JP7317697B2 - 作業機 - Google Patents

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本発明は、作業機に関する。
作業機には、走行機体の前方または後方に位置する対地作業装置が備えられ、対地作業装置を昇降操作可能な状態で走行機体に支持するよう構成されたものがある。
この種の作業機としては、たとえば特許文献1に示される草刈機がある。当該草刈機では、走行機体としての自走機体の前方に、対地作業装置としての草刈装置が設けられている。草刈装置を昇降操作可能な状態で自走機体に連結するリンク機構が備えられている。
特開平4-200312号公報
従来の場合、草刈装置を駆動する油圧モータが草刈装置に備えられ、油圧モータのみならず、油圧モータの動力を刈刃に伝達する歯車などによって草刈装置の重量が重くなる。
このように、走行機体の前方または後方に位置する対地作業装置の重量が重くなると、対地作業装置の重量と走行機体の重量とがバランスするように、走行機体の重量を重くせねばならず、作業機全体の重量が重くなる。
本発明は、対地作業装置の重量化を抑制できる作業機を提供する。
本発明による作業機は、
走行機体と、前記走行機体の前方又は後方に位置する対地作業装置と、前記走行機体と前記対地作業装置とにわたって設けられ、前記走行機体に対する前記対地作業装置の昇降操作が可能な状態で前記対地作業装置を前記走行機体に連結する連結機構と、前記走行機体から前記対地作業装置に動力を伝達する動力伝達機構と、が備えられ、前記連結機構は、前記走行機体から前記対地作業装置に向けて上下揺動可能に延びる支持フレームと、前記対地作業装置に備えられ、前記支持フレームの遊端部に支持される連結フレーム部と、前記支持フレームを前記走行機体に対して揺動操作する昇降シリンダと、を有し、前記動力伝達機構は、前記遊端部に支持された中継伝動ケースと、前記走行機体に設けられた出力軸から前記中継伝動ケースに向けて機体前後方向に沿う状態で延ばされ、前記出力軸の動力を前記中継伝動ケースに入力する回転伝動軸と、前記中継伝動ケースの出力を前記対地作業装置の入力軸に伝達する伝動機構部と、を有し、前記中継伝動ケースに、前記中継伝動ケースから機体横外向きに突設された中継出力軸が備えられ、前記対地作業装置の前記入力軸は、前記対地作業装置の横側部に設けられ、前記伝動機構部に、前記中継出力軸から機体横外向きに機体左右方向に沿う状態で延びる第2回転伝動軸と、前記対地作業装置の横側方において、前記第2回転伝動軸から前記入力軸に向けて機体前後方向に沿う状態で延ばされて前記第2回転伝動軸の動力を前記入力軸に伝達する伝動部と、が備えられ、前記支持フレームは、前記走行機体から上下揺動可能に延びる揺動アームを有し、前記昇降シリンダは、前記揺動アームと前記走行機体とにわたって連結されており、前記回転伝動軸における前記出力軸側の端部、及び、前記回転伝動軸における前記中継伝動ケース側の端部に、自在継手部が備えられ、機体側面において、前記揺動アームの前記走行機体に対する揺動軸芯と、前記回転伝動軸における前記出力軸側の端部に備えられた前記自在継手部の回転中心とが、機体左右方向に沿う方向の同一の線上に位置し、前記連結フレーム部は、前記走行機体の前後方向に沿う方向に延びるローリング軸芯を揺動支点にしてローリング可能な状態で前記遊端部に支持され、前記中継伝動ケースは、前記連結フレーム部に形成された開口を挿通する状態で前記遊端部に支持され、前記開口は、前記連結フレーム部が前記遊端部に対してローリングするときの前記中継伝動ケースと前記連結フレーム部との接当を回避する大きさに設定されている
本構成によると、支持フレームを走行機体に対して昇降操作して対地作業装置を昇降させる際、中継伝動ケースが支持フレームの遊端部と共に昇降し、回転伝動軸が揺動アームの走行機体に対する揺動軸芯と同一の線上に位置する自在継手部の回転中心を揺動支点にして上下揺動し、支持フレームが回転伝動軸による抵抗を受けないで昇降して地作業装置がスムーズに昇降するので、回転伝動軸、中継伝動ケース及び伝動機構部を設けて対地作業装置に走行機体から動力伝達することができ、対地作業装置に動力源を備えなくて済み、対地作業装置の重量化を抑制できる。
本発明においては、
前記走行機体に備えられて前記昇降シリンダを支持するシリンダ支持部は、前記走行機体に備えられて前記揺動アームを支持するアーム支持部よりも上方に備えられ、前記昇降シリンダは、前記揺動アームに近づく部位ほど低く位置する傾斜状態で設けられていると好適である。
本構成によると、昇降シリンダを揺動アームよりも高い箇所に位置させることできるので、地面から上がる塵埃を昇降シリンダに付き難くできる。
本発明においては、
前記対地作業装置は、草刈装置であると好適である。
本構成によると、草刈装置の重量化を抑制できるので、草刈装置を接地させつつ草刈りを行う際、接地荷重があまり重くならないように抑制しつつできる。
草刈機の全体を示す右側面図である。 草刈機の全体を示す平面図である。 連結機構、及び、縦断状態の草刈装置を示す右側面図である。 分解状態の連結機構、及び、分解状態の動力伝達機構を示す斜視図である。 下係脱部及び上係脱部を示す後面図である。 下係脱部を示す側面図である。 ローリング支持部、ローリングロック機構及びローリングガイドを示す正面図である。 動力伝達機構を示す平面図である。
以下、本発明の一例である実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、草刈機(「作業機」の一例)の走行機体に関し、図1,2,4に示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、図1,4に示される矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」、図2,4に示される矢印Lの方向を「機体左方」、矢印Rの方向を「機体右方」とする。
〔草刈機の全体の構成〕
図1,2に示されるように、草刈機は、左右一対のクローラ式の走行装置1が装備された走行機体2、走行機体2の前方に位置する対地作業装置としての草刈装置10を備えている。草刈装置10と走行機体2とにわたり、草刈装置10の昇降操作などを可能にする状態で草刈装置10を走行機体2に連結する連結機構Kが設けられている。走行機体2は、左右の走行装置1の間に形成された原動部3を有している。原動部3には、エンジン4、エンジン4の前方に設けられたミッション5が備えられている。エンジン4及びミッション5は、カバー6によって上方から覆われている。エンジン4の動力がミッション5に入力されて走行用動力及び作業用動力に変速され、走行用動力が左右の走行装置1に向けて出力され、作業用動力が草刈装置10に向けて出力される。走行機体2には、走行装置1及び草刈装置10の操作を行う制御装置(図示せず)が搭載されている。制御装置は、無線操縦装置(図示せず)からの制御指令を受信し、受信した制御指令に基づいて走行機体2の操縦等の操作、走行装置1の駆動、停止等の操作、草刈装置10の駆動、停止等の操作を行うように構成されている。草刈機は、無線操縦装置による遠隔操作が可能になっている。草刈機は、いわゆるラジコン草刈機である。
〔草刈装置の構成〕
草刈装置10は、図1,2,3に示されるように、刈刃ハウジング11を備えている。
刈刃ハウジング11の内部に、走行機体2の横幅方向に沿う方向に延びる支軸12aを有する刈刃12が設けられている。刈刃12は、支軸12aの外周部に取付けられた複数のナイフ刃(図せず)を有している。草刈装置10は、いわゆるフレールモアに構成されている。
図1,2に示されるように、刈刃ハウジング11の両横端部の下方に、刈刃12による草刈りの刈高さを設定する接地ソリ13が設けられている。接地ソリ13の後端部が支軸13aを介して刈刃ハウジング11に支持されている。接地ソリ13の前端部が刈高さ調節杆14を介して刈刃ハウジング11に支持されている。刈高さ調節杆14の刈刃ハウジング11に対する連結位置を変更することにより、接地ソリ13が支軸13aを揺動支点にして刈刃ハウジング11に対して上下揺動して接地ソリ13における接地点の刈刃ハウジング11に対する高さが変化し、草刈の刈高さを調整できる。
図3に示されるように、刈刃ハウジング11の後下部が、刈刃ハウジング11の後方に位置する板状の連結フレーム部40の下部に支軸11aを介して支持されている。図1,2,3に示されるように、刈刃ハウジング11の上部に備えられた第1調節杆支持部11bと、連結フレーム部40の上部に備えられた調節杆支持部41とにわたり、伸縮調節可能な取付角調節杆16が連結されている。取付角調節杆16を伸縮調節することにより、刈刃ハウジング11が支軸11aを揺動支点にして連結フレーム部40に対して上下揺動し、連結フレーム部40に対する刈刃ハウジング11の取付角を変更できる。
図1,2,3に示されるように、刈刃12を前方から覆うシート状の覆い部材17が刈刃ハウジング11の前部に形成された支持部18の前部から吊り下げられている。支持部18は、刈刃ハウジング11に上下揺動可能に支持されている。支持部18に備えられた調節杆支持部18aと、刈刃ハウジング11に備えられた第2節杆支持部11cとにわたり、伸縮調節可能な昇降調節杆19が連結されている。昇降調節杆19を伸縮調節することにより、支持部18が上下揺動し、覆い部材17を昇降調節できる。
〔連結機構の構成〕
連結機構Kは、草刈装置10の昇降操作、草刈装置10の脱着、及び、草刈装置10のローリングを可能にする状態で草刈装置10を走行機体2に連結するように構成されている。具体的には、連結機構Kは、図1,2,3,4に示されるように、支持フレーム20、中継フレーム30、及び、連結フレーム部40を有している。
図1,2,3に示されるように、走行機体2の前部に左右一対の支柱フレーム7が備えられている。
支持フレーム20は、図4に示されるように、左右一対の揺動アーム21、及び、左右の揺動アーム21の前端部を連結する連結枠22を有している。左右の支柱フレーム7の下部に、アーム支持部7aが形成されている。図2,3に示されるように、左の揺動アーム21の後端部が左の支柱フレーム7のアーム支持部7aに支軸23を介して支持されている。右の揺動アーム21の後端部が右の支柱フレーム7のアーム支持部7aに支軸23を介して支持されている。左右の揺動アーム21は、支軸23の軸芯Pを揺動支点にして上下揺動可能な状態で支柱フレーム7から前向きに延びている。
図4に示されるように、左右の支柱フレーム7の上部にシリンダ支持部7bが形成され、左右の揺動アーム21の前後方向での中間部にシリンダ支持部21aが形成されている。図2,3に示されるように、左の揺動アーム21のシリンダ支持部21aと、左の支柱フレーム7のシリンダ支持部7bとに、左の揺動アーム21を昇降操作する左の昇降シリンダ24が連結されている。右の揺動アーム21のシリンダ支持部7bと、右の支柱フレーム7のシリンダ支持部7bとに、右の揺動アーム21を昇降操作する右の昇降シリンダ24が連結されている。左右の支柱フレーム7において、シリンダ支持部7bは、アーム支持部7aよりも上方に備えられている。左右の昇降シリンダ24は、揺動アーム21に近づく部位ほど低く位置する前下がりの傾斜状態で設けられている。左右の昇降シリンダ24は、油圧シリンダによって構成されている。
支持フレーム20は、走行機体2に対して軸芯Pを揺動支点にして上下揺動可能な状態で走行機体2から草刈装置10に向けて延び、左右の昇降シリンダ24の伸縮作動によって昇降操作される。
中継フレーム30は、図4に示されるように、機体前後方向視で下向きに開口するU字状に形成された外枠部31と、板状の内部材32、とを有している。内部材32は、図3に示されるように、外枠部31の内部に位置する状態で外枠部31に連結される。中継フレーム30は、図1,2,3に示されるように、支持フレーム20の前部に連結されるようになっている。中継フレーム30は、支持フレーム20のうちの連結フレーム部40が連結される遊端部を形成する。
図5に示されるように、中継フレーム30の下部と支持フレーム20の前下部とにわたり、支持フレーム20に対する中継フレーム30の脱着を可能にする左右一対の下係脱部50が設けられている。中継フレーム30の上部と支持フレーム20の上部とにわたり、支持フレーム20に対する中継フレーム30の脱着を可能にする上係脱部60が設けられている。下係脱部50及び上係脱部60は、草刈装置10を中継フレーム30と支持フレーム20との間で脱着することを可能にする。
具体的には、左右の下係脱部50は、図5,6に示されるように、中継フレーム30における外枠部31の下部から内向きに突設された連結ピン51と、支持フレーム20における揺動アーム21の前端部に支軸52を介して揺動可能に支持された連結フック53と、を有している。支持フレーム20における連結枠22にスプリング連結部54が形成されている。スプリング連結部54にスプリング55の一端側が連結され、スプリング55の他端側が連結フック53に連結されている。スプリング55と連結フック53との連結は、図5,6に示されるように、連結フック53に連結された連動部材56における横端部56aにスプリング55が連結されることによって行われている。
揺動アーム21の前端部に形成された切欠き部21bに連結ピン51が係入され、連結フック53が支軸52を揺動支点にして揺動操作されて連結フック53の遊端部が連結ピン51に係合されると、連結フック53が連結状態になる。左右の下係脱部50は、連結フック53が連結状態になることにより、中継フレーム30の下部と支持フレーム20の前下部とを連結するように連結状態になる。連結フック53が連結状態になると、連結フック53の揺動によってスプリング55が連結フック53を連結状態に付勢する状態になり、下係脱部50は、連結状態に維持される。
連結フック53の遊端部が連結ピン51から離脱されると、連結フック53が連結解除状態になる。左右の下係脱部50は、連結フック53が連結解除状態になることにより、中継フレーム30の下部と支持フレーム20の前下部との連結を解除するように連結解除状態になる。連結フック53が連結解除状態になると、連結フック53の揺動によってスプリング55が連結フック53を連結解除状態に付勢する状態になり、下係脱部50は、連結解除状態に維持される。
図5に示されるように、左の下係脱部50における連結フック53の遊端部と、右の下係脱部50における連結フック53の遊端部とにわたって連動部材56が連結され、左右の連結フック53が同じ揺動方向に揺動するように連動部材56によって連動連結されている。連動部材56は、左の連結フック53から内向きに延びる左の横端部56aと、右の連結フック53から内向きに延びる右の横端部56aと、左右の横端部56aよりも上方に位置して後述する中継入力軸91aを上方に迂回する中間部56bと、中間部56bを左右の横端部56aに連動連結する縦連結部56cと、を有している。中間部56bは、中継入力軸91aの上方を機体左右方向に沿う状態で通っている。
連動部材56における中間部56bが昇降操作されることにより、操作力が連動部材56によって左右の連結フック53に伝達され、左右の連結フック53が連動して連結状態と連結解除状態とに切り換え操作される。中間部56bが左右の連結フック53を連動させて切り換え操作する操作具になる。
上係脱部60は、図5に示されるように、支持フレーム20における連結枠22の上部に備えられた支持部61と、中継フレーム30における外枠部31に備えられた左右一対の連結部62と、を有している。
上係脱部60は、支持部61が左右の連結部62の間に入り、支持部61を両横側から挟む状態になった左右の連結部62と、支持部61とにわたって脱着可能な連結ピン63が装着されることにより、中継フレーム30の上部と支持フレーム20の前上部とを連結するように連結状態になる。上係脱部60は、連結ピン63が抜き外されることにより、中継フレーム30の上部と支持フレーム20の前上部との連結を解除するように連結解除状態になる。
連結フレーム部40は、図3に示されるように、刈刃ハウジング11に連結された状態で草刈装置10の後部に備えられている。連結フレーム部40と刈刃ハウジング11との連結は、支軸11a及び取付角調節杆16によって行われている。
図3,7に示されるように、連結フレーム部40と中継フレーム30とにわたり、ローリング支持部70が設けられている。ローリング支持部70は、連結フレーム部40が走行機体2の前後方向に沿う方向に延びるローリング軸芯Xを揺動支点にして中継フレーム30に対して揺動することを可能にし、草刈装置10のローリングを可能にする。
具体的には、ローリング支持部70は、図3,4,7に示されるように、中継フレーム30における内部材32から前向きに突設されたローリング支軸71と、ローリング支軸71に相対回転可能に外嵌する状態で連結フレーム部40に備えられたボス部72と、によって構成されている。
図7に示されるように、ローリング支持部70の両横側方に、連結フレーム部40のローリングを案内するローリングガイド73が設けられている。左右のローリングガイド73は、図4,7に示されるように、連結フレーム部40に形成されたガイド穴74と、ガイド穴74に係入する状態で中継フレーム30における内部材32から前向きに突設されたガイドピン75、とによって構成されている。
草刈装置10における左横側の重量と右横側の重量とがバランスする場合、刈刃ハウジング11あるいは連結フレーム部40の左横側を引き上げ付勢するスプリング、及び、刈刃ハウジング11あるいは連結フレーム部40の右横側を引き上げ付勢するスプリングを備えると、左右のスプリングによって草刈装置10をローリングでの中立姿勢に付勢できて好適である。草刈装置10における右横側が左横側よりも重い場合、刈刃ハウジング11あるいは連結フレーム部40の右横側を引き上げ付勢するスプリングのみを備えるだけで、草刈装置10における左横側が右横側よりも重い場合、刈刃ハウジング11あるいは連結フレーム部40の左横側を引き上げ付勢するスプリングのみを備えるだけで、草刈装置10をローリングでの中立姿勢に付勢できる。
図7に示されるように、連結フレーム部40と中継フレーム30とにわたり、ローリングロック機構80が設けられている。ローリングロック機構80は、中継フレーム30の上方から操作し易いように、連結フレーム部40の上部と中継フレーム30の上部とにわたって設けられている。
具体的には、ローリングロック機構80は、図7に示されるように、中継フレーム30における内部材32に支軸81を介して揺動可能に支持されるローリングフック82と、連結フレーム部40に形成された切欠き部83と、を有している。ローリングフック82の遊端部に、ローリングフック82を揺動操作する棒状の操作具84が備えられている。
ローリングフック82が支軸81を揺動支点にして揺動操作されてローリングフック82の先端部が切欠き部83に係入されると、ローリングフック82がロック姿勢になる。
ローリングロック機構80は、ローリングフック82がロック姿勢になることにより、連結フレーム部40のローリングを規制するようにロック状態になる。この場合、中継フレーム30における外枠部31に備えられたスプリング支持部85と操作具84とに連結されたスプリング86がローリングフック82の揺動によってローリングフック82をロック姿勢に付勢する状態になり、ローリングロック機構80は、スプリング86によってロック状態に維持される。
ローリングフック82の先端部が切欠き部83から抜き出されると、ローリングフック82がロック解除姿勢になる。ローリングロック機構80は、ローリングフック82がロック解除姿勢になることにより、連結フレーム部40のローリングを許容するようにロック解除状態になる。この場合、スプリング86がローリングフック82の揺動によってローリングフック82をロック解除姿勢に付勢する状態になり、ローリングロック機構80は、スプリング86によってロック解除状態に維持される。
〔動力伝達機構〕
図2,8に示されるように、走行機体2には、ミッション5の前部から前向きに突設された出力軸90が設けられている。出力軸90は、走行機体2の前後方向に沿う状態で設けられている。エンジン4からミッション5に入力されて作業用動力に変速された動力が出力軸90から出力される。
走行機体2から草刈装置10に動力を伝達する動力伝達機構Mには、図8に示されるように、支持フレーム20の遊端部としての中継フレーム30に支持された中継伝動ケース91が備えられている。図4に示されるように、中継フレーム30における内部材32のうち、ローリング支持部70から外れた部位にケース支持部92が形成され、中継伝動ケース91は、ケース支持部92に支持されている。中継伝動ケース91は、中継フレーム30のうち、ローリング支持部70から外れた部位に支持されている。詳述すると、ケース支持部92は、中継フレーム30における内部材32のうち、ローリング支持部70から下方に外れた部位に形成されている。中継伝動ケース91は、図7に示されるように、ローリング支持部70から下方に外れた箇所において、中継フレーム30に支持されている。図4,7に示されるように、連結フレーム部40に開口93が形成され、中継伝動ケース91の前部は、図8に示されるように、開口93を挿通して連結フレーム部40の前方に突出している。開口93の大きさは、連結フレーム部40がローリングするときの連結フレーム部40と中継伝動ケース91との当接を回避する大きさになっている。中継伝動ケース91は、図4,8に示されるように、中継伝動ケース91の後部から後向きに突設された中継入力軸91a、及び、中継伝動ケース91の右横側部から機体横外向きに突設された中継出力軸91bを有している。中継入力軸91aは、走行機体2の前後方向に沿う状態で設けられている。中継出力軸91bは、走行機体2の左右方向に沿う状態で設けられている。
図8に示されるように、出力軸90から第1回転伝動軸94が中継伝動ケース91に向けて機体前後方向に沿う状態で延ばされ、第1回転伝動軸94の延伸端部が中継入力軸91aに連動連結されている。第1回転伝動軸94における出力軸側の端部、及び、第1回転伝動軸94における中継伝動ケース側の端部のそれぞれに、自在継手部95が備えられている。図2,8に示されるように、第1回転伝動軸94は、第1回転伝動軸94における出力軸側の自在継手部95の回転中心95Pと、揺動アーム21の走行機体2に対する揺動軸芯軸芯である軸芯Pとが、走行機体2の左右方向に沿う方向の同一の線Zの上に位置する状態で設けられている。
図2,8に示されるように、中継伝動ケース91の中継出力軸91bと草刈装置10の装置入力軸10aとにわたり、中継出力軸91bの動力を装置入力軸10aに伝達する伝動機構部99が設けられている。装置入力軸10aは、刈刃12の支軸12aによって構成されている。
具体的には、伝動機構部99は、図8に示されるように、中継伝動ケース91の中継出力軸91bから機体横外向きに機体左右方向に沿う状態で延ばされている第2回転伝動軸96と、草刈装置10の右横側方において、第2回転伝動軸96の延伸端部から装置入力軸10aに向けて機体前後方向に沿う状態で延ばされ、第2回転伝動軸96の動力を装置入力軸10aに伝達するベルト伝動機構97と、を有している。ベルト伝動機構97は、第2回転伝動軸96に設けられた伝動軸プーリ97a、装置入力軸10aに設けられた入力軸プーリ97b、伝動軸プーリ97aと入力軸プーリ97bとに巻回された無端ベルト97cによって構成されている。第2回転伝動軸96における中継伝動ケース側の端部、及び、第2回転伝動軸96におけるベルト伝動機構側の端部のそれぞれに自在継手部98が備えられている。
動力伝達機構Mにおいては、エンジン4の動力がミッション5を介して伝達されて回転する出力軸90の動力が第1回転伝動軸94及び中継入力軸91aによって中継伝動ケース91に入力され、中継伝動ケース91の中継出力軸91bの動力が第2回転伝動軸96によってベルト伝動機構97に伝達され、ベルト伝動機構97から装置入力軸10aに伝達される。
草刈装置10は、支持フレーム20の遊端部としての中継フレーム30、及び、支持フレーム20を介して走行機体2に支持される。左右の昇降シリンダ24を伸縮操作すると、中継フレーム30及び支持フレーム20が昇降シリンダ24の伸縮作動によって軸芯Pを揺動支点にして支柱フレーム7に対して昇降操作され、草刈装置10が走行機体2に対して昇降する。このとき、中継伝動ケース91が中継フレーム30と共に昇降し、第1回転伝動軸94が支持フレーム20の揺動軸芯である軸芯Pと同一の線Z上に位置する自在継手部95の回転中心95Pを揺動支点にして上下揺動し、第1回転伝動軸94が草刈装置10の昇降に対する障害にならない。
草刈作業を行う際、左右の昇降シリンダ24をフローティング状態にしておく。すると、走行機体2が前後に傾斜しても、左右の昇降シリンダ24が左右の接地ソリ13に作用する接地反力と、草刈装置10の荷重とによって伸縮して中継フレーム30及び支持フレーム20が走行機体2に対して昇降して草刈装置10が左右の接地ソリ13によって接地支持され、草刈装置10は、接地ソリ13によって設定される刈高さで草刈りを行う。
草刈作業を行う際、ローリングロック機構80をロック解除状態にしておく。すると、走行機体2が左右に傾斜しても、左右の接地ソリ13による草刈装置10の接地支持によって連結フレーム部40が中継フレーム30に対してローリング軸芯Xを揺動中心にして揺動して草刈装置10が走行機体2に対してローリングし、草刈装置10は、左右の草刈高さを同じあるいはほぼ同じにしつつ草刈りを行う。このとき、第2回転伝動軸96が中継伝動ケース側の自在継手部98を揺動支点にして上下揺動すると共に自在継手部98と回転軸とのスプライン係合によって伸縮し、第2回転伝動軸96が草刈装置10のローリングに対する障害にならない。
草刈機を自走移動させたり、運搬車によって搬送したりする際など、ローリングロック機構80をロック状態にしておくことにより、草刈装置10を揺れ動かないようにできる。
草刈装置10を点検や修理する際など、左右の下係脱部50及び上係脱部60を連結解除状態に切り換えることにより、中継フレーム30を支持フレーム20から取取り外して草刈装置10を取り外すことができる。
〔別実施形態〕
(1)上記した実施形態では、無線操縦装置による遠隔操作が可能にされているが、これに限らない。例えば、作業者が搭乗する、いわゆる乗用型などであってもよい。
(2)上記した実施形態では、草刈装置10が走行機体2の前方に位置する例を示したが、走行機体2の後方に位置するものであってもよい。
(3)上記した実施形態では、草刈装置10が備えられた例を示したが、これに限らない。たとえば、除雪装置など各種の対地作業装置が備えられたものであってもよい。
(4)上記した実施形態では、ベルト伝動機構97が草刈装置10の右横側方に設けられた例を示したが、草刈装置10の左横側方に設けられたものであってもよい。ベルト伝動機構97に替えて、回転伝動軸を採用するものであってもよい。
(5)上記した実施形態では、シリンダ支持部21aがアーム支持部7aよりも上方に位置する例を示したが、シリンダ支持部21aがアーム支持部7aよりも下方に位置するものであってもよい。
本発明は、走行機体と、走行機体の前方又は後方に位置する対地作業装置と、走行機体と対地作業装置とにわたって設けられ、走行機体に対する対地作業装置の昇降操作が可能な状態で対地作業装置を走行機体に連結する連結機構と、が備えられた各種の作業機に適用できる。
2 走行機体
7a アーム支持部
10 草刈装置(対地作業装置)
10a 装置入力軸(入力軸)
20 支持アーム
21 揺動アーム
21a シリンダ支持部
24 昇降シリンダ
40 連結フレーム部
90 出力軸
91 中継伝動ケース
91b 中継出力軸
93 開口
94 第1回転伝動軸(回転伝動軸)
95 自在継手部
95P 回転中心
96 第2回転伝動軸
97 ベルト伝動機構(伝動部)
99 伝動機構部
K 連結機構
M 動力伝達機構
P 揺動軸芯(軸芯)
ローリング軸芯

Claims (3)

  1. 走行機体と、
    前記走行機体の前方又は後方に位置する対地作業装置と、
    前記走行機体と前記対地作業装置とにわたって設けられ、前記走行機体に対する前記対地作業装置の昇降操作が可能な状態で前記対地作業装置を前記走行機体に連結する連結機構と、
    前記走行機体から前記対地作業装置に動力を伝達する動力伝達機構と、が備えられ、
    前記連結機構は、前記走行機体から前記対地作業装置に向けて上下揺動可能に延びる支持フレームと、前記対地作業装置に備えられ、前記支持フレームの遊端部に支持される連結フレーム部と、前記支持フレームを前記走行機体に対して揺動操作する昇降シリンダと、を有し、
    前記動力伝達機構は、前記遊端部に支持された中継伝動ケースと、前記走行機体に設けられた出力軸から前記中継伝動ケースに向けて機体前後方向に沿う状態で延ばされ、前記出力軸の動力を前記中継伝動ケースに入力する回転伝動軸と、前記中継伝動ケースの出力を前記対地作業装置の入力軸に伝達する伝動機構部と、を有し、
    前記中継伝動ケースに、前記中継伝動ケースから機体横外向きに突設された中継出力軸が備えられ、
    前記対地作業装置の前記入力軸は、前記対地作業装置の横側部に設けられ、
    前記伝動機構部に、前記中継出力軸から機体横外向きに機体左右方向に沿う状態で延びる第2回転伝動軸と、前記対地作業装置の横側方において、前記第2回転伝動軸から前記入力軸に向けて機体前後方向に沿う状態で延ばされて前記第2回転伝動軸の動力を前記入力軸に伝達する伝動部と、が備えられ、
    前記支持フレームは、前記走行機体から上下揺動可能に延びる揺動アームを有し、
    前記昇降シリンダは、前記揺動アームと前記走行機体とにわたって連結されており、
    前記回転伝動軸における前記出力軸側の端部、及び、前記回転伝動軸における前記中継伝動ケース側の端部に、自在継手部が備えられ、
    機体側面において、前記揺動アームの前記走行機体に対する揺動軸芯と、前記回転伝動軸における前記出力軸側の端部に備えられた前記自在継手部の回転中心とが、機体左右方向に沿う方向の同一の線上に位置し
    前記連結フレーム部は、前記走行機体の前後方向に沿う方向に延びるローリング軸芯を揺動支点にしてローリング可能な状態で前記遊端部に支持され、
    前記中継伝動ケースは、前記連結フレーム部に形成された開口を挿通する状態で前記遊端部に支持され、
    前記開口は、前記連結フレーム部が前記遊端部に対してローリングするときの前記中継伝動ケースと前記連結フレーム部との接当を回避する大きさに設定されている作業機。
  2. 前記走行機体に備えられて前記昇降シリンダを支持するシリンダ支持部は、前記走行機体に備えられて前記揺動アームを支持するアーム支持部よりも上方に備えられ、
    前記昇降シリンダは、前記揺動アームに近づく部位ほど低く位置する傾斜状態で設けられている請求項1に記載の作業機。
  3. 前記対地作業装置は、草刈装置である請求項1または2に記載の作業機。
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