止されている。この際、タイミングベルト21と平ベルト30との第1キャリッジ6に対する係止個所の高さは、同一高さ(水平状態)となるように設定されている(図5参照)。1つのベルトクランプ42につきタイミングベルト21と平ベルト30とを同時に同一平面内で係止させた時、第1キャリッジ6は、レール17aに押さえつけられるように、第1タイミングベルト21と平ベルト30とを少し持ち上げて第1キャリッジ6に締結されている(略図的に示す図6参照)。このようにすることで、第1キャリッジ6の4隅下側に取り付けられたスライダがレール17a上に確実に接触して走査でき、読み取り画像のジタ−防止に効果がある。また、第1キャリッジ6は、平ベルト30を介して第2キャリッジ9を走査方向に引っ張っているが、タイミングベルト21と平ベルト30とを同一平面で固定しているため、第1キャリッジには回転モーメントが発生しない。
【0034】
各タイミングベルト21の一端側は、主走査方向に沿って延出する駆動軸22の両端部に各々固定された駆動タイミングプーリ23に架け渡されている。各タイミングベルト21の他端側は、スキャナハウジング3に取り付けられた従動タイミングプーリ24に架け渡されている。従動タイミングプーリ24は、従動タイミングプーリ24とスキャナハウジング3との間に架け渡された図示しない引っ張りスプリングによって駆動タイミングプーリ23から離反する方向へ付勢されている。これにより、各タイミングベルト21に対して、副走査方向にテンションが加えられる。
【0035】
駆動軸22の一端には、駆動伝達タイミングプーリ25aが取り付けられている。上述の駆動モータ10は、駆動伝達タイミングプーリ25aの側方に配設されている。駆動モータ10の駆動軸10a上にはハスバギヤ10bが固定され、減速ギヤ25bと噛み合い回転する。減速ギヤ25bには同軸上に位置させて伝達用タイミングプーリ25cが設けられ、この伝達用タイミングプーリ25cと駆動伝達タイミングプーリ25aとの間にはエンドレスタイプの駆動タイミングベルト26が架け渡されている。これにより駆動モータ10の駆動力が駆動軸22を介して駆動タイミングプーリ23に伝達される。
【0036】
なお、駆動モータ10の後ろ側には回転の安定化を図って鉄製の円盤が駆動軸10aに固定されている。ハスバギヤ10b側には駆動モータ10とモータブラケットの間に防振用のゴムダンパーが配されている。モータブラケットは前述した駆動タイミングベルト26の張力を調整するためにスライド可能になっており、スプリングにより所定のテンションが掛けられた後、ネジ止めされる。
【0037】
第2キャリッジ9は、第2,第3ミラー7,8の両端を支持する一対のミラーステー9aと、ミラーステー9aの両外側から第1キャリッジ6側へ向けて延出するアーム9bとを有している。このアーム9bの延出長さは、第2キャリッジ9の副走査方向への移動量相当の長さとされている。従って、本実施の形態の第2キャリッジ9は平面的に見て略コ字状とされている。このような第2キャリッジ9において、ミラーステー9aの外側には、ミラーステー9aの面方向に沿って回転自在な平プーリ27が設けられ、アーム9bの先端部には平プーリ27と対をなす平プーリ29を回転自在に保持するブラケット28が取り付けられており、これらの平プーリ27,29間には平ベルト30が架け渡されている。この際、平面的に見て平ベルト30がタイミングベルト21と少し離れて平行となるように平プーリ27,29等が配設されている。また、平プーリ29を支持するブラケット28はアーム9bに対してスライド可能であり、スプリング(図示せず)より所定のテンションをもって取り付けられている。即ち、平ベルト30に関しては、タイミングベルト21のように駆動力を伝達する必要がないため、基本的には、平プーリ27,29間で弛みがなければ張力を必要としないが、組立時に弛みが生じないようにするため、数百gr程度の弱いテンションを掛けているものである。このようにテンションが弱いため、玉軸受けを用いなくても平プーリ27,29とこれらの平プーリ27,29を回転支持している軸(駆動軸22等)との回転負荷は非常に小さい。
【0038】
加えて、第2キャリッジ9の下面には、第2キャリッジ9全体での対角位置となる四隅に図示しないスライダが設けられており、これらの4つのスライダを第2のレール17bの上面に当接させることで副走査方向に沿って往復動自在とされている。
【0039】
第2キャリッジ9は、各々のアーム9bをタイミングベルト21の内周側に位置させるようにして配設されている。このとき、一対の平ベルト30は、主走査方向において、一対のタイミングベルト21の内側に位置づけられる。
【0040】
各平ベルト30の一部は、スキャナハウジング3の底板3aに固定された固定部材31に係止させることにより位置固定されている。この固定部材31による平ベルト30の固定位置は、ベルトクランプ42による第1キャリッジ6の平ベルト30に対する係止位置に対して略半周異なる位置となるように設定されている。このように平ベルト30の一部が固定部材31により位置固定されているため、ベルトクランプ42による係止位置でタイミングベルト21に追従させて平ベルト30を移動させても平ベルト30自身は回転することなく動滑車の原理に従い平プーリ27,29とともに副走査方向に移動することとなる。従って、これらの平プーリ27,29及び平ベルト30を支持する第2キャリッジ9も副走査方向に移動することとなる。
【0041】
前述したように、平ベルト30の上側は、少し持ち上げた状態で第1キャリッジ6に係止されていることから、第2キャリッジ9には第1キャリッジ6に持ち上げられるような力が作用している。しかし、平ベルト30の下側を底板3aに取り付けられたブラケット4により固定される高さを少し下側の位置で固定されており、ブラケット4は第2キャリッジ9を下方向に引き付ける力が作用している(略図的に示す図6参照)。本実施の形態では、この上下に作用する力を略同等とすることより、第2キャリッジ9はレール17bに確実に接触しながら走査することができる。これによって、第2キャリッジ9に対して下方へ付勢する力を作用させることができ、往復動に際しては第2キャリッジ9の下面を第2のレール17bから浮き上がることなく確実に当接させながら安定して走行移動させることができる。
【0042】
従って、本実施の形態の第2キャリッジ9は、組付け前にあっては、略コ字状のアーム9b構造等を利用して支持した平プーリ27,29、平ベルト30等が一体化されたユニットとして構成されており、組付けに際しては、概略的には、このようなユニットの端部をタイミングベルト21内に潜らせるようにしてレール17b上に位置付け、第1キャリッジ6と第2キャリッジ9とを位置決め用の所定位置に位置付けた状態で、ベルトクランプ42により第1キャリッジ9にタイミングベルト21と平ベルト30とを係止させ、固定部材31により平ベルト30の一部を位置固定させればよく、組立作業が極めて簡単となる。特に、平ベルト30がタイミングベルト21よりも内側に位置しているので、上記組立作業の容易性が増す。
【0043】
このような構成において、原稿画像の読み取りに際しては、駆動モータ10を駆動して第1,第2キャリッジ6,9を2:1の速度比で往復動させ、Xeランプ4を点灯することで原稿画像を露光走査する。これにより、Xeランプ4から発光された光が、コンタクトガラス2を介して原稿面で反射されて第1ミラー5に到達した後、第2,第3ミラー7,8で順次反射されて、レンズブロック13を介して、CCD11に集光されて原稿画像の読み取りが行われる。
【0044】
第1,第2キャリッジ6,9の往復動に際しては、タイミングベルト21及び平ベルト30が第1キャリッジ6に係止されているため、タイミングベルト21の回転移動による第1キャリッジ6の往復動に伴って平ベルト30の係止部分も同一方向に同じ量だけ引かれるが、平ベルト30の下側の一部が固定部材31により位置固定とされているため、図7に略図的に示す動滑車の原理に従い、第2キャリッジ9は第1キャリッジ6に対して理論的に正確に1/2の移動量及び1/2の移動速度で同一方向に移動することとなる。このように、第2キャリッジ9は直接駆動部(駆動モータ10や駆動軸22)から駆動されるわけではなく、第1キャリッジ6用のタイミングベルト21に引っ張られるようにして、第1キャリッジ6に対して正確に1/2のスピードで追従走行することとなる。これによって、第1,第2キャリッジ6,9の位置関係が、往復動に際しても正確に維持されるため、読み取った原稿画像の副走査方向における歪みの発生を抑制することができる。特に、タイミングベルト21、平ベルト30等を両側に配設し、いわゆる両側駆動方式としているので、各々の走行体6,9の走行を安定させることができ、読み取り画像品質を向上させることができる。
【0045】
また、タイミングベルト21と平ベルト30との上側の係止位置は、水平方向で同一高さとされており、第1キャリッジ6は自重及び平ベルト30を介して連結された第2キャリッジ9によって下方へ付勢され、第2キャリッジ9は固定部材31によって下側部分が下方へ若干引っ張られるようにして位置固定されることにより下方へ付勢されているため、第1,第2キャリッジ6,9は各々第1,第2のレール17a,17bの上面に安定して当接し浮き上がることなく往復動する。これによって、第1,第2キャリッジ6,9が往復動する軌跡が正確に維持されるため、読み取った原稿画像の歪みの発生を抑制することができる。
【0046】
ところで、本実施の形態のベルトクランプ42を含むベルトクランプ機構40について、図8ないし図13を参照して詳細に説明する。図8はベルトクランプ機構40を分解して示す俯瞰図、図9はその側面図である。図8に示すように、第1キャリッジ6の下面には、タイミングベルト21又は平ベルト30に向けて突出する櫛歯部材41(41A,41B)が設けられている。各櫛歯部材41(41A,41B)は、副走査方向に沿って各々が対をなしている。各櫛歯部材41A,41Bは、主走査方向を長手方向として配設されている。各櫛歯部材41A,41Bの主走査方向の寸法(図11中C,C’参照)は、各々が対向するタイミングベルト21又は平ベルト30の幅(図11中D,E参照)よりも長く設定されている。
【0047】
第1キャリッジ6の下面には、クランプ部材42が固定されている。ここで、図10は、クランプ部材42を示す斜視図である。クランプ部材42は、タイミングベルト21を介して櫛歯部材41A間に向けて突出する第1の突起43が形成された第1の支持面44と、平ベルト30を介して対向する櫛歯部材41B間に向けて突出する第2の突起45が形成された第2の支持面46と、第1,第2の支持面44,46が対角位置に設けられた平板状部材47とによって構成されている。第1,第2の突起43,45の直径寸法(図11中B参照)は、対向する櫛歯部材41A,41B間の間隔(図11中A参照)よりも小さくなるように設定されている。
【0048】
平板状部材47の中央部には、クランプ部材42を第1キャリッジ6にねじ48aによって固定するためのねじ孔48が形成されている。
【0049】
第1,第2の支持面44,46は、平板状部材47が第1キャリッジ6にねじ48aによって固定された状態で、櫛歯部材41(41A,41B)に下側から対向するように、脚部材49を介して平板状部材47に設けられている。
【0050】
また、平板状部材47には、第1,第2の支持面44,46とは異なる端面から平板状部材47と同一平面上に突出する係止用突起部47aが形成されている。
【0051】
図11(a)は副走査方向に沿って断面したベルトクランプ機構40について説明する縦断側面図、図11(b)は主走査方向に沿って断面したベルトクランプ機構40について説明する縦断側面図である。本実施の形態では、第1,第2の支持面44,46を、脚部材49を介して平板状部材47に取り付けることにより、クランプ部材42を単一の部材によって構成することができる。これによって、部品点数の削減を図ることができる。
【0052】
また、平板状部材47のほぼ中央部に形成されたねじ孔48を介して、クランプ部材42を第1キャリッジ6にねじ48aによって固定することにより、一のねじ48aによる固定で、第1,第2の支持面44,46によってタイミングベルト21及び平ベルト30を櫛歯部材41(41A,41B)に押し付ける力を同等にすることができる。
【0053】
加えて、各櫛歯部材41A,41Bの主走査方向の寸法は、各々が対向するタイミングベルト21又は平ベルト30の幅よりも長く設定されているため、タイミングベルト21及び平ベルト30を櫛歯部材41A,41Bによって各々主走査方向の全域に亘って第1,第2の支持面44,46に押し付けるようにして狭持することができる。これによって、第1キャリッジ6に締結されるタイミングベルト21及び平ベルト30の櫛歯部材41A,41B間における滑りをより効果的に防止することができる。
【0054】
第1キャリッジ6下面には、第1キャリッジ6からクランプ部材42の副走査方向の寸法と同等の間隔を隔てて対をなすように突出するクランプ保持部材50が設けられている。クランプ保持部材50の先端は、クランプ部材42の副走査方向の寸法よりも小さい間隔で対向するように、内側へ向けて屈曲されている。一方のクランプ保持部材50には、他方のクランプ保持部材50から離反する方向へ凹んだ凹部51が形成されている。凹部51から他方のクランプ保持部材50の先端部分までの長さは、クランプ部材42の係止用突起部47aを含む副走査方向の長さよりも長く設定されている。
【0055】
次に、クランプ部材42の第1キャリッジ6への取り付け作業について説明する。クランプ部材42の第1キャリッジ6への取り付けに際しては、まず、図12(a)に示すように、クランプ部材42の係止用突起部47aをクランプ保持部材50の凹部51に挿入する。凹部51から他方のクランプ保持部材50の先端部分までの長さは、クランプ部材42の係止用突起部47aを含む副走査方向の長さよりも長く設定されているため、係止用突起部47aを凹部51に挿入することで、図12(b)に示すように、クランプ部材42をクランプ保持部材50間に位置させることができる。
【0056】
クランプ保持部材50の先端は、クランプ部材42の副走査方向の寸法よりも小さい間隔で対向しているため、第1キャリッジ6の向きによってクランプ保持部材50間に位置されたクランプ部材42が落下することはない。これによって、ねじ48aによってクランプ部材42を固定する前に、第1キャリッジ6の下面に一時的に位置付けられるクランプ部材42を、落下させることなく安定して保持することができる。
【0057】
次に、ベルトクランプ機構40によるタイミングベルト21及び平ベルト30の取り付け作業について説明する。クランプ保持部材50によってクランプ部材42が第1キャリッジ6の下面で保持されている状態で、第1キャリッジ6と各押圧片との間に、タイミングベルト21及び平ベルト30を各々位置させる。
【0058】
このとき、第1キャリッジ6には、上下方向に貫通する確認孔6aが形成されているため、第1の支持面44に対するタイミングベルト21の位置関係を上側から目視により確認しながら作業することができる。
【0059】
タイミングベルト21及び平ベルト30を第1キャリッジ6と各押圧片との間に各々位置させた状態で、ねじ48aを閉めることによってクランプ部材42を第1キャリッジ6に固定することができる。
【0060】
これによって、タイミングベルト21及び平ベルト30は、各々、櫛歯部材41A,41B間で第1,第2の突起43,45により湾曲されながら櫛歯部材41A,41Bによって第1,第2の支持面44,46に押し付けられるので、タイミングベルト21及び平ベルト30を櫛歯部材41A,41Bと支持第1,第2の支持面44,46とによって各々狭持することができる。
【0061】
本実施の形態では、クランプ部材42をクランプ保持部材50によって一時的に保持した状態で、タイミングベルト21及び平ベルト30の位置合わせをした後、ねじ48aを本締めするだけで、タイミングベルト21及び平ベルト30を第1キャリッジ6に締結することができるため、組立作業の容易化を図ることができる。
【0062】
加えて、櫛歯部材41A,41Bの先端の内側部分には、櫛歯部材41A,41Bの外方へ湾曲する湾曲部Wが形成されている。本実施の形態の湾曲部Wは、タイミングベルト21及び平ベルト30の破損を防止しつつ良好な狭持力を維持するために、曲率がR2以下に設定されている。
【0063】
これによって、タイミングベルト21及び平ベルト30を櫛歯部材41A,41Bによって第1,第2の支持面44,46に押し付ける場合にも、タイミングベルト21及び平ベルト30の破損を防止することができ、タイミングベルト21及び平ベルト30をより強固に第1キャリッジ6に締結することができる。
【0064】
ところで、図13は、第2キャリッジ9がホームポジションに位置している状態を示している。この位置で第2キャリッジ9は、右側の平プーリ29付近では固定部材31によって平ベルト30が固定されているため、第2キャリッジ9の右側(アーム9b先端側)は、上下方向に大きく動くことがない。また、第2キャリッジ9の左側は、ミラーステー9aの下側にL字状腕9cが形成されており、スキャナハウジング3側にあってはこのL字状腕9cに対応する位置にL字状に切り曲げ形成されたストッパ17cが形成されているため、上下方向に動く範囲が規制されるるこれにより、装置を搬送時の振動や衝撃から故障するのを防止している。
【0065】
即ち、破損防止のために、当該スキャナ装置1の装置の出荷・搬送時等にあっては、第1,第2キャリッジ6,9をホームポジションに位置させる。このホームポジションでの第1キャリッジ6は、位置固定された従動側のタイミングプーリ24の近傍のタイミングべルト21に係止されているため、振動や衝撃による上下方向の動きが規制され、破損防止が図られる。また、タイミングベルト21は、駆動モータ10にステッピングモータを用いており、この駆動モータ10のディテントトルクにより回転止めがなされている点からも、第1キャリッジ6が不用意に動くことが防止され、破損防止に役立つ。第2キャリッジ9も、平ベルト30が第1キャリッジ6に係止されているので、同様に、走査方向には固定された状態となる。さらに、上述のように、固定部材31による平ベルト30の固定、L字状腕9cとストッパ17cとの係止により、第2キャリッジ9の右側、左側での上下変動が規制されるため、輸送時の振動や衝撃による破損防止が図られる。特に、本実施の形態のように、第2キャリッジ9がアーム9bを有して副走査方向に長い構造を有しており、変動量が大きいことから、このような上下動を規制する対策による効果は大きい。このためにも、第2キャリッジ9の一部(ミラーステー9a)やスキャナハウジング3の一部を利用して形成したL字状腕9cとストッパ17cによる対策のため、専用部品等を追加して用いることがなく、安価で済む。
【0066】
なお、本実施の形態では、タイミングベルト21、平ベルト30等を両側に配設させる両側駆動方式の例で説明したが、片側のみに配設し、他側にガイドロットを用いる片側駆動方式にも適用できるのはもちろんである。
【0067】
次に、本発明の第2の実施の形態について図14を参照して説明する。本実施の形態は、複写機への適用例を示す。
【0068】
図14は本実施の形態の複写機を示す縦断側面図である。複写機60は、上側に配置された前述の実施の形態のような構成のスキャナ装置1と、このスキャナ装置で読み取った原稿の画像を用紙に形成するプリンタ装置61とを有している。
【0069】
プリンタ装置61内には、シート状の用紙を積層保持する給紙トレイ62あるいは手差しでの用紙を受付ける手差しトレイ63から、プリンタエンジン64、定着ユニット65を介して排紙スタッカ部66へ至る用紙搬送路67が形成されている。
【0070】
本実施の形態では、感光体(本実施の形態では有機感光体)68と、その周囲に配設された帯電器、露光器70、現像器71、転写器72とを有する電子写真方式のプリンタエンジン64を使用している。
【0071】
また、プリンタ装置61内には、片面に画像を形成した用紙を反転するための用紙反転機構73が設けられている。
【0072】
このような構成において、スキャナ装置1で読み取った原稿画像をプリンタ装置61で形成する場合、第1,第2キャリッジ6,9の走行動作において速度比が正確に2:1に維持され、読み取り画像品質が高いため、再現性の良好な画像を形成することができる。また、当該複写機の出荷等の搬送時に、前述したように第1,第2キャリッジ6,9が不用意に変動することがなく、その破損防止を図れる。
【0073】
なお、これらの実施の形態では、スキャナ装置1としてCCD11を備えるデジタルスキャナへの適用例を示したが、例えば、第3ミラー8により反射された原稿画像光を結像レンズ、反射ミラー等を介して感光体上に直接露光させるアナログ複写機等にも適用可能である。
【0074】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、基本的には、第1走行体を往復移動させるタイミングベルトと第2走行体自身が支持する一対のプーリ間に架け渡されたベルトとを用い、これらのタイミングベルトの一部及びベルトの一部を第1走行体に係止させるとともにベルトの一部はスキャナ機枠に対して位置固定させることにより、第2走行体は一方のプーリの動滑車の原理に従い第1走行体の1/2の速度で1/2の距離だけ移動させることができるとともに、第1走行体を移動させるタイミングベルトにより引っ張られるようにして第2走行体を移動させるため、正確に第1走行体の1/2の速度で移動させることができ、この際、構造的には、ベルトを利用しているので、ワイヤ駆動方式のような複雑な這い回しがなく、組立性及び交換性を向上させることができ、また、出荷等の搬送時には第1,第2走行体が画像読取領域外のスキャナ機枠端部に位置付けられるが、この位置では第2走行体の一部とスキャナ機枠の一部とに形成されたストッパ同士の干渉により第2走行体の上下方向の変動が規制されるので、第2走行体の破損防止を図ることができ、この際、ストッパは第2走行体の一部とスキャナ機枠の一部とにより形成されているので、破損防止のために新規な部品を追加する必要がなく、安価に実現することができる。更に、第2走行体の内方側に関しては、動滑車動作させるための固定部材によるベルトの位置固定によりそのまま上下方向の変動を規制するようにしたので、別部品を用いることなく、第2走行体の破損防止を図ることができる。
【0076】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載のスキャナ装置において、タイミングベルト駆動用の駆動モータにステッピングモータを用いることで、出荷時等の停止時にはステッピングモータのディテントトルクによって回転止めさせることができ、タイミングベルト及びベルトの移動、従って、第1,第2走行体の走行方向への移動を簡単かつ確実に防止することができる。
【0077】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の作用・効果を奏する複写機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のスキャナ装置を概略的に示す縦断側面図である。
【図2】スキャナ装置を示す水平断面図である。
【図3】その縦断側面図である。
【図4】スキャナハウジング内に設けられた各部を示す斜視図である。
【図5】その一部を示す斜視図である。
【図6】ベルトの係止・固定による力の作用方向を概略的に示す説明図である。
【図7】第1,第2キャリッジの移動動作についての動滑車の原理を略図的に示す説明図である。
【図8】ベルトクランプ機構を分解して示す俯瞰図である。
【図9】その側面図である。
【図10】クランプ部材を示す斜視図である。
【図11】 (a)は副走査方向に沿って断面したベルトクランプ機構を示す縦断面図、(b)は主走査方向に沿って断面したベルトクランプ機構を示す説明する縦断側面図である。
【図12】クランプ部材の第1キャリッジへの取り付け作業について説明する側面図である。
【図13】ホームポジションでの第2キャリッジの状態を示す側面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態の複写機を示す縦断側面図である。
【図15】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 スキャナ機枠
4 露光ランプ
5 第1ミラー
6 第1走行体
7 第2ミラー
8 第3ミラー
9 第2走行体
9c ストッパ
10 駆動モータ、ステッピングモータ
17c ストッパ
11 読取素子
21 タイミングベルト
22 駆動軸
23,24 タイミングプーリ
27,29 プーリ
30 ベルト
31 固定部材
42 係止部材
61 プリンタ装置
Claims (3)
- 原稿面を照明する露光ランプ及び原稿面からの反射光を受ける第1ミラーを有する第1走行体と、前記第1ミラーから反射された光の光路方向を変えるための第2ミラー及び第3ミラーを有する第2走行体とを備え、前記第1走行体と前記第2走行体とを2:1の速度比で副走査方向に移動させることにより前記原稿面を露光走査するスキャナ装置において、
副走査方向に離間させてスキャナ機枠に配設された一対のタイミングプーリ間に架け渡されて前記第1走行体を副走査方向に往復移動させるタイミングベルトと、
前記タイミングプーリを回転駆動させる駆動モータと、
前記第2走行体の移動量相当分だけ副走査方向に離間させて前記第2走行体に回転自在に支持された一対のプーリ及びこれらのプーリ間に架け渡された平ベルトと、
前記タイミングベルトの一部及び前記ベルトの一部を前記第1走行体に係止させる係止部材と、
前記第1走行体に対する係止位置とは略半周異なる位置で前記ベルトの一部を前記スキャナ機枠に対して位置固定させる固定部材と、を備え、
搬送時に前記第1,第2走行体が画像読取領域外の前記スキャナ機枠端部に位置付けられる時に互いに干渉して前記第2走行体の上下方向の変動を規制するストッパを前記第2走行体の一部と前記スキャナ機枠の一部とに形成し、
前記固定部材は、前記第1,第2走行体が画像読取領域外の前記スキャナ機枠端部に位置付けられる時に前記第2走行体の前記ストッパとは反対側部分に位置するように前記ベルトの一部を位置固定させていることを特徴とするスキャナ装置。 - 前記駆動モータがステッピングモータであることを特徴とする請求項1記載のスキャナ装置。
- 露光走査された原稿面の画像を読取る読取素子を備える請求項1又は2記載のスキャナ装置と、前記スキャナ装置により読み取られた原稿画像に基づいて画像形成を行うプリンタ装置と、を具備する複写機。
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