JP3786617B2 - 作業機のモーア昇降構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行機体にリンク機構を介してミッドマウントモーアを吊下げ支持してある作業機のモーア昇降構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ミッドマウントモーアを走行機体に吊下げ支持するに、走行機体より左右一対の揺動リンクを前後に二対配置し、四本の揺動リンクで平行四連リンクを構成してモーアを昇降可能に構成していた(例えば特開2001−275440号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような構成を採る場合には、モーアが走行機体に対して昇降するにつれて、モーアが走行機体に対する前後方向においても相対移動することになり、前後車輪に囲まれた走行機体下方の懐空間を広く採る必要があるとともに、走行機体に設けてある原動部より動力を伝達するのに、伝動系にその移動に合わせて上下方向と前後方向との両方向での移動を吸収するために、伸縮する構造を大きく採る必要があり、伝動構造を構築する困難さがあった。
一方、昇降作動によっても前後方向への移動量を小さくしようとすると、勢い、揺動リンクのリンク長さを長く採って、同じ昇降量を得るために揺動リンクの揺動角度を小さくする必要があるが、それでは揺動リンクの取付スペース等に不都合ができ、採用しにくい対応策ではあった。
【0004】
そこで、このような課題を解決するものとして、つぎのような構造のものが提案されている。つまり、図8に示すように、リンク機構Bを、走行機体1に取り付けてある四連リンク機構Aと、四連リンク機構Aの前後揺動リンク54,56における夫々の遊端部に揺動自在に取付けた補助リンク57,58とで構成し、前記前後補助リンク57, 58の遊端部にモーアケース26を吊下げ連結するとともに、前記モーアケース26と前記走行機体1とに亘って、前記四連リンク機構Aに対する前記補助リンク57, 58の姿勢を規制する姿勢規制リンク59を架設した構成が提案された。
【0005】
上記構成のものは、四連リンク機構Aとモーアケース26との間に補助リンク57,58を介在させることによって、四連リンク機構Aによってモーアケース26を昇降させるとともに、補助リンク57,58が四連リンク機構Aの揺動リンク54,56に対して相対揺動することが可能である。したがって、例えば、図8に示すように、二点鎖線の位置に揺動リンク54,56を上昇作動させた場合に、補助リンク57,58の姿勢は、揺動上昇した揺動リンク54,56の遊端e,aと、その揺動リンク54,56の揺動上昇によって連動して揺動作動する姿勢規制リンク59によって姿勢が規制されているモーアケース26との連結位置によってきまることになる。そうすると、補助リンク57,58の姿勢は揺動リンク54,56との角度がθ1からθ2へと変化することになる。
【0006】
このように四連リンク機構Aの昇降作動によっても補助リンク57,58が姿勢変更する構成によって、モーアケース26は略垂直方向に上下動することになり、モーアケース26は走行機体前後方向へ移動することが抑えられる。
上記のようにしてモーアケース26の昇降位置が決まると、姿勢規制リンク59によって補助リンク57,58の四連リンク機構Aに対する姿勢変更が規制されるので、モーアケース26の吊下げ姿勢が規制される。
【0007】
以上のような構成のものはモーアケース26の昇降作動においては良好な機能を発揮するものであるが、メインテナンス作業時においてやや不都合があった。
つまり、姿勢規制リンク59がモーアケース26に連結されているために、メインテナンス作業の為にモーアケース26を取り外す際には、補助リンク57,58とモーアケース26との連結点c,d、及び、モーアケース26と姿勢規制リンク59との連結点b、に対して着脱作業を必要として、着脱作業部位が多数箇所に亘るために、作業の煩雑さが伴ってやりにくい面があった。
【0008】
本発明の目的は、四連リンク機構と補助リンクとの組み合わせによる良さを維持しながら、さらに、モーアケースの着脱作業を行い易くする作業機のモーア昇降構造を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕 請求項1に係る発明の特徴構成は、操向前輪と駆動後輪との間の走行機体に、リンク機構を介してミッドマウントモーアを吊下げ支持するとともに、前記リンク機構を、走行機体に取り付けてある四連リンク機構と、前記四連リンク機構の揺動リンクにおける夫々の遊端部に揺動自在に取付けた補助リンクとで構成し、かつ、前記揺動リンクの走行機体側の揺動支点位置よりも揺動リンクの遊端側が機体後方側に位置する状態で上下揺動自在に取り付けてあり、前記前後補助リンクの遊端部にモーアケースを吊下げ連結するとともに、前記補助リンクと、その補助リンクのモーアへの連結点よりも機体後方側箇所の走行機体とに亘って、前記四連リンク機構に対する前記補助リンクの姿勢を規制する姿勢規制リンクを架設してある点にあり、その作用効果は次の通りである。
【0010】
〔作用〕
上記構成のものは、図6及び図7に示すように、四連リンク機構Aとモーアケース26との間に前後補助リンク57,58を介在させることによって、四連リンク機構Aによってモーアケース26を昇降させるとともに、前後補助リンク57,58が四連リンク機構Aの前後揺動リンク54,56に対して相対揺動することが可能である。そして、後補助リンク58の遊端部dに姿勢規制リンク59の遊端部bが連結してあるので、姿勢規制リンク59の揺動範囲に規制されて後補助リンク58の姿勢がきまる。つまり、例えば、図7に示すように、二点鎖線の位置に前後揺動リンク54,56を上昇作動させた場合に、後補助リンク58の姿勢は、揺動上昇した揺動リンク56の遊端部aと、その揺動リンク56の揺動上昇によって連動して揺動作動する姿勢規制リンク59の遊端部bとを結ぶ線に規制される。そうすると、後補助リンク58の姿勢は後揺動リンク56との角度がθ1からθ2へと変化する姿勢に変化することになる。
【0011】
このように、後補助リンク58が姿勢規制リンク59によって姿勢が規制され、このことがモーアケース26を介して繋がっている前補助リンク57にも規制の効果が及び、前後補助リンク57,58は四連リンク機構Aによって設定された姿勢に規制され、モーアケース26は所定の吊下げ姿勢になる。
つまり、前後補助リンク57,58とモーアケース26との連結点c、dは、略垂直に上方に変位することになるので、モーアケース26は水平姿勢を維持した状態で上昇する。
【0012】
そして、モーアケース26を取り外してメインテナンス作業等を行う場合は、モーアケース26と前後補助リンク57,58との連結を解除するだけでよく、姿勢規制リンク59と後補助リンク58との連係を解除する必要がない。
【0013】
〔効果〕
従って、モーアケースの昇降作動にあたってモーアケースのリンクとの連係を解除する操作が容易迅速に行えるようになり、作業性を向上させることができた。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1には草刈機の全体側面が示されており、この草刈機は、走行機体1の前部に配備された前輪として機能する左右一対のキャスター式の転輪2と、走行機体1の後部に配備された後輪として機能する左右一対の駆動輪3との間に、モーア4を昇降操作可能に装備したミッドマウント形式に構成されている。
【0015】
図1〜4に示すように、走行機体1は、運転座席5がモーア4の上方に位置するように配備され、その運転座席5の左右に変速レバー6が配設され、運転座席5の後方となる機体後部上方の左右中間部位にエンジン7が搭載され、このエンジン7からの動力が、振動に起因した伝動軸心のズレを許容するボールジョイント8を介して、エンジン7の前下方に配設されたミッションケース9の入力軸10に伝達され、ミッションケース9内において、入力軸10から3枚の平歯車11を介して動力分配機構12に伝達され、この動力分配機構12からの走行用の動力が、一対のベベルギヤ13及び左右向きの中継軸14などを介して左右のHST(静油圧式無段変速装置)15に分配伝達され、左右の各HST15による変速後の動力が、左右の各車軸ケース16内に装備された減速機構17を介して左右の対応する駆動輪3に伝達されるように構成されている。
【0016】
つまり、走行機体1は、エンジン7からの動力が左右の対応するHST15を介して左右の各駆動輪3に独立伝達されており、左右のHST15に対応して連係された左右の変速レバー6を操作して、左右の各HST15を独立変速操作することで、左右の両HST15を同じ変速状態に操作して左右の駆動輪3を等速駆動させる直進状態と、左右のHST15を異なる変速状態に操作して左右の駆動輪3を差動させる旋回状態とに走行状態を切り換えられるようになっている。
【0017】
尚、HST15は、前後進切り換え可能に構成されていることから、旋回状態としては、左右の駆動輪3が同方向に駆動される緩旋回状態、左右いずれか一方の駆動輪3が駆動停止されるピボット旋回状態、及び、左右の駆動輪3が逆方向に駆動されるスピン旋回状態の現出が可能となっている。
【0018】
図1、図2及び図4に示すように、動力分配機構12には、作業用の動力を断続する多板式の作業クラッチ18が装備され、作業クラッチ18を経由した作業用の動力が、前後向きの第1伝動軸19及び機体前部の前部ケース20内に装備された一対の平歯車21などを介して動力取出軸22に伝達され、この動力取出軸22の後端部から、一対のユニバーサルジョイント23及び前後向きの第2伝動軸24を介してモーア4の入力軸25に伝達されるように構成されている。
【0019】
尚、動力取出軸22は、その前端部からも動力を取り出すことができるようになっており、この動力取出軸22の前端部を利用することで、図示は省略するが、走行機体1の前方などに装備される補助作業装置への伝動を容易に行えるようになっている。そして例えば、その補助作業装置を、モーア4よりも刈幅の狭い補助モーアとした場合には、モーア4の刈幅よりも狭い立木間などに対しては、その補助モーアを進入させることで、それらの狭い箇所での草刈り作業を容易に行うことができるようになり、又、モーア4の横側方に位置して刈幅を拡張させる補助モーアとした場合には、広い作業地での草刈り作業効率の向上を図れるようになる。
【0020】
モーア4は、モーアケース26内に草刈り用の左右一対のブレード27を縦向きの支軸28周りに回転可能に装備し、その入力軸25に伝達された作業用の動力が、一対のベベルギヤ29を介して一方の支軸28に伝達され、その一方の支軸28からベルト式伝動機構30を介して他方の支軸28に伝達されることで、左右のブレード27が、それらの回転軌跡の一部が重複する状態で、かつ、その重複箇所では互いに後方に向かう状態に、逆向き等速回転駆動されるように構成されており、この回転駆動によって草類の刈り取りを行うとともに、この回転駆動で生起される搬送風によってモーアケース26の後部左右中央に形成された図外の排出口から後方に向けて刈草を排出搬送するようになっている。
【0021】
図1及び図2に示すように、モーアケース26の排出口から排出された刈草は、その排出口に接続された集草ダクト31によって、走行機体1の後部に装備された集草容器32に案内されるようになっている。
【0022】
図1〜4に示すように、左右のHST15及び減速機構17は、走行機体1の左右中央に配設された動力分配機構12を挟んだ左右の対称位置に振り分け配置されており、これによって、動力分配機構12と左右のHST15及び減速機構17は、左右中央下部に空間33を有する門形を形成するようになっている。又、左右の減速機構17は、対応するHST15の機体外方側に連結配備されるようになっており、これによって、比較的大きい空間33を確保できるようになっている。そして、その空間33の左右中央を通るように集草ダクト31が配設されている。
【0023】
つまり、重量のある左右のHST15及び減速機構17を左右に対称配置し、それらの間に形成された空間33の左右中央を通るように中空軽量の集草ダクト31を配設することから、草刈機全体としての左右バランスを向上させることができるとともに、モーア4から排出された刈草を集草容器32内に片寄りなく収集することができるようになっている。しかも、左右の減速機構17を対応するHST15の機体外方側に配置したことで、他物との接触に起因した比較的高価な各HST15の破損を各減速機構17によって効果的に抑制することができ、又、比較的大きい空間33を確保できることから、集草ダクト31の配設がより簡単に行えるようになり、更に、左右の駆動輪3間の距離を大きくすることができて、草刈機全体としての安定性の向上を図れるようになっている。
【0024】
図2〜4に示すように、左右の各HST15の機体内方側には、対応するHST15の出力軸34に制動作用することで対応する駆動輪3を制動する湿式ブレーキ35が装備されており、これら左右の湿式ブレーキ35は、走行機体1の右前部に配設された単一のブレーキペダル36に連係されている。
【0025】
つまり、左右の各HST15の機体内方側に湿式ブレーキ35を装備したことで、他物との接触に起因した湿式ブレーキ35の破損を効果的に抑制することができ、又、左右の湿式ブレーキ35を単一のブレーキペダル36に連係したことで、そのブレーキペダル36の踏み込み操作によって左右の両湿式ブレーキ35を同時に制動作用させることができて、機体を振れなく制動させることができるようになっている。
【0026】
ちなみに、図1、図2及び図4に示す符号37は、ミッションケース9の入力軸10から動力分配機構12にわたる3枚の平歯車11のうちの中間の平歯車11と一体回転する中間軸38の回転に伴って駆動されるギヤポンプである。
【0027】
図1に示すように、集草容器32は、走行機体1の後部に連結された左右一対のブラケット39によって後端部が支持された集草ダクト31との連通接続を可能にする連通口40が形成された前壁部41に、容器本体42を、前壁部41の上部に回動自在に配備された左右向きの支軸43を介してその支軸43周りの上下揺動で、容器本体42の前端に形成した開口が前壁部41で閉塞される前向きの集草姿勢と、その開口が地面に面して開放される下向きの排草姿勢とに姿勢切り換え可能に連結し、前壁部41と支軸43に連結された揺動リンク44とにわたって、容器本体42を支軸43周りに姿勢切り換え操作する油圧シリンダ45を架設することによって構成されている。
【0028】
図1に示すように、集草容器32の前壁部41は、走行機体1に立設された転倒保護フレーム46の左右上端部から前壁部41の対応する側壁下部にわたってそれぞれ平行4連リンクを形成するように架設された上下一対の揺動アーム47と、転倒保護フレーム46と左下側の揺動アーム47とにわたって架設された油圧シリンダ48によって構成された昇降リンク機構49を介して走行機体1に連結されており、この連結構造によって、集草容器32を、油圧シリンダ48の作動で、集草ダクト31に連なる集草位置と、その集草位置よりも上方で集草ダクト31から大きく離間する排草位置とにわたって昇降させることができるようになっている。
【0029】
次に、ミッドマウントモーア4の昇降構造について説明する。図5〜図7に示すように、左右機体フレーム1A,1Aに亘って回転操作軸50を支持するとともに、回転操作軸50の両軸端に左右の前連動リンク51,51を取付固定してある。左右機体フレーム1A,1Aの後端部には、夫々、左右の後連動リンク52,52が軸支してあり、左右の前後連動リンク51,52は、夫々、左右に配置した連動ロッド53,53を介して連動連結されている。
【0030】
図5〜図7に示すように、左右機体フレーム1A,1Aに亘って架設された回転操作軸50の左右中央位置付近には、ベルクランク式の前揺動リンク54を取付けてあり、この前揺動リンク54の一端に連接した単胴式油圧シリンダ55により、前揺動リンク54を揺動駆動するようにしてある。左右機体フレーム1A,1Aの後端部に取付けた後連動リンク52,52対しては、一体揺動可能に後揺動リンク56を連動連結し、単一の前揺動リンク54と左右に配置された前後連動リンク51,52、左右後揺動リンク56とで左右の平行四連リンク機構A、Aを構成してある。
【0031】
図5及び図7に示すように、前揺動リンク54の遊端部eに対しては前補助リンク57が揺動自在に連結してあり、左右後揺動リンク56,56の遊端部aには夫々左右の後補助リンク58,58が揺動自在に連結してあり、さらに、前後の補助リンク57,58をモーアケース26に揺動可能に連結して、モーア4を3点式に吊下げ可能に構成してある。
後揺動リンク56と後補助リンク58との連結部位近傍でその後揺動リンク56の連結部に、機体フレーム1Aに対して揺動自在に支持された姿勢規制リンク59の遊端を、相対揺動自在に連結している。ここに、四連リンク機構Aと前後補助リンク57,58とでリンク機構Bを構成する。
【0032】
以上のような構成により、図6に示す位置まで油圧シリンダ55を伸張駆動すると、四連リンク機構Aが作動して、前後の揺動リンク54,56によって補助リンク57,58が引き上げられて、モーアケース26が引き上げられる。この場合に、前補助リンク57は前揺動リンク54に対して自由に相対揺動して吊上げられる。これに対して、後補助リンク58は、後揺動リンク58に対しては自由に揺動する状態に連係されているが、その後補助リンク58に対して姿勢規制リンク59が連係されているので、その規制をうけて、図示する揺動角度θ1がθ2と窄まるように揺動する。つまり、後補助リンク58は、後揺動リンク56の遊端aと、姿勢規制リンク59の遊端bによって決められた姿勢に規制される。
【0033】
このように、後補助リンク58が姿勢規制リンク59によって姿勢が規制され、このことがモーアケース26を介して繋がっている前補助リンク57にも規制の効果が及び、前後補助リンク57,58は四連リンク機構Aによって設定された姿勢に規制され、モーアケース26は所定の吊下げ姿勢になる。
つまり、前後補助リンク57,58とモーアケース26との連結点c、dは、略垂直に上方に変位することになるので、モーアケース26は水平姿勢を維持した状態で上昇する。
【0034】
各前後補助リンク57,58と前後揺動リンク54,56との連結点の構造は、次のようになっている。図5及び図6に示すように、前後補助リンク57,58に長孔57A、58Aが形成してあり、この長孔57A、58Aは上端より開口している。そして、その開口位置に調節用のビス57B、58Bが装着してあり、長孔57A、58Aに係合している前後揺動リンク54,56から延出された連係ピン54A、56Aの長孔内を動き得る上端位置を設定するように構成してある。
尚、図中60は、モーア4が障害物を乗り上げるための、転輪である。
【0035】
〔別実施形態〕
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)作業機としては、芝刈機或いは草刈機などであってもよい。
(2)四連リンク機構Aを構成する前揺動リンク57としては、後揺動リンク58と同様に左右に一対ある構成のものでもよい。
(3)モーアケース26を昇降させる機構としては、油圧シリンダ55に代えて人為的操作具を設けてもよい。
(4) 姿勢規制リンク59を連係する対象としては、前補助リンク57に設定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】草刈機の全体側面図
【図2】草刈機の要部の平面図
【図3】草刈機の要部の背面図
【図4】草刈機の伝動系統図
【図5】ミッドマウントモーアを吊下げ支持するリンク機構を示す側面図
【図6】図5における状態よりモーアを吊上げた状態を示す側面図
【図7】リンク機構の作動状態を示す構成図
【図8】従来のリンク機構の作動状態を示す構成図
【符号の説明】
1 走行機体
4 ミッドマウントモーア
26 モーアケース
54,56 揺動リンク
57,58 補助リンク
59 姿勢規制リンク
A 四連リンク
B リンク機構

Claims (1)

  1. 操向前輪と駆動後輪との間の走行機体に、リンク機構を介してミッドマウントモーアを吊下げ支持するとともに、
    前記リンク機構を、走行機体に取り付けてある四連リンク機構と、前記四連リンク機構の揺動リンクにおける夫々の遊端部に揺動自在に取付けた補助リンクとで構成し、かつ、前記揺動リンクの走行機体側の揺動支点位置よりも揺動リンクの遊端側が機体後方側に位置する状態で上下揺動自在に取り付けてあり、
    前記前後補助リンクの遊端部にモーアケースを吊下げ連結するとともに、前記補助リンクと、その補助リンクのモーアへの連結点よりも機体後方側箇所の走行機体とに亘って、前記四連リンク機構に対する前記補助リンクの姿勢を規制する姿勢規制リンクを架設してある作業機のモーア昇降構造。
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