JP3787518B2 - シーリングコネクタ及び小型情報通信機器の内部音響構造 - Google Patents

シーリングコネクタ及び小型情報通信機器の内部音響構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、携帯電話、パーソナル・ハンディーフォン・システム(PHS)、パーソナル・ディジタル・アシスタント(PDA)等のように出力形態の一態様として音、音波、あるいはオーディオ出力を利用する機器に内蔵する小型音響素子、即ちレシーバ、スピーカ、ブザー等の素子、あるいはそれらとバイブレータを一つの素子にしたモジュール素子の音響特性を向上させるためのシーリングを行い、且つ、該小型音響素子と機器内の基板回路との電気的接続を行うためのシーリングコネクタに関する。
【0002】
【発明の背景】
携帯電話を一例として説明すると、その内部には着信音等を出力するスピーカ(小型音響素子)が内蔵されており、このスピーカは、携帯電話に内蔵するプリント回路基板の基板回路と電気的に接続されている。この電気的接続を得る手法として典型的な従来例は、スピーカから伸長するリード線を基板回路の接点部に半田付けしたり、コネクタハウジングにリン青銅等で形成したばね性のある金属端子を備える電気コネクタをプリント回路基板に実装し、その端子をスピーカ電極に対して弾性接触させることである(類似技術として特開2001−127862号公報参照)。
【0003】
しかしながら、このような従来技術について当てはまる問題点は、細いリード線を半田付けする作業が手作業で行われるため、生産性が悪くコスト高となってしまう上に、スピーカから伸長するリード線を基板回路の接点部まで架け渡すためのスペースが必要で機器内の省スペース化の趨勢とは相反する結果となっていたことである。また、金属端子を備えるコネクタをプリント回路基板に実装する従来例についても、コネクタハウジングを載置するスペースが基板の実装密度を低下させるだけでなく機器内の省スペース化を阻害する要因となっていたという問題点がある。
【0004】
ところで、携帯電話のような音声出力する電気・電子機器の評価に欠かせない性能要素の一つに着信音や通話音等の音響特性の良否がある。音響特性の良否は、スピーカそのものの性能に依存しているのは勿論だが、それだけではなくスピーカ周囲の構造要素にも大きく依存している。即ち、携帯電話の内部には、筐体に貫通形成された放音孔に対して放音面を向けてスピーカ(小型音響素子)が配置されているが、その放音面とは反対側の裏面については意外にも何も配慮されていないことが多い。つまり、このスピーカの裏面が筐体の内部空間にそのまま露呈していると、裏面からもれ出た音がそのまま内部空間全体に広がって乱反射し、機器の音響特性が悪化してしまう、という問題が生じる。より具体的には、裏面から音がもれ出ることで筐体の内壁や内蔵するプリント回路基板等の構造要素によって乱反射し、放音面から出力された正規の出力音がその反射音によって打ち消されてしまうため、実際耳に届く音量の低下や周波数特性のみだれが生じる、という問題があるのである。
【0005】
本発明者の知見によれば、こうした反射音による音響特性の悪化を低減するには、例えばスピーカの裏面をシーリング部材で覆い隠してしまってその中に反射音を閉じ込めてしまうようなことが考えられる。しかしながら、このようなシーリング部材を前述した従来例による携帯電話に適用しようとすると、シーリング部材内からの音漏れを防ぐべくリード線や電気コネクタも含めて覆い隠すことのできるような大きなシーリング部材を利用できればよいが、そのような大きなシーリング部材を利用すると筐体の内部空間でデッドスペースの占める割合が大きくなってしまうという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような背景に基づいてなされたのが本発明で、その目的は、例えばレシーバ、スピーカ、ブザー等の素子、あるいはそれらとバイブレータとを一つに統合したモジュール素子等の小型音響素子を備える機器、特に携帯電話やPDAに代表される携帯に便利な小型の情報通信機器について、該小型音響素子とプリント回路基板との電気的接続を簡略にではあるが確実に行うことができ、尚かつ、省スペース化の要請を満足しつつ良好な音響特性を得られる構造のシーリングコネクタと小型情報通信機器の内部音響構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そして、上記目的を達成すべく本発明は、第1の解決手段として、環状の内周壁を有するシーリングパッキンと、筐体内に収容される小型音響素子の電極とプリント回路基板の基板電極とを導通接続する弾性コネクタ部と、を一体に有するシーリングコネクタであって、前記筐体の放音孔と対峙する前記小型音響素子の放音面とは反対側の裏面に対して一方端部が接触する筒状の内周壁を有するガイド部材を備えており、前記シーリングパッキンは、前記内周壁の一方端部が前記基板面に対して突き当たり弾性変形して密着し、前記内周面の他方端部が前記ガイド部材の内周壁の他方端部に対して突き当たり弾性変形して密着することで、前記ガイド部材の内周壁とともに前記小型音響素子の裏面と前記プリント回路基板の基板面とが離れて対向するボックス構造の閉断面空間を形成するシーリングコネクタを提供する。また本発明は、第2の解決手段として、筒状の内周壁を有するシーリングパッキンと、筐体内に収容される小型音響素子の電極とプリント回路基板の基板電極とを導通接続する弾性コネクタ部と、を一体に有するシーリングコネクタであって、前記シーリングパッキンは、前記内周壁の一方端部が前記基板面に対して突き当たり弾性変形して密着し、前記内周壁の他方端部が前記筐体の放音孔と対峙する前記小型音響素子の放音面とは反対側の裏面に対して突き当たり弾性変形して密着することで、前記小型音響素子の裏面と前記プリント回路基板の基板面とが離れて対向するボックス構造の閉断面空間を形成するシーリングコネクタを提供する。
【0008】
前記構成を備える第1及び第2の解決手段によるシーリングコネクタによれば、筐体の内部に備える小型音響素子の裏面に取付けられることで、音響特性を向上させるボックス構造の閉断面空間が形成される。具体的には、前記第1の解決手段によるシーリングコネクタでは、小型音響素子の裏面と、これと対向するプリント回路基板の基板面と、これらの間に介在して小型音響素子の裏面と基板面とを離間させるガイド部材の内周壁及びシーリングパッキンの内周壁とによるボックス構造が形成される。また、前記第2の解決手段によるシーリングコネクタでは、小型音響素子の裏面と、これと対向するプリント回路基板の基板面と、シーリングパッキンの内周壁とによるボックス構造が形成される。そのため、小型音響素子の裏面からもれ出た音が、そのまま筐体の内部空間全体に広がって乱反射する問題が生じないから、機器の音響特性を格段に向上できる。しかも、このシーリングパッキンには、弾性コネクタ部が一体形成されている。そして、この弾性コネクタ部による電気的接続は、その両端部を小型音響素子の電極と機器の基板電極との間に挟み込ませるようにするだけで得ることができる。そのためリード線を半田付けするような作業面及びコスト面での大きな負担が不要である上に、機器の筐体の内部空間に生じるデッドスペースを少なくすることができ、省スペース化のニーズにも対応することができる。
【0009】
上記シーリングコネクタについてシーリングパッキンと弾性コネクタ部とを一体形成するには、例えばシーリングパッキンと弾性コネクタ部とを予め個別に形成しておき、後に両者を接着、融着、溶着等の化学的固着手段により一体化させたり、ネジ止め等の機械的固定や嵌合等の構造的固定等の物理的固着手段により一体化させることができる。その一例としては前記シーリングパッキンか又は前記弾性コネクタ部かの何れか一方を成形金型にインサートし、液状未硬化のゴム状弾性体を該成形金型に流し込んで前記何れか他方を硬化させ、該成形金型内で該シーリングパッキンと該弾性コネクタ部とを一体成形する製造方法によって一体化させることができる
【0010】
また前述のような一体化のための作業工程を介在させずに、シーリングパッキンと弾性コネクタ部とを一体形成する製造方法によっても一体化できる。その一例としては、導電媒体を混入した液状未硬化のゴム状弾性体を成形金型に流し込み、前記シーリングパッキンと前記弾性コネクタ部とを該成形金型内で一体に硬化させて形成する製造方法によって一体化させることができる
【0011】
この製造方法によれば、一回の成形工程で、シーリングパッキンと弾性コネクタ部とを同時に一体形成することが可能で、製造工程を簡略化できコスト面での負担も低減できる。また、シーリングパッキンと弾性コネクタ部を別部材とした場合には、機器を使用しているうちに振動等の外力を受けて両部材が分離するおそれがあるが、該製造方法により得たシーリングコネクタであれば、基本的に部材の切断によらなければ分離不能であるため、そのようなおそれも皆無である。
【0012】
上記シーリングコネクタおよび上記製造方法により得られたシーリングコネクタ(以下、【課題を解決するための手段】においてシーリングコネクタと称す)については、シーリングパッキンに少なくとも小型音響素子かプリント回路基板の何れかに対し弾性接触して圧縮変形するゴム状弾性体でなる押接リブを設けるのが好ましい。
【0013】
これによれば、ゴム状弾性体でなる押接リブが弾性接触により圧縮変形することで、小型音響素子やプリント回路基板に対する密着性が高くなり、良好なシール性を確保することができる。また、このゴム状弾性体でなる押接リブがプリント回路基板や小型音響素子と弾性接触することで、小型音響素子の出力音により生じることのあるプリント回路基板等の振動や振動によるビビリ音を抑制することができる。さらに、ゴム状弾性体により押接リブで機器内部から隔離された構造であるため、小型音響素子の裏面からもれ出た音が機器内に搭載してあるマイクに伝達されるのを大幅に抑制できるため、エコーやハウリング現象も抑制することができる。
【0014】
そして、押接リブによるシール性を確実なものとするためには、押接リブを先細りの尖頭形状とするのが好ましい。
【0015】
押接リブが先細りの尖頭形状であるということは、押接リブの先端部側が薄肉であるため、小型音響素子やプリント回路基板の接触面が凹凸している場合であってもそれに追従して変形することが可能であることを意味する。そのため、押接リブの柔軟な追従変形によってシール性を確実なものとなる。しかも、押接リブが先細りの尖頭形状であるということは、その先端部が点接触に近い形で小型音響素子等に対して弾性接触することも意味する。そのため、確実なシール性に加えて特にプリント基板回路に突出状態で実装されている各種のチップや素子との干渉を避けることもできる。
【0016】
このような押接リブの先細りの尖頭形状とは、押接リブの基端側から先端部側にかけて漸次テーパー掛かった形状や、その中間位置から先端部側にかけてのみ漸次テーパー掛かった形状だけでなく、押接リブの先端部が球体形状となっているような場合であっても構わない。球体形状の中間付近から先端部側にかけては、ドーム状という形態で先細りの尖頭形状となるからである。
【0019】
さらに、上記シーリングコネクタについては、シーリングパッキンの内周壁の外側に、プリント回路基板の基板面に対して突き当たり弾性変形して密着する環状の外周壁を設けると更に好ましい。
【0020】
シーリングパッキンに内周壁と外周壁とが多重形成されていることで、小型音響素子からもれ出た音が機器の筐体の内部空間へもれ出ることを更に低減することができる。そのため、筐体の内部空間での反射音の発生を更に抑制でき、正規の出力音の音響特性の低下を抑制することができる。
【0021】
そして、このように内周壁と外周壁を多重形成したシーリングコネクタにあっては、内周壁と外周壁との間に弾性コネクタ部を形成するとよい。
【0022】
これによれば、弾性コネクタ部の外部に対する遮蔽性を高めることができる。すなわち、弾性コネクタ部が内周壁と外周壁とによって機器の内部空間から遮蔽された格好となる。そのため外部から機器内に塵や埃等の異物や液体が侵入しても、弾性コネクタ部と小型音響素子との接点部、弾性コネクタ部とプリント回路基板の基板電極との接点部には到達できないため、それらの付着を原因とする接触不良等をなくすことができる。
【0023】
以上のような弾性コネクタ部は、ゴム状弾性体と導電媒体にて形成することができるが、その導電媒体については例えば導電性線材や導電性粉体等を利用することができ、弾性コネクタ部にはこうした導電媒体を導通接続方向に数珠繋ぎに配設してなる導通路を形成するのが本発明のシーリングコネクタにおいては好ましい。即ち、本発明のシーリングコネクタは、弾性コネクタ部を小型音響素子の電極と基板電極とに対する継続的な押接により電気的接続を得るものであるから、弾性コネクタ部は弾性変形し易くなっているのが好ましい。ここで例えば、弾性コネクタ部の導通接続方向に沿う全長にわたる長さの導電性線材(特に金属製のもの)を導電媒体として用いると、弾性コネクタ部を両電極に押接させる際に導電性線材が突っ張り棒のように作用して弾性変形し難くなる。ところが、導電媒体を導通接続方向に数珠繋ぎに配設してなる導通路によれば、導電媒体を数珠繋ぎに配設してあり突っ張りが少ないため、弾性コネクタ部が全体的に弾性変形し易くなり、両電極に対する確実な押接による電気的接続を得ることができる。
【0024】
導電路をなす導電媒体は、磁性導電媒体であると更に好ましい。つまり、この場合には、成形金型における所定箇所に磁力を与えて磁性導電媒体を磁場配向させることで磁性導電媒体を数珠繋ぎに配設した導電路を弾性コネクタ部に極めて容易に形成することができる。
【0025】
以上のシーリングコネクタの材料としては、例えばシリコーンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ふっ化系熱可塑性エラストマー、イオン架橋系熱可塑性エラストマー等を利用できる。なかでも電気的絶縁性が高く、圧縮永久歪みが小さく、耐環境特性が良好なシリコーンゴムが最も好ましい。
【0026】
また、導電媒体としては、小型音響素子の特性を考慮して低電気抵抗のものを用いる。好ましくは接触抵抗で10Ω以下のものが良く、例えばカーボンや金属等による粒子、繊維、細線状の導電媒体を用いる。具体的には、抵抗値の低い金、銀、白金、銅、鉄、アルミニウム、ニッケル、パラジウム、コバルト、クロム等の金属類やステンレス等の合金類からなる粉末または細線、あるいは樹脂やセラミック等の表面に金属を被覆した金属複合型の粉末または細線等を用いることができる。そして、磁性導電媒体としては、ニッケル、コバルト、鉄またはそれらを多く含む合金等の磁性導電材が好ましいが、この他にも良導電性の金属をそれらの磁性導電材でめっきした磁性金属複合体や、それらの磁性導電材に良導電性の金属をめっきした磁性金属複合体等を用いることができる。
【0027】
さらに本発明は、上記目的を達成する他の第1の解決手段として、放音孔を有する小型情報通信機器の筐体と、放音孔と対峙する放音面を有する小型音響素子と、放音面とは反対側の小型音響素子の裏面と対向するプリント回路基板と、小型音響素子とプリント回路基板の電極どうしを導通接続する弾性コネクタ部及び内周壁を設けたシーリングパッキンを有するシーリングコネクタと、を備えており、シーリングパッキンの前記内周壁の一方端部を小型音響素子の裏面に対して突き当てて密着させるとともに、前記内周壁の他方端部をプリント回路基板の基板面に対して突き当てて密着させ、前記小型音響素子の裏面と前記基板面との間に前記シーリングパッキンの内周壁が介在して、前記小型音響素子の裏面と前記基板面とが離間するボックス構造の閉断面空間を形成した小型情報通信機器の内部音響構造を提供する。また第2の解決手段として、放音孔を有する小型情報通信機器の筐体と、前記放音孔と対峙する放音面を有する小型音響素子と、前記放音面とは反対側の小型音響素子の裏面と対向するプリント回路基板と、前記小型音響素子の裏面に配置するガイド部材と、前記小型音響素子と前記プリント回路基板の電極どうしを導通接続する弾性コネクタ部及び前記ガイド部材と前記プリント回路基板との間に介在するシーリングパッキンを有するシーリングコネクタと、を備えており、ガイド部材とシーリングパッキンとに相互に連通する環状の内周壁を設け、前記シーリングパッキンの内周壁の一方端部を対向するガイド部材の内周壁の開口縁に対して突き当てて密着させるとともに、前記シーリングパッキンの内周壁の他方端部を対向するプリント回路基板の基板面に対して突き当てて密着させ、前記小型音響素子の裏面と前記基板面との間に、前記ガイド部材の内周壁と前記シーリングパッキンの内周壁とが相互に連通しつつ介在して、前記小型音響素子の裏面と前記基板面とが離間するボックス構造の閉断面空間を形成した小型情報通信機器の内部音響構造を提供する。
【0028】
前記構成を備える第1及び第2の解決手段による小型情報通信機器の内部音響構造によれば、筐体の内部に備える小型音響素子の裏面に取付けられることで、音響特性を向上させるボックス構造の閉断面空間が形成される。具体的には、前記第1の解決手段による内部音響構造では、小型音響素子の裏面と、これと対向するプリント回路基板の基板面と、シーリングパッキンの内周壁とによるボックス構造が形成される。また、前記第2の解決手段による内部音響構造では、小型音響素子の裏面と、これと対向するプリント回路基板の基板面と、これらの間に介在して小型音響素子の裏面と基板面とを離間させるガイド部材の内周壁及びシーリングパッキンの内周壁とによるボックス構造が形成される。したがって、小型音響素子の裏面からもれ出た音が、そのまま筐体の内部空間全体に広がって乱反射する問題が生じないから、機器の音響特性を格段に向上できる。また、上記第1及び第2の解決手段による内部音響構造に備えるシーリングコネクタは、ボックス構造を形成するのと同時に、弾性コネクタ部の両端部を小型音響素子の電極と機器の基板電極との間に挟み込ませるようにするだけで両電極を電気的に接続するものである。そのためリード線を半田付けするような作業面及びコスト面での大きな負担が不要である上に、機器の筐体の内部空間に生じるデッドスペースを少なくすることができ、省スペース化のニーズにも対応することができる。
【0029】
上記ボックス構造については、小型音響素子とプリント回路基板とシーリングコネクタとによって小型情報通信機器の内部空間から構造的に遮断された密閉構造としてもよい。このようにボックス構造を密閉構造とした場合には音もれを少なくできるため、小型音響素子の放音面から出力される正規の出力音(特に低音)が小型音響素子の裏面からもれ出た音によって打ち消されることがない、というメリットがある。
【0030】
その一方で、上記ボックス構造については、プリント回路基板またはシーリングコネクタに通音孔を形成してあるものとして構成できる。このようにすれば、低音特性を高めるために閉じこめられた音、特に中高音を意識的に該ボックス構造内から小型情報通信機器の内部空間に逃がして低音の音響特性を高めると共に前述の密閉構造の場合のように音がこもらない比較的クリアーな音響特性が得られるバスレフ型のスピーカ構造を得ることができる。
【0031】
そして、以上の小型情報通信機器の内部音響構造を構成するシーリングコネクタについては、前述した本発明によるシーリングコネクタを用いることができ、これによれば該シーリングコネクタによる作用・効果も併せて発揮することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0033】
第1実施形態〔図1〜図6〕
【0034】
シーリングコネクタ1の構造: 本形態のシーリングコネクタ1は、略方形状で環板状の全体形状を呈するシーリングパッキン2と弾性コネクタ部3とをゴム状弾性体により一体成形にて形成したものである。
【0035】
シーリングパッキン2には、略方形状で環板状のベース部4が形成されており、ベース部4の内周壁4aには、基板対向面5から突出する押接リブ6が形成されている(図1(a)(b))。押接リブ6は、内周壁4aにおける基板対向面5側の壁縁全周にわたって形成されている。また、ベース部4の外周壁4bの壁縁にも、その全周にわたって押接リブ7が形成されている。そして、これらの押接リブ6,7は共に、基端側である基板対向面5から先端部6a,7aにかけて漸次薄肉となる尖頭形状となっている。
【0036】
一方、基板対向面5の裏面、即ちベース部4の内周壁4aにおける素子側面8には、図1(c)で示す上側の内周壁4a部分の壁縁と、下側の内周壁4a部分の壁縁についてだけ、前述したのと同様の押接リブ9が形成されている。一方、外周壁4bにおける素子側面8側の壁縁には、その全周に亘って先端側が尖頭形状となっていない押接リブ10が形成されている。
【0037】
弾性コネクタ部3は、ベース部4の基板対向面5と素子側面8の双方に対して各々突出するように一体形成されており、その中央の円柱状の領域R1には、領域R1の長手方向に沿う導電接続方向Xにわたって磁性導電媒体3a,3a,・・・が数珠状に連結した多数の導電路3bが形成されている(図2)。導電路3bは、このシーリングコネクタ1を成形する際に、図示しない成形金型における弾性コネクタ部3形成部位としての領域R1に磁力を与えて、液状未硬化のゴム状弾性体内に散在している磁性導電媒体3aを数珠繋ぎに磁場配向して形成したものである。
【0038】
シーリングコネクタ1の材質: シーリングパッキン2と弾性コネクタ部3からなるシーリングコネクタ1の材質は、ゴム状弾性体であるが、本形態ではシリコーンゴムを用いている。従って、電気的絶縁性が高く、圧縮永久歪みが小さく、耐環境特性が良好である。
【0039】
また、弾性コネクタ部3の導電路3bを成す磁性導電媒体3aは、小型音響素子8と基板回路の導通を確実なものとするために低電気抵抗のものを用いる。好ましくは接触抵抗で10Ω以下が良い。本形態の磁性導電媒体3aの材質はニッケルで、その形態は粒子である。
【0040】
シーリングコネクタ1の製造方法: 以上のような構造のシーリングコネクタ1を製造するには、図示せぬ成形金型に、予めニッケル粒子(磁性導電媒体)3aを配合してある液状未硬化のシリコーンゴム(ゴム状弾性体)を注入して硬化させればよいが、本形態の製造方法では、シリコーンゴムの注入後に成形金型における円柱状の領域R1に対応する部位に磁力を与えてニッケル粒子3aを数珠繋ぎに磁場配向して導電路3bを形成した状態でシリコーンゴムを硬化させる。従って、シーリングパッキン2と弾性コネクタ部3とを一回の成形工程で同時に一体成形することが可能で生産性が大変高い。
【0041】
シーリングコネクタ1の取付方法: シーリングコネクタ1を使用するには、図3で示すように、先ずシーリングコネクタ1を、ポリプロピレンのような硬質樹脂にて形成したガイド部材11に取付ける。ガイド部材11は、図4で示すように、ガイドベース11aとその外方に突出する側板11dが形成された断面略凸形状となっている。ガイドベース11aは、シーリングコネクタ1のシーリングパッキン2と略相対形状となっていて、シーリングコネクタ1の弾性コネクタ部3を挿通して保持するための孔部11bが形成されている。また、シーリングコネクタ1と組み合った際には、ちょうどシーリングコネクタ1のベース部4の素子側面8と当接して下からしっかりと支えることができるようになっている(図6参照)。側板11dは、ガイドベース11aの外周壁11cに突設してある。この側板11dは、取付状態で(図6参照)、筐体12との間に介在させる不織布でなるクッション部材B1と両面テープにより密着させる部分で、小型音響素子13を固定するためのものである。
【0042】
一方、図示せぬ機器の筐体12には、小型音響素子13を位置決め固定する取付凹部12aが形成されており、小型音響素子13はそこに取付けられる。取付凹部12aに貫通形成されている12bが放音孔で、小型音響素子13は表面である放音面13aをこの放音孔12bに対面させた状態で取付けられる。なお、取付凹部12a内のB2はクッション部材である。また、この実施形態の小型音響素子13は、図5で示すような略円盤形状であり、表面である放音面13aには計5つの出力孔13bが形成されている。また、放音面13aの反対側である裏面13cには、略扇形状の電極13dが二つ設けられている。
【0043】
そして、筐体12の取付凹部12aと基板Pとで、ガイド部材11にて組み付けた小型音響素子13およびシーリングコネクタ1を押圧しながら挟み込み、図示せぬ固定ネジを用いて基板Pを筐体12に対して固定する。これによって、図6で示すように、シーリングコネクタ1が圧縮状態で取付けられ、小型音響素子13の電極13dと基板Pの電極P1とが弾性コネクタ部3の導電路3bによって電気的に接続されることになる。
【0044】
作用・効果: 以上のようにシーリングコネクタ1が取付けられると、小型音響素子13の裏面13cには、図6で示すように、該裏面13c、ガイド部材11の内周壁11e、シーリングパッキン2をなすベース部4における内周壁4a、押接リブ6、および基板Pによって囲まれた閉断面構造、即ちボックス構造R2が形成される。そして、小型音響素子13の裏面13cにこのボックス構造R2が形成されることで、小型音響素子13の裏面13cからもれ出た音が、そのまま筐体12の内部空間全体に広がって乱反射する問題が生じないから、機器の音響特性を格段に向上できる。
【0045】
また、小型音響素子13の電極13dと基板Pの電極P1との電気的接続を得るには、上述のように弾性コネクタ部3を両電極8b,P1の間に位置決めして挟み込ませるようにすればよいだけである。従って、従来技術のようにリード線を半田付けするような作業面及びコスト面での大きな負担が不要である上に、機器の筐体の内部空間に生じるデッドスペースを少なくすることが可能で省スペース化のニーズにも対応することができる。
【0046】
さらに、基板Pの電極P1と弾性接触するゴム状弾性体でなる押接リブ6,7は、それぞれ先端部6a,7aにかけて先細りする尖頭形状となっている。そのため配線等によって表面が凹凸している基板Pに対して押接すると、薄肉の先端部6a,7aが基板Pの凹凸に対して追従変形することが可能でありシール性が良好である。そしてこの先端部6a,7aよりも肉厚な基端側では、先端部6a,7bによる追従変形を弾力的に支持することができる。従って、基板Pの凹凸に追従変形しながらも確実な押接力を発揮して良好なシール性を持続的に得ることができる。また、先端部6a,7aが薄肉の尖頭形状であり、基板Pとの接触面積が小さいので、基板Pに突出状態で実装されている各種素子やチップ(図示略)との干渉も低減できるため、取付上の制約も少ない。
【0047】
また、シーリングコネクタ1の押接リブ6,7をベース部4の内周壁4a側と外周壁4b側に形成した、つまり内外二重で押接リブ6,7を形成したので、ボックス構造R2に対するシール性が高く、この点でも小型音響素子13の裏面13cからもれ出た音が、そのまま筐体12の内部空間全体に広がって乱反射する問題を抑制できる。このことに加え、内外二重の押接リブ6,7が形成されているため、押接リブ6,7の間への塵、埃、ゴミ等の異物や液体の侵入を確実に防止することができる。従って、それらの異物の付着を原因とする弾性コネクタ部3と電極P1の接触不良や、液体の付着による錆の発生に起因する接触不良を防止することができる。
【0048】
さらに、ゴム状弾性体でなるシーリングコネクタ1が基板Pと小型音響素子13に対して弾性接触するので、小型音響素子13の出力音により生じることのある基板P等の振動や、振動によるビビリ音を抑制することができる。さらに、ゴム状弾性体により機器内部から隔離された構造であるため、小型音響素子13の裏面13cからもれ出た音が機器内に搭載してある図示せぬマイクに伝達されるのを大幅に抑制できるため、エコーやハウリング現象も抑制することができる。
【0049】
そしてさらに、弾性コネクタ部3の導電路3bは、磁性導電媒体3a(本形態ではニッケル粒子)を数珠繋ぎに磁場配向して形成したものであるため、基板Pと小型音響素子13との間に圧縮状態で挟み込んで取付けた際に、その弾性コネクタ部3の領域R1における突っ張り抵抗が少ない。従って、弾性コネクタ部3が全体的に軟らかく弾性変形し易く、基板Pと小型音響素子13(電極P1,13d)に対する確実な押接による電気的接続を得ることができる。
【0050】
また、ガイド部材11のガイドベース11aは、シーリングコネクタ1との対向面11fが、シーリングパッキン2のベース部4の素子側面8の略全面に対して面接触する相対形状となっており、該対向面11fの反対面11gは小型音響素子13(電極13d)に対して接触している。従って、このガイド部材11によれば、シーリングコネクタ1の押接リブ6,7が圧縮変形しても高いシール性を確保するのに十分な反力を与えることができる。そして、ガイド部材11のガイドベース11aは、シーリングパッキン2のベース部4と略相対形状となっているため、シーリングコネクタ1に組み付けた際に、ガイド部材11がシーリングコネクタ1と一体的に組合わさる。従って、筐体12の内部空間に生じるデッドスペースを少なくすることができ、省スペース化のニーズにも対応できる。
【0051】
実施形態の変形例: 上記第1実施形態では、シーリングコネクタ1の材質であるゴム状弾性体としてシリコーンゴムを用いる例を示したが、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、ふっ化系熱可塑性エラストマー、イオン架橋系熱可塑性エラストマー等を利用することもできる。また、ボックス構造R2内の消音効果を高めるために、発泡剤を混入して硬化後に多孔質となるゴム状弾性体を利用してもよい。
【0052】
また、上記実施形態では、磁性導電媒体3aとしてニッケル粒子を例示したが、コバルト、鉄またはそれらを多く含む合金等の磁性導電材による粒子、繊維、細線状の磁性導電媒体や、例えば良導電性の金属を磁性導電材またはそれらを多く含む合金等によりめっき等により被覆した磁性金属複合体や、逆に良導電性の金属をそれらでめっき等により被覆した磁性金属複合体であってもよい。
【0053】
さらに、上記実施形態では、シリコーンゴム製のシーリングコネクタ1と硬質樹脂製のガイド部材11とを別体として形成したが、例えばシーリングコネクタ1を熱可塑性エラストマー等、ガイド部材11をポリプロピレン等として、これらを二色成形により一体形成してもよい。これによれば、一つの金型で一回の成形工程で同時にガイド部材を有するシーリングコネクタを製造することができるので部品点数が少ない分取付けが楽で、生産性も良い。
【0054】
また、上記実施形態では、シーリングコネクタ1の基板Pに対する押接リブ6,7を形成したが、小型音響素子13(電極13d)に対する押接リブを形成してもよい。
【0055】
第2実施形態〔図7〜図10〕
【0056】
この実施形態によるシーリングコネクタ14にも、シーリングパッキン15と弾性コネクタ部16とが形成されている。シーリングパッキン15を構成するベース部15aに円状に貫通形成した内周壁15bには、ベース部15aの一方面15cに対して突出する尖頭形状の押接リブ15dと、他方面15eに対して突出する有角形状の押接リブ15fが形成されている。また、弾性コネクタ部16は、第1実施形態の弾性コネクタ部3と同様にして形成したものである。
【0057】
以上のような概略構成のシーリングコネクタ14は、図8,図9で示すような小型音響素子17に対応して形成したものである。即ち、この小型音響素子17は、電極17aが素子部17bから突出した状態で設けられている。従って、このシーリングコネクタ14においては、押接リブ15d,15fの外側に弾性コネクタ部16が形成されている。
【0058】
そして、このシーリングコネクタ16を取付けるには、図8で示すように、図示せぬ機器の筐体18の取付凹部18aと基板Pの間に、小型音響素子17とシーリングコネクタ14とを圧縮状態で挟み込み、図示せぬ固定ネジを用いて基板Pを筐体18に対して固定する。これによって、図10で示すように、シーリングコネクタ14が圧縮状態で取付けられ、小型音響素子17の放音面17cとは反対側の裏面17dに、該裏面17d、シーリングコネクタ14の内周壁15b、押接リブ15d、押接リブ15f、基板Pによるボックス構造R3が形成される。これと共に、小型音響素子17の電極17dと基板Pの電極P2とが弾性コネクタ部16によって電気的に接続されることになる。
【0059】
この実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用・効果に加えて、更に第1実施形態で用いたガイド部材11がなく、シーリングコネクタ14のみで良いため、部品点数が少なく取付性を向上できる。また、電極17aが素子部17bから離れているような小型音響素子17であっても、素子部17bの裏面17dにおけるシール性が確保され、弾性コネクタ部16による電極17aと基板Pの電極P2との電気的接続も大変容易である。
【0060】
各実施形態に共通の変形例
【0061】
以上の各実施形態については、ボックス構造R2,3として密閉構造を形成したが、例えばシーリングコネクタ1,14や基板Pに通音孔を設けたボックス構造としてもよい。これによれば、低温特性を高めるために閉じこめられた音、特に中高音を意識的に該ボックス構造内から機器の内部空間に逃がして低音の音響特性を高めると共に前述の密閉構造の場合のように音がこもらない比較的クリアーな音響特性が得られるバスレフ型のスピーカ構造を得ることができる。
【0062】
【発明の効果】
本発明のシーリングコネクタによれば、前記説明で述べた各種の技術的思想に基づく効果を発揮することができるが、特に、シーリングパッキンにより機器に内蔵する小型音響素子の出力音の音響特性を向上することができ、且つ、弾性コネクタ部により小型音響素子と機器に内蔵するプリント回路基板との電気的接続を容易に得ることができるという顕著な効果を発揮できる。しかも、これらのシーリングパッキンと弾性コネクタ部とは一体形成されているので、機器の筐体の内部空間に生じるデッドスペースを少なくすることができ、省スペース化のニーズに対応することができる。
【0063】
また、本発明のシーリングコネクタの製造方法によれば、前記説明で述べた各種の優れた効果を発揮することができるが、特に、一回の成形工程で、シーリングパッキンと弾性コネクタ部とを同時に一体形成することが可能で、製造工程を簡略化できコスト面での負担も低減できるという顕著な効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態によるシーリングコネクタの説明図で、分図(a)は正面図、分図(b)は分図(a)のSA−SA線部分断面図、分図(c)は背面図。
【図2】弾性コネクタ部の導電路を模式的に示す説明図。
【図3】図1のシーリングコネクタの取付方法を示す分解図。
【図4】図3のガイド部材の説明図で、分図(a)は正面図、分図(b)は分図(a)のSB−SB線部分断面図。
【図5】図3の小型音響素子の説明図で、分図(a)は小型音響素子の放音面を示す正面図、分図(b)は分図(a)の放音面とは反対側の裏面を示す背面図。
【図6】図3の取付方法によるシーリングコネクタの使用状態説明図。
【図7】第2実施形態によるシーリングコネクタの説明図で、分図(a)は正面図、分図(b)は分図(a)のSC−SC線断面図。
【図8】図7のシーリングコネクタの取付方法を示す分解図。
【図9】図8の小型音響素子の放音面を示す正面図。
【図10】図8の取付方法によるシーリングコネクタの使用状態説明図。
【符号の説明】
1 シーリングコネクタ(第1実施形態)
2 シーリングパッキン
3 弾性コネクタ部
3a 磁性導電媒体
3b 導電路
4 ベース部
4a 内周壁
4b 外周壁
5 基板対向面
6 押接リブ
6a 先端部
7 押接リブ
7a 先端部
8 素子側面
9 押接リブ
10 押接リブ
11 ガイド部材
11a ガイドベース
11b 孔部
11c 外周壁
11d 側板
11e 内周壁
11f 対向面
11g 反対面
12 筐体
12a 取付凹部
12b 放音孔
13 小型音響素子
13a 放音面
13b 出力孔
13c 裏面
13d 電極
14 シーリングコネクタ(第2実施形態)
15 シーリングパッキン
15a ベース部
15b 内周壁
15c 一方面
15d 押接リブ
15e 他方面
15f 押接リブ
16 弾性コネクタ部
17 小型音響素子
17a 電極
17b 素子部
17c 放音面
17d 裏面
18 筐体
18a 取付凹部
B1,B2,B3 クッション部材
P 基板(プリント回路基板)
P1,P2 電極
X 導電接続方向
R1 領域
R2 ボックス構造
R3 ボックス構造

Claims (16)

  1. 環状の内周壁を有するシーリングパッキンと、筐体内に収容される小型音響素子の電極とプリント回路基板の基板電極とを導通接続する弾性コネクタ部と、を一体に有するシーリングコネクタであって、
    前記筐体の放音孔と対峙する前記小型音響素子の放音面とは反対側の裏面に対して一方端部が接触する筒状の内周壁を有するガイド部材を備えており
    前記シーリングパッキンは、前記内周壁の一方端部が前記基板面に対して突き当たり弾性変形して密着し、前記内周面の他方端部が前記ガイド部材の内周壁の他方端部に対して突き当たり弾性変形して密着することで、前記ガイド部材の内周壁とともに前記小型音響素子の裏面と前記プリント回路基板の基板面とが離れて対向するボックス構造の閉断面空間を形成するシーリングコネクタ。
  2. 弾性コネクタ部を柱状に形成し、ガイド部材に該柱状の弾性コネクタを挿通して保持する孔部を設けた請求項1記載のシーリングコネクタ。
  3. ガイド部材とシーリングパッキンとの組合わせ面を面接触する相対形状とした請求項1又は請求項2記載のシーリングコネクタ。
  4. ガイド部材が硬質樹脂の成形体であり、シーリングパッキンと弾性コネクタ部がゴム状弾性体の成形体である請求項1〜請求項3何れか1項記載のシーリングコネクタ。
  5. ガイド部材とシーリングパッキン及び弾性コネクタ部とが二色成形体である請求項4記載のシーリングコネクタ。
  6. 筒状の内周壁を有するシーリングパッキンと、筐体内に収容される小型音響素子の電極とプリント回路基板の基板電極とを導通接続する弾性コネクタ部と、を一体に有するシーリングコネクタであって、
    前記シーリングパッキンは、前記内周壁の一方端部が前記基板面に対して突き当たり弾性変形して密着し、前記内周壁の他方端部が前記筐体の放音孔と対峙する前記小型音響素子の放音面とは反対側の裏面に対して突き当たり弾性変形して密着することで、前記小型音響素子の裏面と前記プリント回路基板の基板面とが離れて対向するボックス構造の閉断面空間を形成するシーリングコネクタ。
  7. シーリングパッキンと弾性コネクタ部とがゴム状弾性体の成形体である請求項6記載のシーリングコネクタ。
  8. 弾性コネクタ部を突起状に形成し、シーリングパッキンの内周壁を筒軸方向で該突起状の弾性コネクタ部よりも突出させて形成する請求項1〜請求項7何れか1項記載のシーリングコネクタ。
  9. シーリングパッキンの内周壁の端部に先細りする尖頭形状の押接リブを設ける請求項1〜請求項8何れか1項記載のシーリングコネクタ。
  10. シーリングパッキンの内周壁の外側に、プリント回路基板の基板面に対して突き当たり弾性変形して密着する環状の外周壁を設ける請求項1〜請求項9何れか1項記載のシーリングコネクタ。
  11. 弾性コネクタ部を内周壁と外周壁との間に形成する請求項1記載のシーリングコネクタ。
  12. 弾性コネクタ部を、ゴム状弾性体と、導通接続方向に数珠繋ぎに配設してなる導電路を形成する磁性導電媒体とで形成した請求項1〜請求項1何れか1項記載のシーリングコネクタ。
  13. 放音孔を有する小型情報通信機器の筐体と、
    放音孔と対峙する放音面を有する小型音響素子と、
    放音面とは反対側の小型音響素子の裏面と対向するプリント回路基板と、
    小型音響素子とプリント回路基板の電極どうしを導通接続する弾性コネクタ部及び内周壁を設けたシーリングパッキンを有するシーリングコネクタと、を備えており、
    シーリングパッキンの前記内周壁の一方端部を小型音響素子の裏面に対して突き当てて密着させるとともに前記内周壁の他方端部をプリント回路基板の基板面に対して突き当てて密着させ、前記小型音響素子の裏面と前記基板面との間に前記シーリングパッキンの内周壁が介在して、前記小型音響素子の裏面と前記基板面とが離間するボックス構造の閉断面空間を形成した小型情報通信機器の内部音響構造。
  14. 放音孔を有する小型情報通信機器の筐体と、
    前記放音孔と対峙する放音面を有する小型音響素子と、
    前記放音面とは反対側の小型音響素子の裏面と対向するプリント回路基板と、
    前記小型音響素子の裏面に配置するガイド部材と、
    前記小型音響素子と前記プリント回路基板の電極どうしを導通接続する弾性コネクタ部及び前記ガイド部材と前記プリント回路基板との間に介在するシーリングパッキンを有するシーリングコネクタと、を備えており、
    ガイド部材とシーリングパッキンとに相互に連通する環状の内周壁を設け、
    前記シーリングパッキンの内周壁の一方端部を対向するガイド部材の内周壁の開口縁に対して突き当てて密着させるとともに、前記シーリングパッキンの内周の他方端部を対向するプリント回路基板の基板面に対して突き当てて密着させ、前記小型音響素子の裏面と前記基板面との間に、前記ガイド部材の内周壁と前記シーリングパッキンの内周壁とが相互に連通しつつ介在して、前記小型音響素子の裏面と前記基板面とが離間するボックス構造の閉断面空間を形成した小型情報通信機器の内部音響構造。
  15. プリント回路基板またはシーリングコネクタに通音孔を形成してある請求項1又は請求項1記載の小型情報通信機器の内部音響構造。
  16. シーリングコネクタが請求項1〜請求項1の何れか1項記載のシーリングコネクタである請求項1〜請求項1何れか1項記載の小型情報通信機器の内部音響構造。
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