JP3667037B2 - 電磁弁油圧制御回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、1台のポンプで、アクチュエータに対する作動圧と、制御弁を切換えるパイロット圧とを発生させる電磁弁油圧制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に示す従来の電磁弁油圧制御回路は、ポンプPにポンプ通路5を介してシーケンス弁6を接続している。このシーケンス弁6は、ポンプ通路5に所定の圧力が発生すると開き、ポンプ通路5をシーケンス弁の下流に接続した供給通路7に連通する。この供給通路7には、パラレルフィーダ8と中立通路9とを接続している。パラレルフィーダ8には、互いにパラレルにした複数の制御弁1〜4を接続している。また、中立通路9は、上記複数の制御弁1〜4を介してタンクTに接続していて、これら全ての制御弁1〜4が中立のときに、供給通路7をタンクTに連通する。
【0003】
上記制御弁1〜4には、パラレルフィーダ8を接続した流入ポート10〜13と、タンク通路14を接続した還流ポート15〜18とを設けている。また、これら制御弁1〜4は、ソレノイド23〜26によって制御したパイロット圧をパイロット室19〜22に導くことで切り換わる。そして、制御弁が切り換わると、上記ポートが図示していないアクチュエータに連通する。
【0004】
一方、上記ポンプ通路5とタンク通路14とを連通する第1分岐通路5aには、アンロード弁27を接続している。このアンロード弁27は、通常は図示のノーマル位置を保つが、ソレノイド30が励磁すると切り換わり、ポンプ通路5とタンク通路14との連通を遮断する。なお、上記ソレノイド30は、制御弁1〜4に設けたソレノイド23〜26が励磁すると、同時に励磁するようになっている。
【0005】
また、上記ポンプ通路5には、第2分岐通路5bを接続している。この第2分岐通路5bには、減圧弁28を接続し、この減圧弁28の下流には、メインパイロット通路31を介して上記パイロット室19〜23を接続している。
なお、符号29は、リリーフ弁を示し、このリリーフ弁29は、ポンプ通路5内の圧力がその設定圧以上になると、ポンプ通路5とタンク通路14とを連通する。そして、ポンプ通路5内の圧力をタンクTに排出することで、回路内の圧力を設定圧以内に抑える。
【0006】
次に、この従来例の作用を説明する。
図4に示すように、全ての制御弁1〜4が中立位置にあるとき、アンロード弁27のソレノイド30も消磁状態を保つので、ポンプPの全吐出油は、このアンロード弁27を介してタンクTに排出される。そしてこの場合、シーケンス弁6の上流側がタンク圧になるので、メインパイロット通路31にパイロット圧は発生しない。
【0007】
上記の状態から制御弁1〜4のいずれかのソレノイド23〜26を励磁すると、アンロード弁27のソレノイド30も同時に励磁する。そのため、アンロード弁27が図中上側の位置に切り換わり、ポンプ通路5とタンク通路14との連通が遮断される。このようにポンプ通路5とタンクTとの連通が遮断されると、ポンプ通路5内に圧力が発生する。このポンプ通路5内の圧力は、上記シーケンス弁6の設定圧によって決まり、この圧力がメインパイロット圧となる。そして、この圧力が、減圧弁28を介してメインパイロット通路31に導かれる。メインパイロット通路31に導かれたメインパイロット圧は、所定のソレノイドによって制御され、各パイロット室に導かれる。そして、このパイロット室に導いた圧力によって制御弁が切り換わる。
【0008】
一方、上記ポンプ通路5内の圧力が、シーケンス弁6の設定圧以上になると、このシーケンス弁6が開き、ポンプ通路5と供給通路7とを連通する。したがって、ポンプPの吐出油が、供給通路7を介してパラレルフィーダ8に供給される。パラレルフィーダ8に供給されたポンプPの吐出油は、上記切り換わった制御弁を介して図示していないアクチュエータに供給される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電磁弁油圧制御回路では、制御弁1〜4を切り換えるパイロット圧を維持するために、アンロード弁27のソレノイド30を常に励磁状態に保たなければならなかった。したがって、その分、電力が多くかかっていた。
この発明の目的は、省電力で作動する電磁弁油圧制御回路を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、ポンプと、このポンプに接続するとともに1次側の圧力が所定の圧力に達すると開くシーケンス弁と、このシーケンス弁の下流に接続した供給通路と、この供給通路に接続するとともに互いにパラレルにした複数の制御弁と、同じく供給通路に接続するとともに上記複数の制御弁が全て中立のときにシーケンス弁とタンクとを連通する中立通路と、上記ポンプに接続するとともに上記シーケンス弁と互いにパラレルにした切換弁と、この切換弁の下流に接続したアンロード弁と、このアンロード弁の下流に接続するとともにタンクに連通するタンク通路と、上記供給通路内の圧力を上記切換弁のパイロット室に導くパイロット通路と、ポンプに接続するとともに上記シーケンス弁および切換弁と互いにパラレルにした減圧弁と、この減圧弁に接続したメインパイロット通路と、このメインパイロット通路に導いたパイロット圧を制御して上記複数の制御弁を切換える切換手段とを備えている。
【0011】
そして、上記切換手段の動作と同時にアンロード弁を切り換えて、ポンプとタンク通路との連通を遮断すると、上記メインパイロット通路に所定のパイロット圧が発生する一方、アンロード弁の上流側の圧力が所定の圧力に達すると、シーケンス弁が開いて、ポンプと供給通路とが連通し、この供給通路に生じた圧力が、上記切換弁のパイロット室に導かれてそれが切り換わり、ポンプとアンロード弁との連通を遮断する構成にしたことを特徴とする。
【0012】
第2の発明は、ポンプと、このポンプに接続するとともに切換位置に応じて第1、第2ポートへの流量を制御する分流タイプの絞り切換弁と、上記第1ポートとタンクとの間に接続したリリーフ弁と、このリリーフ弁と上記第1ポートとの間に接続し、ノーマル位置でリリーフ弁と第1ポートとの連通を遮断するとともに切換位置に応じてリリーフ弁と第1ポートとを連通させるアンロード弁と、このアンロード弁とリリーフ弁との間の圧力を、ノーマル位置のアンロード弁を介してタンクに排出する排出通路と、上記第1ポートとリリーフ弁との間に設けた絞りと、この絞りの上流側の圧力を上記絞り切換弁の一方のパイロット室に導く第1パイロット通路と、絞りの下流側の圧力を上記絞り切換弁の他方のパイロット室に導く第2パイロット通路と、上記第2ポートに接続するとともに互いにパラレルにした複数の制御弁と、これら制御弁の全てが中立位置にあるときに、第2ポートをタンクに連通する中立通路と、ポンプに接続するとともに上記絞り切換弁と互いにパラレルにした減圧弁と、この減圧弁に接続したメインパイロット通路と、このメインパイロット通路に導いたパイロット圧を制御して上記制御弁を切り換える切換手段とを備えている。
【0013】
そして、上記切換手段の動作と同時に上記アンロード弁を切り換えると、絞り切換弁によってポンプと第2ポートとの連通が遮断される一方、上記減圧弁からメインパイロット通路に導かれた流体が所定の圧力に達したとき、アンロード弁をノーマル位置に戻すと、絞り切換弁が切り換わって、その第2ポートとポンプとを連通する構成にしたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1に示す第1実施例は、アンロード弁27よりも上流側の第1分岐通路5aに切換弁32を接続し、この切換弁32のパイロット室33に、供給通路7内の圧力を導くパイロット通路34を接続している。そして、この点が従来例と異なり、その他の構成は従来例と同じである。したがって、この第1実施例では、従来例との相違点のみ説明し、従来例と同様の構成についてはその詳細な説明を省略する。
【0015】
図1に示すように、アンロード弁27の上流の第1分岐通路5aに、切換弁32を接続している。この切換弁32のパイロット室33には、供給通路7の圧力を導くパイロット通路34を接続している。したがって、供給通路7内に所定の圧力が生じると、切換弁32が切り換わり、ポンプ通路5とアンロード弁27との連通が遮断される。
【0016】
次に、この第1実施例の作用を説明する。
いずれかのソレノイド23〜26の励磁によって、ソレノイド30を励磁して、アンロード弁27を切り換えると、ポンプ通路5内に圧力が生じ、メインパイロット通路31に所定のメインパイロット圧が供給される。また、ポンプ通路5内の圧力が上昇すると、シーケンス弁6が開いて、ポンプ通路5と供給通路7とが連通する。したがって、ポンプPの吐出油が、供給通路7からパラレルフィーダ8に導かれ、所定の制御弁を介して図示していないアクチュエータに供給される。
【0017】
一方、切換弁32のパイロット室33には、パイロット通路34を介して供給通路7内の圧力が導かれる。そのため、切換弁32が図中上側の位置に切り換わり、ポンプ通路5とアンロード弁27との連通が遮断される。このようにポンプ通路5とアンロード弁27との連通が遮断されてしまえば、アンロード弁27をノーマル位置に戻しても、ポンプPとタンクTとが連通しない。つまり、パイロット圧が維持できる。したがって、切換弁32が切り換わった後に、アンロード弁27のソレノイド30の通電を止めれば、その分使用電力を少なくすることができる。
【0018】
図2、3に示す第2実施例は、制御弁1〜4にポンプPの吐出油を供給する構成と、制御弁1〜4のパイロット室19〜22にパイロット圧を導くための構成とが従来例と相違するが、制御弁1〜4の構成は従来例と同じである。そこで、この第2実施例では、従来例と異なる構成について説明し、従来例と同じ構成についてはその詳細な説明を省略する。
なお、制御弁1〜4に設けたパイロット室19〜22およびソレノイド23〜26を、この発明の切換手段とする。
【0019】
図2に示すように、ポンプPには、分流タイプの絞り切換弁40を接続している。この絞り切換弁40は、その切換位置に応じて第1ポート41と第2ポート42への供給量を制御する。この絞り切換弁40の第2ポート42には、供給通路7を接続し、この供給通路7にはパラレルフィーダ8と中立通路9とを接続している。そして、パラレルフィーダ8には、従来例と同様に制御弁1〜4を接続し、中立通路9は、これら制御弁1〜4の全てが中立位置にあるときに、タンクTと供給通路7とを連通する。
【0020】
一方、上記絞り切換弁40の第1ポート41には、第1通路43を介してアンロード弁44を接続している。このアンロード弁44のポート45には、第2通路46を介してこの発明のリリーフ弁に相当する第1リリーフ弁47を接続している。この第1リリーフ弁47は、その上流側の圧力が設定圧に達すると、第2通路46とタンク通路14とを連通する。
【0021】
また、上記アンロード弁44は、通常図示のノーマル位置を保ち、第1通路43と第2通路46との連通を遮断する。また、このアンロード弁44は、このノーマル位置のとき、第2通路46と排出通路48とを連通する。
さらに、このアンロード弁44は、ソレノイド49の励磁によって切り換わると、第1通路43と第2通路46とを連通する。なお、上記ソレノイド49は、制御弁1〜4に設けたソレノイド23〜26を励磁すると同時に励磁する。
【0022】
上記第1通路43には、絞り50を設けている。そして、この絞り50の上流側の圧力を、第1パイロット通路51を介して絞り切換弁40の一方のパイロット室40aに導いている。また、絞り切換弁40の他方のパイロット室40bには、第2パイロット通路52を介して第2通路46の圧力を導いている。
【0023】
一方、上記絞り切換弁40の上流側には、分岐通路53を接続している。この分岐通路53には、減圧弁54を接続し、その下流側にメインパイロット通路31を接続している。このメインパイロット通路31は、従来例と同様に、制御弁1〜4のパイロット室19〜22に接続していてる。そして、これらパイロット室19〜22には、メインパイロット通路31との連通開度を制御するソレノイド23〜26を設けている。
なお、上記減圧弁54の2次側の最高圧は、上記第1リリーフ弁47の設定圧とほぼ同じになるようにしている。また、符号55は、第2リリーフ弁を示し、その設定圧は、第1リリーフ弁47の設定圧よりも高く設定している。
【0024】
次に、この第2実施例の作用を説明する。
制御弁1〜4が全て中立位置にある場合、アンロード弁44はノーマル位置を保ち、第1ポート41と第1リリーフ弁47との連通を遮断する。そのため、第1通路43内に、ポンプPの吐出圧による圧力が発生する。この圧力は、第1パイロット通路51を介して絞り切換弁40のパイロット室40aに導かれる。このようにして導かれたパイロット圧は、図3(a)に示すように、絞り切換弁40のスプール56の一端56aに作用する。したがって、このスプール56が、パイロット室40b内に設けたスプリング57の弾性力に抗しながら図中右方向に移動する。このスプール56の移動によって第1ポート41が閉じられて、第2ポート42がポンプPに連通する。そのため、ポンプPの全吐出油が、第2ポート42を介して供給通路7に供給される。
【0025】
上記の状態からソレノイド23〜26のいずれかを励磁すると、アンロード弁44に設けたソレノイド49も同時に励磁する。ソレノイド49が励磁すると、プッシュロッド58によってアンロード弁44のスプール59が図中左方向に押される。そのため、スプール59がスプリング60の弾性力に抗しながら図中左方向に移動して、第1通路43と第2通路46とを連通する。
【0026】
このように両通路43、46が連通すると、これら通路43、46内の圧力は等しくなる。この等しい圧力は、第1、2パイロット通路51、52を介して絞り切換弁40の両パイロット室40a、40bに導かれる。そのため、絞り切換弁40のスプール56の両端56a、56bに作用するパイロット圧は、お互いに打ち消し合い、スプール56がスプリング57の弾性力によって図中左方向にフルストロークする。絞り切換弁40のスプール56が左方向にフルストロークすると、ポンプPと第1ポート41とが連通し、第2ポート42がポンプPとの連通を遮断される。
【0027】
ポンプPと第2ポート42との連通が遮断されると、第1リリーフ弁47の設定圧によって決められた圧力が、第1、2通路43、46に発生する。この発生した圧力は、分岐通路53を介して減圧弁54に導かれ、この減圧弁54からメインパイロット通路31にメインパイロット圧として導かれる。メインパイロット通路31に導かれたメインパイロット圧は、上記励磁したソレノイドによって制御されて、パイロット室に導かれる。そして、このパイロット室内の圧力によって制御弁が切換わる。つまり、パイロット室19〜22に導くメインパイロット圧は、ソレノイド23〜26を励磁すると同時に発生する。
【0028】
一方、上記第1、2通路43、46内の圧力が、第1リリーフ弁47の設定圧以上になると、第1リリーフ弁47が開き、第2流路43とタンク通路14とが連通する。したがって、ポンプPの吐出油は、絞り切換弁40→第1ポート41→第1通路43→絞り50→アンロード弁44→ポート45→第2通路46→第1リリーフ弁47→タンク通路14の順に流れる。このように吐出油が流れると、絞り50の上流側と下流側との間に圧力差が生じる。この圧力差は、第1、2パイロット通路51、52によって絞り切換弁40の両パイロット室40a、40bに伝えられる。したがって、絞り切換弁40のスプール56は、図3(b)に示すように、絞り50で生じる圧力差とスプリング57の弾性力とがバランスする位置に移動する。
【0029】
上記のようにスプール56が移動すると、第1、2ポート41、42の両方にポンプPが連通する。そのため、ポンプPの吐出油が第2ポート42から供給通路7を介してパラレルフィーダ8に供給される。そして、パラレルフィーダ8に供給されたポンプPの吐出油が、切り換わった制御弁を介して図示していないアクチュエータに供給される。
【0030】
上記のようにアクチュエータにポンプPの吐出油が供給されると、第2ポート42に接続した供給通路7内にアクチュエータの負荷による圧力が生じる。また、第1ポート41の下流にも、第1リリーフ弁47による圧力が生じている。したがって、これら第1、2ポート41、42の上流側に設けたメインパイロット通路53には、所定のメインパイロット圧が維持されている。
一方、アンロード弁44は、ノーマル位置に切り換わると、第1ポート41と第1リリーフ弁47との連通を遮断する。そして、この状態でも、メインパイロット通路53のパイロット圧を維持できる。そのため、アンロード弁44のソレノイド49は、制御弁1〜4が一旦切り換われば、励磁状態に保つ必要がなくなる。したがって、メインパイロット通路31に所定のメインパイロット圧が発生した後、ソレノイド49への通電を止めれば、その分、使用電力を少なくできる。
【0031】
【発明の効果】
これら第1、2の発明によれば、アンロード弁をノーマル位置に戻しても、第1〜4制御弁を切り換えるためのパイロット圧を維持できる。そのため、アンロード弁をソレノイド等で電気的に切り換える場合には、アンロード弁をソレノイドで切り換えた後、このソレノイドへの通電を止めるようにすれば、その分使用電力を少なくできる。したがって、電磁弁油圧制御回路全体としての使用電力を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の油圧回路図である。
【図2】第2実施例の油圧回路図である。
【図3】第2実施例の構造図を示し、(a)はアンロード弁が非励磁の状態を示す図であり、(b)はアンロード弁が励磁の状態を示す図である。
【図4】従来例の油圧回路図である。
【符号の説明】
1〜4 制御弁
6 シーケンス弁
7 供給通路
9 中立通路
14 タンク通路
19〜22 この発明の切換手段を構成するパイロット室
23〜26 この発明の切換手段を構成するパイロット室
27 アンロード弁
28 減圧弁
31 メインパイロット通路
32 切換弁
33 パイロット室
34 パイロット通路
40 絞り切換弁
41 第1ポート
42 第2ポート
44 アンロード弁
47 この発明のリリーフ弁である第1リリーフ弁
48 排出通路
50 絞り
51 第1パイロット通路
52 第2パイロット通路
54 減圧弁
P ポンプ
T タンク

Claims (2)

  1. ポンプと、このポンプに接続するとともに1次側の圧力が所定の圧力に達すると開くシーケンス弁と、このシーケンス弁の下流に接続した供給通路と、この供給通路に接続するとともに互いにパラレルにした複数の制御弁と、同じく供給通路に接続するとともに上記複数の制御弁が全て中立のときにシーケンス弁とタンクとを連通する中立通路と、上記ポンプに接続するとともに上記シーケンス弁と互いにパラレルにした切換弁と、この切換弁の下流に接続したアンロード弁と、このアンロード弁の下流に接続するとともにタンクに連通するタンク通路と、上記供給通路内の圧力を上記切換弁のパイロット室に導くパイロット通路と、ポンプに接続するとともに上記シーケンス弁および切換弁と互いにパラレルにした減圧弁と、この減圧弁に接続したメインパイロット通路と、このメインパイロット通路に導いたパイロット圧を制御して上記複数の制御弁を切換える切換手段とを備え、上記切換手段の動作と同時にアンロード弁を切り換えて、ポンプとタンク通路との連通を遮断すると、上記メインパイロット通路に所定のパイロット圧が発生する一方、アンロード弁の上流側の圧力が所定の圧力に達すると、シーケンス弁が開いて、ポンプと供給通路とが連通し、この供給通路に生じた圧力が、上記切換弁のパイロット室に導かれてそれが切り換わり、ポンプとアンロード弁との連通を遮断する構成にしたことを特徴とする電磁弁油圧制御回路。
  2. ポンプと、このポンプに接続するとともに切換位置に応じて第1、第2ポートへの流量を制御する分流タイプの絞り切換弁と、上記第1ポートとタンクとの間に接続したリリーフ弁と、このリリーフ弁と上記第1ポートとの間に接続し、ノーマル位置でリリーフ弁と第1ポートとの連通を遮断するとともに切換位置に応じてリリーフ弁と第1ポートとを連通させるアンロード弁と、このアンロード弁とリリーフ弁との間の圧力を、ノーマル位置のアンロード弁を介してタンクに排出する排出通路と、上記第1ポートとリリーフ弁との間に設けた絞りと、この絞りの上流側の圧力を上記絞り切換弁の一方のパイロット室に導く第1パイロット通路と、絞りの下流側の圧力を上記絞り切換弁の他方のパイロット室に導く第2パイロット通路と、上記第2ポートに接続するとともに互いにパラレルにした複数の制御弁と、これら制御弁の全てが中立位置にあるときに、第2ポートをタンクに連通する中立通路と、ポンプに接続するとともに上記絞り切換弁と互いにパラレルにした減圧弁と、この減圧弁に接続したメインパイロット通路と、このメインパイロット通路に導いたパイロット圧を制御して上記制御弁を切り換える切換手段とを備え、上記切換手段の動作と同時に上記アンロード弁を切り換えると、絞り切換弁によってポンプと第2ポートとの連通が遮断される一方、上記減圧弁からメインパイロット通路に導かれた流体が所定の圧力に達したとき、アンロード弁をノーマル位置に戻すと、絞り切換弁が切り換わり、その第2ポートとポンプとを連通する構成にしたことを特徴とする電磁弁油圧制御回路。
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