JP3771925B2 - 半導体量子ドット構造及びその製造方法 - Google Patents

半導体量子ドット構造及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3771925B2
JP3771925B2 JP2004168089A JP2004168089A JP3771925B2 JP 3771925 B2 JP3771925 B2 JP 3771925B2 JP 2004168089 A JP2004168089 A JP 2004168089A JP 2004168089 A JP2004168089 A JP 2004168089A JP 3771925 B2 JP3771925 B2 JP 3771925B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor
quantum dot
thin film
dot structure
semiconductor quantum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004168089A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005347662A (ja
Inventor
浩 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2004168089A priority Critical patent/JP3771925B2/ja
Publication of JP2005347662A publication Critical patent/JP2005347662A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3771925B2 publication Critical patent/JP3771925B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

本発明は、半導体量子ドット構造及びその製造方法に関するのものである。
従来の構造による半導体量子ドットは、その多くが半導体基板上に該基板とは格子定数が一定の値以上に異なる半導体層を特定の条件下で成長した時に生じる量子ドットの自己形成の現象を利用して作成されているため、半導体量子ドットの大きさや密度、ドットが他の半導体層に埋め込まれた場合の歪等を狙い通りに制御することが難しい、という問題点があった。
例えばGaAs基板上にInAs量子ドットを作成する場合を例にあげると、量子ドットの大きさを大きくして発光波長を長波にしようとした場合には面内のドットの密度が下がり、ドットの密度を上げようとした場合には量子ドットの大きさが小さくなる、といった制約があった。
また、上記InAs量子ドットをGaAsで埋め込んだ場合にはInAs量子ドット中に大きな圧縮歪が残留することにより、その発光波長はInAs本来のバンドギャップによるものに比べ、大幅に短波となっていた。
上記問題を解決するために従来から各種の半導体量子ドット構造並びに製造方法が考案されており、例えば再度GaAs基板上にInAs量子ドットを作成する場合を例にあげると、InAs量子ドット上又は上下に圧縮歪を有するInGaAs層を積層し、InAs量子ドット中の残留歪を弾性的に緩和して小さくする方法、或いは圧縮歪を有するInGaAs層の代わりに伸張歪を有するGaAsN層を積層して同様の効果を得る方法などが用いられている。
また、面内のドットの密度を下げずにその大きさを大きくする方法としては上記InGaAs層を積層する際に一定の条件下で発生する相分離現象を利用して、InAs量子ドットの周囲に選択的にIn組成の高いInGaAsを成長し、実効的なドット体積を大きくする手法も一部で用いられている(例えば、非特許文献1参照)。
しかしながら、上記のごとき従来の構造並びに製造方法による半導体量子ドットは作成における再現性、面内均一性が十分ではない、という問題点があることに加え、更に量子ドットの形成並びに他の半導体層による埋込み成長においては通常より低温の成長が必要となる結果、非発光中心となる欠陥が導入されやすく、十分な光学特性が得られにくい、といった問題点があった。
特に半導体レーザー用等のエピタキシャルウェハ生産に多く用いられる有機金属化合物気相エピタキシャル成長法(MOVPE法)においては成長原料を熱分解する必要があることから低温成長条件においては良質な半導体層を得ることが困難であった。
また一方、半導体薄膜の成長時にビスマス、アンチモン、タリウム等の材料を供給し、表面改質剤(サーファクタントと呼ばれる)として用いることにより平坦性の良い結晶を得る試みが行われている(例えば特許文献1、非特許文献2参照)が、これらの原料を上記のような相分離の促進に利用した例はなかった。
特許掲載公報第3239821号、「歪半導体結晶の製造方法」 M.V.Maximov他、"GaAs-Based 1.3μm InGaAs Quantum Dot Lasers:A status Report "Journal of Electronic Materials, Vol. 29 p.476, 2000. S.Tixier他、"Surfactant enhanced growth of GaNAs and InGaNAs using bismuth"Journal of Crystal Growth, VoL.251, p.449, 2003.
本発明は上記のごとき従来の構造並びに製造方法による半導体量子ドットの限界あるいは欠点を解決するためになされたもので、より製造可能な発光波長範囲が広く、かつ、より欠陥が少なく光学特性に優れ、作成上の制約も少ない半導体量子ドットを均一性、再現性良く作成することを目的としてなされたものである。
上記課題を解決する本発明の請求項1に係る半導体量子ドット構造は、半導体基板上に半導体量子ドットが形成される構造において、前記半導体量子ドットが半導体基板を構成する半導体材料とは組成、或いは構成元素が異なる半導体材料からなる1層又は2層の半導体薄膜層と直接接触して積層されており、上記半導体薄膜層の少なくとも1層に、又は上記半導体薄膜層の少なくとも1層と上記半導体量子ドットの双方にビスマスが添加されていることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項2に係る半導体量子ドット構造は、請求項1記載の半導体量子ドット構造において、前記半導体基板、前記半導体量子ドット並びに前記半導体薄膜層がIII−V族化合物半導体、或いはIII−V族化合物半導体混晶であることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項3に係る半導体量子ドット構造は、請求項2記載の半導体量子ドット構造において、前記半導体基板がGaAs又はInGaAsであり、かつ、前記半導体量子ドットがInAs、InAsSb、InGaAs、InGaAsP又はInGaAsSbであり、かつ、前記半導体薄膜層がInGaAs、InGaAsP又はInGaAsSbであることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項4に係る半導体量子ドット構造は、請求項2記載の半導体量子ドット構造において、前記半導体基板がInPであり、かつ、
前記半導体量子ドットがInAs、InAsSb、InGaAs、InGaAsP又はInGaAsSbであり、かつ、前記半導体薄膜層がInGaAs、InGaAsP又はInGaAsSbであることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項5に係る半導体量子ドット構造は、請求項2記載の半導体量子ドット構造において、前記半導体基板がGaAs又はInGaAsであり、かつ、前記半導体量子ドットがInNAs、GaInNAs、InNAsSb又はGaInNAsSbであり、かつ、前記半導体薄膜層がInGaAs、InGaAsP、InGaAsSb、GaNAs、InNAs、GaInNAs、InNAsSb又はGaInNAsSbであることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項6に係る半導体量子ドット構造は、請求項2記載の半導体量子ドット構造において、前記半導体基板がInPであり、かつ、前記半導体量子ドットがInNAs、GaInNAs、InNAsSb又はGaInNAsSbであり、かつ、前記半導体薄膜層がInGaAs、InGaAsP、InGaAsSb、GaNAs、InNAs、GaInNAs、InNAsSb又はGaInNAsSbであることを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項7に係る半導体量子ドット構造の製造方法は、請求項1,2,3,4,5又は6記載の半導体量子ドット構造を製造する方法において、前記半導体薄膜層の成長温度が、500℃以下であり、かつ前記半導体薄膜層の少なくとも1層の成長時又は前記半導体薄膜層の少なくとも1層と上記半導体量子ドットの双方の成長時にビスマスを供給することを特徴とする。
上記課題を解決する本発明の請求項8に係る半導体量子ドット構造の製造方法は、請求項7記載の半導体量子ドット構造の製造方法において、前記ビスマスの原料としてトリメチルビスマスを用い、ガリウムの原料としてトリイソプロピルガリウムを用いることを特徴とする。
又、上記課題を解決する本発明の請求項9に係る半導体量子ドット構造の製造方法は、半導体基板上に半導体量子ドットを形成する際、前記半導体基板を構成する半導体材料とは組成、或いは構成元素が異なる半導体材料からなる1層又は2層の半導体薄膜層と直接接触して、前記半導体量子ドットを積層すると共に、上記半導体薄膜層の少なくとも1層に、又は上記半導体薄膜層の少なくとも1層と上記半導体量子ドットの双方にビスマスを添加することを特徴とする。
本発明による半導体量子ドット構造を前記半導体光源の活性層として使用した場合、従来技術を用いた場合に比べ、出射可能な光出力の波長範囲を大幅に広げられる他、その発光効率、温度特性を大幅に向上することが可能である。
また、本発明による半導体量子ドット構造を前記半導体光増幅器の活性層として使用した場合、従来技術を用いた場合に比べ、増幅できる波長の帯域が広く、飽和光出力が大きく、かつ高速応答特性を兼ね備えた特性を得ることが可能である。
また、本発明による半導体量子ドット構造の製造方法を用いた場合、上記本発明による半導体量子ドット構造を再現性、歩留まり良く提供することが可能である。
(1)本発明による半導体量子ドット構造は前記半導体量子ドットが半導体基板を構成する半導体材料とは組成、或いは構成元素が異なる半導体材料からなる少なくとも1層の半導体薄膜層と積層されており、上記半導体薄膜層の少なくとも1層に、又は上記半導体薄膜層の少なくとも1層と上記半導体量子ドットの双方にビスマスが添加されていることを特徴としている。
ここでビスマスを添加することによって得られる効果は大きく分けて3種類となる。
第一の効果はビスマスの添加によって非発光中心となる欠陥が少なく、光学特性に優れた半導体量子ドット並びに上記半導体薄膜層が低温の成長条件においても得られる点、第二にはビスマスの添加によって前記半導体薄膜層成長時の相分離現象が促進される結果、より大きい、即ち、より長波で発光する半導体量子ドットが均一性良く構成されている点、第三にはビスマスの添加によって半導体量子ドットを構成する材料のバンドギャップが小さくなり、その発光がより長波となる半導体量子ドット構造が得られる点である。
この結果、本発明による半導体量子ドット構造においては光学特性に優れ、発光波長に関する自由度が大きく、更にウェハ面内の均一性も高い、という特徴がある。
(2)本発明による半導体量子ドット構造の製造方法は、半導体量子ドットを埋め込む半導体薄膜層の成長時において、成長温度を500℃以下とし、かつ前記半導体薄膜層の成長時にビスマスを供給することにより前記半導体薄膜構造中における自己発生的な相分離が光学特性の劣化を伴うことなく促進可能であるという特徴を有するものである。
ここで成長温度を500℃以下とした理由は、500℃を越える温度で半導体量子ドットを埋め込んだ場合には同量子ドットが変形し、光学特性が劣化することに加え、熱力学的に前記相分離が起こりにくくなり、所望の発光波長を得るための制御が困難になるためである。
また、従来低温成長が難しいとされていたMOVPE法による半導体層の成長において、本発明ではビスマスの原料としてトリメチルビスマスを用いるとともに、トリメチルインジウム等の原料に比べ分解温度の高いトリメチルガリウムやトリエチチルガリウム等のガリウム原料に代え、トリイソプロピルガリウムを用いることにより、低温成長条件においても良質な半導体層の成長が可能になった。
この結果、本発明による半導体量子ドット構造の製造方法においては前記従来の発明による相分離現象を利用したドット体積の拡大手法に比べ、より光学特性に優れ、発光波長に関する自由度が大きく、更にウェハ面内の均一性も高い半導体量子ドット構造をMOVPE法を用いた場合においても再現性、歩留まり良く提供することが可能である。
ビスマスの供給により以上のような作用が得られる理由は今のところ明確ではないが、ビスマスの供給により成長層表面における表面エネルギーが小さくなり、成長原料の結晶表面における拡散距離がより大きくなることの効果、即ち従来の提案とは結果として得られる効果が全く逆ではあるものの、一種のサーファクタント効果であると考えられる。
但し、本発明による半導体量子ドット構造の製造方法においては低温の成長条件を用いているため、供給したビスマスは純粋なサーファクタントではなく、その一部が結晶内に取り込まれ、バンドギャップを狭小化する作用をも有していることに特徴がある。
[作用]
本発明による半導体量子ドット構造は、従来の技術による半導体量子ドット構造に比べ、より発光効率等の特性に優れ、より発光波長に関する自由度の高い半導体光源の活性層として作用する。
また、本発明による半導体量子ドット構造の製造方法は、上記本発明による半導体量子ドット構造を再現性、歩留まり良く提供することを可能にする。
本発明の請求項1,2及び3に関する実施例を図1に表す。
図中、101は基板(GaAs)、102はクラッド層(AlGaAs,膜厚1.5μm)、103は光閉じ込め層(AlGaAs,膜厚200nm)、104は障壁層(GaAs,膜厚50nm)、105は量子ドット(In(Ga)As:Bi)、106は薄膜層(InGaAs:Bi,膜厚10nm)、107はコンタクト層(GaAs,膜厚300nm)である。
更に、量子ドット105の中、105aは自己形成したInAs:Biよりなる領域であり、105bは薄膜層106の成長中に相分離によって、105aのドット上に選択的に成長したInGaAs:Biよりなる領域である。
ここで上記選択的に成長した領域(InGaAs:Bi)105bのIn組成は薄膜層106の平均的なIn組成に比べて大幅に高いため、本実施例においては領域105aと領域105bの複合体が実効的な量子ドット105として作用しており、量子ドット105の体積が大きくなることによって、その発光波長が長波長化している。
また、更に加えて領域105aと領域105bで構成される量子ドット105中にはビスマスが添加されているため、量子ドット発光波長のさらなる長波長化ができた。
即ち、ビスマスを添加することによって、次の3種類の効果が得られる。
第一の効果は、ビスマスの添加によって非発光中心となる欠陥が少なく、光学特性に優れた半導体量子ドット並びに上記半導体薄膜層が低温の成長条件においても得られる点である。
第二の効果は、ビスマスの添加によって前記半導体薄膜層成長時の相分離現象が促進される結果、より大きい、即ち、より長波で発光する半導体量子ドットが均一性良く構成されている点である。
第三の効果は、ビスマスの添加によって半導体量子ドットを構成する材料のバンドギャップが小さくなり、その発光がより長波となる半導体量子ドット構造が得られる点である。
この結果、本実施例による半導体量子ドット構造においては光学特性に優れ、発光波長に関する自由度が大きく、更にウェハ面内の均一性も高い、という特徴がある。
ここで本実施例においては、薄膜層106は量子ドット105の上下にあるが、当該薄膜層106は当該量子ドット105の上部のみであっても本発明における効果は同様に得られる。
本実施例に係る半導体量子ドット構造を種々の成長条件を用いて作成し、レーザダイオード素子を作成した結果、発光波長1〜1.5μmの素子が得られた。
また、同構造を作成する際、故意に量子ドットの大きさが分布するように成長条件を定め、得られた構造により半導体光増幅器を作成した結果、増幅帯域1〜1.5μmの、広帯域、高飽和出力の素子が得られた。
なお、基板101としてGaAsに代えてInGaAsが用いられること、量子ドット105としてInGaAsに代えてInAs、InAsSb、InGaAsP又はInGaAsSbが用いられること、薄膜層106としてInGaAsに代えてInGaAsP又はInGaAsSbが用いられることはいうまでもない。
本発明の請求項1,2及び4に関する実施例を図2に表す。
図中、201は基板(InP)、202はクラッド層(InP,膜厚1.5μm)、203は光閉じ込め層(InGaAsP,膜厚200nm)、204は障壁層(InGaA
sP,膜厚50nm)、205は量子ドット(In(Ga)As:Bi)、206は薄膜層(InGaAs:Bi,膜厚10nm)、207はコンタクト層(InGaAs,膜厚
300nm)である。
更に、量子ドット205の中、205aは自己形成したInAs:Biよりなる領域であり、205bは薄膜層206の成長中に相分離によって領域205aのドット上に選択的に成長したInGaAs:Biよりなる領域である。
ここで上記選択的に成長した領域(InGaAs:Bi)205bのInの組成は上記
薄膜層206の平均的なIn組成に比べて大幅に高いため、本実施例においては領域205aと領域205bの複合体が実効的な量子ドット205として作用しており、量子ドット205の体積が大きくなることによってその発光波長が長波長化している。
また、更に加えて領域205aと領域205bで構成される量子ドット205中にはビスマスが添加されているため、量子ドット発光波長のさらなる長波長化ができた。
即ち、ビスマスが添加されたことにより、本実施例においても、実施例1で説明したように、3種類の効果が奏される。
ここで本実施例においては、薄膜層206は量子ドット205の上下にあるが、当該薄膜層206は当該量子ドット205の上部のみであっても本発明における効果は同様に得られる。
本実施例に係る半導体量子ドット構造を種々の成長条件を用いて作成し、レーザダイオード素子を作成した結果、発光波長1.3〜2.2μmの素子が得られた。
また、同構造を作成する際、故意に量子ドットの大きさが分布するように成長条件を定め、得られた構造により半導体光増幅器を作成した結果、増幅帯域1.3〜2.2μmの、広帯域、高飽和出力の素子が得られた。
なお、量子ドット205としてInGaAsに代えてInAs、InAsSb、InGaAsP又はInGaAsSbが用いられること、薄膜層206としてInGaAsに代えてInGaAsP又はInGaAsSbが用いられることはいうまでもない。
本発明の請求項1,2及び5に関する実施例を図3に表す。
図中、301は基板(GaAs)、302はクラッド層(AlGaAs,膜厚1.5μm)、303は光閉じ込め層(AlGaAs,膜厚200nm)、304は障壁層(GaAs,膜厚50nm)、305は量子ドット(In(Ga)NAs:Bi)、306は薄膜層(GaInNAs:Bi,膜厚10nm)、307はコンタクト層(GaAs,膜厚300nm)である。
更に、量子ドット305の中、305aは自己形成したInAs:Biよりなる領域であり、305bは薄膜層306の成長中に相分離によって領域305aのドット上に選択的に成長したInGaNAs:Biよりなる領域である。
ここで上記選択的に成長した領域(InGaNAs:Bi)305bのInの組成は上記薄膜層306の平均的なIn組成に比べて大幅に高いため、本実施例においては領域305aと領域305bの複合体が実効的な量子ドット305として作用しており、量子ドット305の体積が大きくなることによってその発光波長が長波長化している。
また、更に加えて領域305aと領域305bで構成される量子ドット305中にはビスマスが添加されているため、量子ドット発光波長のさらなる長波長化ができた。
即ち、ビスマスが添加されたことにより、本実施例においても、実施例1で説明したように、3種類の効果が奏される。
ここで本実施倒においては、薄膜層306は量子ドット305の上下にあるが、当該薄膜層306は当該量子ドット305の上部のみであっても本発明における効果は同様に得られる。
本実施例に係る半導体量子ドット構造を種々の成長条件を用いて作成し、レーザダイオード素子を作成した結果、発光波長1〜1.7μmの素子が得られた。
また、同構造を作成する際、故意に量子ドットの大きさが分布するように成長条件を定め、得られた構造により半導体光増幅器を作成した結果、増幅帯域1〜1.7μmの、広帯域、高飽和出力の素子が得られた。
なお、基板301としてGaAsに代えてInGaAsが用いられること、量子ドット305にとしてGaInNAsに代えてInNAs、InNAsSb又はGaInNAsSbが用いられること、薄膜層306としてGaInNAsに代えてInGaAs、InGaAsP、InGaAsSb、GaNAs、InNAs、InNAsSb又はGaInNAsSbが用いられることはいうまでもない。
本発明の請求項1、2及び6に関する実施例を図4に表す。
図中、401は基板(InP)、402はクラッド層(InP,膜厚1.5μm)、403は光閉じ込め層(InGaAsP,膜厚200nm)、404は障壁層(InGaA
sP,膜厚50nm)、405は量子ドット(In(Ga)NAs:Bi)、406は薄
膜層(GaInNAs:Bi,膜厚10nm)、407はコンタクト層(InGaAs,膜厚300nm)である。
更に、量子ドット405の中、405aは自己形成したInNAs:Biよりなる領域であり、405bは薄膜層406の成長中に相分離によって領域405aのドット上に選択的に成長したInGaNAs:Biよりなる領域である。
ここで上記選択的に成長した領域(InGaNAs:Bi)405bのInの組成は上記薄膜層406の平均的なIn組成に比べて大幅に高いため、本実施例においては領域405aと領域405bの複合体が実効的な量子ドット405として作用しており、量子ドット405の体積が大きくなることによってその発光波長が長波長化している。
また、更に加えて領域405aと領域405bで構成される量子ドット405中にはビスマスが添加されているため、量子ドット発光波長のさらなる長波長化ができた。
即ち、ビスマスが添加されたことにより、本実施例においても、実施例1で説明したように、3種類の効果が奏される。
ここで本実施例においては、薄膜層406は量子ドット405の上下にあるが、当該薄膜層406は当該量子ドット405の上部のみであっても本発明における効果は同様に得られる。
また、本実施例に係る半導体量子ドット構造を種々の成長条件を用いて作成し、レーザダイオード素子を作成した結果、発光波長1.3〜2.6μmの素子が得られた。
また、同構造を作成する際、故意に量子ドットの大きさが分布するように成長条件を定め、得られた構造により半導体光増幅器を作成した結果、増幅帯域1.3〜2.6μmの、広帯域、高飽和出力の素子が得られた。
なお、量子ドット405としてGaInNAsに代えてInNAs、InNAsSb又はGaInNAsSbが用いられること、薄膜層406としてGaInNAsに代えてInGaAs、InGaAsP、InGaAsSb、GaNAs、InNAs、InNAsSb又はGaInNAsSbが用いられることはいうまでもない。
本発明の請求項7及び8に関する実施例を以下、実施例1の構造を製造する場合を例に説明する。
半導体量子ドット構造の成長にはMOVPE法を用いた。
まず、基板(GaAs)101を装置内に導入し、通常の成長手順でクラッド層(AlGaAs)102、光閉じ込め層(AlGaAs)103、障壁層(GaAs)104を成長する。
次に成長を中断し、基板温度を450℃まで下げた後、量子ドット(In(Ga)As
:Bi)105と薄膜層(InGaAs:Bi)106をトリメチルインジウム、トリイソプロピルガリウム、トリメチルビスマス、ターシャリーブチルアルシンを原料として成長した。
トリメチルビスマスは、量子ドット105と薄膜層106の成長時に供給したが、薄膜層106の少なくとも1層の成長時、或いは、薄膜層106の少なくとも1層と量子ドット105の双方の成長時に供給することもできる。
ここで、薄膜層106の成長におけるガリウム材料としてトリイソプロピルガリウムを用いたことにより、450℃という低温においても十分な熱分解が得られたことに加え、ビスマス原料の供給による低温成長時の結晶性劣化防止効果により光学特性の良い結晶が得られた。
また更に、InGaAs混晶が熱力学的に相分離を起こしやすい450℃という温度下においてビスマス原料を供給したことにより相分離が促進され、量子ドット(In(Ga)As:Bi)105の複合体として領域(InAs:Bi)105aの周辺にIn組成の高いInGaAs:Biからなる領域105bが再現性良く形成できた。
次に再び成長を中断し、基板温度を上げた後、障壁層(GaAs)104、光閉じ込め層(AlGaAs)103、クラッド層(AlGaAs)102、コンタクト層(GaAs)107を成長し、実施例1の構造を得た。
なお、上記実施例では、薄膜層106の成長温度を450℃としたが、500℃以下としても、上述したと同程度の効果を期待できる。
即ち、成長温度を500℃以下とする場合に比較し、500℃を越える温度で半導体量子ドットを埋め込んだ場合には同量子ドットが変形し、光学特性が劣化することに加え、熱力学的に前記相分離が起こりにくくなり、所望の発光波長を得るための制御が困難になるためである。
本実施例では、従来低温成長が難しいとされていたMOVPE法による半導体層の成長において、ビスマスの原料としてトリメチルビスマスを用いるとともに、トリメチルインジウム等の原料に比べ分解温度の高いトリメチルガリウムやトリエチチルガリウム等のガリウム原料に代え、トリイソプロピルガリウムを用いることにより、低温成長条件においても良質な半導体層の成長が可能になった。
この結果、本発明による半導体量子ドット構造の製造方法においては前記従来の発明による相分離現象を利用したドット体積の拡大手法に比べ、より光学特性に優れ、発光波長に関する自由度が大きく、更にウェハ面内の均一性も高い半導体量子ドット構造をMOVPE法を用いた場合においても再現性、歩留まり良く提供することが可能である。
なお、ビスマスの供給により以上のような作用が得られる理由は今のところ明確ではないが、ビスマスの供給により成長層表面における表面エネルギーが小さくなり、成長原料の結晶表面における拡散距離がより大きくなることの効果、即ち従来の提案とは結果として得られる効果が全く逆ではあるものの、一種のサーファクタント効果であると考えられる。
但し、本発明による半導体量子ドット構造の製造方法においては低温の成長条件を用いているため、供給したビスマスは純粋なサーファクタントではなく、その一部が結晶内に取り込まれ、バンドギャップを狭小化する作用をも有していることに特徴がある。
各層の成長に用いた原料、ならびに成長温度を次表に示す。
Figure 0003771925
なお、表中に略記した原料名は以下の通りである。
TMA:トリメチルアルミニウム
TMG:トリメチルガリウム
AsH3:アルシン
TMI:トリメチルインジウム
TIPG:トリイソプロピルガリウム
TMBi:トリメチルビスマス
TBAs:ターシャリーブチルアルシン
このように説明したように、本発明はレーザーダイオードや半導体光増幅器等の活性層に用いる半導体量子ドット構造に関し、活性層が量子ドットとその上に形成された薄膜半導体からなり、少なくとも薄膜半導体層の一層にビスマスが添加されていることに特徴がある。特に従来よりも、量子ドット構造に自由度が大きく、量子ドットの品質も高いことから、発光波長の選択範囲が広く、発光効率並びに温度特性がより良好な半導体光源を実現できる。
本発明に係る半導体量子ドットは、光通信、光計測機器用の半導体光源、半導体光増幅器の活性層として広く利用できるものである。
図1(a)は本発明の請求項1,2及び3に関する実施例を表す断面図、図1(b)は同図(a)中の1点鎖線で囲んだ範囲Bの拡大図である。 図2(a)は本発明の請求項1,2及び4に関する実施例を表す断面図、図2(b)は同図(a)中の1点鎖線で囲んだ範囲Bの拡大図である。 図3(a)は本発明の請求項1,2及び5に関する実施例を表す断面図、図3(b)は同図(a)中の1点鎖線で囲んだ範囲Bの拡大図である。 図4(a)は本発明の請求項1,2及び6に関する実施例を表す断面図、図4(b)は同図(a)中の1点鎖線で囲んだ範囲Bの拡大図である。
符号の説明
101 GaAs基板
102 AlGaAsクラッド層
103 AlGaAs光閉じ込め層
104 GaAs障壁層
105 In(Ga)As:Bi量子ドット
106 InGaAs:Bi薄膜層
107 GaAsコンタクト層
105a 自己形成したInAs:Biよりなる領域
105b 薄膜層106の成長中に相分離によって領域105aのドット上に選択的に成長したInGaAs:Biよりなる領域
201 InP基板
202 InPクラッド層
203 InGaAsP光閉じ込め層
204 InGaAsP障壁層
205 In(Ga)As:Bi量子ドット
206 InGaAs:Bi薄膜層
207 InGaAsコンタクト層
301 GaAs基板
302 AlGaAsクラッド層
205a 自己形成したInAs:Biよりなる領域
205b 薄膜層206の成長中に相分離によって領域205aのドット上に選択的に成長したInGaAs:Biよりなる領域
303 AlGaAs光閉じ込め層
304 GaAs障壁層
305 In(Ga)NAs:Bi量子ドット
306 GaInNAs:Bi薄膜層
307 GaAsコンタクト層
305a 自己形成したInAs:Biよりなる領域
305b 薄膜層306の成長中に相分離によって領域305aのドット上に選択的に成長したInGaNAs:Biよりなる領域
401 InP基板
402 InPクラッド層
403 InGaAsP光閉じ込め層
404 InGaAsP障壁層
405 In(Ga)NAs:Bi量子ドット
406 GaInNAs:Bi薄膜層
407 InGaAsコンタクト層
405a 自己形成したInNAs:Biよりなる領域
405b 薄膜層406の成長中に相分離によって領域405aのドット上に選択的に成長したInGaNAs:Biよりなる領域

Claims (9)

  1. 半導体基板上に半導体量子ドットが形成される構造において、
    前記半導体量子ドットが半導体基板を構成する半導体材料とは組成、或いは構成元素が異なる半導体材料からなる1層又は2層の半導体薄膜層と直接接触して積層されており、
    上記半導体薄膜層の少なくとも1層に、又は上記半導体薄膜層の少なくとも1層と上記半導体量子ドットの双方にビスマスが添加されていることを特徴とする半導体量子ドット構造。
  2. 請求項1記載の半導体量子ドット構造において、
    前記半導体基板、前記半導体量子ドット並びに前記半導体薄膜層がIII−V族化合物半導体、或いはIII−V族化合物半導体混晶であることを特徴とする半導体量子ドット構造。
  3. 請求項2記載の半導体量子ドット構造において、
    前記半導体基板がGaAs又はInGaAsであり、かつ、前記半導体量子ドットがInAs、InAsSb、InGaAs、InGaAsP又はInGaAsSbであり、かつ、前記半導体薄膜層がInGaAs、InGaAsP又はInGaAsSbであることを特徴とする半導体量子ドット構造。
  4. 請求項2記載の半導体量子ドット構造において、
    前記半導体基板がInPであり、かつ、前記半導体量子ドットがInAs、InAsSb、InGaAs、InGaAsP又はInGaAsSbであり、かつ、前記半導体薄膜層がInGaAs、InGaAsP又はInGaAsSbであることを特徴とする半導体量子ドット構造。
  5. 請求項2記載の半導体量子ドット構造において、
    前記半導体基板がGaAs又はInGaAsであり、かつ、前記半導体量子ドットがInNAs、GaInNAs、InNAsSb又はGaInNAsSbであり、かつ、前記半導体薄膜層がInGaAs、InGaAsP、InGaAsSb、GaNAs、InNAs、GaInNAs、InNAsSb又はGaInNAsSbであることを特徴とする半導体量子ドット構造。
  6. 請求項2記載の半導体量子ドット構造において、
    前記半導体基板がInPであり、かつ、前記半導体量子ドットがInNAs、GaInNAs、InNAsSb又はGaInNAsSbであり、かつ、前記半導体薄膜層がInGaAs、InGaAsP、InGaAsSb、GaNAs、InNAs、GaInNAs、InNAsSb又はGaInNAsSbであることを特徴とする半導体量子ドット構造。
  7. 請求項1,2,3,4,5又は6記載の半導体量子ドット構造を製造する方法において、
    前記半導体薄膜層の成長温度が、500℃以下であり、かつ前記半導体薄膜層の少なくとも1層の成長時又は前記半導体薄膜層の少なくとも1層と上記半導体量子ドットの双方の成長時にビスマスを供給することを特徴とする半導体量子ドット構造の製造方法。
  8. 請求項7記載の半導体量子ドット構造の製造方法において、
    前記ビスマスの原料としてトリメチルビスマスを用い、ガリウムの原料としてトリイソプロピルガリウムを用いることを特徴とする半導体量子ドット構造の製造方法。
  9. 半導体基板上に半導体量子ドットを形成する際、
    前記半導体基板を構成する半導体材料とは組成、或いは構成元素が異なる半導体材料からなる1層又は2層の半導体薄膜層と直接接触して、前記半導体量子ドットを積層すると共に、
    上記半導体薄膜層の少なくとも1層に、又は上記半導体薄膜層の少なくとも1層と上記半導体量子ドットの双方にビスマスを添加することを特徴とする半導体量子ドット構造の製造方法。
JP2004168089A 2004-06-07 2004-06-07 半導体量子ドット構造及びその製造方法 Expired - Lifetime JP3771925B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004168089A JP3771925B2 (ja) 2004-06-07 2004-06-07 半導体量子ドット構造及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004168089A JP3771925B2 (ja) 2004-06-07 2004-06-07 半導体量子ドット構造及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005347662A JP2005347662A (ja) 2005-12-15
JP3771925B2 true JP3771925B2 (ja) 2006-05-10

Family

ID=35499719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004168089A Expired - Lifetime JP3771925B2 (ja) 2004-06-07 2004-06-07 半導体量子ドット構造及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3771925B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4873527B2 (ja) * 2004-08-26 2012-02-08 独立行政法人産業技術総合研究所 半導体発光素子の製造方法
JP4829508B2 (ja) * 2005-02-18 2011-12-07 富士通株式会社 光半導体装置の製造方法
JP2006237045A (ja) * 2005-02-22 2006-09-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体量子ドット構造及びその製造方法
JP2007251089A (ja) * 2006-03-20 2007-09-27 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 半導体積層構造の製造方法及び半導体量子ドット構造の製造方法
JP4957335B2 (ja) * 2007-03-30 2012-06-20 富士通株式会社 化合物半導体量子ドットの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005347662A (ja) 2005-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20110111468A (ko) 질화물 반도체 발광 소자, 에피택셜 기판 및 질화물 반도체 발광 소자를 제작하는 방법
JP2008277539A (ja) 窒化物半導体発光素子
JP4554526B2 (ja) 半導体発光素子
JP2009200437A (ja) Iii族窒化物半導体レーザ
JP2900990B2 (ja) 窒化物半導体発光素子
JP3545197B2 (ja) 半導体素子およびその製造方法
JP4662345B2 (ja) 多重歪量子井戸構造及びその製造方法
JP2000332362A (ja) 半導体装置および半導体発光素子
JPH09116225A (ja) 半導体発光素子
JP3771925B2 (ja) 半導体量子ドット構造及びその製造方法
JPH10341060A (ja) 窒化物系化合物半導体の結晶成長方法および窒化ガリウム系発光素子
JP2006237045A (ja) 半導体量子ドット構造及びその製造方法
JP4440876B2 (ja) 半導体量子ドット構造の製造方法
JP7205474B2 (ja) テンプレート基板、電子デバイス,発光デバイス,テンプレート基板の製造方法および電子デバイスの製造方法
JP2000277867A (ja) 半導体レーザ装置
JP2000299530A (ja) 半導体発光装置
JP2009218623A (ja) Iii族窒化物半導体レーザ及びiii族窒化物半導体レーザを作製する方法
JP2009212343A (ja) 窒化物半導体素子および窒化物半導体素子の製造方法
KR100695842B1 (ko) 양자점 상하에 비대칭 반도체층을 구비하는 광소자 및 그제조 방법
JP2006190853A (ja) 量子井戸構造及びその製造方法
WO2017221519A1 (ja) 窒化物半導体素子、窒化物半導体基板、窒化物半導体素子の製造方法、および窒化物半導体基板の製造方法
JP4002323B2 (ja) 化合物半導体の製造方法
JP4006055B2 (ja) 化合物半導体の製造方法及び化合物半導体装置
JPH01130584A (ja) 半導体発光装置
JP4057473B2 (ja) 化合物半導体発光素子及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051025

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3771925

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090217

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110217

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110217

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120217

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130217

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350