JP6244834B2 - クリーニング装置、定着装置、及び画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置、定着装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、トナー像を用紙に定着させる定着装置において定着後のトナー等を除去するクリーニング装置、そのようなクリーニング装置を有する定着装置、及び画像形成装置に関する。
電子写真方式を用いたレーザープリンタやカラー画像複写機等の画像形成装置においては、一般に、パソコンや画像入力装置から入力された画像データに基づいて、用紙等といったシート状の記録媒体にトナー像が形成される。そして、その転写されたトナー像が定着装置での加熱及び加圧によって記録媒体に定着される。
定着装置の多くは、熱源によって加熱されつつ回転する加熱回転体と、この加熱回転体に押圧されて該加熱回転体との間にニップ部を形成しつつ回転する加圧回転体とを有している。そして、トナー像が表面に形成された記録媒体がニップ部を通過する際に、加熱回転体及び加圧回転体による加熱と加圧とにより、トナー像が記録媒体に定着する。
ここで、定着装置では、ニップ部を通過する際に加熱により溶融したトナーの一部が、加熱回転体を介して加圧回転体に付着することがある。このように付着したトナーは、例えば各種センサを汚したり、あるいは、次にニップ部を通過する用紙を汚したりする恐れがある。そこで、この加圧回転体からトナー等の残留物を除去するクリーニング装置が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
図6は、従来のクリーニング装置を備えた定着装置の一例を示す図である。図7は、図6に示されている定着装置でトナー像の定着が行われている様子を示す図である。
この図6に示されているクリーニング装置500は、加熱回転体としての定着ベルト501及び、加圧回転体としての加圧ローラ502を備えている。定着ベルト501は、ヒータ503aを内蔵した加熱ローラ503と、定着ベルト501を加圧ローラ502へと張り出させる定着ローラ504と、張架ローラ505と、に架け渡されている。加圧ローラ502は、定着ローラ504と対向する位置に配置され、接離機構506によって、定着ベルト501に対して接離される。
図7に示されているように、定着装置500に未定着のトナー像が表面に形成された用紙Pが矢印D1が示す方向に送られて来る媒体搬送時には、接離機構506によって、加圧ローラ502が定着ベルト501に押圧される。これにより、定着ベルト501と加圧ローラ502との間にニップ部Nが形成され、このニップ部Nに用紙Pを受け入れる。加圧ローラ502は、矢印D2が示す方向に回転駆動されており、押圧時には、定着ベルト501は、加圧ローラ502の回転に従動して矢印D3が示す方向に循環移動する。この定着ベルト501は、加熱ローラ503の加熱によって熱を帯びている。ニップ部Nに受け入れられた用紙Pは、矢印D1が示す方向に送り出されるが、ニップ部Nの通過中に、定着ベルト501による加熱と加圧ローラ502による加圧とによりトナー像が用紙Pに定着する。
そして、この定着装置500には、加圧ローラ502からトナー等を除去するクリーニング装置510が備えられている。このクリーニング装置510は、ウェブ511と、送出しローラ512と、巻取りローラ513と、接離ローラ514と、を備えている。ウェブ511は、シリコーンオイル等の離型剤が含浸された帯状の繊維シートである。送出しローラ512は、このウェブ511が巻かれた回転自在のローラである。巻取りローラ513は、不図示のモータによって回転駆動されるローラであり、この回転駆動により送出しローラ512からウェブ511を引き出して巻き取る。接離ローラ514は、送出しローラ512から巻取りローラ513へと向かうウェブ511を加圧ローラ502に対して接離するローラである。接離ローラ514は、加圧ローラ502が定着ベルト501に押圧されるとウェブ511を加圧ローラ502に押圧し、加圧ローラ502が定着ベルト501から離されるとウェブ511を加圧ローラ502から離す。定着時に用紙Pから定着ベルト501に付着したトナーT1は、用紙Pがニップ部Nを通過し終え、定着ベルト501が一周してニップ部Nに戻ったときに加圧ローラ502に転移する。この加圧ローラ502に転移したトナーT2は、加圧ローラ502の回転に伴ってクリーニング装置510まで運ばれ、ウェブ511によって拭き取られる。そして、ウェブ511は、拭取りによる傷みがある程度に達する予め定められたタイミングで巻取りローラ513が回転駆動されて巻き取られ、新しいウェブ511が加圧ローラ502に押し当てられる。クリーニング装置510では、接離ローラ514によるウェブ511の接離と、巻取りローラ513による巻取りとにより、ウェブ511の使用量を抑えつつ、なるべく清浄なウェブ511によるクリーニングが可能となっている。
ここで、一般的に、トナーには定着ベルトとの分離性を高めるためにワックスが含まれている。上述の定着装置500では、用紙Pがニップ部Nを出て定着ベルト501から分離される際に、トナーに含まれているワックスがトナー像の形で定着ベルト501に移行することがある。この状態で定着ベルト501が一周して再びニップ部Nに達し、次の用紙Pが送られてきた場合、先のトナー像の形のワックスがこの用紙Pに転写される。ワックスが転写された部分と、転写されなかった部分とでは、定着後のトナー像に光沢差が生じる。その結果、定着後のトナー像に、ワックスが転写された部分が、あたかも先のトナー像の残像のように現れるワックス残像が生じる。近年では、画像形成装置の高速化が進んでいるが、この高速化に伴ってワックス残像が生じやすくなっている。ワックス残像が生じやすい厚手のコート紙について定着速度を落としたり、トナーに含ませるワックスの量を増やし、定着時に定着ベルトに移行するワックスを一様な層状に近づけたりする等の対策が採られている。
しかしながら、定着速度を落とすという対策には、生産性の低下という問題があり、ワックスの量を増やすという対策には、トナー像によってはワックス残像を抑えきれないという問題がある。
ここで、上記のクリーニング装置500のウェブ501に含浸されているシリコーンオイル等の離型剤は、ウェブ511によって加圧ロール502がクリーニングされる際に、加圧ロール502に塗布される。そして、ニップ部Nにおいて定着ベルト501へと移行する。この離型剤は、用紙Pに対する定着ベルト501の分離性を高める働きをするが、その結果として、定着ベルト501から用紙Pへの上記のワックスの転写を抑え、延いては、ワックス残像を抑える役割も果たす。
しかしながら、上記のように、用紙Pが搬送され加圧ロール502が定着ベルト501に押圧されたときにウェブ511が加圧ロール502に押圧される構造では、定着ベルト501への離型剤の供給が不十分で、ワックス残像を抑えきれないという問題がある。一方で、定着ベルト501に対する加圧ロール502の押圧に依らず、ウェブ511を加圧ロール502に常時押圧しておく構造も考えられるが、この構造には、ウェブ511が傷みやすく、結果的にウェブ511の使用量が増えてしまうという問題がある。
そこで、本発明は、ウェブの使用量を抑えつつもワックス残像を抑えることができるクリーニング装置を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するため、請求項1に係る発明は、
加熱回転体と、該加熱回転体に接離自在な回転体であって、トナー像が表面に形成されたシート状の記録媒体が送られて来る媒体搬送時には前記加熱回転体に押圧されて該加熱回転体との間にニップ部を形成した状態にある加圧回転体と、を有し、前記記録媒体を前記ニップ部に受け入れて加熱と加圧とにより前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置における前記加圧回転体から、定着後に残留している残留物を除去するクリーニング装置において、
離型剤が含浸された帯状のウェブであって、前記加圧回転体に押圧されて該加圧回転体を摺擦することで前記残留物を除去するとともに、該加圧回転体に前記離型剤を塗布することで、該加圧回転体が押圧されている前記加熱回転体にも前記離型剤を供給するウェブと、
前記ウェブを長手方向に繰り出して巻き取るウェブ保持機構と、
前記ウェブ保持機構から繰り出されたウェブを、前記加圧回転体に接離する機構であって、前記媒体搬送時には前記ウェブを前記加圧回転体に押圧した状態にある接離機構と、
前記媒体搬送時には前記加熱回転体における前記離型剤供給済みの外周面が前記ニップ部を通過するように前記ウェブを前記加圧回転体に押圧させるべく前記接離機構を制御する制御部と、
を有し
前記制御部が、前記加圧回転体が前記加熱回転体に押圧されるよりも前に、前記ウェブを前記加圧回転体に押圧させるように前記接離機構を制御することを特徴とするクリーニング装置である。
請求項1に係る発明のクリーニング装置では、制御部が、接離機構に、媒体搬送時には加熱回転体における離型剤供給済みの外周面がニップ部を通過するようにウェブを加圧回転体に押圧させる。これにより、ニップ部を通過する記録媒体には、加熱回転体における離型剤供給済みの外周面が接する。離型剤供給済みの外周面は記録媒体に対する分離性が高められているので、この外周面にワックスが付着していたとしても、ワックスの記録媒体への転写が抑えられる。一方で、上記のような押圧期間を除いてウェブは加圧回転体から離されるので、ウェブの傷みが抑えられ、延いてはウェブの使用量が抑えられる。従って、請求項1に係る発明のクリーニング装置によれば、ウェブの使用量を抑えつつもワックス残像を抑えることができる。
本発明の一実施形態にかかる画像形成装置を示す図である。 図1に示されている定着装置を拡大して示す図である。 図1に示されている定着装置でトナー像の定着が行われている様子を示す図である。 1枚の用紙(記録媒体)に対して定着が行われる場合の、制御部による制御内容をタイミングチャートで表した図である。 ウェブに含浸された離型剤が、加圧ローラを介して定着ベルトに供給される様子を示す図である。 従来のクリーニング装置を備えた定着装置の一例を示す図である。 図6に示されている定着装置でトナー像の定着が行われている様子を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像形成装置を示す図である。この図1の画像形成装置1は、作像方式として電子写真方式を採用したフルカラーの複写機である。
尚、本発明の画像形成装置は、フルカラーの複写機に限るものではなく、例えばモノクロの複写機であってもよく、また、作像方式についても、電子写真方式に限るものではなく、例えばインクジェット方式等であってもよい。さらに、本発明の画像形成装置は、複写機に限るものでもなく、例えばファクシミリや印刷機、あるいは複合機等であってもよい。
図1の画像形成装置1は、原稿搬送装置10、読取り部20、画像形成部30、定着部40、用紙排出トレイ50、制御部60、及び給紙部70を備えている。
原稿搬送装置10は、原稿を内部に1枚ずつ取り込んで搬送路10aに沿って搬送するものであり、読取り部20に、不図示のヒンジを介して開閉自在に支持されている。搬送路10aのうち、読取り部20に面した一部の箇所は、読取り部20に対して開口した読取り窓となっている。搬送路10aを搬送される原稿は、この読取り窓の上を、読取り部20に画像を向けて通過する。そして、この通過中に、原稿は、読取り部20によってその画像を読み取られる。
読取り部20は、その上面に、スリットガラス及びコンタクトガラスが設けられている。スリットガラスは、原稿搬送装置10が閉じられたときに上記の読取り窓と対面する。読取り部20は、原稿搬送装置10によって1枚ずつ搬送される原稿の画像を、このスリットガラス越しに読取る。一方、コンタクトガラスは、原稿搬送装置10が開かれたときに露出する読取り部20の上面の大部分を覆っている。本実施形態では、読取り部20は、原稿搬送装置10で搬送される原稿だけでなく、このコンタクトガラス上に置かれた原稿の画像を読み取ることもできる。読取り部20は、原稿搬送装置10が開かれ、このコンタクトガラス上に、画像を読取り部20に向けて置かれた原稿のその画像を、このコンタクトガラス越しに読取る。
画像形成部30は、読取り部20から送信されてきた画像データが表す画像を、用紙上に形成する。この画像形成部30は、露光装置310、及び、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色それぞれの作像ユニット320を有している。そして、各作像ユニット320が、感光体ドラム321と、各色のトナーで現像を行う現像装置322とを有している。読取り部20から画像データが送信されてくると、この画像データに基づいて、露光装置310が各作像ユニット320の感光体ドラム321を露光し、この感光体ドラム321に静電潜像を形成する。この静電潜像が現像装置322で現像されて、各作像ユニット320の感光体ドラム321に各色のトナー像が形成される。
画像形成部30は、更に、中間転写ベルト330、一次転写ローラ340、及び二次転写ローラ350を有している。中間転写ベルト330は、複数のローラに張架されており、一次転写ローラ340は、各色の作像ユニット320の感光体ドラム321との間に中間転写ベルト330を挟んで4つ配置されている。二次転写ローラ350は、中間転写ベルト330を張架する複数のローラのうちの1つのローラとの間に、中間転写ベルト330を挟んで配置されている。中間転写ベルト330には、一次転写ローラ340によって、作像ユニット320で形成された各色のトナー像が互いに重ね合わされて転写される。これにより、中間転写ベルト330上にカラーのトナー像が形成される。このカラーのトナー像は、二次転写ローラ350によって、給紙部70から送られて来る用紙上に転写される。この画像形成部30が、本発明にいう画像形成部の一例に相当する。
定着部40は、用紙上に転写されたトナー像を、加熱と加圧とによりこの用紙上に定着させる。そして、トナー像定着済みの用紙が用紙排出トレイ50へと排出される。
制御部60は、定着部40における後述の動作を含む、この画像形成装置1の各構成要素の動作を制御する。この制御部60と定着部40とを合わせたものが、本発明にいう定着装置の一実施形態に相当する。また、制御部60は、本発明にいう制御部の一例にも相当している。定着部40と、制御部60による制御とについては後で詳細に説明する。
給紙部70は、4つの給紙カセット710、用紙繰出し部720、及び用紙搬送部730を有している。4つの給紙カセット710には、互いにサイズの異なる用紙(シート状の記録媒体)が収納される。用紙繰出し部720は、各給紙カセット710の用紙を、用紙搬送部730へと1枚ずつ繰り出す。そして、用紙搬送部730が、繰り出された用紙を画像形成部30へと搬送する。搬送された用紙上に画像形成部30によって上述したようにトナー像が形成され、そのトナー像を定着部40が用紙上に定着させることとなる。
次に、定着部40と、制御部60による制御とについて説明する。
図2は、図1に示されている定着部を拡大して示す図である。図3は、図1に示されている定着部でトナー像の定着が行われている様子を示す図である。
この図2に示されている定着部40は、定着ベルト401及び加圧ローラ402を備えている。定着ベルト401は、ヒータ403aを内蔵した加熱ローラ403と、定着ベルト401を加圧ローラ402へと張り出させる定着ローラ404と、張架ローラ405と、に架け渡されている。加圧ローラ402は、定着ローラ404と対向する位置に、定着ベルト401に対して接離自在に配置されている。加圧ローラ402は、接離機構406によって、定着ベルト401に対して接離される。定着ベルト401が、本発明にいう加熱回転体の一例に相当し、加圧ローラ402が、本発明にいう加圧回転体の一例に相当する。
尚、本発明にいう加熱回転体は、上記のような定着ベルトに限るものではなく、例えば、熱源を内蔵したローラ等であってもよい。また、本発明にいう加圧回転体は、上記のような加圧ローラに限るものではなく、例えば、内側から何らかの押圧部材によって加熱回転体に押圧される無端ベルト等であってもよい。
図3に示されているように、未定着のトナー像TGが表面に形成された用紙Pが定着部40に矢印D1が示す方向に送られて来る媒体搬送時には、接離機構406によって、加圧ローラ402が定着ベルト401に押圧される。これにより、定着ベルト401と加圧ローラ402との間にニップ部Nが形成され、このニップ部Nに用紙Pを受け入れる。加圧ローラ402は、矢印D2が示す方向に回転駆動されており、押圧時には、定着ベルト401は、加圧ローラ402の回転に従動して矢印D3が示す方向に循環移動する。この定着ベルト401は、加熱ローラ403の加熱によって熱を帯びている。ニップ部Nに受け入れられた用紙Pは、矢印D1が示す方向に送り出されるが、ニップ部Nの通過中に、熱を帯びた定着ベルト401にトナー像TGが形成されている面が接する。そして、用紙Pは、この熱によって加熱されつつ、加圧ローラ402による押圧によって加圧される。尚、本実施形態では、加圧ローラ402の内部にも熱源が内蔵されており、この加圧ローラ402も加熱の役割を担っている。用紙Pのニップ部Nの通過中に、定着ベルト401による加熱と加圧ローラ402による加圧とによりトナー像TGが用紙Pに定着する。
矢印D1が示す用紙Pの搬送方向について、ニップ部Nの上流側には、用紙Pをニップ部Nに案内するガイド部材407が設けられている。さらに、ニップ部Nの下流側には、定着ベルト401への用紙Pの巻き付きを防止する第1の剥離爪408と、加圧ローラ402への用紙Pの巻き付きを防止する第2の剥離爪409とが設けられている。ガイド部材407によってニップ部Nに案内された用紙Pは、このニップ部Nでトナー像TGの定着を受け、第1の剥離爪408と第2の剥離爪409との間を通って更に下流側へと送り出されて行く。
この定着部40には、加圧ローラ402から、定着後に残留しているトナー等の残留物を除去するクリーニング部410が備えられている。このクリーニング部410は、ウェブ411と、送出しローラ412と、巻取りローラ413と、接離ローラ414と、を備えている。ウェブ411は、シリコーンオイル等の離型剤が含浸された帯状の繊維シートである。送出しローラ412は、このウェブ411が巻かれた回転自在のローラである。巻取りローラ413は、不図示のモータによって回転駆動されるローラであり、この回転駆動により送出しローラ412からウェブ411を長手方向に繰出して巻き取る。接離ローラ414は、送出しローラ412から巻取りローラ413へと向かうウェブ411を加圧ローラ402に対して接離するローラである。ウェブ411が本発明にいうウェブの一例に相当し、送出しローラ412と巻取りローラ413とを合わせたものが本発明にいうウェブ保持機構の一例に相当し、接離ローラ414が本発明にいう接離機構の一例に相当する。尚、ウェブ411は、ここでは特定しないが、不織布、織布、紙のように、離型剤を含浸可能な繊維シートであればその材質を問うものではない。
定着時に用紙Pから定着ベルト401に付着したトナーT1は、用紙Pがニップ部Nを通過し終え、定着ベルト401が一周してニップ部Nに戻ったときに加圧ローラ402に転移する。この加圧ローラ402に転移したトナーT2は、加圧ローラ402の回転に伴ってクリーニング部410まで運ばれ、加圧ローラ402を摺擦するウェブ411によって拭き取られる。そして、ウェブ411は、拭取りによる傷みがある程度に達する予め定められたタイミングで巻取りローラ413が回転駆動されて巻き取られ、新しいウェブ411が加圧ローラ402に押し当てられる。クリーニング部410では、接離ローラ414によるウェブ411の接離と、巻取りローラ413による巻取りとにより、ウェブ411の使用量を抑えつつ、なるべく清浄なウェブ411によるクリーニングが可能となっている。
ここで、本実施形態では、接離ローラ414によるウェブ411の加圧ローラ402への押圧は、制御部60(図1参照)によって、次のように制御されている。まず、制御部60は、加圧ローラ402が定着ベルト401に押圧されニップ部Nが形成されて用紙Pが搬送されてくる媒体搬送時には、ウェブ411が加圧ローラ402に押圧された状態にあるように接離ローラ414の動作を制御する。以下、この制御部60による制御について、1枚の用紙Pが搬送されて、その1枚の用紙Pに対して定着が行われる場合を例に挙げて具体的に説明する。
図4は、1枚の用紙(記録媒体)に対して定着が行われる場合の、制御部による制御内容をタイミングチャートで表した図である。図4(a)には、定着ベルト401の回転と停止とについてのタイミングチャートが示され、図4(b)には、加圧ローラ402の回転と停止とについてのタイミングチャートが示されている。また、図4(c)には、定着ベルト401に対する加圧ローラ402の接離についてのタイミングチャートが示され、図4(d)には、加圧ローラ402に対するウェブ411の接離についてのタイミングチャートが示されている。
これらのタイミングチャートに示されているように、制御部60は、定着ベルト401と加圧ローラ402とを回転させた後、上記のニップ部Nを形成させる前のタイミングで、接離ローラ414にウェブ411を加圧ローラ402へと押圧させる。その後、加圧ローラ402が1周回転した後のタイミングで、定着ベルト401に加圧ローラ402を押圧させてニップ部Nを形成させる。ウェブ411には離型剤が含浸されており、加圧ローラ402の周面に付着しているトナーT2がこのウェブ411の押圧により拭き取られるとともに、加圧ローラ402に離型剤が塗布される。この離型剤は、加圧ローラ402を介して定着ベルト401にも供給される。
図5は、ウェブに含浸された離型剤が、加圧ローラを介して定着ベルトに供給される様子を示す図である。
この図5に示されているように、ウェブ411に含浸された離型剤411aは、加圧ローラ402に塗布され、この加圧ローラ402に直に接する定着ベルト401にも供給される。このような定着ベルト401への離型剤411aの供給は、ニップ部Nに用紙Pが搬送されてくるまで続けられる。
本実施形態では、図4に示されているように、この離型剤411aの供給期間が、ニップ部Nの形成開始から定着ベルト401が1周するまでの期間となっている。これにより、用紙Pがニップ部Nに搬送されるまでの間に定着ベルト401の外周面の全体に離型剤411aが供給される。そして、用紙Pがニップ部Nを通過する際には定着ベルト401における離型剤411aの供給済みの外周面がニップ部Nを通過する。これにより、用紙Pには、この離型剤411aの供給済みの外周面が接することとなる。定着対象の用紙Pが1枚の場合には、この1枚の用紙Pがニップ部Nを抜けた後に、加圧ローラ402が定着ベルト401から離され、次に、ウェブ411が加圧ローラ402から離され、最後に、加圧ローラ402と定着ベルト401とが停止される。
また、用紙Pが複数枚連続してニップ部Nに搬送される場合には、1枚の用紙Pがニップ部Nを抜けた後、次の用紙Pがニップ部Nに搬送されるまでの間隔が、定着ベルト401が1周するまでの期間となっている。この間に、定着ベルト401の外周面の全体に離型剤411aが供給し直される。これにより、用紙Pが何枚続いても、各用紙Pに、離型剤411aの供給済みの外周面が接することとなる。そして、最後の用紙Pがニップ部Nを抜けた後に、加圧ローラ402の離隔、ウェブ411の離隔、及び、加圧ローラ402と定着ベルト401との停止が実行される。
上記のような離型剤411aの供給期間は、制御部60が、画像形成部30における画像の形成タイミングと、給紙部70からの用紙Pの給紙タイミングとを制御することにより確保されている。
用紙Pがニップ部Nを抜けた後の定着ベルト401の外周面には、トナーに含有されていたワックスが、このときのトナー像の形で付着している可能性がある。このようなワックスが次の用紙Pに転写されると、ワックスが転写された部分と、転写されなかった部分とで、定着後のトナー像に光沢差が生じ、上述したワックス残像が生じる恐れがある。ここで、シリコーンオイル等の離型剤411aは、用紙Pに対する定着ベルト401の分離性を高める働きをするが、その結果として、定着ベルト401から用紙Pへの上記のワックスの転写を抑え、延いては、ワックス残像を抑える役割も果たす。
本実施形態では、用紙Pには、制御部60による上記の制御により、定着ベルト401における離型剤411aの供給済みの外周面が接する。これにより、用紙Pへのワックスの転写が十分に抑えられ、延いてはワックス残像が十分に抑えられることとなる。一方で、上記のような押圧期間を除いてウェブ411は加圧ローラ402から離されるので、ウェブ411の傷みが抑えられ、延いてはウェブ411の使用量が抑えられる。従って、本実施形態において制御部60の制御下で動作するクリーニング部410によれば、ウェブの使用量を抑えつつもワックス残像を抑えることができる。制御部60とクリーニング部410とを合わせたものが、本発明にいうクリーニング装置の一実施形態に相当する。
また、本実施形態では、制御部60は、用紙Pがニップ部Nに到達するタイミングから、少なくとも、定着ベルト401が一周するのに要する期間を遡った時点には、接離ローラ414に、ウェブ411を加圧ローラ402に押圧させた状態にある。例えば、1枚の用紙P又は一連の用紙群の最初の用紙Pがニップ部Nに到達するよりも、定着ベルト401の1周分と加圧ローラ402の1周分とを足した期間遡ったタイミングに、ウェブ411は加圧ローラ402に押圧される。また、一連の用紙群における用紙Pの搬送間隔が、定着ベルト401の1周分の間隔となっている。つまり、任意の用紙Pがニップ部Nに到達するよりも、定着ベルト401の1周分遡ったタイミングには、ウェブ411は加圧ローラ402に押圧された状態にある。これにより、用紙Pが搬送されてくる前に、ワックスが付着している可能性のある定着ベルト401の外周面全体に、離型剤411aが確実に供給される。その結果、上述したワックス残像が一層抑えられることとなる。
また、本実施形態では、上述したように、制御部60が、加圧ローラ402が定着ベルト401に押圧されるよりも前に、具体的には加圧ローラ402の1周分遡ったタイミングに、接離ローラ414にウェブ411を加圧ローラ402に押圧させる。これにより、定着ベルト401には、ニップ部Nの形成直後から離型剤411aが供給される。これにより、用紙Pがニップ部Nを通過する前の、定着ベルト401へのトナーやワックス等の異物の付着も抑えられることとなる。
ここで、上述したように定着ベルト401に供給された離型剤411aは用紙Pの定着ベルト401からの分離性を高める働きもする。そして、この分離性を良好ならしめる観点から、離型剤411aの加圧ローラ402への塗布は、接離ローラ414が、ウェブ411を次のような範囲内の圧力で加圧ローラ402に押圧することが好ましい。即ち、この圧力範囲は、0.28MPa(2.75kgf/cm2)から0.57MPa(5.81kgf/cm2)の範囲が好ましく、0.29MPa(2.9kgf/cm2)から0・49MPa(5.0kgf/cm2)の範囲が更に好ましい。
また、分離性を良好ならしめる観点から、ウェブ411への離型剤411aの含浸量は、2.2g/m2から12.8g/m2の範囲が好ましく、2.5g/m2から12.5g/m2の範囲が更に好ましい。
尚、以上に説明した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明のクリーニング装置、定着装置、及び画像形成装置の何れかの構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
次に、上述した実施形態に相当するクリーニング装置、定着装置、及び画像形成装置の実施例について説明する。尚、以下の実施例では、ウェブの材質、加圧ローラへの押圧力、離型剤の含浸量等について具体的に述べるが、これらはあくまでも例であって、本発明は、これらに限定されるものではない。
(第1実施例)
第1実施例では、画像形成装置として、株式会社リコー製のプリンタ「IPSiO MPC8002」に、図2から図5を参照して説明した定着部40を搭載したものが使われた。そして、そのプリンタ内の制御部に、ウェブ411aの接離制御として、上述した実施形態における制御部60で実行される接離制御を実行させた。この第1実施例では、ウェブ411aとして、織布製のものを用い、そのウェブ411aに含浸させる離型剤としてシリコーンオイルを用いている。さらに、接離ローラ414による押圧力は、0.26MPa(2.5kgf/cm2)であり、シリコーンオイルの含浸量は、5.0g/m2となっている。
そして、所定のテスト画像を、10枚、連続して形成し、各画像についてワックス残像の有無を目視にて評価を行った。その評価は、以下の評価基準に基づいて行なった。
◎:ワックス残像が全く見られない。
○:◎には劣るもののワックス残像が殆ど見られない。
△:使用上は許容できる程度に若干のワックス残像が見られる。
×:使用上許容できない程度に顕著なワックス残像が見られる。
さらに、定着時における定着ベルト401からの用紙Pの分離性について、紙詰まりの有無、及び画像におけるザラツキの有無に基づいて評価を行った。その評価は、以下の評価基準に基づいて行なった。
◎:紙詰まりが発生せず、且つ、画像にザラツキも見られない。
○:紙詰まりが発生せず、且つ、◎には劣るものの画像にザラツキも殆ど見られない。
△:紙詰まりは発生しないが、使用上は許容できる程度に若干のザラツキが見られる。
×:紙詰まりが発生する、又は、使用上許容できない程度に顕著なザラツキが見られる。
(第2実施例)
第2実施例では、接離ローラ414による押圧力が0.29MPa(3.0kgf/cm2)である点を除いて、上記の第1実施例と同様の画像形成装置が用いられた。そして、第1実施例と同様のテスト画像の形成と評価とが行われた。
(第3実施例)
第3実施例では、接離ローラ414による押圧力が0.34MPa(3.5kgf/cm2)である点を除いて、上記の第1実施例と同様の画像形成装置が用いられた。そして、第1実施例と同様のテスト画像の形成と評価が行われた。
(第4実施例)
第4実施例では、接離ローラ414による押圧力が0.39MPa(4.0kgf/cm2)である点を除いて、上記の第1実施例と同様の画像形成装置が用いられた。そして、第1実施例と同様のテスト画像の形成と評価が行われた。
(第5実施例)
第5実施例では、接離ローラ414による押圧力が0.44MPa(4.5kgf/cm2)である点を除いて、上記の第1実施例と同様の画像形成装置が用いられた。そして、第1実施例と同様のテスト画像の形成と評価が行われた。
(第6実施例)
第6実施例では、接離ローラ414による押圧力が0.49MPa(5.0kgf/cm2)である点を除いて、上記の第1実施例と同様の画像形成装置が用いられた。そして、第1実施例と同様のテスト画像の形成と評価が行われた。
(第7実施例)
第7実施例では、接離ローラ414による押圧力が0.54MPa(5.5kgf/cm2)である点を除いて、上記の第1実施例と同様の画像形成装置が用いられた。そして、第1実施例と同様のテスト画像の形成と評価が行われた。
(第8実施例)
第8実施例では、接離ローラ414による押圧力が0.59MPa(6.0kgf/cm2)である点を除いて、上記の第1実施例と同様の画像形成装置が用いられた。そして、第1実施例と同様のテスト画像の形成と評価が行われた。
(第9実施例)
第4実施例では、接離ローラ414による押圧力が0.49MPa(5.0kgf/cm2)で、ウェブ411におけるシリコーンオイルの含浸量が2.0g/m2である点を除いて、上記の第1実施例と同様の画像形成装置が用いられた。そして、第1実施例と同様のテスト画像の形成が行われた。さらに、形成された各画像について第1実施例と同様の評価が行われるとともに、各画像におけるオイルスジの有無について目視による評価が行われた。オイルスジの評価は、以下の評価基準に基づいて行なった。
◎:オイルスジが見られない。
○:◎には劣るもののオイルスジが殆ど見られない。
△:使用上は許容できる程度に若干のオイルスジが見られる。
×:使用上許容できない程度に顕著なオイルスジが見られる。
(第10実施例)
第10実施例では、シリコーンオイルの含浸量が2.5g/m2である点を除いて、上記の第9実施例と同様の画像形成装置が用いられた。そして、第9実施例と同様のテスト画像の形成と評価とが行われた。
(第11実施例)
第11実施例では、シリコーンオイルの含浸量が3.0g/m2である点を除いて、上記の第9実施例と同様の画像形成装置が用いられた。そして、第9実施例と同様のテスト画像の形成と評価とが行われた。
(第12実施例)
第12実施例では、シリコーンオイルの含浸量が11.0g/m2である点を除いて、上記の第9実施例と同様の画像形成装置が用いられた。そして、第9実施例と同様のテスト画像の形成と評価とが行われた。
(第13実施例)
第13実施例では、シリコーンオイルの含浸量が12.0g/m2である点を除いて、上記の第9実施例と同様の画像形成装置が用いられた。そして、第9実施例と同様のテスト画像の形成と評価とが行われた。
(第14実施例)
第14実施例では、シリコーンオイルの含浸量が12.5g/m2である点を除いて、上記の第9実施例と同様の画像形成装置が用いられた。そして、第9実施例と同様のテスト画像の形成と評価とが行われた。
(第15実施例)
第15実施例では、シリコーンオイルの含浸量が13.0g/m2である点を除いて、上記の第9実施例と同様の画像形成装置が用いられた。そして、第9実施例と同様のテスト画像の形成と評価とが行われた。
(比較例)
比較例では、定着ベルト401への加圧ローラ402の押圧後、定着ベルト401が1周するのを待たずに用紙Pがニップ部Nに到達する。さらに、1枚の用紙Pがニップ部Nを抜けた後も、定着ベルト401が1周するのを待たずに次の用紙Pがニップ部Nに到達する。比較例では、制御部60がこのような制御を行う以外は、上記の第1実施例と同様の画像形成装置が用いられた。そして、第1実施例と同様のテスト画像の形成と評価が行われた。
(評価結果)
まず、上述した第1〜第8実施例、及び比較例についての評価結果が、下記の表1に示されている。
Figure 0006244834
さらに、第9〜第15実施例についての評価結果が、下記の表2に示されている。
Figure 0006244834
表1及び表2に示されているように、比較例では、顕著なワックス残像が確認されたのに対し、第1〜第15実施例では、ワックス残像は発生しても使用上許容できる程度に抑えられている。これは、比較例では、用紙Pがニップ部Nに到達する前の段階で、定着ベルト401においてシリコーンオイルが十分に供給されておらず、且つ、ワックスが付着している外周面が用紙Pに接触しているためと考えられる。一方で、第1〜第15実施例では、いずれもシリコーンオイルが供給された外周面が用紙Pに接するので、定着ベルト401から用紙Pへのワックスの転写が抑えられ、延いてはワックス残像が抑えられたものと考えられる。
また、表1に示されているように、シリコーンオイルの含浸量が共通の第1〜第8実施例では、第2〜第8実施例の方が、第1実施例よりも、ワックス残像が一層抑えられたものとなっている。そして、第2〜第7実施例の方が、第8実施例よりも、分離性の点で優れている。第2〜第7実施例では、ウェブ411の押圧力が、0.28MPa(2.75kgf/cm2)から0.57MPa(5.81kgf/cm2)の範囲内となっている。ワックス残像についての上記の評価結果の上記の差は、この範囲内の押圧力でウェブ411を押圧することにより、加圧ローラ402を介して定着ベルト401にシリコーンオイルが十分に供給されワックス残像が一層抑えられたためと考えられる。また、分離性についての評価結果の上記の差は、押圧力がこの範囲内であればシリコーンオイルの供給量に過不足がなく、用紙Pの定着ベルト401からの良好な分離性が得られたためと考えられる。
また、表2に示されているように、ウェブ411の押圧力が共通の第9〜第15実施例では、第10〜第15実施例の方が、第9実施例よりも、ワックス残像が一層抑えられたものとなっている。そして、第9〜第14実施例の方が、第15実施例よりも、オイルスジの点で優れている。第10〜第14実施例では、シリコーンオイルの含浸量が、2.2g/m2から12.8g/m2の範囲内となっている。ワックス残像についての上記の評価結果の上記の差は、この範囲内の含浸量により、加圧ローラ402を介して定着ベルト401にシリコーンオイルが十分に供給されワックス残像が一層抑えられたためと考えられる。また、オイルスジについての評価結果の上記の差は、含浸量を上記の範囲内に抑えることにより、シリコーンオイルの供給量の過多が抑えられ、その結果、オイルスジの発生が良好に抑えられたものと考えられる。
1 画像形成装置
40 定着部(定着装置の一実施形態の一部)
60 制御部(定着装置及びクリーニング装置の一実施形態の一部)
401 定着ベルト(加熱回転体の一例)
402 加圧ローラ(加圧回転体の一例)
410 クリーニング部(クリーニング装置の一実施形態の一部)
411 ウェブ
411a 離型剤
412 送出しローラ(ウェブ保持機構の一例の一部)
413 巻取りローラ(ウェブ保持機構の一例の一部)
414 接離ローラ(接離機構の一例)
特開2013−041087号公報 特開2013−050662号公報 特開2008−129279号公報

Claims (6)

  1. 加熱回転体と、該加熱回転体に接離自在な回転体であって、トナー像が表面に形成されたシート状の記録媒体が送られて来る媒体搬送時には前記加熱回転体に押圧されて該加熱回転体との間にニップ部を形成した状態にある加圧回転体と、を有し、前記記録媒体を前記ニップ部に受け入れて加熱と加圧とにより前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置における前記加圧回転体から、定着後に残留している残留物を除去するクリーニング装置において、
    離型剤が含浸された帯状のウェブであって、前記加圧回転体に押圧されて該加圧回転体を摺擦することで前記残留物を除去するとともに、該加圧回転体に前記離型剤を塗布することで、該加圧回転体が押圧されている前記加熱回転体にも前記離型剤を供給するウェブと、
    前記ウェブを長手方向に繰り出して巻き取るウェブ保持機構と、
    前記ウェブ保持機構から繰り出されたウェブを、前記加圧回転体に接離する機構であって、前記媒体搬送時には前記ウェブを前記加圧回転体に押圧した状態にある接離機構と、
    前記媒体搬送時には前記加熱回転体における前記離型剤供給済みの外周面が前記ニップ部を通過するように前記ウェブを前記加圧回転体に押圧させるべく前記接離機構を制御する制御部と、
    を有し
    前記制御部が、前記加圧回転体が前記加熱回転体に押圧されるよりも前に、前記ウェブを前記加圧回転体に押圧させるように前記接離機構を制御することを特徴とするクリーニング装置。
  2. 加熱回転体と、該加熱回転体に接離自在な回転体であって、トナー像が表面に形成されたシート状の記録媒体が送られて来る媒体搬送時には前記加熱回転体に押圧されて該加熱回転体との間にニップ部を形成した状態にある加圧回転体と、を有し、前記記録媒体を前記ニップ部に受け入れて加熱と加圧とにより前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置における前記加圧回転体から、定着後に残留している残留物を除去するクリーニング装置において、
    離型剤が含浸された帯状のウェブであって、前記加圧回転体に押圧されて該加圧回転体を摺擦することで前記残留物を除去するとともに、該加圧回転体に前記離型剤を塗布することで、該加圧回転体が押圧されている前記加熱回転体にも前記離型剤を供給するウェブと、
    前記ウェブを長手方向に繰り出して巻き取るウェブ保持機構と、
    前記ウェブ保持機構から繰り出されたウェブを、前記加圧回転体に接離する機構であって、前記媒体搬送時には前記ウェブを前記加圧回転体に押圧した状態にある接離機構と、
    前記媒体搬送時には前記加熱回転体における前記離型剤供給済みの外周面が前記ニップ部を通過するように前記ウェブを前記加圧回転体に押圧させるべく前記接離機構を制御する制御部と、
    を有し
    前記接離機構が、0.28MPaから0.57MPaの範囲内の圧力で前記ウェブを前記加圧回転体に押圧することを特徴とするクリーニング装置。
  3. 前記制御部は、前記媒体搬送時から、少なくとも、前記加熱回転体が一周するのに要する期間を遡った時点には、前記ウェブを前記加圧回転体に押圧させた状態にあるように前記接離機構を制御することを特徴とする請求項1又は2記載のクリーニング装置。
  4. 前記ウェブが、2.2g/m2から12.8g/m2の範囲内の含浸量で前記離型剤が含浸されていることを特徴とする請求項1からのうち何れか1項記載のクリーニング装置。
  5. 加熱回転体と、該加熱回転体に接離自在な回転体であって、トナー像が表面に形成されたシート状の記録媒体が送られて来る媒体搬送時には前記加熱回転体に押圧されて該加熱回転体との間にニップ部を形成した状態にある加圧回転体と、を有し、前記記録媒体を前記ニップ部に受け入れて加熱と加圧とにより前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置において、
    前記加圧回転体から、定着後に残留している残留物を除去する請求項1からのうち何れか1項記載のクリーニング装置を、有することを特徴とする定着装置。
  6. シート状の記録媒体にトナー像を形成する画像形成部と、
    加熱回転体と、該加熱回転体に接離自在な回転体であって、トナー像が表面に形成されたシート状の記録媒体が送られて来る媒体搬送時には前記加熱回転体に押圧されて該加熱回転体との間にニップ部を形成した状態にある加圧回転体と、を有し、前記記録媒体を前記ニップ部に受け入れて加熱と加圧とにより前記トナー像を前記記録媒体に定着させる定着装置と、を有する画像形成装置において、
    前記定着装置が、前記加圧回転体から、定着後に残留している残留物を除去する請求項1からのうち何れか1項記載のクリーニング装置を、有することを特徴とする画像形成装置。
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