JP3825858B2 - 管継手 - Google Patents
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L21/00—Joints with sleeve or socket
- F16L21/02—Joints with sleeve or socket with elastic sealing rings between pipe and sleeve or between pipe and socket, e.g. with rolling or other prefabricated profiled rings
- F16L21/04—Joints with sleeve or socket with elastic sealing rings between pipe and sleeve or between pipe and socket, e.g. with rolling or other prefabricated profiled rings in which sealing rings are compressed by axially-movable members
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、押輪の自動調心機能を備えた管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、水道管等を配管する際において、管同士の接続には一方の管の受口部内に他方の管の挿口部を挿入し、それらの間に挾入した環状のパッキンを、挿口部に外嵌した押輪により締め付けるようにした管継手が用いられる。
【0003】
このような押輪を有する管継手においては、押輪を受口部に締結する際、それらの中心を互いに同軸上に整合させる必要がある。
【0004】
すなわち、押輪は若干の遊び間隙を設けて挿口部に外嵌されるため、管の接続時は押輪の自重により管頂に懸垂状態となっており、受口部に対して心ずれを起こしている。
【0005】
この状態のまま、押輪を受口部に締結すると、管頂付近の取付ねじと管底付近の取付ねじの締付力が不均一となって、パッキンを均等に押圧できず、地震等により管が伸縮したりした際に、漏水事故を引き起こしたり、管底側よりパッキンが飛出す恐れがある。
【0006】
この問題を解決するものとして、例えば実公平3−51587号公報に開示されている管継手がある。
【0007】
この従来の管継手は、図4に示すように、一方の管の受口部aと他方の管の挿口部bとの間の隙間cに挾入されるパッキンdの側面には、環状溝eが形成されており、また挿口部bに外嵌された押輪fの押圧面には、環状凸部gが形成されている。
【0008】
図4(A)に示すように、押輪fが挿口部bの管頂に懸垂された状態において、取付ボルト・ナットhにより受口部aと押輪fとを締め付けると、図4(B)に示すように、パッキンdの環状溝eにより押輪fの環状凸部gが案内されて、上方に押上げられることにより、受口部aと押輪fとは自動的に同軸上に整合するようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の管継手では、特に押輪fが大型で大重量であると、自動調心作用により押輪fの環状凸部gが環状溝e内に突入し始める際において、管頂付近に位置するパッキンdの環状溝eの内周部が、図4(A)の矢印で示すように内向きに強く押圧されるようになる。
【0010】
このようになると、パッキンdが挿口部bの外周面に局部的に強く圧接して、摩擦抵抗が大となり、管軸方向に摺動しにくくなる。その結果、各取付ボルト・ナットhを均等な締付トルクで締め付けたとしても、上下のパッキンdの押圧力に誤差が生じ、シール性が損われる恐れがある。
【0011】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、押輪の調心時に、パッキンが挿口部に局部的に強く圧接するのを防止することにより、パッキンの押圧力を均一とし、シール性を大幅に向上させることができるようにした管継手を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の管継手は、一方の管体の受口部内に、他方の管体の挿口部を遊挿し、受口部の内周面と挿口部の外周面との間の隙間に挾入したパッキンを、挿口部に外嵌した押輪を受口部に締結することにより前記押輪の押圧部で強圧し、双方の管体同士を接続するようにした管継手において、
前記パッキンにおける押輪側の端面外周縁全体に、押輪側に向って漸次テーパ状に拡開し、内面に前記押圧部の外周縁が当接するテーパ面を有する環状舌片が連設されているとともに、前記環状舌片の基部の外径を、受口部の開口端部の内径よりも大とし、該舌片の外面の傾斜角度を受口部の内周面の傾斜角度よりも大とし、
前記環状舌片の内面のテーパ面に前記押輪の押圧部の外周縁が接触して摺動することにより、前記押輪を受口部と同軸をなす位置まで求心方向に押上げるとともに、前記環状舌片の基部が前記押輪の締め付けにより受口部の開口端部に入り込むようにしたことを特徴としている。
【0014】
本発明によると、押輪を受口部に徐々に締め付けるに従って、押輪の押圧部が舌片の内面のテーパ面に案内されて、求心方向に押上げられるので、押輪と受口部とは容易に同軸となる。この際、舌片には外向きの力が作用するので、パッキンが挿口部の外周面に局部的に強く圧接することはなく、パッキンは均一に押圧される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1及び図2において、右方の管体1の開口端部に形成された受口部1a内には、左方の管体2の対向端部の挿口部2aが余裕をもって挿入されている。
【0016】
受口部1aの開口端部内周面には、開口端側がテーパ状に拡径する環状凹部3が形成され、この環状凹部3と挿口部2aの外周面との間に形成される環状空間4には、硬質ゴム等よりなるパッキン5が圧入されるようになっている。
【0017】
パッキン5は、上記環状空間4とほぼ同形のリング状をなし、その左端部外周縁には、外方、すなわち後記する押輪6側に向って漸次テーパ状に拡径する環状舌片5aが連設されている。なお、環状舌片5aの外面の傾斜角度は、環状凹部3の開口部のテーパ面の傾斜角度よりも僅かに大としてある。
【0018】
6は、右方を向く環状押圧部6aとフランジ部6bとからなる押輪で、パッキン5の左方の挿口部2aに若干の遊びを持たせて外嵌されている。環状押圧部6aの右端面は、パッキン5の左端面と対向している。
【0019】
フランジ部6bと受口部1aのフランジ部1bとは、複数のT頭ボルト7とナット8により締結される。
【0020】
次に管体1、2の接続要領について説明する。まず、挿口部2aの開口端より、押輪6とパッキン5を順に外嵌した状態で、挿口部2aを受口部1a内に挿入する。
【0021】
ついで、受口部1aと押輪6のそれぞれのフランジ部1b、6b同士にT頭ボルト7を挿通し、図1に示すようにナット8により仮止めする。
【0022】
この状態での押輪6は、自重により、挿口部2aの管頂に懸垂状態となっており、管底側に隙間が形成されている。
【0023】
ついで、各ナット8を徐々に均等に締め付けると、パッキン5は押輪6により管軸方向に押圧されて、環状空間4内に押込まれる。なおもナット8を締め込んでいくと、管底側の環状押圧部6aの外周縁がパッキン5の環状舌片5aの内面のテーパ面と強く当接して案内されることにより、斜め上向きに摺動し、押輪6全体は求心方向に押上げられる。
【0024】
環状押圧部6aがパッキン5の左端面に密接すると、図2に示すように、受口部1aと押輪6とは自動的にほぼ同軸となり、挿口部2aの外周面と押輪6の内周面との間には、ほぼ均一な隙間が形成される。
【0025】
この押輪6の自動調心時において、従来のようにパッキン5が内向きに強く押圧されて、挿口部2aの外周面に強く圧接する恐れはなく、環状空間4内に向って管軸方向に円滑に摺動することができる。
【0026】
従って、各ボルト7とナット8を均一なトルクで締め付ければ、パッキン5の押圧力も均一となり、シール性が損われる恐れはない。しかも、環状舌片5aの外面の傾斜角度を環状凹部3のテーパ面のそれよりも大として、環状舌片5aの外周面の径を環状凹部3のテーパ面の内径よりも大きくしてあるため、押輪6の締め付け終了間際において、環状舌片5aの基部が環状凹部3の開口端部に入り込んで強く圧接し、その反力によりパッキン5の左端部は求心方向に強く押圧されて弾性変形する。その結果、挿口部2a外周面にパッキン5の左端部が強く圧接し、シール性が向上する。
【0027】
図3は、本発明の他の実施例を示すもので、押輪6に弓形爪9と押しボルト10とからなる離脱防止機構を有する管継手に適用したものである。
【0028】
この実施例においても、上述と同様のパッキン5に環状舌片5aを形成することにより、押輪6と受口部1aとを自動的に同軸上に整合させることができる。
【0029】
なお、上記実施例においては、環状舌片5aをパッキン5の全周に形成したが、下半周又は管底部付近に円弧状に形成することもある。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、押輪が舌片により押上げられる際、従来のように、パッキンが挿口部に局部的に強く圧接することがないので、パッキンの押圧力はほぼ均一となり、シール性を大幅に向上させることができ、かつ押輪の締付終了間際において、舌片の基部が受口部の開口端部に入り込んで、パッキンを挿口部に強く圧接させるので、シール性はより向上する。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における押輪締付前の状態を示す中央縦断側面図である。
【図2】同じく、押輪締付終了後の状態を示す中央縦断側面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す中央縦断側面図である。
【図4】従来例における押輪締付前と後の状態を示す中央縦断側面図である。
【符号の説明】
1、2 管体
1a 受口部
1b フランジ部
2a 挿口部
3 環状凹部
4 環状空間
5 パッキン
5a 環状舌片
6 押輪
6a 環状押圧部
6b フランジ部
7 T頭ボルト
8 ナット
9 弓形爪
10 押しボルト
Claims (1)
- 一方の管体の受口部内に、他方の管体の挿口部を遊挿し、受口部の内周面と挿口部の外周面との間の隙間に挾入したパッキンを、挿口部に外嵌した押輪を受口部に締結することにより前記押輪の押圧部で強圧し、双方の管体同士を接続するようにした管継手において、
前記パッキンにおける押輪側の端面外周縁全体に、押輪側に向って漸次テーパ状に拡開し、内面に前記押圧部の外周縁が当接するテーパ面を有する環状舌片が連設されているとともに、前記環状舌片の基部の外径を、受口部の開口端部の内径よりも大とし、該舌片の外面の傾斜角度を受口部の内周面の傾斜角度よりも大とし、
前記環状舌片の内面のテーパ面に前記押輪の押圧部の外周縁が接触して摺動することにより、前記押輪を受口部と同軸をなす位置まで求心方向に押上げるとともに、前記環状舌片の基部が前記押輪の締め付けにより受口部の開口端部に入り込むようにしたことを特徴とする管継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02431997A JP3825858B2 (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02431997A JP3825858B2 (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 管継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10205666A JPH10205666A (ja) | 1998-08-04 |
JP3825858B2 true JP3825858B2 (ja) | 2006-09-27 |
Family
ID=12134873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP02431997A Expired - Fee Related JP3825858B2 (ja) | 1997-01-23 | 1997-01-23 | 管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3825858B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101261971B1 (ko) | 2011-05-17 | 2013-05-08 | 주식회사 빌드넷 | 집수구의 배관파이프용 밀폐체 |
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1997
- 1997-01-23 JP JP02431997A patent/JP3825858B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101261971B1 (ko) | 2011-05-17 | 2013-05-08 | 주식회사 빌드넷 | 집수구의 배관파이프용 밀폐체 |
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