JP3777299B2 - 無線移動端末の位置検出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体通信を行う通信システムを用いて無線移動端末の位置を検出するために利用される無線移動端末の位置検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車電話,携帯電話,パーソナル・ハンディホン・システム(以下、PHSと称する)のような移動体通信システムにおいては、互いに異なる位置に多数の基地局を配置し、それぞれの基地局が形成する無線ゾーンの組み合わせにより全体として大きな通信可能エリアを確保している。
【0003】
また、この種の移動体通信システムにおいては、互いに隣接する基地局の無線ゾーンが部分的に重なるように構成されている。従って、端末は同時に複数の基地局からの電波を受信することができる。
このような移動体通信システムにおいては、複数の基地局からの電波のそれぞれの受信電界強度を測定することにより無線移動端末の位置を検出することが可能である。
【0004】
例えば、再公表特許97−033386号公報には次のような技術が開示されている。すなわち、複数の基地局のそれぞれについて、基地局と無線移動端末との距離(Re(1),Re(2),Re(3)・・・)を無線移動端末の検出した電波の電界強度から求める。そして、図6に示すようにそれぞれの基地局の位置を中心として、求められた距離と半径が等しい円(21(1),21(2),21(3)・・・)を描く。複数の円の交点が無線移動端末の位置に相当する。この方法を用いることにより、無線ゾーンの大きさよりも小さい誤差で無線移動端末の位置を求めることができる。
【0005】
例えば、無線移動端末と基地局との間に特別な障害物が存在しない場合には、無線移動端末が検出する基地局からの電波の電界強度は両者の距離に応じて定まる。従って、電界強度から距離を求めることができるので、例えば無線移動端末が3つの基地局からの電波を同時に受信できる場合には、3つの基地局のそれぞれの位置を中心とする3つの円の交点として無線移動端末の位置を比較的正確に特定できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実際の移動体通信システムにおいては、無線移動端末と各基地局との間に存在する建物などによって電波が反射するため、環境に応じて電界強度と距離との関係が変化する。
特に、PHSでは直進性の高い1.9GHz帯の電波を利用しているため、建物による電波の反射の影響が大きく正しい距離を求めるのは困難である。その結果、3以上の円の交点が2つ以上形成されたり、複数の円にそれらの交点が形成されない場合が生じる。
【0007】
すなわち、2つの交点が現れた場合にはどちらの交点が無線移動端末の正しい位置なのか特定できないし、交点が現れない場合には無線移動端末の位置を特定できない。いずれにしても、従来の方法では無線移動端末の位置を正確に特定できない場合が多い。
また、本出願人は位置検出の精度を改善するための無線移動端末の位置検出方法(特願2000−178772)を既に出願している。この位置検出方法においては、電界強度に基づいて無線移動端末と複数の基地局のそれぞれとの間の第1の距離を求めるとともに位置座標に基づいて第2の距離を求め、第1の距離と第2の距離との誤差に基づいて無線移動端末の位置を修正し、正しい位置を求めるようにしている。
【0008】
しかしながら、電界強度から第1の距離を求める場合に用いられる関係式に含まれる係数は、実際の電波の伝搬路上に存在する地物(地上妨害物)の状態に応じて変化する。特に、反射の影響を受けた電波を受信した場合には、電界強度と距離との関係が大きく変化する。このため、電界強度及び関係式から求められる第1の距離が正しいとは限らない。従って、位置検出の精度が低下する可能性がある。
【0009】
そこで、本発明は無線移動端末の位置検出方法において位置検出の精度を従来に比べて改善することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の無線移動端末の位置検出方法は、複数の基地局との間で無線通信が可能な無線移動端末の位置を測定するための無線移動端末の位置検出方法であって、複数の基地局から送出される電波のそれぞれの電界強度を無線移動端末の位置で測定し、前記無線移動端末が3以上の基地局からの電波を同時に受信できる場合に、前記無線移動端末の位置座標を暫定的に決定し、前記複数の基地局のそれぞれの位置座標と前記無線移動端末の位置座標との間の距離を第1の距離として算出し、電界強度と距離との関係を表す関係式に含まれる少なくとも1つの係数を、測定により得られた電界強度及び前記第1の距離に基づいて算出し、測定により得られた電界強度及び算出された前記係数を前記関係式に代入して、前記無線移動端末と複数の基地局のそれぞれとの間の距離を第2の距離として算出し、前記第1の距離及び第2の距離を利用して前記無線移動端末の位置座標を修正し、前記無線移動端末の位置座標を求めることを特徴とする。
【0011】
請求項1においては、無線移動端末の位置座標を暫定的に決定してから第1の距離第及び2の距離を求め、それらの情報を利用して無線移動端末の実際の位置に近づくように位置座標を修正する。第1の距離は、既知情報である各基地局の位置座標と前記無線移動端末の位置座標との間の距離として求められる。第2の距離は、測定により得られた電界強度を所定の関係式に代入することにより求められる。
【0012】
例えば、理想的な条件を想定し、無線移動端末の決定された位置座標が実際の位置と等しく、しかも電界強度から求められた第2の距離が正確であると仮定すれば、全ての基地局について第1の距離と第2の距離とは等しくなる。
実際には、最初に決定される無線移動端末の位置座標は不正確であり、しかも第2の距離が正確であるとは限らない。従って、第1の距離と第2の距離との間に誤差が生じる。そこで、例えば第1の距離と第2の距離との間の誤差が最小になるように無線移動端末の位置座標を修正する。その結果、無線移動端末の位置座標の誤差を小さくすることができる。
【0013】
しかしながら、前記関係式に含まれる係数は実際の電波の伝搬環境に応じて変化するので、その係数として予め定めた定数を用いると第2の距離に大きな誤差が生じることになる。
そこで、第2の距離を算出する前に、測定により得られた電界強度と前記第1の距離とを前記関係式に代入して前記係数を逆算する。この計算結果を前記関係式の係数として採用し、測定により得られた電界強度を関係式に代入して第2の距離を計算すれば、第2の距離を実際の電波の伝搬環境を考慮して比較的正確に求めることができる。
【0014】
請求項2は、請求項1の無線移動端末の位置検出方法において、前記第1の距離の算出及び第2の距離の算出が終了した後で、前記第1の距離と第2の距離との誤差を求め、それぞれの基地局について、前記誤差を所定の閾値と比較した結果に基づいて除外対象の基地局を決定し、除外対象の前記基地局を除外した後で、残りの基地局に関する前記第1の距離及び第2の距離を利用して前記無線移動端末の位置座標を修正し、前記無線移動端末の位置座標を求めることを特徴とする。
請求項2においては、誤差の大きい基地局を排除した後で無線移動端末の位置座標を最適化する。これにより、電波の反射の影響などによって大きな誤差が生じている基地局の影響を最小限に抑制し、より正確に無線移動端末の位置を求めることができる。
【0015】
請求項3は、請求項1の無線移動端末の位置検出方法において、前記係数を最初に算出する際には、最大の電界強度が測定された第1の基地局に関する電界強度及び前記第1の距離を用いて前記係数を算出し、前記第1の距離の算出及び第2の距離の算出が終了した後で、前記第1の距離と第2の距離との誤差を求め、それぞれの基地局について、前記誤差を所定の閾値と比較した結果に基づいて除外対象の基地局を決定し、除外対象の前記基地局を除外した後で、残りの基地局の数が3未満の場合には、前記第1の基地局に関する電界強度よりも小さい電界強度が測定された第2の基地局に関する電界強度及び前記第1の距離を用いて前記係数を再び算出し、算出された前記係数に基づいて前記第2の距離を修正してから前記除外対象の基地局を再び特定することを特徴とする。
【0016】
誤差の大きい基地局を除外した後の基地局数が3未満になる場合には、前記変数を求める際に基準として選択した第1の基地局からの電波が反射などの強い影響を受けている可能性がある。また、無線移動端末の位置を正確に検出するためには、3以上の基地局に関する情報を利用するのが望ましい。
そこで、請求項3においては、誤差が大きいとみなして特定の基地局を除外した結果、残りの基地局数が3未満になる場合には計算をやり直す。これにより、残りの基地局数を3以上にするとともに電波の反射などの影響を減らすことができ、正確な位置の検出が可能になる。
【0017】
初回の計算では、最大の電界強度が測定された第1の基地局に関する電界強度及び前記第1の距離を用いて前記係数を算出し、その結果を用いて第2の距離を求め誤差の大きい基地局を除外する。その結果、残りの基地局数が3未満になる場合には、前記第1の基地局に関する電界強度よりも小さい電界強度が測定された第2の基地局に関する電界強度を用いて前記係数を再び算出し、その結果を用いて第2の距離を求め、誤差が大きい除外対象の基地局を再び特定する。
【0018】
なお、計算を2回行っても残りの基地局数が3未満になる場合には、同様の計算を3回以上繰り返し行ってもよい。
請求項4は、請求項1の無線移動端末の位置検出方法において、前記第1の距離の算出及び第2の距離の算出が終了した後で、前記第1の距離と第2の距離との誤差を求め、それぞれの基地局について、前記誤差を所定の閾値と比較した結果に基づいて除外対象の基地局を決定し、除外対象の前記基地局を除外した後で、残りの基地局の数が3未満の場合には、前記閾値を修正して除外対象条件を緩め、前記第1の距離と第2の距離との誤差を修正された前記閾値と比較して除外対象の基地局の決定を再び行うことを特徴とする。
【0019】
請求項4においては、第1の距離と第2の距離との誤差を閾値と比較することにより除外対象の基地局を決定する。閾値としては定数を用いることができる。しかし、閾値の値の選定が適当でない場合には、除外した後の残りの基地局数が3未満になる可能性がある。無線移動端末の位置を正確に検出するためには、3以上の基地局に関する情報を利用するのが望ましい。
【0020】
そこで、請求項4では、除外した後の残りの基地局数が3未満になる場合には、残りの基地局数を3以上にするために閾値の値を変更し、除外対象の基地局の決定を再び行う。
請求項5は、請求項1の無線移動端末の位置検出方法において、利用する複数の基地局のそれぞれの位置座標の平均化により前記無線移動端末の暫定的な位置座標を決定することを特徴とする。
【0021】
請求項5においては、利用する複数の基地局で囲まれた領域の中心に近い位置が暫定的に無線移動端末の位置座標に決定される。
請求項6は、請求項1の無線移動端末の位置検出方法において、前記無線移動端末が利用する基地局毎に基地局識別符号を検出し、前記無線移動端末から所定の位置検出局に対して測定した各基地局の電界強度及び基地局識別符号を送信し、前記位置検出局が複数の基地局の電界強度及び基地局識別符号に基づいて前記無線移動端末の位置を検出することを特徴とする。
【0022】
請求項6においては、無線移動端末の送信する情報に基づいて位置検出局が無線移動端末の位置を検出する。実際に無線移動端末の位置を検出するためには、各基地局の存在する位置を特定する座標情報や送信出力を特定する情報が必要である。しかし、通信システムに含まれる基地局が変更される可能性もあるし、様々な情報を無線移動端末が管理すると無線移動端末の負担が大きくなる。請求項6によれば、無線移動端末に大きな負担を与えることなくその位置を検出することができる。
【0023】
請求項7は、請求項1の無線移動端末の位置検出方法において、前記無線移動端末の位置座標に関する計算を、その位置座標の変化が小さくなるまで繰り返し実行するとともに、2回目以降の計算処理においては、最後の計算処理で得られた位置座標を前記無線移動端末の位置座標の初期値として利用することを特徴とする。
【0024】
請求項7においては、計算処理を繰り返し行うのでより正確な位置を検出することができる。また、2回目以降の計算処理では最後に得られた位置座標を無線移動端末の位置座標の初期値として利用するので計算結果を徐々に収束させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明の無線移動端末の位置検出方法の1つの実施の形態について図1〜図3及び図5を参照して説明する。この形態は請求項1〜請求項6に対応する。
【0026】
図1はこの形態の位置検出手順を示すフローチャートである。図2はステップS26の処理の具体例を示すフローチャートである。図3は移動体通信システムの構成例を示すブロック図である。図5は無線移動端末と基地局の位置関係の例を示す平面図である。
この形態では、図3に示すような移動体通信システムを用いて無線移動端末10の位置を検出する場合を想定している。この例では、無線移動端末10はその周囲に存在する複数の基地局11(1),11(2),11(3),11(4),11(5)のそれぞれから到来する電波を受信できる。
【0027】
請求項7は、請求項1の無線移動端末の位置検出方法において、前記無線移動端末の位置座標を暫定的に決定した後で、前記第1の距離の算出、前記係数の算出、第2の距離の算出ならびに前記第1の距離及び第2の距離に基づく無線移動端末の位置座標の修正を含む計算処理を、位置座標の計算結果が収束するまで繰り返し実行するとともに、2回目以降の前記計算処理においては、最後の計算処理で得られた位置座標を前記無線移動端末の位置座標の初期値として利用することを特徴とする。
【0028】
多数の基地局(11(1),11(2),11(3)・・・)と接続された有線通信網12には、位置検出局13が接続されている。また、位置検出局13には基地局データベース14が備わっている。
基地局データベース14には、多数の基地局(11(1),11(2),11(3)・・・)のそれぞれについて、基地局ID,当該基地局の位置座標,送信出力などの情報が予め保持されている。
【0029】
この形態では位置検出局13を利用している。すなわち、無線移動端末10が検出した情報に基づいて位置検出局13が無線移動端末10の位置を検出する。位置検出の手順は図1に示すとおりである。図1において、ステップS11,S12は無線移動端末10の動作であり、ステップS13〜S26は位置検出局13の動作である。以下、図1の位置検出手順について説明する。
【0030】
ステップS11では、無線移動端末10は現在電波を受信可能な複数の基地局11のそれぞれについて、基地局IDを検出するとともに、受信した電波の電界強度E(i)を測定する。なお、ここで括弧内のiは基地局の区別を表している(以下の説明についても同様)。
ステップS12では、無線移動端末10は検出した複数の基地局11のそれぞれについて、基地局ID及び電界強度E(i)を通信可能ないずれか1つの基地局11を介して位置検出局13宛てに送信する。
【0031】
ステップS13では、位置検出局13は無線移動端末10から受信したそれぞれの基地局IDにより特定される基地局の情報を、基地局データベース14から取得する。
ステップS14では、位置検出局13は無線移動端末10の位置座標を暫定的に決定する。具体例として、ここでは無線移動端末10が受信した複数の基地局11の位置座標Q(i)(基地局データベース14から得られる情報)の平均値を位置座標Pの初期値として定める。
【0032】
ステップS15では、位置検出局13は無線移動端末10の位置座標Pと各基地局11の位置座標Q(i)とに基づいて、無線移動端末10と各基地局11(i)との間の水平面上の距離Rc(i)を求める。距離Rc(i)は次の第(1)式から求められる。
【数1】
次のステップS16〜S25の処理は、位置座標Pの修正に利用される情報から反射などの強い影響を受けた電波の情報を除外するために実施される。すなわち、利用可能な複数の基地局の情報のうち大きな計算誤差が生じる可能性の高い基地局を予め排除する。
【0033】
ステップS16では、カウンタjに初期値として1をプリセットする。このカウンタjは、後述する係数Kの算出の際に利用する基地局を特定するために利用される。
ステップS17では、誤差の大きさを識別するために用いられる閾値εtに初期値(定数)を割り当てる。
【0034】
ところで、無線移動端末10と基地局11との間の距離と無線移動端末10における受信電界強度Eとの関係は一般に次の第(2)式で近似的に表される。
【数2】
また、第(2)式を変形すると次の第(3)式が得られる。
【数3】
第(2)式における係数A,αとしては、一般に定数が採用される。これらの定数は、周波数や伝搬路上に存在する地物の状況を考慮して決定される。しかしながら、電波を受信する位置,受信点の周囲のビル等の配置状況,人通りの多寡などは状況に応じて変化するので、係数A,αとして定数を採用した場合には計算誤差が生じることになる。
【0035】
この計算誤差を減らすために、ステップS18では、ステップS11で測定された電界強度E及びステップS15で求められた距離Rcを用いて係数Kを逆算する。
【0036】
実際には、ステップS18ではカウンタjの値により特定される1つの基地局11を選択し、その基地局11に関する電界強度E(j)及び距離Rc(j)を用いて係数Kを求める。
また、ステップS18で選択する1つの基地局11については、この例では測定された電界強度E(i)の大きい順に決定する。すなわち、初回はカウンタjの値が1なので、最も大きい電界強度E(i)に対応する1つの基地局11を選択する。
【0037】
同様に、カウンタjの値が2の場合には、2番目に大きい電界強度E(i)に対応する1つの基地局11を選択する。カウンタjの値が3の場合には、3番目に大きい電界強度E(i)に対応する1つの基地局11を選択する。
ステップS18で実際に係数Kを求める場合には、係数K及びαのいずれか一方に定数を割り当てて前記第(3)式を計算すればよい。例えば、係数αに定数1.5を割り当てて、α,E(j),Rc(j)を第(3)式に代入すれば未知数の係数Kを求めることができる。
【0038】
なお、この例では1つの基地局11(j)の情報を利用して係数Kを求める場合を想定しているが、2つの基地局11に関するE(j),Rc(j)をそれぞれ第(3)式に代入すれば2つの未知数(K,α)を含む2つの式が得られるので、それらを連立方程式として構成し、連立方程式の解くことにより2つの未知数(K,α)を求めることもできる。
【0039】
次のステップS19では、前記第(3)式を用いて無線移動端末10と各基地局11(i)との間の距離Re(i)をそれぞれ求める。すなわち、第(3)式のEに各基地局11(i)に関して測定された電界強度E(i)を代入し、第(3)式のRとして距離Re(i)を求める。また、ステップS18で求められた係数K,αを採用して計算を実施する。
【0040】
ステップS18で求められた係数K,αには、実際の電界強度受信環境における電波の伝搬状態が反映されている。このような係数K,αを用いてステップS19で距離Re(i)を計算するので、距離Re(i)に含まれる計算誤差を比較的小さくすることができる。
仮に、位置座標Pが実際の無線移動端末10の現在位置と等しく、しかもステップS19で求められた距離Re(i)が正しい理想的な状態であれば、ステップS15の距離Rc(i)とステップS18の距離Re(i)とは等しくなる。
【0041】
しかし、通常は位置座標Pが実際の無線移動端末10の位置とは異なり、しかもステップS19の計算で計算誤差が生じるためRc(i)とRe(i)との間に違いが生じる。そこで、ここでは各基地局11(i)に関する誤差ε(i)を次の第(4)式で表す。
【数4】
無線移動端末10の受信した電波が反射等の影響を受けておらず、かつステップS19における距離Re(i)の計算誤差が小さければ、第(4)式の誤差ε(i)も小さくなる。
【0042】
図1のステップS20では、誤差ε(i)を第(4)式を用いて基地局11(i)毎に計算する。
ステップS21では、基地局11(i)毎に誤差ε(i)を閾値εtと比較する。そして、(ε(i)>εt)の場合にはその基地局11(i)からの電波は反射の影響が大きいとみなし、次のステップS22で該当する基地局11(i)の情報を計算の対象から除外する。
【0043】
位置座標Pを計算するために、例えば三角測量などの計算を行う場合には、3つ以上の基地局に関する情報が必要になる。そこで、ステップS22で除外を行った後に残る基地局の数が3以上になるように処理する。
ステップS23では、残りの基地局の数を3と比較する。残りの基地局の数が3以上ならステップS26に進み、3未満ならステップS24に進む。
【0044】
残りの基地局の数が3未満になる場合の原因の1つとしては、閾値εtが小さすぎることが考えられる。そこで、ステップS24では微小値Δεを閾値εtに加算して閾値εtを更新する。すなわち、ステップS21における判定の条件を緩和する。そして、ステップS21の処理に戻る。この場合、前回のステップS22で除外した基地局を元に戻し、除外対象の基地局を特定するための処理をやり直す。
【0045】
閾値εtの値が不適切である場合には、ステップS24で閾値εtを大きくして処理をやり直すことにより、残りの基地局の数を3以上にすることが可能である。しかし、ステップS18で選択したj番目の基地局11(j)の電波が基準としてふさわしくない(大きな反射の影響を受けている)場合には、誤差ε(i)が大きいため閾値εtを大きくしても残りの基地局の数を3以上にすることができない場合がある。
【0046】
そこで、ステップS24で更新後の閾値εtが予め定めたその上限値εtmax以上になった場合には、ステップS24からS25に進み、カウンタjの値を更新してからステップS17に戻る。
カウンタjの値を更新することにより、ステップS18で係数Kを算出する際に利用する基地局11(j)が変更される。すなわち、2回目にステップS18を実行する場合には、2番目に大きい電界強度E(j)に対応する基地局11(j)の情報が選択される。
【0047】
従って、反射の影響を受けている電波以外の基準としてふさわしい基地局11(j)の電波に基づいて係数Kを算出することができる。
ステップS26においては、3以上の基地局に関する有効な情報を利用することができるので、例えば三角測量などの方法を用いて無線移動端末10の位置座標Pを求めることができる。
【0048】
この例では、図2に示す手順でステップS26の処理を実現している。
距離Rc(i)と距離Re(i)とが等しい場合には、図5に示すように位置座標Pを中心として半径が各距離Re(i)と等しい同心円を描くと、いずれかの円の円周上に基地局11が存在することになる。実際には、距離Rc(i)と距離Re(i)とが異なり、位置座標Pも正しくないため図5に示すように各円周上からずれた位置に基地局11が存在する。
【0049】
位置座標Pが実際の無線移動端末10の位置に近い場合には、前記第(4)式の誤差ε(i)も小さくなる。そこで、位置座標Pを最適化するために用いる目的関数f(P)をここでは次式で表す。
【数5】
但し、nは利用する基地局11の数である。
【0050】
第(5)式の目的関数f(P)を最小にするように位置座標Pを修正すれば、位置座標Pを最適化することができる。つまり、より正確な無線移動端末10の位置を求めることができる。
図2のステップS30では、現在の位置座標Pについて目的関数f(P)を計算する。
【0051】
ステップS31では、目的関数f(P)が小さくなる方向に向かって、位置座標Pを微小距離だけ移動して位置座標Pを更新する。
ステップS32では、更新された位置座標Pについて距離Rc(i)を再び計算する。
ステップS33では、ステップS32で求められた距離Rc(i)について目的関数f(P)を再び計算する。
【0052】
ステップS31の位置座標Pの更新によってステップS33の目的関数f(P)が所定以上変化した場合には、位置座標Pの最適化の余地がまだ残されているのでステップS31に戻りステップS31〜S33の処理を繰り返す。目的関数f(P)がほとんど変化しなくなった場合には、位置座標Pの最適化が終了したとみなして処理を終了する。
【0053】
(第2の実施の形態)
本発明の無線移動端末の位置検出方法のもう1つの実施の形態について、図4を参照して説明する。この形態は請求項7に対応する。
この形態は第1の実施の形態の変形例であり、位置検出手順が図4のように変更された以外は第1の実施の形態と同様である。第1の実施の形態と同一の部分については、以下の説明を省略する。
【0054】
図4において、ステップS41は図1のS15〜S26と同じ処理である。また、図4のステップS11〜S14は図1のS11〜S14と同じ処理である。図4の処理には、ステップS40及びS42〜S45が追加されている。
図1の処理を1回実行するだけでは正確な位置座標Pを算出できない場合があるため、図4の処理においては、位置座標Pの計算結果が収束するまでステップS41の処理が繰り返し実行されるようになっている。n回目の処理で得られた位置座標がP(n)で表されている。
【0055】
ステップS42では、今回の計算で得られた位置座標P(n)と前回求めた位置座標P(n-1)とを比較する。両者の差異が比較的大きい場合には、計算結果が収束していないとみなしてステップS43に進む。
ステップS43では今回の計算結果である位置座標P(n)を保存する。次のステップS44では、今回の計算結果である位置座標P(n)を次回の計算処理(S41)における位置座標Pの初期値に定める。
【0056】
ステップS41の処理を繰り返すことにより計算結果(P(n))の変化が徐々に小さくなりより正しい座標に収束する。その場合にはP(n)とP(n-1)との差がほとんどなくなるのでステップS42を通って処理を終了する。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば受信電界強度と距離との関係を表す関係式の係数(K)を実際に受信した電界強度及び第1の距離に基づいて計算するので、測定位置における実際の電波環境が前記係数に反映される。このため、第2の距離に関する計算誤差が小さくなり、無線移動端末の位置を高い精度で検出できる。
【0058】
また、第1の距離と第2の距離との相対誤差を考慮して不適当な基地局の情報を除外してから計算を行うことにより、電波の反射などの影響を低減し、より正確に無線移動端末の位置を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の位置検出手順を示すフローチャートである。
【図2】ステップS26の処理の具体例を示すフローチャートである。
【図3】移動体通信システムの構成例を示すブロック図である。
【図4】第2の実施の形態の位置検出手順を示すフローチャートである。
【図5】無線移動端末と基地局の位置関係の例を示す平面図である。
【図6】従来例の位置検出方法を示す平面図である。
【符号の説明】
10 無線移動端末
11 基地局
12 有線通信網
13 位置検出局
14 基地局データベース
Claims (7)
- 複数の基地局との間で無線通信が可能な無線移動端末の位置を測定するための無線移動端末の位置検出方法であって、
複数の基地局から送出される電波のそれぞれの電界強度を無線移動端末の位置で測定し、
前記無線移動端末が3以上の基地局からの電波を同時に受信できる場合に、
前記無線移動端末の位置座標を暫定的に決定し、
前記複数の基地局のそれぞれの位置座標と前記無線移動端末の位置座標との間の距離を第1の距離として算出し、
電界強度と距離との関係を表す関係式に含まれる少なくとも1つの係数を、測定により得られた電界強度及び前記第1の距離に基づいて算出し、
測定により得られた電界強度及び算出された前記係数を前記関係式に代入して、前記無線移動端末と複数の基地局のそれぞれとの間の距離を第2の距離として算出し、
前記第1の距離及び第2の距離を利用して前記無線移動端末の位置座標を修正し、前記無線移動端末の位置座標を求める
ことを特徴とする無線移動端末の位置検出方法。 - 請求項1の無線移動端末の位置検出方法において、
前記第1の距離の算出及び第2の距離の算出が終了した後で、前記第1の距離と第2の距離との誤差を求め、
それぞれの基地局について、前記誤差を所定の閾値と比較した結果に基づいて除外対象の基地局を決定し、
除外対象の前記基地局を除外した後で、残りの基地局に関する前記第1の距離及び第2の距離を利用して前記無線移動端末の位置座標を修正し、前記無線移動端末の位置座標を求めることを特徴とする無線移動端末の位置検出方法。 - 請求項1の無線移動端末の位置検出方法において、
前記係数を最初に算出する際には、最大の電界強度が測定された第1の基地局に関する電界強度及び前記第1の距離を用いて前記係数を算出し、
前記第1の距離の算出及び第2の距離の算出が終了した後で、前記第1の距離と第2の距離との誤差を求め、
それぞれの基地局について、前記誤差を所定の閾値と比較した結果に基づいて除外対象の基地局を決定し、
除外対象の前記基地局を除外した後で、残りの基地局の数が3未満の場合には、前記第1の基地局に関する電界強度よりも小さい電界強度が測定された第2の基地局に関する電界強度及び前記第1の距離を用いて前記係数を再び算出し、
算出された前記係数に基づいて前記第2の距離を修正してから前記除外対象の基地局を再び特定する
ことを特徴とする無線移動端末の位置検出方法。 - 請求項1の無線移動端末の位置検出方法において、
前記第1の距離の算出及び第2の距離の算出が終了した後で、前記第1の距離と第2の距離との誤差を求め、
それぞれの基地局について、前記誤差を所定の閾値と比較した結果に基づいて除外対象の基地局を決定し、
除外対象の前記基地局を除外した後で、残りの基地局の数が3未満の場合には、前記閾値を修正して除外対象条件を緩め、前記第1の距離と第2の距離との誤差を修正された前記閾値と比較して除外対象の基地局の決定を再び行う
ことを特徴とする無線移動端末の位置検出方法。 - 請求項1の無線移動端末の位置検出方法において、利用する複数の基地局のそれぞれの位置座標の平均化により前記無線移動端末の暫定的な位置座標を決定することを特徴とする無線移動端末の位置検出方法。
- 請求項1の無線移動端末の位置検出方法において、
前記無線移動端末が利用する基地局毎に基地局識別符号を検出し、
前記無線移動端末から所定の位置検出局に対して測定した各基地局の電界強度及び基地局識別符号を送信し、
前記位置検出局が複数の基地局の電界強度及び基地局識別符号に基づいて前記無線移動端末の位置を検出する
ことを特徴とする無線移動端末の位置検出方法。 - 請求項1の無線移動端末の位置検出方法において、
前記無線移動端末の位置座標を暫定的に決定した後で、
前記第1の距離の算出、前記係数の算出、第2の距離の算出ならびに前記第1の距離及び第2の距離に基づく無線移動端末の位置座標の修正を含む計算処理を、位置座標の計算結果が収束するまで繰り返し実行するとともに、2回目以降の前記計算処理においては、最後の計算処理で得られた位置座標を前記無線移動端末の位置座標の初期値として利用することを特徴とする無線移動端末の位置検出方法。
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