JP3776040B2 - 作業機の集草構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行機体の後部に、該走行機体に装備した集草ダクトで案内された刈草を受け入れる集草容器を装備するとともに、該集草容器に、前記刈草を前記集草容器に向けて搬送する搬送風を集草容器外に排出する多数の排気孔を形成してある作業機の集草構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のような作業機の集草構造においては、刈草とともに集草容器内に流入する搬送風を、集草容器に形成された多数の排気孔から集草容器外に排出することで、集草容器への集草をスムーズに行えるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来技術によると、搬送風によって刈草とともに多量の塵埃が搬送される場合には、その多量の塵埃が、集草容器に形成した多数の排気孔から搬送風とともに排出されて、そのまま大気中に飛散するようになることから、機体の進行方向や風向きなどによっては、多数の排気孔から排出された塵埃が運転部に達して作業環境を悪化させる不具合が生じ易くなっていた。
【0004】
本発明の目的は、集草容器に形成した多数の排気孔から排出される塵埃に起因した作業環境の悪化を防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕
上記目的を達成するため、本発明のうちの請求項1記載の発明では、走行機体の後部に、該走行機体に装備した集草ダクトで案内された刈草を受け入れる集草容器を装備するとともに、該集草容器に、前記刈草を前記集草容器に向けて搬送する搬送風を集草容器外に排出する多数の排気孔を形成してある作業機の集草構造において、前記排気孔を集草容器の天井壁、左右の横側壁及び後壁に形成するとともに、前記排気孔から排出された前記搬送風の流動経路を前記集草容器の前記天井壁、左右の横側壁及び後壁との間に形成する状態に前記集草容器に対して外囲装着可能な天井壁、左右の横側壁、後壁及び底壁並びに無 孔状態の底壁を備えた導風ケースを設けるとともに、該導風ケースにおける左右の横側壁及び後壁のうちのいずれかの下端部又はそれら全ての下端部に、前記搬送風を導風ケース外に横向き乃至は後ろ向きに排出する排気口を形成した。
【0006】
〔作用〕
上記請求項1記載の発明によると、導風ケースを集草容器に外囲装着すれば、刈草とともに集草容器内に流入した搬送風は、集草容器の天井壁、左右の横側壁及び後壁に形成された多数の排気孔から集草容器外に流出した後、集草容器の天井壁、左右の横側壁及び後壁と導風ケースとの間に形成された流動経路を流動し、導風ケースの左右の横側壁や後壁の下端部に形成された排気口から導風ケース外に横向き乃至は後ろ向きに流出するようになる。
【0007】
これによって、多量の塵埃が刈草とともに搬送風に乗って搬送される場合であっても、多量の塵埃は、搬送風とともに集草容器の天井壁、左右の横側壁及び後壁に形成された多数の排気孔から排出された後、集草容器の天井壁、左右の横側壁及び後壁と導風ケースとの間に形成された流動経路を流下して導風ケースの左右の横側壁や後壁の下端部に形成した排気口から横向き乃至は後ろ向きに大気中に排出されるようになることから、塵埃が多数の排気孔から大気中に排出される場合に比較して、排出された塵埃が運転部に達して作業環境を悪化させる不具合の発生を効果的に抑制することができるようになる。
【0008】
又、搬送風は、集草容器と導風ケースとの間の流動経路を介して導風ケースの排気口から、集草容器の多数の排気孔から大気中に直接排出される場合と同様にスムーズに大気中に排出されることから、集草容器への集草に悪影響を及ぼすこともない。
【0009】
更に、集草容器の前記天井壁、左右の横側壁及び後壁と導風ケースとの間の流動経路を搬送風が流下することで、集草容器内においても搬送風が下方向きの指向性を持つようになって、集草容器内での刈草や塵埃の舞上がりを抑制するようになることから、各排気孔からの塵埃の流出を抑制できる一方で搬送風の流出をよりスムーズに行えるようになり、もって、集草容器から排出される塵埃に起因した作業環境の悪化をより効果的に抑制できるとともに集草容器への集草をより効率良く行えるようになる。
【0010】
しかも、導風ケースを集草容器の補強部材に有効利用すれば、強度の低下を招くことなく集草容器の軽量化を図れるようになる。
【0011】
〔効果〕
従って、集草構造全体としての軽量化を強度の低下を招くことなく行えるようにしながら、集草容器に形成した多数の排気孔から排出される塵埃に起因した作業環境の悪化を効果的に防止できる上に、集草効率の向上を図れるようになった。
【0012】
〔構成〕
本発明のうちの請求項2記載の発明では、上記請求項1記載の発明において、集草容器の天井壁及び左右の横側壁と導風ケースとの間に形成される前記流動経路における、集草容器の前端縁と導風ケースの前端縁との間に形成される開口を閉塞する閉塞用フランジを設けた。
【0013】
〔作用〕
上記請求項2記載の発明によると、集草容器の天井壁及び左右の横側壁と導風ケースとの間に形成される流動経路における、集草容器の前端縁と導風ケースの前端縁との間に形成される開口を閉塞する閉塞用フランジを設けたので、塵埃が前方の走行機体側に排出されることが抑制される。
【0014】
〔効果〕
従って、排出された塵埃が運転部に達して作業環境を悪化させる不具合の発生を効果的に抑制することができるようになる。
【0015】
〔構成〕
本発明のうちの請求項3記載の発明では、上記請求項1または2記載の発明において、前記導風ケースを樹脂材で構成した。
【0016】
〔作用〕
上記請求項3記載の発明によると、導風ケースを板金材で構成する場合に比較して軽量にすることができるとともに集草容器に対する導風ケースの着脱が行い易くなる。
【0017】
〔効果〕
従って、導風ケースの軽量化並びに導風ケースの着脱作業性の向上を図れるようになった。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1には草刈機の全体側面が示されており、この草刈機は、走行機体1の前部に配備された前輪として機能する左右一対のキャスター式の転輪2と、走行機体1の後部に配備された後輪として機能する左右一対の駆動輪3との間に、モーア4を昇降操作可能に装備したミッドマウント形式に構成されている。
【0019】
図1〜4に示すように、走行機体1は、運転座席5がモーア4の上方に位置するように配備され、その運転座席5の左右に変速レバー6が配設され、運転座席5の後方となる機体後部上方の左右中間部位にエンジン7が搭載され、このエンジン7からの動力が、振動に起因した伝動軸心のズレを許容するボールジョイント8を介して、エンジン7の前下方に配設されたミッションケース9の入力軸10に伝達され、ミッションケース9内において、入力軸10から3枚の平歯車11を介して動力分配機構12に伝達され、この動力分配機構12からの走行用の動力が、一対のベベルギヤ13及び左右向きの中継軸14などを介して左右のHST(静油圧式無段変速装置)15に分配伝達され、左右の各HST15による変速後の動力が、左右の各車軸ケース16内に装備された減速機構17を介して左右の対応する駆動輪3に伝達されるように構成されている。
【0020】
つまり、走行機体1は、エンジン7からの動力が左右の対応するHST15を介して左右の各駆動輪3に独立伝達されており、左右のHST15に対応して連係された左右の変速レバー6を操作して、左右の各HST15を独立変速操作することで、左右の両HST15を同じ変速状態に操作して左右の駆動輪3を等速駆動させる直進状態と、左右のHST15を異なる変速状態に操作して左右の駆動輪3を差動させる旋回状態とに走行状態を切り換えられるようになっている。尚、HST15は、前後進切り換え可能に構成されていることから、旋回状態としては、左右の駆動輪3が同方向に駆動される緩旋回状態、左右いずれか一方の駆動輪3が駆動停止されるピボット旋回状態、及び、左右の駆動輪3が逆方向に駆動されるスピン旋回状態の現出が可能となっている。
【0021】
図1、図2及び図4に示すように、動力分配機構12には、作業用の動力を断続する多板式の作業クラッチ18が装備され、作業クラッチ18を経由した作業用の動力が、前後向きの第1伝動軸19及び機体前部の前部ケース20内に装備された一対の平歯車21などを介して動力取出軸22に伝達され、この動力取出軸22の後端部から、一対のボールジョイント23及び前後向きの第2伝動軸24を介してモーア4の入力軸25に伝達されるように構成されている。
【0022】
尚、動力取出軸22は、その前端部からも動力を取り出すことができるようになっており、この動力取出軸22の前端部を利用することで、図示は省略するが、走行機体1の前方などに装備される補助作業装置への伝動を容易に行えるようになっている。そして例えば、その補助作業装置を、モーア4よりも刈幅の狭い補助モーアとした場合には、モーア4の刈幅よりも狭い立木間などに対しては、その補助モーアを進入させることで、それらの狭い箇所での草刈り作業を容易に行うことができるようになり、又、モーア4の横側方に位置して刈幅を拡張させる補助モーアとした場合には、広い作業地での草刈り作業効率の向上を図れるようになる。
【0023】
モーア4は、ハウジング26内に草刈り用の左右一対のブレード27を縦向きの支軸28周りに回転可能に装備し、その入力軸25に伝達された作業用の動力が、一対のベベルギヤ29を介して一方の支軸28に伝達され、その一方の支軸28からベルト式伝動機構30を介して他方の支軸28に伝達されることで、左右のブレード27が、それらの回転軌跡の一部が重複する状態で、かつ、その重複箇所では互いに後方に向かう状態に、逆向き等速回転駆動されるように構成されており、この回転駆動によって草類の刈り取りを行うとともに、この回転駆動で生起される搬送風によってハウジング26の後部左右中央に形成された図外の排出口から後方に向けて刈草を排出搬送するようになっている。
【0024】
図1及び図2に示すように、ハウジング26の排出口から排出された刈草は、その排出口に接続された集草ダクト31によって、走行機体1の後部に装備された集草容器32に案内されるようになっている。
【0025】
図1〜4に示すように、左右のHST15及び減速機構17は、走行機体1の左右中央に配設された動力分配機構12を挟んだ左右の対称位置に振り分け配置されており、これによって、動力分配機構12と左右のHST15及び減速機構17は、左右中央下部に空間33を有する門形を形成するようになっている。又、左右の減速機構17は、対応するHST15の機体外方側に連結配備されるようになっており、これによって、比較的大きい空間33を確保できるようになっている。そして、その空間33の左右中央を通るように集草ダクト31が配設されている。
【0026】
つまり、重量のある左右のHST15及び減速機構17を左右に対称配置し、それらの間に形成された空間33の左右中央を通るように中空軽量の集草ダクト31を配設することから、草刈機全体としての左右バランスを向上させることができるとともに、モーア4から排出された刈草を集草容器32内に片寄りなく収集することができるようになっている。しかも、左右の減速機構17を対応するHST15の機体外方側に配置したことで、他物との接触に起因した比較的高価な各HST15の破損を各減速機構17によって効果的に抑制することができ、又、比較的大きい空間33を確保できることから、集草ダクト31の配設がより簡単に行えるようになり、更に、左右の駆動輪3間の距離を大きくすることができて、草刈機全体としての安定性の向上を図れるようになっている。
【0027】
図2〜4に示すように、左右の各HST15の機体内方側には、対応するHST15の出力軸34に制動作用することで対応する駆動輪3を制動する湿式ブレーキ35が装備されており、これら左右の湿式ブレーキ35は、走行機体1の右前部に配設された単一のブレーキペダル36に連係されている。
【0028】
つまり、左右の各HST15の機体内方側に湿式ブレーキ35を装備したことで、他物との接触に起因した湿式ブレーキ35の破損を効果的に抑制することができ、又、左右の湿式ブレーキ35を単一のブレーキペダル36に連係したことで、そのブレーキペダル36の踏み込み操作によって左右の両湿式ブレーキ35を同時に制動作用させることができて、機体を振れなく制動させることができるようになっている。
【0029】
ちなみに、図1、図2及び図4に示す符号37は、ミッションケース9の入力軸10から動力分配機構12にわたる3枚の平歯車11のうちの中間の平歯車11と一体回転する中間軸38の回転に伴って駆動されるギヤポンプである。
【0030】
図1及び図5に示すように、集草容器32は、走行機体1の後部に連結された左右一対のブラケット39によって後端部が支持された集草ダクト31に対して連通接続可能な支持枠40に、その上部に回動自在に装備された左右向きの支軸41を介してその支軸41周りに上下揺動可能に連結され、又、支持枠40に装備された油圧シリンダ42が、支軸41に連結された揺動リンク43を支軸41周りに揺動操作することで、その前端に形成された開口が支持枠40に連通接続される前向きの集草姿勢と、その開口が地面に面する下方向きの排草姿勢とに切り換えられるようになっている。
【0031】
支持枠40は、走行機体1に立設された転倒保護フレーム44の左右上端部から支持枠40の対応する側壁下部にわたってそれぞれ平行4連リンクを形成するように架設された上下一対の揺動アーム45と、転倒保護フレーム44と左下側の揺動アーム45とにわたって架設された油圧シリンダ46によって構成された昇降リンク機構47を介して走行機体1に連結されており、油圧シリンダ46の作動で、集草ダクト31に連通する状態で左右のブラケット39で受け止められる集草位置と、その集草位置よりも上方で集草ダクト31から大きく離間する排草位置とにわたって、集草容器32とともに昇降操作されるようになっている。
【0032】
つまり、この草刈機は、集草容器32が集草ダクト31から大きく離れた高い排草位置で集草姿勢と排草姿勢とに姿勢切り換え操作されるハイダンプ式に構成されている。
【0033】
図1、図5及び図6に示すように、集草容器32は、基枠フレーム48に、パンチングメタルからなる天井壁49と左右の横側壁50と後壁51(図9参照)、及び、無孔の薄鋼板からなる底壁52を連結することで、その天井壁49、左右の両横側壁50、及び後壁51のそれぞれに多数の排気孔53を有するように構成されており、これによって、刈草とともに集草容器32内に流入する搬送風を多数の排気孔53から集草容器32外に排出することができて、集草容器32への集草をスムーズに行えるようになっている。
【0034】
ところで、上述したように集草容器32に多数の排気孔53を形成すると、搬送風によって刈草とともに多量の塵埃が搬送される場合には、その多量の塵埃が、搬送風とともに多数の排気孔53から集草容器32外に排出されて、そのまま大気中に飛散するようになることから、機体の進行方向や風向きなどによっては、多数の排気孔53から排出された塵埃が搭乗運転部54に達して作業環境を悪化させる不具合が生じるようになる。
【0035】
そこで、図6〜図9に示すように、この草刈機には、多数の排気孔53から排出された搬送風の流動経路55を集草容器32との間に形成する状態に集草容器32に対して外囲装着可能な導風ケース56が備えられている。
【0036】
導風ケース56は、コの字状に屈曲形成された第1樹脂板57に、左右一対の第2樹脂板58を接着することで、天井壁59、左右の横側壁60、後壁61、及び底壁62を有するように形成された軽量の樹脂製で、その天井壁59の前部内面側には、集草容器32における基枠フレーム48の前上部に支持枠40に対する連結用として装備された左右一対の各連結アーム63から左右向きに突設された係合ピン64に係合可能な係合部材65が連結されており、この係合部材65を左右の係合ピン64に係合し、その天井壁59の後部を、基枠フレーム48の後上部に第1スペーサ66を介して連結し、その後壁61を、基枠フレーム48の後部にアーチ状の第2スペーサ67を介して連結し、その底壁62を基枠フレーム48の底部に直結することで、その天井壁59と集草容器32の天井壁49との間、その左右の各横側壁50と集草容器32の左右の横側壁60との間、及び、その後壁51と集草容器32の後壁61との間のそれぞれに、搬送風の流動経路55を形成する状態に、集草容器32に対して後方から外囲装着できるようになっている。
【0037】
そして、この装着状態では、基枠フレーム48の左右の連結アーム63にわたる縦壁部68と、基枠フレーム48の前部左右両側縁から外方に向けて延出された左右のフランジ部69によって、集草容器32の前端縁と導風ケース56の前端縁との間に形成される開口が閉塞されるようになっている。
上記縦壁部68及び左右のフランジ部69を前記開口を閉塞する閉塞用フランジと総称する。
【0038】
又、導風ケース56は、集草容器32が集草位置に位置する状態では、その下半部が運転座席5よりも下方に位置するようになっており、その左右の各横側壁60の下端部には、流動経路55を流動する搬送風を導風ケース56外に排出する3つの排気口70が形成されている。
【0039】
以上の構成から、集草容器32に導風ケース56を外囲装着すれば、刈草とともに集草容器32内に流入した搬送風は、多数の排気孔53から集草容器32外に流出した後、集草容器32と導風ケース56との間に形成された流動経路55を流動し、導風ケース56における左右の横側壁60の下端部に形成された排気口70から導風ケース56外に流出するようになり、これによって、多量の塵埃が刈草とともに搬送風に乗って搬送される場合であっても、その多量の塵埃は、搬送風とともに多数の排気孔53から排出された後、流動経路55を流下して下方の各排気口70から大気中に排出されるようになり、もって、塵埃が多数の排気孔53から直接大気中に排出される場合に比較して、排出された塵埃が搭乗運転部54に達して作業環境を悪化させる不具合の発生を効果的に抑制できるようになっている。
【0040】
又、集草容器32と導風ケース56との間の流動経路55を搬送風が流下することで、集草容器32内においても搬送風が下方向きの指向性を持つようになって、集草容器32内での刈草や塵埃の舞上がりが抑制されるようになり、これによって、各排気孔53からの塵埃の流出を抑制できる一方で搬送風の流出をよりスムーズに行えるようになり、もって、集草容器32から排出される塵埃に起因した作業環境の悪化をより効果的に抑制できるとともに集草容器32への集草をより効率良く行えるようになっている。
【0041】
尚、図6〜図9に示す符号71は、導風ケース56の天井壁59に装備された前後向きの左右一対の把手であり、又、符号72は、導風ケース56の後壁61に装備された左右向きの把手であり、これらの把手71,72を使用することによって、軽量の樹脂製とすることで集草容器32に対する着脱の容易化が図られた導風ケース56の着脱作業性の向上を更に図れるようになっている。
【0042】
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)作業機としては、草刈り作業時に作業地に放置された刈草を収集する集草専用のスイーパなどであってよく、又、走行機体1の前部にモーア4を装備したフロントモーア形式の草刈機などであってもよい。
(2)図10に示すように、作業機としては、集草容器32が集草ダクト31の直後方に位置する低い集草位置で集草姿勢と排草姿勢とに姿勢切り換え操作されるローダンプ式に構成されたものであってもよい。尚、図10には、走行機体1に連結した左右のブラケット39に、集草容器32と油圧シリンダ42とを備えた支持枠40を、昇降リンク機構47を介さずに直結することでローダンプ式に構成された草刈機の集草容器32に、導風ケース56を外囲装着したものが例示されている。
(3)導風ケース56としては、その後壁61の下端部に、流動経路55を流動する搬送風を導風ケース56外に排出する排気口70が形成されたものであってもよく、又、その左右の横側壁60と後壁61の各下端部に、流動経路55を流動する搬送風を導風ケース56外に排出する排気口70が形成されたものであってもよい。尚、排気口70の形状や数量は種々の変更が可能である。
(4)導風ケース56を薄鋼板からなる板金製としてもよい。
(5)導風ケース56を、天井壁49、左右の横側壁50、及び後壁51に軽量の布網などが採用された集草容器32に外囲装着するようにして、集草構造全体としての軽量化を図りながら、ブレード27で弾き飛ばされて布網などを突き破った小石などがそのまま後方に飛び出す虞を未然に回避できるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 草刈機の全体側面図
【図2】 草刈機の要部の平面図
【図3】 草刈機の要部の背面図
【図4】 草刈機の伝動系統図
【図5】 排草状態を示す要部の側面図
【図6】 集草容器と導風ケースの構成を示す斜視図
【図7】 集草容器に導風ケースを外嵌装着した草刈機の全体側面図
【図8】 集草容器に導風ケースを外嵌装着した状態を示す縦断側面図
【図9】 集草容器に導風ケースを外嵌装着した状態を示す縦断背面図
【図10】 ローダンプ式の集草容器に導風ケースを外嵌装着した別実施形態を示す草刈機の全体側面図
【符号の説明】
1 走行機体
31 集草ダクト
32 集草容器
53 排気孔
55 流動経路
56 導風ケース
60 横側壁
61 後壁
70 排気口

Claims (3)

  1. 走行機体の後部に、該走行機体に装備した集草ダクトで案内された刈草を受け入れる集草容器を装備するとともに、該集草容器に、前記刈草を前記集草容器に向けて搬送する搬送風を集草容器外に排出する多数の排気孔を形成してある作業機の集草構造であって、
    前記排気孔を集草容器の天井壁、左右の横側壁及び後壁に形成するとともに、前記排気孔から排出された前記搬送風の流動経路を前記集草容器の前記天井壁、左右の横側壁及び後壁との間に形成する状態に前記集草容器に対して外囲装着可能な導風ケースを設けるとともに、該導風ケースにおける左右の横側壁及び後壁のうちのいずれかの下端部又はそれら全ての下端部に、前記搬送風を導風ケース外に横向き乃至は後ろ向きに排出する排気口を形成してある作業機の集草構造。
  2. 集草容器の天井壁及び左右の横側壁と導風ケースとの間に形成される前記流動経路における、集草容器の前端縁と導風ケースの前端縁との間に形成される開口を閉塞する閉塞用フランジを設けてある請求項1記載の作業機の集草構造。
  3. 前記導風ケースを樹脂材で構成してある請求項1または2記載の作業機の集草構造。
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