JP5494679B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置を備える、プリンター、複写機等の画像形成装置に関し、特に、定着ニップ通過後の記録シートのジャムの発生を低減させる技術に関する。
プリンター、複写機等の画像形成装置では、記録シート上に形成されたトナー像(未定着画像)を熱定着させるための定着装置が備えられている。この定着装置は、通常、定着ローラーや定着ベルト等の定着回転体と、加圧ローラーとから構成されており、定着回転体に加圧ローラーが圧接されて形成される定着ニップに、トナー像が形成された記録シートを通紙することにより、トナー像が記録シート上に熱定着される。
又、定着装置には、熱定着後に定着ニップから搬出される記録シートを、定着回転体から分離するための分離装置が設けられている。分離装置が分離爪である場合には、その先端部が定着回転体の外周面に当接するように配置されている。
これにより、熱定着時に定着ニップを通過してトナー像が熱定着された記録シートは、分離爪の先端部によって定着回転体の外周面から剥離され、定着回転体から分離される。その結果、定着ニップを通過した記録シートが、定着回転体の外周面に付着したまま、定着回転体から分離されないといったジャムが発生するのを防止している。
特開2008−139445号公報
ところで、近年、用紙の白色度や平滑度等を向上させる目的で、炭酸カルシウム等の添加剤を多く(例えば、10〜20%)含有した用紙が記録シートとして使用されるようになってきている。これらの添加剤は熱定着時に定着回転体と接触した際にその外周面に紙粉として静電気的に付着しやすい性質を有している。このような紙粉が定着回転体の外周面に付着すると、付着した紙粉を介して、さらにトナーが付着する場合がある。そして、紙粉にトナーが付着すると、その後、トナー像が形成された記録シートが定着ニップを通過した際に、紙粉に付着したトナーと、記録シートのトナーとが結着して記録シートが定着回転体の外周面に強く付着してしまうことになる。
このようにして定着回転体上の外周面に記録シートが強く付着してしまうと、分離爪の先端部によって記録シートを定着回転体の外周面上から剥離させにくくなり、その結果、記録シートが定着回転体の外周面に巻きついてしまい、ジャムが発生するという不具合が生じる。
又、定着回転体に付着した紙粉を除去するためのクリーニング装置を設けることも考えられるが、クリーニング装置を設けた場合には、定着回転体の熱の一部がクリーニング装置に奪われてしまい、その分、ウォームアップ時の定着回転体の昇温効率が悪くなり、ウォームアップに要する時間が長くなってしまうという不具合が生じる。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、クリーニング装置を設けることなく、定着ニップを形成する定着回転体への記録シートの紙粉の付着に起因するジャムの発生を低減させることが可能な定着装置及び当該定着装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る定着装置は、定着回転体に加圧部材が圧接されて形成される定着ニップに記録シートを通紙させて、未定着画像の熱定着を行う定着装置であって、前記定着回転体への紙粉付着量を指標する値を取得する紙粉量取得手段と、取得した値によって指標される紙粉付着量が許容量以上である場合に、熱定着時における記録シートへの熱供給量を、許容量未満である場合の当該熱供給量よりも増やす制御をする熱供給量制御手段と、を備える。
ここで、定着回転体は、無端状の定着ベルトであることとすることができる。又、前記指標する値は、前記定着回転体の通紙領域における表面電位の測定値であることとすることができる。又、本発明の一形態に係る画像形成装置は、前記定着装置を備える画像形成装置とすることができる。
上記構成を備えることにより、定着回転体への記録シートの紙粉付着量が許容量以上となり、紙粉の付着に起因する、熱定着時の記録シートのジャムが発生しやすくなると、記録シートへの熱供給量が、当該紙粉付着量が許容量未満の場合の当該熱供給量よりも増やされるように制御されるので、熱供給量が増やされた分だけ、未定着画像を形成するトナー中に含まれるワックスが熱定着時に溶解しやすくなり、これによりトナーの離型性を高めることができる。
その結果、記録シート上のトナーが定着回転体の外周面に付着しにくくなり、定着回転体への紙粉の付着に起因する記録シートのジャムの発生を低減することができる。このように、クリーニング装置を設けることなく、定着回転体への紙粉の付着に起因する記録シートのジャムの発生を低減することができる。
ここで、前記制御は、前記紙粉付着量が前記許容量以上である場合に、前記許容量未満である場合の前記定着回転体の定着温度よりも前記定着回転体の定着温度を上昇させる制御であることとしてもよい。
これにより、定着回転体への記録シートの紙粉付着量が許容量以上となり、紙粉の付着に起因する、熱定着時の記録シートのジャムが発生しやすくなると、紙粉付着量が許容量未満の場合に比べ、定着温度を上昇させることにより、記録シートへの熱供給量が増やされるので、熱定着時間を延長することなく、定着回転体への紙粉の付着に起因する記録シートのジャムの発生の低減化に必要な熱量を供給することができ、印刷処理全体の生産性を低下させることなく、定着回転体への紙粉の付着に起因する記録シートのジャムの発生の低減化を図ることができる。
ここで、前記制御は、前記紙粉付着量が前記許容量以上である場合に、記録シートが前記定着ニップを通過する通過速度を前記許容量未満である場合における当該通過速度よりも遅くする制御であることとしてもよい。
これにより、定着回転体への記録シートの紙粉付着量が許容量以上となり、紙粉の付着に起因する、熱定着時の記録シートのジャムが発生しやすくなると、紙粉付着量が許容量未満の場合に比べ、記録シートが定着ニップを通過する時間を長くすることにより、記録シートへの熱供給量が増やされるので、定着ニップへの電力供給量を増やすことなく、消費電力の増大をおさえながら、定着回転体への紙粉の付着に起因する記録シートのジャムの発生の低減化を図ることができる。
又、前記制御は、前記紙粉付着量が前記許容量以上である場合に、前記定着ニップに通紙される記録シート間の紙間距離を、前記許容量未満である場合における当該紙間距離よりも長くする制御であることとしてもよい。
これにより、定着回転体への記録シートの紙粉付着量が許容量以上となり、紙粉の付着に起因する、熱定着時の記録シートのジャムが発生しやすくなると、定着ニップに通紙される記録シート間の紙間距離を長くすることにより、記録シートが定着ニップを通過する頻度を少なくし、記録シートの通過による定着ニップの熱量の低下量が低減されるので、紙粉付着量が許容量未満の場合に比べ、記録シートへの熱供給量を増やすことができる。その結果、定着ニップへの電力供給量を増やすことなく、消費電力の増大をおさえながら、定着回転体への紙粉の付着に起因する記録シートのジャムの発生の低減化を図ることができる。
プリンター1の構成を示す図である。 定着装置5の構成を示す断面図である。 定着ベルト52の構成を示す断面図である。 制御部60の構成と制御部60の制御対象となる主構成要素との関係を示す図である。 記録シートの種類と定着ベルトへの紙粉の付着量との関係について調べた実験結果を示す。 定着ベルト52への紙粉付着量が、定着ベルト52における表面電位が−1300V以下の付着量に達している場合における、定着ニップから記録シートへ供給される熱供給量と、ジャム抑制効果との関係について調べた実験結果を示す図である。 定着制御部50が行う熱供給量制御処理の動作を示すフローチャートである。 実施例1〜4の何れかの熱供給量制御処理を行った場合と何れの熱供給量制御処理も行わなかった場合(対照例)について、トナー汚れランク及びジャム発生有無を比較した実験結果を示す。
(実施の形態)
以下、本発明に係る一形態の画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタルプリンター(以下、単に「プリンター」という。)に適用した場合を例にして説明する。
[1]プリンターの構成
先ず、本実施の形態に係るプリンター1の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るプリンター1の構成を示す図である。同図に示すように、このプリンター1は、画像プロセス部3、給紙部4、定着装置5、制御部60を備えている。
プリンター1は、ネットワーク(例えばLAN)に接続され、外部の端末装置(不図示)や図示しない表示部を有する操作パネルから印刷指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色のトナー像を形成し、これらを記録シートへ多重転写してフルカラーの画像を形成することにより、記録シートへの印刷処理を実行する。以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表し、各再現色に関連する構成要素の番号にこのY、M、C、Kを添字として付加する。
画像プロセス部3は、作像部3Y、3M、3C、3K、露光部10、中間転写ベルト11、二次転写ローラー45などを有している。作像部3Y、3M、3C、3Kの構成は、いずれも同様の構成であるため、以下、主として作像部3Yの構成について説明する。
作像部3Yは、感光体ドラム31Yと、その周囲に配設された帯電器32Y、現像器33Y、一次転写ローラー34Y、および感光体ドラム31Yを清掃するためのクリーナー35Yなどを有しており、感光体ドラム31Y上にY色のトナー像を作像する。現像器33Yは、感光体ドラム31Yに対向し、感光体ドラム31Yに帯電トナーを搬送する。中間転写ベルト11は、無端状のベルトであり、駆動ローラー12と従動ローラー13に張架されて矢印C方向に周回駆動される。又、従動ローラー13の近傍には、中間転写ベルト上に残留するトナーを除去するためのクリーナー21が配置されている。
露光部10は、レーザーダイオードなどの発光素子を備え、制御部60からの駆動信号によりY〜K色の画像形成のためのレーザー光Lを発し、作像部3Y、3M、3C、3Kの各感光体ドラムを露光走査する。この露光走査により、帯電器32Yにより帯電された感光体ドラム31Y上に静電潜像が形成される。作像部3M、3C、3Kの各感光体ドラム上にも同様にして静電潜像が形成される。
各感光体ドラム上に形成された静電潜像は、作像部3Y、3M、3C、3Kの
各現像器により現像されて各感光体ドラム上に対応する色のトナー像が形成され
る。形成されたトナー像は、作像部3Y、3M、3C、3Kの各一次転写ローラー(図1では、作像部3Yに対応する一次転写ローラーのみ符号34Yを付し、他の一次転写ローラーについては、符号を省略している。)により、中間転写ベルト11上の同じ位置で重ね合わされるように、中間転写ベルト11上にタイミングをずらして順次一次転写された後、二次転写ローラー45による静電力の作用により中間転写ベルト11上のトナー像が一括して記録シート上に二次転写される。
トナー像が二次転写された記録シートは、さらに定着装置5に搬送され、記録シート上のトナー像(未定着画像)が、定着装置5において加熱及び加圧されて記録シートに熱定着された後、排出ローラー71により排紙トレイ72に排出される。
給紙部4は、記録シート(図1の符号Sで表す)を収容する給紙カセット41と、給紙カセット41内の記録シートを搬送路43上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラー42と、繰り出された記録シートを二次転写位置46に送り出すタイミングをとって記録シートを搬送するタイミングローラー44などを備えている。
給紙カセットは、1つに限定されず、複数であってもよい。記録シートとしては、大きさや厚さの異なる用紙(普通紙、厚紙)やOHPシートなどのフィルムシートを利用できる。給紙カセットが複数ある場合には、大きさ又は厚さ又は材質の異なる記録シートを複数の給紙カセットに収納することとしてもよい。
タイミングローラー44は、中間転写ベルト11上の同じ位置で重ね合わされるように中間転写ベルト11上に一次転写されたトナー像が二次転写位置46に搬送されるタイミングに合わせて、記録シートをニ次転写位置46に搬送する。そして、二次転写位置46において、ニ次転写ローラー45により中間転写ベルト11上のトナー像が一括して記録シート上に二次転写される。
繰り出しローラー42、タイミングローラー44等の各ローラーは、搬送モーター(不図示)を動力源とし、歯車ギヤーやベルトなどの動力伝達機構(不図示)を介して回転駆動される。この搬送モーターとしては、例えば、高精度の回転速度の制御が可能なステッピングモーターが使用される。
[2]定着装置の構成
次に定着装置5の構成について説明する。図2は、定着装置5の構成を示す断面図である。同図の符号Sは、未定着画像が形成された記録シートを示す。同図に示すように、定着装置5は、定着制御部50、定着ローラー51、加熱ローラー53、定着ローラー51と加熱ローラー53とによって張架される定着ベルト52、定着ベルト52を介して定着ローラー51を押圧して定着ニップnを形成する加圧ローラー54、加圧ローラー54を回転駆動させる加圧ローラー駆動モーター55、ヒーター電源56、ヒーター57、温度センサー58、表面電位検出装置59、定着ニップnの出口近傍において、先端部が定着ベルト52の外周面と当接する分離爪550等から構成され、定着制御部50によって定着装置5全体の動作が制御される。
定着ローラー51、定着ベルト52、加熱ローラー53は、加圧ローラー54が、加圧ローラー駆動モーター55により矢印A方向に回転駆動されることにより、矢印B方向に従動回転する。加圧ローラー駆動モーター55の駆動は、定着制御部50により制御され、これにより、定着ベルト52及び加圧ローラー54の回転速度が制御される。
定着ベルト52の通紙領域を挟んで加熱ローラー53と対向する領域内には、定着ベルト52の温度を検出する温度センサー58が配置されており、定着制御部50は、温度センサー58の検出する検出温度に応じて加熱ローラー53の加熱を制御し、定着ベルト52の温度が目標温度(例えば、180℃)になるように制御する。
具体的には、定着制御部50は、加熱ローラー53の内部に配置されているヒーター57へ電源を供給するヒーター電源56のオン・オフを制御することにより、加熱ローラー53の加熱を制御し、定着ベルト52の温度が目標温度になるように制御する。
ここで、「目標温度」とは、熱定着動作における消費電力量を低減化する観点から定められている温度であって、記録シート上の未定着画像を支障なく熱定着することが可能な温度である定着温度の中で、最も低温の定着温度に相当する温度(ここでは、180℃に設定されているものとする。)のことをいう。目標温度は、記録シートの種類(厚紙、普通紙、薄紙等の種類)や印刷条件(例えば、モノクロ印刷、カラー印刷等の印刷条件)によって、異なる定着温度が設定されることとしてもよい。
又、定着ベルト52の回転方向(定着ニップnを起点と定義したときの回転方向)において、加熱ローラー53より下流側で定着ローラー51より上流側の、定着ベルト52の通紙領域に対向する領域内には、定着ベルト52の通紙領域の表面電位を測定する表面電位検出装置59が配置されており、定着制御部50は、当該表面電位の測定値を、定着ベルト52上に付着する紙粉量を指標する値として、表面電位検出装置59から取得し、後述する熱供給量制御処理を行う。
表面電位検出装置59は、定着ベルト52の外周面の通紙領域と非接触に対向するように配置された検知センサーと、定着ベルト52を挟んで当該検知センサー591と対向するように定着ベルト52の内周面に接触配置された金属板592とから構成される。ここでは、表面電位検出装置59として表面電位センサー(TREK社製、型式 Model344)を用いている。
定着ローラー51は、円筒状の金属製の芯金511の外周面を、弾性層512で被覆して構成される。定着ローラー51は、例えば、肉厚2〜5mmの円柱状の芯金511の外周面に厚さ2〜10mmの弾性層512を形成し、外径20〜50mmのローラーとして構成することができる。芯金511に用いる金属としては、例えば、アルミニウム、鉄、SUS(ステンレス)等の金属を使用することができる。弾性層512としては、シリコーンゴム、シリコーンスポンジ等の弾性体を使用することができる。
定着ベルト52は、周回駆動される無端状のベルトであり、加熱ローラー53により加熱され、熱定着動作時に記録シートSと接触して記録シート上の未定着画像を熱溶融させる。図3は、定着ベルト52の構成を示す断面図である。定着ベルト52は、基層521、弾性層522、離型層523が、この順に積層されて構成される。定着ベルト52としては、例えば、外径60〜120mmで、基層521の厚さが50〜100μm、弾性層522の厚さが50〜200μm、離型層523の厚さが10〜30μmのものを用いることができる。
基層521としては、ポリイミドやポリアミド等の耐熱性の樹脂を用いることができる。弾性層522としては、シリコーンゴムなどの耐熱弾性材料を用いることができる。離型層523としては、例えば、PFA(四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合体)、PTFE(四フッ化エチレン)、FEP(四フッ化エチレン・六フッ化エチレン共重合体)、PFEP(四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体)等のフッ素樹脂を使用することができる。
図2の説明に戻って、加熱ローラー53は、中空円筒状の金属製の芯金531と、その外周面を被覆するコート層532とを有し、芯金531の内部(中空部)には、ヒーター57が配置されている。加熱ローラー53としては、例えば、外径約25mm(芯金531の厚さ約1mm、コート層532の厚さ約20μm)のローラーを用いることができる。芯金531に用いる金属としては、例えば、アルミニウム、鉄、SUS(ステンレス)等の金属を使用することができる。コート層532は、定着ベルト52との磨耗による劣化防止のために設けられる。コート層532としては、例えば、PTFEを用いることができる。又、ヒーター533としては、例えば、999W、発光長290mmのハロゲンヒーターランプを用いることができる。
加圧ローラー54は、中空円筒状の金属製の芯金541と、その外周面を被覆する弾性層542と、弾性層542の外周面を被覆する離型層543とから構成される。加圧ローラー54としては、例えば、外径35mm(芯金541の厚さ2mm、弾性層542の厚さ4mm、離型層543の厚さ約30μm)のローラーを用いることができる。
芯金541に用いる金属としては、例えば、アルミニウム、鉄、SUS(ステンレス)等の金属を使用することができる。弾性層542としては、例えば、シリコーンゴム、シリコーンスポンジ、フッ素ゴム等の弾性材料を用いることができる。離型層543としては、定着ベルト52の離型層523と同様の材料を用いることができる。
なお、図示していないが、定着装置5には、定着ローラー51、加熱ローラー53、加圧ローラー54の長手方向両端部を支え、かつ、これらの部材を覆っているフレームが設けられている。このフレームには、記録シートの出入口部や、定着ローラー51、加熱ローラー53、加圧ローラー54の長手方向両端部を支えている付近において、必要に応じて隙間が設けられている。
[3]制御部の構成
図4は、制御部60の構成と制御部60の制御対象となる主構成要素との関係を示す図である。制御部60は、所謂コンピュータであって、同図に示されるように、CPU(Central Processing Unit)601、通信インターフェース(I/F)部602、ROM(Read Only Memory)603、RAM(Random Access Memory)604、画像データ記憶部605などを備える。
通信I/F部602は、LANカード、LANボードといったLANに接続するためのインターフェースである。ROM603には、画像プロセス部3、給紙部4、定着装置5、操作パネル7、画像読取装置8等を制御するためのプログラムなどが格納されている。
RAM604は、CPU601のプログラム実行時のワークエリアとして用いられる。
画像データ記憶部605は、通信I/F部602や画像読取部8を介して入力された、印刷用の画像データを記憶している。
CPU601は、ROM603に格納されている各種プログラムを実行することにより、画像プロセス部3、給紙部4、定着装置5、操作パネル7、画像読取装置8等を制御する。CPU601は、定着制御部50と互いに通信可能なように構成され、定着制御部50を介して定着装置5を制御する。
[4]定着ベルトへの紙粉の付着とジャム発生との関係について
図5は、記録シートの種類と定着ベルトへの紙粉の付着量との関係について調べた実験結果を示す。実験は、JIS規格で白色度が90%以上の白色度が高い用紙(以下、「高白色度用紙」という。)と、白色度がJIS規格で70〜80%の用紙(以下、「低白色度用紙」という。)について、プリンター1を用いて、印刷速度35枚/分で100秒間印刷処理をそれぞれ行い、印刷処理期間中における両者の定着ベルト52への紙粉付着量を比較することにより行った。
紙粉付着量の検出は、紙粉付着による定着ベルト52の表面電位の変化を表面電位検出装置59により測定することにより行った。又、印刷処理開始後、所定時間経過する毎に(ここでは、10秒,20秒,40秒,60秒,80秒,100秒の各時間経過する毎に)、目視により定着ベルト52上におけるトナーの汚れの程度(汚れの大きさ、数等)を、ランク付けして評価した(ここでは、ランクを4ランクとし、汚れの程度がひどくなるに従ってランク値(以下、「トナー汚れランク」という。)を大きくすることとした。)。
図5の符号501で示す2点鎖線は、低白色度用紙を用いて印刷処理を行った場合における定着ベルト52の表面電位の経時変化を示し、同図の符号502で示す2点鎖線は、高白色度用紙を用いて印刷処理を行った場合における定着ベルト52の表面電位の経時変化を示す。
又、同図の符号503で示す実線は、低白色度用紙を用いて印刷処理を行った場合におけるトナー汚れランクの経時変化を示し、同図の符号504は、高白色度用紙を用いて印刷処理を行った場合におけるトナー汚れランクの経時変化を示す。
両者の結果を比較すると、低白色度用紙の場合には、高白色度用紙の場合に比べ、定着ベルト52の表面電位の低下量は少なく、当該表面電位が、符号505の実線で示す−1300V以下になることはなかったのに対し、高白色度用紙の場合には、印刷処理開始後、20秒経過するまでに、当該表面電位が−1300Vを下回り、印刷処理終了時までに−2000V近くまで低下した。この結果は、高白色度用紙では、印刷処理期間中における定着ベルト52への紙粉付着量が、低白色度用紙に比べ、多くなることを示している。
又、トナー汚れランクは、定着ベルト52の表面電位が低下するに従って大きくなる傾向を示し、定着ベルト52への紙粉付着量が増大すると、トナーが定着ベルト52に付着しやすくなることが確認された。
図6(a)は、定着ベルト52への紙粉付着量が、定着ベルト52における表面電位が−1300V以下に相当する付着量に達している場合における、定着ニップから記録シートへ供給される熱供給量と、ジャム抑制効果との関係について調べた実験結果を示す図である。
実験は、図6(b)に示すように、記録シート(ここでは、高白色度用紙とする。)上の画像形成が可能な画像領域(同図の点線矩形で示す領域)の内、定着ニップnへ通紙される方向の先端部(以下、「通紙方向先端部」という。)からの距離(以下、「先端欠損幅」という。)が所定の距離(Y)になる位置までの領域(P)を除く領域(Q)に斜線で示すパッチトナー像を形成し、定着装置5を用いて熱定着したときのジャムの発生の有無を調べることにより、行った。
所定の距離(Y)としては、30mm、25mm、20mm、15mm、10mmの各距離についてジャムの発生の有無を調べた。
又、各距離についてジャムの発生の有無を調べる実験において形成するパッチトナー像についての熱定着は、定着ニップから記録シートへの熱供給量をそれぞれ変えて(ここでは、定着ニップnにおける温度(T)を目標温度(180℃)±20℃の範囲内で変更して)行った。
図6(a)の○印は、「ジャムの発生が無かった」ことを示し、×印は、「ジャムの発生が有った」ことを示し、符号61で示す曲線は、Tが160℃、170℃、180℃、190℃、200℃の各温度の場合におけるジャム発生有無の結果に基づいて作成された、各温度における、ジャム抑制効果の大きさを示す曲線である。
当該曲線では、先端欠損幅の長さによって、ジャム抑制効果の大きさが示され、当該先端欠損幅の長さは、各温度において、ジャムの発生の有無が調べられた先端欠損幅の内、ジャムの発生が無かった最短の先端欠損幅(図6(a)の符号dで示す○印の先端欠損幅)の長さに対応している。そして、当該曲線では、当該先端欠損幅が短い程、ジャム抑制効果が大きくなることが示されている。
なぜなら、先端欠損幅が短く、パッチトナー像の形成開始位置が記録シートの通紙方向先端に近づく程、定着ベルト52に付着したトナーと記録シートのパッチトナー像のトナーとが結着した場合に、記録シートを分離爪550で定着ベルト52から剥離させにくくなり、ジャムが発生する可能性が高くなるからである。
すなわち、ジャムの発生可能性がより高い所でジャムの発生が無かったことになり、ジャム抑制効果が大きいと評価できるからである。
図6(a)の曲線61が示すように、ジャム抑制効果は、Tが目標温度のときに、最も小さくなり、Tが目標温度より低温側又は高温側の何れかの側にシフトするにつれてジャム抑制効果は大きくなる傾向を示している。このため、Tを目標温度よりも高温側にシフトさせることにより、定着不良を防止しつつ、ジャム抑制効果を高めることが可能となる。一方、Tを目標温度よりも低温側にシフトさせた場合には、ジャム抑制効果を高めることはできるが、定着ニップnから記録シートへの熱供給量が少なくなってしまうため、定着不良が発生してしまうことになる。
このように、Tを目標温度よりも高温側にシフトさせると、ジャム抑制効果を高めることができる理由としては、トナーに含まれているワックスの溶解が、定着ニップnから記録シートへの熱供給量が増大することにより促進され、溶け出したワックスによってトナーの離型性が高められることによるものと考えられる。
通常トナーに含まれるワックス成分としては、例えば、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等のポリオレフィンワックス、パラフィンワックス、サゾールワックス等の長鎖炭化水素系ワックス、トリメチロールプロパントリべヘネート、ペンタエリストロールテトラミリステート等のエステル系ワックス、エチレンジアミンジべヘニルアミド等のアミド系ワックス、ジステアリルケトン等のジアルキルケトン系ワックス、カルナウバワックス、モンタンワックス等が挙げられる。
本実施の形態に係るプリンター1の各現像器には、上記のワックス成分の内、少なくとも1種類以上のワックスが含まれているトナーが格納されているものとする。
[5]熱供給量制御処理
本実施の形態に係る定着装置5では、熱定着動作時に後述する熱供給量制御処理を行うことにより、定着ベルト52上の紙粉付着量を指標する値として、定着ベルト52の表面電位の測定値を取得し、当該測定値によって指標される紙粉付着量が許容量以上になった場合に、定着ニップnから記録シートへの熱供給量を、許容両未満の場合に比べ、増加させるように制御している。
図7は、定着制御部50が行う熱供給量制御処理の動作を示すフローチャートである。
定着制御部50は、印刷ジョブ開始指示があると、加熱ローラー53の内部に配置されているヒーター57へ電源を供給するヒーター電源56のオン・オフを温度センサー58の検出温度に応じて制御することにより、定着ベルト52の温度が目標温度になるように制御し、記録シートの熱定着動作を開始する(ステップS701)。次に定着制御部60は、表面電位の測定値(V1)を、定着ベルト52上の紙粉付着量を指標する値として表面電位検出装置59から取得し(ステップS702)、紙粉付着量が許容量以上かを判定する(ステップS703)。
ここで、許容量以上か否かは、V1が閾値(ここでは、閾値は、図5の実験結果により、−1300Vに設定されている。)以下になったか否かにより判定され、閾値以下になった場合に、許容量以上と判定され、閾値を上回っている場合には、許容量未満であると判定される。
紙粉付着量が許容量以上である場合には(ステップS703:YES)、定着制御部50は、ヒーター57へ電源を供給するヒーター電源56のオン・オフを制御することにより、定着ベルト52の温度が予め設定されている目標温度よりも高い定着温度(ここでは、190℃とする。))になるように制御する(ステップS704)。
紙粉付着量が許容量未満である場合には(ステップ703:NO)、定着制御部50は、ヒーター57へ電源を供給するヒーター電源56のオン・オフを制御することにより、定着ベルト52の温度が目標温度(ここでは、180℃とする。)になるように制御する(ステップS705)。
定着制御部50は、印刷ジョブが終了するまで(ステップS706:YES)、ステップS703〜705の処理を繰り返す。
このように、定着ベルト52の紙粉付着量が許容量以上となり、紙粉の付着に起因する、熱定着時の記録シートのジャムが発生しやすくなると、定着ベルト52の温度が目標温度より高くなるように制御され、定着ニップnから記録シートへの熱供給量が増やされ、これにより、トナー中のワックスの溶解が促進され、トナーの離型性が高められる。その結果、記録シート上のトナーが定着ベルト52上の紙粉に付着したトナーと結着しにくくなり、ジャム抑制効果を高めることができ、定着ベルト52への紙粉の付着に起因するジャムの発生を低減させることができる。
図7に示す熱供給量制御処理においては、定着ベルト52の温度を制御することにより、定着ニップnから記録シートへの熱供給量を制御することとしたが、記録シートが定着ニップnを通過するときの通過速度を制御することにより、当該熱供給量を制御することとしてもよい(以下、「変形例1」という。)。
具体的には、紙粉付着量が許容量以上になった時に、定着制御部50は、ヒーター57への電力供給量を、許容量未満の場合と同じ電力供給量に維持しつつ、加圧ローラー駆動モーター55の駆動を制御して加圧ローラー54の回転速度を、許容量未満の場合に比べて遅くするように制御することとしてもよい。この場合、制御部60側では、上記制御に対応するように、給紙部4からの記録シートの搬送速度や画像プロセス部3の画像形成速度やタイミングローラー44の駆動タイミング等が制御される。
変形例1のように制御することにより、許容量未満の場合に比べ、記録シートの定着ニップを通過する時間が延長されるので、図7に示す熱供給量制御処理の場合と同様に、定着ニップnから記録シートへの熱供給量が増やされ、これにより、定着ベルト52への紙粉の付着に起因するジャムの発生を低減させることができる。
又、搬送速度を制御する代わりに、定着ニップnに通紙する記録シートの通紙間隔を制御することにより、定着ニップnから記録シートへの熱供給量を制御することとしてもよい(以下、「変形例2」という。)。
具体的には、定着制御部50は、紙粉付着量が許容量以上になった場合に、ヒーター57への電力供給量を、許容量未満の場合と同じ電力供給量に維持しつつ、制御部60と通信し、給紙部4から記録シートを給紙するタイミングを、紙粉付着量が許容量未満の場合よりも遅延させ、記録シート間の紙間距離が長くなるように制御することとしてもよい。この場合、制御部60側では、さらに上記制御に対応するように、画像プロセス部3の画像形成速度やタイミングローラー44の駆動等が制御される。
変形例2のように制御することにより、許容量未満の場合に比べ、定着ニップnを通過する記録シートの頻度が減少し、記録シートとの接触によって単位時間当たりに定着ニップnから奪われる熱量が減り、その結果、定着ニップnから記録シートへの熱供給量が許容量未満の場合に比べ、増えることになる。これにより、図7に示す熱供給量制御処理の場合と同様に、定着ベルト52への紙粉の付着に起因するジャムの発生を低減させることができる。
[6]熱供給量制御処理の効果
高白色度用紙及び低白色度用紙をそれぞれ使用した印刷処理において、以下の実施例1〜4の何れかの熱供給量制御処理を行った場合と何れの熱供給量制御処理も行わなかった場合(対照例)について、トナー汚れランク及びジャム発生の有無を比較する実験を行った。
実施例1:本実施の形態の熱供給量制御処理を行った。
実施例2:変形例1の熱供給量制御処理を行い、紙粉付着量が許容量以上である場合の搬送速度(加圧ローラー54の回転速度)を100mm/秒、許容量を未満の場合の搬送速度を200mm/秒とした。
実施例3:変形例2の熱供給量制御処理を行い、紙粉付着量が許容量以上の場合の、定着ニップnへ通紙する記録シート間の紙間距離を60mm、許容量未満の場合の当該紙間距離を30mmとした。
実施例4:実施例1と2を組み合わせた熱供給量制御処理を行った。
実施例5:実施例1と3を組み合わせた熱供給量制御処理を行った。
なお、実験は、図5の実験と同じ実験条件で行い、「トナー汚れランク」は、印刷処理開始後100秒後のランク値を比較した。又、実施例1での搬送速度は200mm/秒、紙間距離は30mmである。
図8は、上記の実験の結果を示すテーブルである。同図に示すように、低白色度用紙(A紙)の場合には、トナー汚れランクのランク値は何れも「2」で、ジャムの発生はなかったのに対し、高白色度用紙(B紙)の場合には、実施例1〜4の何れの熱供給量制御処理も行わなかった対照例において、トナー汚れランクのランク値は、最も汚れの程度がひどいことを示す「4」であり、ジャムが発生した。
一方、熱供給量制御処理を行った実施例1〜5では、トナー汚れランクのランク値は「2」又は「1」であり、ジャムの発生も無かった。2つの実施例の熱供給量制御処理を組み合わせた実施例4及び5においては、実施例1〜3の単独の熱供給量制御処理を行った場合に比較し、トナー汚れランクのランク値が1ランク低く、定着ベルト52上のトナーの汚れが少なかった。
以上より、高白色度用紙(B紙)の印刷処理において、実施例1〜5の何れかの熱供給量制御処理を行うことにより、当該熱供給量制御処理を行わない場合(対照例)に比べ、ジャムの発生を抑止することができるとともに、定着ベルト52上のトナー汚れを軽減することができることが確認された。
(変形例)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(1)本実施の形態では、定着ベルトを使用した定着装置について図7に示す熱供給量制御処理を行うこととしたが、本実施の形態に係る熱供給制御処理は、定着ベルト以外の定着回転体を使用した定着装置についても同様に適用することができる。例えば、定着回転体として定着ローラーを使用し、定着ベルトを介さず定着ローラーと加圧ローラーとで定着ニップを形成した定着装置を本実施の形態の定着装置5の代わり用いることとしてもよい。
又、加圧ローラーの代わりに、周回駆動する無端状の加圧ベルトと、加圧ベルトの周回経路の内側から加圧ベルトを介して定着回転体を押圧する押圧部材とから構成される加圧部材を用いることとしてもよい。
(2)本実施の形態では、定着ベルト52の通紙領域の表面電位を測定し、その測定値を、定着ベルト52上の紙粉付着量を指標する値として使用したが、当該指標値は、表面電位の測定に限定されず、他の方法で取得することとしてもよい。例えば、定着ベルト52の通紙領域の表面の光反射率を測定し、その測定値を、紙粉付着量を指標する値として用いることとしてもよい。
本発明は、定着装置を備えるプリンター、複写機等の画像形成装置に関し、特に、定着ニップ通過後の記録シートにおけるジャムの発生を低減させる技術として利用できる。
1 プリンター
2 エンジン制御部
3 画像プロセス部
3Y〜3K 作像部
4 給紙部
5 定着装置
7 操作パネル
8 画像読取装置
10 露光部
11 中間転写ベルト
12 駆動ローラー
13 従動ローラー
21、35Y クリーナー
31Y 感光体ドラム
32Y 帯電器
33Y 現像器
34Y 一次転写ローラー
41 給紙カセット
42 繰り出しローラー
43 搬送路
44 タイミングローラー
45 二次転写ローラー
46 二次転写位置
51 定着ローラー
52 定着ベルト
53 加熱ローラー
54 加圧ローラー
55 加圧ローラー駆動モーター
56 ヒーター電源
57 ヒーター
58 温度センサー
59 表面電位検出装置
60 制御部
71 排出ローラー
72 排紙トレイ

Claims (7)

  1. 定着回転体に加圧部材が圧接されて形成される定着ニップに記録シートを通紙させて、未定着画像の熱定着を行う定着装置であって、
    前記定着回転体への紙粉付着量を指標する値を取得する紙粉量取得手段と、
    取得した値によって指標される紙粉付着量が許容量以上である場合に、熱定着時における記録シートへの熱供給量を、許容量未満である場合の当該熱供給量よりも増やす制御をする熱供給量制御手段と、
    を備えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記指標する値は、前記定着回転体の通紙領域における表面電位の測定値である
    ことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記制御は、前記紙粉付着量が前記許容量以上である場合に、前記許容量未満である場合の前記定着回転体の定着温度よりも前記定着回転体の定着温度を上昇させる制御である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記制御は、前記紙粉付着量が前記許容量以上である場合に、記録シートが前記定着ニップを通過する通過速度を前記許容量未満である場合における当該通過速度よりも遅くする制御である
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の定着装置。
  5. 前記制御は、前記紙粉付着量が前記許容量以上である場合に、前記定着ニップに通紙される記録シート間の紙間距離を、前記許容量未満である場合における当該紙間距離よりも長くする制御である
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の定着装置。
  6. 定着回転体は、無端状の定着ベルトである
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の定着装置。
  7. 請求項1〜6の何れかに記載の定着装置を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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