JP4873527B2 - 半導体発光素子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体発光素子およびその製造方法に関し、特に光通信用1.3μm波長帯を使用範囲とする半導体レーザ及びその製造方法に関する。
InAs量子ドットを用いる半導体発光素子では特性向上のため、高密度化が必須である。量子ドットは高密度化と長波長化がトレードオフの関係となっている。
特開2001−24284号公報
このため、通信波長帯である1.3μmでは高密度化が実現できないといった問題点がある。これまで通常1.3μm以上で発光する量子ドットの密度は2×1010 cm−2 ほどであった。また1.27μmでも8.7×1010 cm−2 であった。(特許文献1参照)また、転移などの影響でInAs層の上のGaInAs層のIn組成を増やすことはできていない。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、1.3μm波長領域で発光する量子ドットの高密度化及び高品質化を実現する半導体発光素子およびその製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、量子ドットの高密度化及び発光特性の高品質化を実現しながら多層化する半導体発光素子およびその製造方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、以下の解決手段を採用する。
(1) 砒素材料をAsからAsに変更する。
(2) 成長温度や成長速度を最適化する。
(3) 高In組成のInGaAsを用いる。
(4) InGaAs層を組成変調させたInGaAs層とする。
(5) 高密度量子ドットの積層化を行い、高密度化を実現した。
(6) GaAsバリア層を最適化することで高均一化を実現した。
更に、好ましくは、面型にすることで光を扱う領域を調節し、そこに存在する量子ドットの個数を増やす。
具体的には、以下の手段を採用する。
(1)半導体基板上にGaAs層を形成する第1工程と、前記GaAs層上に複数のInAs量子ドットを有するInAs薄膜層を形成する第2工程と、前記複数のInAs量子ドットを有するInAs薄膜層上にInGaAs層を形成する第3工程と、前記InGaAs層上にGaAs層を形成する第4工程からなり、前記As原料をAs とした半導体発光素子の製造方法であって、
前記複数のInAs量子ドットを有するInAs薄膜層を、成長温度を540℃以上で580℃以下の範囲内の任意の温度で、かつ成長速度を0.1ML/S以上で0.46ML/S以下の範囲内の任意の値として製造したことを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
(2)半導体基板上にGaAs層を形成する第1工程と、前記GaAs層上に複数のInAs量子ドットを有するInAs薄膜層を形成する第2工程と、前記複数のInAs量子ドットを有するInAs薄膜層上にInGaAs層を形成する第3工程と、前記InGaAs層上にGaAs層を形成する第4工程からなる一連の工程を縦積する半導体発光素子の数だけ設け、前記As原料をAs とした半導体発光素子の製造方法であって、
前記複数のInAs量子ドットを有するInAs薄膜層を、成長温度を540℃以上で580℃以下の範囲内の任意の温度で、かつ成長速度を0.1ML/S以上で0.46ML/S以下の範囲内の任意の値とするとともに、前記InAs量子ドットと前記InGaAs層との界面にのみ高In組成のInGaAs層を形成し、界面を離れるに従って漸次Inの組成を減らして構成することを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
本発明は、
(1) 砒素材料をAsからAsに変更することによりAsではできなかった製造方法を用いることができる。
(2) 成長温度や成長速度を最適化する、特に、前記第2層である複数のInAs量子ドットを有するInAs薄膜層を、成長温度が540℃以上、成長速度が0.006ML/S以上で製造すると量子ドット密度を向上することができ、発光強度を良好なものとすることができる。
(3) 高In組成のGaInAsを用いることにより、格子定数の整合をとることができ、発光波長を長波長化することができる。特に1.3μm波長領域で発光する量子ドットの高密度化及び高品質化を実現することができる。
(4) InGaAs層を組成変調させたInGaAs層とする、特に、組成傾斜させる
ことにより、1.3μm波長領域で発光する量子ドットの高密度化及び高品質化を実現することができる。
(5) GaAsバリア層を最適化することで、多層化を行っても発光半値幅が40meV以下と高品質化が保たれた。
(6) また、面型にすることで光を扱う領域を調節し、そこに存在する量子ドットの個数を増やすことができる。
本発明の実施形態を以下図に基づいて詳細に説明する。
図1に光を発生させる半導体発光素子の概略図を示す。発光に寄与する発光層とその上下にn型半導体とp型半導体を有している。この素子に上下から電圧を印加するとp型半導体からは正孔がn型半導体からは電子が、発光層に流れ込む。発光層に流れ込んだ正孔と電子は再結合し、材料に対応する波長の光を側面、または上下に出す。特に上下(異なる半導体層の接合面)から光を出す面型の場合は発光層に流れ込む正孔と電子の面積を調節することで、そこに存在する量子ドットの個数を調節することができる。つまり、正孔と電子を流し込む面積を大面積にすることで、量子ドットの個数の増大が可能となる。発光用の材料としてはIII−V族化合物半導体が用いられる。その内でGaAsを用いたものでは900nm以下と赤外領域である。これがInAs量子ドットを用いたものだと1−1.5μmほどと通信波長帯での使用が可能となる。従来、InAs量子ドットの製作にはAsを用いたものが主流である。また、InGaAs歪み緩和層のIn組成は20%以下が主流である。
しかし、本発明ではAsを用いる。砒素材料AsとAsでは材料の拡散長が異なる。具体的にはAsのほうがAsよりも拡散長(diffusion length:拡散距離)が長くなっている。このことから、Asを用いたInAs量子ドットとAs4を用いたInAs量子ドットではAsを用いたドットの方がドットの大きさが大きくなる。これが発光特性や密度の違いに現れる。しかし、Asを用いたGaAs上のInAs量子ドットは通常のAsを用いた量子ドットと同じく高密度化と長波長化にトレードオフの関係がある。
まず、その関係を調べた。Asを用いたInAs量子ドット構造を図2に示す。併せて、製造工程も図3に示す。図3(a)に示すように、半導体基板上に、GaAs層の上に成長中断を60秒入れた後に、図3(b)に示すように、InとAs2を供給し、InAs層を2.4分子層(ML)成長させ、その上に図3(c)に示すように、成長温度を540℃以下にして、GaとAsを供給し、GaAs層を成長する。なお、成長中断中もAs2は供給し続ける。下地のGaAs層とInAs量子ドットの間にはS−K (Stranski−Krastanow)型の成長特有の薄膜のInAs層が存在する。この薄膜InAs層は約1.8ML存在する。
製造工程でのInAs層の成長温度やInAs層の供給速度を変化させることでInAs量子ドットの発光特性や面密度が変化する。結果は図4に示すとおりである。但し、図4において、wavelength(波長)は単位nm、Dot Density(ドット密度)は単位個/cm−2である。
この時、GaAs層上のInAs量子ドットの密度は走査型電子顕微鏡(SEM)で測定した。また、InAs量子ドットの上にGaAs層を成長した時の発光波長をフォトルミネッセンス法(PL)で測定した。
InAs層の成長速度0.006ML/s、成長温度540℃では発光波長1.303μm、量子ドットの表面密度は0.8×1010 cm−2となる。InAs層の成長速度0.03ML/s、成長温度540℃では発光波長1.210μm、量子ドットの表面密度は3.2×1010cm−2となる。InAsの成長速度0.1ML/s、成長温度540℃では発光波長1.201μm、量子ドットの表面密度は7.7×1010cm−2となる。InAsの成長速度0.1ML/s、成長温度520℃では発光波長1.192μm、量子ドットの表面密度は1.1×1011cm−2となる。このように成長温度を低くし、成長速度を早くすれば、原子の拡散長が短くなることから、高密度化が実現できる。よって、さらに低温で高速な材料供給を行えば、さらなる高密度化が実現可能となることが予想される。今回、成長条件を最適化したために今まで(特開2001−24284号公報参照)より良好な1.1×1011cm−2を超える高密度化が可能になった。
次に本発明の実施例2の構造を図5に示す。また、製造方法を併せて図6に示す。
図5の構成、即ち、GaAs層3上に、InAs薄膜層4とその上のInAs量子ドット5を設け、その上にInGaAs層6を設けて平坦化し、最後にGaAs層を設けた半導体発光素子を単位として構成する。
図6(a)に示すように、GaAs層上にAsを供給しながら、成長中断を60秒入れた後、図6(b)に示すように、InとAsを供給して、InAs量子ドットを製作し、図6(c)に示すように、Asを供給しながらの30秒の成長中断中に成長温度を50℃ほど下げ、その上に図6(d)に示すように、InとGaとAsを供給しInGaAs層を成長する。さらにその上に図6(e)に示すように、GaとAsを供給し、GaAs層を成長した。InGaAs層のIn組成は高ければ高いほど、InAs量子ドットとGaAs層との間の歪みを緩和させる効果を発揮するので、量子ドットの特性を向上させる。InGaAs層の組成は両者の歪みの中間点であるIn0.5Ga0.5Asが最もよい。しかし、InGaAs層のIn組成は今までは20%以下が用いられている。これは高いIn組成を用いると臨界膜厚を超えるためミスフィット転移が生じ、発光の半値幅が広くなるという発光特性の劣化が起きてしまう。このため、本発明ではInGaAs層を薄くし、臨界膜厚によるミスフィット転移の影響を減らしている。
(InGaAs層の厚さと組成)
臨界膜厚の観点から適切なInGaAs層の厚さと組成を求めた。InAs量子ドットの上の高In組成のInGaAs層は長波長化に効果があるが、量子ドットの無い場所(計算エリア)では歪みを発生させ、発光特性に悪影響を及ぼす。そこで量子ドットのない薄膜InAs層とInGaAs層で(図5参照)、臨界膜厚を計算した。この結果を図8に示す。図8で、縦軸の「Critical Thickness per one InGaAs Layer」はInGaAs層1層の臨界膜圧を現し、単位はnmである、横軸はInGa1−xAs層の組成物の添加量xを表す。前記計算にはMatthews法を用いた。この時、高密度化に有利なInAs量子ドットの3層の重ね構造を図7に示す。
重ね構造は、下層から上に向かって、
GaAs層3、
InAs薄膜層4、
2.4MLのInAs量子ドット5、
前記InAs量子ドット5を埋めて平坦化するInGaAs層6、
26nmのGaAs層2(3)、
InAs薄膜層4、
2.4MLのInAs量子ドット5、
前記InAs量子ドット5を埋めて平坦化するInGaAs層6
26nmのGaAs層2(3)、
InAs薄膜層4、
2.4MLのInAs量子ドット5、
前記InAs量子ドット5を埋めて平坦化するInGaAs層6
26nmのGaAs層2、が積層される。
In組成が大きくなるにつれてInGaAs層の臨界膜厚が薄くなる。例えば、In0.25Ga0.75Asの時、図5に示す1層構造では、臨界膜厚は9nmとなる。しかし、図7に示す3層重ね構造では2.9nmとさらに薄くなる。つまり、図7に示す3層重ね構造の場合の1層分は、図5に示す1層の場合の約1/3以下になるので、薄くしなければ積み重ねられない。このように構成すると、高In組成のInGaAs層でも臨界膜厚の影響を無くし、発光特性の劣化無く用いることができる。
(組成傾斜)
さらに本発明では組成傾斜も用いている。InAs量子ドットとInGaAs層との界面にのみ高In組成のInGaAsを成長し、長波長化を実現し、界面を離れるに従ってInの組成を減らしていく。これによりInAs量子ドットとInGaAs層との界面での歪みの緩和を大きく促進し、また合計のIn量を減らし、ミスフィット転移無く長波長化を実現する。これを図9で説明する。図9(a)に示すように、従来方法ではInAsとInGaAsの界面とInGaAsとGaAsの界面で大きなそれぞれ歪みが掛かる。しかし、図9(b)に示すように、組成傾斜を用いるとInGaAs層内のIn量が同一でもInAsとInGaAsの界面とInGaAsとGaAsの界面での歪み量をそれぞれ減らすことができる。
実際、次に前記で記したAsを用いて発光波長のピーク1.192μm、表面密度1.1×1011cm−2のInAs量子ドットと発光波長ピーク1.201μm、表面密度7.7×1011cm−2のInAs量子ドットと発光波長1.210μm、表面密度3.2×1011cm−2のInAs量子ドットを製作し、InGaAs層の厚さを3.0nmにし、界面のInGaAs層をIn0.1Ga0.9AsとIn0.25Ga0.75AsとIn0.3Ga0.7Asとし、GsAs界面のInGaAs層をそれぞれIn0.07Ga0.93AsとIn0.12Ga0.88AsとIn0.13Ga0.87Asとした。この時の発光波長ピークを図10にまとめた。それぞれ長波長側に発光波長ピークが変化している。In0.1Ga0.9Asの時は56nm長波長化が起こり、In0.25Ga0.75Asの時は112nm長波長化が起こり、In0.3Ga0.7Asの時は133nm長波長化が起こる。
特に図11、図12に示すとおり、表面密度1.1×1011cm−2のInAs量子ドットでは1.308μmと1.325μmへと長波長化が実現されている。また、半値幅も38.0meVから22.3meVと29.7meVへと良好な結果となっている。この半値幅の大幅な減少は本来InAs量子ドットとInGaAs層との間にあった大きな歪みからくる準位を減少させ、量子ドット本来の発光を促したためである。これらの結果から組成傾斜の状態は階段状態でも連続状態でも同様の効果が得られる。また、組成傾斜を大きくする事で、さらにInAsとの界面でのInGaAs層のIn組成を上げることができ、良質な結晶を製造することができる。最終的にはInGaとGaAsとのIn0.5Ga0.5Asが実現可能である。この時、InAs量子ドットの密度は1.1×1011 cm−2を越える高密度で1.3μmの発光を得ることができる。
また、この組成傾斜の概念は高歪み半導体全般に言える。ある格子定数の結晶から異なる格子定数の結晶を製造する時、組成傾斜を用いることで、良質な結晶を持つ素子が製造できる。材料の組み合わせとしてはSiとSiGeやGaNとAlInNやInNとGaAlNやInAsとInGaAsPやInAsとAlInAsPなどがある。もちろんこの他にも結晶成長可能なIII−V族化合物半導体やII−VI族化合物半導体についても同じ事が言える.
さらに表面密度1.1×1011cm−2のInAs量子ドットを用いて計算と同じ3層重ね構造を製作し、発光特性を調べた。製造方法は図6に示した1層構造を3回繰り返す。この時、拡散長の長いAs2を用いているため、InGaAs層後のGaAs層がフラットになりにくい.この為、GaAsの成長速度を1.0μm/hour以下の低成長速度にする必要がある。また、成長温度は上部の層(2層目と3層目)は下部の層(1層目と2層目)に比べて、同じか5℃高い温度が良い。発光特性の結果は図13、図14に示すとおり、発光波長のピークが1.309μm、半値幅が23.2meVと良好な結果を得ている。この半値幅が狭いという結果は良質の結晶が得られた事と1層目、2層目、3層目の各層でほとんど同一なInAs量子ドットが製造できた事から言える。さらにこの結果から、組成傾斜を用いているために図8で計算した臨界膜厚を越えるInGaAs層厚を用いてもミスフィット転移無く結晶が製作されていることが分かる。これは量子ドットの面密度に換算すると3.3×1011cm−2と今まで得られていない高密度化が実現できる。また、組成傾斜の傾きを大きくする事と重ね合わせ構造を最適化する事で、3層を超える重ね合わせも可能となる。
InAs量子ドットの上にIn組成の高いGa0.75In0.25AsやGa0.7In0.3As層を用いることで、1.308μmや1.325μmといった1.3μm以上で発光する量子ドットが1.1×1011cm−2の高密度で製作可能となった。さらに半値幅もGaInAs層を用いない時の38.0meVから、22.3meV、29.7meVと30meV以下の良好な結晶に改善することができた。
(高密度量子ドットの制作)
以上述べた量子ドットの密度は、成長時の温度条件と速度条件と圧力条件によって決まる。以下説明する。
温度依存特性:
実施例1において、InAs層の成長温度を低くし、成長速度を早くすれば、原子の拡散長が短くなることから、量子ドットの高密度化が実現できることを記載したが、この記載は高密度を達成するためだけの条件を記載したもので、このように成長温度を下げると、結晶性が悪くなり、印加された電流は発光には寄与せず、熱になって逃げてしまう傾向を有する。
そこで、成長速度を固定し、成長温度を変えたときの発光強度特性を調べた。
図15は、本発明の半導体発光素子における発光強度の温度依存特性図である。
図5の半導体発光素子のInAs量子ドット5とInGaAs層6を成長速度0.1ML/sで成長させるときの温度依存特性を示す。
量子ドットを成長させる時の成長温度を、550℃、560℃、570℃、580℃の4種類に変更した時の波長(横軸:nm)−発光強度(縦軸:フォトンの数/単位時間)特性である。温度依存特性のサンプリングデータを表1に示す。なお、成長温度540℃の場合は既に述べてあるので省略した。
550℃の特性のピークは、周波数1309nmのとき143.6となり、560℃の特性のピークは、周波数1321nmのとき400.2となり、570℃の特性のピークは、周波数1311nmのとき980.6となり、580℃の特性のピークは、周波数1303nmのとき302.0となる。
550℃の特性はほとんど変化のない特性で、570℃の特性は頂点がおおきな値を取り、頂点の前後の傾きが急な特性を示す。さらに温度が上がった580℃の特性は変化の乏しい特性に戻る。温度を変えた場合の特性曲線の頂点のトレンド(傾向)は、点線のように急峻に変化し、データ上570℃の場合の特性が好ましい。
これは、成長温度550℃から570℃までは成長温度の上昇に伴って量子ドットのサイズが急峻に揃ってゆくため発光強度が増加してゆく。一方、成長温度570℃から580℃までは量子ドット材料、特にインジュームの蒸発が進み、量子ドットの数が急峻に減少してゆく。このため、発光強度が急峻に減少してゆくからである。但し、成長温度580℃であっても、発光強度が使用可能な周波数領域を有する。
以上のとおりであるから、成長温度は540℃以上が使用可能となる。
成長温度は540℃からインジュームの蒸発温度までの間の任意の温度とすることにより、発光強度を良好なものとすることができる。このうち、成長温度が570℃を中心として前後10℃以内であれば好ましい。特に570℃が好ましい。
高密度化による発光強度の増強:
図16は、本発明の半導体発光素子単体における高密度化による発光強度の増強特性図である。量子ドットの表面密度を変えた場合の波長(横軸:μm)−発光強度(縦軸:フォトンの数/単位時間)特性図である。測定条件は、図5の半導体発光素子において、成長温度570℃、成長速度0.1ML/sとする。但し、[ML/s]は(モノレーヤー/秒)を意味する。
下記表2に素子単体の発光強度特性のサンプリングデータを示す。
量子ドットの表面密度を、8×10cm−2から1桁上げて8×1010cm−2にすると、特性曲線の頂点の座標が、8×10cm−2の場合の(波長1288μm、発光強度250)から8×1010cm−2の場合の(波長1319μm、発光強度2500)へ変化する。これらの特性から、表面密度を10倍にすると、発光強度は10倍になる。従って、本発明の半導体発光素子は、量子ドットの高密度化に応じて発光強度が増大する傾向を有するといえる。
成長レートと密度の関係:
図17は、本発明の量子ドットの成長レートと面密度の特性図である。
測定条件は、図5の構造を有する量子ドットを成長温度が570℃に固定し、成長レートを変えて測定した。下記表3に成長レートと密度の関係を示す特性のサンプルデータを示す。
量子ドットをAsを用いて成長レート0.006ML/s以上で製造した事例は今までになく本発明が最初となる。
成長レートを0.006ML/s、0.1ML/s、0.23ML/s、0.46ML/sと高速にすることで高密度化を実現できる。
このデータによれば、面密度は成長レートに比例するといえる。
このことから、量子ドットの成長速度(成長レート)は早いほうが好ましい。
組成傾斜歪み緩和層の製作:
以上の説明から、組成傾斜歪み緩和層の特性を向上するには、成長速度を早くしたほうがよく、成長温度を高くする方がよい。成長速度を上げるために原料供給ラインを複数にすることも有効である。さらに速度を上げれば、組成傾斜法なしでも高品質な歪み緩和層が製作できる。
InAs量子ドットレーザ:
本発明のInAs量子ドットレーザは、上に述べた1層の量子ドット層を備えたレーザ素子を基本とし、この基本のレーザ素子を任意数積層することにより必要な特性を達成する。次に、量子ドットレーザ素子単体を3層に積層した例について説明する。
図18は本発明の量子ドットレーザ素子単体を3層に積層したInAs量子ドットレーザの構成図である。
N型GaAs基板上に、N型不純物密度8×1017cm―3のAl0.75Ga0.25As層を1.5μm積み、そのAl0.75Ga0.25As層上にWaveguide(ウエーブガイド)となる量子ドットレーザ素子単体を3層分210nm積層する(図7参照)。
この量子ドットレーザ素子単体を3層積層した上にP型の不純物密度7×1017cm―3のAl0.75Ga0.25As層を1.5μm積み、このP型層の上にP型コンタクトを設ける。最後に、N−GaAs基板にAuGe(100nm)/Au(100nm)の電極を設け、P−cotact上にTi(30nm)/Pt(10nm)/Au(150nm)の電極を設ける。InAs薄膜層4とInGaAs6層との間のGaAs層2(3)を26nmとする。この例は、光閉じ込め係数を0.0624、量子ドット密度を8×1010cm−2とした。
レーザ特性:
半導体レーザ素子を下記の条件で製作した特性を図19に示し、そのサンプリングデータを下記表4に示す。
条件:
・5層の高密度量子ドット構造を採用し、
・短共振器長、HRミラー無しで基底準位発振(1.316μm)、
・R.T.、Pulse 室温、(高周波パルス)、
・共振器長L=0.89mm、
・CL/CL(へき開面のみでHRコート無し)。
特性上、500mA以上でレーザ発振を行う。へき開面のみの構造でレーザ共振器長が0.89mmでもレーザ発振するのは、量子ドットの数が多いので多数キャリアを処理できるためである。
レーザ特性2:
半導体レーザ素子を下記の条件で製作したときのI−V(電流−電圧)特性、I−L(電流―光量)特性を図20に示し、そのサンプリングデータを下記表5に示す。
条件:
・3層構造体で、
・HRコート(高反射率ミラー)無しでLD動作を行い、
・R.T.、Pulse 室温、(高周波パルス)、
・共振器長L=3mm、
・CL/CL(へき開面のみでHRコート無し)。
特性上、1000mA以上でレーザ発振を行う。へき開面のみの構造でレーザ共振器長が3mmでもレーザ発振するのは、量子ドットの数が多いので多数キャリアを処理できるためである。
(多層化)
本発明はInAs量子ドットの製作にAsを用いる点に特徴を有する。さらに
本発明ではInGaAs歪み緩和層のIn組成を20%以上とすることで、高密度化を実現した。さらにGaAsバリア層を最適化することで、発光半値幅40meV以下の高均一を維持しながら、9層以上の多層化を実現した。
高密度な量子ドットを多層化した断面構造図は図7を用いて説明する。重ね構造は、下層から上に向かって、
GaAs層2の上に
2.3MLのInAs薄膜層4と高密度なInAs量子ドット5、
前記高密度なInAs量子ドット5を埋めて歪みを緩和するInGaAs層6、
GaAsバリア層3、
そして再び次段のInAs薄膜層4と高密度なInAs量子ドットが存在し、このサイクルを多層化の数だけ重ねる。
面密度8×1010cm−2以上のInAs量子ドットを用いて単層、3層、5層、7層、9層の重ね構造を製作し、発光特性を調べた。この時、GaAsバリア層の膜厚を変えた。
発光特性の結果は図21、図22に示すとおり、発光波長のピークは多層化を行っても1.30μmから1.31μmの間に収まり設計どおりの値を示した。
図21は層数(縦軸)に対する発光ピーク波長[nm]の関係を示す特性図である。図22はTtacking(層数)に対するFWHM(発光半値幅)[meV]の関係を示す特性図である。
また、GaAsバリア層の厚さを変化させても1.30μmから1.31μmの間に収まり設計どおりの値を示している。発光半値幅は単層構造では22meV以下であったものが、多層構造になることでだんだん大きな値となる。GaAsバリア層26nmのサンプルにおいて、3層構造では25.5meV、5層構造では26.2meV、7層構造では26.8meVと30meVより小さな良好な値を示した。実用上は、40meVより小さな値をとるものであれば使用可能である。30meVよりもデータの悪い40meVについてはデータの開示は省略する。
さらにGaAsバリア層を35nmと厚くしたサンプルでは、7層構造で23.2meV、9層構造で25.8meVとさらなる良好な結果を得ている。この半値幅が狭いという結果は良質の結晶が得られた事と各層でほとんど同一なInAs量子ドットが製造できた事を意味する。これにより、高密度量子ドットが良好に多層化することが初めて可能となった。
SEM(走査型電子顕微鏡)測定用サンプルの断面構造を図23に示す。
図23はSEM測定用にサンプル上部のInGaAs歪み緩和層とGaAs層を省いたInAs量子ドットの断面構造図である。
前記の発光素子構造のサンプルとは異なり、最終層でInGaAs歪み緩和層6とGaAs層2を除いたInAs量子ドット5で終了した構造を製作した。
面密度8×1010cm−2以上のInAs量子ドットを用いて単層、3層、5層、7層、9層の重ね構造を製作し、量子ドットの形状をSEM測定により調べた。その結果を図24に示す。図24は各条件でのSEM測定結果図である。
単層のサンプルにはほとんどなかった大きな量子ドットがGaAsバリア層26nmのサンプルでは多層化することで多数出現している。しかし、GaAsバリア層35nmのサンプルでは多層構造にしても大きな量子ドットはほとんど出現しない。SEM観測からもGaAsバリア層を厚くした方が均一な量子ドットが製作できることが分かった。
本発明は、以上述べた素子の構成又は製造方法において、その内の要件を適宜変更することは同じ機能を奏する限りにおいて可能である。
半導体発光素子の概略構造の断面図。 InAs量子ドット構造の断面図。下からGaAs、InAs薄膜、InAs量子ドット、GaAs。 InAs薄膜、InAs量子ドット、GaAs層の製造工程図。 発光波長ピークと量子ドット面密度との関係を示す特性図。 本発明の半導体発光素子のInAs量子ドットとInGaAs層構造の断面図。下からGaAs、InAs薄膜、InAs量子ドット、InGaAs、GaAs。 図5のInAs薄膜、InAs量子ドット、InGaAs、GaAsの製造工程図。 本発明の半導体発光素子の3層重ね構造のInAs量子ドットの断面構造図。 InAs量子ドットとInGaAs層とGaAs層の格子定数差から見た歪み量の関係を示す特性図。 InGaAs層のIn組成に対する臨界膜厚の関係を示す説明図。 InGaAs層のIn組成に対する発光波長ピークの関係を示す特性図。 表面密度1.1×1011 cm−2のときのInGaAs層のIn組成を変化時の量子ドットの発光スペクトル。 図11のスペクトルデータの一部を示すデータ表。 表面密度1.1×1011 cm−2のInAs量子ドットの3層重ね合わせ構造の発光スペクトル。 図13のスペクトルデータの一部。 本発明の半導体発光素子における発光強度の温度依存特性図である。 本発明の半導体発光素子単体における高密度化による発光強度の増強特性図である。 本発明の量子ドットの成長レートと面密度の関係を示す特性図である。 本発明の量子ドットレーザ素子単体を3層に積層したInAs量子ドットレーザの構成図である。 本発明の5層の高密度量子ドット構造を採用した半導体レーザ素子の特性図である。 本発明の3層の量子ドット構造を採用した半導体レーザ素子の特性図である。 層数に対する発光ピーク波長の関係を示す特性図。 層数に対する発光半値幅の関係を示す特性図。 SEM測定用にサンプル上部のInGaAs歪み緩和層とGaAs層を省いたInAs量子ドットの断面構造図。 各条件でのSEM測定結果の図。
符号の説明
1 半導体発光素子
2、3 GaAs層(GaAsバリア層)
4 InAs薄膜
5 InAs量子ドット
6 InGaAs(InGaAs歪み緩和層)

Claims (2)

  1. 半導体基板上にGaAs層を形成する第1工程と、前記GaAs層上に複数のInAs量子ドットを有するInAs薄膜層を形成する第2工程と、前記複数のInAs量子ドットを有するInAs薄膜層上にInGaAs層を形成する第3工程と、前記InGaAs層上にGaAs層を形成する第4工程からなり、前記As原料をAsとした半導体発光素子の製造方法であって、
    前記複数のInAs量子ドットを有するInAs薄膜層を、成長温度を540℃以上で580℃以下の範囲内の任意の温度で、かつ成長速度を0.1ML/S以上で0.46ML/S以下の範囲内の任意の値として製造し、発光波長が1.28μm以上で1.34μm以下の範囲内の値で、前記InAs量子ドットの面密度が6×10 10 cm -2 以上である半導体発光素子を得ることを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
  2. 半導体基板上にGaAs層を形成する第1工程と、前記GaAs層上に複数のInAs量子ドットを有するInAs薄膜層を形成する第2工程と、前記複数のInAs量子ドットを有するInAs薄膜層上にInGaAs層を形成する第3工程と、前記InGaAs層上にGaAs層を形成する第4工程からなる一連の工程を縦積する半導体発光素子の数だけ設け、前記As原料をAs2とした半導体発光素子の製造方法であって、
    前記複数のInAs量子ドットを有するInAs薄膜層を、成長温度を540℃以上で580℃以下の範囲内の任意の温度で、かつ成長速度を0.1ML/S以上で0.46ML/S以下の範囲内の任意の値とするとともに、前記InAs量子ドットと前記InGaAs層との界面にのみ高In組成のInGaAs層を形成し、界面を離れるに従って漸次Inの組成を減らして構成し、発光波長が1.28μm以上で1.34μm以下の範囲内の値で、前記InAs量子ドットの面密度が6×10 10 cm -2 以上である半導体発光素子を得ることを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
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