JP4027024B2 - 油圧制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電磁パイロット切換弁を切り換えるためのパイロット圧を有効に使用する油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2に示した従来の油圧制御装置は、ポンプPと分流弁4とを供給路1を介して接続しているが、この分流弁4には制御流ポート4aと余剰流ポート4bとを接続している。
そして、余剰流ポート4bには余剰流路6を接続し、この余剰流路6に電磁パイロット切換弁2,3を接続している。これら切換弁2,3は、図示の中立位置にあるとき、センターバイパス通路cを介してタンクTに連通する。
しかも、この電磁パイロット切換弁2,3は、その両端にパイロット室2a、2b、3a、3bと、このパイロット室2a、2b、3a、3bのパイロット圧を制御するソレノイド弁部2c、2d、3c、3dを設けている。
【0003】
上記のようにしたパイロット室2aと3a、2bと3bとはパイロット通路9a、9bを介して直列に接続されるが、このパイロット通路9a、9bは、それに連通するパイロット室2a、2b、3a、3bを介して、戻し通路9cにパラレルに接続している。
そして、切換弁2,3が図示の中立位置にあるとき、パイロット室2a、2bおよび3a、3bに供給されたパイロット流れの全量が戻し通路9cを介してタンクに戻される。
【0004】
上記のようにしたパイロット通路9a、9bは、減圧弁8に接続しているが、この減圧弁8は供給路1を介してポンプPに接続している。
したがって、ポンプPの吐出圧が、この減圧弁8で減圧されて、パイロット通路9a、9bに導かれるが、このときにパイロット弁部2cまたは2d、3cまたは3dのソレノイドを励磁させれば、それぞれに対応するパイロット室に、励磁電流に応じたパイロット圧が発生することになる。このようにパイロット室にパイロット圧が発生すれば、電磁パイロット切換弁2,3が切り換わるが、その切り換え量は、上記励磁電流に比例することになる。
【0005】
ただし、電磁パイロット切換弁2,3が図示の中立位置に保たれていると、ポンプPの吐出流体がタンクTに戻されるので、供給路1がタンク圧になってしまう。供給路1がタンク圧になれば、減圧弁8がどのように動作しようとも、パイロット通路9a、9bに圧力が発生しない。言い換えると、電磁パイロット切換弁2,3のすべてを中立位置に保っているときには、パイロット弁部をどのように動作しても、電磁パイロット切換弁2,3を切り換えることができないことになる。
【0006】
そこで、電磁パイロット切換弁2,3がすべて中立位置にあるときにも、ポンプPに負荷圧を生じさせて、電磁パイロット切換弁2,3を切り換えるためのパイロット圧を発生させなければならない。このように、電磁パイロット切換弁2,3のすべてが中立位置にあるときにも、パイロット圧を発生させるための手段が、分流弁4の制御流ポート4a側に接続した回路である。
【0007】
分流弁4の制御流ポート4aに連通する優先流路5には、アンロード弁16と、切換弁17とをパラレルに接続するとともに、制御流ポート4aと切換弁17との間にはオリフィス18を設けている。
さらに、上記アンロード弁16と切換弁17は、それらの下流において、通路19a、19bを介してたがいに合流するとともに、その合流点の下流側にはパイロット圧発生用リリーフ弁20を設けている。
【0008】
上記アンロード弁16にはソレノイド21を設けているが、このソレノイド21は、前記した電磁パイロット切換弁2,3のソレノイド弁部を励磁したとき、それと同期して励磁するようにしている。
そして、このアンロード弁16は、ソレノイド21が非励磁の状態にあるとき、図示のノーマル位置すなわち開位置を保ち、ソレノイド21が励磁したとき、切換位置すなわち閉位置を保つようにしている。
【0009】
また、切換弁17は、その一方のパイロット室17aを、切換弁17とオリフィス18との間に接続し、他方のパイロット室17bは通路19bに連通している。そして、他方のパイロット室17bにはスプリング22を設けている。
そして、この切換弁17は、図示のノーマル位置にあるとき、優先流路5と通路19bとの連通を遮断する一方、この通路19bをタンク通路15に連通させる。このノーマル位置から図面左側の切換位置に切り換わると、通路19bとタンク通路15との連通を遮断するとともに、優先流路5と通路19bとを連通させる。
【0010】
なお、上記切換弁17と余剰流路6との間には通路Aを設けている。この通路Aの一端は、余剰流路6と接続し、その他端は塞がれていて、どこにも接続していない。
【0011】
このような回路の油圧制御装置において、図2に示すように、すべての電磁パイロット切換弁2,3が図示の中立位置にあるときには、余剰流ポート4b側がタンク圧に保たれる。
また、電磁パイロット切換弁2,3が中立位置にあれば、そのソレノイド弁部が非励磁の状態にあるので、それと同期するアンロード弁16のソレノイド21も非励磁の状態に保たれる。したがって、アンロード弁は、図示のノーマル位置を保って、優先流路5と通路19aおよび19bとを連通させる。
【0012】
上記のようにアンロード弁16がノーマル位置を保てば、ポンプPから制御流ポート4aを経由して優先流路5に供給された流体は、通路19a→通路19b→切換弁17を経由してタンク通路15に連通する。
このように優先流路5がタンク通路15に連通するので、制御流ポート4aの下流側がタンク圧に保たれる。
つまり、この状態では、制御流ポート4aおよび余剰流ポート4bのいずれの側もタンク圧に保たれるので、ポンプPの吐出圧もタンク圧に保たれる。言い換えると、ポンプPのエネルギーロスを最小限に抑えることができる。
【0013】
上記の状態から、例えば、電磁パイロット切換弁2を、図面右側位置に切り換えるために、そのソレノイド弁部2cを励磁させると、それにともなって、アンロード弁16のソレノイド21も励磁され、アンロード弁16を閉位置である切換位置に切り換える。
このようにアンロード弁16が閉位置に切り換わると、優先流路5と通路19aとの連通が遮断されるので、切換弁17の上流側の圧力が必然的に上昇する。このように切換弁17の上流側の圧力が上昇すれば、その圧力が切換弁17の一方のパイロット室17aに作用し、切換弁17を切換位置に切り換える。
【0014】
切換弁17が切換位置に切り換われば、通路19bとタンク通路15との連通が遮断されると同時に、優先流路5と通路19bとを連通させる。したがって、優先流路5に供給された流体は、上記通路19bから通路19aに流れ込む。このように通路19aに流体が流れれば、その圧力が上昇するが、その上昇した圧力がパイロット圧発生用リリーフ弁20の設定圧よりも高くなれば、そのリリーフ弁20を動作させる。
【0015】
上記のようにパイロット圧発生用リリーフ弁20が動作すれば、優先流路5の圧力がパイロット圧発生用リリーフ弁20の設定圧に保たれるとともに、パイロット圧発生用リリーフ弁20から流出した流体は、タンク通路15を経由してタンクTに戻される。
【0016】
優先流路5が、上記のようにパイロット圧発生用リリーフ弁20の設定圧に保たれれば、当然のこととして、ポンプPの吐出圧もその設定圧に保たれることになる。
このようにしてタンク圧からパイロット圧発生用リリーフ弁20の設定圧まで上昇した圧力は、減圧弁8で減圧されて、電磁パイロット切換弁2のパイロット室2aに導かれる。したがって、このパイロット圧をソレノイド弁部2cで制御すれば、電磁パイロット切換弁2が、その励磁電流に比例した分だけ切り換わることになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の油圧制御装置において、ソレノイド2a,2b,3a,3bのいずれかが励磁されて、電磁パイロット切換弁2,3が切り換わると、余剰流路6の作動油は図示しないアクチュエータに供給される。
一方、優先流路5の作動油は、通路41→オリフィス18→切換弁17→サブリリーフ弁20と流れ、タンクTに開放される。このように、作動油がタンクTに開放されると、この開放された作動油分がエネルギーロスになってしまうという問題があった。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明は、ポンプに供給路を介して分流弁を接続し、この分流弁は、供給路を優先流路と余剰流路とに分流するとともに、この余剰流路には電磁パイロット切換弁を接続し、上記供給路には上記電磁パイロット切換弁にパイロット圧を供給する減圧弁とを接続し、上記優先流路にはアンロード弁を備える油圧制御装置において、上記優先流路に、上記アンロード弁と並列にシーケンス弁を設けるとともに、このシーケンス弁の下流の通路を上記余剰流路に合流させる構成にした点に特徴を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1に示したのは、この発明の一実施例であり、分流弁4で分流された優先流路5側の作動油が、設定圧以上に高くなったとき、この作動油を余剰流路6に供給することを特徴とする。
この特徴以外の構成については、従来例と同様である。この従来例と同様の構成要素については、従来例と同じ符合を用い、その構成要素の詳細な説明を省略する。
【0020】
すなわち、この実施例において、分流弁4で分流された優先流路5に、アンロード弁16と、このアンロード弁16と並列にシーケンス弁26とを接続している。このシーケンス弁26には、スプリング27を設けるとともに、このスプリング27側の室26aは、タンク通路15に解放し、他方の室26bには、シーケンス弁26の上流側の圧力を導いている。
さらに、上記シーケンス弁26の下流側には、余剰流路6に合流する通路Aを接続している。
【0021】
上記のような、油圧回路において、電磁パイロット切換弁2または3を図示するノーマル位置から切り換えると、アンロード弁16に接続するソレノイド21も励磁されて、このアンロード弁16も切り換わる。
アンロード弁16が切り換わると、優先流路5とタンク通路15との連通が遮断されるので、優先流路5の圧力が高くなる。この優先流路5の圧力は、シーケンス弁26の他方の室26bに導かれるとともに、この圧力がスプリング27の設定圧よりも高くなると、上記優先流路5と通路Aとを連通させる。
【0022】
また、上記のようにシーケンス弁26が切換わることによって、優先流路5には、このシーケンス弁26のスプリング27で設定された一定の圧力が保たれる。この優先流路5の圧力が上記設定圧に保たれれば、ポンプPの吐出圧も設定圧に保たれる。したがって、減圧弁8には上記設定圧が導かれることになる。
減圧弁8は優先流路5で発生した一定の圧力を減圧して、パイロット流路9aおよびパイロット流路9bに導くことになる。
【0023】
このように、電磁パイロット切換弁2,3のソレノイドを励磁するとともに、アンロード弁16のソレノイド21を励磁することによって、上記電磁パイロット切換弁のパイロット室に速やかにパイロット圧を送ることができる。
また、この実施例によれば、シーケンス弁26によって、従来の切換弁とパイロット圧発生用リリーフ弁との機能を発揮することができるので、部品点数が減少する。
【0024】
さらに、上記のようにシーケンス弁26が切換位置に切換わることによって、優先流路5の作動油は、通路Aを介して余剰流路6と合流しているので、この優先流路5の作動油をタンクTに戻す従来に比べて、エネルギーロスを減少することができる。
【0025】
【発明の効果】
この発明によれば、電磁パイロット切換弁の切り換わりに応じて、優先流路の作動油を余剰流路に合流させることができるので、これをタンクに戻すときのようなエネルギーロスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例の回路図を示したものである。
【図2】従来例の回路図を示したものである。
【符号の説明】
P ポンプ
1 供給路
2 電磁パイロット切換弁
3 電磁パイロット切換弁
4 分流弁
5 優先流路
6 余剰流路
8 減圧弁
11 メインリリーフ弁
16 アンロード弁
26 シーケンス弁
Claims (1)
- ポンプに供給路を介して分流弁を接続し、この分流弁は、供給路を優先流路と余剰流路とに分流するとともに、この余剰流路には電磁パイロット切換弁を接続し、上記供給路には上記電磁パイロット切換弁にパイロット圧を供給する減圧弁とを接続し、上記優先流路にはアンロード弁を備える油圧制御装置において、上記優先流路に、上記アンロード弁と並列にシーケンス弁を設けるとともに、このシーケンス弁の下流の通路を上記余剰流路に合流させる構成にした油圧制御装置。
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