JP4675128B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
近年、紙のリサイクル化や紙の白色度を向上させるために、使用される充填材(填料)等の影響によって、オフセット防止液を供給する塗布ローラやオフセット防止液供給口に付着堆積する紙粉量の増加が目立ってきた。そしてこの紙粉が多くなると、トナーの粘着性により、クリーニングローラで回収しきれない汚損物が塗布ローラの表面に残留するようになり、上述したように塗布ローラの性能低下や、画像品質の低下を招くという問題があった。
本発明は、塗布ローラの表面やオフセット防止液供給部分に紙粉を残留させることがなく、塗布ローラの性能低下を防止し、かつ画像品質の低下を防止することができる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項2記載の発明は、記オフセット防止液供給口のクリーニング後、オフセット防止液供給ノズルのオフセット防止液供給口と塗布ローラが接触した状態で、画像形成動作前に加熱ローラまたは加熱ベルトを1周分以上回転させる定着装置を特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の定着装置を備えた画像形成装置を特徴とする。
図1は本発明の実施の形態に係る定着装置の全体構成図である。この定着装置は、内部に熱源を有する加熱ローラ1と、大径テンションローラ2及び小径テンションローラ3とで定着ベルト4をエンドレスに張架し、矢印方向へ走行させている。
そして、定着ベルト4を介して加圧ローラ5を加熱ローラ1に圧接している。また定着ベルト4を介して塗布ローラ6とクリーニングローラ7を加熱ローラ1に当接している。塗布ローラ6の近傍には、オフセット防止液を充填したオフセット防止液タンク8が配置されており、オフセット防止液タンク8からオフセット防止液供給ノズル9が塗布ローラ6の周面に向けて延びている。
オフセット防止液の供給、及びオフセット防止液の供給部のクリーニングに付いては図2、図3で後述する。本発明の定着装置は、周知の電子写真方式の画像形成装置に搭載される。
画像形成装置の給紙部から給紙される記録紙には、電子写真プロセス手段によって感光体上に形成されたトナー像が転写され、その記録紙は図1における下方から定着装置内に進入する。そして加熱ローラ1と加圧ローラ5のニップ部を通過する過程で未定着トナー像が定着される。記録紙に直接接触する定着ベルト4の表面には塗布ローラ6によりオフセット防止液が塗布される。また定着ベルト4の表面はクリーニングローラ7でクリーニングされる。
オフセット防止液供給ノズル9の先端部には、塗布ローラ6側に向けてオフセット防止液供給口10が設けてあり、オフセット防止液タンク8内のオフセット防止液は、オフセット防止液供給ノズル9を通りオフセット防止液供給口10から塗布ローラ6に供給される(図2の状態)。このオフセット防止液供給動作は画像形成動作中に行われる。タンク8は例えばポンプを利用してノズル9内にオフセット防止液を押し出すように構成してもよいし、吸液性、液保持性に優れた軟質の多孔質材などをノズル内に配置して常時タンク内の液を吸い上げて供給口内に位置する吸液材9aに液を含ませた状態としてもよい。
またオフセット防止液供給口10近傍で、塗布ローラ6の回転方向(時計回り方向)下流側にはクリーニング部材11が待機している。このクリーニング部材11は塗布ローラ6の回動支軸13に一端を軸支されたアーム12の先端に取り付けられる。オフセット防止液供給ノズル9の供給口10の内部には必要に応じてオフセット防止液を保持する軟質の多孔質材等9aを配置する。
クリーニング部材11は、アーム12の回転に伴って反時計回り方向に回転する過程で、オフセット防止液供給ノズル9を押し広げながら(オフセット防止液供給ノズル9を塗布ローラ6から離間する方向に撓ませながら)オフセット防止液供給口10と摺接し、オフセット防止液供給口10をクリーニングするようになっている。ここでオフセット防止液供給ノズル9は弾力性の部材で構成され、画像形成動作中は図2のように、塗布ローラ6に圧接している。
画像形成動作が終了すると、図3に示すようにクリーニング部材11は、アーム12の回転に伴って反時計回り方向に回転し、オフセット防止液供給ノズル9を押し広げながらオフセット防止液供給口10と摺接し、オフセット防止液供給口10をクリーニングする。クリーニングにより供給口10の下部に溜まった汚損物は自重、或いはクリーニング部材11による押出しによって下方へ落下する。汚損物の落下経路には図示しない汚損物受けを配置して汚損物が定着ベルト4その他に付着することがないように配慮する。
或いは、例えばアーム12が常時においては図2の待機位置に位置するように弾性部材によってアーム12を時計回り方向へ付勢する一方で、待機位置にて停止するようにストッパ機構を設ける。一方、クリーニング動作を実施する際には、モータからの駆動力やソレノイド等の駆動力を利用して図3の位置へ向かうように反時計回り方向へ回動させる。これらの駆動力を解除すると上記弾性部材の復帰力によってアーム12が図2の位置に戻るように構成する。
或いは、塗布ローラ6の回転方向が図示と逆方向の場合には、アーム12が常時においては図2の待機位置に位置するように弾性部材によってアーム12を時計回り方向へ付勢する一方で、待機位置にて停止するようにストッパ機構を設け、更にクリーニング時には塗布ローラの支軸13からの駆動力をアーム12に伝達させて弾性部材に抗してアーム12を図3の位置まで移動させ、その時点で支軸13からの駆動力の伝達を解除してアーム12を図2の位置まで復帰させるように構成してもよい。支軸13からアーム21への駆動力伝達のオン、オフは例えば電磁クラッチによって行う。
本実施形態では、加熱ベルト方式の定着装置について述べたが、加熱ベルトを用いずに、加熱ローラに塗布ローラを直接当接させる方式でも本発明は適用できる。
また、本発明の定着装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の電子写真式画像形成装置一般に適用することができる。
Claims (3)
- 加熱ローラまたは加熱ベルトに当接してオフセット防止液を塗布する塗布ローラを備えた定着装置において、
オフセット防止液タンクから前記塗布ローラにオフセット防止液を供給する可撓性を備えたオフセット防止液供給ノズルを備え、
該オフセット防止液供給ノズルは、前記塗布ローラ周面に接してオフセット防止液を供給するオフセット防止液供給口を備え、
前記オフセット防止液供給口近傍に配置され、前記オフセット防止液供給ノズルを前記塗布ローラから離間する方向に撓ませながら、前記オフセット防止液供給口と摺接して前記オフセット防止液供給口をクリーニングするクリーニング部材を備えたことを特徴とする定着装置。 - 前記オフセット防止液供給口のクリーニング後、前記オフセット防止液供給ノズルの前記オフセット防止液供給口と、前記塗布ローラと、が接触した状態で、画像形成動作前に前記加熱ローラまたは前記加熱ベルトを1周分以上回転させることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
- 請求項1又は2記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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