JPS5923912Y2 - パイプ接続構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、第１パイプの端部に備えられた拡径部に第２
パイプの一端部を挿入し、一端側に内方への突出部を備
えると共に周方向で分割された接続用筒状体を、前記第
１及び第２パイプに対して囲繞させた状態で、かつ、前
記突出部と拡径部との当りによって前記第１パイプから
の抜出しを阻止した状態で、さらに、分割筒状体部分ど
うしを締付連結具により縮径方向に締付は自在に連結し
た状態で設け、前記第１及び第２パイプ間からの流体流
出を阻止するバッキング、並びに、前記第２パイプの前
記拡径部からの抜出しを阻止する抜止め部材を設けたパ
イプ接続構造に関する。

上記構造は、接続用筒状体が分割構成故に組付は分解を
容易迅速に行えると共に、突出部と拡径部との当り、並
びに、第２パイプに対する抜止め部材の作用によって、
確実強固に連結できる利点があるが、従来、第１及び第
２パイプ間にバッキングを配置していたために、シール
性の面で問題を生じがちであった。

本考案は、上記実情に鑑みて、バッキングの構造及び配
置、並びに、抜止め部材の配置に改造を加えて、シール
を一層確実に、しかも、操作簡単に行えるようにする事
を目的とする。

次に、例示図により本考案の実施態様を説明する。

第１図及び第２図に示すように、第１パイプ１の一端部
に、それよりも大径の抜径部１ａを一体的に備えさせ、
第１パイプ１の本体部とほぼ同径の第２パイプ２の一端
部を拡径部１ａに挿入し、第２パイプ２と拡径部１ａと
の間に、第２パイプ２の拡径部１ａからの抜出しを阻止
するための割ノング３を、内周縁が第２パイプ２に外接
し、かつ、外周縁が抜拡径部１ａの環状溝４に係入され
た状態で設けると共に、オーリング５を、第２パイブ２
の外周面及び拡径部１ａの内周面夫々に圧接した状態で
設けである。

バッキング６を、一端側において第２パイプ２の外周面
に対して囲繞させると共に、他端側において拡径部１ａ
の外周面に対して囲繞させ、また、バッキング６の内周
面に一体形成した複数の環状突起６ａを、シール性向上
のために第２パイプ２に圧接させである。

周方向において２分割された接続用筒状体７に、その一
端側に位置させて内方への第１環状突出部８を、かつ、
他端側に位置させて内方への第２環状突出部９を一体に
備えさせ、そして、分割筒状体部分７ａ、７ｂどうしを
一対のボルトナツト１０により縮径方向に締付けた状態
で、かつ、第１環状突出部８を拡径部１ａに当付けた状
態で、第１及び第２パイプ１，２に対して接続用筒状体
７を囲繞させである。

もって、接続用筒状体７の締付は力により、体構造のバ
ッキング６を、拡径部１ａの外周面と接続用筒状体７の
内周面とによって、がっ、第２パイプ２の外周面と接続
用筒状体７の内周面とによって挟圧させた事と、オーリ
ング５のシール作用、並びに、接続用筒状体７の締付け
が割リング３に邪魔される事なく十分に行えるように配
慮した事とによって、接続箇所の漏れが確実に阻止され
るように構威し、かつ、接続用筒状体７の十分な締付け
が割リング３に邪魔される事なく操作簡単に行えるよう
に配慮し、さらには、割リング３の作用、及び、第１環
状突出部８と拡径部１ａとの当りによって、第１及び′
第２パイプ１，２の確実な抜止めを図っである。

尚、第３図に示すように、第１パイプ１として両端に拡
径部１ａを有する接続用パイプを利用して、第２パイプ
２としての直管どうしを接続する構造にしてもよく、ま
た逆に第１パイプ２を接続用直管として、第１パイプ１
どうじを接続する構造にしてもよい。

拡径部１ａに当付けるために接続用筒状体７に備えられ
た突出部８は、その筒状体７の周方向において断続する
等、各種形態に変更できる。

割リング３に代えて、例えば拡径部１ａに枢支した板体
等の各種構成が利用でき、それらを抜止め部材３と総称
し、また、ボルトナラ１−１０に代えて各種締付構成を
利用でき、それらを締付連結具１０と総称する。

以上要するに、本考案は、冒記したパイプ接続構造にお
いて、一体構造の前記バッキング６を、前記拡径部１ａ
の外周面と前記接続用筒状体７の内周面とによって、か
つ、前記第２パイプ２の外周面と前記接続用筒状体７の
内周面とによって挟圧させ、前記抜止め部材３を前記第
２パイプ２と前記拡径部１ａとの間に設けである事を特
徴とする。

すなわち、上述のようにバッキング６を挟圧すると、接
続用筒状体７の締付連結具１０による縮径によって、第
２パイプ２及び拡径部１ａ夫々の外周面にバッキング６
を強力かつ確実に圧接でき、しかも、抜止め部材３を第
２パイプ２と拡径部１ａとの間に位置させると、接続用
筒状体７の締付けが抜止め部材３により邪魔される事な
く十分かつ容易に行えるので、胃記したように組付は分
解が容易で強固に連結できる利点をそのまま生かしなが
ら、極めて信頼性の高いシール性が操作簡単に得られる
ようになり、全体として極めて有用なパイプ接続構造を
提供できた。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るパイプ接続構造の実施の態様を例示
し、第１図は一部切欠正面図、第２図は第２図のＩＩ
−ＩＩ断面矢視図、第３図は別の実施態様を示す断面図
である。 １・・・・・・第１パイプ、１ａ・・・・・・拡径部、
２・・・・・・第２パイプ、３・・・・・・抜止め部材
、６・・・・・・バッキング、７・・・・・・接続用筒
状体、８・・・・・・突出部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 第１パイプの端部に備えられた拡径部１ａに第２パイプ
   ２の一端部を挿入し、一端側に内方への突出部８を備え
   ると共に周方向で分割された接続用筒状体７を、前記第
   １及び第２パイプ１，２に対して囲繞させた状態で、か
   つ、前記突出部８と拡径部１ａとの当りによって前記第
   １パイプ１がらの抜出しを阻止した状態で、さらに、分
   割筒状体部分７ ａ、 ７ ｂどうしを締付連結具１０
   により縮径方向に締付は自在に連結した状態で設け、前
   記第１及び第２パイプ１，２間からの流体流出を阻止す
   るバッキング６、並びに、前記第２パイプ２の前記拡径
   部１ａからの抜出しを阻止する抜止め部材３を設けたパ
   イプ接続構造であって、一体構造の前記バッキング６を
   、前記拡径部１ａの外周面と前記接続用筒状体７の内周
   面とによって、がっ、前記第２パイプ２の外周面と前記
   接続用筒状体７の内周面とによって挟圧させ、前記抜止
   め部材３を前記第２パイプ２と前記拡径部１ａとの間に
   設けである事を特徴とするパイプ接続構造。