JP2000337306A - 制御回路 - Google Patents

制御回路

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JP2000337306A
JP2000337306A JP2000074616A JP2000074616A JP2000337306A JP 2000337306 A JP2000337306 A JP 2000337306A JP 2000074616 A JP2000074616 A JP 2000074616A JP 2000074616 A JP2000074616 A JP 2000074616A JP 2000337306 A JP2000337306 A JP 2000337306A
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pressure
displacement pump
variable displacement
power steering
valve
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JP2000074616A
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Tadashi Mitamura
正 三田村
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワーステアリング回路の切換弁としてオー
プンセンタのものを使用でき、切換初期のショックを防
止するとともに、応答性を向上させることのできる制御
回路を提供することである。 【解決手段】 パワーステアリング回路の圧力を信号ラ
イン6を介してレギュレータ機構側に導くとともに、上
記レギュレータ機構は、負荷圧ライン14の圧力及び信
号ライン6の圧力のうち高い方の圧力と、可変容量形ポ
ンプ1の吐出圧とに基づいて、可変容量形ポンプ1の傾
転角を決め、可変容量形ポンプ1の吐出圧を、負荷圧ラ
イン14の圧力及び信号ライン6の圧力のうち高い方の
圧力より設定圧だけ高く保つ構成にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可変容量形ポン
プに、流量制御弁を介してパワーステアリング回路とア
クチュエータ回路とを接続してなる制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に用いられる制御回路としては、具
体的に図示しないが、可変容量形ポンプに、流量制御弁
を介してアクチュエータ回路とパワーステアリング回路
とを接続したものがある。流量制御弁は、可変容量形ポ
ンプの吐出流量のうち、パワーステアリング回路側に一
定流量を供給し、アクチュエータ回路側に余剰流量を供
給するようにしたものである。
【0003】このようにした制御回路では、負荷圧ライ
ンを設け、アクチュエータ回路の切換弁が中立位置にあ
るとき、この負荷圧ラインがタンクに連通するようにし
ている。そして、アクチェエータ回路の切換弁が切換わ
ったとき、この負荷圧ラインにアクチュエータの負荷圧
が導かれるようにしている。さらに、ロードセンシング
制御を行うべくレギュレータ機構を設け、負荷圧ライン
の圧力と可変容量形ポンプの吐出圧とに基づいて可変容
量形ポンプの傾転角を決め、可変容量形ポンプの吐出圧
を負荷圧ラインの圧力より設定圧だけ高く保つようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】パワーステアリング回
路の切換弁としてクローズドセンタタイプのものを使用
すると、その切換弁を切換えて初めてパワーシリンダに
対する作動油の供給・排出が行われることになり、切換
初期にショックが発生したり、応答性が悪くなったりす
ることがある。そういった意味では、パワーステアリン
グ回路の切換弁としては、オープンセンタタイプのもの
を使用するのが望ましい。
【0005】しかし、上記従来例の制御回路では、アク
チュエータ回路の切換弁が中立位置にあるとき、負荷圧
ラインがタンク圧に維持されるので、レギュレータ機構
は、可変容量形ポンプの吐出圧を低くしようと、可変容
量形ポンプの傾転角を小さくする。そのため、可変容量
形ポンプの吐出量がゼロ付近まで少なくなり、流量制御
弁からパワーステアリング回路側に供給する一定流量さ
え確保できなくなる。
【0006】そして、この場合には、パワーステアリン
グ回路の切換弁としてオープンセンタタイプの切換弁を
使用しても、常に一定流量が供給されないので、結局
は、切換初期のショックを防止したり、応答性を向上さ
せたりすることができなくなる。さらに、アイドリング
時のように駆動源の回転数がおちてしまった場合、この
回転数の減少にともなって、可変容量形ポンプの吐出量
も減少してしまうという問題もある。この発明の目的
は、パワーステアリング回路の切換弁としてオープンセ
ンタタイプのものを使用でき、切換初期のショックを防
止するとともに、低回転数のときにもパワーステアリン
グ回路に圧油を安定して供給することができ、切り換え
時の応答性を向上させることのできる制御回路を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、可変容量
形ポンプと、可変容量形ポンプに供給ラインを介して接
続するとともに、優先流ポート側に一定流量を流し、余
剰流ポート側に余剰流量を流す流量制御弁と、優先流ポ
ートに接続するパワーステアリング回路と、余剰流ポー
トに接続するアクチュエータ回路と、アクチュエータ回
路の切換弁が中立位置にあるときタンクに連通し、その
切換弁が切換わったときアクチュエータの負荷圧が導か
れる負荷圧ラインと、負荷圧ラインの圧力と可変容量形
ポンプの吐出圧とに基づいて可変容量形ポンプの傾転角
を決め、可変容量形ポンプの吐出圧を負荷圧ラインの圧
力より設定圧だけ高く保つレギュレータ機構とを備えた
制御回路を前提とする。そして、パワーステアリング回
路の圧力を信号ラインを介してレギュレータ機構側に導
くとともに、上記レギュレータ機構は、負荷圧ラインの
圧力及び信号ラインの圧力のうち高い方の圧力と、可変
容量形ポンプの吐出圧とに基づいて、可変容量形ポンプ
の傾転角を決め、可変容量形ポンプの吐出圧を、負荷圧
ラインの圧力及び信号ラインの圧力のうち高い方の圧力
より設定圧だけ高く保つ構成にした点に特徴を有する。
【0008】第2の発明は、第1の発明を前提として、
可変容量形ポンプを接続した駆動源に定容量形ポンプを
接続し、この定容量形ポンプの供給ラインと、上記可変
容量形ポンプの供給ラインとを流量制御弁の上流で合流
させることを特徴とする。第3の発明は、第1の発明を
前提として、可変容量形ポンプを接続した駆動源に定容
量形ポンプを接続し、定容量形ポンプの供給ラインは、
流量制御弁とパワーステアリング回路の切換弁との間に
接続する構成にしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の第1実施例を
示す。エンジンENGを駆動源とする可変容量形ポンプ
1に、供給ライン2を介して流量制御弁3を接続してい
る。流量制御弁3は、その前後の圧力差にかかわらず、
内部の絞り部A前後の差圧を一定に保ち、可変容量形ポ
ンプ1の吐出流量のうち一定流量を優先流ポート3aか
ら供給し、それ以外の余剰流量を余剰流ポート3bから
供給するようにしたものである。
【0010】そして、上記流量制御弁3の優先流ポート
3aには、パワーステアリング回路を接続している。具
体的には、優先流ポート3aに、オープンセンタタイプ
の切換弁4を介して、パワーシリンダ5を接続してい
る。切換弁4が中立位置にあれば、パワーシリンダ5の
両圧力室がタンクTに連通した状態にある。そして、こ
の切換弁4を切換えると、その切換方向に応じて、パワ
ーシリンダ5の一方の圧力室に作動油が導かれ、他方の
圧力室の作動油が排出される。したがって、パワーシリ
ンダ5が作動して、図示しない車輪の転舵に対してアシ
スト力を付与することになる。このようにしたパワース
テアリング回路では、切換弁4の上流側の圧力を、信号
ライン6に導くようにしている。
【0011】一方、上記流量制御弁3の余剰流ポート3
bには、アクチュエータ回路を接続している。具体的に
は、余剰流ポート3bに、パラレルフィーダ7を介し
て、クローズドセンタタイプの切換弁8、9を接続して
いる。これら切換弁8、9は、具体的な説明は省略する
が、減圧弁10によって可変容量形ポンプ1の吐出圧か
ら生成されたパイロット圧を利用して切り換える構成と
なっている。
【0012】切換弁8、9には、アクチュエータ11、
12をそれぞれ接続している。そして、各切換弁8、9
を切換えることで、作動油の流れ方向を切り換えて、ア
クチュエータ11、12を作動させる。なお、これらア
クチュエータ11、12によって、具体的には図示しな
いが、車両に使用されるジェネレータ、ラジエータ、コ
ンプレッサ等の機器類を動かすようにしている。
【0013】さらに、切換弁8、9には、アクチュエー
タ11、12の負荷圧を取り出す負荷圧ポート8a、9
aを設けている。これら負荷圧ポート8a、9aは、切
換弁8、9が中立位置にあるとき、タンクTに連通す
る。そして、切換弁8、9が切換わったとき、各アクチ
ュエータ11、12の負荷圧が導かれる。このようにし
たアクチュエータ回路では、各切換弁8、9の負荷圧ポ
ート8a、9aの圧力を、シャトル弁13によって高圧
選択して、負荷圧ライン14に導くようにしている。
【0014】ここで、上記可変容量形ポンプ1の傾転角
を、レギュレータシリンダ15によって制御するように
している。レギュレータシリンダ15の圧力室16の圧
力が低いときは、スプリングに17よって傾転角が大き
く保たれ、可変容量形ポンプ1の吐出量が多くなる。そ
して、レギュレータシリンダ15の圧力室16の圧力が
高くなると、このレギュレータシリンダ15がスプリン
グ17に抗して作動し、傾転角を小さくして、可変容量
形ポンプ1の吐出量が少なくなる。
【0015】このレギュレータシリンダ15の圧力室1
6の圧力を、レギュレータバルブ18によって制御す
る。レギュレータバルブ18は、スプリング19によっ
て保たれるノーマル状態で、レギュレータシリンダ15
の圧力室16をタンクTに連通する。そして、スプリン
グ19に抗して切換わると、可変容量形ポンプ1の吐出
圧から制御圧力を生成し、その制御圧力をレギュレータ
シリンダ15の圧力室16に導くことになる。
【0016】このようにしたレギュレータバルブ18の
一方のパイロット室18aには、可変容量形ポンプ1の
吐出圧を導いている。また、スプリング19を設けた他
方のパイロット室18bには、前述した信号ライン6の
圧力と、負荷圧ライン14の圧力とをシャトル弁20で
高圧選択して導いている。以上述べたレギュレータシリ
ンダ15及びレギュレータバルブ18が相まって、この
発明でいうレギュレータ機構を構成する。
【0017】なお、符号21は、安全弁である。この安
全弁21は、スプリング22によって保たれるノーマル
状態で、レギュレータシリンダ15の圧力室16とレギ
ュレータバルブ18とを連通する。したがって、通常の
状態では、レギュレータバルブ18で生成された制御圧
力を、レギュレータシリンダ15の圧力室16に導くこ
とができる。ただし、可変容量形ポンプ1の吐出圧が異
常に高くなったときには、安全弁21がスプリング22
に抗して切換わり、可変容量形ポンプ1の吐出圧をその
ままレギュレータシリンダ15の圧力室16に導く。し
たがって、レギュレータシリンダ15がスプリング17
に抗して大きく作動し、傾転角を小さくして、可変容量
形ポンプ1の吐出圧がそれ以上高くなるのを防ぐことが
できる。
【0018】次に、この第1実施例の制御装置の作用を
説明する。いま、パワーステアリング回路の切換弁4と
アクチュエータ回路の切換弁8、9とがすべて中立位置
にあるとする。アクチュエータ回路の切換弁8、9が中
立位置にあれば、負荷圧ポート8a、9aがタンクTに
連通するので、負荷圧ライン14はタンク圧に維持され
る。
【0019】一方、パワーステアリング回路の切換弁4
が中立位置にあれば、オープンセンタタイプなので、流
量制御弁3の優先流ポート3aから供給される作動油が
タンクTへと環流される。そのとき、作動油が流れるこ
とで、パワーステアリング回路内には管路抵抗等のため
圧力損失が発生し、信号ライン6に圧力が発生する。な
お、流量制御弁3の優先流ポート3aから一定流量が供
給されているとき、信号ライン6に所定圧が発生するよ
うに設定しておく。
【0020】この場合には、シャトル弁20で信号ライ
ン6の圧力が高圧選択されて、レギュレータバルブ18
の他方のパイロット室18bに導かれることになる。し
たがって、レギュレータバルブ18は、信号ライン6の
圧力と可変容量形ポンプ1の吐出圧とに基づいて作動
し、可変容量形ポンプ1の吐出圧から制御圧力を生成す
る。この制御圧力がレギュレータシリンダ15の圧力室
16に導かれると、レギュレータシリンダ15は可変容
量形ポンプ1の傾転角を制御して、この可変容量形ポン
プ1の吐出圧を、信号ライン6の圧力より、スプリング
19によって定められる設定圧だけ高く保つことにな
る。
【0021】そして、信号ライン6に所定圧が発生して
いるとき、可変容量形ポンプ1の吐出量が、一定流量を
パワーステアリング回路に供給できるだけの流量となる
ようにセッティングされている。したがって、すべての
切換弁4、8、9が中立位置にあるときでも、パワース
テアリング回路側には一定流量が供給されるようになっ
ている。
【0022】上記のようにすべての切換弁4、8、9が
中立位置にある状態から、例えば、アクチュエータ回路
の切換弁8、9を切換えると、そのアクチュエータ1
1、12の負荷圧のうち高い方の圧力が高圧選択されて
負荷圧ライン14に導かれる。そして、この場合には、
信号ライン6の圧力ではなく、負荷圧ライン14の負荷
圧がシャトル弁20で高圧選択されて、レギュレータバ
ルブ18の他方のパイロット室18bに導かれることに
なる。
【0023】したがって、レギュレータバルブ18は、
負荷圧ライン14の負荷圧と可変容量形ポンプ1の吐出
圧とに基づいて作動し、可変容量形ポンプ1の吐出圧か
ら制御圧力を生成する。この制御圧力がレギュレータシ
リンダ15の圧力室16に導かれると、レギュレータシ
リンダ15は傾転角を制御して、この可変容量形ポンプ
1の吐出圧を負荷圧ライン14の負荷圧より設定圧だけ
高く保つことになる。
【0024】このように可変容量形ポンプ1の吐出圧を
アクチュエータ11、12の最高負荷圧より設定圧だけ
高く保つロードセンシング制御を行うことができる。し
たがって、不必要な圧力が発生するのを抑えることがで
き、また、アクチェエータ11、12の要求流量に対し
て流量が不足してしまうこともない。なお、ロードセン
シング制御を行っているときは、可変容量形ポンプ1の
吐出圧を確保するため、可変容量形ポンプ1の吐出量は
ある程度確保されるので、パワーステアリング回路側に
一定流量が供給される。
【0025】一方、上記のようにすべての切換弁4、
8、9が中立位置にある状態から、パワーステアリング
回路の切換弁4を切換えたとする。この場合、前述のよ
うに、パワーステアリング回路側では、切換弁4をオー
プンセンタタイプとし、しかも、常に一定流量が供給さ
れるようにしているので、この切換弁4の切換えととも
に、パワーシリンダ5に対する作動油の供給・排出がス
ムーズに行われる。したがって、切換初期にショックが
発生するのを防ぐとともに、応答性を向上させて、快適
な操舵フィーリングを得ることができる。
【0026】この状態では、信号ライン6の圧力に基づ
いて、ロードセンシング制御が行われる。すなわち、パ
ワーシリンダ5の負荷に応じて変化する信号ライン6の
圧力が、レギュレータバルブ18の他方のパイロット室
18bに導かれる。したがって、可変容量形ポンプ1の
吐出圧は、信号ライン6の圧力より設定圧だけ高く保た
れることになる。なお、ロードセンシング制御を行って
いるときは、可変容量形ポンプ1の吐出圧を確保するた
め、可変容量形ポンプ1の吐出量はある程度確保される
ので、パワーステアリング回路側に一定流量が供給され
る。
【0027】パワーステアリング回路の切換弁4及びア
クチュエータ回路の切換弁8、9の両方を切換えている
ときは、レギュレータ18の他方のパイロット室18b
に、シャトル弁20で高圧選択された信号ライン6ある
いは負荷圧ライン14の圧力が導かれる。したがって、
可変容量形ポンプ1の吐出圧は、高圧選択された信号ラ
イン6あるいは負荷圧ライン14の圧力より設定圧だけ
高く保たれることになる。なお、ロードセンシング制御
を行っているときは、可変容量形ポンプ1の吐出圧を確
保するため、可変容量形ポンプ1の吐出量はある程度確
保されるので、パワーステアリング回路側に一定流量が
供給される。
【0028】以上述べたように、この第1実施例の制御
回路では、ロードセンシング制御を行っているときはも
ちろん、パワーステアリング回路の切換弁4とアクチュ
エータ回路の切換弁8、9とがすべて中立位置にあると
きでも、パワーステアリング回路側に一定流量を供給し
ておくことができる。そして、パワーステアリング回路
の切換弁4をオープンセンタタイプとしていることも相
まって、この切換弁4の切換えとともに、パワーシリン
ダ5に対する作動油の供給・排出がスムーズに行われ
る。したがって、切換初期にショックが発生するのを防
ぐとともに、応答性を向上させて、快適な操舵フィーリ
ングを得ることができる。
【0029】図2に第2実施例を示す。第1実施例と同
一の構成要素については、第1実施例と同一の符号を用
い、その構成要素についての詳細な説明は省略する。こ
の第2実施例では、エンジンENGを駆動源とする可変
容量形ポンプ1の他に、これと同じエンジンENGを駆
動源とする定容量形ポンプ23をエンジンENGに対し
てパラレルに接続することを最大の特徴とする。この定
容量形ポンプ23は、供給ライン24を介して、可変容
量形ポンプ1の供給ライン2に接続し、上記供給ライン
24には、逆止め弁25を設けている。なお、符号26
は供給ライン24に設けたリリーフ弁である。
【0030】次に、この第2実施例の作用を説明する。
この第2実施例において、上記可変容量形ポンプ1のほ
かに、定容量形ポンプ23を特別に設けている。したが
って、エンジンENGが駆動している限り、上記レギュ
レータバルブ18に制御されない、すなわち常に一定の
流量が、この定容量形ポンプ23から吐出される。
【0031】この状態で、パワーステアリング回路の切
換弁4と、アクチュエータ回路の切換弁8,9とが、全
て中立位置にあるとする。パワーステアリング回路の切
換弁4が中立位置にあれば、流量制御弁3の優先流ポー
ト3aから供給される作動油がタンクTへと環流され、
アクチュエータ回路の切換弁8,9が中立位置にあれ
ば、負荷圧ポート8a、9aがタンクTに連通する。こ
のとき、負荷圧ポート14はタンク圧となる。上記のよ
うに、負荷圧ポート14がタンク圧になったとしても、
流量制御弁3には、定容量形ポンプ23から常に一定の
流量が供給されているので、パワーステアリング回路の
切換弁4にも流量制御弁3を介して、必ず一定の流量が
供給される。さらに、定容量形ポンプ23の流量は、流
量制御弁3の絞り部Aを通るので、流量制御弁3の信号
ライン6にも、必ず一定の圧力損失が発生する。
【0032】上記信号ライン6に圧力が発生すると、レ
ギュレータ機構によって、定容量ポンプ1の吐出量も、
一定量に維持される。したがって、たとえアクチュエー
タ回路の切換弁8,9が中立位置であっても、可変容量
形ポンプ1の吐出量が必要以上に減少することを防ぐこ
とができる。また、パワーステアリング回路の切換弁4
にも一定流量が確保されるので、切換弁4の切り換え初
期の応答性を向上させることができる。なお、定容量形
ポンプ23の供給ライン24には逆止め弁25を設けて
いるので、たとえ可変容量形ポンプ1の吐出圧が、定容
量形ポンプ23よりも高圧になったとしても、定容量形
ポンプ23へと逆流することがない。
【0033】一方、アクチュエータ回路の切換弁8,9
およびパワーステアリング回路の切換弁4を切換位置に
切り換えているとする。このときは、負荷圧ライン14
に十分な負荷圧が立つ。したがって、可変容量形ポンプ
1の傾転角は、レギュレータバルブ18によってその傾
転角を大きく保たれ、吐出圧が高くなる。一方、定容量
形ポンプ23も、一定の流量を供給し続ける。ここで、
可変容量形ポンプ1と定容量形ポンプ23とは、流量制
御弁3の上流で合流している。つまり、切換弁8,9あ
るいは4が切り換わって、高い圧力を必要とするときに
は、可変容量形ポンプ1と定容量形ポンプ23との合計
吐出圧が、各切換弁に供給される。
【0034】以上述べたように、この第2実施例の制御
回路では、ロードセンシング制御を行っているときはも
ちろん、パワーステアリング回路の切換弁4とアクチュ
エータ回路の切換弁8、9とがすべて中立位置にあると
きでも、パワーステアリング回路側に一定流量を供給し
ておくことができる。したがって、切換初期にショック
が発生するのを防ぐとともに、応答性を向上させて、快
適な操舵フィーリングを得ることができる。さらに、定
容量形ポンプ23を設けることによって、大型の可変容
量形ポンプを定容量形ポンプの容量だけ、小型化でき
る。可変容量形ポンプは非常に高価なので、少しでも小
型化することによって、回路全体にとって、大変なコス
トダウンになるのである。
【0035】図3に第3実施例を示す。第1実施例およ
び第2実施例と同様の構成要素については、同様の符号
を用い、その構成要素についての詳細な説明を省略す
る。第3実施例では、可変容量形ポンプ1の他に定容量
形ポンプ23を特別に設けるとともに、この定容量形ポ
ンプ23は、可変容量形ポンプ1と同じ駆動源であるエ
ンジンENGで駆動する。また、この定容量形ポンプ2
3の供給ライン28を、流量制御弁3とパワーステアリ
ング回路の切換弁4との間に接続する。そして、この接
続点と流量制御弁3との間には逆止め弁27を設け、定
容量形ポンプ23から流量制御弁3へと油が流れないよ
うにしている。
【0036】次に、この第3実施例の作用を説明する。
例えばいま、アクチュエータ回路の切換弁8,9が中立
位置にあるとする。このとき、可変容量形ポンプ1の吐
出圧は、レギュレータバルブ18等によって低く抑えら
れる。
【0037】これに対して、定容量形ポンプ23からの
吐出圧は、切換弁8,9および上記レギュレータバルブ
18を含むレギュレータ装置に導かれることがない。す
なわち、定容量形ポンプ23は、パワーステアリング回
路の切換弁4にのみ吐出圧を供給する。したがって、定
容量形ポンプ23の吐出圧によって、レギュレータバル
ブ18のパイロット室18bに高圧が導かれ、可変容量
形ポンプ1の傾転角を大きくするということがない。つ
まり、可変容量形ポンプ1が必要以上の圧力を吐出する
ことがない。また、たとえ、切換弁8,9が中立位置に
あるとしても、定容量ポンプ23から常に一定の流量を
切換弁4に供給することができる。
【0038】一方、切換弁8,9が切換位置にあるとす
る。このとき、切換弁8,9の負荷圧が高くなり、レギ
ュレータバルブ18によって、可変容量形ポンプ1の吐
出圧は、高く保たれる。このとき、もし、可変容量形ポ
ンプ1から流量制御弁3を介して切換弁4に供給される
圧力が、定容量形ポンプ23からの吐出圧よりも高いと
きには、可変容量形ポンプ1と定容量形ポンプ23との
合計の流量が切換弁4に供給される。したがって、切換
弁が切り換わって、回路全体の要求流量が多くなったと
きにも、十分にその流量を確保することができる。
【0039】以上述べたように、この第3実施例の制御
回路では、アクチュエータ回路の切換弁8,9が中立位
置にあるときでも、これに関係なく常に一定の流量がパ
ワーステアリング回路の切換弁4に供給される。したが
って、この切換弁4を切り換えたときのショックがな
く、快適な操舵フィーリングが得られる。また、定容量
形ポンプを設けることによって、可変容量形ポンプを小
型化し、回路全体のコストダウンを図ることができる。
【0040】
【発明の効果】第1の発明によれば、パワーステアリン
グ回路の切換弁としてオープンセンタタイプのものを使
用した場合でも、その切換弁が中立位置にあるとき、信
号ラインに圧力が発生する。したがって、パワーステア
リング回路の切換弁とアクチュエータ回路の切換弁とが
すべて中立位置にある状態で、レギュレータ機構は、傾
転角を制御して、可変容量形ポンプの吐出圧を信号ライ
ンの圧力より設定圧だけ高く保つことになる。そして、
そのときの可変容量形ポンプの吐出量が、一定流量をパ
ワーステアリング回路に供給できるだけの流量となるよ
うにセッティングしておけば、パワーステアリング回路
側に常に一定流量を供給することができ、その切換弁を
オープンセンタタイプとしたことも相まって、切換弁の
切換初期のショックを防止するとともに、応答性を向上
させることができる。
【0041】第2の発明によれば、パワーステアリング
回路の切換弁とアクチュエータ回路の切換弁とが、全て
中立にあるときでも、可変容量形ポンプとは別に設けた
定容量形ポンプから、常に一定の流量がパワーステアリ
ング回路に供給される。したがって、パワーステアリン
グ回路を中立位置から切り換えた場合にも、ショックが
生じることがなく、応答性を向上させることができる。
また、定容量形ポンプを設けた分だけ、可変容量形ポン
プの容量を小さくすることができ、回路全体のコストダ
ウンを図ることができる。
【0042】第3の発明によれば、パワーステアリング
回路の切換弁とアクチュエータ回路の切換弁とが、全て
中立にあるときでも、可変容量形ポンプとは別に設けた
定容量形ポンプから、常に一定の流量がパワーステアリ
ング回路に供給される。したがって、パワーステアリン
グ回路を中立位置から切換位置に切り換えた場合にも、
流量を確保することができ、一層応答性を向上させ、快
適な操舵フィーリングを得ることができる。また、この
定容量形ポンプからの吐出圧は、可変容量形ポンプのレ
ギュレータ装置に導かれることがない。したがって、定
容量形ポンプからの吐出圧によって、可変容量形ポンプ
の吐出圧が必要以上に高くなることがない。さらに、定
容量形ポンプを設けることによって、可変容量ポンプを
小型化することができ、回路全体のコストダウンを図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の制御回路の第1実施例を示す回路図
である。
【図2】この発明の制御回路の第2実施例を示す回路図
である。
【図3】この発明の制御回路の第3実施例を示す回路図
である。
【符号の説明】
1 可変容量形ポンプ 2 供給ライン 3 流量制御弁 3a 優先流ポート 3b 余剰流ポート 4 パワーステアリング回路の切換弁 6 信号ライン アクチュエータ回路の切換弁 14 負荷圧ライン 15 レギュレータシリンダ 18 レギュレータバルブ 20 シャトル弁 23 定容量形ポンプ 24、28 供給ライン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動源に接続した可変容量形ポンプと、
    可変容量形ポンプに供給ラインを介して接続するととも
    に、優先流ポート側に一定流量を流し、余剰流ポート側
    に余剰流量を流す流量制御弁と、優先流ポートに接続す
    るパワーステアリング回路と、余剰流ポートに接続する
    アクチュエータ回路と、アクチュエータ回路の切換弁が
    中立位置にあるときタンクに連通し、その切換弁が切換
    わったときアクチュエータの負荷圧が導かれる負荷圧ラ
    インと、負荷圧ラインの圧力と可変容量形ポンプの吐出
    圧とに基づいて可変容量形ポンプの傾転角を決め、可変
    容量形ポンプの吐出圧を負荷圧ラインの圧力より設定圧
    だけ高く保つレギュレータ機構とを備えた制御回路にお
    いて、パワーステアリング回路の圧力を信号ラインを介
    してレギュレータ機構側に導くとともに、上記レギュレ
    ータ機構は、負荷圧ラインの圧力及び信号ラインの圧力
    のうち高い方の圧力と、可変容量形ポンプの吐出圧とに
    基づいて、可変容量形ポンプの傾転角を決め、可変容量
    形ポンプの吐出圧を、負荷圧ラインの圧力及び信号ライ
    ンの圧力のうち高い方の圧力より設定圧だけ高く保つ構
    成にしたことを特徴とする制御回路。
  2. 【請求項2】 可変容量形ポンプを接続した駆動源に定
    容量形ポンプを接続し、この定容量形ポンプの供給ライ
    ンと、上記可変容量形ポンプの供給ラインとを流量制御
    弁の上流で合流させることを特徴とする請求項1記載の
    制御回路。
  3. 【請求項3】 可変容量形ポンプを接続した駆動源に定
    容量形ポンプを接続し、定容量形ポンプの供給ライン
    は、流量制御弁とパワーステアリング回路の切換弁との
    間に接続する構成にしたことを特徴とする請求項1記載
    の制御回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR20190029967A (ko) * 2017-09-13 2019-03-21 두산인프라코어 주식회사 건설기계

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