JP3784917B2 - 押輪用調芯具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一方の管体に他方の管体が一部挿入され、両管体間に挿入されたパッキンを押圧する押輪の軸心と前記一方の管体の軸心とを調芯するようにした押輪の調芯具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、押輪を使って2つの管体を締結するものとして図6に示される押輪が使用されていた。以下、図6に例示される押輪について説明する。すなわち、一方の管体01の開口端部に形成された受口01a内には、他方の管体02の対向端部の挿入部02aが余裕をもって挿入されている。
【0003】
受口01aの開口端部内周面には、開口端側がテーパ状に拡径する環状溝03が形成され、この環状溝03には、硬質ゴム等によるパッキン05が圧入されるようになっている。
【0004】
パッキン05は、前記環状溝03によって形成される環状空間04とほぼ同形のリング状をなし、その左端部外周縁には、外方、すなわち後述する押輪06側に向って漸次テーパ状に拡径する環状舌片05aが連設されている。
【0005】
押輪06は、右方を向く環状押圧部06aとフランジ部06bとから成り、パッキン5の右方の挿入部02aに若干の遊びを持たせて外嵌されている。環状押圧部06aの右端面は、パッキン05の左端面と対向しており、フランジ部06bと受口01aのフランジ部1bとを、複数のT頭ボルト07とナット08により締め付けることにより、パッキン05は環状空間04内に押込まれる。
【0006】
そこで、これら管体01、02を接続されるに際し、先ず、押輪06とパッキン05を順に管体02に外嵌した状態で、挿入部02aを受口01a内に挿入する。
【0007】
次いで、受口01aと押輪06のそれぞれのフランジ部01b、06bにT頭ボルト07を挿通し、ナット08を廻して均等に締め込んでいくとパッキン05は押輪06により管軸方向に押圧されて、環状空間04内に押し込まれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フランジ部01b、06bに形成されているT頭ボルト07を挿通する穴は、T頭ボルト07のネジ軸外径に対し大径に形成されているため、遊びが生じT頭ボルト07が傾いた状態のままで環状押圧部06aによりパッキン05の左端部が押圧される。
【0009】
従って、この状態では一方の管体01と押輪06の軸芯に芯ズレδが生じてパッキン05を均等に押圧することができず、地震等により管体が変形して伸縮したりした際に、漏水事故を引き起こしたりパッキンが飛出す恐れがある。
【0010】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、一方の管体に他方の管体が一部挿入された状態で、両管体間に挿入されたパッキンを押圧する押輪の軸心と締結される側の管体の軸心を調芯させ、地震等が生じてもパッキン部にて漏水することなくシール性を保障することができる押輪用調芯具を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一方の管体に他方の管体の一部が挿入され、両管体間に挿入されたパッキンを押圧するようにした押輪の調芯具において、
前記押輪用調芯具は、一方の管体のフランジ面に当接すべく当接面の上方に第1当接部が形成されると共に、同一面の下方に第2当接部が形成され、該第2当接部にT頭ボルトのネジ軸を挿通嵌合する嵌合穴が貫通穿設され、前記第2当接部の反当接面に前記嵌合穴の軸線と交叉させて前記T頭ボルトの頭部を嵌合する溝が形成されて成り、前記嵌合穴に挿通嵌合された前記T頭ボルトのネジ軸軸線と、前記第1、第2当接部を結ぶ直線とのなす角が鋭角になるよう構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、T頭ボルトを一方の管体のフランジより押輪用調芯具の嵌合穴を挿通させて押輪と締結する動作により、T頭ボルトが該T頭ボルトのネジ軸軸線と前記第1、第2当接部を結ぶ直線とのなす角が鋭角のまま揺動されるので、押輪が上方に引上げられ、該押輪の軸心を一方管体の軸心に調芯させることができる。
【0012】
前記押輪用調芯具は、前記第1および第2当接部の間に薄肉の切断溝が形成され、頭部と保持部とに区分けされて成ることが好ましい。
これにより、地震等が発生した際に管体の揺動作用で締結されたT頭ボルトのネジ軸が揺動すると切断溝に剪断力が作用するので、押輪用調芯具が切断溝から切断されるため可撓許容量が増大し、管体が破壊されることがないばかりか、第2当接部は一方のフランジ面に当接状態となっているためこれによるT頭ボルトの緩みが生じることはない。
【0013】
前記押輪用調芯具は、前記第1および第2当接部が前記一方のフランジ面に対し夫々線接触するよう形成して成ることが好ましい。
これにより、力の作用点が夫々の接触線上に位置するので、第1当接部は、押輪用調芯具を円滑に上方に揺動することができ、第2当接部は、締結されたT頭ボルトのネジ軸が地震等により揺動した際、この揺動動作を切断溝に円滑に伝え剪断力を有効に働かせることができる。
【0014】
前記押輪用調芯具は、前記保持部の当接側面の外形が曲率を持った面に形成されて成ることが好ましい。
これにより、T頭ボルトのネジ軸が地震等により押輪用調芯具の頭部が切断されても曲率を持った前記保持部の当接側面がフランジ面と当接しつつ外形形状に倣って揺動するので、他のT頭ボルトとバランス良く揺動する。
【0015】
前記押輪用調芯具は、前記嵌合穴の底部が延出された当接部をなし、回転起生時に前記当接部が管体の外周に当接して前記T頭ボルトを締結する際に生ずる連れ回りを規制することが好ましい。
これにより、T頭ボルトを締結する際に生ずる連れ回りが規制されるので、T頭ボルトの回転が規制されるばかりでなく、押輪用調芯具の回転も同時に規制することができ、押輪用調芯具の姿勢を一定状態に保持することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を挙げ図面に基づいて本発明を説明する。先ず、本発明の第1実施形態につき図1〜図4を基に説明する。図1はT頭ボルトにより押輪用調芯具を介して管体のフランジを締結する状態を示す拡大断面図、図2は図1のA−A断面図、図3はT頭ボルトにより押輪用調芯具を介して管体のフランジを締結する状態を示す斜視図であり、図4は6本のT頭ボルトによりフランジを締結した状態を示す説明図である。
【0017】
図1および図2に示されるように、一方の管体1の端部に他方の管体2を圧入して液密にシールする両管体端部の構造は、従来の構成と略同一構成となっているため簡単に説明する。すなわち、図1において、一方の管体1の開口端部に形成された受口1a内には、他方の管体2の対向端部の挿入部2aが余裕をもって挿入されている。
【0018】
受口1aの開口端部内周面には、開口端側がテーパ状に拡径する環状溝3が形成され、この環状溝3には、硬質ゴム等によるパッキン5が圧入されるようになっている。そして、該パッキン5は、前記環状溝3によって形成される環状空間4とほぼ同形のリング状をなし、その左端部外周縁には、外方、すなわち後述する押輪6側に向って漸次テーパ状に拡径されている。
【0019】
押輪6は、右方を向く環状押圧部6aとボルトの穴を有するフランジ6bとから成り、パッキン5の右方の挿入部2aに若干の遊びを持たせて外嵌されている。環状押圧部6aの右端面は、パッキン5の左端面と対向しており、後述するようにフランジ6bと受口1aのフランジ1bとを、複数のT頭ボルト7にナット8を螺合して締め付けることにより、パッキン5が環状空間4内に押込まれるようになっている。
【0020】
次に、本発明の押輪用調芯具につき説明する。図1に示すように、押輪用調芯具16は、中間より若干上部に後述する切断溝20が形成されていて、該切断溝20により頭部19と保持部21に区分けされている。上方には肉厚の頭部19が形成され、一方の管体1のフランジ1b面に当接すべく当接側面上方に第1当接部P1が形成されると共に、同一面下方の保持部21には第2当接部P2が形成されている。
【0021】
保持部21は、フランジ1b側に面する当接側面が所定の曲率を持った円弧状に形成されてその頂部が第2当接部P2となし、該第2当接部P2には、T頭ボルト7のネジ軸7aを挿通嵌合する嵌合穴17が貫通穿設され、前記第2当接部P2の反当接面には嵌合穴17の軸線と交叉させてT頭ボルト7の頭部9が嵌合すべく溝18が形成され、該溝18は、底面がT頭ボルト7頭部9の当接側面と同一曲率となるよう形成されている。
【0022】
押輪用調芯具16の嵌合穴17は、該嵌合穴17の軸線が前記第1当接部P1と第2当接部P2を結ぶ直線(図示せず)とのなす角が鋭角になるよう形成されている。
【0023】
前記押輪用調芯具16の第1および第2当接部P1、P2の間に形成された薄肉の切断溝20は、押輪用調芯具16の両面に例えば直線状に形成されておりフランジ1b側の当接面側に形成された一方の切断溝20aと、反当接面側に形成された他方の切断溝20bとから成っている。
【0024】
更に詳しくは、切断溝20は、一方の切断溝20aが当接側が円弧状に形成される保持部21外形と略同一曲率で延設される曲線と連絡するよう形成され、また当接側が円弧状に形成された頭部19外形と略同一曲率で延設される曲線と連絡するよう形成されている。
【0025】
前記押輪用調芯具16は、嵌合穴17の底部を下方に延設させて当接部Sが例えば直線状に形成されており、双方のフランジ1b、6bを締結する際にT頭ボルト7のネジ軸に7aにナット8を螺合し、締め付ける際の回転起生時に当接部Sが管体の外周1aに当接してT頭ボルト7と共に連れ回りが規制されるようになっている。
【0026】
このように押輪用調芯具16は、一方の管体1のフランジ1b側の当接側面上方に第1当接部P1を形成すると共に、同一面の下方に第1当接部P1より低い第2当接部P2を形成しているので、押輪用調芯具16を介して双方のフランジ1b、6bをT頭ボルト7により締結する際にネジ軸7a方向に生ずる引張り力F1により押輪用調芯具16が第1当接部P1を支点として揺動する。これにより、T頭ボルト7のネジ軸7aは、第1、第2当接部P1、P2を結ぶ直線(図示せず)とのなす角が鋭角のまま上方に変位して先端が傾斜した状態となり、この変位動作によりフランジ6bを上方に引上げることにより押輪6を調芯する機能が得られるようになっている。
【0027】
次に、本実施形態による管体に別の管体を接続する要領と、接続に際し生ずる押輪用調芯具による調芯作用につき説明する。本発明の押輪用調芯具16は、図3及び図4に示されるように、例えばフランジ1bに形成される6個のボルト穴の内、管体1の中心を通る垂直な軸線に対し互いに離間して頂部に配置される2個のボルト穴Hを挿通するT頭ボルト7に夫々使用される。
【0028】
先ず、図1に示すように一方の管体1の受口1a内には、押輪6とパッキン5を順に外嵌した状態で他方の管体2の挿入部2aが挿入される。そこで、双方のフランジ1b、6bに形成された6個のボルト穴Hには6本のT頭ボルト7が挿通される。
【0029】
挿通される6本のT頭ボルト7の内、フランジ1bの頂部付近に配置される2個のボルト穴Hに挿通されるT頭ボルト7は、該T頭ボルト7のネジ軸7aを該押輪用調芯具16の嵌合穴17に挿通した後、フランジ1bのボルト穴Hを挿通しナット8を螺合して仮止めの状態とされる。
【0030】
仮止めの状態では、押輪用調芯具16を介して2個のボルト穴を挿通してフランジ1bの頂部に取付けられた一対のT頭ボルト7は、図1に示すように押輪6のフランジ6bを懸吊状態に支持しているが、環状押圧部6aの開口内上部は他方の管体2の上面と接触状態、そして開口内底部には隙間(図示せず)が形成された状態になっている。
【0031】
この状態では、図1に示すように頂部に位置する一対のT頭ボルト7は、ネジ軸7a先端が下方に傾斜した状態となっており、このままナット8を締め付けていくと押輪用調芯具16の第1当接部P1が最初にフランジ1bの半径方向外側の面に当接し、さらなる締め付けによりT頭ボルト7のネジ軸7aには軸線方向に引張力F1が生ずる。
【0032】
尚、ナット8を締め付ける際の回転動作によって押輪用調芯具16は、ナット8の回転方向に連れ回りするが、この連れ廻りは、図5に示されるように押輪用調芯具16下部に直線状に形成された当接部Sの底部外側が管体1の外形部1aに当接することにより規制される。
【0033】
更に、ナット8を締め付けていくと押輪用調芯具16頭部19のフランジ1bの半径方向外側の面と線接触する接触部P1に反作用F2が働き、ここを支点とする第1当接部P1と嵌合溝18底部間の腕長さ(直線距離)を有する隅力のモーメントによりT頭ボルト7の先端は上方(矢印方向)に揺動される。
【0034】
このように押輪用調芯具16は、T頭ボルト7の締着作用により第1当接部P1を支点として時計廻りに揺動され、図2に示すように第1当接部P1より低い位置にあるフランジ1b側の第2当接部P2がフランジ1bの側面に当接するまで揺動される。
【0035】
すなわち、この揺動作用により図2に示されるようにT頭ボルト7は、ネジ軸7aの軸線と第1、第2当接部P1、P2を結ぶ直線(図示せず)とのなす角が鋭角のまま揺動して先端が若干上方に傾斜する状態に変位するので、他方の管体2側の押輪6がフランジ6bを介して垂直上方に引き上げられ、該押輪6の軸心が一方の管体1の軸心上に設定される。
【0036】
このように、T頭ボルト7を押輪用調芯具16の嵌合穴17に挿通させて双方のフランジ1b、6bどうしを締結する締結動作のみにより、フランジ1bの頂部に位置する一対のT頭ボルト7先端が押輪用調芯具16の第1当接部P1を支点として揺動し、若干上方に傾斜するため一方の管体2の軸心上に押輪の軸心を容易に調芯させることができる。
【0037】
従って、押輪6の環状押圧部6aは、一方の管体1の軸芯に調芯されるので頂部に位置する一対のT頭ボルト7を含めて6本のT頭ボルト7のナット8を夫々均等に締め付けると、環状押圧部6aの外周縁がパッキン5のテーパ面と強く当接し、パッキン5が環状溝3内に案内されて確実に装着され、パッキンのシール性を確保することができる。
【0038】
また、第1および第2当接部P1、P2の間には薄肉の切断溝20が形成されているので、地震等が発生した際に他方のフランジ6bの揺動作用で締結されたT頭ボルト7のネジ軸7aが揺動すると切断溝20に剪断力が作用し、押輪用調芯具16が切断溝20から切断されるため管体接続部での可撓性が従来通り確保される。
【0039】
これにより、接続される管体全体が該管体接続部分を含めて可撓性を有することになるので、振動により管体接続部分以外の管体部のみが特に大きく変形することがなくなり、これら管体部での破壊を回避することができる。
【0040】
切断溝20は、押輪用調芯具16を介してフランジ1bの頂部に取付けられた一対のT頭ボルト7のナット8を締め付ける際に生ずるモーメントでは破断しないような寸法に設計されるが、仮に破断された場合でもT頭ボルト7の頭部9は締結後ではフランジ1bとは第2当接部P2と線接触しているので、これによるT頭ボルトの緩みは生じることはない。
【0041】
また押輪用調芯具は、T頭ボルト7とは別体として組合せて使用されるので、T頭ボルト7を加工形成することなく市販品をそのまま使用することができる。
【0042】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、押輪用調芯具は、地震等によりフランジに曲げモーメントが作用した際に外力を切断溝側に積極的に働かせるために、T頭ボルト7のネジ軸7aを挿通する嵌合穴部のフランジ側の第2当接部を円弧状に形成したが、この形状に限定されることなく、該嵌合穴部の中心部のみを該嵌合穴と直交するよう山形に突設させて形成し、締結後にフランジ面と線接触するように構成すれば外力を切断溝側に効率良く働かせることができる。
【0043】
【発明の効果】
本発明は次の効果を奏する。
【0044】
(a)請求項1の発明によれば、T頭ボルトを一方の管体のフランジより押輪用調芯具の嵌合穴を挿通させて押輪と締結する動作により、T頭ボルトが該T頭ボルトのネジ軸軸線と前記第1、第2当接部を結ぶ直線とのなす角が鋭角のまま揺動されるので、押輪が上方に引上げられ、該押輪の軸心を一方管体の軸心に調芯させることができる。
【0045】
(b)請求項2の発明によれば、地震等が発生した際に他方のフランジの揺動作用で締結されたT頭ボルトのネジ軸が揺動すると切断溝に剪断力が作用するので、押輪用調芯具が切断溝から切断されるため可撓許容量が増大し、管体が破壊されることがないばかりか、第2当接部は一方のフランジ面に当接状態となっているためこれによるT頭ボルトの緩みが生じることはない。
【0046】
(c)請求項3の発明によれば、力の作用点が夫々の接触線上に位置するので、第1当接部は、押輪用調芯具を円滑に上方に揺動することができ、第2当接部は、締結されたT頭ボルトのネジ軸が地震等により揺動した際、この揺動動作を切断溝に円滑に伝え剪断力を有効に働かせることができる。
【0047】
(d)請求項4の発明によれば、T頭ボルトのネジ軸が地震等により押輪用調芯具の頭部が切断されても曲率を持った前記保持部の当接側面がフランジ面と当接しつつ外形形状に倣って揺動するので、他のT頭ボルトとバランス良く揺動する。
【0048】
(e)請求項5の発明によれば、T頭ボルトを締結する際に生ずる連れ回りが規制されるので、T頭ボルトの回転が規制されるばかりでなく、押輪用調芯具の回転も同時に規制することができ、押輪用調芯具の姿勢を一定状態に保持することができる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、T頭ボルトにより押輪用調芯具を介して管体のフランジを締結する前の状態を示す拡大断面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、T頭ボルトにより押輪用調芯具を介して管体のフランジを締結した後の状態を示す拡大断面図である。
【図3】T頭ボルトにより押輪用調芯具を介して管体のフランジを締結する状態を示す斜視図である。
【図4】6本のT頭ボルトによりフランジを締結した状態を示す説明図である。
【図5】押輪用調芯具を介してT頭ボルトにより管体のフランジを締結した状態を示す押輪用調芯具のみを拡大した正面図である。
【図6】T頭ボルトを介して接続される状態を示す従来の管体接続部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 一方の管体
1a 受口
2 他方の管体
2a 挿入部
3 環状溝
4 環状空間
5 パッキン
6 押輪
6a 環状押圧部
6b フランジ
7 T頭ボルト
7a ネジ軸
8 ナット
9 頭部
16 押輪用調芯具
17 嵌合穴
18 直線溝
19 頭部
20 切断溝
20a 一方の切断溝
20b 他方の切断溝
21 保持部
F1 引張力
F2 反作用
S 当接部
P1 第1当接部
P2 第2当接部

Claims (5)

  1. 一方の管体に他方の管体の一部が挿入され、両管体間に挿入されたパッキンを押圧するようにした押輪の調芯具において、
    前記押輪用調芯具は、一方の管体のフランジ面に当接すべく当接面の上方に第1当接部が形成されると共に、同一面の下方に第2当接部が形成され、該第2当接部にT頭ボルトのネジ軸を挿通嵌合する嵌合穴が貫通穿設され、前記第2当接部の反当接面に前記嵌合穴の軸線と交叉させて前記T頭ボルトの頭部を嵌合する溝が形成されて成り、
    前記嵌合穴に挿通嵌合された前記T頭ボルトのネジ軸軸線と、前記第1、第2当接部を結ぶ直線とのなす角が鋭角になるよう構成されていることを特徴とする押輪用調芯具。
  2. 前記押輪用調芯具は、前記第1および第2当接部の間に薄肉の切断溝が形成され、頭部と保持部とに区分けされて成る請求項1または2に記載の押輪用調芯具。
  3. 前記押輪用調芯具は、前記第1および第2当接部が前記一方のフランジ面に対し夫々線接触するよう形成して成る請求項1または2に記載の押輪用調芯具。
  4. 前記押輪用調芯具は、前記保持部の当接側面の外形が曲率を持った面に形成されて成る請求項1または2に記載の押輪用調芯具。
  5. 前記押輪用調芯具は、前記嵌合穴の底部が延出された当接部をなし、回転起生時に前記当接部が管体の外周に当接して前記T頭ボルトを締結する際に生ずる連れ回りを規制することを特徴とする請求項1または2に記載の押輪用調芯具。
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