JP3777337B2 - データサーバのアクセス制御方法、そのシステム、管理装置、及びコンピュータプログラム並びに記録媒体 - Google Patents
データサーバのアクセス制御方法、そのシステム、管理装置、及びコンピュータプログラム並びに記録媒体 Download PDFInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウェブサイト、具体的にはインターネット上のデータサーバのアクセス制御方法に関し、特に音声チャネル及び非音声チャネルによる管理装置(局装置)への同時接続が可能な端末装置を使用する際に、両チャネルによるデータサーバからの応答を同時に行なうのみならず、両者の内容を同期させることが可能なデータサーバのアクセス制御方法に関する。
【0002】
また本発明は上述のようなデータサーバのアクセス制御方法を実現するためのシステム、管理装置、及びコンピュータプログラム並びに記録媒体に関する。
【0003】
【従来の技術】
近年、インターネット技術の発展に伴なって音声ポータルサイトと称される、音声によってインターネットにアクセスし、所定の音声コマンドによって音声入力を行ない、これに応答してたとえば種々の情報をデータベースから検索し、その結果を音声情報で得ることが可能なウェブサイトが実用化されている。このような音声ポータルサイトは、視覚障害者、手の不自由な人等は勿論のこと、パーソナルコンピュータ等のインターネットにアクセスするためのインタフェイス装置(端末装置)の操作が不得手な人々のためにも、更にパーソナルコンピュータのキーボード操作または携帯電話機、PDA等のボタン操作が困難な状況、たとえば自動車の運転中等においても利用可能であるという利点がある。
【0004】
一方、音声通信とデータ通信との二つの呼設定が同時に可能なIMT2000方式移動通信端末装置(たとえば、NTTドコモのFOMA)と称される主として携帯電話機を利用した通信システムが実用化されている。この種の通信システムの端末装置では、音声通信の呼設定で音声ポータルによりインターネット上のデータサーバにアクセスして音声情報で回答を得ることも、またデータ通信の呼設定で非音声ポータル(パーソナルコンピュータ等のキーボード操作によるネットポータル又はPDA,携帯電話機等のボタン操作による携帯ポータル)によりインターネット上のデータサーバにアクセスして非音声情報、具体的には画像/文字情報で回答を得ることの双方が可能である。
【0005】
また、ユーザからの指示を音声入力で行ない、データベースを検索した回答を非音声情報、具体的には画面表示で得られるようにした特開平10−126852号公報に開示されたような発明も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の特開平10−126852号公報に開示された発明では、ユーザからの指示は音声入力により行なわれるが、それに対するデータベースの検索結果は非音声情報、即ち画像/文字情報でのみ得られる。このため、手の不自由な人、パーソナルコンピュータ等のインターネットにアクセスするためのインタフェイスの操作が不得手な人々には有効ではあるが、視覚障害者は勿論のこと、自動車の運転中等においては利用不可能である。また、一般的な音声ポータルサイトでは得られる回答は音声情報のみである。
【0007】
しかし、同一の情報をその場の状況に応じて、たとえば電車の中、会議中等には画像/文字情報で得ることができ、またたとえば自動車の運転中等には音声情報で得ることができ、更には必要に応じて画像/文字情報と音声情報との双方で得ることができるシステムは知られていない。
【0008】
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、音声チャネルまたは非音声チャネルのいずれでもデータサーバにアクセス可能であり、また音声チャネルまたは非音声チャネルのいずれでも回答が得られるデータサーバのアクセス制御方法を提供することにより、その時々のユーザの状況、ユーザの能力等に応じて使い分けることが可能なデータサーバのアクセス制御方法の提供を主たる目的とする。
【0009】
また本発明は上述のようなデータサーバのアクセス制御方法を実施するためのシステム、管理装置、及びコンピュータプログラム並びに記録媒体の提供をも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデータサーバのアクセス制御方法は、音声入力及び音声による応答を行なう音声チャネルと、非音声入力及び画面表示による応答を行なう非音声チャネルとによる管理装置への同時的接続が可能な端末装置から前記管理装置を介してデータサーバへアクセスし、アクセスに対する応答を前記管理装置から前記端末装置へ返送するデータサーバのアクセス制御方法において、前記管理装置が前記端末装置からの音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付け、受け付けたアクセスを前記管理装置による前記データサーバに対する所定のアクセス手順に対応させて実行し、前記データサーバから得られた応答を、前記管理装置と前記端末装置とが音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は前記管理装置が音声チャネルを介して音声により応答する音声応答手順及び/又は非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順で前記端末装置へ返送させ、前記管理装置と前記端末装置とが音声チャネルのみを介して接続している場合は前記管理装置が音声チャネルを介して音声により応答する音声応答手順で前記端末装置へ返送させ、前記管理装置と前記端末装置とが非音声チャネルのみを介して接続している場合は前記管理装置が非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順で前記端末装置へ返送させることを特徴とする。
【0011】
このような本発明のデータサーバのアクセス制御方法では、データサーバに対して端末装置から音声チャネルまたは非音声チャネルによりアクセスする場合に、両チャネルからのアクセス及び音声応答と非音声(画像/文字情報)応答とが管理装置による所定のアクセス手順に対応して実行され、データサーバから得られた応答が、同一の端末装置において両チャネルを接続している場合には、音声チャネルを介して音声により応答する音声応答手順及び/又は非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順で、音声チャネルのみを介して接続している場合は音声により応答する音声応答手順で、非音声チャネルのみを介して接続している場合は非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順でそれぞれ返送される。
【0012】
また本発明に係るデータサーバのアクセス制御方法は、音声入力及び音声による応答を行なう音声チャネルと、非音声入力及び画面表示による応答を行なう非音声チャネルとによる管理装置への同時的接続が可能な端末装置から前記管理装置を介してデータサーバへアクセスし、アクセスに対する応答を前記管理装置から前記端末装置へ返送するデータサーバのアクセス制御方法において、前記管理装置が前記端末装置からの音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付け、受け付けたアクセスを前記管理装置による前記データサーバに対する所定のアクセス手順に対応させて実行し、前記データサーバから得られた応答を、前記管理装置が音声チャネルを介して音声により応答する音声応答手順及び/又は非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順で前記端末装置へ返送し、音声チャネルは端末装置から音声入力されたイベントを、非音声チャネルは端末装置から非音声入力されたイベントをそれぞれ前記管理装置へ通知し、前記管理装置は、イベントの発生を通知された場合に、通知されたイベントに対応する端末装置の状態を表す端末情報を変更し、音声応答手順及び非音声応答手順はそれぞれ、前記管理装置に対して端末情報を適宜の時点で確認し、端末情報に変更があった場合は変更後の端末情報に対応した処理を実行することを特徴とする。
【0013】
このような本発明のデータサーバのアクセス制御方法では、データサーバに対して端末装置から音声チャネルまたは非音声チャネルによりアクセスする場合に、両チャネルからのアクセス及び音声応答と非音声(画像/文字情報)応答とが管理装置による所定のアクセス手順に対応して実行され、同一の端末装置において両チャネルを接続している場合にも、また一方から他方へ切り換えたような場合にも所定のアクセス手順に従った応答が接続されているチャネルを介して送信される。そして、端末装置からいずれのチャネルによってイベントが入力された場合にも、端末状態の変更として認識されるので、変更後の状態、たとえばチャネルの切り換え等に対応して適宜の処理が実行される。
【0014】
更に本発明に係るデータサーバのアクセス制御方法は上述の発明において、前記音声応答手順は、前記音声チャネルのみにより応答するための第1の音声情報と、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答するための第2の音声情報とを含み、前記非音声応答手順は、前記非音声チャネルのみにより応答するための第1の非音声情報と、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答するための第2の非音声情報とを含み、前記音声チャネルのみにより応答する場合は、前記音声応答手順により前記第1の音声情報のみを返送し、前記非音声チャネルのみにより応答する場合は、前記非音声応答手順により前記第1の非音声情報のみを返送し、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答する場合は、前記音声応答手順により前記第2の音声情報を、前記非音声応答手順により前記第2の非音声情報をそれぞれ返送することを特徴とする。
【0015】
このような本発明のデータサーバのアクセス制御方法では、音声チャネルのみにより応答する場合は、音声応答手順により第1の音声情報のみを返送し、非音声チャネルのみにより応答する場合は、非音声応答手順により第1の非音声情報のみを返送し、両チャネルにより同時に応答する場合は、音声応答手順により第2の音声情報と、非音声応答手順により第2の非音声情報とを返送するので、いずれか一方のチャネルのみが接続されている場合と両チャネルが接続されている場合とで、それぞれのチャネルで異なる応答を行なう。
【0016】
更に本発明に係るデータサーバのアクセス制御方法は上述の各発明において、音声チャネル又は非音声チャネルの一方によるデータサーバへのアクセス認証が完了している場合に、前記一方のチャネルと同一の端末装置から他方のチャネルによるアクセスがあった場合に、前記他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセス認証を行なわずにアクセスが許可されることを特徴とする。
【0017】
このような本発明のデータサーバのアクセス制御方法では、音声チャネル又は非音声チャネルの一方によるデータサーバへのアクセス認証が完了した状態において、他方のチャネルからのデータサーバへのアクセスが一方のチャネルによるアクセスと同一の端末装置からのアクセスである場合には他方のチャネルによるデータサーバへのアクセス認証を行なわずにアクセスを許可する。
【0018】
また本発明に係るデータサーバのアクセス制御システムは、音声入力及び音声による応答を行なう音声チャネルと、非音声入力及び画面表示による応答を行なう非音声チャネルとによる同時的接続が可能な端末装置と、該端末装置によりアクセスされるデータサーバと、端末装置からの音声チャネルによる前記データサーバへのアクセスを受け付け、音声で応答する音声チャネルサーバと、端末装置からの非音声チャネルによる前記データサーバへのアクセスを受け付け、画面表示で応答する非音声チャネルサーバとを含むデータサーバのアクセス制御システムにおいて、前記データサーバに対するアクセスを所定の処理手順で処理する管理サーバを備え、該管理サーバは、端末装置からの音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付けて前記処理手順に従って実行し、前記処理手順によるアクセスにより得られた応答を、前記端末装置と音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は前記音声チャネルサーバ及び/又は前記非音声チャネルサーバへ送り、前記端末装置と音声チャネルのみを介して接続している場合は前記音声チャネルサーバへ送り、前記端末装置と非音声チャネルのみを介して接続している場合は前記非音声チャネルサーバへ送り、前記管理サーバと前記端末装置とが音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は、前記音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を音声により応答する音声応答手順に従って及び/又は前記非音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を画面表示により応答する非音声応答手順に従って端末装置へ返送し、前記管理サーバと前記端末装置とが音声チャネルのみを介して接続している場合は、前記音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を音声により応答する音声応答手順に従って端末装置へ返送し、前記管理サーバと前記端末装置とが非音声チャネルのみを介して接続している場合は、前記非音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を画面表示により応答する非音声応答手順に従って端末装置へ返送することを特徴とする。
【0019】
このような本発明のデータサーバのアクセス制御システムでは、データサーバに対して端末装置から音声チャネルまたは非音声チャネルによりアクセスする場合に、両チャネルからのアクセス及び音声応答と非音声(画像/文字情報)応答とが管理装置による所定のアクセス手順に対応して実行され、データサーバから得られた応答が、同一の端末装置において両チャネルを接続している場合には、音声チャネルを介して音声により応答する音声応答手順及び/又は非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順で、音声チャネルのみを介して接続している場合は音声により応答する音声応答手順で、非音声チャネルのみを介して接続している場合は非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順でそれぞれ返送される。
【0020】
また本発明に係るデータサーバのアクセス制御システムは、音声入力及び音声による応答を行なう音声チャネルと、非音声入力及び画面表示による応答を行なう非音声チャネルとによる同時的接続が可能な端末装置と、該端末装置によりアクセスされるデータサーバと、端末装置からの音声チャネルによる前記データサーバへのアクセスを受け付け、音声で応答する音声チャネルサーバと、端末装置からの非音声チャネルによる前記データサーバへのアクセスを受け付け、画面表示で応答する非音声チャネルサーバとを含むデータサーバのアクセス制御システムにおいて、前記データサーバに対するアクセスを所定の処理手順で処理する管理サーバを備え、該管理サーバは、端末装置からの音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付けて前記処理手順に従って実行し、前記処理手順によるアクセスにより得られた応答を前記音声チャネルサーバ及び前記非音声チャネルサーバへ送り、前記音声チャネルサーバは、前記管理サーバから送られた応答を音声により応答する音声応答手順に従って端末装置へ返送し、前記非音声チャネルサーバは、前記管理サーバから送られた応答を画面表示により応答する非音声応答手順に従って端末装置へ返送し、前記音声チャネルサーバは端末装置から音声入力されたイベントを、前記非音声チャネルサーバは端末装置から非音声入力されたイベントをそれぞれ前記管理サーバへ通知し、前記管理サーバは、端末装置の状態を表す端末情報を登録する端末情報テーブルを有し、イベントの発生を通知された場合に、通知されたイベントに応じて端末情報を変更し、変更後の端末情報を前記端末情報テーブルに登録し、前記音声チャネルサーバ及び前記非音声チャネルサーバはそれぞれ、前記管理サーバが前記端末情報テーブルに保持している端末情報を適宜の時点で確認し、端末情報に変更があった場合は変更後の端末情報に対応した処理を実行するようにしてあることを特徴とする。
【0021】
このような本発明のデータサーバのアクセス制御システムでは、データサーバに対して端末装置から音声チャネルまたは非音声チャネルによりアクセスする場合に、両チャネルからのアクセス及び音声応答と非音声(画像/文字情報)応答とが管理装置による所定のアクセス手順に対応して実行され、同一の端末装置において両チャネルを接続している場合にも、また一方から他方へ切り換えたような場合にも所定のアクセス手順に従った応答が接続されているチャネルを介して送信される。そして、端末装置からいずれのチャネルによってイベントが入力された場合にも、端末状態の変更として認識されるので、変更後の状態、たとえばチャネルの切り換え等に対応して適宜の処理が実行される。
【0022】
また本発明に係るデータサーバのアクセス制御システムは上述の発明において、前記管理サーバは、前記音声チャネルのみにより応答するための第1の音声情報と、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答するための第2の音声情報と、前記非音声チャネルのみにより応答するための第1の非音声情報と、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答するための第2の非音声情報とを保持したユーザリソース管理テーブルを有し、前記端末情報テーブルに登録されている端末情報が前記音声チャネルのみによる応答を必要としている場合は、前記音声チャネルサーバが前記ユーザリソース管理テーブルに保持されている前記第1の音声情報のみを端末装置へ返送し、前記端末情報テーブルに登録されている端末情報が前記非音声チャネルのみによる応答を必要としている場合は、前記非音声チャネルサーバが前記ユーザリソース管理テーブルに保持されている前記第1の非音声情報のみを端末装置へ返送し、前記端末情報テーブルに登録されている端末情報が前記音声チャネル及び非音声チャネルによる応答を必要としている場合は、前記音声チャネルサーバが前記ユーザリソース管理テーブルに保持されている前記第2の音声情報を、前記非音声チャネルサーバが前記ユーザリソース管理テーブルに保持されている前記第2の非音声情報を、それぞれ端末装置へ返送するようにしてあることを特徴とする。
【0023】
このような本発明のデータサーバのアクセス制御システムでは、音声チャネルのみにより応答する場合は、音声応答手順により第1の音声情報のみを返送し、非音声チャネルのみにより応答する場合は、非音声応答手順により第1の非音声情報のみを返送し、両チャネルにより同時に応答する場合は、音声応答手順により第2の音声情報と、非音声応答手順により第2の非音声情報とを返送するので、いずれか一方のチャネルのみが接続されている場合と両チャネルが接続されている場合とで、それぞれのチャネルで異なる応答を行なう。
【0024】
更に本発明に係るデータサーバのアクセス制御システムは上述の各発明において、前記管理サーバは、音声チャネルによる前記音声チャネルサーバ又は非音声チャネルによる前記非音声チャネルサーバの一方を介しての前記管理サーバによるデータサーバへのアクセス認証が完了している場合に、前記一方のチャネルと同一の端末装置から他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセスがあった場合に、前記他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセス認証を行なわずにアクセスを許可するようにしてあることを特徴とする。
【0025】
このような本発明のデータサーバのアクセス制御システムでは、音声チャネル又は非音声チャネルの一方によるデータサーバへのアクセス認証が完了した状態において、他方のチャネルからのデータサーバへのアクセスが一方のチャネルによるアクセスと同一の端末装置からのアクセスである場合には他方のチャネルによるデータサーバへのアクセス認証を行なわずにアクセスを許可する。
【0026】
また本発明に係る管理装置は、音声入力及び音声による応答を行なう音声チャネルによるアクセスを受け付け、音声で応答する音声チャネルサーバと、非音声入力及び画面表示による応答を行なう非音声チャネルによるアクセスを受け付け、画面表示で応答する非音声チャネルサーバと、外部アクセスを所定の処理手順で処理する管理サーバとを備え、該管理サーバは、音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付けて前記処理手順に従って実行し、前記処理手順によるアクセスにより得られた応答を、前記端末装置と音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は前記音声チャネルサーバ及び/又は前記非音声チャネルサーバへ送り、前記端末装置と音声チャネルのみを介して接続している場合は前記音声チャネルサーバへ送り、前記端末装置と非音声チャネルのみを介して接続している場合は前記非音声チャネルサーバへ送り、前記管理サーバと前記端末装置とが音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は、前記音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を音声により応答する音声応答手順に従って及び/又は前記非音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を画面表示により応答する非音声応答手順に従って端末装置へ返送し、前記管理サーバと前記端末装置とが音声チャネルのみを介して接続している場合は、前記音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を音声により応答する音声応答手順に従って端末装置へ返送し、前記管理サーバと前記端末装置とが非音声チャネルのみを介して接続している場合は、前記非音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を画面表示により応答する非音声応答手順に従って端末装置へ返送することを特徴とする。
【0027】
このような本発明の管理装置では、データサーバに対して端末装置から音声チャネルまたは非音声チャネルによりアクセスする場合に、両チャネルからのアクセス及び音声応答と非音声(画像/文字情報)応答とを所定のアクセス手順に対応して実行し、同一の端末装置において両チャネルを接続している場合には、音声チャネルを介して音声により応答する音声応答手順及び/又は非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順で、音声チャネルのみを介して接続している場合は音声により応答する音声応答手順で、非音声チャネルのみを介して接続している場合は非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順でそれぞれ応答が返送される。
【0028】
また本発明に係る管理装置は、音声入力及び音声による応答を行なう音声チャネルによるアクセスを受け付け、音声で応答する音声チャネルサーバと、非音声入力及び画面表示による応答を行なう非音声チャネルによるアクセスを受け付け、画面表示で応答する非音声チャネルサーバと、外部アクセスを所定の処理手順で処理する管理サーバとを備え、該管理サーバは、音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付けて前記処理手順に従って実行し、前記処理手順によるアクセスにより得られた応答を前記音声チャネルサーバ及び前記非音声チャネルサーバへ送り、前記音声チャネルサーバは、前記管理サーバから送られた応答を音声により応答する音声応答手順に従って送信し、前記非音声チャネルサーバは、前記管理サーバから送られた応答を画面表示により応答する非音声応答手順に従って送信し、前記音声チャネルサーバは音声入力されたイベントを、前記非音声チャネルサーバは非音声入力されたイベントをそれぞれ前記管理サーバへ通知し、前記管理サーバは、通知されたイベントを登録する第1のテーブルを有し、イベントの発生を通知された場合に、通知されたイベントに応じて第1のテーブルの内容を変更し、前記音声チャネルサーバ及び前記非音声チャネルサーバはそれぞれ、前記管理サーバが前記第1のテーブルの内容を適宜の時点で確認し、変更があった場合は変更後の内容に対応した処理を実行するようにしてあることを特徴とする。
【0029】
このような本発明の管理装置では、データサーバに対して端末装置から音声チャネルまたは非音声チャネルによりアクセスする場合に、両チャネルからのアクセス及び音声応答と非音声(画像/文字情報)応答とを所定のアクセス手順に対応して実行し、同一の端末装置において両チャネルを接続している場合にも、また一方から他方へ切り換えたような場合にも所定のアクセス手順に従った応答が接続されているチャネルを介して送信される。そして、端末装置からいずれのチャネルによってイベントが入力された場合にも、端末状態の変更として認識されるので、変更後の状態、たとえばチャネルの切り換え等に対応して適宜の処理が実行される。
【0030】
また本発明に係る管理装置は上述の発明において、前記管理サーバは、前記音声チャネルのみにより応答するための第1の音声情報と、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答するための第2の音声情報と、前記非音声チャネルのみにより応答するための第1の非音声情報と、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答するための第2の非音声情報とを保持した第2のテーブルを有し、前記第1のテーブルに登録されている内容が前記音声チャネルのみによる応答を必要としている場合は、前記音声チャネルサーバが前記第2のテーブルに保持されている前記第1の音声情報のみを送信し、前記第1のテーブルに登録されている内容が前記非音声チャネルのみによる応答を必要としている場合は、前記非音声チャネルサーバが前記第2のテーブルに保持されている前記第1の非音声情報のみを送信し、前記第1のテーブルに登録されている内容が前記音声チャネル及び非音声チャネルによる応答を必要としている場合は、前記音声チャネルサーバが前記第2のテーブルに保持されている前記第2の音声情報を、前記非音声チャネルサーバが前記第2のテーブルに保持されている前記第2の非音声情報を、それぞれ送信するようにしてあることを特徴とする。
【0031】
このような本発明の管理装置では、音声チャネルのみにより応答する場合は、音声応答手順により第1の音声情報のみを返送し、非音声チャネルのみにより応答する場合は、非音声応答手順により第1の非音声情報のみを返送し、両チャネルにより同時に応答する場合は、音声応答手順により第2の音声情報と、非音声応答手順により第2の非音声情報とを返送するため、いずれか一方のチャネルのみが接続されている場合と両チャネルが接続されている場合とで、それぞれのチャネルで異なる応答を行なう。
【0032】
更に本発明に係る管理装置は上述の各発明において、前記管理サーバは、音声チャネルによる前記音声チャネルサーバ又は非音声チャネルによる前記非音声チャネルサーバの一方を介しての前記管理サーバによるデータサーバへのアクセス認証が完了している場合に、前記一方のチャネルと同一の端末装置から他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセスがあった場合に、前記他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセス認証を行なわずにアクセスを許可するようにしてあることを特徴とする。
【0033】
このような本発明のデ管理装置では、音声チャネル又は非音声チャネルの一方によるデータサーバへのアクセス認証が完了した状態において、他方のチャネルからのデータサーバへのアクセスが一方のチャネルによるアクセスと同一の端末装置からのアクセスである場合には他方のチャネルによるデータサーバへのアクセス認証を行なわずにアクセスを許可する。
【0034】
また本発明に係るコンピュータプログラムは、端末装置の状態を表す端末情報を登録するテーブル及びデータサーバにアクセス可能なコンピュータが、音声入力されたイベントを音声チャネルを介して又は非音声入力されたイベントを非音声チャネルを介して受け付けて前記データサーバにアクセスするコンピュータプログラムであって、前記データサーバに対する音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付けさせる手順と、受け付けたアクセスを、前記データサーバに対する所定のアクセス手順に対応させて処理させる手順と、前記所定のアクセス手順によるアクセスに対する応答を、前記コンピュータが前記音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は前記音声チャネル及び/又は非音声チャネルを介して送信させ、前記コンピュータが前記音声チャネルのみを介して接続している場合は前記音声チャネルを介して送信させ、前記コンピュータが前記非音声チャネルのみを介して接続している場合は前記非音声チャネルを介して送信させる手順とを前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
【0035】
また本発明に係るコンピュータプログラムは上述の発明において、音声チャネル又は非音声チャネルの一方を介しての前記データサーバへのアクセス認証を行なわせる手順と、前記一方のチャネルと同一の端末装置から他方のチャネルによるアクセスがあった場合に、前記他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセスをアクセス認証を行なわずに許可させる手順とを前記コンピュータに更に実行させることを特徴とする。
【0036】
更に本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、端末装置の状態を表す端末情報を登録するテーブル及びデータサーバにアクセス可能なコンピュータが、音声入力されたイベントを音声チャネルを介して又は非音声入力されたイベントを非音声チャネルを介して受け付けて前記データサーバにアクセスするコンピュータプログラムを記録した記録媒体であって、前記コンピュータに、前記データサーバに対する音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付けさせる手順と、受け付けたアクセスを、前記データサーバに対する所定のアクセス手順に対応させて処理させる手順と、前記所定のアクセス手順によるアクセスに対する応答を、前記コンピュータが前記音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は前記音声チャネル及び/又は非音声チャネルを介して送信させ、前記コンピュータが前記音声チャネルのみを介して接続している場合は前記音声チャネルを介して送信させ、前記コンピュータが前記非音声チャネルのみを介して接続している場合は前記非音声チャネルを介して送信させる手順とを実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0037】
更に本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は上述の発明において、前記コンピュータに、音声チャネル又は非音声チャネルの一方を介しての前記データサーバへのアクセス認証を行なわせる手順と、前記一方のチャネルと同一の端末装置から他方のチャネルによるアクセスがあった場合に、前記他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセスをアクセス認証を行なわずに許可させる手順とを更に実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0038】
これらの本発明のコンピュータプログラム及びその記録媒体では、汎用コンピュータにより本発明の管理装置が実現される。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。なお、以下の実施の形態の説明においては、端末装置としていわゆる携帯電話機のような携帯端末装置を例示している。しかし、携帯端末装置としては、携帯電話機のみならず、たとえばPDA,ポータブルコンピュータ等に同様の機能を有していればよく、また携帯端末装置のみならず、固定端末装置、たとえば固定電話機、デスクトップコンピュータ等であってもよいことは言うまでも無い。
【0040】
図1は本発明のデータサーバのアクセス制御方法が実施されるシステムの全体の概要構成を示す模式図である。なお、本発明のデータサーバのアクセス応答制御システムは、基本的には、携帯電話機用の局施設に設置されている管理装置1と、この管理装置1による所定の主処理手順に従ってアクセスされて応答するデータサーバ3と、このデータサーバ3に対して管理装置1を介してアクセスするための携帯端末装置2と、主としてデータサーバ3に蓄積されているデータの更新、管理を行なうための一般のパーソナルコンピュータ(PC端末)4とを含んでいる。
【0041】
管理装置1は、主要には、データサーバ3に直接アクセスする管理サーバとしてのメインサーバ10と、音声チャネル(以下、音声CHという)に接続されている音声ポータルサーバである音声インタフェイスサーバ(以下、音声IFサーバという)11と、非音声チャネル(以下、非音声CHという)に接続されている非音声ポータルサーバである非音声インタフェイスサーバ(以下、Webサーバという)12とで構成されている。
【0042】
なおここで、携帯端末装置2は、音声CH(一般的な音声通話用)とデータ通信用の非音声CH(インターネットへのアクセス用)との二つのチャネルを同時に呼設定することが可能な端末装置であり、「株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)」が「FOMA(Freedom Of mobile Multimedia Access)」との商品名で既に実用化している「IMT2000方式移動通信端末装置」である。この携帯端末装置2が音声CHを呼設定した場合には、携帯電話網6を介して他の携帯電話、固定電話と通常の音声による通話が可能であることは勿論であるが、所定の電話番号に呼設定することにより管理装置1の音声IFサーバ11に接続することができる。また携帯端末装置2において非音声CHを呼設定した場合には、インターネット網5を介して管理装置1のWebサーバ12に接続する。
【0043】
音声IFサーバ11は、携帯電話網6を介して携帯端末装置2と呼設定が可能であり、IVR(Interactive Voice Responce)、即ち双方向の音声による応答が可能な機能と、この機能を実現するために携帯端末装置2から受信した音声を認識する音声認識機能及び携帯端末装置2へ音声CHを介して通信するための音声合成機能とを有している。
【0044】
Webサーバ12は、インターネット網5と接続されており、インターネット網5に接続されている一般のパーソナルコンピュータ(以下、PC端末)4と接続可能であることは勿論のこと、携帯端末装置2から非音声CHで呼設定することによりインターネット網5を介して接続することが可能である。なおPC端末4はインターネット網5を介してWebサーバ12と接続することにより、データサーバ3の保守、登録データの更新等を行なうために使用される他、データサーバ3からデータを取り出すことも可能である。
【0045】
なお、本実施の形態においては、データサーバ3はグループウェア(GW)のデータベース(GWDB)として構成されているものとし、以下の説明においてもたとえば携帯端末装置2からのアクセスはデータサーバ3のGWDBに対するアクセスであるものとする。
【0046】
しかし、データサーバ3はグループウェアのデータベースである必要はなく、他の種々のデータベース、たとえば映画のような音声情報と非音声情報(画像)とを格納したものであっても、またたとえばカラオケ用、またはビデオクリップ用のデータベースのような音声情報としての音楽と非音声情報としての画像/文字情報とを同期して再生出力する必要があるデータベースであってもよく、特に本発明においてはそのような音声情報と非音声情報とを同期して再生出力する必要があるデータベースに有効である。
【0047】
図2はメインサーバ10の構成例を示すブロック図である。なおこのメインサーバ10は基本的には汎用のパーソナルコンピュータで構成可能である。具体的には、後述するプログラム記録媒体としてのたとえばCD−ROM13に記録されているメインサーバ10用のコンピュータプログラムを汎用コンピュータにインストールすることにより、メインサーバ10として機能させることが可能である。
【0048】
メインサーバ10は、CPU100と、これにバスで接続されている記憶装置としてのハードディスク(HD)101と、RAM102と、ROM103と、キーボード105及びマウス106が接続された入出力インタフェイス(IF)104と、CD−ROM13からコンピュータプログラムを含む種々の情報を読み込むCD−ROMドライブ(CDD)107と、データサーバ3、音声IFサーバ11及びWebサーバ12との通信のための通信インタフェイス108と、ディスプレイ109等とが備えられている。
【0049】
HD101には種々の情報、たとえばCDD107から読み込まれたメインサーバ10用のコンピュータプログラムCP10等も格納されているが、後述するユーザID管理テーブルT1、端末装置の情報を登録してあるユーザ状態テーブルT2、ユーザリソーステーブルT3等のテーブルが格納されている。
【0050】
図3はユーザID管理テーブルT1の登録内容を示す模式図である。このユーザID管理テーブルT1には、個々のユーザに関して、(1)ユーザID(管理装置1にアクセスするためのID)、(2)PW(同パスワード)、(3)発信番号(携帯端末装置2の発信番号)、(4)GWユーザID(データサーバ3の後述するグループウェアDB31にアクセスするためのユーザID)、(5)GWPW(同パスワード)等が予め登録されている。
【0051】
従って、メインサーバ10は音声IFサーバ11又はWebサーバ12からデータサーバ3に対するアクセス要求があった場合には、最初にメインサーバ10がこのユーザID管理テーブルT1に登録されている内容に従ってユーザ認証を行なうと共に、グループウェアDB31へのアクセスのための認証も行なうことができる。
【0052】
ユーザ状態テーブルT2には、個々のユーザに関して(1)ユーザID、(2)シーケンス状態(ユーザIDに対応する現シーケンスの状態を表す情報)、(3)アクセス状態(音声CHと非音声CHとのいずれで、または双方で接続しているかを示す情報)、(4)イベントテーブル(シーケンス状態に対応するイベントを表す情報)、(5)状態遷移テーブル(状態の遷移状態を示す処理マトリックス)等が登録されている。
【0053】
ユーザ状態テーブルT2はより詳細には、図4の模式図に示すユーザ状態管理テーブルT21、図5の模式図に示す状態テーブルT22、図6の模式図に示すアクセス状態テーブルT23、図7の模式図に示すイベントテーブルT24、図8の模式図に示す状態遷移テーブルT25を含んでいる。
【0054】
図4に示すユーザ状態管理テーブルT21は、個々のユーザに関して、ユーザNoと、ユーザIDと、シーケンス状態(その時点のそのユーザの携帯端末装置2のシーケンスを表す情報)を示す番号とが登録されている。
【0055】
図5に示す状態テーブルT22は、上述のユーザ状態管理テーブルT21のシーケンス状態を示す番号に対応して具体的な状態が登録されており、またそれぞれの状態におけるアクセス状態(音声CHと非音声CHとのいずれが、または双方が接続しているかを示す状態)を示す番号が登録されている。
【0056】
図6に示すアクセス状態テーブルT23には、上述の状態テーブルT22のアクセス状態を示す番号に対応して具体的にいずれのチャネルが、または双方のチャネルが接続されているかの状態が登録されている。
【0057】
図7に示すイベントテーブルT24には、音声IFサーバ11またはWebサーバ12からメインサーバ10に与えられるユーザイベントそれぞれに対応して、メインサーバ10、音声IFサーバ11、Webサーバ12のいずれがトリガサーバであり、またどのようなモジュール(各サーバが実行可能な機能)がトリガであるかが予め登録されている。
【0058】
図8に示す状態遷移テーブルT25は、遷移元の状態の番号、イベント番号(遷移元の状態において発生するイベント)、処理ルーチン番号(各サーバ10、11、12のいずれかで実行されるルーチンの番号)、状態遷移番号(イベント発生の結果、遷移する先の状態の番号)が予め登録されている。
【0059】
メインサーバ10はこれらのユーザ状態テーブルT2(ユーザ状態管理テーブルT21、状態テーブルT22、アクセス状態テーブルT23、イベントテーブルT24、状態遷移テーブルT25)の内容に従って、携帯端末装置2からのアクセス(イベント発生)に音声CH又は非音声CHで携帯端末装置2へ応答し、また同時にその結果の状態を登録することにより、次のイベント発生に備える。従って、携帯端末装置2からのグループウェアDB31へのアクセスはその時々の音声CHと非音声CHとの接続状況に従って音声IFサーバ11またはWebサーバ12からメインサーバ10に送られ、これに対する応答も基本的にはメインサーバ10による所定の主処理手順に従って処理され、その時々の音声CHと非音声CHとの接続状態に従って音声IFサーバ11またはWebサーバ12のいずれか、または双方へ送られる。
【0060】
ユーザリソーステーブルT3には、(1)ユーザID、(2)音声CH(ユーザIDに対応して接続されている音声チャネル)、(3)表示URL(ユーザIDに対応して非音声CHにより携帯端末装置2に表示すべきURL)、(4)応答メッセージ番号(ユーザIDに対応する携帯端末装置2へ送信すべき音声によるメッセージ)、(5)ユーザ投入情報(ユーザIDに対応する携帯端末装置2から投入されたユーザの指示)、(6)GW情報(ユーザ投入情報に対応するグループウェアの情報)等が予め登録されている。
【0061】
従って、このユーザリソーステーブルT3に、携帯端末装置2からデータサーバ3へのアクセスの結果得られた同一の結果に関して、音声CHのみが接続している場合と両チャネルが接続している場合とで異なる音声メッセージを、また非音声CHのみが接続している場合と両チャネルが接続している場合とで異なる非音声メッセージ(URL)をそれぞれ用意しておくことができる。これにより、データサーバ3から同一の回答を携帯端末装置2へ返送する場合にも、いずれか一方のチャネルのみが接続されている場合と両チャネルが接続されている場合とで異なる音声メッセージ、異なる非音声メッセージを携帯端末装置2へ返送することができる。
【0062】
これは、携帯端末装置2がいずれか一方のチャネルのみを接続している場合にはそのチャネルのみで全ての情報をユーザに知らせる必要があるが、両チャネルが接続している場合には両チャネルでそれぞれの情報を補完し合うことができるからである。また、たとえばユーザが天気予報を知りたい場合には、音声CHのみが接続している状態では音声情報のみによって、また非音声CHのみが接続している状態では非音声情報、即ち画像/文字情報のみによってそれぞれ詳細な天気予報を報知する必要があるが、両チャネルが接続されている場合には両チャネルの情報、即ち音声情報と画像/文字情報との双方で有機的に補完して天気予報を報知することができるためである。
【0063】
上述の各テーブルT1、T2、T3の登録内容は以下のようにしてメインサーバ10により利用される。
【0064】
まず、メインサーバ10がユーザ認証を行なう場合、ユーザ初期状態、即ち携帯端末装置2と回線接続した状態で、ユーザID、PW、発信番号を認証し、GWユーザID、GWPWと対応付けを行ない、GWユーザID、GWPWによりグループウェアへのアクセスの認証を行なう。アクセスが許可された後は、ユーザID管理テーブルT1により管理される。
【0065】
またメインサーバ10はユーザ状態テーブルT2を使用して、各ユーザの音声CHと非音声CHとのシーケンス状態、即ちいずれの、または双方のCHが接続されているかを管理し、この状態と発生イベント、即ちユーザが携帯端末装置2から入力したコマンドに応じて、次に実行すべき処理ルーチンと次に遷移すべき状態とをマトリクス管理する。
【0066】
更にメインサーバ10はユーザリソーステーブルT3を使用して、現在の接続情報(ユーザIDと接続している音声CH)、現表示・応答情報(表示URL・応答メッセージ番号・ユーザ投入情報・GWスケジュール内容)を管理する。
【0067】
なお、メインサーバ10により実行される処理ルーチンとしては、音声IFサーバ11及びWebサーバ12からの適宜の時点で、たとえば定期的にユーザ状態の変更の有無を確認し、その結果に応じて音声応答・表示情報を指示すること、データサーバ3からスケジュール内容を取得すること、音声IFサーバ11またはWebサーバ12からのユーザ投入情報に対応したユーザ状態遷移のユーザ状態テーブルT2への反映等がある。
【0068】
図9は音声IFサーバ11の構成例を示すブロック図である。なおこの音声IFサーバ11は基本的には汎用のパーソナルコンピュータで構成可能である。具体的には、後述するプログラム記録媒体としてのたとえばCD−ROM13に記録されている音声IFサーバ11用のコンピュータプログラム、音声認識・音声合成用のコンピュータプログラムをインストールすることにより、汎用コンピュータを音声IFサーバ11として機能させることが可能である。
【0069】
音声IFサーバ11は、CPU110と、これにバスで接続されている記憶装置としてのハードディスク(HD)111と、RAM112と、ROM113と、キーボード115及びマウス116が接続された入出力インタフェイス(IF)114と、CD−ROM13からコンピュータプログラムを含む種々の情報を読み込むCD−ROMドライブ(CDD)117と、メインサーバ10及び携帯電話網6との通信のための通信インタフェイス118と、ディスプレイ119等とが備えられている。
【0070】
HD111にはCDD117から読み込まれた音声IFサーバ11用のコンピュータプログラムCP11と、音声認識プログラムCP111と、音声合成プログラムCP112とが格納されている。なお、これらの音声認識プログラムCP111及び音声合成プログラムCP112はCPU110により実行されることにより、携帯電話網6を介して携帯端末装置2から受信したユーザの音声コマンドを認識し、またメインサーバ10から与えられるGWの情報を合成音声に変換する。但し、これらの音声認識プログラムCP111及び音声合成プログラムCP112に代えて、専用のハードウェアを使用してもよいことは言うまでも無い。
【0071】
音声IFサーバ11の機能は主として以下のようなものである。まず、音声CHを介しての着信があった場合、携帯端末装置2からの音声CHを介しての初期着信をメインサーバ10へ報告し、前述のような認証を依頼すること、携帯端末装置2からのユーザの音声入力によるコマンドを音声認識し、その結果をメインサーバ10へユーザ入力情報として報告し、これに対応したユーザ状態遷移のユーザ状態テーブルT2への反映を依頼する。
【0072】
また音声IFサーバ11は、音声応答を行なう場合は、メインサーバ10に対してユーザ状態変更の確認を適宜の時点で、たとえば定期的に実行し、音声応答情報を取得し、このメインサーバ10から取得した応答情報を音声合成して音声信号化し、携帯端末装置2へ音声CHを介して送信する。
【0073】
図10はWebサーバ12の構成例を示すブロック図である。なおこのWebサーバ12は基本的には汎用のパーソナルコンピュータで構成可能である。具体的には、後述するプログラム記録媒体としてのたとえばCD−ROM13に記録されているWebサーバ12用のコンピュータプログラムをインストールすることにより、汎用コンピュータをWebサーバ12として機能させることが可能である。
【0074】
Webサーバ12は、CPU120と、これにバスで接続されている記憶装置としてのハードディスク(HD)121と、RAM122と、ROM123と、キーボード125及びマウス126が接続された入出力インタフェイス(IF)124と、CD−ROM13からコンピュータプログラムを含む種々の情報を読み込むCD−ROMドライブ(CDD)127と、メインサーバ10、インターネット網5及び携帯電話網6との通信のための通信インタフェイス128と、ディスプレイ129等とが備えられている。
【0075】
HD121にはCDD127から読み込まれたWebサーバ12用のコンピュータプログラムCP12が格納されている。
【0076】
Webサーバ12の機能は主として以下のようなものである。携帯端末装置2からの非音声CHを介しての初期アクセスをメインサーバ10へ報告し、前述のような認証を依頼すること、携帯端末装置2からの非音声情報投入(主として携帯端末装置2のボタン操作による)によるコマンドをメインサーバ10へユーザ入力情報として報告し、これに対応したユーザ状態遷移のユーザ状態テーブルT2への反映を依頼する。
【0077】
またWebサーバ12は、メインサーバ10に対してユーザ状態変更の確認を適宜の時点で、たとえば定期的に実行し、携帯端末装置2の画面に表示すべき画像/文字情報を取得し、このメインサーバ10から取得した画像/文字情報を携帯端末装置2へ非音声CHを介して送信する。
【0078】
なおWebサーバ12は上述の携帯端末装置2からのアクセスに対する処理の他、PC端末4からのアクセスに対する処理も行なう。PC端末4からアクセスがあった場合、Webサーバ12はこれをメインサーバ10へ報告し、認証を依頼する。認証が認められた場合、PC端末4からの情報投入に対応して、データサーバ3に登録されているグループウェア情報の表示、更新等をメインサーバ10を介して行なう他、PC端末4からのグループウェアDB31に対するスケジュール情報の取得も可能である。
【0079】
図11はデータサーバ3の構成例を示すブロック図である。なおこのデータサーバ3は基本的には汎用のパーソナルコンピュータで構成可能である。具体的には、後述するプログラム記録媒体としてのたとえばCD−ROM13に記録されているデータサーバ3用のコンピュータプログラムをインストールすることにより、汎用コンピュータをデータサーバ3として機能させることが可能である。
【0080】
データサーバ3は、CPU300と、これにバスで接続されている記憶装置としてのハードディスク(HD)301と、RAM302と、ROM303と、キーボード305及びマウス306が接続された入出力インタフェイス(IF)304と、CD−ROM13からコンピュータプログラムを含む種々の情報を読み込むCD−ROMドライブ(CDD)307と、メインサーバ10との通信のための通信インタフェイス308と、ディスプレイ309等とが備えられている。
【0081】
HD301にはCDD307から読み込まれたデータサーバ3用のコンピュータプログラムCP30と、予め格納されているグループウェアデータベース(GWDB)31とが格納されている。
【0082】
データサーバ3としては、一般的な既存のデータベースサーバが使用可能であり、特に本発明のために特別なものが必要なわけではない。なお、データサーバ3は本実施の形態においては一例としてGW(グループウェア)のデータサーバとして機能するように構成されている。具体的には、データサーバ3は、メインサーバ10からGWユーザID、GWPWによるアクセスを受け付けて認証を行ない、認証結果をメインサーバ10へ通知する。また認証が認められた後は、データサーバ3は、メインサーバ10を介しての各ユーザアクセスに従ってグループウェア情報をGWDB31から検索してその結果をメインサーバ10へ報告する。
【0083】
なお、GWDB31には、GWユーザIDと、各GWユーザIDに対応するGWPWと、グループウェアとしての実際のコンテンツである種々のスケジュール情報とが登録されている。
【0084】
次に、上述のような本発明のシステム構成により実施されるデータサーバのアクセス制御方法の実際の手順に付いて説明するが、まず最初にユーザが本発明のシステムを実際に使用する場合の3通りの方法について、図12の模式図を参照して説明する。
【0085】
本発明のデータサーバのアクセス応答制御システムにおいては、携帯端末装置2を利用するユーザは音声CHと非音声CHとの双方を同時に、またはいずれか一方のみを管理装置1に接続して使用することが可能である。また、状況に応じては、音声CHのみを使用中のある時点において非音声CHの使用を開始してそれ以降は両CHを同時に使用することも、また非音声CHのみを使用中のある時点において音声CHの使用を開始してそれ以降は両CHを同時に使用することも可能である。更に、状況に応じては、音声CHのみを使用中のある時点において非音声CHの使用を開始してそれ以降は非音声CHのみを使用することも、また非音声CHのみを使用中のある時点において音声CHの使用を開始してそれ以降は音声CHのみを使用することも可能である。また更に、音声CHと非音声CHとの双方を同時に使用中のある時点において一方のCHを切断してそれ以降は他方のCHのみを使用することも可能である。
【0086】
たとえば、図12には、ユーザUが携帯端末装置2を使用して「AさんのX月Y日のスケジュール」をデータサーバ3に問い合わせた場合の結果が示されている。
【0087】
図12(a) には、ユーザUが携帯端末装置2を音声CHと非音声CHとの双方で管理装置1に接続している状態が示されており、音声CHでは「AさんのX月Y日のスケジュールを読み上げます。」「10時から12時まで部内会議出席、13時から15時まで業者打合せで外出」「以上です。」というように合成音声で応答があり、また同時に非音声CHでは携帯端末装置2の画面に「AさんのX月Y日のスケジュール」「10:00 部内会議」「13:00 外出」というように文字情報が表示される。
【0088】
また、図12(b) には、ユーザUが携帯端末装置2を音声CHのみで管理装置1に接続している状態が示されており、「AさんのX月Y日のスケジュールは、」「10時から12時まで部内会議出席、13時から15時まで業者打合せで外出。以上です。」というように携帯端末装置2のスピーカから合成音声で応答があり、最後に「Web接続しますか?」と合成音声で確認のメッセージが行なわれる。
【0089】
このような音声CHのみの接続による携帯端末装置2の使用は、たとえば自動車の運転中等の場合、またはコンテンツそのものがたとえば音楽等の音声情報中心である場合に有効である。
【0090】
更に、図12(c) には、ユーザUが携帯端末装置2を非音声CHのみで管理装置1に接続している状態が示されており、携帯端末装置2の画面に「AさんのX月Y日のスケジュール」「10:00 部内会議」「13:00 外出」というように文字情報が表示される。
【0091】
このような非音声CHのみの接続による携帯端末装置2の使用は、たとえば会議中、電車の中等の場合、またはコンテンツそのものがたとえば地図情報等の画像/文字情報中心の場合に有効である。
【0092】
なお、この図12には示していないが、その場の状況、またはコンテンツによっては音声CHと非音声CHとを交互に切り換えて使用することが有効な場合もあり得るが、本発明ではそのような場合にも対処可能であり、またそのような場合には音声CHと非音声CHとが常に時系列的に同期しており、途中で一方から他方へ切り換えた場合においても一つのコンテンツとしての時系列的な連続性を維持することができる。
【0093】
更に、図12(a) に示されている音声CHと非音声CHとの双方を接続している場合の音声CHによる応答と、図12(b) に示されている音声CHのみを接続している場合の音声CHによる応答とでは、実質的な内容は同一ではあるが、実際の応答が異なっている。これは、図12(a) に示されている音声CHと非音声CHとの双方を接続している場合には、音声CHによる応答と非音声CHによる画像/文字情報による応答との双方をユーザUが得ることができるが、図12(b) に示されている音声CHのみを接続している場合には、音声CHによる応答のみしか得られないため、音声CHと非音声CHとのいずれか一方が接続されている場合と双方が接続されている場合とで、それぞれのチャネルによる応答内容を異ならせるようにしているためである。
【0094】
以下、本発明のシステムにより実施されるデータサーバのアクセス制御の実際の手順に付いて具体的に説明する。図13及び図16はメインサーバ10による処理手順を示すフローチャートであり、図14、図15、図17、図18はシステム全体の処理シーケンスを示すシーケンスフローチャートである。
【0095】
図13はメインサーバ10のメインプロセスを示しているが、このメインプロセスは基本的にはユーザ認証のためのプロセスである。メインサーバ10は常時音声IFサーバ11またはWebサーバ12からのアクセスを待機しており (ステップS11)、アクセスがあった場合にそれが既に接続済みのチャネルであった場合には(ステップS12でYES)、上述のステップS11へ処理を戻して次のアクセスを待機する。しかし、音声IFサーバ11またはWebサーバ12からのアクセスがあった場合にそれが未だ接続されていないチャネルからであった場合(ステップS12でNO)、換言すればそれまで接続されていなかった音声CHまたは非音声CHから接続要求があった場合はメインサーバ10は所定の手順でユーザ認証を行なう(ステップS13)。なおこのユーザ認証の手順そのものは公知の技術を利用すればよく、本発明に特有なものではない。
【0096】
ユーザ認証が不成功であった場合(ステップS14でNO)、メインサーバ10は認証が不成功であったことを、先のアクセス要求が音声IFサーバ11からであった場合には音声IFサーバ11へ、Webサーバ12からであった場合にはWebサーバ12へそれぞれ通知する(ステップS15)。
【0097】
認証が成功した場合(ステップS14でYES)、メインサーバ10は認証が成功したことを、先のアクセス要求が音声IFサーバ11からであった場合には音声IFサーバ11へ、Webサーバ12からであった場合にはWebサーバ12へそれぞれ通知し(ステップS16)、その後に図16に示されているユーザプロセス生成の処理を行なう(ステップS17)。
【0098】
図14は携帯端末装置2から音声CHにより初期認証を行なう場合のシーケンスを示すシーケンスフローチャートである。
【0099】
まず、ユーザが携帯端末装置2の操作により音声CHの呼設定をして音声アクセスを行なうと、携帯端末装置2から音声IFサーバ11へ発信番号が送られる(P11)。音声IFサーバ11は携帯端末装置2から受信した発信番号と音声CH(具体的には、音声CHを特定する情報)とをメインサーバ10へ送って音声認証依頼を行なう(P12)。
【0100】
メインサーバ10は音声IFサーバ11から送られてきた発信番号に従って、ユーザID管理テーブルT1を参照してユーザ確認を行なう(P13)。この結果、メインサーバ10は発信番号に対応するユーザID、PW(パスワード)、GW(グループウェア)ユーザID、GWPW(グループウェアパスワード)をユーザID管理テーブルT1から取得する(P14)。次にメインサーバ10は、ユーザID管理テーブルT1から取得したGWユーザIDとGWPWとをデータサーバ3へ送ってグループウェアDB31に対するユーザ認証を行なう(P15)。
【0101】
但し、この時点で既に非音声CHによって認証が完了している場合はこのデータサーバ3のグループウェアDB31に対するユーザ認証は行なう必要が無い。換言すれば、既に非音声CHによってグループウェアDB31に対するユーザ認証が完了している場合には、非音声CHによってメインサーバ10に対して既に行なわれたユーザ認証と新たに音声CHによってメインサーバ10に対して行なわれたユーザ認証との一致を確認することにより、新たに音声CHによって行なわれたユーザ認証によりグループウェアDB31に対するユーザ認証を二重に行なうことはしない。
【0102】
グループウェアDB31においてユーザ認証が成功すると、それを受けてメインサーバ10はユーザ状態テーブルT2にユーザ状態書込を行なう(P16)。この場合、音声CHでの認証依頼であったので、ユーザ状態テーブルT2のユーザIDに対応してユーザ状態として「音声認証済み」が書き込まれる。但しこの場合、既に非音声CHによる接続も行なわれていれば、ユーザ状態は両チャネルによる接続が行なわれている、という状態になる。
【0103】
メインサーバ10は上述のようにして音声IFサーバ11からの初期認証の要求に対して認証を行ない、その結果生じた状態の変化(音声CHの認証済み)に応じて応答すべき情報、たとえばユーザID、表示URL、音声CH、ユーザ投入情報、スケジュール内容等をユーザリソーステーブルT3から読み出す(P17)。以上のようにして、ユーザID管理テーブルT1、ユーザ状態テーブルT2及びユーザリソーステーブルT3の内容がメインサーバ10により管理されている。
【0104】
一方、音声IFサーバ11は音声CHが接続中である場合は適宜の時点で、たとえば定期的に、Webサーバ12は非音声CHが接続中である場合は適宜の時点で、たとえば定期的に、いずれもメインサーバ10に対してユーザ状態変更の確認を行なっている(P20→P16、P18→P16)。従って、音声IFサーバ11は音声CHが接続状態であることが確認されると、メインサーバ10が上述のP17のプロセスにおいてユーザリソーステーブルT3から読み出している情報の内の自身に必要な情報、即ち発信番号、音声CH、応答内容を受信し(P20)、この場合は音声認証が完了したとの応答内容を音声合成機能により合成音声化して音声CHで携帯端末装置2へ送信してそのスピーカから発声させる(P21)。
【0105】
なお上述の音声IFサーバ11による合成音声での応答と共に、携帯端末装置2が非音声CHでも管理装置1に接続している場合には、Webサーバ12は非音声CHが接続状態であることが確認されると、メインサーバ10が上述のP17のプロセスにおいてユーザリソーステーブルT3から読み出している情報の内の自身に必要な情報、即ちユーザID、表示URL、スケジュール内容を受信し(P18)、この場合は音声認証が完了したとの応答内容を画像/文字情報にて非音声CHで携帯端末装置2へ送信してその画面に表示する(P19)。
【0106】
図15は携帯端末装置2から非音声CHにより初期認証を行なう場合のシーケンスを示すシーケンスフローチャートである。
【0107】
まず、ユーザが携帯端末装置2の操作により非音声CHの呼設定をして非音声アクセス(以下、Webアクセスという)を行なうと、携帯端末装置2からWebサーバ12へユーザID及びPW(パスワード)が送られる(P31)。Webサーバ12は携帯端末装置2から受信したユーザIDとPWとをメインサーバ10へ送ってWeb認証依頼を行なう(P32)。
【0108】
メインサーバ10はWebサーバ12から送られてきたユーザID及びPWに従って、ユーザID管理テーブルT1を参照してユーザ確認を行なう(P33)。この結果、メインサーバ10はユーザID及びPWに対応するGWユーザID及びGWPW(グループウェアパスワード)をユーザID管理テーブルT1から取得する(P34)。次にメインサーバ10は、ユーザID管理テーブルT1から取得したGWユーザIDとGWPWとをデータサーバ3へ送って、グループウェアDB31に対するユーザ認証を行なう(P35)。
【0109】
但し、この時点で既に音声CHによって認証が完了している場合はこのデータサーバ3のグループウェアDB31に対するユーザ認証は行なう必要が無い。換言すれば、既に音声CHによってグループウェアDB31に対するユーザ認証が完了している場合には、音声CHによってメインサーバ10に対して既に行なわれたユーザ認証と新たに非音声CHによってメインサーバ10に対して行なわれたユーザ認証との一致を確認することにより、新たに非音声CHによって行なわれたユーザ認証によりグループウェアDB31に対するユーザ認証を二重に行なうことはしない。
【0110】
グループウェアDB31においてユーザ認証が成功すると、それを受けてメインサーバ10はユーザ状態テーブルT2にユーザ状態書込を行なう(P36)。この場合、非音声CHでの認証依頼であったので、ユーザ状態テーブルT2のユーザIDに対応してユーザ状態として「Web認証済み」が書き込まれる。但しこの場合、既に音声CHによる接続も行なわれていれば、ユーザ状態は両チャネルによる接続が行なわれている、という状態になる。
【0111】
メインサーバ10は上述のようにしてWebサーバ12からの初期認証の要求に対して認証を行ない、その結果生じた状態の変化(非音声CHの認証済み)に応じて応答すべき情報、たとえばユーザID、表示URL、音声CH、ユーザ投入情報、スケジュール内容等をユーザリソーステーブルT3から読み出す(P37)。以上のようにして、ユーザID管理テーブルT1、ユーザ状態テーブルT2及びユーザリソーステーブルT3の内容がメインサーバ10により管理されている。
【0112】
一方、Webサーバ12は非音声CHが接続中である場合は適宜の時点で、たとえば定期的に、音声IFサーバ11は音声CHが接続中である場合は適宜の時点で、たとえば定期的に、いずれもメインサーバ10に対してユーザ状態変更の確認を行なっている(P38→P16、P40→P16)。従って、Webサーバ12は非音声CHが接続状態であることが確認されると、メインサーバ10が上述のP37のプロセスにおいてユーザリソーステーブルT3から読み出している情報の内の自身に必要な情報、即ちユーザID、表示URL、スケジュール内容を受信し(P40)、この場合はWeb認証が完了したとの応答内容を画像/文字情報にて非音声CHで携帯端末装置2へ送信してその画面に表示する(P41)。
【0113】
なお上述のWebサーバ12による画像/文字情報での応答と共に、携帯端末装置2が音声CHでも管理装置1に接続している場合には、音声IFサーバ11は音声CHが接続状態であることが確認されると、メインサーバ10が上述のP37のプロセスにおいてユーザリソーステーブルT3から読み出している情報の内の自身に必要な情報、即ち発信番号、非音声CH、応答内容を受信し(P38)、この場合は音声認証が完了したとの応答内容を音声合成機能により合成音声化して音声CHで携帯端末装置2へ送信してそのスピーカから発声させる(P39)。
【0114】
以上のようにして音声CHまたは非音声CHからの初期認証が行なわれるので、ユーザは携帯端末装置2を使用してのグループウェアDB31への実際のアクセスが可能な状態になる。
【0115】
図16はメインサーバ10によるユーザプロセスの手順を示しており、これが携帯端末装置2からグループウェアDB31へのアクセスに対して管理装置1による実行される所定の主処理手順である。
【0116】
まずメインサーバ10はユーザ用の初期HTMLを作成する(ステップS21)。これは、アクセスがあり、認証が成功した携帯端末装置2の画面に非音声CHで送信して表示するための初期画面である。この後、メインサーバ10は一旦、各プロセスからのメッセージを待機する状態になる(ステップS22)。
【0117】
そして、なんらかのメッセージが与えられるとメインサーバ10は与えられたメッセージに応じて処理を分岐させる(ステップS23)。ここで、たとえば音声IFサーバ11からの音声応答プロセス(図19参照)からの状態問い合わせがあった場合は(ステップS24)、ユーザ状態テーブルT2を参照して現在の状態を音声IFサーバ11へ送り返す(ステップS25)。しかし、たとえば音声IFサーバ11またはWebサーバ12からのメッセージにより状態変更があり(ステップS31でYES)、これがグループウェアの参照である場合は(ステップS32でYES)、以下のような処理が行なわれる。
【0118】
メインサーバ10に対して音声IFサーバ11またはWebサーバ12からグループウェアDB31への参照があった場合(ステップS32でYES)、メインサーバ10は要求されたデータをグループウェアDB31から取得し(ステップS33)、取得したデータを携帯端末装置2の画面に表示するためのHTMLファイルを更新し(ステップS34)、また同一のデータを携帯端末装置2のスピーカから合成音声で発声するためのデータを作成する(ステップS35)。これらのデータはユーザリソーステーブルT3から読み出される。
【0119】
この際、ステップS33においてメインサーバ10がグループウェアDB31から取得するデータは、音声IFサーバ11またはWebサーバ12のいずれからのメッセージによるかには拘わらず、両者から同一の内容のメッセージ、たとえば「AさんのX月Y日のスケジュール」を問い合わせるメッセージであれば、それが音声IFサーバ11からの音声入力によるものであるとWebサーバ12からの非音声入力(キー操作またはボタン操作)によるものであるとには拘わらず、メインサーバ10からグループウェアDB31へは同一のメッセージが送られ、当然のことながらグループウェアDB31からも同一のデータがメインサーバ10へ回答される。
【0120】
また、上述のようにしてメインサーバ10により取得されたグループウェアDB31からの回答のデータに基づいて音声IFサーバ11により作成される合成音声発生のためのデータ及びWebサーバ12により作成されるHTMLファイルの内容は実質的に同一である。
【0121】
なお、携帯端末装置2から音声IFサーバ11への音声CHによる接続が切断された場合は(ステップS41)、その時点で作成されているWebサーバ12から携帯端末装置2へ送信すべきHTMLが削除され(ステップS42)、音声CHが切断される(音声IFサーバ11による音声応答プロセスが終了する)(ステップS43)。
【0122】
図17は携帯端末装置2から音声CHによりグループウェアDB31にアクセスする場合のシーケンスを示すシーケンスフローチャートである。なお、ここでは既にユーザ認証は完了しているものとする。
【0123】
まず、ユーザが携帯端末装置2の操作により音声CHによりグループウェアDB31に対してアクセスするための音声コマンドを音声入力で行なうと(P51)、音声コマンドを音声IFサーバ11が音声認識してユーザ投入情報とし、ユーザID及び現URL(データサーバ3のURL)と共にメインサーバ10へ送る(P52)。
【0124】
メインサーバ10は音声IFサーバ11から送られてきたユーザIDに従ってユーザID管理テーブルT1を参照してユーザ確認を行ない(P53)、ユーザIDに対応するGW(グループウェア)ユーザID、GWPWをユーザID管理テーブルT1から取得する(P54)。次にメインサーバ10は、音声IFサーバ11から送られてきたユーザID、現URL及びユーザ投入情報に従ってユーザ状態テーブルT2の状態を変更し(P55)、グループウェアDB31へGWユーザID及びGWPWを与えてアクセスし(P56)、表示・応答情報(スケジュール内容)を取得する(P57)。メインサーバ10はこのようにしてグループウェアDB31から取得した表示・応答情報(スケジュール内容)をユーザリソーステーブルT3へ、ユーザID、現URL、ユーザ投入情報と共に投入する(P58)。
【0125】
一方、音声IFサーバ11は音声CHが接続中である場合は適宜の時点で、たとえば定期的に、Webサーバ12は非音声CHが接続中である場合は適宜の時点で、たとえば定期的に、いずれもメインサーバ10に対してユーザ状態変更の確認を行なっている(P61→P55、P59→P55)。従って、音声IFサーバ11は音声CHが接続状態であり、状態変化があったことを確認した場合はユーザリソーステーブルT3から自身に必要な情報、即ち発信番号、音声CH、応答内容(この場合は先に音声入力したユーザ投入情報に対するグループウェアDB31からの応答内容)を受信し(P61)、応答内容を音声合成機能により合成音声化して音声CHで携帯端末装置2へ送信してそのスピーカから発声させる(P62)。
【0126】
なお上述の音声IFサーバ11による合成音声での応答と共に、携帯端末装置2が非音声CHでも管理装置1に接続している場合には、Webサーバ12は非音声CHが接続状態であり、状態変化があったことを確認した場合はユーザリソーステーブルT3から自身に必要な情報、即ちユーザID、表示URL及びスケジュール内容を受信し(P59)、スケジュール内容を非音声CHにより携帯端末装置2へ送信してその画面に表示させる(P60)。
【0127】
図18は携帯端末装置2から非音声CHによりグループウェアDB31にアクセスする場合のシーケンスを示すシーケンスフローチャートである。なお、ここでは既にユーザ認証は完了しているものとする。
【0128】
まず、ユーザが携帯端末装置2の操作によりユーザ情報、即ちグループウェアDB31への問い合わせ事項としての端末情報を入力し、Webサーバ12に接続するためのWebボタンを押下して非音声CHによりWebサーバ12にアクセスする(P71)。Webサーバ12はこの携帯端末装置2からのアクセスを受けて、ユーザID、現URL及びユーザ投入情報をメインサーバ10へ送る(P72)。
【0129】
メインサーバ10はWebサーバ12から送られてきたユーザIDに従ってユーザID管理テーブルT1を参照してユーザ確認を行ない(P73)、ユーザIDに対応するGWユーザID、GWPWをユーザID管理テーブルT1から取得する(P74)。次にメインサーバ10は、Webサーバ12から送られてきたユーザID、現URL及びユーザ投入情報に従ってユーザ状態テーブルT2の状態を変更し(P75)、グループウェアDB31へGWユーザID及びGWPWを与えてアクセスし(P76)、表示・応答情報(スケジュール内容)を取得する(P77)。メインサーバ10はこのようにしてグループウェアDB31から取得した表示・応答情報(スケジュール内容)をユーザリソーステーブルT3へ、ユーザID、現URL及びユーザ投入情報と共に投入する(P78)。
【0130】
一方、Webサーバ12は非音声CHが接続中である場合は適宜の時点で、たとえば定期的に、音声IFサーバ11は音声CHが接続中である場合は適宜の時点で、たとえば定期的に、いずれもメインサーバ10に対してユーザ状態変更の確認を行なっている(P81→P75、P79→P75)。従って、Webサーバ12は非音声CHが接続状態であり、状態変化があったことを確認した場合はユーザリソーステーブルT3から自身に必要な情報、即ちユーザID、表示URL及びスケジュール内容を受信し(P81)、スケジュール内容を非音声CHにより携帯端末装置2へ送信してその画面に表示させる(P82)。
【0131】
なお上述のWebサーバ12による画像/文字情報での携帯端末装置2の画面への表示と共に、携帯端末装置2が音声CHでも管理装置1に接続している場合には、音声IFサーバ11は音声CHが接続状態であり、状態変化があったことを確認した場合はユーザリソーステーブルT3から自身に必要な情報、即ち発信番号、非音声CH、応答内容(この場合は先に携帯端末装置2のボタン操作で入力したユーザ投入情報に対するグループウェアDB31からの応答内容)を受信し(P79)、応答内容を音声合成機能により合成音声化して非音声CHで携帯端末装置2へ送信してそのスピーカから発声させる(P80)。
【0132】
図19は音声IFサーバ11による音声応答の処理手順を示すフローチャートである。
【0133】
まず、状態分岐の判断が行なわれ(ステップS51)、たとえば携帯端末装置2による音声CHでのグループウェアDB31からのデータの取得が要求されている状態であるとすると、音声IFサーバ11は要求されているデータを前述のようにしてメインサーバ10のユーザプロセスから取得する(ステップS52)。そして、取得したデータを音声合成機能により音声合成して携帯端末装置2へ音声CHを介して送信してそのスピーカから発声させる(ステップS53)。また、携帯端末装置2からの音声CHを介しての音声入力があった場合にはその音声認識を行ない(ステップS54)、音声認識に失敗した場合は(ステップS55でNO)、メインサーバ10に状態を問い合わせ(ステップS56)、状態に変化が無い場合は(ステップS57でNO)ステップS53へ処理を戻して音声認識に失敗したので再試行を促す合成音声を携帯端末装置2へ送信する。
【0134】
上述のステップS56でメインサーバ10に状態の変化を問い合わせた結果、変化があった場合(ステップS57でYES)、音声IFサーバ11はステップS51へ処理を戻し、変化した後の状態に対応する状態分岐の判断を行なう。
【0135】
また、ステップS55において音声認識に成功した場合は(ステップS55でYES)、メインサーバ10へ認識結果を通知する(ステップS58)、この結果、メインサーバ10では音声IFサーバ11による音声認識結果に対応した処理が行なわれて状態変化が発生するので、音声IFサーバ11はその変化した後の状態を取得し(ステップS59)、ステップS51へ処理を戻し、変化した後の状態に対応する状態分岐の判断を行なう。
【0136】
なお、図19には状態分岐の他の例として「 Subjectの一覧」の取得の処理手順が例示されている。この処理手順では、ステップS51での状態分岐の判断において「 Subjectの一覧」の取得の状態であった場合に、音声IFサーバ11はメインサーバ10から「 Subjectの一覧」のデータを取得し(ステップS61)、その内容を音声合成機能により音声合成して携帯端末装置2へ音声CHを介して送信してそのスピーカから発声させる(ステップS62)。そして、この「 Subjectの一覧」中のいずれかの項目をユーザが指定して音声入力するのを待機して音声認識を行ない(ステップS63)、音声認識に失敗した場合は(ステップS64でNO)、メインサーバ10に状態を問い合わせ(ステップS65)、状態に変化が無い場合は(ステップS66でNO)ステップS62へ処理を戻して音声認識に失敗したので再度「 Subjectの一覧」の内容を音声合成機能により音声合成して携帯端末装置2へ音声CHを介して送信してそのスピーカから発声させる。
【0137】
上述のステップS65でメインサーバ10に状態の変化を問い合わせた結果、変化があった場合(ステップS66でYES)、音声IFサーバ11はステップS51へ処理を戻し、変化した後の状態に対応する状態分岐の判断を行なう。
【0138】
また、ステップS64において音声認識に成功した場合は(ステップS64でYES)、メインサーバ10へ認識結果を通知する(ステップS67)、この結果、メインサーバ10では音声IFサーバ11による音声認識結果に対応した処理が行なわれて状態変化が発生するので、音声IFサーバ11はその変化した後の状態を取得し(ステップS68)、ステップS51へ処理を戻し、変化した後の状態に対応する状態分岐の判断を行なう。
【0139】
図20、図21は上述のような本発明のデータサーバのアクセス制御方法によって実際に携帯端末装置2からデータサーバ3にアクセスする場合の携帯端末装置2側での音声応答及び画面表示の状態を説明するための模式図である。
【0140】
まず、図20(a) に示されているように、非音声CHにより携帯端末装置2と管理装置1とが呼設定されると、携帯端末装置2の画面に「音声GW(グループウェア)初期画面」が表示される。なおこの時点では音声CHは接続されていないため、音声応答は行なわれない。
【0141】
この図20(a) に示されている状態において、ユーザが「ユーザID」、「パスワード(PW)」を携帯端末装置2のボタン操作により入力し、更に(1)の「ログイン」を指定するボタン操作を行なうと、図20(b) に示されているように、非音声CHにより、換言すればWebサーバ12を介して認証が行なわれて携帯端末装置2のユーザである「田中さん」用の初期画面が携帯端末装置2の画面に表示される。なおこの時点でも音声CHは接続されていないため、音声応答は行なわれないが、「 Subjectの一覧」として(1)「音声接続する。」、(2)「音声接続しない。」、(3)「ログアウト」の選択が可能であることが表示される。
【0142】
この図20(b) に示されている状態において、ユーザが(1)の「音声接続する。」を携帯端末装置2のボタン操作により指示(情報投入)すると、図20(c) に示されているように、「田中さんのGW画面」が表示されると共に、「田中さんのグループウェア初期画面です。」、「誰のスケジュールを確認するか、Webまたは音声で情報投入して下さい。」という音声応答が携帯端末装置2のスピーカから行なわれる。
【0143】
この図20(c) に示されている状態において、ユーザである「田中さん」が「本人」または「田中さん」を音声入力により指示すると、図21(d) に示されているように、ユーザである「田中さん」本人のスケジュールの「月日」を指定するための画面が携帯端末装置2に表示されると共に、「田中さんのスケジュール画面です。」、「検索したい年月日をWebまたは音声で情報投入して下さい。」、「Web投入の場合は入力後、決定ボタンを押して下さい。」という音声応答が携帯端末装置2のスピーカから行なわれる。
【0144】
この図21(d) に示されている状態において、ユーザである「田中さん」が「X月Y日」を音声入力により指示すると、図21(e) に示されているように、ユーザである「田中さん」本人の「X月Y日」のスケジュールが携帯端末装置2の画面に表示されると共に、「田中さんのX月Y日のスケジュールを読み上げます。」、「10時から12時まで部内会議出席、13時から15時まで業者打合せで外出」、「以上です」という音声応答が携帯端末装置2のスピーカから行なわれる。
【0145】
以上によりこの携帯端末装置2のユーザである「田中さん」のスケジュールが携帯端末装置2の画面及び音声応答の双方により確認できたので、ユーザが図21(e) に示されているが状態において音声入力により「ログアウト」を指示すると音声CHが切断されるため、図21(f)に示されているように、携帯端末装置2には図20(a) と同様の「音声GW初期画面」が表示されるが、既に音声CHが切断されているため音声応答は行なわれない。
【0146】
なお、上述の図20、図21に示した例では、非音声CHが先に接続されている状態において音声CHを接続してグループウェアDB31にアクセスする場合を示したが、前述したように音声CHのみでも、また非音声CHのみでも、更には先に音声CHを接続した状態で後から非音声CHを接続した状態でも、それぞれの状態に応じて適宜の音声応答、画面表示が行なわれることは既に理解されるところである。
【0147】
図22は上述のような本発明のデータサーバのアクセス制御方法を実施するための管理装置1のコンピュータプログラムの内容を示す模式図である。
【0148】
このコンピュータプログラムは、携帯端末装置2の状態を表す端末情報を登録するテーブル(ユーザ状態テーブルT2)及びデータサーバ3にアクセス可能であり、音声入力されたイベントを音声チャネルを介して又は非音声入力されたイベントを非音声チャネルを介して受け付けてデータサーバ3にアクセスするコンピュータのプログラムであって、「データサーバに対する音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスをコンピュータをして付けさせる手順:PP01」と、「受け付けたアクセスを、データサーバに対する所定のアクセス手順に対応させてコンピュータをして処理させる手順:PP02」と、「所定のアクセス手順によるアクセスに対する応答をコンピュータをして音声チャネル又は非音声チャネルを介してコンピュータをして送信させる手順:PP03」とを含んでおり、プログラム記録媒体としてのたとえばCD−ROM13に記録されている。
【0149】
またこの図22に示すコンピュータプログラムは、グループウェアDB31に対する認証用のプログラムも含んでおり、「音声チャネル又は非音声チャネルの一方を介してのデータサーバへのアクセス認証をコンピュータをして行なわせる手順:PP11」と、「一方のチャネルと同一の端末装置から他方のチャネルによるアクセスがあった場合に、他方のチャネルによるデータサーバへのアクセスをアクセス認証を行なわずにコンピュータをして許可させる手順:PP12」とを更に含んでいる。
【0150】
なお、上述の実施例では、メインサーバ10、音声IFサーバ11及びWebサーバ12をそれぞれ個別のコンピュータを専用に使用する構成としているが、これらの機能を一台の汎用コンピュータで実現することも勿論可能であることは言うまでもない。
【0151】
【発明の効果】
以上に詳述したように本発明によれば、データサーバに対して端末装置から音声チャネルによる音声IFサーバまたは非音声チャネルによるWebサーバによりアクセスする場合に、両チャネルからのアクセス及び音声応答と非音声(画像/文字情報)応答とが主処理手順(メインサーバ)により管理されるので、同一の端末装置において両チャネルを接続している場合にも、また一方から他方へ切り換えたような場合にも所定の手順に従った応答をいずれのチャネルでも得ることが可能になる。
【0152】
また本発明によれば、端末装置からいずれのチャネルによってイベントが入力された場合にも、ユーザ状態の変更として認識されるので、変更後の状態、たとえばチャネルの切り換え等に対応して適宜の処理が実行される。
【0153】
更に本発明によれば、音声チャネルのみにより応答する場合は、音声応答手順により第1の音声情報のみが返送され、非音声チャネルのみにより応答する場合は、非音声応答手順により第1の非音声情報のみが返送され、両チャネルにより同時に応答する場合は、音声応答手順により第2の音声情報と、非音声応答手順により第2の非音声情報とが返送されるため、いずれか一方のチャネルのみが接続されている場合と両チャネルが接続されている場合とで、それぞれのチャネルでの応答を最適にすることが可能になる。
【0154】
また更に本発明によれば、音声チャネル又は非音声チャネルの一方によるデータサーバへのアクセス認証が完了した状態において、他方のチャネルからのデータサーバへのアクセスが一方のチャネルによるアクセスと同一の端末装置からのアクセスである場合には他方のチャネルによるデータサーバへのアクセス認証を行なわずにアクセスが許可されるので、両チャネルで二重にデータサーバへの認証が行なわれるという無駄が省かれる。
【0155】
なお、本発明のコンピュータプログラム及びその記録媒体によれば、汎用コンピュータによりメインサーバ、音声IFサーバ、Webサーバを実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータサーバのアクセス制御方法が実施されるシステムの全体の概要構成を示す模式図である。
【図2】メインサーバの構成例を示すブロック図である。
【図3】ユーザID管理テーブルの登録内容を示す模式図である。
【図4】ユーザ状態管理テーブルの登録内容を示す模式図である。
【図5】状態テーブルの登録内容を示す模式図である。
【図6】アクセス状態テーブルの登録内容を示す模式図である。
【図7】イベントテーブルの登録内容を示す模式図である。
【図8】状態遷移テーブルの登録内容を示す模式図である。
【図9】音声IFサーバの構成例を示すブロック図である。
【図10】Webサーバの構成例を示すブロック図である。
【図11】データサーバの構成例を示すブロック図である。
【図12】本発明のシステム構成により実施されるデータサーバのアクセス制御方法の実際の手順を説明するための模式図である。
【図13】メインサーバのメインプロセスを示すフローチャートである。
【図14】携帯端末装置から音声チャネルにより初期認証を行なう場合のシーケンスを示すシーケンスフローチャートである。
【図15】携帯端末装置から非音声チャネルにより初期認証を行なう場合のシーケンスを示すシーケンスフローチャートである。
【図16】メインサーバによるユーザプロセスの手順を示すフローチャートである。
【図17】携帯端末装置から音声チャネルによりグループウェアデータベースにアクセスする場合のシーケンスを示すシーケンスフローチャートである。
【図18】携帯端末装置から非音声チャネルによりグループウェアデータベースにアクセスする場合のシーケンスを示すシーケンスフローチャートである。
【図19】音声IFサーバによる音声応答の処理手順を示すフローチャートである。
【図20】本発明のデータサーバのアクセス制御方法によって実際に携帯端末装置からデータサーバにアクセスする場合の携帯端末装置側での音声応答及び画面表示の状態を説明するための模式図の半部である。
【図21】本発明のデータサーバのアクセス制御方法によって実際に携帯端末装置からデータサーバにアクセスする場合の携帯端末装置側での音声応答及び画面表示の状態を説明するための模式図の残りの半部である。
【図22】本発明のデータサーバのアクセス制御方法を実施するための管理装置のコンピュータプログラムの内容を示す模式図である。
【符号の説明】
1 管理装置
2 携帯端末装置
3 データサーバ
10 メインサーバ
11 音声IFサーバ
12 Webサーバ
T1 ユーザID管理テーブル
T2 ユーザ状態テーブル
T3 ユーザリソーステーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウェブサイト、具体的にはインターネット上のデータサーバのアクセス制御方法に関し、特に音声チャネル及び非音声チャネルによる管理装置(局装置)への同時接続が可能な端末装置を使用する際に、両チャネルによるデータサーバからの応答を同時に行なうのみならず、両者の内容を同期させることが可能なデータサーバのアクセス制御方法に関する。
【0002】
また本発明は上述のようなデータサーバのアクセス制御方法を実現するためのシステム、管理装置、及びコンピュータプログラム並びに記録媒体に関する。
【0003】
【従来の技術】
近年、インターネット技術の発展に伴なって音声ポータルサイトと称される、音声によってインターネットにアクセスし、所定の音声コマンドによって音声入力を行ない、これに応答してたとえば種々の情報をデータベースから検索し、その結果を音声情報で得ることが可能なウェブサイトが実用化されている。このような音声ポータルサイトは、視覚障害者、手の不自由な人等は勿論のこと、パーソナルコンピュータ等のインターネットにアクセスするためのインタフェイス装置(端末装置)の操作が不得手な人々のためにも、更にパーソナルコンピュータのキーボード操作または携帯電話機、PDA等のボタン操作が困難な状況、たとえば自動車の運転中等においても利用可能であるという利点がある。
【0004】
一方、音声通信とデータ通信との二つの呼設定が同時に可能なIMT2000方式移動通信端末装置(たとえば、NTTドコモのFOMA)と称される主として携帯電話機を利用した通信システムが実用化されている。この種の通信システムの端末装置では、音声通信の呼設定で音声ポータルによりインターネット上のデータサーバにアクセスして音声情報で回答を得ることも、またデータ通信の呼設定で非音声ポータル(パーソナルコンピュータ等のキーボード操作によるネットポータル又はPDA,携帯電話機等のボタン操作による携帯ポータル)によりインターネット上のデータサーバにアクセスして非音声情報、具体的には画像/文字情報で回答を得ることの双方が可能である。
【0005】
また、ユーザからの指示を音声入力で行ない、データベースを検索した回答を非音声情報、具体的には画面表示で得られるようにした特開平10−126852号公報に開示されたような発明も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の特開平10−126852号公報に開示された発明では、ユーザからの指示は音声入力により行なわれるが、それに対するデータベースの検索結果は非音声情報、即ち画像/文字情報でのみ得られる。このため、手の不自由な人、パーソナルコンピュータ等のインターネットにアクセスするためのインタフェイスの操作が不得手な人々には有効ではあるが、視覚障害者は勿論のこと、自動車の運転中等においては利用不可能である。また、一般的な音声ポータルサイトでは得られる回答は音声情報のみである。
【0007】
しかし、同一の情報をその場の状況に応じて、たとえば電車の中、会議中等には画像/文字情報で得ることができ、またたとえば自動車の運転中等には音声情報で得ることができ、更には必要に応じて画像/文字情報と音声情報との双方で得ることができるシステムは知られていない。
【0008】
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、音声チャネルまたは非音声チャネルのいずれでもデータサーバにアクセス可能であり、また音声チャネルまたは非音声チャネルのいずれでも回答が得られるデータサーバのアクセス制御方法を提供することにより、その時々のユーザの状況、ユーザの能力等に応じて使い分けることが可能なデータサーバのアクセス制御方法の提供を主たる目的とする。
【0009】
また本発明は上述のようなデータサーバのアクセス制御方法を実施するためのシステム、管理装置、及びコンピュータプログラム並びに記録媒体の提供をも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデータサーバのアクセス制御方法は、音声入力及び音声による応答を行なう音声チャネルと、非音声入力及び画面表示による応答を行なう非音声チャネルとによる管理装置への同時的接続が可能な端末装置から前記管理装置を介してデータサーバへアクセスし、アクセスに対する応答を前記管理装置から前記端末装置へ返送するデータサーバのアクセス制御方法において、前記管理装置が前記端末装置からの音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付け、受け付けたアクセスを前記管理装置による前記データサーバに対する所定のアクセス手順に対応させて実行し、前記データサーバから得られた応答を、前記管理装置と前記端末装置とが音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は前記管理装置が音声チャネルを介して音声により応答する音声応答手順及び/又は非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順で前記端末装置へ返送させ、前記管理装置と前記端末装置とが音声チャネルのみを介して接続している場合は前記管理装置が音声チャネルを介して音声により応答する音声応答手順で前記端末装置へ返送させ、前記管理装置と前記端末装置とが非音声チャネルのみを介して接続している場合は前記管理装置が非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順で前記端末装置へ返送させることを特徴とする。
【0011】
このような本発明のデータサーバのアクセス制御方法では、データサーバに対して端末装置から音声チャネルまたは非音声チャネルによりアクセスする場合に、両チャネルからのアクセス及び音声応答と非音声(画像/文字情報)応答とが管理装置による所定のアクセス手順に対応して実行され、データサーバから得られた応答が、同一の端末装置において両チャネルを接続している場合には、音声チャネルを介して音声により応答する音声応答手順及び/又は非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順で、音声チャネルのみを介して接続している場合は音声により応答する音声応答手順で、非音声チャネルのみを介して接続している場合は非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順でそれぞれ返送される。
【0012】
また本発明に係るデータサーバのアクセス制御方法は、音声入力及び音声による応答を行なう音声チャネルと、非音声入力及び画面表示による応答を行なう非音声チャネルとによる管理装置への同時的接続が可能な端末装置から前記管理装置を介してデータサーバへアクセスし、アクセスに対する応答を前記管理装置から前記端末装置へ返送するデータサーバのアクセス制御方法において、前記管理装置が前記端末装置からの音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付け、受け付けたアクセスを前記管理装置による前記データサーバに対する所定のアクセス手順に対応させて実行し、前記データサーバから得られた応答を、前記管理装置が音声チャネルを介して音声により応答する音声応答手順及び/又は非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順で前記端末装置へ返送し、音声チャネルは端末装置から音声入力されたイベントを、非音声チャネルは端末装置から非音声入力されたイベントをそれぞれ前記管理装置へ通知し、前記管理装置は、イベントの発生を通知された場合に、通知されたイベントに対応する端末装置の状態を表す端末情報を変更し、音声応答手順及び非音声応答手順はそれぞれ、前記管理装置に対して端末情報を適宜の時点で確認し、端末情報に変更があった場合は変更後の端末情報に対応した処理を実行することを特徴とする。
【0013】
このような本発明のデータサーバのアクセス制御方法では、データサーバに対して端末装置から音声チャネルまたは非音声チャネルによりアクセスする場合に、両チャネルからのアクセス及び音声応答と非音声(画像/文字情報)応答とが管理装置による所定のアクセス手順に対応して実行され、同一の端末装置において両チャネルを接続している場合にも、また一方から他方へ切り換えたような場合にも所定のアクセス手順に従った応答が接続されているチャネルを介して送信される。そして、端末装置からいずれのチャネルによってイベントが入力された場合にも、端末状態の変更として認識されるので、変更後の状態、たとえばチャネルの切り換え等に対応して適宜の処理が実行される。
【0014】
更に本発明に係るデータサーバのアクセス制御方法は上述の発明において、前記音声応答手順は、前記音声チャネルのみにより応答するための第1の音声情報と、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答するための第2の音声情報とを含み、前記非音声応答手順は、前記非音声チャネルのみにより応答するための第1の非音声情報と、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答するための第2の非音声情報とを含み、前記音声チャネルのみにより応答する場合は、前記音声応答手順により前記第1の音声情報のみを返送し、前記非音声チャネルのみにより応答する場合は、前記非音声応答手順により前記第1の非音声情報のみを返送し、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答する場合は、前記音声応答手順により前記第2の音声情報を、前記非音声応答手順により前記第2の非音声情報をそれぞれ返送することを特徴とする。
【0015】
このような本発明のデータサーバのアクセス制御方法では、音声チャネルのみにより応答する場合は、音声応答手順により第1の音声情報のみを返送し、非音声チャネルのみにより応答する場合は、非音声応答手順により第1の非音声情報のみを返送し、両チャネルにより同時に応答する場合は、音声応答手順により第2の音声情報と、非音声応答手順により第2の非音声情報とを返送するので、いずれか一方のチャネルのみが接続されている場合と両チャネルが接続されている場合とで、それぞれのチャネルで異なる応答を行なう。
【0016】
更に本発明に係るデータサーバのアクセス制御方法は上述の各発明において、音声チャネル又は非音声チャネルの一方によるデータサーバへのアクセス認証が完了している場合に、前記一方のチャネルと同一の端末装置から他方のチャネルによるアクセスがあった場合に、前記他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセス認証を行なわずにアクセスが許可されることを特徴とする。
【0017】
このような本発明のデータサーバのアクセス制御方法では、音声チャネル又は非音声チャネルの一方によるデータサーバへのアクセス認証が完了した状態において、他方のチャネルからのデータサーバへのアクセスが一方のチャネルによるアクセスと同一の端末装置からのアクセスである場合には他方のチャネルによるデータサーバへのアクセス認証を行なわずにアクセスを許可する。
【0018】
また本発明に係るデータサーバのアクセス制御システムは、音声入力及び音声による応答を行なう音声チャネルと、非音声入力及び画面表示による応答を行なう非音声チャネルとによる同時的接続が可能な端末装置と、該端末装置によりアクセスされるデータサーバと、端末装置からの音声チャネルによる前記データサーバへのアクセスを受け付け、音声で応答する音声チャネルサーバと、端末装置からの非音声チャネルによる前記データサーバへのアクセスを受け付け、画面表示で応答する非音声チャネルサーバとを含むデータサーバのアクセス制御システムにおいて、前記データサーバに対するアクセスを所定の処理手順で処理する管理サーバを備え、該管理サーバは、端末装置からの音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付けて前記処理手順に従って実行し、前記処理手順によるアクセスにより得られた応答を、前記端末装置と音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は前記音声チャネルサーバ及び/又は前記非音声チャネルサーバへ送り、前記端末装置と音声チャネルのみを介して接続している場合は前記音声チャネルサーバへ送り、前記端末装置と非音声チャネルのみを介して接続している場合は前記非音声チャネルサーバへ送り、前記管理サーバと前記端末装置とが音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は、前記音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を音声により応答する音声応答手順に従って及び/又は前記非音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を画面表示により応答する非音声応答手順に従って端末装置へ返送し、前記管理サーバと前記端末装置とが音声チャネルのみを介して接続している場合は、前記音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を音声により応答する音声応答手順に従って端末装置へ返送し、前記管理サーバと前記端末装置とが非音声チャネルのみを介して接続している場合は、前記非音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を画面表示により応答する非音声応答手順に従って端末装置へ返送することを特徴とする。
【0019】
このような本発明のデータサーバのアクセス制御システムでは、データサーバに対して端末装置から音声チャネルまたは非音声チャネルによりアクセスする場合に、両チャネルからのアクセス及び音声応答と非音声(画像/文字情報)応答とが管理装置による所定のアクセス手順に対応して実行され、データサーバから得られた応答が、同一の端末装置において両チャネルを接続している場合には、音声チャネルを介して音声により応答する音声応答手順及び/又は非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順で、音声チャネルのみを介して接続している場合は音声により応答する音声応答手順で、非音声チャネルのみを介して接続している場合は非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順でそれぞれ返送される。
【0020】
また本発明に係るデータサーバのアクセス制御システムは、音声入力及び音声による応答を行なう音声チャネルと、非音声入力及び画面表示による応答を行なう非音声チャネルとによる同時的接続が可能な端末装置と、該端末装置によりアクセスされるデータサーバと、端末装置からの音声チャネルによる前記データサーバへのアクセスを受け付け、音声で応答する音声チャネルサーバと、端末装置からの非音声チャネルによる前記データサーバへのアクセスを受け付け、画面表示で応答する非音声チャネルサーバとを含むデータサーバのアクセス制御システムにおいて、前記データサーバに対するアクセスを所定の処理手順で処理する管理サーバを備え、該管理サーバは、端末装置からの音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付けて前記処理手順に従って実行し、前記処理手順によるアクセスにより得られた応答を前記音声チャネルサーバ及び前記非音声チャネルサーバへ送り、前記音声チャネルサーバは、前記管理サーバから送られた応答を音声により応答する音声応答手順に従って端末装置へ返送し、前記非音声チャネルサーバは、前記管理サーバから送られた応答を画面表示により応答する非音声応答手順に従って端末装置へ返送し、前記音声チャネルサーバは端末装置から音声入力されたイベントを、前記非音声チャネルサーバは端末装置から非音声入力されたイベントをそれぞれ前記管理サーバへ通知し、前記管理サーバは、端末装置の状態を表す端末情報を登録する端末情報テーブルを有し、イベントの発生を通知された場合に、通知されたイベントに応じて端末情報を変更し、変更後の端末情報を前記端末情報テーブルに登録し、前記音声チャネルサーバ及び前記非音声チャネルサーバはそれぞれ、前記管理サーバが前記端末情報テーブルに保持している端末情報を適宜の時点で確認し、端末情報に変更があった場合は変更後の端末情報に対応した処理を実行するようにしてあることを特徴とする。
【0021】
このような本発明のデータサーバのアクセス制御システムでは、データサーバに対して端末装置から音声チャネルまたは非音声チャネルによりアクセスする場合に、両チャネルからのアクセス及び音声応答と非音声(画像/文字情報)応答とが管理装置による所定のアクセス手順に対応して実行され、同一の端末装置において両チャネルを接続している場合にも、また一方から他方へ切り換えたような場合にも所定のアクセス手順に従った応答が接続されているチャネルを介して送信される。そして、端末装置からいずれのチャネルによってイベントが入力された場合にも、端末状態の変更として認識されるので、変更後の状態、たとえばチャネルの切り換え等に対応して適宜の処理が実行される。
【0022】
また本発明に係るデータサーバのアクセス制御システムは上述の発明において、前記管理サーバは、前記音声チャネルのみにより応答するための第1の音声情報と、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答するための第2の音声情報と、前記非音声チャネルのみにより応答するための第1の非音声情報と、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答するための第2の非音声情報とを保持したユーザリソース管理テーブルを有し、前記端末情報テーブルに登録されている端末情報が前記音声チャネルのみによる応答を必要としている場合は、前記音声チャネルサーバが前記ユーザリソース管理テーブルに保持されている前記第1の音声情報のみを端末装置へ返送し、前記端末情報テーブルに登録されている端末情報が前記非音声チャネルのみによる応答を必要としている場合は、前記非音声チャネルサーバが前記ユーザリソース管理テーブルに保持されている前記第1の非音声情報のみを端末装置へ返送し、前記端末情報テーブルに登録されている端末情報が前記音声チャネル及び非音声チャネルによる応答を必要としている場合は、前記音声チャネルサーバが前記ユーザリソース管理テーブルに保持されている前記第2の音声情報を、前記非音声チャネルサーバが前記ユーザリソース管理テーブルに保持されている前記第2の非音声情報を、それぞれ端末装置へ返送するようにしてあることを特徴とする。
【0023】
このような本発明のデータサーバのアクセス制御システムでは、音声チャネルのみにより応答する場合は、音声応答手順により第1の音声情報のみを返送し、非音声チャネルのみにより応答する場合は、非音声応答手順により第1の非音声情報のみを返送し、両チャネルにより同時に応答する場合は、音声応答手順により第2の音声情報と、非音声応答手順により第2の非音声情報とを返送するので、いずれか一方のチャネルのみが接続されている場合と両チャネルが接続されている場合とで、それぞれのチャネルで異なる応答を行なう。
【0024】
更に本発明に係るデータサーバのアクセス制御システムは上述の各発明において、前記管理サーバは、音声チャネルによる前記音声チャネルサーバ又は非音声チャネルによる前記非音声チャネルサーバの一方を介しての前記管理サーバによるデータサーバへのアクセス認証が完了している場合に、前記一方のチャネルと同一の端末装置から他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセスがあった場合に、前記他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセス認証を行なわずにアクセスを許可するようにしてあることを特徴とする。
【0025】
このような本発明のデータサーバのアクセス制御システムでは、音声チャネル又は非音声チャネルの一方によるデータサーバへのアクセス認証が完了した状態において、他方のチャネルからのデータサーバへのアクセスが一方のチャネルによるアクセスと同一の端末装置からのアクセスである場合には他方のチャネルによるデータサーバへのアクセス認証を行なわずにアクセスを許可する。
【0026】
また本発明に係る管理装置は、音声入力及び音声による応答を行なう音声チャネルによるアクセスを受け付け、音声で応答する音声チャネルサーバと、非音声入力及び画面表示による応答を行なう非音声チャネルによるアクセスを受け付け、画面表示で応答する非音声チャネルサーバと、外部アクセスを所定の処理手順で処理する管理サーバとを備え、該管理サーバは、音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付けて前記処理手順に従って実行し、前記処理手順によるアクセスにより得られた応答を、前記端末装置と音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は前記音声チャネルサーバ及び/又は前記非音声チャネルサーバへ送り、前記端末装置と音声チャネルのみを介して接続している場合は前記音声チャネルサーバへ送り、前記端末装置と非音声チャネルのみを介して接続している場合は前記非音声チャネルサーバへ送り、前記管理サーバと前記端末装置とが音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は、前記音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を音声により応答する音声応答手順に従って及び/又は前記非音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を画面表示により応答する非音声応答手順に従って端末装置へ返送し、前記管理サーバと前記端末装置とが音声チャネルのみを介して接続している場合は、前記音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を音声により応答する音声応答手順に従って端末装置へ返送し、前記管理サーバと前記端末装置とが非音声チャネルのみを介して接続している場合は、前記非音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を画面表示により応答する非音声応答手順に従って端末装置へ返送することを特徴とする。
【0027】
このような本発明の管理装置では、データサーバに対して端末装置から音声チャネルまたは非音声チャネルによりアクセスする場合に、両チャネルからのアクセス及び音声応答と非音声(画像/文字情報)応答とを所定のアクセス手順に対応して実行し、同一の端末装置において両チャネルを接続している場合には、音声チャネルを介して音声により応答する音声応答手順及び/又は非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順で、音声チャネルのみを介して接続している場合は音声により応答する音声応答手順で、非音声チャネルのみを介して接続している場合は非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順でそれぞれ応答が返送される。
【0028】
また本発明に係る管理装置は、音声入力及び音声による応答を行なう音声チャネルによるアクセスを受け付け、音声で応答する音声チャネルサーバと、非音声入力及び画面表示による応答を行なう非音声チャネルによるアクセスを受け付け、画面表示で応答する非音声チャネルサーバと、外部アクセスを所定の処理手順で処理する管理サーバとを備え、該管理サーバは、音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付けて前記処理手順に従って実行し、前記処理手順によるアクセスにより得られた応答を前記音声チャネルサーバ及び前記非音声チャネルサーバへ送り、前記音声チャネルサーバは、前記管理サーバから送られた応答を音声により応答する音声応答手順に従って送信し、前記非音声チャネルサーバは、前記管理サーバから送られた応答を画面表示により応答する非音声応答手順に従って送信し、前記音声チャネルサーバは音声入力されたイベントを、前記非音声チャネルサーバは非音声入力されたイベントをそれぞれ前記管理サーバへ通知し、前記管理サーバは、通知されたイベントを登録する第1のテーブルを有し、イベントの発生を通知された場合に、通知されたイベントに応じて第1のテーブルの内容を変更し、前記音声チャネルサーバ及び前記非音声チャネルサーバはそれぞれ、前記管理サーバが前記第1のテーブルの内容を適宜の時点で確認し、変更があった場合は変更後の内容に対応した処理を実行するようにしてあることを特徴とする。
【0029】
このような本発明の管理装置では、データサーバに対して端末装置から音声チャネルまたは非音声チャネルによりアクセスする場合に、両チャネルからのアクセス及び音声応答と非音声(画像/文字情報)応答とを所定のアクセス手順に対応して実行し、同一の端末装置において両チャネルを接続している場合にも、また一方から他方へ切り換えたような場合にも所定のアクセス手順に従った応答が接続されているチャネルを介して送信される。そして、端末装置からいずれのチャネルによってイベントが入力された場合にも、端末状態の変更として認識されるので、変更後の状態、たとえばチャネルの切り換え等に対応して適宜の処理が実行される。
【0030】
また本発明に係る管理装置は上述の発明において、前記管理サーバは、前記音声チャネルのみにより応答するための第1の音声情報と、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答するための第2の音声情報と、前記非音声チャネルのみにより応答するための第1の非音声情報と、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答するための第2の非音声情報とを保持した第2のテーブルを有し、前記第1のテーブルに登録されている内容が前記音声チャネルのみによる応答を必要としている場合は、前記音声チャネルサーバが前記第2のテーブルに保持されている前記第1の音声情報のみを送信し、前記第1のテーブルに登録されている内容が前記非音声チャネルのみによる応答を必要としている場合は、前記非音声チャネルサーバが前記第2のテーブルに保持されている前記第1の非音声情報のみを送信し、前記第1のテーブルに登録されている内容が前記音声チャネル及び非音声チャネルによる応答を必要としている場合は、前記音声チャネルサーバが前記第2のテーブルに保持されている前記第2の音声情報を、前記非音声チャネルサーバが前記第2のテーブルに保持されている前記第2の非音声情報を、それぞれ送信するようにしてあることを特徴とする。
【0031】
このような本発明の管理装置では、音声チャネルのみにより応答する場合は、音声応答手順により第1の音声情報のみを返送し、非音声チャネルのみにより応答する場合は、非音声応答手順により第1の非音声情報のみを返送し、両チャネルにより同時に応答する場合は、音声応答手順により第2の音声情報と、非音声応答手順により第2の非音声情報とを返送するため、いずれか一方のチャネルのみが接続されている場合と両チャネルが接続されている場合とで、それぞれのチャネルで異なる応答を行なう。
【0032】
更に本発明に係る管理装置は上述の各発明において、前記管理サーバは、音声チャネルによる前記音声チャネルサーバ又は非音声チャネルによる前記非音声チャネルサーバの一方を介しての前記管理サーバによるデータサーバへのアクセス認証が完了している場合に、前記一方のチャネルと同一の端末装置から他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセスがあった場合に、前記他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセス認証を行なわずにアクセスを許可するようにしてあることを特徴とする。
【0033】
このような本発明のデ管理装置では、音声チャネル又は非音声チャネルの一方によるデータサーバへのアクセス認証が完了した状態において、他方のチャネルからのデータサーバへのアクセスが一方のチャネルによるアクセスと同一の端末装置からのアクセスである場合には他方のチャネルによるデータサーバへのアクセス認証を行なわずにアクセスを許可する。
【0034】
また本発明に係るコンピュータプログラムは、端末装置の状態を表す端末情報を登録するテーブル及びデータサーバにアクセス可能なコンピュータが、音声入力されたイベントを音声チャネルを介して又は非音声入力されたイベントを非音声チャネルを介して受け付けて前記データサーバにアクセスするコンピュータプログラムであって、前記データサーバに対する音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付けさせる手順と、受け付けたアクセスを、前記データサーバに対する所定のアクセス手順に対応させて処理させる手順と、前記所定のアクセス手順によるアクセスに対する応答を、前記コンピュータが前記音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は前記音声チャネル及び/又は非音声チャネルを介して送信させ、前記コンピュータが前記音声チャネルのみを介して接続している場合は前記音声チャネルを介して送信させ、前記コンピュータが前記非音声チャネルのみを介して接続している場合は前記非音声チャネルを介して送信させる手順とを前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
【0035】
また本発明に係るコンピュータプログラムは上述の発明において、音声チャネル又は非音声チャネルの一方を介しての前記データサーバへのアクセス認証を行なわせる手順と、前記一方のチャネルと同一の端末装置から他方のチャネルによるアクセスがあった場合に、前記他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセスをアクセス認証を行なわずに許可させる手順とを前記コンピュータに更に実行させることを特徴とする。
【0036】
更に本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、端末装置の状態を表す端末情報を登録するテーブル及びデータサーバにアクセス可能なコンピュータが、音声入力されたイベントを音声チャネルを介して又は非音声入力されたイベントを非音声チャネルを介して受け付けて前記データサーバにアクセスするコンピュータプログラムを記録した記録媒体であって、前記コンピュータに、前記データサーバに対する音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付けさせる手順と、受け付けたアクセスを、前記データサーバに対する所定のアクセス手順に対応させて処理させる手順と、前記所定のアクセス手順によるアクセスに対する応答を、前記コンピュータが前記音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は前記音声チャネル及び/又は非音声チャネルを介して送信させ、前記コンピュータが前記音声チャネルのみを介して接続している場合は前記音声チャネルを介して送信させ、前記コンピュータが前記非音声チャネルのみを介して接続している場合は前記非音声チャネルを介して送信させる手順とを実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0037】
更に本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は上述の発明において、前記コンピュータに、音声チャネル又は非音声チャネルの一方を介しての前記データサーバへのアクセス認証を行なわせる手順と、前記一方のチャネルと同一の端末装置から他方のチャネルによるアクセスがあった場合に、前記他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセスをアクセス認証を行なわずに許可させる手順とを更に実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする。
【0038】
これらの本発明のコンピュータプログラム及びその記録媒体では、汎用コンピュータにより本発明の管理装置が実現される。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。なお、以下の実施の形態の説明においては、端末装置としていわゆる携帯電話機のような携帯端末装置を例示している。しかし、携帯端末装置としては、携帯電話機のみならず、たとえばPDA,ポータブルコンピュータ等に同様の機能を有していればよく、また携帯端末装置のみならず、固定端末装置、たとえば固定電話機、デスクトップコンピュータ等であってもよいことは言うまでも無い。
【0040】
図1は本発明のデータサーバのアクセス制御方法が実施されるシステムの全体の概要構成を示す模式図である。なお、本発明のデータサーバのアクセス応答制御システムは、基本的には、携帯電話機用の局施設に設置されている管理装置1と、この管理装置1による所定の主処理手順に従ってアクセスされて応答するデータサーバ3と、このデータサーバ3に対して管理装置1を介してアクセスするための携帯端末装置2と、主としてデータサーバ3に蓄積されているデータの更新、管理を行なうための一般のパーソナルコンピュータ(PC端末)4とを含んでいる。
【0041】
管理装置1は、主要には、データサーバ3に直接アクセスする管理サーバとしてのメインサーバ10と、音声チャネル(以下、音声CHという)に接続されている音声ポータルサーバである音声インタフェイスサーバ(以下、音声IFサーバという)11と、非音声チャネル(以下、非音声CHという)に接続されている非音声ポータルサーバである非音声インタフェイスサーバ(以下、Webサーバという)12とで構成されている。
【0042】
なおここで、携帯端末装置2は、音声CH(一般的な音声通話用)とデータ通信用の非音声CH(インターネットへのアクセス用)との二つのチャネルを同時に呼設定することが可能な端末装置であり、「株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)」が「FOMA(Freedom Of mobile Multimedia Access)」との商品名で既に実用化している「IMT2000方式移動通信端末装置」である。この携帯端末装置2が音声CHを呼設定した場合には、携帯電話網6を介して他の携帯電話、固定電話と通常の音声による通話が可能であることは勿論であるが、所定の電話番号に呼設定することにより管理装置1の音声IFサーバ11に接続することができる。また携帯端末装置2において非音声CHを呼設定した場合には、インターネット網5を介して管理装置1のWebサーバ12に接続する。
【0043】
音声IFサーバ11は、携帯電話網6を介して携帯端末装置2と呼設定が可能であり、IVR(Interactive Voice Responce)、即ち双方向の音声による応答が可能な機能と、この機能を実現するために携帯端末装置2から受信した音声を認識する音声認識機能及び携帯端末装置2へ音声CHを介して通信するための音声合成機能とを有している。
【0044】
Webサーバ12は、インターネット網5と接続されており、インターネット網5に接続されている一般のパーソナルコンピュータ(以下、PC端末)4と接続可能であることは勿論のこと、携帯端末装置2から非音声CHで呼設定することによりインターネット網5を介して接続することが可能である。なおPC端末4はインターネット網5を介してWebサーバ12と接続することにより、データサーバ3の保守、登録データの更新等を行なうために使用される他、データサーバ3からデータを取り出すことも可能である。
【0045】
なお、本実施の形態においては、データサーバ3はグループウェア(GW)のデータベース(GWDB)として構成されているものとし、以下の説明においてもたとえば携帯端末装置2からのアクセスはデータサーバ3のGWDBに対するアクセスであるものとする。
【0046】
しかし、データサーバ3はグループウェアのデータベースである必要はなく、他の種々のデータベース、たとえば映画のような音声情報と非音声情報(画像)とを格納したものであっても、またたとえばカラオケ用、またはビデオクリップ用のデータベースのような音声情報としての音楽と非音声情報としての画像/文字情報とを同期して再生出力する必要があるデータベースであってもよく、特に本発明においてはそのような音声情報と非音声情報とを同期して再生出力する必要があるデータベースに有効である。
【0047】
図2はメインサーバ10の構成例を示すブロック図である。なおこのメインサーバ10は基本的には汎用のパーソナルコンピュータで構成可能である。具体的には、後述するプログラム記録媒体としてのたとえばCD−ROM13に記録されているメインサーバ10用のコンピュータプログラムを汎用コンピュータにインストールすることにより、メインサーバ10として機能させることが可能である。
【0048】
メインサーバ10は、CPU100と、これにバスで接続されている記憶装置としてのハードディスク(HD)101と、RAM102と、ROM103と、キーボード105及びマウス106が接続された入出力インタフェイス(IF)104と、CD−ROM13からコンピュータプログラムを含む種々の情報を読み込むCD−ROMドライブ(CDD)107と、データサーバ3、音声IFサーバ11及びWebサーバ12との通信のための通信インタフェイス108と、ディスプレイ109等とが備えられている。
【0049】
HD101には種々の情報、たとえばCDD107から読み込まれたメインサーバ10用のコンピュータプログラムCP10等も格納されているが、後述するユーザID管理テーブルT1、端末装置の情報を登録してあるユーザ状態テーブルT2、ユーザリソーステーブルT3等のテーブルが格納されている。
【0050】
図3はユーザID管理テーブルT1の登録内容を示す模式図である。このユーザID管理テーブルT1には、個々のユーザに関して、(1)ユーザID(管理装置1にアクセスするためのID)、(2)PW(同パスワード)、(3)発信番号(携帯端末装置2の発信番号)、(4)GWユーザID(データサーバ3の後述するグループウェアDB31にアクセスするためのユーザID)、(5)GWPW(同パスワード)等が予め登録されている。
【0051】
従って、メインサーバ10は音声IFサーバ11又はWebサーバ12からデータサーバ3に対するアクセス要求があった場合には、最初にメインサーバ10がこのユーザID管理テーブルT1に登録されている内容に従ってユーザ認証を行なうと共に、グループウェアDB31へのアクセスのための認証も行なうことができる。
【0052】
ユーザ状態テーブルT2には、個々のユーザに関して(1)ユーザID、(2)シーケンス状態(ユーザIDに対応する現シーケンスの状態を表す情報)、(3)アクセス状態(音声CHと非音声CHとのいずれで、または双方で接続しているかを示す情報)、(4)イベントテーブル(シーケンス状態に対応するイベントを表す情報)、(5)状態遷移テーブル(状態の遷移状態を示す処理マトリックス)等が登録されている。
【0053】
ユーザ状態テーブルT2はより詳細には、図4の模式図に示すユーザ状態管理テーブルT21、図5の模式図に示す状態テーブルT22、図6の模式図に示すアクセス状態テーブルT23、図7の模式図に示すイベントテーブルT24、図8の模式図に示す状態遷移テーブルT25を含んでいる。
【0054】
図4に示すユーザ状態管理テーブルT21は、個々のユーザに関して、ユーザNoと、ユーザIDと、シーケンス状態(その時点のそのユーザの携帯端末装置2のシーケンスを表す情報)を示す番号とが登録されている。
【0055】
図5に示す状態テーブルT22は、上述のユーザ状態管理テーブルT21のシーケンス状態を示す番号に対応して具体的な状態が登録されており、またそれぞれの状態におけるアクセス状態(音声CHと非音声CHとのいずれが、または双方が接続しているかを示す状態)を示す番号が登録されている。
【0056】
図6に示すアクセス状態テーブルT23には、上述の状態テーブルT22のアクセス状態を示す番号に対応して具体的にいずれのチャネルが、または双方のチャネルが接続されているかの状態が登録されている。
【0057】
図7に示すイベントテーブルT24には、音声IFサーバ11またはWebサーバ12からメインサーバ10に与えられるユーザイベントそれぞれに対応して、メインサーバ10、音声IFサーバ11、Webサーバ12のいずれがトリガサーバであり、またどのようなモジュール(各サーバが実行可能な機能)がトリガであるかが予め登録されている。
【0058】
図8に示す状態遷移テーブルT25は、遷移元の状態の番号、イベント番号(遷移元の状態において発生するイベント)、処理ルーチン番号(各サーバ10、11、12のいずれかで実行されるルーチンの番号)、状態遷移番号(イベント発生の結果、遷移する先の状態の番号)が予め登録されている。
【0059】
メインサーバ10はこれらのユーザ状態テーブルT2(ユーザ状態管理テーブルT21、状態テーブルT22、アクセス状態テーブルT23、イベントテーブルT24、状態遷移テーブルT25)の内容に従って、携帯端末装置2からのアクセス(イベント発生)に音声CH又は非音声CHで携帯端末装置2へ応答し、また同時にその結果の状態を登録することにより、次のイベント発生に備える。従って、携帯端末装置2からのグループウェアDB31へのアクセスはその時々の音声CHと非音声CHとの接続状況に従って音声IFサーバ11またはWebサーバ12からメインサーバ10に送られ、これに対する応答も基本的にはメインサーバ10による所定の主処理手順に従って処理され、その時々の音声CHと非音声CHとの接続状態に従って音声IFサーバ11またはWebサーバ12のいずれか、または双方へ送られる。
【0060】
ユーザリソーステーブルT3には、(1)ユーザID、(2)音声CH(ユーザIDに対応して接続されている音声チャネル)、(3)表示URL(ユーザIDに対応して非音声CHにより携帯端末装置2に表示すべきURL)、(4)応答メッセージ番号(ユーザIDに対応する携帯端末装置2へ送信すべき音声によるメッセージ)、(5)ユーザ投入情報(ユーザIDに対応する携帯端末装置2から投入されたユーザの指示)、(6)GW情報(ユーザ投入情報に対応するグループウェアの情報)等が予め登録されている。
【0061】
従って、このユーザリソーステーブルT3に、携帯端末装置2からデータサーバ3へのアクセスの結果得られた同一の結果に関して、音声CHのみが接続している場合と両チャネルが接続している場合とで異なる音声メッセージを、また非音声CHのみが接続している場合と両チャネルが接続している場合とで異なる非音声メッセージ(URL)をそれぞれ用意しておくことができる。これにより、データサーバ3から同一の回答を携帯端末装置2へ返送する場合にも、いずれか一方のチャネルのみが接続されている場合と両チャネルが接続されている場合とで異なる音声メッセージ、異なる非音声メッセージを携帯端末装置2へ返送することができる。
【0062】
これは、携帯端末装置2がいずれか一方のチャネルのみを接続している場合にはそのチャネルのみで全ての情報をユーザに知らせる必要があるが、両チャネルが接続している場合には両チャネルでそれぞれの情報を補完し合うことができるからである。また、たとえばユーザが天気予報を知りたい場合には、音声CHのみが接続している状態では音声情報のみによって、また非音声CHのみが接続している状態では非音声情報、即ち画像/文字情報のみによってそれぞれ詳細な天気予報を報知する必要があるが、両チャネルが接続されている場合には両チャネルの情報、即ち音声情報と画像/文字情報との双方で有機的に補完して天気予報を報知することができるためである。
【0063】
上述の各テーブルT1、T2、T3の登録内容は以下のようにしてメインサーバ10により利用される。
【0064】
まず、メインサーバ10がユーザ認証を行なう場合、ユーザ初期状態、即ち携帯端末装置2と回線接続した状態で、ユーザID、PW、発信番号を認証し、GWユーザID、GWPWと対応付けを行ない、GWユーザID、GWPWによりグループウェアへのアクセスの認証を行なう。アクセスが許可された後は、ユーザID管理テーブルT1により管理される。
【0065】
またメインサーバ10はユーザ状態テーブルT2を使用して、各ユーザの音声CHと非音声CHとのシーケンス状態、即ちいずれの、または双方のCHが接続されているかを管理し、この状態と発生イベント、即ちユーザが携帯端末装置2から入力したコマンドに応じて、次に実行すべき処理ルーチンと次に遷移すべき状態とをマトリクス管理する。
【0066】
更にメインサーバ10はユーザリソーステーブルT3を使用して、現在の接続情報(ユーザIDと接続している音声CH)、現表示・応答情報(表示URL・応答メッセージ番号・ユーザ投入情報・GWスケジュール内容)を管理する。
【0067】
なお、メインサーバ10により実行される処理ルーチンとしては、音声IFサーバ11及びWebサーバ12からの適宜の時点で、たとえば定期的にユーザ状態の変更の有無を確認し、その結果に応じて音声応答・表示情報を指示すること、データサーバ3からスケジュール内容を取得すること、音声IFサーバ11またはWebサーバ12からのユーザ投入情報に対応したユーザ状態遷移のユーザ状態テーブルT2への反映等がある。
【0068】
図9は音声IFサーバ11の構成例を示すブロック図である。なおこの音声IFサーバ11は基本的には汎用のパーソナルコンピュータで構成可能である。具体的には、後述するプログラム記録媒体としてのたとえばCD−ROM13に記録されている音声IFサーバ11用のコンピュータプログラム、音声認識・音声合成用のコンピュータプログラムをインストールすることにより、汎用コンピュータを音声IFサーバ11として機能させることが可能である。
【0069】
音声IFサーバ11は、CPU110と、これにバスで接続されている記憶装置としてのハードディスク(HD)111と、RAM112と、ROM113と、キーボード115及びマウス116が接続された入出力インタフェイス(IF)114と、CD−ROM13からコンピュータプログラムを含む種々の情報を読み込むCD−ROMドライブ(CDD)117と、メインサーバ10及び携帯電話網6との通信のための通信インタフェイス118と、ディスプレイ119等とが備えられている。
【0070】
HD111にはCDD117から読み込まれた音声IFサーバ11用のコンピュータプログラムCP11と、音声認識プログラムCP111と、音声合成プログラムCP112とが格納されている。なお、これらの音声認識プログラムCP111及び音声合成プログラムCP112はCPU110により実行されることにより、携帯電話網6を介して携帯端末装置2から受信したユーザの音声コマンドを認識し、またメインサーバ10から与えられるGWの情報を合成音声に変換する。但し、これらの音声認識プログラムCP111及び音声合成プログラムCP112に代えて、専用のハードウェアを使用してもよいことは言うまでも無い。
【0071】
音声IFサーバ11の機能は主として以下のようなものである。まず、音声CHを介しての着信があった場合、携帯端末装置2からの音声CHを介しての初期着信をメインサーバ10へ報告し、前述のような認証を依頼すること、携帯端末装置2からのユーザの音声入力によるコマンドを音声認識し、その結果をメインサーバ10へユーザ入力情報として報告し、これに対応したユーザ状態遷移のユーザ状態テーブルT2への反映を依頼する。
【0072】
また音声IFサーバ11は、音声応答を行なう場合は、メインサーバ10に対してユーザ状態変更の確認を適宜の時点で、たとえば定期的に実行し、音声応答情報を取得し、このメインサーバ10から取得した応答情報を音声合成して音声信号化し、携帯端末装置2へ音声CHを介して送信する。
【0073】
図10はWebサーバ12の構成例を示すブロック図である。なおこのWebサーバ12は基本的には汎用のパーソナルコンピュータで構成可能である。具体的には、後述するプログラム記録媒体としてのたとえばCD−ROM13に記録されているWebサーバ12用のコンピュータプログラムをインストールすることにより、汎用コンピュータをWebサーバ12として機能させることが可能である。
【0074】
Webサーバ12は、CPU120と、これにバスで接続されている記憶装置としてのハードディスク(HD)121と、RAM122と、ROM123と、キーボード125及びマウス126が接続された入出力インタフェイス(IF)124と、CD−ROM13からコンピュータプログラムを含む種々の情報を読み込むCD−ROMドライブ(CDD)127と、メインサーバ10、インターネット網5及び携帯電話網6との通信のための通信インタフェイス128と、ディスプレイ129等とが備えられている。
【0075】
HD121にはCDD127から読み込まれたWebサーバ12用のコンピュータプログラムCP12が格納されている。
【0076】
Webサーバ12の機能は主として以下のようなものである。携帯端末装置2からの非音声CHを介しての初期アクセスをメインサーバ10へ報告し、前述のような認証を依頼すること、携帯端末装置2からの非音声情報投入(主として携帯端末装置2のボタン操作による)によるコマンドをメインサーバ10へユーザ入力情報として報告し、これに対応したユーザ状態遷移のユーザ状態テーブルT2への反映を依頼する。
【0077】
またWebサーバ12は、メインサーバ10に対してユーザ状態変更の確認を適宜の時点で、たとえば定期的に実行し、携帯端末装置2の画面に表示すべき画像/文字情報を取得し、このメインサーバ10から取得した画像/文字情報を携帯端末装置2へ非音声CHを介して送信する。
【0078】
なおWebサーバ12は上述の携帯端末装置2からのアクセスに対する処理の他、PC端末4からのアクセスに対する処理も行なう。PC端末4からアクセスがあった場合、Webサーバ12はこれをメインサーバ10へ報告し、認証を依頼する。認証が認められた場合、PC端末4からの情報投入に対応して、データサーバ3に登録されているグループウェア情報の表示、更新等をメインサーバ10を介して行なう他、PC端末4からのグループウェアDB31に対するスケジュール情報の取得も可能である。
【0079】
図11はデータサーバ3の構成例を示すブロック図である。なおこのデータサーバ3は基本的には汎用のパーソナルコンピュータで構成可能である。具体的には、後述するプログラム記録媒体としてのたとえばCD−ROM13に記録されているデータサーバ3用のコンピュータプログラムをインストールすることにより、汎用コンピュータをデータサーバ3として機能させることが可能である。
【0080】
データサーバ3は、CPU300と、これにバスで接続されている記憶装置としてのハードディスク(HD)301と、RAM302と、ROM303と、キーボード305及びマウス306が接続された入出力インタフェイス(IF)304と、CD−ROM13からコンピュータプログラムを含む種々の情報を読み込むCD−ROMドライブ(CDD)307と、メインサーバ10との通信のための通信インタフェイス308と、ディスプレイ309等とが備えられている。
【0081】
HD301にはCDD307から読み込まれたデータサーバ3用のコンピュータプログラムCP30と、予め格納されているグループウェアデータベース(GWDB)31とが格納されている。
【0082】
データサーバ3としては、一般的な既存のデータベースサーバが使用可能であり、特に本発明のために特別なものが必要なわけではない。なお、データサーバ3は本実施の形態においては一例としてGW(グループウェア)のデータサーバとして機能するように構成されている。具体的には、データサーバ3は、メインサーバ10からGWユーザID、GWPWによるアクセスを受け付けて認証を行ない、認証結果をメインサーバ10へ通知する。また認証が認められた後は、データサーバ3は、メインサーバ10を介しての各ユーザアクセスに従ってグループウェア情報をGWDB31から検索してその結果をメインサーバ10へ報告する。
【0083】
なお、GWDB31には、GWユーザIDと、各GWユーザIDに対応するGWPWと、グループウェアとしての実際のコンテンツである種々のスケジュール情報とが登録されている。
【0084】
次に、上述のような本発明のシステム構成により実施されるデータサーバのアクセス制御方法の実際の手順に付いて説明するが、まず最初にユーザが本発明のシステムを実際に使用する場合の3通りの方法について、図12の模式図を参照して説明する。
【0085】
本発明のデータサーバのアクセス応答制御システムにおいては、携帯端末装置2を利用するユーザは音声CHと非音声CHとの双方を同時に、またはいずれか一方のみを管理装置1に接続して使用することが可能である。また、状況に応じては、音声CHのみを使用中のある時点において非音声CHの使用を開始してそれ以降は両CHを同時に使用することも、また非音声CHのみを使用中のある時点において音声CHの使用を開始してそれ以降は両CHを同時に使用することも可能である。更に、状況に応じては、音声CHのみを使用中のある時点において非音声CHの使用を開始してそれ以降は非音声CHのみを使用することも、また非音声CHのみを使用中のある時点において音声CHの使用を開始してそれ以降は音声CHのみを使用することも可能である。また更に、音声CHと非音声CHとの双方を同時に使用中のある時点において一方のCHを切断してそれ以降は他方のCHのみを使用することも可能である。
【0086】
たとえば、図12には、ユーザUが携帯端末装置2を使用して「AさんのX月Y日のスケジュール」をデータサーバ3に問い合わせた場合の結果が示されている。
【0087】
図12(a) には、ユーザUが携帯端末装置2を音声CHと非音声CHとの双方で管理装置1に接続している状態が示されており、音声CHでは「AさんのX月Y日のスケジュールを読み上げます。」「10時から12時まで部内会議出席、13時から15時まで業者打合せで外出」「以上です。」というように合成音声で応答があり、また同時に非音声CHでは携帯端末装置2の画面に「AさんのX月Y日のスケジュール」「10:00 部内会議」「13:00 外出」というように文字情報が表示される。
【0088】
また、図12(b) には、ユーザUが携帯端末装置2を音声CHのみで管理装置1に接続している状態が示されており、「AさんのX月Y日のスケジュールは、」「10時から12時まで部内会議出席、13時から15時まで業者打合せで外出。以上です。」というように携帯端末装置2のスピーカから合成音声で応答があり、最後に「Web接続しますか?」と合成音声で確認のメッセージが行なわれる。
【0089】
このような音声CHのみの接続による携帯端末装置2の使用は、たとえば自動車の運転中等の場合、またはコンテンツそのものがたとえば音楽等の音声情報中心である場合に有効である。
【0090】
更に、図12(c) には、ユーザUが携帯端末装置2を非音声CHのみで管理装置1に接続している状態が示されており、携帯端末装置2の画面に「AさんのX月Y日のスケジュール」「10:00 部内会議」「13:00 外出」というように文字情報が表示される。
【0091】
このような非音声CHのみの接続による携帯端末装置2の使用は、たとえば会議中、電車の中等の場合、またはコンテンツそのものがたとえば地図情報等の画像/文字情報中心の場合に有効である。
【0092】
なお、この図12には示していないが、その場の状況、またはコンテンツによっては音声CHと非音声CHとを交互に切り換えて使用することが有効な場合もあり得るが、本発明ではそのような場合にも対処可能であり、またそのような場合には音声CHと非音声CHとが常に時系列的に同期しており、途中で一方から他方へ切り換えた場合においても一つのコンテンツとしての時系列的な連続性を維持することができる。
【0093】
更に、図12(a) に示されている音声CHと非音声CHとの双方を接続している場合の音声CHによる応答と、図12(b) に示されている音声CHのみを接続している場合の音声CHによる応答とでは、実質的な内容は同一ではあるが、実際の応答が異なっている。これは、図12(a) に示されている音声CHと非音声CHとの双方を接続している場合には、音声CHによる応答と非音声CHによる画像/文字情報による応答との双方をユーザUが得ることができるが、図12(b) に示されている音声CHのみを接続している場合には、音声CHによる応答のみしか得られないため、音声CHと非音声CHとのいずれか一方が接続されている場合と双方が接続されている場合とで、それぞれのチャネルによる応答内容を異ならせるようにしているためである。
【0094】
以下、本発明のシステムにより実施されるデータサーバのアクセス制御の実際の手順に付いて具体的に説明する。図13及び図16はメインサーバ10による処理手順を示すフローチャートであり、図14、図15、図17、図18はシステム全体の処理シーケンスを示すシーケンスフローチャートである。
【0095】
図13はメインサーバ10のメインプロセスを示しているが、このメインプロセスは基本的にはユーザ認証のためのプロセスである。メインサーバ10は常時音声IFサーバ11またはWebサーバ12からのアクセスを待機しており (ステップS11)、アクセスがあった場合にそれが既に接続済みのチャネルであった場合には(ステップS12でYES)、上述のステップS11へ処理を戻して次のアクセスを待機する。しかし、音声IFサーバ11またはWebサーバ12からのアクセスがあった場合にそれが未だ接続されていないチャネルからであった場合(ステップS12でNO)、換言すればそれまで接続されていなかった音声CHまたは非音声CHから接続要求があった場合はメインサーバ10は所定の手順でユーザ認証を行なう(ステップS13)。なおこのユーザ認証の手順そのものは公知の技術を利用すればよく、本発明に特有なものではない。
【0096】
ユーザ認証が不成功であった場合(ステップS14でNO)、メインサーバ10は認証が不成功であったことを、先のアクセス要求が音声IFサーバ11からであった場合には音声IFサーバ11へ、Webサーバ12からであった場合にはWebサーバ12へそれぞれ通知する(ステップS15)。
【0097】
認証が成功した場合(ステップS14でYES)、メインサーバ10は認証が成功したことを、先のアクセス要求が音声IFサーバ11からであった場合には音声IFサーバ11へ、Webサーバ12からであった場合にはWebサーバ12へそれぞれ通知し(ステップS16)、その後に図16に示されているユーザプロセス生成の処理を行なう(ステップS17)。
【0098】
図14は携帯端末装置2から音声CHにより初期認証を行なう場合のシーケンスを示すシーケンスフローチャートである。
【0099】
まず、ユーザが携帯端末装置2の操作により音声CHの呼設定をして音声アクセスを行なうと、携帯端末装置2から音声IFサーバ11へ発信番号が送られる(P11)。音声IFサーバ11は携帯端末装置2から受信した発信番号と音声CH(具体的には、音声CHを特定する情報)とをメインサーバ10へ送って音声認証依頼を行なう(P12)。
【0100】
メインサーバ10は音声IFサーバ11から送られてきた発信番号に従って、ユーザID管理テーブルT1を参照してユーザ確認を行なう(P13)。この結果、メインサーバ10は発信番号に対応するユーザID、PW(パスワード)、GW(グループウェア)ユーザID、GWPW(グループウェアパスワード)をユーザID管理テーブルT1から取得する(P14)。次にメインサーバ10は、ユーザID管理テーブルT1から取得したGWユーザIDとGWPWとをデータサーバ3へ送ってグループウェアDB31に対するユーザ認証を行なう(P15)。
【0101】
但し、この時点で既に非音声CHによって認証が完了している場合はこのデータサーバ3のグループウェアDB31に対するユーザ認証は行なう必要が無い。換言すれば、既に非音声CHによってグループウェアDB31に対するユーザ認証が完了している場合には、非音声CHによってメインサーバ10に対して既に行なわれたユーザ認証と新たに音声CHによってメインサーバ10に対して行なわれたユーザ認証との一致を確認することにより、新たに音声CHによって行なわれたユーザ認証によりグループウェアDB31に対するユーザ認証を二重に行なうことはしない。
【0102】
グループウェアDB31においてユーザ認証が成功すると、それを受けてメインサーバ10はユーザ状態テーブルT2にユーザ状態書込を行なう(P16)。この場合、音声CHでの認証依頼であったので、ユーザ状態テーブルT2のユーザIDに対応してユーザ状態として「音声認証済み」が書き込まれる。但しこの場合、既に非音声CHによる接続も行なわれていれば、ユーザ状態は両チャネルによる接続が行なわれている、という状態になる。
【0103】
メインサーバ10は上述のようにして音声IFサーバ11からの初期認証の要求に対して認証を行ない、その結果生じた状態の変化(音声CHの認証済み)に応じて応答すべき情報、たとえばユーザID、表示URL、音声CH、ユーザ投入情報、スケジュール内容等をユーザリソーステーブルT3から読み出す(P17)。以上のようにして、ユーザID管理テーブルT1、ユーザ状態テーブルT2及びユーザリソーステーブルT3の内容がメインサーバ10により管理されている。
【0104】
一方、音声IFサーバ11は音声CHが接続中である場合は適宜の時点で、たとえば定期的に、Webサーバ12は非音声CHが接続中である場合は適宜の時点で、たとえば定期的に、いずれもメインサーバ10に対してユーザ状態変更の確認を行なっている(P20→P16、P18→P16)。従って、音声IFサーバ11は音声CHが接続状態であることが確認されると、メインサーバ10が上述のP17のプロセスにおいてユーザリソーステーブルT3から読み出している情報の内の自身に必要な情報、即ち発信番号、音声CH、応答内容を受信し(P20)、この場合は音声認証が完了したとの応答内容を音声合成機能により合成音声化して音声CHで携帯端末装置2へ送信してそのスピーカから発声させる(P21)。
【0105】
なお上述の音声IFサーバ11による合成音声での応答と共に、携帯端末装置2が非音声CHでも管理装置1に接続している場合には、Webサーバ12は非音声CHが接続状態であることが確認されると、メインサーバ10が上述のP17のプロセスにおいてユーザリソーステーブルT3から読み出している情報の内の自身に必要な情報、即ちユーザID、表示URL、スケジュール内容を受信し(P18)、この場合は音声認証が完了したとの応答内容を画像/文字情報にて非音声CHで携帯端末装置2へ送信してその画面に表示する(P19)。
【0106】
図15は携帯端末装置2から非音声CHにより初期認証を行なう場合のシーケンスを示すシーケンスフローチャートである。
【0107】
まず、ユーザが携帯端末装置2の操作により非音声CHの呼設定をして非音声アクセス(以下、Webアクセスという)を行なうと、携帯端末装置2からWebサーバ12へユーザID及びPW(パスワード)が送られる(P31)。Webサーバ12は携帯端末装置2から受信したユーザIDとPWとをメインサーバ10へ送ってWeb認証依頼を行なう(P32)。
【0108】
メインサーバ10はWebサーバ12から送られてきたユーザID及びPWに従って、ユーザID管理テーブルT1を参照してユーザ確認を行なう(P33)。この結果、メインサーバ10はユーザID及びPWに対応するGWユーザID及びGWPW(グループウェアパスワード)をユーザID管理テーブルT1から取得する(P34)。次にメインサーバ10は、ユーザID管理テーブルT1から取得したGWユーザIDとGWPWとをデータサーバ3へ送って、グループウェアDB31に対するユーザ認証を行なう(P35)。
【0109】
但し、この時点で既に音声CHによって認証が完了している場合はこのデータサーバ3のグループウェアDB31に対するユーザ認証は行なう必要が無い。換言すれば、既に音声CHによってグループウェアDB31に対するユーザ認証が完了している場合には、音声CHによってメインサーバ10に対して既に行なわれたユーザ認証と新たに非音声CHによってメインサーバ10に対して行なわれたユーザ認証との一致を確認することにより、新たに非音声CHによって行なわれたユーザ認証によりグループウェアDB31に対するユーザ認証を二重に行なうことはしない。
【0110】
グループウェアDB31においてユーザ認証が成功すると、それを受けてメインサーバ10はユーザ状態テーブルT2にユーザ状態書込を行なう(P36)。この場合、非音声CHでの認証依頼であったので、ユーザ状態テーブルT2のユーザIDに対応してユーザ状態として「Web認証済み」が書き込まれる。但しこの場合、既に音声CHによる接続も行なわれていれば、ユーザ状態は両チャネルによる接続が行なわれている、という状態になる。
【0111】
メインサーバ10は上述のようにしてWebサーバ12からの初期認証の要求に対して認証を行ない、その結果生じた状態の変化(非音声CHの認証済み)に応じて応答すべき情報、たとえばユーザID、表示URL、音声CH、ユーザ投入情報、スケジュール内容等をユーザリソーステーブルT3から読み出す(P37)。以上のようにして、ユーザID管理テーブルT1、ユーザ状態テーブルT2及びユーザリソーステーブルT3の内容がメインサーバ10により管理されている。
【0112】
一方、Webサーバ12は非音声CHが接続中である場合は適宜の時点で、たとえば定期的に、音声IFサーバ11は音声CHが接続中である場合は適宜の時点で、たとえば定期的に、いずれもメインサーバ10に対してユーザ状態変更の確認を行なっている(P38→P16、P40→P16)。従って、Webサーバ12は非音声CHが接続状態であることが確認されると、メインサーバ10が上述のP37のプロセスにおいてユーザリソーステーブルT3から読み出している情報の内の自身に必要な情報、即ちユーザID、表示URL、スケジュール内容を受信し(P40)、この場合はWeb認証が完了したとの応答内容を画像/文字情報にて非音声CHで携帯端末装置2へ送信してその画面に表示する(P41)。
【0113】
なお上述のWebサーバ12による画像/文字情報での応答と共に、携帯端末装置2が音声CHでも管理装置1に接続している場合には、音声IFサーバ11は音声CHが接続状態であることが確認されると、メインサーバ10が上述のP37のプロセスにおいてユーザリソーステーブルT3から読み出している情報の内の自身に必要な情報、即ち発信番号、非音声CH、応答内容を受信し(P38)、この場合は音声認証が完了したとの応答内容を音声合成機能により合成音声化して音声CHで携帯端末装置2へ送信してそのスピーカから発声させる(P39)。
【0114】
以上のようにして音声CHまたは非音声CHからの初期認証が行なわれるので、ユーザは携帯端末装置2を使用してのグループウェアDB31への実際のアクセスが可能な状態になる。
【0115】
図16はメインサーバ10によるユーザプロセスの手順を示しており、これが携帯端末装置2からグループウェアDB31へのアクセスに対して管理装置1による実行される所定の主処理手順である。
【0116】
まずメインサーバ10はユーザ用の初期HTMLを作成する(ステップS21)。これは、アクセスがあり、認証が成功した携帯端末装置2の画面に非音声CHで送信して表示するための初期画面である。この後、メインサーバ10は一旦、各プロセスからのメッセージを待機する状態になる(ステップS22)。
【0117】
そして、なんらかのメッセージが与えられるとメインサーバ10は与えられたメッセージに応じて処理を分岐させる(ステップS23)。ここで、たとえば音声IFサーバ11からの音声応答プロセス(図19参照)からの状態問い合わせがあった場合は(ステップS24)、ユーザ状態テーブルT2を参照して現在の状態を音声IFサーバ11へ送り返す(ステップS25)。しかし、たとえば音声IFサーバ11またはWebサーバ12からのメッセージにより状態変更があり(ステップS31でYES)、これがグループウェアの参照である場合は(ステップS32でYES)、以下のような処理が行なわれる。
【0118】
メインサーバ10に対して音声IFサーバ11またはWebサーバ12からグループウェアDB31への参照があった場合(ステップS32でYES)、メインサーバ10は要求されたデータをグループウェアDB31から取得し(ステップS33)、取得したデータを携帯端末装置2の画面に表示するためのHTMLファイルを更新し(ステップS34)、また同一のデータを携帯端末装置2のスピーカから合成音声で発声するためのデータを作成する(ステップS35)。これらのデータはユーザリソーステーブルT3から読み出される。
【0119】
この際、ステップS33においてメインサーバ10がグループウェアDB31から取得するデータは、音声IFサーバ11またはWebサーバ12のいずれからのメッセージによるかには拘わらず、両者から同一の内容のメッセージ、たとえば「AさんのX月Y日のスケジュール」を問い合わせるメッセージであれば、それが音声IFサーバ11からの音声入力によるものであるとWebサーバ12からの非音声入力(キー操作またはボタン操作)によるものであるとには拘わらず、メインサーバ10からグループウェアDB31へは同一のメッセージが送られ、当然のことながらグループウェアDB31からも同一のデータがメインサーバ10へ回答される。
【0120】
また、上述のようにしてメインサーバ10により取得されたグループウェアDB31からの回答のデータに基づいて音声IFサーバ11により作成される合成音声発生のためのデータ及びWebサーバ12により作成されるHTMLファイルの内容は実質的に同一である。
【0121】
なお、携帯端末装置2から音声IFサーバ11への音声CHによる接続が切断された場合は(ステップS41)、その時点で作成されているWebサーバ12から携帯端末装置2へ送信すべきHTMLが削除され(ステップS42)、音声CHが切断される(音声IFサーバ11による音声応答プロセスが終了する)(ステップS43)。
【0122】
図17は携帯端末装置2から音声CHによりグループウェアDB31にアクセスする場合のシーケンスを示すシーケンスフローチャートである。なお、ここでは既にユーザ認証は完了しているものとする。
【0123】
まず、ユーザが携帯端末装置2の操作により音声CHによりグループウェアDB31に対してアクセスするための音声コマンドを音声入力で行なうと(P51)、音声コマンドを音声IFサーバ11が音声認識してユーザ投入情報とし、ユーザID及び現URL(データサーバ3のURL)と共にメインサーバ10へ送る(P52)。
【0124】
メインサーバ10は音声IFサーバ11から送られてきたユーザIDに従ってユーザID管理テーブルT1を参照してユーザ確認を行ない(P53)、ユーザIDに対応するGW(グループウェア)ユーザID、GWPWをユーザID管理テーブルT1から取得する(P54)。次にメインサーバ10は、音声IFサーバ11から送られてきたユーザID、現URL及びユーザ投入情報に従ってユーザ状態テーブルT2の状態を変更し(P55)、グループウェアDB31へGWユーザID及びGWPWを与えてアクセスし(P56)、表示・応答情報(スケジュール内容)を取得する(P57)。メインサーバ10はこのようにしてグループウェアDB31から取得した表示・応答情報(スケジュール内容)をユーザリソーステーブルT3へ、ユーザID、現URL、ユーザ投入情報と共に投入する(P58)。
【0125】
一方、音声IFサーバ11は音声CHが接続中である場合は適宜の時点で、たとえば定期的に、Webサーバ12は非音声CHが接続中である場合は適宜の時点で、たとえば定期的に、いずれもメインサーバ10に対してユーザ状態変更の確認を行なっている(P61→P55、P59→P55)。従って、音声IFサーバ11は音声CHが接続状態であり、状態変化があったことを確認した場合はユーザリソーステーブルT3から自身に必要な情報、即ち発信番号、音声CH、応答内容(この場合は先に音声入力したユーザ投入情報に対するグループウェアDB31からの応答内容)を受信し(P61)、応答内容を音声合成機能により合成音声化して音声CHで携帯端末装置2へ送信してそのスピーカから発声させる(P62)。
【0126】
なお上述の音声IFサーバ11による合成音声での応答と共に、携帯端末装置2が非音声CHでも管理装置1に接続している場合には、Webサーバ12は非音声CHが接続状態であり、状態変化があったことを確認した場合はユーザリソーステーブルT3から自身に必要な情報、即ちユーザID、表示URL及びスケジュール内容を受信し(P59)、スケジュール内容を非音声CHにより携帯端末装置2へ送信してその画面に表示させる(P60)。
【0127】
図18は携帯端末装置2から非音声CHによりグループウェアDB31にアクセスする場合のシーケンスを示すシーケンスフローチャートである。なお、ここでは既にユーザ認証は完了しているものとする。
【0128】
まず、ユーザが携帯端末装置2の操作によりユーザ情報、即ちグループウェアDB31への問い合わせ事項としての端末情報を入力し、Webサーバ12に接続するためのWebボタンを押下して非音声CHによりWebサーバ12にアクセスする(P71)。Webサーバ12はこの携帯端末装置2からのアクセスを受けて、ユーザID、現URL及びユーザ投入情報をメインサーバ10へ送る(P72)。
【0129】
メインサーバ10はWebサーバ12から送られてきたユーザIDに従ってユーザID管理テーブルT1を参照してユーザ確認を行ない(P73)、ユーザIDに対応するGWユーザID、GWPWをユーザID管理テーブルT1から取得する(P74)。次にメインサーバ10は、Webサーバ12から送られてきたユーザID、現URL及びユーザ投入情報に従ってユーザ状態テーブルT2の状態を変更し(P75)、グループウェアDB31へGWユーザID及びGWPWを与えてアクセスし(P76)、表示・応答情報(スケジュール内容)を取得する(P77)。メインサーバ10はこのようにしてグループウェアDB31から取得した表示・応答情報(スケジュール内容)をユーザリソーステーブルT3へ、ユーザID、現URL及びユーザ投入情報と共に投入する(P78)。
【0130】
一方、Webサーバ12は非音声CHが接続中である場合は適宜の時点で、たとえば定期的に、音声IFサーバ11は音声CHが接続中である場合は適宜の時点で、たとえば定期的に、いずれもメインサーバ10に対してユーザ状態変更の確認を行なっている(P81→P75、P79→P75)。従って、Webサーバ12は非音声CHが接続状態であり、状態変化があったことを確認した場合はユーザリソーステーブルT3から自身に必要な情報、即ちユーザID、表示URL及びスケジュール内容を受信し(P81)、スケジュール内容を非音声CHにより携帯端末装置2へ送信してその画面に表示させる(P82)。
【0131】
なお上述のWebサーバ12による画像/文字情報での携帯端末装置2の画面への表示と共に、携帯端末装置2が音声CHでも管理装置1に接続している場合には、音声IFサーバ11は音声CHが接続状態であり、状態変化があったことを確認した場合はユーザリソーステーブルT3から自身に必要な情報、即ち発信番号、非音声CH、応答内容(この場合は先に携帯端末装置2のボタン操作で入力したユーザ投入情報に対するグループウェアDB31からの応答内容)を受信し(P79)、応答内容を音声合成機能により合成音声化して非音声CHで携帯端末装置2へ送信してそのスピーカから発声させる(P80)。
【0132】
図19は音声IFサーバ11による音声応答の処理手順を示すフローチャートである。
【0133】
まず、状態分岐の判断が行なわれ(ステップS51)、たとえば携帯端末装置2による音声CHでのグループウェアDB31からのデータの取得が要求されている状態であるとすると、音声IFサーバ11は要求されているデータを前述のようにしてメインサーバ10のユーザプロセスから取得する(ステップS52)。そして、取得したデータを音声合成機能により音声合成して携帯端末装置2へ音声CHを介して送信してそのスピーカから発声させる(ステップS53)。また、携帯端末装置2からの音声CHを介しての音声入力があった場合にはその音声認識を行ない(ステップS54)、音声認識に失敗した場合は(ステップS55でNO)、メインサーバ10に状態を問い合わせ(ステップS56)、状態に変化が無い場合は(ステップS57でNO)ステップS53へ処理を戻して音声認識に失敗したので再試行を促す合成音声を携帯端末装置2へ送信する。
【0134】
上述のステップS56でメインサーバ10に状態の変化を問い合わせた結果、変化があった場合(ステップS57でYES)、音声IFサーバ11はステップS51へ処理を戻し、変化した後の状態に対応する状態分岐の判断を行なう。
【0135】
また、ステップS55において音声認識に成功した場合は(ステップS55でYES)、メインサーバ10へ認識結果を通知する(ステップS58)、この結果、メインサーバ10では音声IFサーバ11による音声認識結果に対応した処理が行なわれて状態変化が発生するので、音声IFサーバ11はその変化した後の状態を取得し(ステップS59)、ステップS51へ処理を戻し、変化した後の状態に対応する状態分岐の判断を行なう。
【0136】
なお、図19には状態分岐の他の例として「 Subjectの一覧」の取得の処理手順が例示されている。この処理手順では、ステップS51での状態分岐の判断において「 Subjectの一覧」の取得の状態であった場合に、音声IFサーバ11はメインサーバ10から「 Subjectの一覧」のデータを取得し(ステップS61)、その内容を音声合成機能により音声合成して携帯端末装置2へ音声CHを介して送信してそのスピーカから発声させる(ステップS62)。そして、この「 Subjectの一覧」中のいずれかの項目をユーザが指定して音声入力するのを待機して音声認識を行ない(ステップS63)、音声認識に失敗した場合は(ステップS64でNO)、メインサーバ10に状態を問い合わせ(ステップS65)、状態に変化が無い場合は(ステップS66でNO)ステップS62へ処理を戻して音声認識に失敗したので再度「 Subjectの一覧」の内容を音声合成機能により音声合成して携帯端末装置2へ音声CHを介して送信してそのスピーカから発声させる。
【0137】
上述のステップS65でメインサーバ10に状態の変化を問い合わせた結果、変化があった場合(ステップS66でYES)、音声IFサーバ11はステップS51へ処理を戻し、変化した後の状態に対応する状態分岐の判断を行なう。
【0138】
また、ステップS64において音声認識に成功した場合は(ステップS64でYES)、メインサーバ10へ認識結果を通知する(ステップS67)、この結果、メインサーバ10では音声IFサーバ11による音声認識結果に対応した処理が行なわれて状態変化が発生するので、音声IFサーバ11はその変化した後の状態を取得し(ステップS68)、ステップS51へ処理を戻し、変化した後の状態に対応する状態分岐の判断を行なう。
【0139】
図20、図21は上述のような本発明のデータサーバのアクセス制御方法によって実際に携帯端末装置2からデータサーバ3にアクセスする場合の携帯端末装置2側での音声応答及び画面表示の状態を説明するための模式図である。
【0140】
まず、図20(a) に示されているように、非音声CHにより携帯端末装置2と管理装置1とが呼設定されると、携帯端末装置2の画面に「音声GW(グループウェア)初期画面」が表示される。なおこの時点では音声CHは接続されていないため、音声応答は行なわれない。
【0141】
この図20(a) に示されている状態において、ユーザが「ユーザID」、「パスワード(PW)」を携帯端末装置2のボタン操作により入力し、更に(1)の「ログイン」を指定するボタン操作を行なうと、図20(b) に示されているように、非音声CHにより、換言すればWebサーバ12を介して認証が行なわれて携帯端末装置2のユーザである「田中さん」用の初期画面が携帯端末装置2の画面に表示される。なおこの時点でも音声CHは接続されていないため、音声応答は行なわれないが、「 Subjectの一覧」として(1)「音声接続する。」、(2)「音声接続しない。」、(3)「ログアウト」の選択が可能であることが表示される。
【0142】
この図20(b) に示されている状態において、ユーザが(1)の「音声接続する。」を携帯端末装置2のボタン操作により指示(情報投入)すると、図20(c) に示されているように、「田中さんのGW画面」が表示されると共に、「田中さんのグループウェア初期画面です。」、「誰のスケジュールを確認するか、Webまたは音声で情報投入して下さい。」という音声応答が携帯端末装置2のスピーカから行なわれる。
【0143】
この図20(c) に示されている状態において、ユーザである「田中さん」が「本人」または「田中さん」を音声入力により指示すると、図21(d) に示されているように、ユーザである「田中さん」本人のスケジュールの「月日」を指定するための画面が携帯端末装置2に表示されると共に、「田中さんのスケジュール画面です。」、「検索したい年月日をWebまたは音声で情報投入して下さい。」、「Web投入の場合は入力後、決定ボタンを押して下さい。」という音声応答が携帯端末装置2のスピーカから行なわれる。
【0144】
この図21(d) に示されている状態において、ユーザである「田中さん」が「X月Y日」を音声入力により指示すると、図21(e) に示されているように、ユーザである「田中さん」本人の「X月Y日」のスケジュールが携帯端末装置2の画面に表示されると共に、「田中さんのX月Y日のスケジュールを読み上げます。」、「10時から12時まで部内会議出席、13時から15時まで業者打合せで外出」、「以上です」という音声応答が携帯端末装置2のスピーカから行なわれる。
【0145】
以上によりこの携帯端末装置2のユーザである「田中さん」のスケジュールが携帯端末装置2の画面及び音声応答の双方により確認できたので、ユーザが図21(e) に示されているが状態において音声入力により「ログアウト」を指示すると音声CHが切断されるため、図21(f)に示されているように、携帯端末装置2には図20(a) と同様の「音声GW初期画面」が表示されるが、既に音声CHが切断されているため音声応答は行なわれない。
【0146】
なお、上述の図20、図21に示した例では、非音声CHが先に接続されている状態において音声CHを接続してグループウェアDB31にアクセスする場合を示したが、前述したように音声CHのみでも、また非音声CHのみでも、更には先に音声CHを接続した状態で後から非音声CHを接続した状態でも、それぞれの状態に応じて適宜の音声応答、画面表示が行なわれることは既に理解されるところである。
【0147】
図22は上述のような本発明のデータサーバのアクセス制御方法を実施するための管理装置1のコンピュータプログラムの内容を示す模式図である。
【0148】
このコンピュータプログラムは、携帯端末装置2の状態を表す端末情報を登録するテーブル(ユーザ状態テーブルT2)及びデータサーバ3にアクセス可能であり、音声入力されたイベントを音声チャネルを介して又は非音声入力されたイベントを非音声チャネルを介して受け付けてデータサーバ3にアクセスするコンピュータのプログラムであって、「データサーバに対する音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスをコンピュータをして付けさせる手順:PP01」と、「受け付けたアクセスを、データサーバに対する所定のアクセス手順に対応させてコンピュータをして処理させる手順:PP02」と、「所定のアクセス手順によるアクセスに対する応答をコンピュータをして音声チャネル又は非音声チャネルを介してコンピュータをして送信させる手順:PP03」とを含んでおり、プログラム記録媒体としてのたとえばCD−ROM13に記録されている。
【0149】
またこの図22に示すコンピュータプログラムは、グループウェアDB31に対する認証用のプログラムも含んでおり、「音声チャネル又は非音声チャネルの一方を介してのデータサーバへのアクセス認証をコンピュータをして行なわせる手順:PP11」と、「一方のチャネルと同一の端末装置から他方のチャネルによるアクセスがあった場合に、他方のチャネルによるデータサーバへのアクセスをアクセス認証を行なわずにコンピュータをして許可させる手順:PP12」とを更に含んでいる。
【0150】
なお、上述の実施例では、メインサーバ10、音声IFサーバ11及びWebサーバ12をそれぞれ個別のコンピュータを専用に使用する構成としているが、これらの機能を一台の汎用コンピュータで実現することも勿論可能であることは言うまでもない。
【0151】
【発明の効果】
以上に詳述したように本発明によれば、データサーバに対して端末装置から音声チャネルによる音声IFサーバまたは非音声チャネルによるWebサーバによりアクセスする場合に、両チャネルからのアクセス及び音声応答と非音声(画像/文字情報)応答とが主処理手順(メインサーバ)により管理されるので、同一の端末装置において両チャネルを接続している場合にも、また一方から他方へ切り換えたような場合にも所定の手順に従った応答をいずれのチャネルでも得ることが可能になる。
【0152】
また本発明によれば、端末装置からいずれのチャネルによってイベントが入力された場合にも、ユーザ状態の変更として認識されるので、変更後の状態、たとえばチャネルの切り換え等に対応して適宜の処理が実行される。
【0153】
更に本発明によれば、音声チャネルのみにより応答する場合は、音声応答手順により第1の音声情報のみが返送され、非音声チャネルのみにより応答する場合は、非音声応答手順により第1の非音声情報のみが返送され、両チャネルにより同時に応答する場合は、音声応答手順により第2の音声情報と、非音声応答手順により第2の非音声情報とが返送されるため、いずれか一方のチャネルのみが接続されている場合と両チャネルが接続されている場合とで、それぞれのチャネルでの応答を最適にすることが可能になる。
【0154】
また更に本発明によれば、音声チャネル又は非音声チャネルの一方によるデータサーバへのアクセス認証が完了した状態において、他方のチャネルからのデータサーバへのアクセスが一方のチャネルによるアクセスと同一の端末装置からのアクセスである場合には他方のチャネルによるデータサーバへのアクセス認証を行なわずにアクセスが許可されるので、両チャネルで二重にデータサーバへの認証が行なわれるという無駄が省かれる。
【0155】
なお、本発明のコンピュータプログラム及びその記録媒体によれば、汎用コンピュータによりメインサーバ、音声IFサーバ、Webサーバを実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータサーバのアクセス制御方法が実施されるシステムの全体の概要構成を示す模式図である。
【図2】メインサーバの構成例を示すブロック図である。
【図3】ユーザID管理テーブルの登録内容を示す模式図である。
【図4】ユーザ状態管理テーブルの登録内容を示す模式図である。
【図5】状態テーブルの登録内容を示す模式図である。
【図6】アクセス状態テーブルの登録内容を示す模式図である。
【図7】イベントテーブルの登録内容を示す模式図である。
【図8】状態遷移テーブルの登録内容を示す模式図である。
【図9】音声IFサーバの構成例を示すブロック図である。
【図10】Webサーバの構成例を示すブロック図である。
【図11】データサーバの構成例を示すブロック図である。
【図12】本発明のシステム構成により実施されるデータサーバのアクセス制御方法の実際の手順を説明するための模式図である。
【図13】メインサーバのメインプロセスを示すフローチャートである。
【図14】携帯端末装置から音声チャネルにより初期認証を行なう場合のシーケンスを示すシーケンスフローチャートである。
【図15】携帯端末装置から非音声チャネルにより初期認証を行なう場合のシーケンスを示すシーケンスフローチャートである。
【図16】メインサーバによるユーザプロセスの手順を示すフローチャートである。
【図17】携帯端末装置から音声チャネルによりグループウェアデータベースにアクセスする場合のシーケンスを示すシーケンスフローチャートである。
【図18】携帯端末装置から非音声チャネルによりグループウェアデータベースにアクセスする場合のシーケンスを示すシーケンスフローチャートである。
【図19】音声IFサーバによる音声応答の処理手順を示すフローチャートである。
【図20】本発明のデータサーバのアクセス制御方法によって実際に携帯端末装置からデータサーバにアクセスする場合の携帯端末装置側での音声応答及び画面表示の状態を説明するための模式図の半部である。
【図21】本発明のデータサーバのアクセス制御方法によって実際に携帯端末装置からデータサーバにアクセスする場合の携帯端末装置側での音声応答及び画面表示の状態を説明するための模式図の残りの半部である。
【図22】本発明のデータサーバのアクセス制御方法を実施するための管理装置のコンピュータプログラムの内容を示す模式図である。
【符号の説明】
1 管理装置
2 携帯端末装置
3 データサーバ
10 メインサーバ
11 音声IFサーバ
12 Webサーバ
T1 ユーザID管理テーブル
T2 ユーザ状態テーブル
T3 ユーザリソーステーブル
Claims (16)
- 音声入力及び音声による応答を行なう音声チャネルと、非音声入力及び画面表示による応答を行なう非音声チャネルとによる管理装置への同時的接続が可能な端末装置から前記管理装置を介してデータサーバへアクセスし、アクセスに対する応答を前記管理装置から前記端末装置へ返送するデータサーバのアクセス制御方法において、
前記管理装置が前記端末装置からの音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付け、受け付けたアクセスを前記管理装置による前記データサーバに対する所定のアクセス手順に対応させて実行し、
前記データサーバから得られた応答を、前記管理装置と前記端末装置とが音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は前記管理装置が音声チャネルを介して音声により応答する音声応答手順及び/又は非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順で前記端末装置へ返送させ、前記管理装置と前記端末装置とが音声チャネルのみを介して接続している場合は前記管理装置が音声チャネルを介して音声により応答する音声応答手順で前記端末装置へ返送させ、前記管理装置と前記端末装置とが非音声チャネルのみを介して接続している場合は前記管理装置が非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順で前記端末装置へ返送させること
を特徴とするデータサーバのアクセス制御方法。 - 音声入力及び音声による応答を行なう音声チャネルと、非音声入力及び画面表示による応答を行なう非音声チャネルとによる管理装置への同時的接続が可能な端末装置から前記管理装置を介してデータサーバへアクセスし、アクセスに対する応答を前記管理装置から前記端末装置へ返送するデータサーバのアクセス制御方法において、
前記管理装置が前記端末装置からの音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付け、受け付けたアクセスを前記管理装置による前記データサーバに対する所定のアクセス手順に対応させて実行し、
前記データサーバから得られた応答を、前記管理装置が音声チャネルを介して音声により応答する音声応答手順及び/又は非音声チャネルを介して画面表示により応答する非音声応答手順で前記端末装置へ返送し、
音声チャネルは端末装置から音声入力されたイベントを、非音声チャネルは端末装置から非音声入力されたイベントをそれぞれ前記管理装置へ通知し、
前記管理装置は、イベントの発生を通知された場合に、通知されたイベントに対応する端末装置の状態を表す端末情報を変更し、
音声応答手順及び非音声応答手順はそれぞれ、前記管理装置に対して端末情報を適宜の時点で確認し、端末情報に変更があった場合は変更後の端末情報に対応した処理を実行すること
を特徴とするデータサーバのアクセス制御方法。 - 前記音声応答手順は、前記音声チャネルのみにより応答するための第1の音声情報と、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答するための第2の音声情報とを含み、
前記非音声応答手順は、前記非音声チャネルのみにより応答するための第1の非音声情報と、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答するための第2の非音声情報とを含み、
前記音声チャネルのみにより応答する場合は、前記音声応答手順により前記第1の音声情報のみを返送し、
前記非音声チャネルのみにより応答する場合は、前記非音声応答手順により前記第1の非音声情報のみを返送し、
前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答する場合は、前記音声応答手順により前記第2の音声情報を、前記非音声応答手順により前記第2の非音声情報をそれぞれ返送すること
を特徴とする請求項2に記載のデータサーバのアクセス制御方法。 - 音声チャネル又は非音声チャネルの一方によるデータサーバへのアクセス認証が完了している場合に、前記一方のチャネルと同一の端末装置から他方のチャネルによるアクセスがあった場合に、前記他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセス認証を行なわずにアクセスが許可されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のデータサーバのアクセス制御方法。
- 音声入力及び音声による応答を行なう音声チャネルと、非音声入力及び画面表示による応答を行なう非音声チャネルとによる同時的接続が可能な端末装置と、 該端末装置によりアクセスされるデータサーバと、
端末装置からの音声チャネルによる前記データサーバへのアクセスを受け付け、音声で応答する音声チャネルサーバと、
端末装置からの非音声チャネルによる前記データサーバへのアクセスを受け付け、画面表示で応答する非音声チャネルサーバと
を含むデータサーバのアクセス制御システムにおいて、
前記データサーバに対するアクセスを所定の処理手順で処理する管理サーバを備え、
該管理サーバは、端末装置からの音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付けて前記処理手順に従って実行し、前記処理手順によるアクセスにより得られた応答を、前記端末装置と音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は前記音声チャネルサーバ及び/又は前記非音声チャネルサーバへ送り、前記端末装置と音声チャネルのみを介して接続している場合は前記音声チャネルサーバへ送り、前記端末装置と非音声チャネルのみを介して接続している場合は前記非音声チャネルサーバへ送り、
前記管理サーバと前記端末装置とが音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は、前記音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を音声により応答する音声応答手順に従って及び/又は前記非音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を画面表示により応答する非音声応答手順に従って端末装置へ返送し、
前記管理サーバと前記端末装置とが音声チャネルのみを介して接続している場合は、前記音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を音声により応答する音声応答手順に従って端末装置へ返送し、
前記管理サーバと前記端末装置とが非音声チャネルのみを介して接続している場合は、前記非音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を画面表示により応答する非音声応答手順に従って端末装置へ返送すること
を特徴とするデータサーバのアクセス制御システム。 - 音声入力及び音声による応答を行なう音声チャネルと、非音声入力及び画面表示による応答を行なう非音声チャネルとによる同時的接続が可能な端末装置と、 該端末装置によりアクセスされるデータサーバと、
端末装置からの音声チャネルによる前記データサーバへのアクセスを受け付け、音声で応答する音声チャネルサーバと、
端末装置からの非音声チャネルによる前記データサーバへのアクセスを受け付け、画面表示で応答する非音声チャネルサーバと
を含むデータサーバのアクセス制御システムにおいて、
前記データサーバに対するアクセスを所定の処理手順で処理する管理サーバを備え、
該管理サーバは、端末装置からの音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付けて前記処理手順に従って実行し、前記処理手順によるアクセスにより得られた応答を前記音声チャネルサーバ及び前記非音声チャネルサーバへ送り、
前記音声チャネルサーバは、前記管理サーバから送られた応答を音声により応答する音声応答手順に従って端末装置へ返送し、
前記非音声チャネルサーバは、前記管理サーバから送られた応答を画面表示により応答する非音声応答手順に従って端末装置へ返送し、
前記音声チャネルサーバは端末装置から音声入力されたイベントを、前記非音声チャネルサーバは端末装置から非音声入力されたイベントをそれぞれ前記管理サーバへ通知し、 前記管理サーバは、端末装置の状態を表す端末情報を登録する端末情報テーブルを有し、イベントの発生を通知された場合に、通知されたイベントに応じて端末情報を変更し、変更後の端末情報を前記端末情報テーブルに登録し、
前記音声チャネルサーバ及び前記非音声チャネルサーバはそれぞれ、前記管理サーバが前記端末情報テーブルに保持している端末情報を適宜の時点で確認し、端末情報に変更があった場合は変更後の端末情報に対応した処理を実行するようにしてあること
を特徴とするデータサーバのアクセス制御システム。 - 前記管理サーバは、前記音声チャネルのみにより応答するための第1の音声情報と、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答するための第2の音声情報と、前記非音声チャネルのみにより応答するための第1の非音声情報と、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答するための第2の非音声情報とを保持したユーザリソース管理テーブルを有し、
前記端末情報テーブルに登録されている端末情報が前記音声チャネルのみによる応答を必要としている場合は、前記音声チャネルサーバが前記ユーザリソース管理テーブルに保持されている前記第1の音声情報のみを端末装置へ返送し、
前記端末情報テーブルに登録されている端末情報が前記非音声チャネルのみによる応答を必要としている場合は、前記非音声チャネルサーバが前記ユーザリソース管理テーブルに保持されている前記第1の非音声情報のみを端末装置へ返送し、
前記端末情報テーブルに登録されている端末情報が前記音声チャネル及び非音声チャネルによる応答を必要としている場合は、前記音声チャネルサーバが前記ユーザリソース管理テーブルに保持されている前記第2の音声情報を、前記非音声チャネルサーバが前記ユーザリソース管理テーブルに保持されている前記第2の非音声情報を、それぞれ端末装置へ返送するようにしてあること
を特徴とする請求項6に記載のデータサーバのアクセス制御システム。 - 前記管理サーバは、音声チャネルによる前記音声チャネルサーバ又は非音声チャネルによる前記非音声チャネルサーバの一方を介しての前記管理サーバによるデータサーバへのアクセス認証が完了している場合に、前記一方のチャネルと同一の端末装置から他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセスがあった場合に、前記他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセス認証を行なわずにアクセスを許可するようにしてあることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載のデータサーバのアクセス制御システム。
- 音声入力及び音声による応答を行なう音声チャネルによるアクセスを受け付け、音声で応答する音声チャネルサーバと、
非音声入力及び画面表示による応答を行なう非音声チャネルによるアクセスを受け付け、画面表示で応答する非音声チャネルサーバと、
外部アクセスを所定の処理手順で処理する管理サーバとを備え、
該管理サーバは、音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付けて前記処理手順に従って実行し、前記処理手順によるアクセスにより得られた応答を、前記端末装置と音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は前記音声チャネルサーバ及び/又は前記非音声チャネルサーバへ送り、前記端末装置と音声チャネルのみを介して接続している場合は前記音声チャネルサーバへ送り、前記端末装置と非音声チャネルのみを介して接続している場合は前記非音声チャネルサーバへ送り、
前記管理サーバと前記端末装置とが音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は、前記音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を音声により応答する音声応答手順に従って及び/又は前記非音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を画面表示により応答する非音声応答手順に従って端末装置へ返送し、
前記管理サーバと前記端末装置とが音声チャネルのみを介して接続している場合は、前記音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を音声により応答する音声応答手順に従って端末装置へ返送し、
前記管理サーバと前記端末装置とが非音声チャネルのみを介して接続している場合は、前記非音声チャネルサーバが前記管理サーバから送られた応答を画面表示により応答する非音声応答手順に従って端末装置へ返送すること
を特徴とする管理装置。 - 音声入力及び音声による応答を行なう音声チャネルによるアクセスを受け付け、音声で応答する音声チャネルサーバと、
非音声入力及び画面表示による応答を行なう非音声チャネルによるアクセスを受け付け、画面表示で応答する非音声チャネルサーバと、
外部アクセスを所定の処理手順で処理する管理サーバとを備え、
該管理サーバは、音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付けて前記処理手順に従って実行し、前記処理手順によるアクセスにより得られた応答を前記音声チャネルサーバ及び前記非音声チャネルサーバへ送り、
前記音声チャネルサーバは、前記管理サーバから送られた応答を音声により応答する音声応答手順に従って送信し、
前記非音声チャネルサーバは、前記管理サーバから送られた応答を画面表示により応答する非音声応答手順に従って送信し、
前記音声チャネルサーバは音声入力されたイベントを、前記非音声チャネルサーバは非音声入力されたイベントをそれぞれ前記管理サーバへ通知し、
前記管理サーバは、通知されたイベントを登録する第1のテーブルを有し、イベントの発生を通知された場合に、通知されたイベントに応じて第1のテーブルの内容を変更し、 前記音声チャネルサーバ及び前記非音声チャネルサーバはそれぞれ、前記管理サーバが前記第1のテーブルの内容を適宜の時点で確認し、変更があった場合は変更後の内容に対応した処理を実行するようにしてあること
を特徴とする管理装置。 - 前記管理サーバは、前記音声チャネルのみにより応答するための第1の音声情報と、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答するための第2の音声情報と、前記非音声チャネルのみにより応答するための第1の非音声情報と、前記音声チャネル及び非音声チャネル双方により応答するための第2の非音声情報とを保持した第2のテーブルを有し、
前記第1のテーブルに登録されている内容が前記音声チャネルのみによる応答を必要としている場合は、前記音声チャネルサーバが前記第2のテーブルに保持されている前記第1の音声情報のみを送信し、
前記第1のテーブルに登録されている内容が前記非音声チャネルのみによる応答を必要としている場合は、前記非音声チャネルサーバが前記第2のテーブルに保持されている前記第1の非音声情報のみを送信し、
前記第1のテーブルに登録されている内容が前記音声チャネル及び非音声チャネルによる応答を必要としている場合は、前記音声チャネルサーバが前記第2のテーブルに保持されている前記第2の音声情報を、前記非音声チャネルサーバが前記第2のテーブルに保持されている前記第2の非音声情報を、それぞれ送信するようにしてあること
を特徴とする請求項10に記載の管理装置。 - 前記管理サーバは、音声チャネルによる前記音声チャネルサーバ又は非音声チャネルによる前記非音声チャネルサーバの一方を介しての前記管理サーバによるデータサーバへのアクセス認証が完了している場合に、前記一方のチャネルと同一の端末装置から他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセスがあった場合に、前記他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセス認証を行なわずにアクセスを許可するようにしてあることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の管理装置。
- 端末装置の状態を表す端末情報を登録するテーブル及びデータサーバにアクセス可能なコンピュータが、音声入力されたイベントを音声チャネルを介して又は非音声入力されたイベントを非音声チャネルを介して受け付けて前記データサーバにアクセスするコンピュータプログラムであって、
前記データサーバに対する音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付けさせる手順と、
受け付けたアクセスを、前記データサーバに対する所定のアクセス手順に対応させて処 理させる手順と、
前記所定のアクセス手順によるアクセスに対する応答を、前記コンピュータが前記音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は前記音声チャネル及び/又は非音声チャネルを介して送信させ、前記コンピュータが前記音声チャネルのみを介して接続している場合は前記音声チャネルを介して送信させ、前記コンピュータが前記非音声チャネルのみを介して接続している場合は前記非音声チャネルを介して送信させる手順と
を前記コンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 音声チャネル又は非音声チャネルの一方を介しての前記データサーバへのアクセス認証を行なわせる手順と、
前記一方のチャネルと同一の端末装置から他方のチャネルによるアクセスがあった場合に、前記他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセスをアクセス認証を行なわずに許可させる手順と
を前記コンピュータに更に実行させることを特徴とする請求項13に記載のコンピュータプログラム。 - 端末装置の状態を表す端末情報を登録するテーブル及びデータサーバにアクセス可能なコンピュータが、音声入力されたイベントを音声チャネルを介して又は非音声入力されたイベントを非音声チャネルを介して受け付けて前記データサーバにアクセスするコンピュータプログラムを記録した記録媒体であって、前記コンピュータに、 前記データサーバに対する音声チャネルまたは非音声チャネルによるアクセスを受け付けさせる手順と、
受け付けたアクセスを、前記データサーバに対する所定のアクセス手順に対応させて処理させる手順と、
前記所定のアクセス手順によるアクセスに対する応答を、前記コンピュータが前記音声チャネル及び非音声チャネルを介して接続している場合は前記音声チャネル及び/又は非音声チャネルを介して送信させ、前記コンピュータが前記音声チャネルのみを介して接続している場合は前記音声チャネルを介して送信させ、前記コンピュータが前記非音声チャネルのみを介して接続している場合は前記非音声チャネルを介して送信させる手順と
を実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 前記コンピュータに、
音声チャネル又は非音声チャネルの一方を介しての前記データサーバへのアクセス認証を行なわせる手順と、
前記一方のチャネルと同一の端末装置から他方のチャネルによるアクセスがあった場合に、前記他方のチャネルによる前記データサーバへのアクセスをアクセス認証を行なわずに許可させる手順と
を更に実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする請求項15に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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