JP3737652B2 - 油圧制御回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、可変吐出ポンプの吐出圧を、アクチュエータの負荷圧よりも一定の圧力だけ高く設定するロードセンシング制御を可能にした油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の油圧制御回路として、例えば、図3に示すロードセンシング回路が従来から知られている。この従来の油圧制御回路は、可変吐出ポンプPに、切換弁1、2を、メイン供給流路3を介してパラレルに接続している。これら切換弁1、2は、その操作量に応じて制御絞り1a、2aの開度が制御されるようにしている。そして、この制御絞り1a、2aと、その下流側に設けた圧力補償付流量制御弁4、5とで、制御絞り1a、2aの開度に応じた一定流量を、図示していないアクチュエータに供給できるようにしている。
【0003】
また、可変吐出ポンプPは、LC制御シリンダ6および馬力制御シリンダ7で傾転角を制御されるとともに、LC制御シリンダ6のストロークはレギュレータバルブRVで制御される。
上記レギュレータバルブRVは、その一方のパイロット室8を、第1パイロットライン9を介してメイン供給流路3に接続し、他方のパイロット室10を第2パイロットライン11に接続している。そして、第2パイロットライン11に接続した他方のパイロット室10側にはスプリング12のバネ力を作用させている。
【0004】
上記のようにしたレギュレータバルブRVは、スプリング12の作用で、図示のノーマル位置にあるとき、LC制御シリンダ6の圧力室6aをタンクTに連通させる。したがって、LC制御シリンダ6はスプリング12のバネ力で収縮して、可変吐出ポンプPの傾転角を大きくする。可変吐出ポンプPの傾転角が大きくなれば、その吐出量が多くなる。
【0005】
上記の状態からレギュレータバルブRVがスプリング12に抗して切り換わると、LC制御シリンダ6の圧力室6aが、制御圧供給流路13および第1パイロットライン9を介してメイン供給流路3に連通する。したがって、今度は、LC制御シリンダ6が伸長して可変吐出ポンプPの傾転角を小さくし、その吐出量を減らす。
【0006】
ただし、このレギュレータバルブRVは、図示の2位置のいずれかだけに切り換わるのではなく、それら2位置の間でスプールが移動しながら、ポンプ側への開度を大きくしたり、あるいはタンク側への開度を大きくしたりするものである。
なお、図中符号14はタンク流路で、各切換弁1、2のタンクポートをタンクTに連通させるためのものである。
【0007】
また、前記馬力制御シリンダ7は、スプリング12で定められた一定値の範囲内で、可変吐出ポンプPの吐出量を制御するものである。したがって、このスプリング12は、前記したようにロードセンシング制御と馬力一定制御の両方に対して機能するものである。
なお、馬力一定制御とは、可変吐出ポンプPの吐出圧と、吐出量との積PQの値が、常に、PQ≦設定値となるように、可変吐出ポンプPの傾転角を制御するものである。
【0008】
上記のようにした従来の油圧制御回路で、各切換弁1、2がクローズドセンタ型なので、図示の中立位置では、すべてのポートが閉じられる。したがって、供給ポートとアクチュエータポートとの連通過程に設けた制御絞り1a、2aの下流側の圧力もゼロとなる。そのために第2パイロットライン11に導かれるパイロット圧も立たないので、レギュレータバルブRVが、スプリング12に抗してほとんどフルストロークする。
【0009】
レギュレータバルブRVがフルストローク位置である図面上側位置に切り換われば、LC制御シリンダ6の圧力室6aが可変吐出ポンプPに連通する。したがって、LC制御シリンダ6が伸長して、可変吐出ポンプPの吐出量を減少させ、最終的にはその吐出量をほとんどゼロに近い値にする。
【0010】
上記の状態でいずれかの切換弁を切り換えてアクチュエータを動作させると、そのときの負荷圧が第2パイロットライン11から、レギュレータバルブRVの他方のパイロット室10に導かれる。この他方のパイロット室10の圧力作用で、レギュレータバルブRVは、図面左側位置に切り換わろうとする。しかし、レギュレータバルブRVの一方のパイロット室8にも可変吐出ポンプPの吐出圧が導かれているので、結局、このレギュレータバルブRVは、両パイロット室8、14の圧力がバランスする位置を保つことになる。
【0011】
ただし、パイロット室10にはスプリング12のバネ力を作用させているので、このスプリング12のバネ力に応じて、可変吐出ポンプPの吐出圧が、アクチュエータの負荷圧よりも高く維持されるように、可変吐出ポンプPの吐出圧を制御する。
上記のようにアクチュエータの負荷圧を検出して、可変吐出ポンプPの吐出圧が、スプリング12のバネ分だけ、負荷圧よりも高くなるように制御するのが、この油圧制御回路の主な目的である。
【0012】
そして、複数の切換弁を同時に切り換えて、それらに接続した複数のアクチュエータを同時に動作させたときには、複数のアクチュエータのうち、一番高い負荷圧をシャトル弁15で選択して、それをレギュレータRVの他方のパイロット室10に導くようにしている。
【0013】
いずれにしても、この油圧制御回路では、可変吐出ポンプPの吐出側において、アクチュエータの最高負荷圧よりも設定圧分だけ高い圧力を維持するように、その傾転角を制御するものである。
ただし、図3の装置では、馬力制御シリンダ7およびスプリング12で、馬力一定制御をするので、可変吐出ポンプPの吐出圧を際限なく上昇させることはしない。上記したように吐出圧と吐出量の積PQが、PQ≦設定値となるように制御するので、アクチュエータの負荷圧が上昇してPQが設定値を超えると、それにともなって可変吐出ポンプPの吐出量を少なくする。
【0014】
さらに、上記可変吐出ポンプPには、サブポンプSPを連結し、このサブポンプSPの吐出ライン15と制御圧供給流路13とを、シャトル弁16を介して合流させるとともに、このシャトル弁16からレギュレータバルブRVに制御圧を導くようにしている。
上記のようにサブポンプSPを設けたのは、次の理由からである。例えば、アクチュエータの作動によっては、メイン供給流路3の圧力が負圧に近いような状態になることがある。ところがメイン供給流路3内の圧力が低くなって、それがLC制御シリンダ6を制御するのに必要な最低制御圧を下回ってしまうと、ロードセンシング制御ができなくなることがある。
【0015】
上記のようなことがないようにするためにサブポンプSPを設けたものである。すなわち、上記のようにメイン供給流路3側の圧力が最低制御圧を下回ったときには、シャトル弁16でサブポンプSPの吐出圧をレギュレータバルブRVに導くようにして、その最低制御圧を確保するようにしたものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにした従来の回路では、LC制御シリンダ6の最低制御圧を確保するために、サブポンプSPを必要とするために、コスト高になるとともに、大型化が避けられないという問題があった。
この発明の目的は、サブポンプを備えなくても、LC制御シリンダの最低制御圧を確保できるようにした油圧制御回路を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
この発明は、バルブボディにクローズドセンタ型の切換弁を組み込むとともに、この切換弁に可変吐出ポンプを接続する一方、この可変吐出ポンプの吐出圧を制御するレギュレータバルブおよび制御シリンダを備え、レギュレータバルブは、その一方のパイロット室を可変吐出ポンプに連通させ、他方のパイロット室を、負荷圧を導くパイロットラインに連通させ、パイロットラインに連通させた他方のパイロット室にはスプリングのバネ力を作用させ、ポンプ吐出圧がアクチュエータの負荷圧よりもスプリングのバネ分だけ高くなるようにした油圧制御回路を前提にする。
【0018】
上記の回路を前提にしつつ、第1の発明は、メイン供給流路に抵抗発生部を設け、この抵抗発生部の上流側からレギュレータバルブに制御圧を導く制御圧供給流路を接続するとともに、この抵抗発生部の下流側はレギュレータバルブの一方のパイロット室に連通させた点に特徴を有する。
第2の発明は、抵抗発生部が絞りである点に特徴を有する。
第3の発明は、抵抗発生部がチェック弁である点に特徴を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1に示した第1実施例は、メイン供給流路3と制御圧供給流路13との接続点である分岐点よりも下流側に、抵抗発生部としての絞り17を設けている。すなわち、上記絞り17の上流側から、レギュレータバルブに制御圧を導くようにしている。この絞り17のさらに下流側のメイン供給流路3をレギュレータバルブRVの一方のパイロット室8に連通させたものである。
上記のように絞り17を設けたので、アクチュエータ側が負圧気味になったとしても、絞り17の圧力降下分だけ、その上流側の制御圧を維持できる。したがって、この絞り17の上流側の圧力で、LC制御シリンダ6を制御することができる。
【0020】
図2に示した第2実施例は、メイン供給流路3と制御圧供給流路13との接続点である分岐点よりも下流側に、抵抗発生部としてのチェック弁18を設けている。すなわち、上記チェック弁18の上流側から、レギュレータバルブに制御圧を導くようにしている。とともに、このチェック弁18のさらに下流側のメイン供給流路3をレギュレータバルブRVの一方のパイロット室8に連通させたものである。
したがって、この第2実施例の場合にも、第1実施例と同様にチェック弁18の上流側の制御圧を維持できる。
【0021】
【発明の効果】
この発明の油圧制御回路によれば、従来のようにサブポンプを用いなくても、LC制御シリンダの制御圧を維持できる。したがって、従来のサブポンプを用いたものよりも、そのコストを安くできるとともに、この回路を用いた装置全体を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の回路図である。
【図2】第2実施例の回路図である。
【図3】従来の装置の回路図である。
【符号の説明】
P 可変吐出ポンプ
切換弁
3 メイン供給流路
6 LC制御シリンダ
RV レギュレータバルブ
8 一方のパイロット室
10 他方のパイロット室
13 制御圧供給流路
17 抵抗発生部としての絞り
18 抵抗発生部としてのチェック弁
Claims (3)
- バルブボディにクローズドセンタ型の切換弁を組み込むとともに、この切換弁にメインメイン供給流路を介して可変吐出ポンプを接続する一方、可変吐出ポンプの吐出圧を制御するレギュレータバルブおよび制御シリンダを備え、レギュレータバルブは、その一方のパイロット室を可変吐出ポンプに連通させ、他方のパイロット室を、負荷圧を導くパイロットラインに連通させ、パイロットラインに連通させた他方のパイロット室にはスプリングのバネ力を作用させ、ポンプ吐出圧がアクチュエータの負荷圧よりもスプリングのバネ分だけ高くなるようにした油圧制御回路において、メイン供給流路に抵抗発生部を設け、この抵抗発生部の上流側からレギュレータバルブに制御圧を導く制御圧供給流路を接続するとともに、この抵抗発生部の下流側はレギュレータバルブの一方のパイロット室に連通させた油圧制御回路。
- 抵抗発生部が絞りである請求項1記載の油圧制御回路。
- 抵抗発生部がチェック弁である請求項1記載の油圧制御回路。
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