JP2511904Y2 - フランジ引き寄せ心出し治具 - Google Patents
フランジ引き寄せ心出し治具Info
- Publication number
- JP2511904Y2 JP2511904Y2 JP2914593U JP2914593U JP2511904Y2 JP 2511904 Y2 JP2511904 Y2 JP 2511904Y2 JP 2914593 U JP2914593 U JP 2914593U JP 2914593 U JP2914593 U JP 2914593U JP 2511904 Y2 JP2511904 Y2 JP 2511904Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulling
- guide pin
- flange
- side flange
- nut
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- Automatic Assembly (AREA)
- Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、蒸気管等の高温配管同
士を接合する伸縮継手付大口径フランジの引き寄せと心
出し作業を省力化するための治具に関する。
士を接合する伸縮継手付大口径フランジの引き寄せと心
出し作業を省力化するための治具に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電所や原子力発電所においては、
中圧車室から各低圧車室に蒸気を輸送するために大口径
の蒸気管が配管されるが、蒸気の温度変化を吸収するた
めに中途部に伸縮継手が介設される。そして、この伸縮
継手は、蒸気管の端部に形成したフランジ同士を結合す
ることにより取り付けられる。
中圧車室から各低圧車室に蒸気を輸送するために大口径
の蒸気管が配管されるが、蒸気の温度変化を吸収するた
めに中途部に伸縮継手が介設される。そして、この伸縮
継手は、蒸気管の端部に形成したフランジ同士を結合す
ることにより取り付けられる。
【0003】従来においては、フランジ同士を結合する
場合、フランジを外部のクレーン等で吊り上げてボルト
穴が一致するように心出しを行い、その状態でフランジ
のボルトを互いに対角に締め付けて、フランジの端部を
引き寄せていた。
場合、フランジを外部のクレーン等で吊り上げてボルト
穴が一致するように心出しを行い、その状態でフランジ
のボルトを互いに対角に締め付けて、フランジの端部を
引き寄せていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな空中での作業では、クレーン等による三次元方向の
微妙な操作に熟練を要し、またフランジの心が完全に合
ったかどうかを見る作業員とクレーンの操作員との間の
協調作業が非常に重要であるなど、作業員の労力と作業
時間が多く費やされていた。
うな空中での作業では、クレーン等による三次元方向の
微妙な操作に熟練を要し、またフランジの心が完全に合
ったかどうかを見る作業員とクレーンの操作員との間の
協調作業が非常に重要であるなど、作業員の労力と作業
時間が多く費やされていた。
【0005】本考案が解決すべき課題は、クレーン等の
操作による完全な心出し作業の負担を軽減し、自動調心
により熟練者でなくてもフランジの引き寄せ、心出しが
行なえる治具を提供することにある。
操作による完全な心出し作業の負担を軽減し、自動調心
により熟練者でなくてもフランジの引き寄せ、心出しが
行なえる治具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本考案のフランジ引き寄せ心出し治具は、シリンダ
ケーシング内の中空管状のピストンを油圧で軸心に沿っ
て進退させるセンターホールジャッキと、同センターホ
ールジャッキの前記シリンダケーシングの一端と固定側
フランジとの間に介在させるシリンダ受け座と、前記セ
ンターホールジャッキのピストンの先端に頭部を回動自
在に支持され、同ピストンの中空部を通して固定側フラ
ンジおよび引き寄せ側フランジのボルト穴を貫通して先
端ねじ部が引き寄せ側フランジの他面より突出する引き
寄せロッドと、前記両フランジのボルト穴とほぼ同じ外
径を有し、先端が円錐状となっている中空のガイドピン
と、このガイドピンと前記シリンダー受け座との間に介
在させられる中空のガイドピン押えスリーブと、前記引
き寄せロッドの引き寄せ側フランジの外側に突出した部
分に螺合されるナットと、同ナットと前記引き寄せ側フ
ランジの周面との間に介在させられるナット受け球面座
とよりなるものである。
め、本考案のフランジ引き寄せ心出し治具は、シリンダ
ケーシング内の中空管状のピストンを油圧で軸心に沿っ
て進退させるセンターホールジャッキと、同センターホ
ールジャッキの前記シリンダケーシングの一端と固定側
フランジとの間に介在させるシリンダ受け座と、前記セ
ンターホールジャッキのピストンの先端に頭部を回動自
在に支持され、同ピストンの中空部を通して固定側フラ
ンジおよび引き寄せ側フランジのボルト穴を貫通して先
端ねじ部が引き寄せ側フランジの他面より突出する引き
寄せロッドと、前記両フランジのボルト穴とほぼ同じ外
径を有し、先端が円錐状となっている中空のガイドピン
と、このガイドピンと前記シリンダー受け座との間に介
在させられる中空のガイドピン押えスリーブと、前記引
き寄せロッドの引き寄せ側フランジの外側に突出した部
分に螺合されるナットと、同ナットと前記引き寄せ側フ
ランジの周面との間に介在させられるナット受け球面座
とよりなるものである。
【0007】この構成に、さらに、ガイドピンの内径よ
りも外径が大きく、引き寄せロッドのねじ部に螺合する
ガイドピン抜き取り用スリーブナットを設けた。
りも外径が大きく、引き寄せロッドのねじ部に螺合する
ガイドピン抜き取り用スリーブナットを設けた。
【0008】
【作用】本考案では、引き寄せのための駆動源として、
市販のセンターホールジャッキを利用し、球面座による
自動調心方法を採用することで、フランジの偏心に対処
できる。また、フランジのボルト穴に適合したガイドピ
ンを設けたことにより、フランジの引き寄せと心出しが
同時に行える。
市販のセンターホールジャッキを利用し、球面座による
自動調心方法を採用することで、フランジの偏心に対処
できる。また、フランジのボルト穴に適合したガイドピ
ンを設けたことにより、フランジの引き寄せと心出しが
同時に行える。
【0009】また、フランジ接合後のガイドピンの抜き
取りは、ガイドピン抜き取り用スリーブナットをセンタ
ーホールジャッキを利用して引きつけることにより行う
ことができる。
取りは、ガイドピン抜き取り用スリーブナットをセンタ
ーホールジャッキを利用して引きつけることにより行う
ことができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて
具体的に説明する。
具体的に説明する。
【0011】図1は心ずれ及び面間に隙間が発生したフ
ランジのボルト穴に本治具を装着した状態を示す。本考
案で使用するセンターホールジャッキ1は、シリンダケ
ーシング11内に軸心方向に沿って摺動自在な中空状の
ピストン12を備えており、作動油供給口15から供給
する作動油の圧によりピストン12が駆動されるように
なっている。作動油の供給を停止すると、スプリング1
3の復元力でピストン12は退入する。ピストン12と
シリンダケーシング11の摺動面にはシールリング14
が設けられている。
ランジのボルト穴に本治具を装着した状態を示す。本考
案で使用するセンターホールジャッキ1は、シリンダケ
ーシング11内に軸心方向に沿って摺動自在な中空状の
ピストン12を備えており、作動油供給口15から供給
する作動油の圧によりピストン12が駆動されるように
なっている。作動油の供給を停止すると、スプリング1
3の復元力でピストン12は退入する。ピストン12と
シリンダケーシング11の摺動面にはシールリング14
が設けられている。
【0012】センターホールジャッキ1と固定側フラン
ジAとの間にはシリンダ受け座3が介在されている。8
は端部外周が円錐状となっているガイドピンであり、シ
リンダ受け座3との間にはガイドピン押えスリーブ7が
介在されている。ピストン12の先端には引き寄せロッ
ド2の頭部がロッド受け球面座4を介して取り付けられ
ており、引き寄せロッド2の軸部はピストン12の中空
部、シリンダ受け座3の中空部、ガイドピン押えスリー
ブ7の中空部、ガイドピン8の中空部をそれぞれ貫通
し、先端部は引き寄せ側フランジBの外周面よりも突出
している。そして、引き寄せロッド2の先端にはナット
受け球面座6を介在してロッド受け球面座付ナット5が
螺合されている。
ジAとの間にはシリンダ受け座3が介在されている。8
は端部外周が円錐状となっているガイドピンであり、シ
リンダ受け座3との間にはガイドピン押えスリーブ7が
介在されている。ピストン12の先端には引き寄せロッ
ド2の頭部がロッド受け球面座4を介して取り付けられ
ており、引き寄せロッド2の軸部はピストン12の中空
部、シリンダ受け座3の中空部、ガイドピン押えスリー
ブ7の中空部、ガイドピン8の中空部をそれぞれ貫通
し、先端部は引き寄せ側フランジBの外周面よりも突出
している。そして、引き寄せロッド2の先端にはナット
受け球面座6を介在してロッド受け球面座付ナット5が
螺合されている。
【0013】図1に示す状態から、センターホールジャ
ッキ1の作動油供給口15から作動油を供給すると、そ
の圧力でピストン12が押され、センターホールジャッ
キ1の力がロッド受け球面座4,シリンダ受け座3,ロ
ッド受け球面座付ナット5,ナット受け球面座6の順に
伝わり、A側フランジをB側フランジに引き寄せ、また
A側フランジはガイドピン押えスリーブ7に支持された
ガイドピン8により強制的に心出しが行えるものであ
る。
ッキ1の作動油供給口15から作動油を供給すると、そ
の圧力でピストン12が押され、センターホールジャッ
キ1の力がロッド受け球面座4,シリンダ受け座3,ロ
ッド受け球面座付ナット5,ナット受け球面座6の順に
伝わり、A側フランジをB側フランジに引き寄せ、また
A側フランジはガイドピン押えスリーブ7に支持された
ガイドピン8により強制的に心出しが行えるものであ
る。
【0014】図2は、A側フランジをB側フランジに引
き寄せて、心出しができた状態を示す。
き寄せて、心出しができた状態を示す。
【0015】フランジのボルト(図示せず)を適度に締
め付けた後、ボルト穴に残ったガイドピン8はボルト穴
に圧接しているため、容易に抜けにくくなる。このとき
のガイドピン8の抜き取り状態を図3に示す。まず、ガ
イドピン8をボルト穴に残したまま、球面座付ナット5
を取り外し、順にナット受け球面座6,ガイドピン押え
スリーブ7を取り外す。次にガイドピン抜き取り用スリ
ーブナット9をA側フランジより取り付けて、センター
ホールジャッキ1のピストン12を押すことによりガイ
ドピン8を引き抜く。
め付けた後、ボルト穴に残ったガイドピン8はボルト穴
に圧接しているため、容易に抜けにくくなる。このとき
のガイドピン8の抜き取り状態を図3に示す。まず、ガ
イドピン8をボルト穴に残したまま、球面座付ナット5
を取り外し、順にナット受け球面座6,ガイドピン押え
スリーブ7を取り外す。次にガイドピン抜き取り用スリ
ーブナット9をA側フランジより取り付けて、センター
ホールジャッキ1のピストン12を押すことによりガイ
ドピン8を引き抜く。
【0016】図4はガイドピン8がA側フランジより抜
けた状態を示す。
けた状態を示す。
【0017】このようにして、ガイドピン8の引き寄せ
効果により、フランジ同士の心が出ていない状態でも自
動的に調心と引き寄せが行われる。
効果により、フランジ同士の心が出ていない状態でも自
動的に調心と引き寄せが行われる。
【0018】
【考案の効果】上述したように、本考案によれば、次の
ような効果を奏する。
ような効果を奏する。
【0019】 作業時間が、従来(1時間)に比べ
て、引き寄せ作業と心出し作業に掛かる時間が5分で可
能となり、ガイドピンの抜き取りも5分程度ででき、正
味50分の短縮ができた。
て、引き寄せ作業と心出し作業に掛かる時間が5分で可
能となり、ガイドピンの抜き取りも5分程度ででき、正
味50分の短縮ができた。
【0020】 作業人員も従来(4人)に比べて、2
人でできるようになり、省力化が図れた。
人でできるようになり、省力化が図れた。
【0021】 作業方法も、引き寄せのためのフラン
ジボルト締付がなくなり、楽になった。
ジボルト締付がなくなり、楽になった。
【0022】 クレーン等を必要としないため、同時
に2個所以上のフランジの結合が可能となった。
に2個所以上のフランジの結合が可能となった。
【図1】 本考案の実施例を示す断面図である。
【図2】 両フランジを引き寄せた状態を示す断面図で
ある。
ある。
【図3】 ガイドピンの抜き取り状態の断面図である。
【図4】 ガイドピンが一方のフランジのボルト穴から
抜けた状態を示す断面図である。
抜けた状態を示す断面図である。
1 センターホールジャッキ、2 引き寄せロッド、3
シリンダ受け座、4ロッド受け球面座、5 ロッド受
け球面座付ナット、6 ナット受け球面座、7ガイドピ
ン押えスリーブ、8 ガイドピン、9 ガイドピン抜き
取り用スリーブナット、11 シリンダケーシング、1
2 ピストン、13 スプリング、14 シールリン
グ、15 作動油供給口
シリンダ受け座、4ロッド受け球面座、5 ロッド受
け球面座付ナット、6 ナット受け球面座、7ガイドピ
ン押えスリーブ、8 ガイドピン、9 ガイドピン抜き
取り用スリーブナット、11 シリンダケーシング、1
2 ピストン、13 スプリング、14 シールリン
グ、15 作動油供給口
Claims (2)
- 【請求項1】 シリンダケーシング(11)内の中空管
状のピストン(12)を油圧で軸心に沿って進退させる
センターホールジャッキ(1)と、同センターホールジ
ャッキ(1)の前記シリンダケーシング(11)の一端
と固定側フランジとの間に介在させるシリンダ受け座
(3)と、前記センターホールジャッキ(1)のピスト
ン(12)の先端に頭部を回動自在に支持され、同ピス
トン(12)の中空部を通して固定側フランジ(B)お
よび引き寄せ側フランジ(A)のボルト穴を貫通して先
端ねじ部が引き寄せ側フランジ(A)の他面より突出す
る引き寄せロッド(2)と、前記両フランジのボルト穴
とほぼ同じ外径を有し、先端が円錐状となっている中空
のガイドピン(8)と、このガイドピン(8)と前記シ
リンダー受け座(3)との間に介在させられる中空のガ
イドピン押えスリーブ(7)と、前記引き寄せロッド
(2)の引き寄せ側フランジ(A)の外側に突出した部
分に螺合されるナット(5)と、同ナット(5)と前記
引き寄せ側フランジ(A)の周面との間に介在させられ
るナット受け球面座(6)とよりなるフランジ引き寄せ
心出し治具。 - 【請求項2】 さらに、ガイドピン(8)の内径よりも
外径が大きく、引き寄せロッドのねじ部に螺合するガイ
ドピン抜き取り用スリーブナット(9)を設けた請求項
1記載のフランジ引き寄せ心出し治具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2914593U JP2511904Y2 (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | フランジ引き寄せ心出し治具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2914593U JP2511904Y2 (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | フランジ引き寄せ心出し治具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073925U JPH073925U (ja) | 1995-01-20 |
JP2511904Y2 true JP2511904Y2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=12268107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2914593U Expired - Fee Related JP2511904Y2 (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | フランジ引き寄せ心出し治具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2511904Y2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3784917B2 (ja) * | 1997-04-14 | 2006-06-14 | コスモ工機株式会社 | 押輪用調芯具 |
KR101011405B1 (ko) * | 2008-11-28 | 2011-01-28 | 엠아이케이기술(주) | 핀 삽입 구조물의 조립/분해를 유압 실린더 장치 |
JP5694982B2 (ja) * | 2012-03-26 | 2015-04-01 | 株式会社横河ブリッジ | ダンパーの締め付け装置及びこの装置を用いたダンパーの取り付け方法 |
KR101442971B1 (ko) * | 2013-04-18 | 2014-09-23 | 한전케이피에스 주식회사 | 배관 플랜지 위치 정렬장치 |
JP6779833B2 (ja) * | 2017-05-22 | 2020-11-04 | オイレス工業株式会社 | ダンパ取付方法 |
CN110076547B (zh) * | 2019-05-24 | 2024-01-12 | 福建省闽旋科技股份有限公司 | 一种弹簧内置式平面密封旋转接头快速组装设备 |
-
1993
- 1993-06-01 JP JP2914593U patent/JP2511904Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH073925U (ja) | 1995-01-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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