JP6000146B2 - 乗用作業車の作業装置連結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、左右一対の前輪と左右一対の後輪とを備えた車体フレームに対して、その前輪と後輪との間に配備するミッドマウント式の作業装置を連結するための乗用作業車の作業装置連結構造に関する。
上記のような連結構造では、車体フレームに備えられた上下揺動式のリンク機構を介して作業装置を昇降可能に連結するとともに、車体後部に備えられた前向きの動力取出軸と作業装置に備えられた後向きの入力軸とを連結することで、動力取出軸の動力を入力軸に伝達可能に連結するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1に記載の連結構造では、リンク機構が、左右一対の前リンクと左右一対の後リンクとを備えた平行リンク形式に構成されており、左右の後リンクの後端部に、作業装置に備えられた支持ステーに連結する連結ピンが備えられている。左右の後リンクの後端部に連結された左右の連結パイプの間には、入力軸のクラッチ従動体に連結するクラッチ駆動体が備えられている。乗用作業車の前進走行によって左右の前輪がモアケースに備えられた前輪案内板を乗り越えることにより、連結ピンを支持ステーのフック部の開口部に案内させてその連結ピンをロックすることで、リンク機構を作業装置に連結するとともに、クラッチ駆動体をクラッチ従動体に嵌合させることで、動力取出軸と入力軸との連結を行うようにしている。
実開平4−110428号公報
上記特許文献1に記載の連結構造では、クラッチ駆動体を左右の連結パイプの間に備えることで、支持ステーのフック部に対して連結ピンを連結するための構造と、クラッチ駆動体とクラッチ従動体の連結を行うための構造とが一体的に備えられている。したがって、クラッチ駆動体がクラッチ従動体に嵌合するように構成するに当たり、例えば、クラッチ駆動体とクラッチ従動体との相対位置の調整だけを鑑みるのではなく、同時に、連結ピンと支持ステーのフック部との相対位置についても鑑みる必要がある。よって、単に、クラッチ駆動体とクラッチ従動体とが嵌合できるように構成するだけでなく、連結ピンと支持ステーのフック部との連結も行えるように構成しなければならず、動力取出軸と入力軸との連結を行うための連結構造としては、その構造が複雑になっていた。
また、クラッチ駆動体は、左右の連結パイプに対して左右方向に沿う軸心周りで回動自在に支持されていることから、クラッチ駆動体とクラッチ従動体とを嵌合させる際に、例えば、クラッチ駆動体が左右方向に沿う軸心周りで回動して、クラッチ駆動体がクラッチ従動体に嵌合する嵌合位置から外れた位置に位置することになり、クラッチ駆動体をクラッチ従動体に嵌合させることができなくなる虞がある。
本発明は、かかる点に着目してなされたものであり、その目的は、動力取出軸と入力軸との連結を行うための連結構造を簡易なものとしながら、その連結を適切に行うことができる乗用作業車の作業装置連結構造を提供する点にある。
この目的を達成するために、本発明に係る乗用作業車の作業装置連結構造の特徴構成は、左右一対の前輪と左右一対の後輪との間に備えたミッドマウント式の作業装置を車体フレームに対して上下揺動式のリンク機構を介して昇降可能に連結するように、前記リンク機構と前記作業装置とを連結するリンク用連結機構と、
車体後部に備えた動力取出軸からの動力を、後方側から順に、第1自在継手、伸縮自在な中継伝動軸、第2自在継手を介して前記作業装置に備えた入力軸に伝達するように、前記動力取出軸と前記入力軸とを連結する動力伝達用連結機構とが備えられ、
前記第1自在継手、前記中継伝動軸、前記第2自在継手は、前記車体フレームの前記動力取出軸側に連結されており、
前記動力伝達用連結機構は、前記リンク用連結機構とは独立して構成されており、前記車体フレームに対して、前記第2自在継手の前部に備えられた出力部を吊り下げ支持する吊り下げ支持部材を備え、
前記吊り下げ支持部材は、前記左右一対の前輪を前記作業装置の後方から前記作業装置を乗り越えさせる乗り越え前進走行において前記前輪が前記作業装置を乗り越えた後の前進走行時に前記出力部を前記入力軸に嵌合させる嵌合位置に位置させるように構成されている点にある。
本特徴構成によれば、動力伝達用連結機構は、リンク用連結機構とは独立して構成され、リンク用連結機構における連結構造とは別に備えることができる。よって、動力伝達用連結機構は、第2自在継手の前部に備えられた出力部と入力軸とを嵌合させるように構成するだけでよく、その連結構造を簡易に構成することができる。しかも、吊り下げ支持部材は、前輪が作業装置を乗り越えた後の前進走行時に、出力部を入力軸に嵌合させる嵌合位置に位置させるように出力部を吊り下げ支持しているので、出力部と入力軸との嵌合連結を適切に行うことができる。したがって、乗り越え前進走行、及び、それに引き続いて、乗り越え前進走行後の前進走行を行うことによって、動力取出軸と入力軸との連結を行うための動力伝達用連結機構における連結構造を簡易なものとしながら、その動力取出軸と入力軸との連結を適切に行うことができる。
本発明に係る乗用作業車の作業装置連結構造の更なる特徴構成は、前記嵌合位置は、前記作業装置を下限位置に下降させた状態で前記出力部を前記入力軸に嵌合自在な位置に設定されている点にある。
本特徴構成によれば、嵌合位置は、作業装置を下限位置に下降させた状態での位置に設定されているので、吊り下げ支持部材にて出力部を嵌合位置に吊り下げ支持した状態でも、吊り下げ支持部材が撓むことで、出力部の上昇を許容することができる。これにより、作業を行うに当たって、作業装置の高さを適切な作業高さに調整する場合に、リンク機構を介して作業装置を上昇させても、吊り下げ支持部材にて阻害されることなく、その上昇に連動して出力部も上昇することができる。よって、作業装置を乗用作業者に装備した状態での作業装置の高さ調整も適切に行うことができる。
本発明に係る乗用作業車の作業装置連結構造の更なる特徴構成は、前記吊り下げ支持部材は、その長さを調整自在に構成されている点にある。
本特徴構成によれば、作業装置として、どのような作業装置を装備するかによって、吊り下げ支持部材の長さを調整することで、装備する作業装置に適した嵌合位置に位置させるように出力部を吊り下げ支持することができる。よって、各種の作業装置に柔軟に対応できながら、動力取出軸と入力軸との連結を適切に行うことができる。
本発明に係る乗用作業車の作業装置連結構造の更なる特徴構成は、前記吊り下げ支持部材は、前記車体フレームに固定されており、前記出力部は、前記吊り下げ支持部材に対して着脱自在に構成されている点にある。
本特徴構成によれば、乗用作業車に作業装置を装備しない場合には、吊り下げ支持部材から出力部を取り外し、第1自在継手を動力取出軸から取り外しておくことで、動力伝達用連結機構を乗用作業車から取り外しておくことができる。
本発明に係る乗用作業車の作業装置連結構造の更なる特徴構成は、前記リンク機構は、左右一対の前リンクと左右一対の後リンクとを備え、前記リンク用連結機構は、前記乗り越え前進走行を行うことで、前記作業装置側に連結された前記左右一対の前リンクの前端部に備えた係合部を前記車体フレーム側に備えた被係合部に係合連結するとともに、前記車体フレーム側に連結された前記左右一対の後リンクの後端部に備えた係合部を前記作業装置に備えた被係合部に係合連結するように構成されている点にある。
本特徴構成によれば、乗り越え前進走行を行うことによって、左右の前リンクの係合部を車体フレームに備えた被係合部に係合連結するとともに、左右の後リンクの係合部を作業装置に備えた被係合部に係合連結することができるので、乗り越え前進走行を行うことで、動力伝達用連結機構にて動力取出軸と入力部との連結を行えるだけでなく、リンク用連結機構にて車体フレームに対して昇降可能に作業装置を連結することができる。よって、左右の前輪と左右の後輪との間に作業装置を装備するための作業の簡素化を図ることができる。
モーアを装着した状態でのトラクタの全体側面図 モーアの平面図 リンク用連結機構及び動力伝達用連結機構による連結を示すトラクタの要部の側面図 リンク用連結機構及び動力伝達用連結機構による連結を示すトラクタの要部の側面図 吊り下げ支持部材による吊り下げ支持状態を示す図 別実施形態における吊り下げ支持部材による吊り下げ支持状態を示す図 別実施形態における吊り下げ支持部材による吊り下げ支持状態を示す図 別実施形態における吊り下げ支持部材による吊り下げ支持状態を示す図
以下、本発明を実施するための形態の一例として、本発明に係る乗用作業車の作業装置連結構造を、乗用作業車の一例であるトラクタに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態で例示するトラクタは、車体フレーム1の前半部に原動部2を備え、車体フレーム1の後半部に搭乗運転部3を形成している。そして、原動部2の左右に駆動可能な操舵輪としての前輪4を配備し、搭乗運転部3の左右に制動可能な駆動輪としての後輪5を配備することにより、4輪駆動型に構成している。
車体フレーム1は、前フレーム部6の後部に水冷式のディーゼルエンジン(以下、エンジンと称する)7を連結し、このエンジン7の後下部にクラッチハウジング8を連結し、クラッチハウジング8の後部に、中間フレーム部9を介してトランスミッションケース(以下、T/Mケースと称する)10を連結することにより、トラクタの前後にわたるように構成している。
原動部2は、ボンネット11により形成したエンジンルームに、エンジン7及びラジエータ12などを配備して構成している。搭乗運転部3には、前輪操舵用のステアリングホイール13及び運転座席14などを配備している。
エンジン7からの動力は、クラッチハウジング8の内部に備えた主クラッチ(図示せず)などを介して、T/Mケース10の前部に連結した静油圧式無段変速装置(以下、HSTと称する)15の入力軸(図示せず)に伝達している。そして、HST15の出力軸(図示せず)からの動力を、走行用として、T/Mケース10の内部に備えたギヤ式変速装置(図示せず)に伝達し、ギヤ式変速装置からの動力を、T/Mケース10の内部において前輪駆動用と後輪駆動用とに分岐している。前輪駆動用の動力は、T/Mケース10の内部から左右の前輪4にわたる前輪伝動系(図示せず)を介して左右の前輪4に伝達している。後輪駆動用の動力は、T/Mケース10の内部から左右の後輪5にわたる後輪伝動系(図示せず)を介して左右の後輪5に伝達している。一方、HST15の入力軸からの動力を、作業用として、T/Mケース10の内部に備えた作業伝動系(図示せず)を介して、T/Mケース10の後端部に備えた後向きの第1動力取出軸16と、T/Mケース10の底部に備えた前向きの第2動力取出軸17(この第2動力取出軸が特許請求の範囲における動力取出軸に相当する)とに伝達している。
T/Mケース10の後部には、その内部に備えたリフトシリンダ(図示せず)の作動によって上下揺動する左右一対のリフトアーム18、及び、これらのリフトアーム18の上下揺動に連動して上下方向に昇降揺動する第1リンク機構19、などを備えている。リフトシリンダには単動型の油圧シリンダを採用している。第1リンク機構19は、ロータリ耕耘装置やプラウなどの作業装置(図示せず)の着脱を可能にする左右一対の下部リンク20などを備えて構成している。
つまり、第1リンク機構19にロータリ耕耘装置又はプラウなどの作業装置を連結装備することにより、その作業装置を、トラクタの後部に昇降可能に装備することができ、リフトシリンダの作動によって昇降させることができる。そして、その作業装置が、ロータリ耕耘装置などのようにトラクタからの動力によって作動する駆動型である場合には、その作業装置の入力軸(図示せず)を、外部伝動軸(図示せず)などを介して第1動力取出軸16に連結することにより、第1動力取出軸16から取り出した作業用の動力を作業装置に伝達して作業装置を作動させることができる。
図示は省略するが、リフトシリンダは、搭乗運転部3に備えた昇降レバーの操作に基づいて、リフトシリンダに対するオイルの流れを切り換える切換弁が、油圧ポンプからのオイルをリフトシリンダに供給する供給状態に切り換わると、油圧ポンプから供給されるオイルにより伸長して作業装置を上昇させる伸長状態に切り換わる。昇降レバーの操作に基づいて、切換弁が、リフトシリンダ内のオイルを排出する排出状態に切り換わると、作業装置の重量などにより収縮して作業装置を下降させる収縮状態に切り換わる。昇降レバーの操作に基づいて、切換弁が、リフトシリンダに対するオイルの給排を停止する給排停止状態に切り換わると、伸縮を停止して作業装置を昇降停止させる伸縮停止状態に切り換わる。
(ミッドマウント式の作業装置)
図1に示すように、トラクタにおける左右の前輪4と左右の後輪5との間の下腹部(以下、トラクタの下腹部と称する)には、ミッドマウント式の作業装置の一例であるモーア21を装備している。
(モーアの構成)
図2に示すように、モーア21は、対応する縦向きの回転軸36と平面視右回りに一体回転する3枚のブレード(図示せず)、及び、これらのブレードを上方から覆うモーアデッキ38を備えている。モーアデッキ38の上部には、ブレード駆動用の伝動機構39を配備している。伝動機構39の左右両端部を上方から覆う左右の伝動カバー40を着脱可能に取り付けている。モーアデッキ38は、その前上部38Aをモーアデッキ38の左右にわたって上向きに膨出形成することにより、その前上部38Aの内部を刈草用の搬送経路38Bとして使用することができるように構成している。そして、その搬送経路38Bの終端となるモーアデッキ38の右端に排出口38Cを形成し、排出カバー41を装備している。
モーア21は、3枚のブレードによって刈り取った草を、各ブレードの回転に伴って発生する搬送風により、モーアデッキ38における前上部38Aの搬送経路38Bを通して、右端の排出口38Cから外部に排出するサイドディスチャージ仕様に構成している。
モーアデッキ38は、その後部の左右両端箇所に高さ調節可能なゲージ輪42を配備しており、その前部の左右中央箇所と左右両端箇所とに案内ローラ43を配備している。そして、左右中央の案内ローラ43を支持する左右一対の第1ブラケット44に、図3及び図4に示すように、左右の前リンク23を上下揺動可能に枢支連結している。モーアデッキ38の後部には、車体フレーム1に上下揺動可能に枢支連結した左右の後リンク24の遊端部である後端部との係合連結を可能にする左右一対の被係合部としての第2ブラケット45を立設している。
伝動機構39は、図2に示すように、モーアデッキ38の中央に配備した伝動ケース46から後向きに延出した入力軸47、伝動ケース46の内部においてモーアデッキ38の中央に配備した回転軸36と入力軸47とを連動連結する一組のベベルギヤ(図示せず)、中央の回転軸36と一体回転する駆動プーリ48、モーアデッキ38の左右両部に配備した左右の回転軸36と一体回転する左右の従動プーリ49、駆動プーリ48の後方に配備したテンションプーリ50、及び、それらのプーリ48〜50に巻き掛けた伝動ベルト51を備えている。これにより、伝動機構39は、入力軸47に伝達された動力を各回転軸36に伝達することにより、各回転軸36とともに各ブレードを平面視右回りに回転駆動するベルト伝動式に構成している。
左右の伝動カバー40は、左右の前輪4のモーア21の乗り越えを可能にするために、モーアデッキ38における左右の前輪4の乗り越え走行箇所に、前輪4の乗り越えを許容する高い強度を有する状態で配備している。モーアデッキ38に取り付けた状態では、モーアデッキ38における前上部38Aの上面と各伝動カバー40の上面とが略同じ高さになるように構成している。
図1に示すように、トラクタの下腹部にモーア21を位置させる場合には、左右の前輪4がモーア21の後方から対応する伝動カバー40の上方を通ってモーア21を乗り越えるようにトラクタを前進させる乗り越え前進走行を行うことにより、モーア21をトラクタの横外側から左右の前輪4と左右の後輪5との間に押し込む、といった手間を要することなく、モーア21をトラクタの下腹部に簡単に配置することができる。
逆に、トラクタの下腹部からモーア21を取り出す場合には、左右の前輪4がモーア21の前方から対応する伝動カバー40の上方を通ってモーア21を乗り越えるようにトラクタを後進させる乗り越え後進走行を行うことにより、モーア21を左右の前輪4と左右の後輪5との間からトラクタの横外側に引き出す、といった手間を要することなく、モーア21をトラクタの下腹部から簡単に取り出すことができる。
各伝動カバー40における上面の内端側箇所には、図1及び図2に示すように、伝動カバー40の前後両端にわたって対応する前輪4を案内するガイド板を兼ねる補強部材55を溶接している。これにより、左右の各伝動カバー40の強度を高めながら、左右の前輪4が、モーア21を乗り越える際に、左右の伝動カバー40に対して左右方向に位置ズレする不都合の発生を抑制することができる。
モーアデッキ38には、図2に示すように、その前上部38Aにおける左右の伝動カバー40の前方箇所に、平板状の滑止部材56を貼り付けている。これにより、トラクタを乗り越え前進走行させる場合には、左右の滑止部材56を指標にすることができ、乗り越え前進走行をより簡単かつ確実に行うことができる。左右の前輪4が、モーアデッキ38の前上部38Aに対して乗り降りする際に生じる虞のあるモーアデッキ38に対する各前輪4の滑りを抑制することができ、その滑りに起因して、モーア21が後方に押し出される虞を回避することができる。
(リンク用連結機構)
モーア21を前輪4と左右の後輪5との間のトラクタの下腹部に配備するに当たり、図1〜図4に示すように、モーア21を車体フレーム1に対して上下揺動式の第2リンク機構22(この第2リンク機構が特許請求の範囲におけるリンク機構に相当する)を介して昇降可能に連結するように、第2リンク機構22とモーア21とを連結するリンク用連結機構Cを備えている。第2リンク機構22は、後下がり傾斜姿勢で車体フレーム1の前部からモーア21の前端部にわたる左右一対の前リンク23、及び、後下がり傾斜姿勢で車体フレーム1の前後中間部からモーア21の後部にわたる左右一対の後リンク24を備えて、モーア21を所定の刈り取り姿勢で昇降させる平行リンク形式に構成している。リンク用連結機構Cは、左右の前輪4がモーア21の後方からモーア21を乗り越え前進走行を行うことで、左右の前リンク23をモーア21に係合連結する第1係合連結機構Aと、左右の後リンク24をモーア21に係合連結する第2係合連結機構Bとを備えている。
(第1係合連結機構)
第1係合連結機構Aは、係合部としての連結軸57と、その連結軸57に係合する被係合部としてのブラケット61と、付勢部材58とを備えている。左右の前リンク23は、それらの遊端部である前端部を左右向きの連結軸57を介して連結しており、連結軸57を介した車体フレーム1の前端部との係合連結が可能となるように構成している。左側の前リンク23と左側の第1ブラケット44との間には、左右の前リンク23を、モーア21から所定の角度で前上がり傾斜する連結姿勢に復帰付勢することにより、連結軸57を所定の高さ位置に維持する付勢部材58を備えている。付勢部材58は、左側の第1ブラケット44に上下揺動可能に連結したロッド59と、そのロッド59と前リンク23との間に位置する圧縮バネ60とを備えている。
一方、車体フレーム1の前端部には、左右の前輪4がモーア21を乗り越えた後の前進走行に伴って、第2リンク機構22の連結軸57に後方から係合するように形成した左右一対のブラケット61を垂下装備している。各ブラケット61には、それらの前端から後向きに凹入する凹部61Aを形成している。各凹部61Aの前部側には、前進走行に伴って連結軸57を適正高さに案内する上下の案内部分61a,61b、及び、適正高さの連結軸57を受け止める受止部分61cを備えている。
トラクタ側の左右のブラケット61とモーア側の連結軸57とから、左右の前輪4がモーア21の後方からモーア21を乗り越えた後の前進走行に伴って、連結軸57を各ブラケット61の凹部61Aに係入案内して凹部後端の受止部分61cに到達させることにより、モーア側の左右の前リンク23の遊端部を車体フレーム1の所定位置に係合連結している。
(第2係合連結機構)
第2係合連結機構Bは、係合部としての係合ピン64と、その係合ピン64に係合する被係合部としての第2ブラケット45と、係合ピン64と第2ブラケット45との係合連結状態を維持するロック機構65とを備えている。左右の後リンク24の後端部には、その左右の後リンク24から横外方に延びる係合ピン64を備えており、この係合ピン64が、左右の後リンク24の遊端部とモーア21に備えた左右の第2ブラケット45との係合連結を可能にするように構成している。左右の後リンク24は、連結軸62により連結されており、一体的に昇降するように構成されている。係合ピン64は、この連結軸62を横外方に延出することで形成されている。
一方、左右の第2ブラケット45には、それらの上下中間箇所において、それらの後端から前向きに凹入して係合ピン64の後方からの係入を許容する凹部45Aを形成している。
トラクタ側の左右の係合ピン64とモーア側の左右の第2ブラケット45とから、左右の前輪4がモーア21の後方からモーア21を乗り越えた後の前進走行に伴って、左右の係合ピン64を対応する第2ブラケット45の凹部45Aに係入案内して凹部45Aの前端箇所に到達させることにより、トラクタ側の左右の後リンク24の遊端部をモーア21の所定位置に係合連結している。
各第2ブラケット45には、各凹部45Aの前端箇所に対する係合ピン64の後方からの係入を許容しながら、その前端箇所からの係合ピン64の離脱を阻止することにより、左右の後リンク24の遊端部と左右の第2ブラケット45とを係合連結状態に維持するロック機構65を装備している。各ロック機構65は、第2ブラケット45に上下揺動可能に連結したロックアーム66と、このロックアーム66をロック姿勢に復帰付勢する引張バネ67とから構成している。ロックアーム66のロック姿勢は、凹部45Aの前端箇所に係入した係合ピン64に対しては、その係合ピン64をロックアーム66の前端により受け止めて凹部45Aの前端箇所に保持する一方で、凹部45Aの前端箇所に向けて係入する係合ピン64に対しては、その係合ピン64との当接によって、引張バネ67の付勢に抗して下降揺動して係合ピン64の前端箇所への係入を許容するようになる後下がり傾斜姿勢に設定している。
(作業装置の昇降)
モーア21は、第2リンク機構22を介して車体フレーム1に連結されており、第2リンク機構22を昇降操作することで、モーア21を昇降させるようにしている。第2リンク機構22を昇降操作するために、第2リンク機構22と車体フレーム1の後部に備えられた第1リンク機構19とを連係するリンク連係機構25が備えられている。このリンク連係機構25は、第2リンク機構22における左右の後リンク24と、第1リンク機構19における左右の下部リンク20とを連係するようにしている。
リンク連係機構25は、図1に示すように、前方側から順に、左右一対の第1連係ロッド30、左右一対の第1連係アーム27、回動軸26、左右一対の第2連係アーム28、左右一対の第2連係ロッド31、左右一対の連動アーム29を備えている。左右の第1連係ロッド30は、左右の第1連係アーム27を対応する後リンク24の遊端側に連係している。左右の第1連係アーム27は、回動軸26から車体前方に向けて延出する状態で回動軸26に一体装備されている。回動軸26は、左右一対備えられており、車体フレーム1に回動可能に装備した左右向きの回動軸である。左右の第2連係アーム28は、回動軸26から車体上方に向けて延出する状態で回動軸26に一体装備されている。左右の第2連係ロッド31は、左右の第2連係アーム28を対応する連動アーム29に連係している。左右の連動アーム29は、T/Mケース10の後部に備えられ、左右の連動アーム29は、対応する下部リンク20の支軸32に相対揺動可能に外嵌している。左右の連動アーム29の上部には、左右の後リンク24の重量などにより、第1リンク機構19の対応する下部リンク20の上縁に上方から片当たりする当接片29Aを屈曲形成している。
このようにして、車体フレーム1に第2リンク機構22を介してモーア21を連結し、かつ、第2リンク機構22を、リンク連係機構25を介して第1リンク機構19に連係することにより、モーア21を、トラクタの下腹部に昇降可能に装備している。
(作業装置の下降限界高さの設定)
車体フレーム1に対してモーア21は昇降可能であるが、モーア21の高さについて下降下限高さが設定されている。図3に示すように、回動軸26には、車体後方に向けて延出する単一の第3連係アーム33を一体装備している。車体フレーム1の中間フレーム部9には、左右の後リンク24の下降揺動に連動して上昇揺動する第3連係アーム33を受け止めることにより、左右の後リンク24の下降揺動を阻止する受止具34を装備している。受止具34は、搭乗運転部3からの縦軸心周りの回動操作が可能な把持部34A、及び、把持部34Aと縦軸心周りに一体回動する筒状の受止部34B、などから構成している。そして、第3連係アーム33を受け止める受止部34Bの下縁を周方向において高さの異なる階段状に形成している。
このようにして、搭乗運転部3から把持部34Aを把持して受止具34を縦軸心周りに回動操作することにより、受止具34による第3連係アーム33の受け止め高さ位置を任意の高さ位置に変更することができ、左右の後リンク24の車体フレーム1に対する下降限界位置(以下、後リンク24の下限位置と称する)を簡単に設定変更することができる。第3連係アーム33及び受止具34により、左右の後リンク24の下限位置を設定変更することにより、モーア21の車体フレーム1に対する下降限界高さ(以下、モーア21の下限高さと称する)を設定する下限設定機構35を構成している。
左右の後リンク24を左右の下部リンク20に連係するリンク連係機構25においては、図1に示すように、左右の連動アーム29の当接片29Aが対応する下部リンク20の上縁に上方から片当たりするように構成したことにより、下限設定機構35においては、図3に示すように、上昇揺動する第3連係アーム33をその上方に配備した受止具34によって受け止めるように構成したことにより、トラクタの下腹部に装備したモーア21が作業地の部分的な隆起部などに乗り上げた場合には、車体フレーム1に対する第2リンク機構22の上昇揺動によるモーア21の上昇変位を許容することができる。そして、受止具34によって左右の後リンク24の下降揺動を阻止した状態においても、リフトシリンダの作動によって左右の下部リンク20を下降揺動させることができる。
(動力伝達用連結機構)
モーア21を前輪4と左右の後輪5との間のトラクタの下腹部に配備するに当たり、図3及び図4に示すように、第2動力取出軸17からの動力を、後方側から順に、第1自在継手52、伸縮自在な中継伝動軸53、第2自在継手54を介してモーア21に備えた入力軸47に伝達するように、第2動力取出軸17と入力軸47とを連結する動力伝達用連結機構Dを備えている。
第2自在継手54、中継伝動軸53、第1自在継手52は、車体フレーム1の第2動力取出軸17側に連結されている。第2自在継手54の前部には、モーア21の入力軸47に断続可能にスプライン嵌合する出力部70を備えている。出力部70は、その径方向内径側から順に、第2自在継手54の出力軸71、ベアリング72、ホルダ73を備えており、出力軸71をベアリング72によって回転可能に内嵌している。出力軸71は、その前方開口部71aから、入力軸47を挿脱して連結自在な筒状に形成されており、前方開口部71aは、前方側ほどその直径を拡径する拡径状に形成されている。
動力伝達用連結機構Dは、車体フレーム1に対して出力部70を吊り下げ支持する吊り下げ支持部材74を備えている。この吊り下げ支持部材74は、左右の前輪4をモーア21の後方からモーア21を乗り越えさせる乗り越え前進走行において前輪4がモーア21を乗り越えた後の前進走行時に出力部70を入力軸に嵌合させる嵌合位置に位置させるように構成されている。ここで、嵌合位置は、モーア21を下限設定機構35により設定された下降下限位置に下降させた状態で出力部70を入力軸47に嵌合自在な位置に設定されている。
吊り下げ支持部材74は、図5に示すように、左右方向に間隔を隔てて2つ備えられており、左右方向では車体フレーム1の中央部に出力部70を位置させるように左右に間隔を隔てた2点支持にて吊り下げ支持している。図3及び図4に戻り、吊り下げ支持部材74は、その上端部が車体フレーム1の底部に連結されており、その下端部が出力部70におけるホルダ73に連結されている。また、吊り下げ支持部材74は、車体フレーム1に固定してあり、出力部70は、吊り下げ支持部材74に対して着脱自在に構成されている。これにより、モーア21を使用しない場合には、吊り下げ支持部材74から出力部70を取り外し、第1自在継手52を第2動力取出軸17から取り外しておくことで、トラクタから動力伝達用連結機構Dを取り外しておくことができる。
吊り下げ支持部材74は、例えば、チェーン、ロッド、紐状体、ワイヤ等の各種の部材を適応することができ、その長さを調整自在に構成されている。この実施形態では、チェーンを適応した例を図示している。作業装置として、どのような作業装置を装備するかによって、吊り下げ支持部材74の長さを調整することで、装備する作業装置に適した嵌合位置に位置させるように出力部70を吊り下げ支持することができる。
このようにして、吊り下げ支持部材74にて出力部70を嵌合位置に位置させており、出力部70の姿勢については、出力部70の前方開口部71aが前後方向でモーア21側の入力軸47に対向して嵌合する嵌合姿勢(前方開口部71aの開口がほぼ水平方向に向く姿勢又は出力軸71の前方側ほど上方側となる前上がり姿勢)になるように吊り下げ支持されている。
(トラクタに対するモーアの連結)
左右の前輪4がモーア21の後方から対応する伝動カバー40の上方を通ってモーア21を乗り越えるようにトラクタを前進させる乗り越え前進走行を行うことにより、リンク用連結機構C及び動力伝達用連結機構Dにて、トラクタにモーア21を連結するようにしている。以下、その動作について説明する。
まず、トラクタの前方にモーア21を配置させる。トラクタ側については、下限設定機構35を操作して、左右の後リンク24の後端部に備えた係合ピン64の高さがモーア連結用の適正高さとなるように、左右の後リンク24の下限位置を変更する。ちなみに、モーア連結用の適正高さとは、係合ピン64が、モーア側の各第2ブラケット45における凹部45Aに対して後方側から挿入自在な高さとなっている。
次に、左右の前輪4がモーアデッキ38の上を通ってモーア21を乗り越えるようにトラクタを前進させる。そして、左右の前輪4がモーア21を乗り越えた後の前進走行に伴って、リンク用連結機構Cによって、車体フレーム1に対してモーア21を昇降可能に連結するとともに、嵌合位置に吊り下げ支持された出力部70を入力軸47に嵌合させるようにしている。
リンク用連結機構Cによる連結を説明すると、図3及び図4に示すように、トラクタの前端部においては、左右の前輪4がモーア21を乗り越えた後の前進走行に伴って、トラクタ側の左右のブラケット61が、それらの上下いずれかの案内部分61a,61bにより、モーア側の連結軸57を、各ブラケット61の受止部分61cに対する適正高さに案内する。そして、トラクタがモーア21の連結位置に到達するのに伴って、左右のブラケット61が、それらの受止部分61cにより連結軸57を受け止める。このようにして、左右の前輪4がモーア21を乗り越えた後の前進走行に伴って、左右の前リンク23が左右のブラケット61に係合連結することで、第1係合連結機構Aにより左右の前リンク23をモーア21に係合連結している。
トラクタの前後中間部においては、左右の前輪4がモーア21を乗り越えた後の前進走行に伴って、トラクタ側の左右の係合ピン64がモーア側の第2ブラケット45の凹部45Aに係入案内して凹部45Aの前端箇所に到達し、左右の後リンク24が左右の第2ブラケット45に係合連結される。そして、左右の後リンク24と左右の第2ブラケット45との係合連結は、ロック機構65によりその係合連結状態に維持されている。これにより、左右の前輪4がモーア21を乗り越えた後の前進走行に伴って、第2係合連結機構Bにより左右の後リンク24をモーア21に係合連結している。
左右の前輪4がモーア21を乗り越えた後の前進走行に伴う、出力部70と入力軸47との嵌合について説明する。その乗り越え後の前進走行により、嵌合位置に吊り下げ支持された出力部70における出力軸71の前方開口部71aから入力軸47が挿入され、出力軸71の拡径した部位の内周面にて入力軸47が案内されて、出力軸71と入力軸47が嵌合して連結することになる。
このようにして、左右の前輪4がモーア21を乗り越える乗り越え前進走行、及び、それに引き続く、乗り越えた後の前進走行を行うことで、リンク用連結機構Cによって、車体フレーム1に対して第2リンク機構22を介してモーア21を昇降可能に連結するとともに、動力伝達用連結機構Dによって、第2動力取出軸17からの動力を、第1自在継手52、中継伝動軸53、第2自在継手54を介してモーア21側の入力軸47に伝達するように連結している。
このような連結が行われた後には、昇降レバーを操作することで左右の後リンク24を上昇揺動させると、左右の前リンク23と左右の後リンク24とがモーア21と一体的に上昇揺動することになり、モーア21の上下方向での高さを調整することができる。また、下限設定機構35を操作することで、モーア21の下限高さを調整することもできる。そして、左右の前リンク23と左右の後リンク24とがモーア21と一体的に上昇揺動する場合には、中継伝動軸53が収縮するとともに、吊り下げ支持部材74が撓むことで、動力伝達用連結機構Dによる連結を適切に保持しながら、モーア21を上昇揺動させることができる。
(トラクタからのモーアの取り外し)
次に、トラクタの下腹部に連結装備したモーア21を取り外す場合には、まず、下限設定機構35を操作して、左右の後リンク24の後端部に備えた係合ピン64の高さがモーア取り外し用の適正高さとなるように、左右の後リンク24の下限位置を変更する。ちなみに、モーア取り外し用の適正高さとは、係合ピン64が、モーア側の各第2ブラケット45における凹部45Aから後方側に離脱自在な高さとなっている。そして、モーア側については、例えば、ロック機構65におけるロックアーム66に連結された人為操作式の操作具(図示省略)により、ロック機構65におけるロックアーム66を揺動させることで、ロック機構65による左右の後リンク24と左右の第2ブラケット45との係合連結状態の維持を解除している。そして、図示は省略するが、操作具によってロックアーム66を揺動させると、そのロックアーム66を揺動させた状態に保持する保持機構が備えられている。
次に、左右の前輪4が対応する伝動カバー40などの上を通ってモーア21を乗り越えるようにトラクタを後進させる。すると、左右の前輪4がモーア21に対する乗り越えを開始するまでの後進走行により、トラクタの前端部においては、左右のブラケット61が、連結軸57から後方に離間して連結軸57との係合を解除する。トラクタの前後中間部においては、係合ピン64が左右の第2ブラケット45の凹部45Aから後方に離脱するとともに、出力部70が入力軸47から離間して入力軸47との嵌合連結を解除する。この嵌合連結が解除されても、吊り下げ支持部材74にて出力部70が吊り下げ支持されていることから、出力部70は嵌合位置に支持されることになる。その後の後進走行により、左右の前輪4がモーア21を乗り越えてトラクタがモーア21の後方に移動する。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、図5に示すように、吊り下げ支持部材74によって出力部70を左右方向に間隔を隔てて2点支持しているが、吊り下げ支持部材74によって出力部70をどのように支持するかは適宜変更可能である。
例えば、図6に示すように、吊り下げ支持部材74を1つ備え、吊り下げ支持部材74によって出力部70を1点支持することもできる。また、図7に示すように、吊り下げ支持部材74を3つ備え、吊り下げ支持部材74によって出力部70を3点支持することもできる。さらに、図8に示すように、2点支持する支持構成を採用する場合でも、前後方向に間隔を隔てて吊り下げ支持部材74を2つ備え、吊り下げ支持部材74によって出力部70を2点支持することもできる。
(2)上記実施形態では、リンク用連結機構Cが、第1係合連結機構A及び第2係合連結機構Bを備えることで、乗り越え前進走行を行うことで、車体フレーム1にモーア21を昇降可能に連結しているが、リンク用連結機構Cを人為操作により車体フレーム1にモーア21を昇降可能に連結することもできる。
また、第1係合連結機構A及び第2係合連結機構Bを備える場合であっても、上述した構成に限るものではなく、その他の構成により、乗り越え前進走行を行うことで、車体フレーム1にモーア21を昇降可能に連結することもできる。
(3)上記実施形態では、作業装置としてモーア21を例示したが、その他の作業装置を適用することもできる。また、乗用作業車についても、トラクタに限らず、その他の乗用作業車を適用することもできる。
1 車体フレーム
4 前輪
5 後輪
17 第2動力取出軸(動力取出軸)
21 モーア(作業装置)
22 第2リンク機構(リンク機構)
23 前リンク
24 後リンク
45 第2ブラケット(被係合部)
47 入力軸
52 第1自在継手
53 中継伝動軸
54 第2自在継手
57 連結軸(係合部)
61 ブラケット(被係合部)
64 係合ピン(係合部)
70 出力部
74 吊り下げ支持部材
C リンク用連結機構
D 動力伝達用連結機構

Claims (5)

  1. 左右一対の前輪と左右一対の後輪との間に備えたミッドマウント式の作業装置を車体フレームに対して上下揺動式のリンク機構を介して昇降可能に連結するように、前記リンク機構と前記作業装置とを連結するリンク用連結機構と、
    車体後部に備えた動力取出軸からの動力を、後方側から順に、第1自在継手、伸縮自在な中継伝動軸、第2自在継手を介して前記作業装置に備えた入力軸に伝達するように、前記動力取出軸と前記入力軸とを連結する動力伝達用連結機構とが備えられ、
    前記第1自在継手、前記中継伝動軸、前記第2自在継手は、前記車体フレームの前記動力取出軸側に連結されており、
    前記動力伝達用連結機構は、前記リンク用連結機構とは独立して構成されており、前記車体フレームに対して、前記第2自在継手の前部に備えられた出力部を吊り下げ支持する吊り下げ支持部材を備え、
    前記吊り下げ支持部材は、前記左右一対の前輪を前記作業装置の後方から前記作業装置を乗り越えさせる乗り越え前進走行において前記前輪が前記作業装置を乗り越えた後の前進走行時に前記出力部を前記入力軸に嵌合させる嵌合位置に位置させるように構成されている乗用作業車の作業装置連結構造。
  2. 前記嵌合位置は、前記作業装置を下限位置に下降させた状態で前記出力部を前記入力軸に嵌合自在な位置に設定されている請求項1に記載の乗用作業車の作業装置連結構造。
  3. 前記吊り下げ支持部材は、その長さを調整自在に構成されている請求項1又は2に記載の乗用作業車の作業装置連結構造。
  4. 前記吊り下げ支持部材は、前記車体フレームに固定されており、前記出力部は、前記吊り下げ支持部材に対して着脱自在に構成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の乗用作業車の作業装置連結構造。
  5. 前記リンク機構は、左右一対の前リンクと左右一対の後リンクとを備え、前記リンク用連結機構は、前記乗り越え前進走行を行うことで、前記作業装置側に連結された前記左右一対の前リンクの前端部に備えた係合部を前記車体フレーム側に備えた被係合部に係合連結するとともに、前記車体フレーム側に連結された前記左右一対の後リンクの後端部に備えた係合部を前記作業装置に備えた被係合部に係合連結するように構成されている請求項1〜4の何れか1項に記載の乗用作業車の作業装置連結構造。
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