JP3785801B2 - 湿式製版機の定着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は湿式製版機の定着装置に関し、特に、特願平9−82074号出願及び特願平9−289046号出願の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、現像液でマスターの表面の静電潜像を現像する湿式製版機においては、現像装置で静電潜像を現像した後、リンス・スクイズ装置で余分な現像液を除去し、定着装置でトナー像を定着かつ乾燥させる。
【0003】
図7はこのような湿式製版機の定着装置を示し、定着装置フレームAにはマスターXの搬送方向に整列した予熱側パネルヒータB及び乾燥側パネルヒータCが配置され、図示を省略したリンス・スクイズ装置から取り込まれたマスターXは中間搬送ローラD及び出口搬送ローラEにより搬送される間に、その表面のトナー像の定着と乾燥が行われる。なお、図7の符号”F”はマスターXを乾燥側パネルヒータの表面に密着させるための押えローラである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような構造の定着装置においては、リンス・スクイズ装置から水分を含んだ状態のマスターXが取り込まれることになるが、特に、同マスターXの裏面には、余剰トナーを含んだ液滴が付着した状態にある。
このため、予熱側パネルヒータB及び乾燥側パネルヒータCによる余熱・乾燥の場合、マスターXの裏面の余剰トナーが予熱側パネルヒータB及び乾燥側パネルヒータCの表面b,cに転写され、”カタマリ”状態に成長する。
この結果、予熱側パネルヒータB及び乾燥側パネルヒータCの表面b,cのコビリ付いた”カタマリ”にマスターXの先端エッジが衝合し、”ジャム”の原因となったり、同”カタマリ”が唐突に予熱側パネルヒータB及び乾燥側パネルヒータCの表面b,cから剥離してマスターX表面に付着して非画像部を汚染したり、マスターX裏面に付着して排出されると、既にストッカー上に排出されているマスターに重なった時、同マスター表面に転写付着し、非画像部を汚染することがある。
【0005】
このような事態が発生すると、オフセット印刷時にマスター上の汚染された部分がインキを引き、印刷物に”地汚れ”と称される印刷の汚れが生じる問題があった。
【0006】
このため、本出願人は、マスターの搬送方向とは逆方向に歩進運動されるクリーニングウエブをパネルヒータの表面に積層し、同クリーニングウエブによりマスター裏面の余剰液を吸着させる湿式製版機の定着装置を特願平9−82074号出願で提案した。即ち、このクリーニングウエブによると、マスターXの裏面の”ヨゴレ”やパネルヒータの表面の汚損を防止できるが、この湿式製版機の定着装置においても、クリーニングウエブのセット時の取扱性に課題がある。
つまり、この湿式製版機の定着装置にあっては、パネルヒータの表面にクリーニングウエブを弛みなく張る必要があるけれども、前述した特許出願のインチング装置では、消費されたクリーニングウエブを新たなクリーニングウエブと取り替える場合、インチング装置の電磁ソレノイドを遠隔操作して、クリーニングウエブを緊張状態にセットすることになる。
【0007】
しかしながら、このようなクリーニングウエブの遠隔操作は、非常に煩わしい操作となるばかりでなく、クリーニングウエブのユーザ取り替えを困難にするから、不慣れな者でも、新たなクリーニングウエブを弛みなく、緊張状態にセットできる構造を特願平9−289046号出願で提案した。
ところが、この特願平9−289046号出願の定着装置は、定着装置が予熱側パネルヒータと乾燥側パネルヒータとに分割される形式の構造に限定されるから、前述したクリーニングウエブによる利点をもつ比較的小型の定着装置には、直ちに適用できない問題を含んでいる。
【0008】
本発明の第1の目的は、以上に述べたような従来の湿式製版機の定着装置の問題に鑑み、クリーニングウエブの利点であるパネルヒータ表面の汚損防止、マスターの”ジャム”頻度低下、余剰トナーによるマスター表面の汚染阻止効果を充分に発揮させて、不慣れな者でも、新たなクリーニングウエブを弛みなく、緊張状態にセットできる比較的小型の定着装置を得るにある。
また、本発明の第2の目的は、前記第1の目的を達成できる湿式製版機の定着装置であって、クリーニングウエブの巻径に拘りなく、一定割合でクリーニングウエブを歩進できる湿式製版機の比較的小型の定着装置を得るにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記第1の目的を達成するため、本発明は、現像液で現像されたマスター表面の静電潜像化画像を乾燥・定着させるパネルヒータと、前記パネルヒータの表面に積層されかつ同パネルヒータの一端に位置させたウエブ巻取ボビンで巻き取られるクリーニングウエブとを備え、同クリーニングウエブによりマスター裏面の余剰液を吸着させる湿式製版機の定着装置において、前記ウエブ巻取ボビンを支持するボビン取付端及び指先で自由に回動できる手動操作端を有する巻取軸と、この巻取軸に嵌められかつ装置固定部の電磁ソレノイドで往復回動されるクラッチスリーブの一方向の回動運動のみを前記巻取軸に伝達する第1ワンウエイクラッチと、前記巻取軸に嵌められかつ前記手動操作端による前記巻取軸の巻き取り方向の強制回動を許容する第2ワンウエイクラッチとを備え、前記クリーニングウエブは、乾燥・定着パネルヒータの表面全体を覆った状態で緊張状態におかれかつ前記乾燥・定着パネルヒータの出口側に配置されるウエブ元巻ボビンから繰り出されて前記乾燥・定着パネルヒータの入口側に位置されるウエブ巻取ボビンに巻き取られる湿式製版機の定着装置を提案するものである。
【0010】
また、前述した第2の目的は、本発明によれば、マスターの搬送路途中に配置された乾燥・定着パネルヒータと、中継ローラを経由して乾燥・定着パネルヒータの表面全体を覆った状態で緊張状態におかれかつ前記乾燥・定着パネルヒータの出口側に配置されるウエブ元巻ボビンから繰り出されて同乾燥・定着パネルヒータの入口側に位置されるウエブ巻取ボビンに巻き取られるクリーニングウエブとを備える湿式製版機の定着装置であって、前記ウエブ巻取ボビンを支持するボビン取付端及び指先で自由に回動できる手動操作端を有する巻取軸と、この巻取軸に嵌められかつ装置固定部の電磁ソレノイドで往復回動されるクラッチスリーブの一方向の回動運動のみを前記巻取軸に伝達する第1ワンウエイクラッチと、前記ボビン取付端に設けるボビン受けと前記ウエブ巻取ボビンとの間に介装されかつ同ボビン受けへの一定トルク以上のトルク伝達を防止するトルクリミッタと、前記巻取軸の駆動側スプロケットと前記中継ローラを回転させる従動側スプロケットとの間に掛け渡されかつ前記電磁ソレノイドによる歩進運動を同中継ローラに伝達するタイミングベルトと、前記巻取軸に嵌められかつ前記手動操作端による前記巻取軸の巻き取り方向の強制回動を許容する第2ワンウエイクラッチとを備える湿式製版機の定着装置により達成される。
【0011】
【実施例】
以下、図1から図6について本発明の実施例の詳細を説明する。
図1から図4は本発明の第1実施例を示し、図1は本発明を施した湿式製版機である。即ち、図1において、真空吸着ヘッド1によってマスター載置台2から1枚ずつ取り出されたマスターXは、帯電器3を通った後、露光ステージ4に搬送され、同露光ステージ4に停止された状態で、原稿台5上の原稿6の光学像を投影するミラー7及び撮影レンズ8により原稿像を静電潜像化される。
【0012】
そして、静電潜像化されたマスターXは現像液スプレー9aをもつ現像装置9でトナー現像され、顕像化されたマスターXはリンス・スクイズ装置10に供給されて、余分な現像液が除去され、詳細を後述する図2示の定着装置11に搬送され、この定着装置11でトナー像を定着かつ乾燥された後、排紙トレー12上に取り出されることになる。
【0013】
図2は図1に示された定着装置11の詳細を示し、この定着装置11は、定着装置フレーム13に対してはマスターXの搬送方向に隣り合った状態の乾燥・定着パネルヒータ14が支持されている。図示は省略するけれども、これらの乾燥・定着パネルヒータ14には電熱ヒータがそれぞれ付設され、これらの電熱ヒータにより乾燥・定着パネルヒータ14が加熱されることになる。
【0014】
また、前記定着装置フレーム13には、乾燥・定着パネルヒータ14上へマスターXを取り込む入口搬送ローラ15及び同乾燥・定着パネルヒータ14から乾燥されたマスターXを排出する出口搬送ローラ16が支持され、これらの入口搬送ローラ15及び出口搬送ローラ16によりマスターXが矢印方向に搬送される。前記乾燥・定着パネルヒータ14の後半部表面には複数の押えローラ17が配置され、これらの押えローラ17によって乾燥されるマスターXの裏面が乾燥・定着パネルヒータ14の表面に密着されるのは従来と同様である。
【0015】
本発明によれば、前記乾燥・定着パネルヒータ14の表面は、マスターXとは逆方向に歩進運動されるクリーニングウエブ20で被覆される。乾燥・定着パネルヒータ14の幅と略同じ幅をもつ同クリーニングウエブ20は、耐熱性をもつ極薄の不織布、例えばアラミド/ポリエステル混成布、グラスウール繊維からなるもので、前記乾燥・定着パネルヒータ14の出口側下部に配置されるウエブ元巻ボビン20Aから引き出される。
即ち、ウエブ元巻ボビン20Aから引き出されたクリーニングウエブ20は、乾燥・定着パネルヒータ14の表面に展開され、同乾燥・定着パネルヒータ14の入口側下部のウエブ巻取ボビン20Bに巻き取られる。
【0016】
また、曲面状の乾燥・定着パネルヒータ14に対するクリーニングウエブ20の密着性を良好とするには、乾燥・定着パネルヒータ14及びその両側に配置する2対のガイドローラ22の平行度を微調整するだけで、幅のあるクリーニングウエブ20を”シワ”を生じることなく、緊張状態におくことができる。
【0017】
前記ウエブ元巻ボビン20Aに臨んでは支点軸23で基部を定着装置フレーム13に枢支されたブレーキシュー24が設けられ、このブレーキシュー24の先端部寄りの部分には付勢スプリング25の自由端部が掛けられるから、同付勢スプリング25の力により同ブレーキシュー24の中間部がウエブ元巻ボビン20Aに巻かれたクリーニングウエブ20に圧接され、同ウエブ元巻の緩みが同ブレーキシュー24の作用により防止される。
【0018】
図3及び図4は前述したウエブ巻取ボビン20Bの駆動部を示し、同駆動部は定着装置フレーム13の軸受26に貫通状態におかれた回転可能な巻取軸27を備えている。即ち、前記定着装置フレーム13の内部に位置される同巻取軸27のボビン取付端27aにはクリーニングウエブ20を巻き取るウエブ巻取ボビン20Bが支持され、また、定着装置フレーム13の外部に突出状態におかれた同巻取軸27の手動操作端27bを摘むことにより、新たなクリーニングウエブ20をセットする際に、巻取軸27を強制的に回転操作できる。
【0019】
前記定着装置フレーム13の外面には固定ブラケット28により電気信号により励磁できる電磁ソレノイド29が固定され、この電磁ソレノイド29のプランジャ29aは圧縮スプリング30により戻り方向に付勢してある。そして、図4から理解されるように、前記巻取軸27の中間部には、クラッチスリーブ31aの図3の反時計方向の回動運動のみを巻取軸27に伝達できる第1ワンウエイクラッチ31が支持され、この第1ワンウエイクラッチ31の同クラッチスリーブ31aには回動部材32が固定され、この回動部材32の連結溝33は前記プランジャ29aの先端にピン結合する連結部材34の駆動ピン35に係合してある。
したがって、電磁ソレノイド29の励磁によりプランジャ29aが圧縮スプリング30の力に抗して図3の左方向に駆動されると、連結部材34を介して回動部材32及びクラッチスリーブ31aが巻取軸27を中心として一定角度だけ反時計方向に回動されるから、この回動部材32の回動運動が第1ワンウエイクラッチ31を介して巻取軸27に伝達されることになる。
【0020】
また、前記巻取軸27の中間部には第1ワンウエイクラッチ31に隣り合わされた第2ワンウエイクラッチ36が取り付けられ、巻取軸27の図3の反時計方向のみの強制回転を許容する同第2ワンウエイクラッチ36のクラッチスリーブ36aは、前記定着装置フレーム13の外面の取付ブラケット37に固定される。
したがって、同第2ワンウエイクラッチ36の存在により、第1ワンウエイクラッチ31及び電磁ソレノイド29に拘りなく、巻取軸27の手動操作端27bを摘んで巻取軸27を強制的に回動できるから、巻取軸27を介してウエブ巻取ボビン20Bを反時計方向に強制回動できる。このため、新たなクリーニングウエブ20を定着装置11にセットする場合、迅速にクリーニングウエブ20の弛みを除去して、乾燥・定着パネルヒータ14に対してクリーニングウエブ20を緊張状態におくことができる。
【0021】
第1実施例による湿式製版機の定着装置11は、以上のような構造であるから、電磁ソレノイド29の間欠的な励磁によりクリーニングウエブ20をマスターXの移動方向とは逆方向に歩進送りされるから、汚れたクリーニングウエブ20をウエブ巻取ボビン20Bに巻き取って、乾燥・定着パネルヒータ14の表面のクリーニングウエブ20を常に新たなものに維持できる。
【0022】
また、消費されたクリーニングウエブ20を新たなものに取り換える場合は、20Aから繰り出したクリーニングウエブ20を乾燥・定着パネルヒータ14を経由して、巻取軸27に支持されたウエブ巻取ボビン20Bに引き取らせればよいが、この取り換え時のクリーニングウエブ20の弛みは迅速かつ簡単に除去できる。つまり、ウエブ元巻ボビン20Aとウエブ巻取ボビン20Bとの間にクリーニングウエブ20を張った後、巻取軸27の手動操作端27bを摘んで、同巻取軸27を強制的に反時計方向に回転すれば、クリーニングウエブ20はウエブ巻取ボビン20Bに自然に引き取られるから、乾燥・定着パネルヒータ14の表面のクリーニングウエブ20を緊張状態に簡単にセットできる。
換言すれば、ウエブ元巻ボビン20Aとウエブ巻取ボビン20Bとの間にクリーニングウエブ20を単に張った状態では、クリーニングウエブ20の弛みしわにマスターXの先端が引っ掛かって、”ジャム”なることがあるが、手動操作端27bによる巻取軸27の強制回動により、クリーニングウエブ20を簡単に緊張状態におくことができるから、ユーザであっても、簡単にクリーニングウエブ20を取り換えることができる。
【0023】
図5及び図6は本発明の第2実施例による湿式製版機の定着装置11Aを示し、この実施例の特徴はウエブ巻取ボビン20Bの巻径変化に拘りなく、電磁ソレノイド29Aの定期的な励磁により常に一定長さのクリーニングウエブ20を歩進送りできる点にある。
【0024】
第1実施例の場合と同様に、前記ウエブ元巻ボビン20Aに臨んでは支点軸23Aで基部を定着装置フレーム13Aに枢支されたブレーキシュー24Aが設けられ、このブレーキシュー24Aの先端部寄りの部分には付勢スプリング25Aの自由端部が掛けられるから、同付勢スプリング25Aの力により同ブレーキシュー24Aの中間部がウエブ元巻ボビン20Aに巻かれたクリーニングウエブ20に圧接され、同ウエブ元巻の緩みが同ブレーキシュー24Aの作用により防止される。
【0025】
図5及び図6の同駆動部は定着装置フレーム13Aの軸受26Aに貫通状態におかれた回転可能な巻取軸27Aを備えている点では第1実施例の場合と同様である。
第2実施例の場合、前記定着装置フレーム13Aの内部に位置される同巻取軸27Aのボビン取付端27aにはトルクリミッタ38を介して円筒形のボビン受け39が支持され、このボビン受け39に対してクリーニングウエブ20を巻き取るウエブ巻取ボビン20Bが支持される。
なお、巻取軸27Aは、定着装置フレーム13Aの外部に突出状態におかれた同巻取軸27Aの手動操作端27bを摘むことにより強制的に回転操作できる点でも第1実施例の場合と同様である。
【0026】
第2実施例による湿式製版機の定着装置11Aの詳細を説明すると、前記定着装置フレーム13Aの外面には固定ブラケット28Aにより駆動用電磁ソレノイド29Aが固定され、この電磁ソレノイド29Aのプランジャ29aは圧縮スプリング30Aにより戻り方向に付勢してある。
そして、図6から理解されるように、前記巻取軸27Aの中間部には、クラッチスリーブ31aの図5の反時計方向の回動運動のみを巻取軸27Aに伝達できる第1ワンウエイクラッチ31Aが支持され、この第1ワンウエイクラッチ31Aの同クラッチスリーブ31aには回動部材32Aが固定され、この回動部材32Aの連結溝33Aは前記プランジャ29aの先端にピン結合する連結部材34Aの駆動ピン35Aに係合してある。
したがって、電磁ソレノイド29Aの励磁によりプランジャ29aが圧縮スプリング30Aの力に抗して図5の左方向に駆動されると、連結部材34Aを介して回動部材32A及びクラッチスリーブ31aが巻取軸27Aを中心として一定角度だけ反時計方向に回動されるから、この回動部材32Aの回動運動が第1ワンウエイクラッチ31Aを介して巻取軸27Aに伝達されることになるが、同巻取軸27Aとボビン受け39との間にトルクリミッタ38が介装してあるため、巻取軸27Aの一定トルク以上の回転力はウエブ巻取ボビン20Bには伝達されない。
【0027】
また、前記巻取軸27Aの中間部には第1ワンウエイクラッチ31Aに隣り合わされた第2ワンウエイクラッチ36Aが取り付けられ、巻取軸27Aの図5の反時計方向のみの強制回転を許容する同第2ワンウエイクラッチ36Aのクラッチスリーブ36aは、前記定着装置フレーム13Aの外面の取付ブラケット37Aに固定されるので、第1ワンウエイクラッチ31A及び電磁ソレノイド29Aに拘りなく、巻取軸27Aの手動操作端27bを摘んで巻取軸27Aを強制的に回動できるから、新たなクリーニングウエブ20を定着装置11Aにセットする場合、迅速にクリーニングウエブ20の弛みを除去して、乾燥・定着パネルヒータ14に対してクリーニングウエブ20を緊張状態におくことができる。
【0028】
一方、クリーニングウエブ20を一定ピッチずつ歩進させるため、前記巻取軸27Aの中間部には小径の駆動側スプロケット40が、また、中継ローラ21Aの中心軸には大径の従動側スプロケット41が固定され、これらの駆動側スプロケット40と従動側スプロケット41との間に掛け渡したタイミングベルト42により中継ローラ21Aが減速された速度で図5の反時計方向に間欠的に歩進運動される。
【0029】
第2実施例による湿式製版機の定着装置11Aは、以上のような構造であるから、消費されたクリーニングウエブ20を新たなものに取り換える場合は、ウエブ元巻ボビン20Aから繰り出したクリーニングウエブ20を乾燥・定着パネルヒータ14、中継ローラ21A、乾燥・定着パネルヒータ14を経由して、巻取軸27に支持されたウエブ巻取ボビン20Bに引き取らせればよいが、この場合、ウエブ元巻ボビン20Aとウエブ巻取ボビン20Bとの間にクリーニングウエブ20を張った後、巻取軸27Aの手動操作端27bを摘んで、同巻取軸27Aを強制的に反時計方向に回転すれば、クリーニングウエブ20はウエブ巻取ボビン20Bに自然に引き取られるから、乾燥・定着パネルヒータ14の表面のクリーニングウエブ20を緊張状態に簡単にセットできる。
【0030】
湿式製版機の定着装置11Aの運転中、電磁ソレノイド29Aが間欠的に励磁されると、この電磁ソレノイド29Aのプランジャ29aの運動は、第1ワンウエイクラッチ31Aを介して、ボビン受け39及び駆動側スプロケット40に伝達されることになるが、駆動側スプロケット40の反時計方向の回動運動はタイミングベルト42及び従動側スプロケット41を介して中継ローラ21Aに伝達され、この中継ローラ21Aの減速された回動運動によりクリーニングウエブ20が一定寸法ずつウエブ巻取ボビン20Bの方向に送られる。
【0031】
これと同時に、巻取軸27Aの間欠的な回動運動を伝えられたボビン受け39によりウエブ巻取ボビン20Bも反時計方向に間欠的に回動されるけれども、巻取軸27Aのボビン取付端27aとボビン受け39との間には一定トルク以上のトルク伝達を阻止するトルクリミッタ38が存在するので、同トルクリミッタ38の内部での滑り運動で、ウエブ巻取ボビン20Bは中継ローラ21Aの歩進送り分だけのクリーニングウエブ20を巻き取ることになる。
【0032】
この結果、第2実施例の湿式製版機の定着装置11Aによると、ウエブ巻取ボビン20Bの巻径に拘りなく、クリーニングウエブ20を一定ピッチずつ歩進できるから、ウエブ巻取ボビン20Bやウエブ元巻ボビン20Aの巻径変化の影響を受けずに、常に一定割合のクリーニングウエブ20を乾燥・定着パネルヒータ14や乾燥・定着パネルヒータ14に供給して、クリーニングウエブ20の汚れ状態を充分に管理できる。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1記載の本発明によれば、クリーニングウエブの取り換え時やセット時に、巻取軸を手動操作するだけで、クリーニングウエブの弛みを簡単かつ迅速に除去できる比較的小型の湿式製版機の定着装置を得ることができる。
また、請求項2記載の発明によれば、比較的小型で、ウエブ巻取ボビンやウエブ元巻ボビンの巻径の変化に拘りなく、電磁ソレノイドの間欠的な励磁により一定ピッチずつのクリーニングウエブを歩進送りできる浄化能力に優れた構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を施した湿式製版機の断面図である。
【図2】本発明の第1実施例による定着装置の断面図である。
【図3】一部を切欠いて示す同定着装置の要部拡大正面図である。
【図4】図3の4−4線に沿う拡大断面図である。
【図5】本発明の第2実施例による定着装置の一部拡大正面図である。
【図6】図5の6−6線に沿う同定着装置の拡大断面図である。
【図7】従来の定着装置の断面図である。
【符号の説明】
X マスター
13,13A 定着装置フレーム
14 乾燥・定着パネルヒータ
15 入口搬送ローラ
16 出口搬送ローラ
20 クリーニングウエブ
20A ウエブ元巻ボビン
20B ウエブ巻取ボビン
21A 中継ローラ
26,26A 軸受
27,27A 巻取軸
27a ボビン取付端
27b 手動操作端
29,29A 電磁ソレノイド
31,31A 第1ワンウエイクラッチ
32,32A 回動部材
36,36A 第2ワンウエイクラッチ
38 トルクリミッタ
39 ボビン受け
40 駆動側スプロケット
41 駆動側スプロケット
42 タイミングベルト

Claims (2)

  1. 現像液で現像されたマスター表面の静電潜像化画像を乾燥・定着させるパネルヒータと、前記パネルヒータの表面に積層されかつ同パネルヒータの一端に位置させたウエブ巻取ボビンで巻き取られるクリーニングウエブとを備え、同クリーニングウエブによりマスター裏面の余剰液を吸着させる湿式製版機の定着装置において、前記ウエブ巻取ボビンを支持するボビン取付端及び指先で自由に回動できる手動操作端を有する巻取軸と、この巻取軸に嵌められかつ装置固定部の電磁ソレノイドで往復回動されるクラッチスリーブの一方向の回動運動のみを前記巻取軸に伝達する第1ワンウエイクラッチと、前記巻取軸に嵌められかつ前記手動操作端による前記巻取軸の巻き取り方向の強制回動を許容する第2ワンウエイクラッチとを備え、前記クリーニングウエブは、乾燥・定着パネルヒータの表面全体を覆った状態で緊張状態におかれかつ前記乾燥・定着パネルヒータの出口側に配置されるウエブ元巻ボビンから繰り出されて前記乾燥・定着パネルヒータの入口側に位置されるウエブ巻取ボビンに巻き取られることを特徴とする湿式製版機の定着装置。
  2. マスターの搬送路途中に配置された乾燥・定着パネルヒータと、中継ローラを経由して乾燥・定着パネルヒータの表面全体を覆った状態で緊張状態におかれかつ前記乾燥・定着パネルヒータの出口側に配置されるウエブ元巻ボビンから繰り出されて同乾燥・定着パネルヒータの入口側に位置されるウエブ巻取ボビンに巻き取られるクリーニングウエブとを備える湿式製版機の定着装置であって、前記ウエブ巻取ボビンを支持するボビン取付端及び指先で自由に回動できる手動操作端を有する巻取軸と、この巻取軸に嵌められかつ装置固定部の電磁ソレノイドで往復回動されるクラッチスリーブの一方向の回動運動のみを前記巻取軸に伝達する第1ワンウエイクラッチと、前記ボビン取付端に設けるボビン受けと前記ウエブ巻取ボビンとの間に介装されかつ同ボビン受けへの一定トルク以上のトルク伝達を防止するトルクリミッタと、前記巻取軸の駆動側スプロケットと前記中継ローラを回転させる従動側スプロケットとの間に掛け渡されかつ前記電磁ソレノイドによる歩進運動を同中継ローラに伝達するタイミングベルトと、前記巻取軸に嵌められかつ前記手動操作端による前記巻取軸の巻き取り方向の強制回動を許容する第2ワンウエイクラッチとを備えることを特徴とする湿式製版機の定着装置。
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