JP3772043B2 - 油圧制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、フォークリフトなどに用いられる油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
フォークリフトなどに用いられる油圧制御装置としては、例えば、図3に示すものが従来から知られている。
図3に示した従来の油圧制御装置は、メインポンプPに、その吐出油を優先流ポート2側と余剰流ポート3側とに振り分けるメイン流量制御弁1を接続している。上記優先流ポート2には、優先流路4を介してパワーステアリング回路PSに接続している。また、余剰流ポート3には、供給流路6を介して、図示していないアクチュエータを制御する切換弁9〜11に接続している。
そして、上記優先流路4には、絞り5を設け、この絞り5の下流側の圧力を、スプリングsを設けたメイン流量制御弁1の第1パイロット室1aに導き、絞り5の上流側の圧力を、ダンパオリフィスdを介して第2パイロット室1bに導いている。
【0003】
このようにしたメイン流量制御弁1は、第1パイロット室1aのパイロット圧の作用力およびスプリングsのバネ力と、第2パイロット室1bのパイロット圧の作用力とのバランスを保ちながら、絞り5前後に生じる差圧を一定に保ち、一定流量を常に優先流ポート2側に供給し、余った流量を余剰流ポート3側に供給する。
【0004】
上記優先流路4には、オープンセンタータイプの切換弁を備えたパワーステアリング回路PSを接続している。なお、この切換弁は図示していない。
上記のように切換弁をオープンセンタータイプにしたのは、それを切り換えたときに、パワーステアリング回路PSにショックが発生しないようにするためである。すなわち、切換弁をオープンセンターにしておくと、その切り換え過程で、供給流量の一部が、タンクに戻される。そのために、供給流量の全量がパワーステアリング回路PS側に一気に供給されたりしない。
【0005】
もし、切換弁を切り換えると同時に、供給流量の全量が一気にパワーステアリング回路PSに供給されると、その瞬間にショックが発生する。しかし、上記のようにオープンセンターにしておけば、供給流量の一部がタンクに戻されるので、全量がパワーステアリング回路PSに供給されることがない。したがって、ショックも発生しない。
【0006】
一方、メイン流量制御弁1の余剰流ポート3には、供給流路6を接続するとともに、この供給流路6に中立流路7とパラレル流路8とを接続している。そして、これら中立流路7およびパラレル流路8に上記切換弁9〜11を接続している。
切換弁9〜11は、ノーマルオープンタイプであり、全ての切換弁9〜11がノーマル位置にあるときに、中立流路7がタンクtに連通する。
【0007】
また、切換弁9〜11は、比例電磁式減圧弁9a〜11aで減圧したパイロット圧を、パイロット室9b〜11bに導くことよって切り換わるようにしている。そして、この比例電磁式減圧弁9a〜11aに導くパイロット一次圧は、メイン流量制御弁1の上流側から分岐させたパイロット圧ライン12を介して供給するようにしている。
ただし、上記パイロット圧ライン12には、減圧弁13を接続し、この減圧弁13で減圧させた圧油を、比例電磁式減圧弁9a〜11aでさらに減圧して各切換弁9〜11のパイロット室に供給するようにしている。
【0008】
一方、メイン流量制御弁1は、優先流路4側に常に一定の流量を供給するが、パワーステアリング回路PSが中立状態にあれば、そこに供給された流量の全部がタンクtに戻される。
したがって、パワーステアリング回路PSを中立状態に保ち、しかも、切換弁9〜11を中立位置に保っていると、優先流ポート2および余剰流ポート3側の圧力が低下する。このように両ポート2、3の圧力が低下すると、パイロット圧ライン12側に所定のパイロット圧を得るだけの圧力が立たなくなる。そのために、この場合には、パイロット圧不足が原因で、切換弁9〜11を切り換えられなくなる。
【0009】
そこで、この装置では、以下に説明する背圧弁14を優先流路4に設けることによって、切換弁9〜11およびパワーステアリング回路PSを中立状態に保っていても、メイン流量制御弁1の上流側に所定の圧力を発生させるようにしている。言い換えれば、切換弁9〜11およびパワーステアリング回路PSを中立状態に保っていても、切換弁9〜11を切り換えるためのパイロット圧が不足しないようにしている。
【0010】
上記背圧弁14は、その上流側の圧力を第1パイロット室14aに導き、下流側の圧力を、スプリング15を設けた第2パイロット室14bに導いている。
このようにした背圧弁14は、ノーマル状態で閉位置を保ち、優先流路4を遮断している。ただし、その前後の圧力差で生じる作用力が、スプリング15のバネ力以上になると開き、優先流ポート2からの流量をパワーステアリング回路PS側に供給するとともに、その上流側にクラッキング圧以上の背圧を発生させる。
このように背圧弁14の上流側に背圧を発生させることによって、所定のパイロット圧が得られるだけの圧力を、メイン流量制御弁1の上流側に保つようにしている。
【0011】
一方、背圧弁14で所定の背圧を発生させるということは、それだけエネルギーロスにもなる。
そこで、パイロット圧を必要としない場合、すなわち切換弁9〜11を切り換える必要がない場合には、背圧弁14を介さずに、バイパス流路16を介して圧油をパワーステアリング回路PSに供給するようにしている。
すなわち、背圧弁14の前後にバイパス流路16を接続するとともに、このバイパス通路16にソレノイドバルブ17を接続している。
【0012】
このソレノイドバルブ17は、弁本体17aとソレノイド18とからなり、ノーマル状態で図示する開状態を保ち、優先流ポート2からの圧油を、バイパス流路16を介してパワースアリング回路PS側に供給する。
そして、ソレノイドバルブ17が開いているときには、優先流路4に導かれた圧油は、ソレノイドバルブ17を経由してパワーステアリング回路PSに導かれる。したがって、圧油は背圧弁14を通過しないので、背圧弁を通過することによるエネルギーロスも生じない。
【0013】
なお、優先流路4に設けた固定絞り5によっても、その上流側にある程度の圧力を発生させることができる。
ただし、この固定絞り5は、メイン流量制御弁1の制御流ポート2側に供給する流量を設定するためのものであり、その開度は、設定流量によって決まっている。そのため、絞り5の開度を勝手に変えることはできない。
【0014】
つまり、固定絞り5だけで、メイン流量制御弁1の上流側に、所定の圧力を発生させるには無理がある。
そこで、前記したように、優先流路4に背圧弁14を設けて、この背圧弁14で所定の圧力を発生させるようにしている。
【0015】
また、上記ソレノイドバルブ17は、ソレノイド18を励磁すると閉じて、バイパス流路16を遮断する。このソレノイド18は、切換弁9〜11に設けた比例電磁式減圧弁9a〜11aのソレノイドと連動させている。すなわち、比例電磁式減圧弁9a〜11aのそれぞれは、図示していないジョイスティックに電気的に連係し、これらジョイスティックを操作して、比例電磁式減圧弁9a〜11aを動作させるようにしている。
【0016】
そして、上記ソレノイドバルブ17のソレノイド18は、全てのジョイスティックに電気的に連係し、いずれのジョイスティックを操作しても、それに連動して励磁するようにしている。ただし、ソレノイド18が励磁するタイミングは、比例電磁式減圧弁9a〜11aが動作する直前になるように設定している。具体的には、ジョイスティックの操作レバーを少しでも傾けたときに、ソレノイド18が励磁する。そして、それ以上操作レバーを傾けたときに、上記比例電磁式減圧弁のソレノイドが励磁するようにしている。
【0017】
上記のように比例電磁式減圧弁9a〜11aと連動して、ソレノイドバルブ17を切り換えるようにしたのは、切換弁9〜11を切り換えるときにだけ、所定のパイロット圧を発生させるためである。すなわち、切換弁9〜11が全て中立のときには、パイロット圧もいらないが、切換弁9〜11を切り換える直前には、所定のパイロット圧が得られるようにしている。
【0018】
また、上記メイン流量制御弁1の優先流ポート2側には、常に所定の流量が供給されているが、その流量は、パワーステアリング回路PSが必要とする最大流量に設定している。このように最大必要流量を優先流ポート2に供給することによって、パワーステアリング装置の性能を十分に発揮できるようにしている。
そして、このパワーステアリング回路PSの最大必要流量が、ソレノイドバルブ17や背圧弁14側にも供給されることとなるので、これらソレノイドバルブ17や背圧弁14の大きさは、パワーステアリング回路PSの必要最大流量に応じて決めている。例えば、最大必要流量が多いパワーステアリング回路を用いる場合には、ソレノイドバルブおよび背圧弁14も大きいタイプのものを使用し、最大必要流量が少ないパワーステアリング回路を用いる場合には、ソレノイドバルブ17や背圧弁14も小さいタイプのものを使用する。
【0019】
なお、図中符号19は、パワーステアリング回路PS側からの圧油の逆流を防止するチェック弁であり、符号20、21は、それぞれリリーフ弁である。
また、符号pはサブポンプであり、このサブポンプpの吐出油を、供給流路6に合流させている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の装置では、例えば、大型のパワーステアリング回路PSを用いた場合、当然のこととして最大必要流量も増えるので、それに応じてソレノイドバルブ17も大型のタイプのものを用いなければならない。
ところが、大型のソレノイドバルブ17は、弁本体17aが大きくなるので、それを切り換えるために大きな推力が必要になる。そのため、大型のソレノイドバルブ17には、コイルの巻き数を増やすなどして、励磁力を強化した大型のソレノイド18を用いなければならない。
つまり、ソレノイドバルブ17は、背圧弁14等と異なり、ソレノイド18で切り換える構成にしているので、弁本体を大きくすれば、それに応じてソレノイド18まで大型化しなければならない。その結果、ソレノイドバルブ17が非常に大きくなってしまう。
【0021】
上記のようにソレノイドバルブ17が大きくなると、この装置を車両などに組み付ける場合に、ソレノイドバルブ17が他の機器に干渉することがある。そのため、大型のパワーステアリング回路を用いた場合に、その装置を車両に組み付けることができないという問題があった。
この発明の目的は、大型のパワーステアリング回路を用いたとしても、ソレノイドバルブ17の大型化を防止できる油圧制御装置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ポンプと、このポンプに接続し、ポンプ吐出油を優先的に優先流ポート側に供給するとともに余った流量を余剰流ポート側に供給するメイン流量制御弁と、優先流ポートに接続した優先流路と、この優先流路に対してパラレルに接続した背圧弁およびソレノイドバルブと、これら背圧弁およびソレノイドバルブの下流側に接続したパワーステアリング回路と、上記メイン流量制御弁の余剰流ポートに接続した1または複数の切換弁と、これら切換弁に設けるとともに、供給電流に応じて減圧したパイロット圧を切換弁のパイロット室に供給する電磁式減圧弁と、メイン流量制御弁の上流側の圧油を電磁式減圧弁に導くパイロット圧ラインとを備えている。
【0023】
そして、上記ソレノイドバルブは、それが開いているときに、上記メイン流量制御弁の優先流ポートから導いた流量を、ソレノイドバルブを介してパワーステアリング回路に供給する。また、ソレノイドバルブは、電磁式減圧弁が作動する直前に閉じて、優先流ポートから導いた流量を背圧弁を介してパワーステアリング回路に供給する油圧制御装置を前提にする。
【0024】
第1の発明は、上記油圧制御装置を前提にしつつ、上記メイン流量制御弁の優先流ポートと背圧弁およびソレノイドバルブとの間にサブ流量制御弁を接続し、このサブ流量制御弁によって、一定流量を優先的に背圧弁およびソレノイドバルブ側に供給し、余剰流量をパワーステアリング回路に直接供給する構成にしたことを特徴とする。
第2の発明は、背圧弁およびソレノイドバルブの下流側を、パワーステアリング回路に接続したことを特徴とする。
第3の発明は、パワーステアリング回路をサブ流量制御弁の余剰流側に接続し、他のアクチュエータを背圧弁およびソレノイドバルブの下流側に接続したことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
図1に示した第1実施例は、優先流路4にサブ流量制御弁Rを接続し、このサブ流量制御弁Rによって、メイン流量制御弁1の優先流ポート2から導いた流量を、優先流ポート22側と余剰流ポート26側とに振り分けている。
上記優先流ポート22には、流路23を介して背圧弁14とソレノイドバルブ18とをパラレルに接続している。そして、上記流路23に絞り24を設け、この絞り24の下流側を、スプリングSを設けたサブ流量制御弁Rの第1パイロット室Raに接続し、絞り24の上流側を、ダンパオリフィス25を介して第2パイロット室Rbに接続している。
このようにしたサブ流量制御弁Rは、絞り24前後の差圧を一定に保つことによって、優先流ポート22に一定の流量を常に供給し、余剰流量を余剰流ポート26に供給する。
【0026】
また、サブ流量制御弁Rの余剰流ポート26には、流路27を接続し、この流路27にパワーステアリング回路PSを直接接続している。
そして、上記流路27には、上記背圧弁14およびソレノイドバルブ17の下流側をチェック弁28を介して接続し、優先流ポート22からの流量を合流させている。
なお、上記サブ流量制御弁Rよりも上流側の構成については、前記従来例と同じなので、同じ構成要素については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0027】
この第1実施例によれば、例えば、パワーステアリング回路PSの最大必要流量が15l/minの場合、メイン流量制御弁1の優先流ポート2に供給する流量を、15l/minに設定する。
そのため、サブ流量制御弁Rには、15l/minの流量が供給されるが、このサブ流量制御弁Rでは、その制御流ポート22側に供給される流量を、5l/minに設定する。
したがって、背圧弁14およびソレノイドバルブ17側には、5l/minの流量が供給され、残った流量10l/minが余剰流ポート26から流路27を介してパワーステアリング回路PSに供給される。
【0028】
優先流ポート22側には、5l/minの流量が常に供給されているので、ソレノイドバルブ17を閉じれば、前記従来例と同様に、背圧弁14の上流に所定の背圧が発生する。したがって、所定の圧力がパイロット圧ライン12に供給される。
また、背圧弁14を通過した5l/minの流量は、チェック弁28を介して流路27に合流する。
そのため、パワーステアリング回路PSには、優先流ポート22からの供給流量5l/minと、余剰流ポート26からの供給流量10l/minとの合計流量15l/minが供給される。したがって、パワーステアリング回路PS側には、このパワーステアリング回路PSの最大必要流量15l/minが常に供給されることとなる。
【0029】
一方、切換弁9〜11を中立に保っている場合には、ソレノイドバルブ17が開状態を保ち、優先流ポート22からの圧油を、ソレノイドバルブ17→チェック弁28→流路27を介して流路27に合流させる。したがって、この場合おいても、パワーステアリング回路PSには、それが必要とする最大流量15l/minを常に供給することができる。
【0030】
次に、上記の場合よりも大型のパワーステアリング回路PSを用いる場合、例えば30l/minの最大流量を必要とするパワーステアリング回路PSを用いる場合について説明する。
この場合には、メイン流量制御弁1の優先流ポート2の設定流量を30l/minにする。
そのため、サブ流量制御弁Rには、30l/minの流量が供給されることになるが、サブ流量制御弁Rでは、制御流ポート22側の設定流量を上記の場合と同様に5l/minとする。
このようにすれば、優先流ポート22側に供給される流量が、上記の場合と同じ5l/minなので、ソレノイドバルブ17や背圧弁14を大型化せずに済む。
【0031】
そして、この場合においても、上記と同様に、ソレノイドバルブ17を閉じれば、背圧弁14の上流側に背圧が発生し、パイロット圧ライン12に所定の圧力を導くことができる。
また、サブ流量制御弁Rの余剰流ポート26側には、25l/minの余剰流量が供給される。そして、この余剰流量と上記優先流ポート22側の流量とが合流して30l/minとなり、パワーステアリング回路PSに供給される。したがって、このパワーステアリング回路PSにも、最大必要流量を供給することができる。
【0032】
以上のように、この第1実施例によれば、最大必要流量の多い大型のパワーステアリング回路PSを用いたとしても、ソレノイドバルブ17や背圧弁14を大型化しなくても済む。したがって、ソレノイドバルブ17の大型化を防止でき、ソレノイドバルブ17が他の機器に干渉するようなことがない。
【0033】
図2に示した第2実施例は、優先流ポート22に接続した背圧弁14およびソレノイドバルブ17の下流側に、ブレーキブースターBBを接続している。また、余剰流ポート26には、流路27を介してパワーステアリング回路PSを接続している。
そして、この第2実施例では、優先流ポート22と余剰流ポート26との下流側を合流させずに、パワーステアリング回路PSには、余剰流ポート26からの流量のみを供給し、ブレーキブースターBBには、優先流ポート22からの流量のみを供給している。
その他の構成については、上記第1実施例と同じである。
【0034】
この第2実施例によれば、例えばパワーステアリング回路PSの最大必要流量が30l/min、ブレーキブースターBBの最大必要流量が5l/minの場合、メイン流量制御弁1の優先流ポート2の設定流量を35l/minとする。
そして、サブ流量制御弁Rの優先流ポート22の設定流量を5l/minとして、残った流量30l/minを余剰流ポート26に供給する。
このようにすれば、ソレノイドバルブ17や背圧弁14を大型化せずに、パワーステアリング回路PSに必要最大流量を供給することができる。
また、パワーステアリング回路PS側にも、ブレーキブースターBB側にも、必要とする最大流量を常に供給することができる。
【0035】
【発明の効果】
第1の発明によれば、サブ流量制御弁で、ソレノイドバルブ側に所定の流量を優先的に供給し、パワーステアリング回路側に余剰流量を直接供給する構成にしている。そのため、パワーステアリング回路の最大必要流量が増えたとしても、パワーステアリング回路側に直接供給する余剰流量を増やせば、ソレノイドバルブ側に供給される流量を増やさなくても済む。
このようにソレノイドバルブ側に供給する流量を増やさなくてもすむので、このソレノイドバルブの大型化を防止できる。
【0036】
第2の発明によれば、サブ流量制御弁の優先流側の流量を、余剰流側に合流させてパワーステアリング回路に供給する構成にしているので、優先流側に供給した流量も、パワーステアリング回路に無駄なく供給することができる。
第3の発明によれば、パワーステアリング回路と他のアクチュエータとの両方に、それぞれ所定の流量を常に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の装置を示す回路図である。
【図2】第2実施例の装置を示す回路図である。
【図3】従来例の装置を示す回路図である。
【符号の説明】
1 メイン流量制御弁
2 優先流ポート
3 余剰流ポート
9〜11 切換弁
9a〜11a 比例電磁式減圧弁
9b〜11b パイロット室
12 パイロット圧ライン
14 背圧弁
17 ソレノイドバルブ
PS パワーステアリング回路
R サブ流量制御弁
P ポンプ
BB 他のアクチュエータに相当するブレーキブースター
Claims (3)
- ポンプと、このポンプに接続し、ポンプ吐出油を優先的に優先流ポート側に供給するとともに余った流量を余剰流ポート側に供給するメイン流量制御弁と、優先流ポートに接続した優先流路と、この優先流路に対してパラレルに接続した背圧弁およびソレノイドバルブと、これら背圧弁およびソレノイドバルブの下流側に接続したパワーステアリング回路と、上記メイン流量制御弁の余剰流ポートに接続した1または複数の切換弁と、これら切換弁に設けるとともに、供給電流に応じて減圧したパイロット圧を切換弁のパイロット室に供給する電磁式減圧弁と、メイン流量制御弁の上流側の圧油を電磁式減圧弁に導くパイロット圧ラインとを備え、上記ソレノイドバルブは、それが開いているときに、上記メイン流量制御弁の優先流ポートから導いた流量を、ソレノイドバルブを介してパワーステアリング回路に供給する一方、電磁式減圧弁が作動する直前に閉じて、優先流ポートから導いた流量を背圧弁を介してパワーステアリング回路に供給する油圧制御装置において、上記メイン流量制御弁の優先流ポートと背圧弁およびソレノイドバルブとの間にサブ流量制御弁を接続し、このサブ流量制御弁によって、一定流量を優先的に背圧弁およびソレノイドバルブ側に供給し、余剰流量をパワーステアリング回路に直接供給する構成にしたことを特徴とする油圧制御装置。
- 背圧弁およびソレノイドバルブの下流側を、パワーステアリング回路に接続したことを特徴とする請求項1記載の油圧制御装置。
- パワーステアリング回路をサブ流量制御弁の余剰流側に接続し、他のアクチュエータを背圧弁およびソレノイドバルブの下流側に接続したことを特徴とする請求項1記載の油圧制御装置。
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