JP3773589B2 - 厨芥処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は厨芥処理機に関する。さらに詳しくは、蓋の軽量化を達成することができ、しかも臭気漏れが発生しない厨芥処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より温風を用いて厨芥を乾燥させる厨芥処理機が知られているが、そのうちとくに乾燥室内部の空気を温風発生手段に吸気し、当該乾燥室へ温風を送風することにより、温風を循環する厨芥処理機が、特開平6−292876号公報により知られている。
【0003】
この厨芥処理機は、乾燥室として用いられる生ごみ収納容器の上方に設けられた蓋の内部に温風発生手段が設けられている。温風発生手段は、吸込ダクト、温風ファン、ヒータおよび吹出ダクトが順に連通せしめられることにより構成されている。かかる構成により、送風ファンを作動させて生ごみ収納容器内部の空気を吸込ダクトから吸い込み、ヒータで加熱して温風にしたのち、吹出ダクトから温風を生ごみ収納容器に送ることにより、生ごみ収納容器内部の空気を撹拌しながら生ごみを乾燥処理することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の厨芥処理機では、蓋の内部に吸込ダクト、送風ファン、ヒータおよび吹出ダクトが設けられているため、蓋の重量が重く、その結果、蓋の開閉がしづらいという問題がある。
【0005】
また、蓋の軽量化のため、送風ファンを生ごみ収納容器を収納した本体側に設けることも考えられるが、このばあい、吸込ダクトおよび吹出ダクトは、それぞれ蓋と本体とのあいだの接触部分にジョイント部が必要になる。したがって、部品点数が増加するとともに当該ジョイント部分のシールが完全でないと臭気漏れの原因となる惧れがある。
【0006】
本発明はかかる問題を解消するためになされたものであり、蓋の軽量化を達成することができ、しかも臭気漏れが発生しない厨芥処理機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の厨芥処理機は、(a)厨芥を乾燥する乾燥室、
(b)前記乾燥室に上下方向に着脱自在に装着されて厨芥を収納し、厨芥を水平面内で攪拌する攪拌羽根と、攪拌羽根を乾燥室底部の駆動モータにカップリングを介して連結する従動軸を有するゴミ容器、
)前記乾燥室に厨芥を投入するための開口を閉じるための蓋、
)前記乾燥室内部から空気を吸い込み、当該吸い込まれる空気を加熱して当該乾燥室内部へ温風を吹き出すことにより、温風を循環させるための温風発生手段、
)前記乾燥室から発生するガスから水蒸気を回収する凝縮手段、
)前記乾燥室から発生するガスから臭気成分を脱臭する脱臭手段、および
)前記乾燥室から発生するガスを前記凝縮手段および前記脱臭手段の両方へ強制的に送風する送風手段を備えた厨芥処理機であって、
前記温風発生手段が、温風ファンと、ヒータと、前記乾燥室へ温風を送風するための送風ダクトと、前記乾燥室内部の空気を吸気するための吸気ダクトとからなり、かつ前記温風ファン、ヒータ、送風ダクトおよび吸気ダクトが前記乾燥室を収納する処理機本体の内部に収容され
前記送風ダクトから前記乾燥室へ吹き出された温風の少なくとも一部が前記乾燥室内の底部に向かって吹くように送風ダクトの延長線方向が乾燥室の底部に向かうように規制され、
前記送風ダクトおよび前記吸気ダクトがそれぞれ前記乾燥室の内壁の接線方向に沿って設けられ、
前記送風ダクトの出口および前記吸気ダクトの入口が前記乾燥室の上方に延長された領域にかからないように配置されてなる
ことを特徴としている。
【0008】
前記送風ダクトから前記乾燥室へ吹き出された温風の少なくとも一部が前記乾燥室内の底部に向かって吹くように規制されてなるのが好ましい。
【0009】
前記送風ダクトおよび前記吸気ダクトがそれぞれ前記乾燥室の内壁の接線方向に沿って設けられてなるのが好ましい。
【0010】
前記送風ダクトの出口、前記吸気ダクトの入口および前記凝縮手段の凝縮入口にそれぞれ厨芥の通過を禁止するためのフィルタが設けられてなるのが好ましい。
【0011】
前記凝縮手段の凝縮入口が前記送風ダクトの出口および前記吸気ダクトの入口の近傍に設けられ、かつ前記凝縮手段の凝縮入口、前記送風ダクトの出口および前記吸気ダクトの入口が一枚の前記フィルタによって閉じられてなるのが好ましい。
【0012】
前記送風ダクトの出口および前記吸気ダクトの入口が前記乾燥室の上方に延長された領域にかからないように配置されてなるのが好ましい。
【0013】
乾燥室内に外気を取り入れるための外気導入口が前記吸気ダクトに設けられてなるのが好ましい。
【0014】
前記蓋が前記送風ダクトから吹き出される温風の対流方向を規制するのが好ましい。
【0015】
前記蓋が前記送風ダクトから遠ざかるにつれて下降するように斜めに設けられてなるのが好ましい。
【0016】
前記乾燥室に設置される厨芥を入れるための処理容器の高さが当該処理容器の底部の直径よりも小さいのが好ましい。
【0017】
前記吸気ダクトの入口が前記乾燥室の最上部に連通されてなるのが好ましい。
【0018】
本発明によれば、温風発生手段を構成する温風ファン、ヒータ、送風ダクトおよび吸気ダクトが乾燥室を収納している処理機本体の内部に収納されているため、蓋の形状をシンプルにでき、軽くなるのでヒンジ構成も簡単な構造にすることができる。またダクトのジョイント部がないので構成が簡単であり、しかも臭気漏れのおそれもない。
【0019】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明の厨芥処理機を詳細に説明する。図1は本発明の厨芥処理機の一実施例の基本構成を模式的に表わしたブロック図、図2は本発明の厨芥処理機の一実施例を示す断面説明図、図3は図2の厨芥処理機のIII−III線断面図、図4は本発明の厨芥処理機の他の実施例であって、二重の蓋を有する厨芥処理機の外蓋が開いた状態を示す断面説明図、図5は図4の厨芥処理機の内蓋が開いた状態を示す断面説明図、図6は本発明の厨芥処理機のさらに他の実施例であって、二重の蓋を有する厨芥処理機の他の例を示す断面説明図、図7は図6の内蓋の(a)断面図および(b)上面図、図8は図1の厨芥処理機の乾燥終了の検知方法を説明するための水蒸気量変化を示すグラフ、および図9は図1の厨芥処理機の乾燥終了の検知方法を説明するための温度変化を示すグラフである。
【0020】
図1に示されるように、処理機本体1には、乾燥室2の内部の空気を吸気し、当該乾燥室2へ温風を送風する温風発生手段Aが収容されている。また、処理機本体1には従来の厨芥処理機と同様に乾燥室2、凝縮器24、排水タンク27、通風ファン28および脱臭器29が順次連結して収容され、通風ファン28により、乾燥室2から発生したガスを強制的に経路に沿って送ることができるようになっている。なお、26は凝縮器24を強制的に空冷するための冷却ファンである。
【0021】
図2〜3に示されるように、処理機本体1には厨芥を乾燥する乾燥室2が設けられ、この乾燥室2内には、処理容器として、厨芥を入れたゴミ容器3が装着されている。乾燥室2の上部は蓋4により覆われヒンジ5により蓋4の開閉ができ、蓋ロック6により、内部が気密に維持できるようにされている。また蓋4の内部には断熱材7が設けられ、熱が逃げるのを防いでいる。このように、本実施例における蓋4は、後述する温風発生手段Aの構成要素を全く具備していないため、構造が簡単であり、軽量である。したがって、ヒンジ5の構成も簡略化され、取りはずしも簡単にでき、メンテナンスもし易くなる。さらに蓋4の構造が簡単であるため蓋4の内部の表面積を小さくすることができるので、臭気成分が蓋4に多量に付着することがなく、臭気を抑えることができる。
【0022】
ゴミ容器3は底部に正転、反転可能に撹拌羽根8が設けられ、また側部には固定刃9が設けられている。ゴミ容器3は乾燥室2内に着脱可能にされている。ゴミ容器3に厨芥を入れ、乾燥室2にゴミ容器3を装着して、厨芥を乾燥するときに、撹拌羽根8を回転させて厨芥を撹拌したり、固定刃9とのあいだで厨芥を破砕し、効率よく乾燥するようにしている。撹拌羽根8にはゴミ容器3の底部を貫通して従動軸10が取り付けられている。この従動軸10はカップリング機構11を介して駆動モータ12と連結されている。撹拌羽根8は駆動モータ12により間欠的に運転され、正転または反転してゴミ容器3内の厨芥を撹拌し、厨芥を均一に加熱乾燥する。
【0023】
ゴミ容器3の材質は、腐食しにくいステンレススチールやゴミの炭化物がこびりつかないようにポリテトラフルオロエチレンのコーティングを施したもの、および断熱効果の高いPPS樹脂が好ましい。さらに、ゴミ容器3の周囲には断熱材35が設けられており、熱が逃げないようになっている。
【0024】
つぎに温風発生手段Aについて詳細に説明する。
【0025】
図2〜3に示されるように、処理機本体1内部において、乾燥室2の側面上部には温風発生手段Aとして、温風乾燥用の送風ダクト13、吸気ダクト14、温風ファン15、温風ファンモータ16が気密に連結されている。送風ダクト13内には、ガスを加熱するヒータ17とヒータ17を所定温度にコントロールするための温風サーミスタ18が備えられている。
【0026】
送風ダクト13は、その延長線上がゴミ容器3の底部に達するような角度(35〜45°程度)で取り付けられている(図2の二点鎖線参照)。したがって、送風ダクト13から吹き出された温風は、乾燥室2内の底部に当たるため、厨芥に直接温風を当てることができ、それにより、乾燥時間を短縮することができる。
【0027】
また、送風ダクト13と吸気ダクト14は図3に示すように、略円筒形状のゴミ容器3の内壁の接線方向に、それぞれが平行に取り付けられている。そのため、温風の流れがスムーズな回転運動になり、厨芥との接触量も増え、効率よく乾燥できる。なお、本実施例ではとくに温風をスムーズに回転させることができる円筒形状のゴミ容器を例にあげて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の形状でも温風を旋回させることができる。
【0028】
蓋4は送風ダクト13からの温風の対流方向を規制して空気溜まりの発生を防止しうるように、送風ダクト13から遠ざかるにつれて下降するように、15〜30°程度傾斜して設けられている(図2のα参照)。このため、蓋4に温風がさえぎられることなく温風が当たり、温風がより効率よく乾燥室2の内部で循環することにより送風・吸気をスムーズに行なうことができる。なお、蓋4を斜めに設ける代りに蓋4の下面に温風の対流方向を規制するためのリブまたはフィンなどを設けてもよい。
【0029】
さらに送風ダクト13の送風口19および吸気ダクト14の吸気口20が乾燥室2内の最上部に設けられているので、当該乾燥室2内の最上部において熱だまりをなくすことができ、その結果、乾燥室2内の一部に水蒸気が溜まったりしないので効率よく乾燥できる。
【0030】
送風ダクト13の送風口19および吸気ダクト14の吸気口20は、前記乾燥室2の上方に延長された領域、具体的には、少なくともゴミ容器3の上部の内側にかからないように配置されているため、ゴミ容器3の出し入れは容易に行われる。
【0031】
ゴミ容器3は、浅めのもの(すなわち、ゴミ容器3の高さが底部の直径よりも小さいもの)が使用されているため、温風が厨芥に当たりやすく、温風の当たる厨芥の表面積が増えるので、乾燥効率が上がり、その結果、乾燥時間が短縮する。
【0032】
また、乾燥室2内に外気を取り入れる外気導入口21が吸気ダクト14に設けられている。しかし、吸気ダクト14内は温風ファン15の働きにより、必ず大気圧よりも低い負圧状態になるため、臭気成分が外気中に、飛散する惧れはない。なお、温風ファン15が停止していても、外気導入口21の内径は小さく(φ5〜φ8mm程度)、臭いを感知できる程、臭気成分は外気へ放出されない。
【0033】
したがって、脱臭器29で臭気成分を酸化分解するのに必要に酸素を装置内に導入する手段として、外気を直接乾燥室2内に取り入れるという手段を採用することができるため、絶対湿度を大気によって下げ、乾燥効率を高くすることができる。
【0034】
送風ダクト13、吸気ダクト14、温風ファン15の周囲は断熱材22で覆われ、放熱損失を減らすようにされている。
【0035】
乾燥室2内で発生した水蒸気を含むガスは、凝縮入口23から凝縮器24に送られる。送風口19、吸気口20と凝縮入口23はほぼ同一平面上で近傍に配置されているため、温風ファン15の発生する風により舞い上がったゴミ容器3内部のゴミが、送風口19、吸気口20および凝縮入口23に入らないようにするためのフィルタ25は1つだけですむためメンテナンスなどが簡単になる。なお、本実施例ではフィルタを共通化するために送風口19、吸気口20および凝縮入口23を同一平面上で近接して配置する例をあげたが、送風口19、吸気口20および凝縮入口23を任意の位置に配置してそれぞれ別個のフィルタを設けてもよい。
【0036】
凝縮器24は熱交換器の働きをするものであり、発生した水蒸気をモータ26aで駆動する冷却ファン26により冷却して水分に凝縮させ、排水タンク27で回収する。
【0037】
凝縮器24は、箱型、蛇行したパイプなど通常のものでよく、耐食性に優れたステンレスなどで作製されている。
【0038】
凝縮器24で凝縮された水分は排水タンク27に回収され、水分が除去された臭気成分を含んだガスは通風ファン28により脱臭器29に送られる。
【0039】
脱臭器29としては触媒式のものが採用される。触媒は白金糸、白金−パラジウム系、ニッケル系などの酸化触媒を250〜350℃に加熱して使用する。この温度は触媒により臭気成分を酸化するために必要な温度であり、350℃よりも高すぎると熱の浪費が多くなり、250℃より低すぎると酸化できないからこの範囲が適する。臭気成分が除去されたガスは、排出口Bを通して外部に排出される。
【0040】
つぎに本実施例の厨芥処理機による厨芥の乾燥処理動作を説明する。なお、以下においては、日本の標準家庭(4人家族)で1日に発生する厨芥量を約700g(そのうち水分450〜600g)とし、この量の厨芥を処理するばあいについて説明する。
【0041】
ゴミ容器3に厨芥700gを入れて乾燥室2に装着し、蓋4をしめて図示していない制御装置の運転スイッチをオンし、厨芥処理機の運転を開始する。まず、図示していない触媒加熱用のヒータが通電し触媒を加熱する。ついで冷却ファン26、通風ファン28が駆動されるとともに、ヒータ17が通電され、温風ファン15が駆動され乾燥を開始する。温風は温風サーミスタ18により120℃前後に加熱される。
【0042】
これより高い温度で厨芥を乾燥しようとすると、有毒ガスが発生したり、処理後の残渣臭が焦げ臭の強いものになってしまうため120℃前後で加熱するのが好ましい。温風はゴミ容器3の形状にしたがってほぼ内壁面に沿って斜め円運動(らせん運動)で回りながら厨芥を加熱乾燥させていく。
【0043】
またゴミ容器3内では撹拌羽根8が間欠的に駆動モータ12により正転、反転され、厨芥が撹拌、破砕されながらむらなく乾燥される。外気導入口21から乾燥室2内へ絶対湿度の低い外気を吸入するので、厨芥の乾燥が早められる。乾燥室2内で厨芥から発生した水蒸気やアルデヒド、酢酸、アンモニア、メルカプタンなどの臭気成分と外気導入口21から吸入された外気とが混合された混合ガスは凝縮入口23から凝縮器24へ流出する。
【0044】
凝縮器24は冷却ファン26により冷却することによりガスの冷却効率を上げている。凝縮した水分は排水タンク27にためられる。排水タンク27にたまる凝縮水の量は約500〜550mlである。凝縮しない臭気成分を含んだガスは通風ファン28により脱臭器29に送られ、触媒により酸化分解され、臭気成分が除去され外部に排出される。
【0045】
本実施例の厨芥処理機によれば、全重量700gの厨芥を約3時間半で乾燥できた。
【0046】
つぎに図4〜5を参照しながら、ゴミ投与時にゴミ容器3内の臭気が飛散しない2重蓋構造について説明する。
【0047】
図4〜5に示される厨芥処理機は、乾燥室2の上部が外蓋30および両開きの内蓋31a、31bによって覆われている。外蓋30はヒンジ30aによって回転自在に支持されており、手動により開閉する。一方、内蓋31a、31bは、それぞれ乾燥室2の内壁にヒンジCによって回転自在に支持されている。また、ヒンジCは、バネ機構などにより、外蓋30の閉動作に連動して内蓋31a、31bの開動作を行ない、ふたたび内蓋を閉めることができるようになっている。
【0048】
かかる構成により、連続して厨芥を処理するばあいは、外蓋30をヒンジ30aを軸に開け、閉じられた内蓋31a、31b上に、ナイロンまたはポリ袋に入った厨芥32をのせる。ついで、外蓋30を閉めると、それに連動して内蓋31a、31bが一瞬だけ図5の31a1、31b1のように下方に開く。そのとき厨芥32はゴミ容器3内に落ち、再び内蓋31a、31bが閉まり、厨芥の処理を行なう。このような2重蓋方式では乾燥室2に充満した臭気をほとんど外気に放出することはなくゴミ容器3内に厨芥を入れることができる。2重蓋方式が採用できるのも、温風乾燥方式でありながら、蓋に温風発生手段を設けていないことにより、蓋構造の自由度を大きくできる本発明の厨芥処理機の特徴である。
【0049】
また、図6〜7に示されるように、2重蓋構造をなす厨芥処理機の他の例として、内蓋33が外蓋を開けると閉まるような動作をなし、かつ内蓋33が2枚以上の復元性を有する板状部材で構成された厨芥処理機がある。内蓋33は、円板が図7に示されるように放射状に12分割された形状を呈しており、その材質としては、復元性のあるゴム材や金属性のバネ材などまたは、図7に示すように透明または半透明なシリコン系などの樹脂33aと金属製バネ材33bとを組み合せたものなどがある。
【0050】
一方、外蓋30の内面には、略円筒形状を呈するステンレスなどの耐食性の金属などからなるガイド部材34が設けられている。
【0051】
したがって、ガイド部材34により、内蓋33は、開閉がコントロールされ、外蓋30が閉まっているときは内蓋33が開くようになっている。
【0052】
したがって、図6〜7に示される厨芥処理機によれば、厨芥投入時、前回の残渣臭の外部への流出を内蓋33により軽減することができる。また、図7の(a)、(b)のように2重蓋構造であっても透明または半透明のシリコン系などの樹脂33aを通して内部の状況がわかるものに関しては、残渣量を確認することができる。しかも、処理中、内蓋33が開いているので、内蓋33に付着した厨芥は腐敗することなく、処理される。
【0053】
さらに、内蓋33が乾燥室2の中心方向に傾斜しているため、厨芥をのせやすく、また乾燥室2内へ送りやすい。さらに、厨芥に付着した汁は乾燥室2へ流れ易くなる。
【0054】
また、厨芥の乾燥処理を行なうばあい、従来では乾燥の途中から断続的に撹拌していたが、乾燥して軽く、かつもろくなった厨芥を撹拌すれば、従来に比べて撹拌時の負荷が小さくてすみ、撹拌用のモータを小型化することができる。しかも、水分を含んでいない厨芥を撹拌、粉砕するため、撹拌中に厨芥の表面積が大きくなっても強い臭気も発生せず、その結果、脱臭のための触媒は比較的低能力、低コストのものですむ。また、厨芥を乾燥したのちに撹拌するので、厨芥が飛散しても乾燥室2の内部にこびり付いたりするなどの問題もない。
【0055】
また、厨芥を乾燥したのちに撹拌するばあい、撹拌羽根を1000rpm以上の高速で回転させれば乾燥室2の内部で厨芥全体を撹拌および粉砕することができる。
【0056】
さらに、ゴミ容器3の底部を中心部へ向かうにつれて深くなるようにボール状にすれば、厨芥が中心部に集まりやすくなるため、小型の(刃の短い)撹拌羽根を用いても厨芥全体を撹拌および粉砕することができる。
【0057】
しかも、厨芥を乾燥したのちに撹拌するばあい、乾燥後の厨芥を高速で粉砕して乾燥室2の内部で飛散したものを図示されない吸引機などを用いて袋詰めするようにしてもよい。このばあい、ゴミ容器3の底の厨芥を容器に吸い上げることができるため、従来の吸引機と比較して吸引力は小さくてすむ。その結果、吸引機の小型化およびコストダウン化を図ることができる。しかも吸引機を作動させて乾燥室2を吸引すれば、当該乾燥室2に連通する脱臭器29では外気が逆流するため、脱臭器29の内部の触媒およびヒータなど(図示せず)を清潔に保つことができるため、触媒に厨芥が詰まることもない。
【0058】
なお、乾燥室2と前記吸引機とのあいだには制御弁(図示せず)を設け、乾燥中は乾燥室の内部で発生するガスが吸引機へ行かないように閉じ、一方、撹拌は粉砕された厨芥が吸引機へ行くように開くように、前記制御弁の開閉制御をすればよい。一方、乾燥室2と脱臭器29とのあいだは常時ガスが通るようにしておけばよい。
【0059】
以上の厨芥を乾燥したのちに撹拌するばあい、撹拌開始時期は、厨芥の乾燥が終了したのちでもよいし、終了直前であってもよい。たとえば厨芥の乾燥がほぼ終ってから直後にヒータ17の加熱を維持させながら撹拌羽根8を3分程度のあいだ正転30秒、10秒休止、反転30秒を繰り返して完全に乾燥させる。
【0060】
厨芥の乾燥終了時期を検知する方法として、図2に示されるように、▲1▼乾燥室2の内部に乾燥終了検知センサDを設けたり、または▲2▼脱臭部29の出口に乾燥終了検知センサEを設けて検知を行なう。
【0061】
たとえば、前記▲1▼のばあい、乾燥の終了は湿度センサなどからなる乾燥修了検知センサDによって乾燥室2の内部の水蒸気量を検知することによって行なう。これにより、図8に示されるように、水蒸気量が所定の水蒸気量S1に達したことを検知したとき、厨芥処理機に内蔵された動作制御用のマイコン(図示せず)などを用いて、厨芥の乾燥を終了させ、撹拌を開始する。なお、撹拌開始後の水蒸気量の上昇は、粉砕された厨芥の内部に残っていた水分によるものである。
【0062】
また、前記▲2▼のばあい、乾燥の終了は、温度センサなどからなる乾燥終了検知センサEによって、乾燥終了時における触媒からの排気ガスの温度または排気管の温度の低下を検知することによって行なう。これにより、図9に示される脱臭器29内部のヒータが500℃で制御されているばあいのグラフのように、触媒からの排気または排気管の温度が所定の温度S2に達したことを検知したとき、厨芥の乾燥を終了させ、撹拌を開始させる。なお、図9のばあいも撹拌開始後において粉砕された厨芥の内部に残っていた水分のために温度が少し上昇する。
【0063】
前記▲1▼、▲2▼のばあい、いずれも撹拌開始後、破砕された厨芥内部に残存する水分が乾燥室2の内部に放出されるが、再び温風発生手段Aを用いて乾燥室2の内部を再加熱して乾燥したのち脱臭部29によって脱臭すれば、乾燥および粉砕された厨芥の臭気を弱めることができる。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、蓋以外の本体内の非可動部分に送風ダスト、吸気ダストヒータ、温風ファンのすべてを設けるため、蓋の形状をシンプルにでき、軽くなるのでヒンジ構成も簡単な構造にできる。またダクトのジョイント部がないので構成が簡単で臭気漏れの惧れもない。そのため、蓋を取りはずし可能にでき、ユーザーが簡単にメンテナンスをすることができる。
【0065】
また蓋の構造が簡単で自由度が大きいので、蓋の開閉時の臭気漏れ対策になる二重蓋構造を採用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の厨芥処理機の一実施例の基本構成を模式的に表わしたブロック図である。
【図2】本発明の厨芥処理機の一実施例を示す断面説明図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】本発明の厨芥処理機の他の実施例であって二重の蓋を有する厨芥処理機の外蓋が開いた状態を示す断面説明図である。
【図5】図4の厨芥処理機の内蓋が開いた状態を示す断面説明図である。
【図6】本発明の厨芥処理機のさらに他の実施例であって二重の蓋を有する厨芥処理機の例を示す断面説明図である。
【図7】図6の内蓋の(a)断面図および(b)上面図である。
【図8】図1の厨芥処理機の乾燥終了の検知方法を説明するための水蒸気量変化を示すグラフである。
【図9】図1の厨芥処理機の乾燥終了の検知方法を説明するための温度変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 処理機本体
2 乾燥室
3 ゴミ容器
4 蓋
13 送風ダクト
14 吸気ダクト
15 温風ファン
16 温風ファンモータ
17 ヒータ
24 凝縮器
28 通風ファン
29 脱臭器
A 温風発生手段

Claims (8)

  1. (a)厨芥を乾燥する乾燥室、
    (b)前記乾燥室に上下方向に着脱自在に装着されて厨芥を収納し、厨芥を水平面内で攪拌する攪拌羽根と、攪拌羽根を乾燥室底部の駆動モータにカップリングを介して連結する従動軸を有するゴミ容器、
    )前記乾燥室に厨芥を投入するための開口を閉じるための蓋、
    )前記乾燥室内部から空気を吸い込み、当該吸い込まれる空気を加熱して当該乾燥室内部へ温風を吹き出すことにより、温風を循環させるための温風発生手段、
    )前記乾燥室から発生するガスから水蒸気を回収する凝縮手段、
    )前記乾燥室から発生するガスから臭気成分を脱臭する脱臭手段、および
    )前記乾燥室から発生するガスを前記凝縮手段および前記脱臭手段の両方へ強制的に送風する送風手段を備えた厨芥処理機であって、
    前記温風発生手段が、温風ファンと、ヒータと、前記乾燥室へ温風を送風するための送風ダクトと、前記乾燥室内部の空気を吸気するための吸気ダクトとからなり、かつ前記温風ファン、ヒータ、送風ダクトおよび吸気ダクトが前記乾燥室を収納する処理機本体の内部に収容され
    前記送風ダクトから前記乾燥室へ吹き出された温風の少なくとも一部が前記乾燥室内の底部に向かって吹くように送風ダクトの延長線方向が乾燥室の底部に向かうように規制され、
    前記送風ダクトおよび前記吸気ダクトがそれぞれ前記乾燥室の内壁の接線方向に沿って設けられ、
    前記送風ダクトの出口および前記吸気ダクトの入口が前記乾燥室の上方に延長された領域にかからないように配置されてなる
    ことを特徴とする厨芥処理機。
  2. 前記送風ダクトの出口、前記吸気ダクトの入口および前記凝縮手段の凝縮入口にそれぞれ厨芥の通過を禁止するためのフィルタが設けられてなる請求項1記載の厨芥処理機。
  3. 前記凝縮手段の凝縮入口が前記送風ダクトの出口および前記吸気ダクトの入口の近傍に設けられ、かつ前記凝縮手段の凝縮入口、前記送風ダクトの出口および前記吸気ダクトの入口が一枚の前記フィルタによって閉じられてなる請求項記載の厨芥処理機。
  4. 乾燥室内に外気を取り入れるための外気導入口が前記吸気ダクトに設けられてなる請求項1記載の厨芥処理機。
  5. 前記蓋が前記送風ダクトから吹き出される温風の対流方向を規制する請求項1記載の厨芥処理機。
  6. 前記蓋が前記送風ダクトから遠ざかるにつれて下降するように斜めに設けられてなる請求項記載の厨芥処理機。
  7. 前記乾燥室に設置される厨芥を入れるための処理容器の高さが当該処理容器の底部の直径よりも小さい請求項1記載の厨芥処理機。
  8. 前記吸気ダクトの入口が前記乾燥室の最上部に連通されてなる請求項1記載の厨芥処理機。
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