JP3775860B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、入賞フラグの発生を、外部に表示するか否かを選択可能にしたスロットマシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のスロットマシンとしては、複数種類の図柄を変動表示する図柄変動表示装置と、前記図柄変動表示装置による図柄の変動表示を開始させるスタートスイッチと、前記変動表示装置による図柄の変動表示を停止させるストップスイッチと、前記スタートスイッチの操作にもとづいて抽選を行う内部抽選手段と、前記内部抽選手段による抽選結果が入賞であることを条件に、入賞フラグを発生させるフラグ発生手段と、前記フラグ発生手段からの入賞フラグに対応して予め定められた所定の停止図柄を、前記ストップスイッチの操作にもとづいて停止表示させるように図柄変動表示装置を停止制御する停止制御装置と、前記フラグ発生手段からフラグが発生したことを条件に、抽選結果が入賞であることを報知する結果報知手段とを備えたものが知られていた。
【0003】
そして、このスロットマシンは、抽選結果が入賞であることを報知するか否かを選択することができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のスロットマシンでは、スロットマシンを設置した遊技店にとっては、当該スロットマシンの設置時には、内部抽選手段による抽選結果を表示を表示することが、市場調査等の結果、遊技店の経営上好ましいと判断したが、当該スロットマシンを設置し営業を継続していくうちに、遊技者の志向等の状況の変化に伴って、内部抽選手段による抽選結果を表示しない方が遊技店の経営上好ましくなったと判断しても、設置されている遊技機を、内部抽選手段による抽選結果を表示するように改造することは、制御ソフトの書き換え等を伴うことから、困難であるといった問題点があった。
【0005】
また、内部抽選手段による抽選結果を表示するスロットマシンから、内部抽選手段による抽選結果を表示しないスロットマシンに、入れ替えることも考慮されるが、先のスロットマシンによる営業期間が短い場合には、先のスロットマシンの設置に要する費用の消却が済んでいないこともあり、スロットマシンの入れ替えは、コストの面で、遊技店に大きな負担となってしまうといった問題点があった。
【0006】
そこで、請求項1〜4記載のスロットマシンは、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、抽選結果が入賞であることを報知するか否かを、変更可能にすることにより、抽選結果が入賞であることを報知する営業形態にも、抽選結果が入賞であることを報知しないとする営業形態にも、いずれの遊技形態にも柔軟に対応することのできるスロットマシンを提供しようとするものである。
【0007】
これに加え、請求項2記載のスロットマシンは、抽選結果が入賞であることを報知するか否かを、入賞の内容に応じて個別に選択可能とすることにより、様々の営業形態にもとづく細かなニーズに対応可能なスロットマシンを提供しようとするものである。
さらに、請求項3記載のスロットマシンは、抽選結果に関する情報について遊技者の注意を常に喚起することのできるスロットマシンを提供しようとするものである。
【0008】
さらに、請求項4記載のスロットマシンは、操作スイッチを操作することにより、抽選結果が入賞であることを報知するか否かを容易に選択することのできるスロットマシンを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した目的を達成するためのものであり、以下にその内容を図面に示した発明の実施の形態の一例を用いて説明する。
【0010】
【0011】
【0012】
請求項1記載のスロットマシンは、フラグ発生手段(112)には、抽選結果が、特別の入賞であることを条件に、特別入賞フラグを発生させる特別フラグ発生手段(110)と、抽選結果が、特別の入賞以外の通常の入賞であることを条件に、通常入賞フラグを発生させる通常フラグ発生手段(111)とを備え、変動制御手段(123)は、特別の入賞に該当する図柄の組み合わせが停止表示されることを条件に、結果成就信号を出力し、図柄の変動表示が停止したことを条件に、リール停止信号を出力するように形成し、結果報知手段(例えば結果報知ランプ20)には、特別入賞フラグが発生したことを条件に、抽選結果が特別の入賞であることを報知する特別報知手段(例えば特別報知ランプ群21)と、通常入賞フラグが発生したことを条件に、抽選結果が通常の入賞であることを報知する通常報知手段(例えば通常報知ランプ群22)と、前記両結果報知手段21,22による抽選結果の報知を行うか否かを選択可能な選択手段(例えば操作スイッチ90)とを備え、前記選択手段(90)による報知を行うか否かの選択は、人の操作に従って行われるようにし、上記報知制御手段(130)は、選択手段(90)により結果の報知を行うことが選択されているときに、前記特別フラグ発生手段(110)又は通常フラグ発生手段(111)から出力された特別入賞フラグ又は通常入賞フラグの入力があったことを条件に、特別報知手段(21)又は通常報知手段(22)による抽選結果の報知を行わせ、前記変動制御手段(123)からの結果成就信号の入力を条件に特別報知手段(21)による抽選結果の報知を停止させ、変動制御手段(123)からのリール停止信号の入力を条件に通常報知手段(22)による抽選結果の報知を停止させるように形成したを備えたことを特徴とする。
したがって、請求項1記載のスロットマシンによれば、抽選結果が、特別の入賞である場合には、フラグ発生手段(112)の特別フラグ発生手段(110)は、特別入賞フラグを発生させる。
特別入賞フラグが発生すると、特別報知手段(21)は、抽選結果が特別の入賞であることを報知する。
このため、抽選結果が特別の入賞であることを、外部から判断することができる。
また、抽選結果が、通常の入賞である場合には、フラグ発生手段(112)の通常フラグ発生手段(111)は、通常入賞フラグを発生させる。
通常入賞フラグが発生すると、通常報知手段(22)は、抽選結果が通常の入賞であることを報知する。
このため、抽選結果が通常の入賞であることを、外部から判断することができる。
また、選択手段(例えば操作スイッチ90)によって、上記両結果報知手段(21,22)による抽選結果の報知を行うか否かを選択することができる。
そして、前記選択手段(90)による報知を行うか否かの選択は、人の操作に従って行うことができる。
また、特別報知手段(21)は、特別フラグに対応して予め定められた所定の停止図柄が、図柄変動表示装置(例えば回転リール40〜42)に停止表示されるまで、抽選結果が特別の入賞であることを継続して報知することを特徴とする。
したがって、抽選結果が特別の入賞である場合には、所定の停止図柄が、図柄変動表示装置(40〜42)に停止表示されるまで、継続して報知されることから、抽選結果が特別の入賞であることをうっかり忘れたり、遊技者が遊技の途中で、遊技を終了してしまうことがない。
請求項2記載のスロットマシンは、上記した請求項1記載の特徴点に加え、選択手段(90)は、抽選結果の報知を行うか否かを、特別結果報知手段(21)又は通常結果報知手段(22)のいずれか一方又は双方について選択可能であることを特徴とする。
【0013】
したがって、請求項2記載のスロットマシンによれば、特別報知手段(21)によって特別の入賞であることのみを報知することができる。
また、通常報知手段(22)によって通常の入賞であることのみを報知することができる。
さらには、特別報知手段(21)によって特別の入賞であること及び通常報知手段(22)によって通常の入賞であることの双方を報知することもできる。
【0014】
加えて、特別報知手段(21)によって特別の入賞であること及び通常報知手段(22)によって通常の入賞であることの双方を報知しないとすることもできる。
このため、抽選結果の報知に関して、遊技店毎の様々な営業形態に対応した設定が可能となる。
請求項3記載のスロットマシンは、上記した請求項1又は2記載の特徴点に加え、特別報知手段(21)は、特別フラグに対応して予め定められた所定の停止図柄が、図柄変動表示装置(例えば回転リール40〜42)に停止表示されるまで、抽選結果が特別の入賞であることを継続して報知することを特徴とする。
【0015】
したがって、請求項3記載のスロットマシンによれば、抽選結果が特別の入賞である場合には、所定の停止図柄が、図柄変動表示装置(40〜42)に停止表示されるまで、継続して報知されることから、抽選結果が特別の入賞であることをうっかり忘れたり、遊技者が遊技の途中で、遊技を終了してしまうことがない。
請求項4記載のスロットマシンは、上記した請求項1、2又は3記載の特徴点に加え、選択手段は、スロットマシンに設けた操作スイッチ(90)であることを特徴とする。
【0016】
したがって、請求項4記載のスロットマシンによれば、操作スイッチ(90)を操作することで、特別報知手段(21)によって特別の入賞であること、又は通常報知手段(22)によって通常の入賞であること報知するか否かを容易に選択することができる。
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】
図1〜6は、本発明の一実施の形態を示すものであり、図1は本発明の制御の概略を示したブロック図、図2はスロットマシンの概略正面図、図3は回転リールとリールテープとの分解斜視図、図4はリールテープの一部拡大正面図、図5は前扉の裏面図、図6は操作スイッチの拡大正面図を各々示す。
【0019】
図2中、10は、スロットマシンを示すものであり、このスロットマシン10は、その前面に、設置した遊技店の店員のみが開放可能な施錠(図示せず)を備えた前扉11が設けられている。この前扉11の上部には、結果報知手段としての結果報知ランプ20が設けられている。この結果報知ランプ20は、前扉11の幅とほぼ同一の幅を有し、その幅方向の中央に配置された特別報知手段としての特別報知ランプ群21と、前記特別報知ランプ群21を挟んで設けられた一対の通常報知手段としての通常報知ランプ群22とを備えている。また、前記前扉11の中央には、前面からスロットマシン10の内部を覗くことのできる表示窓30が設けられている。そして、表示窓30から覗くことのできるスロットマシン10の内部には、ステッピングモータ(図示せず)で回転駆動される回転リール40〜42が横並びに3個並んで配置され、全体として図柄変動表示装置を構成している。
【0020】
前記各回転リール40〜42には、図3に示すように、その回転する部分に1カ所の基準位置50〜52が各々形成され、また、各回転リール40〜42に対応する非回転部分には、図示しないが、前記基準位置50〜52を、回転リール40〜42の一回転ごとに検出する基準位置検出センサ(図1)が形成されている。
また、各回転リール40〜42には、その外周表面に、図3に示すように、帯状のリールテープ43〜45が巻き付けられている。このリールテープ43〜45の表面には、図4に示すように、複数種類の図柄、例えば「1」〜「9」までの複数個の図柄46が、回転リール40〜42の回転方向に、ほぼ等間隔で配置され、合計21個の図柄46が表示されている。
【0021】
また、前記表示窓30には、図2に示すように、その前面に、計5本の賞ライン60〜64が表示されている。賞ライン60〜64は、入賞の判定が可能なラインを示すものであって、上中下段の3本の賞ライン60〜62と、×点状に中央で交わった2本の賞ライン63,64とから構成されている。各賞ライン60〜64には、各回転リール40〜42による図柄46の変動表示が停止した際に、各回転リール40〜42毎に、表示されたいずれかの図柄46が各々一つずつ位置し、一本の賞ラインで合計3個の図柄46が位置するように配置されている。なお、各賞ライン60〜64は、遊技メダルの投入枚数に対応して有効化される。具体的には、遊技メダルが1枚投入された場合には、中段の賞ライン61が有効化され、遊技メダルが2枚投入された場合には、上中下段の3本の賞ライン60〜62が有効化され、遊技メダルが最大投入可能枚数である3枚投入された場合には、5本の全ての賞ライン60〜64が有効化される。そして、当該ゲームにおいて、有効化された各賞ライン60〜64上の停止図柄の組み合わせが、予め設定された入賞図柄に一致しているか否かの入賞判定が行われる。一方、5本の賞ライン60〜64のうち、有効化されていない賞ラインについては、先の入賞判定は行われない。
【0022】
さらに、スロットマシン10の表面には、図2に示すように、回転リール40〜42の下方に、操作パネル70が設けられている。
前記操作パネル70には、図2に示すように、回転リール40〜42の向かって右斜め下方に、メダルを投入するためのメダル投入口71が設けられ、このメダル投入口71の内部には、投入されたメダルを検出する投入メダルセンサ(図示せず)が設けられている。なお、このメダル投入口71から投入され、投入メダルセンサによって検出されたメダルは、所定枚数のメダルをクレジット可能なクレジットモードにおいては、遊技メダルの最大投入枚数、例えば3枚までは、遊技メダルとして計数され、遊技メダルの最大投入枚数を越えて投入されたメダルは、クレジットメダルとして機内にクレジットされる。
【0023】
前記操作パネル70のメダル投入口71の向かって右側には、図2に示すように、機内にクレジットされたクレジットメダルの枚数を表示するクレジット表示部72が設けてある。
また、前記操作パネル70には、図2に示すように、回転リール40〜42の向かって左斜め下方に、各回転リール40〜42の回転を一斉に開始させるためのレバー状のスタートスイッチ73が設けられている。
【0024】
さらに、前記操作パネル70には、図2に示すように、回転リール40〜42の下方に、各回転リール40〜42にそれぞれ対応させて、各回転リール40〜42による図柄46の変動表示を個別に停止させる、左、中、右の3個のストップスイッチ74〜76がそれぞれ設けられている。
また、前記操作パネル70には、図2に示すように、スロットマシン10の表面の前記各ストップスイッチ74〜76の右側に、機内にクレジットされたクレジットメダルを遊技メダルとして投入するためのボタン状のクレジット投入スイッチ77が設けられ、このクレジット投入スイッチ77の右側には機内にクレジットされたメダルを返却させるためのボタン状の清算スイッチ78が設けられている。
【0025】
また、スロットマシン10の表面下方には、図2に示すように、入賞時に遊技者に付与される賞メダルや清算スイッチ78の操作にもとづいて返却されるクレジットメダルを、機内に配設されたメダル排出用のホッパー装置(図示せず)を介して排出するためのメダル排出口80と、このメダル排出口80の下方に位置し、メダル排出口80から排出されたメダルが溜まり込むメダル排出皿81とが設けられている。
【0026】
また、前扉11の裏面には、図5に示すように、表示窓30の斜め左下に、抽選結果の報知を行うか否かを選択可能な選択手段としての操作スイッチ90が設けられている。
この操作スイッチ90は、図6に示すように、横並びに並んだ二つのスイッチから成り、具体的には、向かって左側に位置し、抽選結果が特別の入賞であることを報知する否かを選択する特別入賞報知操作スイッチ91と、前記特別入賞報知操作スイッチ91の右側に位置する通常入賞報知操作スイッチ92とから構成されている。
【0027】
前記特別入賞報知操作スイッチ91は、図6に示すように、操作部が上下の二つの位置にポジション可能なスライドスイッチであって、スロットマシン10の電源投入時に、操作部が上方に位置しているときには、特別の入賞であることを報知し、これに対して、スロットマシン10の電源投入時に、操作部が下方に位置しているときには特別の入賞である旨を報知しないとすることができる。
【0028】
前記通常入賞報知操作スイッチ92は、図5に示すように、前記特別入賞報知操作スイッチ91と同様に、電源投入時に、操作部が上下の二つの位置にポジション可能なスライドスイッチであって、操作部が上方に位置しているときには、通常の入賞であることを報知し、これに対して、電源投入時に、操作部が下方に位置しているときには通常の入賞であることを報知しないとすることができる。
【0029】
つぎに図1を用いて、スロットマシン10の制御回路について説明する。
スロットマシン10の制御回路は、図1に示すように、例えばCPUから構成された電子的制御装置100を中心に構成されている。この電子的制御装置100は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)等からなるマイクロコンピュータにより構成されている。
【0030】
そして、電子的制御装置100の入力側には、図1に示すように、遊技メダルが投入されたことを条件に、各回転リール40〜42の回転を一斉に開始させるためのスタート信号を出力する前記スタートスイッチ73と、各回転リール40〜42の回転を個別に停止させるためのストップ信号をそれぞれ出力する3個のストップスイッチ74〜76と、各回転リール40〜42に設けられた基準位置50〜52を回転リール40〜42の一回転毎に検出して各々検出信号を出力する基準位置検出センサ93・・と,抽選結果が特別の入賞であることを報知するか否かを選択する特別入賞報知操作スイッチ91と通常入賞報知操作スイッチ92とからなる操作スイッチ90とがそれぞれ接続されている。
【0031】
また、電子的制御装置100の出力側には、図1に示すように、抽選結果が特別の入賞であることを報知する特別報知手段としての特別報知ランプ群21及び抽選結果が特別の入賞以外の通常の入賞であることを報知する通常報知手段としての通常報知ランプ群22を備えた結果報知ランプ20と、複数種類の図柄46を変動表示する変動表示装置としての3個の回転リール40〜42とがそれぞれ接続されている。
【0032】
前記電子的制御装置100は、図1に示すように、入賞の判定に用いる所定の範囲の乱数(例えば十進数で0〜16383までの数字)を発生させる乱数発生手段101と、遊技メダルが投入され、スタートスイッチ73が操作されたことを条件に、前記乱数発生手段101から発生した乱数を抽出する乱数抽出手段102と、前記乱数発生手段101から発生する乱数値がとる全領域(例えば十進数で0〜16383までの数字)のうち、特別入賞領域、特別入賞領域以外の通常入賞領域並びに、前記特別入賞領域及び通常入賞領域以外の非入賞領域を各々所定の比率で有する判定テーブル103と、前記乱数抽出手段102から抽出した乱数値を、前記判定テーブル103と照合し、抽出した乱数値が特別入賞領域に属する場合には特別の入賞と判定し、抽出した乱数値が通常入賞領域に属する場合には通常の入賞と判定し、抽出した乱数値が非入賞領域に属する場合には、非入賞と判定する入賞判定手段104とを備えた内部抽選手段105と、前記入賞判定手段104が特別の入賞と判定したことを条件に、特別入賞フラグを発生させる特別フラグ発生手段110及び前記入賞判定手段104が通常の入賞と判定したことを条件に、通常入賞フラグを発生させる通常フラグ発生手段111を備えたフラグ発生手段112と、各回転リール40〜42に接続されたステッピングモータを駆動するための駆動パルスを出力するパルス出力手段120と、前記パルス出力手段120からの駆動パルスをカウントするとともに、前記基準位置検出センサ93・・からの検出信号の入力を条件に、該カウントをリセットしながら、カウントされたパルス数を、賞ライン60〜64上に表示される図柄46を駆動パルス数に対応して予め記憶した図柄配列情報と照合することによって、賞ライン60〜64上に現在表示されている各回転リール40〜42の図柄46を各々特定する表示図柄特定手段121と、前記フラグ発生手段112からの特別入賞フラグ又は通常入賞フラグが出力されたことを条件に、表示図柄特定手段121によって特定された、前記各ストップスイッチ74〜76からのストップ信号の入力時に有効な賞ライン60〜64上に表示されている図柄46が、特別の入賞又は通常の入賞に該当する図柄46に含まれる図柄と一致するか又は特別の入賞又は通常の入賞に該当する図柄に含まれる図柄と所定の距離内にある図柄である場合には,特別入賞図柄が有効な賞ライン60〜64上に停止させ、ストップ信号の入力時に有効な賞ライン60〜64上に表示されている各回転リール40〜42の図柄46が、特別の入賞又は通常の入賞に該当する図柄に含まれる図柄と所定の距離以上離れている場合には、特別の入賞又は通常の入賞に該当する図柄以外の図柄を停止表示する停止制御装置122とを含み、各回転リール40〜42の回転が全て停止したことを条件に、リール停止信号を出力するとともに、停止図柄の組み合わせが特別入賞図柄と一致したことを条件に、結果成就信号を出力する変動制御手段123と、スロットマシン10の電源投入時に、特別入賞報知操作スイッチ91及び通常報知操作スイッチが報知結果を報知する側に操作されていることを条件に、前記特別フラグ発生手段110又は通常フラグ発生手段111から出力された特別入賞フラグ又は通常入賞フラグの入力を条件に、特別報知ランプ群21又は通常報知ランプ群22による抽選結果の報知を行わせるとともに、特別報知手段については、変動制御手段からの結果成就信号の入力を条件に、抽選結果の報知を停止させ、通常報知手段については、変動制御手段からのリール停止信号の入力を条件に、抽選結果の報知を停止させる報知制御手段130と、を有している。
【0033】
つぎに、前記構成を備えたスロットマシン10の動作を、電源投入時に、特別入賞報知操作スイッチ91及び通常報知操作スイッチが、結果を報知する側に操作されているとともに、メダル投入口71からのメダルの投入により、又はクレジットメダル投入スイッチを操作することによって、所定枚数、例えば3枚の遊技メダルが投入され、5本の賞ライン60〜64が有効化されたことを前提に説明する。
【0034】
スタートスイッチ73が遊技者によって操作されると、パルス出力手段120は、駆動パルスを出力することにより、各回転リール40〜42の回転を開始させる。
また、スタートスイッチ73が操作されると、乱数抽出手段102は、乱数発生手段101から発生する乱数のうち、いずれかの乱数値を抽出する。
入賞判定手段104は、前記乱数抽出手段102が抽出した乱数値を、前記判定テーブル103と照合し、入賞判定を行う。
【0035】
入賞の判定は、抽出した特定の乱数値が、判定テーブル103に設けられた、特別入賞領域、通常入賞領域又は前記特別入賞領域及び通常入賞領域以外の非入賞領域のいずれの入賞領域に含まれるかを判定することによって行われる。そして、抽出した乱数値が、特別入賞領域に含まれる場合には、特別の入賞と判定される。また、通常入賞領域に含まれる場合には、通常の入賞と判定される。さらに、非入賞領域に含まれる場合には、非入賞と判定される。
【0036】
ここで、通常の入賞とは、有効化された賞ライン60〜64上に並んだ図柄の組み合わせが、予め定められた所定の図柄の組み合わせ、例えば「1」「1」「1」と一致する場合に、所定枚数の賞メダルが払い出されるゲームをいう。また、特別の入賞とは、有効な賞ライン60〜64上に並んだ停止図柄の組み合わせが予め定められた所定の図柄の組み合わせ、例えば「7」「7」「7」と一致する場合に行われる遊技であって、以降の所定回数のゲームにおいて、通常ゲームにおける通常入賞の確率よりも高確率に設定されている。
【0037】
ここでは、非入賞の場合には結果報知を行わないので、まず、特別の入賞と判定された場合及び通常の入賞と判定された場合について説明する。
入賞判定手段104による入賞判定の結果、特別の入賞と判定されると、特別フラグ発生手段110は、特別入賞フラグを発生させる。
特別フラグ発生手段110によって特別入賞フラグが出力されると、報知制御手段130は、特別報知ランプ群21を点滅させる。
【0038】
また、入賞判定手段104による入賞判定の結果、通常の入賞と判定されると、通常フラグ発生手段111は、通常入賞フラグを発生させる。
通常フラグ発生手段111によって通常入賞フラグが出力されると、報知制御手段130は、通常報知手段としての通常報知ランプ群22を点滅させる。
これに対し、入賞判定手段104による入賞判定の結果、非入賞と判定されると、入賞フラグは発生されないことから、報知結果手段による報知は行われない。
【0039】
停止制御装置122は、特別入賞フラグが出力されると、各ストップスイッチ74〜76が操作されたことを条件に、表示図柄特定手段121からの図柄配列情報にもとづいて、ストップスイッチ74〜76からのストップ信号の入力時に有効化された賞ライン60〜64上に位置する図柄と、特別の入賞となる図柄の組み合わせと一致する図柄とを照合し、一致する場合には、駆動パルスの出力を停止させ、ステッピングモータの回転を止めて、該特別入賞となる図柄と一致する図柄を停止表示させるように、停止制御を行う。
【0040】
また、停止制御装置122は、特別入賞フラグが出力された場合に、ストップスイッチ74〜76の操作にもとづいて、回転リール40〜42に、特別の入賞に該当する図柄の組み合わせが停止表示されると、報知制御手段130に、結果成就信号を出力する。
一方、停止制御装置122は、特別入賞フラグが出力された場合に、回転リール40〜42に、特別の入賞に該当する図柄の組み合わせが停止表示されない場合には、結果成就信号を出力しない。
【0041】
報知制御手段130は、停止制御装置122からの結果成就信号にもとづいて、特別報知ランプ群21による抽選結果の報知を停止させる。したがって、回転リール40〜42に、特別の入賞に該当する図柄の組み合わせが停止表示されると、抽選結果の報知が停止される。
一方、特別入賞フラグが発生されても、遊技者のストップスイッチ74〜76の操作タイミングによって、特別の入賞に該当する図柄46を停止表示させることができない場合には、特別の入賞に該当する図柄を停止表示させることができるまで、例えば数回の遊技にわたって、特別報知ランプ群21によって結果が継続的に報知される。
【0042】
なお、通常入賞フラグが出力された場合には、報知制御手段130は、通常入賞フラグが出力された遊技において、全ての回転リール40〜42が停止すると、通常報知ランプ群22による抽選結果の報知を停止させる。したがって、通常入賞フラグが発生された場合であっても、通常入賞フラグが発生された当該ゲームが終了すると、通常報知ランプ群22による結果の通知は停止する。
【0043】
つぎに、電源投入時に、特別入賞報知操作スイッチ91及び通常報知操作スイッチが、結果を報知しない側に操作されていることを前提に説明する。
電源投入時に、特別入賞報知操作スイッチ91及び通常報知操作スイッチが、結果を報知しない側に操作されている場合には、特別フラグ発生手段110及び通常フラグ発生手段111からそれぞれ、特別入賞フラグ又は通常入賞フラグが発生したときであっても、結果報知ランプ20による抽選結果の報知は行われない。
【0044】
また、電源投入時に、特別入賞報知操作スイッチ91は、結果を報知する側に操作されており、通常入賞スイッチは、結果を報知しない側に操作されている場合には、特別入賞フラグが発生したときには、特別報知ランプ群21による抽選結果の報知は行われるが、通常入賞フラグが発生したときであっても、通常報知ランプ群22による抽選結果の報知は行われない。
【0045】
さらに、電源投入時に、特別入賞報知操作スイッチ91は、結果を報知しない側に操作されており、通常入賞スイッチは、結果を報知する側に操作されている場合には、特別入賞フラグが発生したときであっても、特別報知ランプ群21による抽選結果の報知は行われないが、通常入賞フラグが発生すると、通常報知ランプ群22による抽選結果の報知が行われる。
【0046】
また、先に説明した実施の形態では、特別報知ランプ群21又は通常報知ランプ群22による抽選結果の報知を行うか否かは、スロットマシン10の前扉11の裏面に設けた特別入賞報知操作スイッチ91又は通常入賞報知操作スイッチ92を操作することにより決定していた。
しかし、異なる実施の形態では、前記特別入賞報知操作スイッチ91及び前記通常入賞報知操作スイッチ92を、スロットマシン10の外部に設けてもよい。
【0047】
前記特別入賞報知操作スイッチ91及び前記通常入賞報知操作スイッチ92を、スロットマシン10の外部に設けることで、例えば遊技店内に多数のスロットマシン10を配置した場合であっても、スロットマシン10の各々についての両スイッチ91,92を制御室等の単一箇所に集中して設置することにより、配置した各スロットマシン10に関して、結果を報知するか否かを個別にあるいは一斉に決定することができる。
【0048】
なお、上記の実施の形態では、図柄変動表示装置として、回転リール40〜42を例に説明したが、図柄変動表示装置は、複数種類の図柄を変動表示することができるものであれば、いずれのものであってもよく、例えばCRTやカラー液晶表示装置を用いたものであってもよい。
【0049】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
請求項1〜4記載のスロットマシンによれば、抽選結果が入賞であることを報知するか否かを、人の操作に従って変更可能にすることにより、抽選結果が入賞であることを報知する営業形態にも、抽選結果が入賞であることを報知しないとする営業形態にも、いずれの遊技形態にも柔軟に対応することのできるスロットマシンを提供することができる。
【0050】
これに加え、請求項2記載のスロットマシンによれば、抽選結果が入賞であることを報知するか否かを、入賞の内容に応じて個別に選択可能とすることにより、様々の営業形態にもとづく細かなニーズに対応可能なスロットマシンを提供することができる。
さらに、請求項3記載のスロットマシンによれば、抽選結果に関する情報について遊技者の注意を常に喚起することのできるスロットマシンを提供することができる。
【0051】
また、請求項4記載のスロットマシンによれば、操作スイッチを操作することにより、抽選結果が入賞であることを報知するか否かを容易に選択することのできるスロットマシンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の制御の概略を示したブロック図である。
【図2】 スロットマシンの概略正面図である。
【図3】 回転リールとリールテープとの分解斜視図である。
【図4】 リールテープの一部拡大正面図である。
【図5】 前扉の裏面図である。
【図6】 操作スイッチの拡大正面図である
【符号の説明】
10 スロットマシン 11 前扉
20 結果報知ランプ 21 特別報知ランプ群
22 通常報知ランプ群 30 表示窓
40〜42 回転リール 43〜45 リールテープ
46 図柄 50〜52 基準位置
60〜64 賞ライン 70 操作パネル
71 メダル投入口 72 クレジット表示部
73 スタートスイッチ 74〜76 ストップスイッチ
77 クレジット投入スイッチ 78 精算スイッチ
80 メダル排出口 81 メダル排出皿
90 操作スイッチ 91 特別入賞報知操作スイッチ
92 通常入賞報知操作スイッチ 93 基準位置検出センサ
100 電子的制御装置
101 乱数発生手段 102 乱数抽出手段
103 判定テーブル 104 入賞判定手段
105 内部抽選手段 110 特別フラグ発生手段
111 通常入賞フラグ発生手段 112 フラグ発生手段
120 パルス出力手段 121 表示図柄特定手段
122 停止制御装置 123 変動制御手段
130 報知制御手段

Claims (4)

  1. 複数種類の図柄を変動表示する図柄変動表示装置と、前記図柄変動表示装置による図柄の変動表示を開始させるスタートスイッチと、前記変動表示装置による図柄の変動表示を停止させるストップスイッチと、前記スタートスイッチの操作にもとづいて抽選を行う内部抽選手段と、前記内部抽選手段による抽選結果が入賞であることを条件に、入賞フラグを発生させるフラグ発生手段と、前記フラグ発生手段からの入賞フラグに対応して予め定められた所定の停止図柄を、前記ストップスイッチの操作にもとづいて停止表示させるように図柄変動表示装置を停止制御する変動制御手段と、前記フラグ発生手段からフラグが発生したことを条件に、抽選結果が入賞であることを報知する結果報知手段と、前記結果報知手段による結果の報知を制御する報知制御手段と、を備えたスロットマシンにおいて、
    上記フラグ発生手段には、
    抽選結果が、特別の入賞であることを条件に、特別入賞フラグを発生させる特別フラグ発生手段と、
    抽選結果が、特別の入賞以外の通常の入賞であることを条件に、通常入賞フラグを発生させる通常フラグ発生手段とを備え、
    上記変動制御手段は、特別の入賞に該当する図柄の組み合わせが停止表示されることを条件に結果成就信号を出力し、図柄の変動表示が停止したことを条件にリール停止信号を出力するように形成し、
    上記結果報知手段には、
    特別入賞フラグが発生したことを条件に、抽選結果が特別の入賞であることを報知する特別報知手段と、
    通常入賞フラグが発生したことを条件に、抽選結果が通常の入賞であることを報知する通常報知手段と、
    前記両結果報知手段による抽選結果の報知を行うか否かを選択可能な選択手段とを備え、
    前記選択手段による報知を行うか否かの選択は、人の操作に従って行われるようにし、
    上記報知制御手段は、選択手段により結果の報知を行うことが選択されているときに、前記特別フラグ発生手段又は通常フラグ発生手段から出力された特別入賞フラグ又は通常入賞フラグの入力があったことを条件に、特別報知手段又は通常報知手段による抽選結果の報知を行わせ、前記変動制御手段からの結果成就信号の入力を条件に特別報知手段による抽選結果の報知を停止させ、変動制御手段からのリール停止信号の入力を条件に通常報知手段による抽選結果の報知を停止させるように形成した、
    ことを特徴とするスロットマシン。
  2. 選択手段は、抽選結果の報知を行うか否かを、特別報知手段又は通常報知手段のいずれか一方又は双方について選択可能であることを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。
  3. 特別報知手段は、特別フラグに対応して予め定められた所定の停止図柄が、図柄変動表示装置に停止表示されるまで、抽選結果が特別の入賞であることを継続して報知することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の記載のスロットマシン。
  4. 選択手段は、スロットマシンに設けた操作スイッチであることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載のスロットマシン。
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