JP3783397B2 - コイル移載装置及びそれを用いた移載方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧延工場における巻取り後のコイルの移載装置及びそれを用いた移載方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
圧延工場におけるコイラによる巻取り、抜取り後のコイルの搬送方法には、コイルの巻取り軸穴(以下穴と略記)を垂直にして送るアップエンド搬送と、コイルの穴を水平にして送るダウンエンド搬送の二つの方法がある。従来はアップエンド搬送もダウンエンド搬送も専用のアップエンダ又はトランポにより搬送コンベアにそれぞれ移載されていた。図6〜図8にその様子を示すが、図6は熱間圧延ライン3のダウンコイラ1からアップエンドコンベア2へコイル4を移載するアップエンダ6の配置状態平面図である。図7に図6中A矢視拡大図を示す。ダウンコイラ1によって巻かれたコイル4がコイルカ5によって巻取り軸から外されてアップエンダ6に移送され、アップエンダ6(転倒装置)によって転倒されてダウンエンドの状態からアップエンドの状態にしている様子を示す。ダウンエンドの状態のままで搬送するには、図8のようにダウンコイラ1によって巻かれたコイル4がコイルカ5によって巻取り軸から外され、コイルカ5上のコイル4をトランポ7によって把持してアップエンドコンベア2上に載せるのである。
【0003】
アップエンド搬送もダウンエンド搬送もそれぞれ一長一短があり、コイルをアップエンド状態で搬送する場合疵(きず)が入りやすいという問題がある。その主な要因は、(1)コイル巻取り時に鋼板のエッジが揃わない場合、アップエンドにしたときに不揃い部の板が折れてしまい(耳折れ)、製品として不適格になる。これは板厚が薄いほど発生しやすい。(2)コイル巻取り時の前記のような不揃い及び巻緩み部がアップエンドにしたときに板が擦れて、傷が入り製品として不適格になる。これはコイルの内巻部及び外巻部に発生し易い。逆に、コイルをダウンエンド状態で搬送する場合、高温で巻取りしたコイルが重みでつぶれて変形するという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような実状から、コイルによってアップエンド状態で搬送した方がいい場合とダウンエンド状態で搬送した方がいい場合があり、両方の状態を混在させる場合、アップエンダとトランポの二種類の設備が必要になる。本発明ではこの無駄を排してアップエンド搬送、ダウンエンド搬送に適した搬送方式を任意に選択して一つの装置で両方式の搬送を可能にしようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を検討した結果、熱間圧延により製造された鋼板の巻取り後のコイル搬送に関し、ダウンコイラとコイル搬送コンベア間にコイルカと転倒装置を配置し、コイルカは本体下部に走行輪を設け上部にコイル積載部を設けてコイルを積載走行可能とし、転倒装置はコイルカからコイルを受け取るコイル支持部を上部に有した本体を下部で軸支して転倒可能としたコイル移載装置において、コイルカのコイル受台又はダウンコイラと転倒装置間に設けた固定スキッドのコイル受台いずれかに対してコイルを水平面内で転回する転回手段を設けて、アップエンドの両方式で一台の転倒装置により搬送コンベアへコイルを移載可能としたコイル移載装置とした。
【0006】
また、この装置を用いて、熱間圧延により製造された鋼板の巻取り後のコイル搬送時に、ダウンコイラで巻取ったコイルをコイルカで抜取り、その後搬送コンベアへ移載するに際して、コイルを水平面内で回転する転回手段により、 (1) コイル搬送コンベアをアップエンドで搬送するのに適したコイルは、コイル搬送コンベアの搬送面に対してコイルの穴の方向を垂直に向け、 (2) コイル搬送コンベアをダウンエンドで搬送するのに適したコイルは 90 °方向転換した後、コイル搬送コンベアの搬送面に対してコイルの穴の方向を水平方向に向けて、同一の転倒装置によりそれぞれのコイルを転倒させて、アップエンドとダウンエンドの両方式で搬送コンベアへの移載を行なうコイル移載方法を採用したのである。
【0007】
【発明の実施の形態】
ダウンコイラとコイル搬送コンベア間にコイルカと転倒装置を配置する点に関する配置図については図6に示す例とほぼ同じであるから、図示することを省略する。本発明では特殊な転倒装置により、一台で図1,図2に示すようにアップエンドとダウンエンドの両搬送方式を可能にしている。この転倒装置11は軸12によって支持された本体13が90°回動可能であって、起立時(図面左方)にコイル14をコイルカから受け取るコイル保持部15へ図1のように、コイル14の穴14aがコイルの進行方向と平行な状態で保持した場合には、転倒によって図1中最右図のようにコイル14をコイル搬送コンベア16の搬送面へアップエンドで載せることができる。また、図2のように、コイル14の穴14aがコイルの進行方向と直角な状態で保持した場合には、転倒によって図2中最右図のようにコイル14をコイル搬送コンベア16の搬送面へダウンエンドで載せることができるのである。一台でアップエンドとダウンエンドの両方式での移載を行なうことができる。
【0008】
図2に示すようなコイル14の穴14aをコイルの進行方向と直角な状態にするために水平面内での転回手段の例を図3〜図5に示す。図3の例は(a)でコイルカ17によってダウンコイラ18から受け取ったコイル14を、(b)でコイルカ17上での水平面内の転回手段としてのベアリング17a上のコイル受台17bをモータ17c等で回転させることによってコイルの穴の方向を進行方向と直角な状態にした後(詳細は(a)に図示、符号17dで示す昇降装置は、ダウンコイラからコイルを受ける際に、コイル径に応じて昇降させる)、(c)の転倒装置11によってコイル14をコイル搬送コンベア16へダウンエンド状態で載せている。転倒装置11には転倒シリンダ11aが本体13の突出部を引くように設けられており、また、コイル14をコイル搬送コンベア16へ載せる際に使用するための押出しシリンダ11bを設けている。
【0009】
図4の例は(a)でコイルカ17によってダウンコイラ18から受け取ったコイル14を、(b)でコイルカ17で送って、(c)の転倒装置11にて水平面内の転回手段としての前記コイルカの場合と同様の手段によってコイルの穴の方向を進行方向と直角な状態にした後、同転倒装置11によってコイル14をコイル搬送コンベア16へダウンエンド状態で載せている。
【0010】
図5の例は(a)でコイルカ17aによってダウンコイラ18から受け取ったコイル14を、(b)で水平面内の転回手段としての固定スキッド19で受け取って90°回し、(c)のように他のコイルカ17bに載せ替えた後、転倒装置11へ移動させ、ここでコイル14をコイル搬送コンベア16の搬送面へダウンエンド状態で載せている。固定スキッド19の構造は床に据え付けられた基台19a上のベアリング19bで支持されたコイル受台19cをモータ等で回転させるようにしている。
【0011】
【発明の効果】
本発明のコイル移載装置及びそれを用いた移載方法によって圧延工場におけるダウンコイラによる巻取り後のダウンエンドコイルがトランポを設けなくても、コイルカのコイル受台又はダウンコイラと転倒装置間に設けた固定スキッドのコイル受台いずれかに対してコイルを水平面内で転回する転回手段を設けたことで、一台の転倒装置により、アップエンドとダウンエンドの両搬送方式ができるようになった。このことにより、装置の簡略化と品質向上、製品の歩留まり向上に寄与することとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】アップエンド搬送方式に移載する様子を示す転倒装置の側面図である。
【図2】ダウンエンド搬送方式に移載する様子を示す転倒装置の側面図である。
【図3】水平面内での転回手段を設けてダウンエンド搬送方式に移載する本発明のコイル移載装置の側面図である。
【図4】同コイル移載装置の側面図である。
【図5】同コイル移載装置の側面図である。
【図6】従来のコイル移載装置の平面略図である。
【図7】従来のアップエンド搬送方式に移載する様子を示すコイル移載装置の側面略図である。
【図8】従来のダウンエンド搬送方式に移載する様子を示すコイル移載装置の側面略図である。
【符号の説明】
11 転倒装置
12 軸
13 本体
14 コイル
15 コイル保持部
16 コイル搬送コンベア
17 コイルカ
18 ダウンコイラ
19 固定スキッド
Claims (2)
- ダウンコイラとコイル搬送コンベア間にコイルカと転倒装置を配置し、コイルカは本体下部に走行輪を設け上部にコイル積載部を設けてコイルを積載走行可能とし、転倒装置はコイルカからコイルを受け取るコイル支持部を上部に有した本体を下部で軸支して転倒可能としたコイル移載装置において、コイルカのコイル受台又はダウンコイラと転倒装置間に設けた固定スキッドのコイル受台いずれかに対してコイルを水平面内で転回する転回手段を設けて、アップエンドとダウンエンドの両方式で一台の転倒装置により搬送コンベアへコイルを移載可能としたコイル移載装置。
- 請求項1記載の装置を用いて、熱間圧延により製造された鋼板の巻取り後のコイル搬送時に、ダウンコイラで巻取ったコイルをコイルカで抜取り、その後搬送コンベアへ移載するに際して、コイルカ又は固定スキッドに設けた転回手段により、(1)コイル搬送コンベアをアップエンドで搬送するのに適したコイルは、コイル搬送コンベアの搬送面に対してコイルの穴の方向を垂直に向け、(2)コイル搬送コンベアをダウンエンドで搬送するのに適したコイルは90°方向転換した後、コイル搬送コンベアの搬送面に対してコイルの穴の方向を水平方向に向けて、同一の転倒装置によりそれぞれのコイルを転倒させて、アップエンドとダウンエンドの両方式で搬送コンベアへの移載を行なうことを特徴とするコイル移載方法。
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JP09952498A JP3783397B2 (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | コイル移載装置及びそれを用いた移載方法 |
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Publications (2)
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JPH11290943A JPH11290943A (ja) | 1999-10-26 |
JP3783397B2 true JP3783397B2 (ja) | 2006-06-07 |
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JP (1) | JP3783397B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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TWI602626B (zh) * | 2014-12-15 | 2017-10-21 | Sms Logistiksysteme Gmbh | 用於轉換及運輸卷材的設備和方法以及用於改換此種設備的裝備的方法 |
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KR102542479B1 (ko) * | 2023-04-04 | 2023-06-14 | 주식회사 아바코 | 대상롤용 물류시스템 |
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1998
- 1998-04-10 JP JP09952498A patent/JP3783397B2/ja not_active Expired - Fee Related
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