JP2009259953A - 窒化物半導体レーザ素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、窒化物半導体レーザの活性層において生じるIn組成不均一を抑制し、非発光中心となる欠陥を低減させ、素子の寿命を改善する。
【解決手段】n型窒化物半導体からなる第1の層と、p型窒化物半導体からなる第2の層と、第1の層と第2の層との間に設けられる、AlGaInNからなる井戸層と、AlGaInNからなる障壁層とにより構成される多重量子井戸構造の発光層とを少なくとも備える窒化物半導体レーザ素子であって、井戸層および障壁層の少なくともいずれか一方に、GaNからなる補償層を1層以上含むことを特徴とする窒化物半導体レーザ素子に関する。
【選択図】図3

Description

本発明は、窒化物半導体レーザ素子に関し、405nm以上の波長域において好適な窒化物半導体レーザ素子である。
近年、窒化物系半導体レーザを用いた大容量記録を目的とした光ディスクシステムが実用段階に入っている。これら新規の光ディスクシステムにおいては、更なる書込み情報の高密度化(たとえば、2層ディスクへの対応)および正確な高速書込みを可能とするために、信頼性の高い高出力の青色発光半導体レーザが必要とされている。また、照明や、プロジェクタのディスプレイなどにおいても、窒化物系半導体を用いた発光素子が求められている。光ディスク用としては、波長405nm近傍の青紫色レーザが、ディスプレイ用として、445nm近傍の純青および550nm近傍の純緑レーザおよびLED(発光ダイオード)が、照明やディスプレイ用としては、405nm近傍および450nm近傍のレーザおよびLEDが適している。
従来の窒化物系半導体レーザ素子の構造は、一般に、図9に示す構造を有する。図9(a)は従来の窒化物半導体レーザ素子の断面構造を示し、図9(b)はその発光層の断面構造を拡大して示すものであり、図9(c)は窒化物半導体レーザ素子の斜視図である。図9(a)〜(c)に示すように、基板901の上にn型GaN層902、光閉じ込め作用を担うn型AlGaNクラッド層903、活性層905近傍へ光を分布させるn型GaN光ガイド層904、In組成比の異なるInGaN多重量子井戸活性層905、活性層へのキャリア閉じ込めを向上させるp型AlGaNキャリアブロック層906、活性層905近傍へ光を分布させるp型GaN光ガイド層907、光閉じ込めの作用を担うp型AlGaNクラッド層908および、p型GaNコンタクト層909を順次エピタキシャル成長により積層させた構造を有する。また、通常、RIEなどのドライエッチングにより形成された、横方向に光を閉じ込めるためのリッジ910と、電流を注入するためのn型電極911およびp型電極912が真空蒸着される。このような断面構造のレーザ素子は、図9の奥行き方向に数百μmの厚さで劈開され、劈開面が光共振器となる。劈開面には、表裏端面の反射率を向上させるための誘電体多層膜からなるAR(Anti Reflection)コート膜913およびHR(High Reflection)コート膜914が真空蒸着により形成され、チップ化される。通常、チップは、放熱のため、熱伝導率の高いサブマウントにマウントされ、さらにステムに封入してレーザ素子が完成する。
上記高密度化、高速書込みなどの性能を向上させるために、上記構造からなる素子において、多重量子井戸構造の発光層がInGaNからなり、p型のAlGaNクラッド層を有するレーザ素子が提案されている(たとえば、非特許文献1参照)。また、InGaNからなる多重量子井戸(MQW(Multiple Quantum Well))活性層の形成をMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法により形成する際に、特定の成長温度条件としてMQW活性層のInGaNの組成を層厚方向に変化させ、450nm近傍で発光するレーザ素子の性能を向上させる方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
一般に、ディスプレイ用素子や照明用光源などにおいては、青から緑にかけての比較的長波長で発光し、かつ高出力、高効率、長寿命であるという特性が求められる。そのため、これらの用途に半導体素子を適用する場合、光ディスク用光源の場合と比較して長波長で発光させるために、活性層のIn組成比を高くする必要がある。また、高出力化および高効率化のため、活性層において非発光中心となる欠陥の低減および、駆動電圧の低減等が必要となる。
しかしながら、非特許文献1や特許文献1に提案されている従来のレーザ素子においては、In組成比の増加と共に活性層の品質が低下し、レーザ素子の出力や効率や寿命などに問題があった。これは、次のような事実によるものであることがわかっている。すなわち、可視光領域の発光波長を得るためにはInを含む混晶が必要であり、発光波長が長くなるに従い、混晶におけるIn組成比を高くする必要がある。しかしながら、窒化物系半導体は、GaAsなどの他のIII−V族半導体と比べて、V族元素である窒素のイオン半径が特異的に小さいため、強いイオン結合性を有しており、結合の相手となるIII族元素とのイオン半径の違いによって組成の不均一化を生じやすい傾向がある。そのため、GaやAlに比べてイオン半径の大きいInの組成比が増加するに従い、混晶における空間的な組成の不均一化あるいは相分離を引き起こしやすくなる。このように活性層において、組成の不均一化あるいは相分離を生じると、発光波長の空間的な変動,欠陥の増加による非発光中心の増加による素子特性の低下を招くこととなる。
特開2004−87565号公報 S.Nagahama et al.、"High−Power and Long−Lifetime InGaN Multi−Quantum−Well Laser Diodes Grown on Low−Dislocation−Density GaN Substrates"、Japanese Journal of Applied Physics、日本、社団法人 応用物理学会、2000年7月、第39巻、647−650頁
本発明は上記問題に鑑みなされたものであって、窒化物半導体レーザにおいて、特に405nmより長い波長域に必要となる活性層のIn組成の不均一あるいは相分離を低減し、高出力、高効率かつ長寿命である半導体レーザ素子を提供し、また、該半導体レーザ素子から構成される半導体装置、およびそれらの製造方法を提供することを目的とする。
すなわち本発明は、n型窒化物半導体からなる第1の層と、p型窒化物半導体からなる第2の層と、第1の層と第2の層との間に設けられる、AlGaInNからなる井戸層と、AlGaInNからなる障壁層とにより構成される多重量子井戸構造の発光層とを少なくとも備える窒化物半導体レーザ素子であって、井戸層および障壁層の少なくともいずれか一方に、GaNからなる補償層を1層以上含むことを特徴とする窒化物半導体レーザ素子に関する。
上記補償層は、その厚さが1.5nm以下であることが好ましい。
上記井戸層に補償層を含む場合は、井戸層全体におけるIn組成比が8%以上であることが好ましい。
また、上記井戸層におけるInは、その組成が層厚方向において一定であることが好ましい。
また、上記井戸層に補償層を含む場合は、井戸層における欠陥密度を5.0×104cm-2以下とすることができる。
本発明は、Inを組成として含む活性層にGaNからなる補償層を設けることにより、405nm以上の波長域で必要とされる高いIn組成比を有する活性層を高品質で作製し、高出力かつ長期間にわたって安定動作する窒化物半導体レーザ素子を得ることを可能とする。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。なお、以下の実施の形態の説明では、図面を用いて説明しているが、本発明の図面において同一の参照符号を付したものは、同一部分または相当部分を示している。
<窒化物半導体レーザ素子>
本発明の代表的な窒化物半導体レーザ素子の構造を図1に示す。図1(a)は窒化物半導体レーザ素子の断面構造を示し、図1(b)はその発光層の断面構造を示すものであり、図1(c)は窒化物半導体レーザ素子の斜視図である。
本発明の窒化物半導体レーザ素子は、n型窒化物半導体からなる第1の層と、p型窒化物半導体からなる第2の層と、第1の層と第2の層との間に設けられる、AlGaInNからなる井戸層と、AlGaInNからなる障壁層とにより構成される多重量子井戸構造の発光層とを少なくとも備える。
上記n型窒化物半導体からなる第1の層は、GaN基板上に設けられる層であり、図1(a)に示すように、n型GaN層102と、n型AlGaNクラッド層103と、n型GaNガイド層104とを備える。
また、上記p型窒化物半導体からなる第2の層は、後述の発光層上に設けられ、p型AlGaNキャリアブロック層106と、p型GaNガイド層107と、p型AlGaNクラッド層108と、p型GaNコンタクト層109とを備える。
<発光層>
本発明における多重量子井戸活性層(単に活性層または発光層という)は、上記第1の層と第2の層との間に設けられ、AlGaInNからなる井戸層とAlGaInNからなる障壁層とにより構成される多重量子井戸構造を有する層である。
上記発光層全体の厚みは特に限定されるものではないが、0.01μm〜0.04μmとすることが好ましい。発光層の厚みが0.01μm未満の場合は、発光層の体積不足により光学ゲイン(光増幅率)が低下して良好な発振状態が得られ難い傾向があり、0.04μmを超える場合は、発光層内に均一にキャリア注入することが難しくなる傾向がある。
上記発光層は、通常、n型GaN光ガイド層上に、障壁層105a/井戸層105b/障壁層105a/井戸層105b/障壁層105aのように、障壁層105aと井戸層105bとがこの順で繰り返し形成され、所望の積層数を得るよう繰り返された後に発光層の最上面に障壁層105aが形成されるが(たとえば、図1(b)参照)、井戸層105b/障壁層105a/井戸層105b/障壁層105a/井戸層105bのように井戸層105bで始まって井戸層105bで終了する構造であってもよい。なお、上記構造は、単なる例示であって、積層数等はこれらの記載に限定されるものではない。
ここで、上記井戸層および障壁層の各厚みは、これらの層の繰り返しの数や、補償層厚みに依存するため、特に限定されるものではなく、後述のように井戸層全体に対するInの組成比が特定の範囲を満たすように調整することが好ましい。
<補償層>
本発明の窒化物半導体レーザ素子においては、上記障壁層および上記井戸層の少なくともいずれか一方に補償層を導入する。補償層はGaNからなる層であり、たとえば、当該組成を有する層を井戸層に導入した場合、井戸層内のキャリアは補償層をトンネル効果により通過することが可能であるため、井戸層全体として結合量子井戸とみなすことができる。そして、トンネル効果により結合が強固であるため、井戸層における量子準位は補償層の有無にかかわらずほとんど変化しないものとすることができる。また、障壁層についても同様に、補償層を設けた場合においても障壁層全体として結合量子井戸とみなすことができ、補償層の有無にかかわらず量子準位がほとんど変化しないものとすることができる。このように、発光層に補償層を導入した構造とすることで、405nm以上の波長域で必要となる高いIn組成比を有する多重量子井戸活性層を高品質で作製することができるようになる。また、その結果、高出力かつ長期間にわたって安定動作する窒化物半導体レーザ素子を提供することが可能となる。
上記補償層は1層以上設ければよく、各層の厚みは特に限定されるものではないが、補償層は面内で均一な層の状態で井戸層を覆う状態が理想であり、0.3nm以上とすることが好ましく、0.5nm以上とすることがより好ましい。また、補償層の各層の厚みは、有効なトンネル効果が得られる点から、1.5nm以下とすることが好ましい。
ここで、上記補償層が1層以上設ければよいとは、上記のように補償層を、障壁層と井戸層の少なくともいずれか一方に1層導入すればよく、2以上の層を導入してもよいことをいう。たとえば、InGaN多重量子井戸活性層中の障壁層105aと井戸層105bの両方に1層ずつ導入してもよいし、複数導入してもよい。複数導入する場合、補償層の層数は、障壁層と井戸層において同一でもよく、互いに異なっていてもよい。なかでも、より高いIn組成比が必要となる井戸層で組成変動の影響が顕著となるため、当該変動を抑制するためには、上記井戸層に補償層を設けることが好ましい。
本発明において、特に、上記井戸層に補償層を設ける場合、補償層を含む全井戸層全体の組成に対するInの組成比が8%以上であることが好ましく、10%以上であることがより好ましい。Inの組成比を8%以上とすることで、特に450nmより長い波長域への適用を良好にすることができる。また、半導体レーザとして求められる波長の長波長の限界である550nm(緑色)を考慮するとInの組成比は、その上限が30%であることが好ましい。
また、高いIn組成比であっても安定した発光層を提供するためには、本発明の井戸層においてInの組成比が、井戸層全体の層厚み方向で均一であることが好ましく、井戸層に補償層を設けることで井戸層の厚みが大きい場合でも、この条件を満足する半導体レーザ素子を製作することができるようになる。
本発明においては、上記のように井戸層に補償層を設けることにより、上記AlGaInNからなる井戸層の欠陥密度を5.0×104cm-2以下に抑制することができ、さらには3.9×104cm-2以下に抑制することが可能である。欠陥密度が5.0×104cm-2を超える場合は、高いIn組成比を有する活性層を安定して製造することが困難になる傾向がある。欠陥密度の下限値は特に限定されるものではなく、望ましくはその値がゼロとなる場合である。
なお、上記欠陥密度とは、平均結晶欠陥密度をいい、種々のモードの転位や、その他の欠陥を含む結晶欠陥を、対象の素子形成面全体について測定した欠陥密度の平均値である。上記欠陥密度の測定は、表面を熱リン酸系のエッチング溶液によりエッチングし、形成された窪み(エッチピット)の密度を光学顕微鏡あるいは走査型電子顕微鏡を用いて計数することによるものであり、単位面積あたりの計数により表わされる。
<絶縁膜>
絶縁膜は電流狭窄のために設けられ、本発明における絶縁膜としては、たとえば、たとえばSiO2やZrO2からなる絶縁膜を用いることができる。
<ARコート膜>
本発明の窒化物半導体レーザ素子に適用されるAR(Anti Reflection)コート膜としては、特に限定されるものではなく、従来公知のコート膜を採用することができる。具体的には、たとえばAl23からなる膜を例示することができる。
<HRコート膜>
本発明の窒化物半導体レーザ素子に適用されるHR(High Reflection)コート膜についても、特に限定されるものではなく、従来公知のコート膜を適宜用いればよい。たとえば、SiO2およびTiO2からなる積層構造を有する膜を用いることができる。なお、積層構造を、SiO2/TiO2のように表記し、SiO2が最下層であることを示すものとする。
<窒化物半導体レーザ素子の製造方法>
本発明の窒化物半導体レーザ素子における素子構造積層体は、従来公知の結晶成長により形成することができる。
上記素子構造積層体の結晶成長の原料としては、V族である窒素源としてNH3を用いることが好ましく、また、III族であるGa、In、Alのそれぞれの原料としてそれぞれ、トリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TMA)およびトリメチルインジウム(TMI)を用いることが好ましい。
素子構造積層体の各層の成長速度はIII族原料の供給量により制御可能であり、混晶組成は2種以上のIII族原料の供給比率で制御することが可能である。たとえば、Al0.05Ga0.95Nの混晶を成長させる場合、原理的には気相比2TMA/(2TMA+TMG)を0.05とすればよい。実際には、気相中での反応および、原料利用効率などにより、目的とするAl組成比に対して理論量よりも大きな気相比が必要となるが、原料利用効率などを鑑み適宜調節すればよい。また、たとえば、Al0.1Ga0.9Nの混晶を得る場合には、Al0.05Ga0.95Nの原料供給条件に対して、気相比2TMA/(2TMA+TMG)を倍にすればよい。この場合も、実際の成長では、気相反応のため、理論量よりも大きな気相比が必要であり、上述のように適宜調節して所望の組成を形成させることができる。
なお、上記気相比の式においてTMA供給量を2倍とする理由は、TMAが2量体であることによる。一方、TMIの場合、気相比はTMI/(TMI+TMG)で表される。また、気相比と混晶組成は比例の関係にあるが、通常は、混晶組成に対して切片を持つ。これは、ほとんどの場合、気相反応により混晶組成として取り込まれない原料が存在するためである。すなわち、所望の混晶組成を得るためには、理論気相反応により消費される量以上に原料を供給する必要がある。
n型窒化物半導体中の不純物としては、通常Siが用いられ、その不純物濃度は1018cm-3のオーダーである。n型窒化物半導体の不純物は、結晶成長したままの状態かつ、常温下でほぼ100%活性化していることが知られており、n型キャリア濃度はほぼ不純物濃度に等しい。n型不純物としては、Siの他、C、GeおよびOを用いることができる。
また、p型窒化物半導体中の不純物としては、通常Mgが用いられるが、ZnあるいはBeでもよく、これらの混合でも構わない。Mgは、通常ビスシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)あるいはビスエチルシクロペンタジエニルマグネシウム(EtCp2Mg)として結晶成長中に供給される。その不純物濃度は1021cm-3のオーダーである。p型窒化物半導体中の不純物は、結晶成長したままではHが結合して不活性化されているため、p型化するために、結晶成長後に熱処理もしくは電子線処理を施す。一般的な活性化は、より生産に適した熱処理により行われ、その温度は700℃〜950℃が好ましく、より好ましくは800℃〜900℃程度であり、30分以内の時間保持することが好ましい。この熱処理の際の雰囲気は、N2またはN2とO2の混合であることが好ましい。混合ガスを用いる場合のO2濃度は、最大でも数%オーダーであり、5%以下であることが好ましい。このような条件で熱処理することによりp型の伝導性を示す素子を効率よく製造することができる。なお、この熱処理は後述の絶縁層やp型およびn型コンタクトを設けた後に実施することができる。
上記窒化物半導体の素子構造積層体の各層を、MOCVD装置を用いてGaN基板上に順に形成し、その後、p型ガイド層とp型AlGaNクラッド層をRIEなどのドライエッチングにより加工し、パターニングを有するリッジ部を形成する。その上に、電流狭窄のために、上述の絶縁膜を形成する。これらのドライエッチングおよび絶縁膜の形成は、従来公知の方法により形成させることができる。
その後、p型コンタクトを形成し、GaN基板101の積層膜が成膜されていない面(裏面)を100μm程度の膜厚になるまで研削、研磨する。このような研磨工程でGaN基板101の裏面にできたダメージ層をRIEなどの気相エッチングでエッチングし除去した後、たとえば、Ti/Alからなるn型コンタクトを電子ビーム(EB)蒸着により成膜する。その後、バー状に分割し、さらにAR(Anti−Reflection)コート膜114と、HR(High−Reflection)コート膜115とを形成する。
その後、上述の熱処理によりp型窒化物半導体層におけるMgを活性化させて、本発明の窒化物半導体レーザ素子を得ることができる。
以下、実施形態を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<第1の実施形態>:井戸層における補償層
本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1(a)〜(c)に示すレーザ素子の詳細を説明する。
図1(c)は、本発明の実施形態1の半導体レーザ素子の斜視図であり、該図に示す窒化物半導体の素子構造積層体116は、光導波路のリッジ部110、Al23からなるAR(Anti−Reflection)コート膜114、SiO2/TiO2の9層膜からなるHR(High−Reflection)コート膜115、p型コンタクト112(p型電極)(図示せず)、n型コンタクト113(n型電極)(図示せず)を備える。
第1の実施形態の窒化物半導体レーザ素子における素子構造積層体116に関して、図1(a)に示す断面構造を詳細に説明する。該素子構造積層体116は、厚さ100μmのGaN基板101上に、層厚0.2μmのn型GaN層102と、組成をAl0.05Ga0.95Nとした層厚2.5μmのn型AlGaNクラッド層103と、層厚0.1μmのn型GaNガイド層104と、層厚8nmのAlGaInN障壁層/層厚4nmのAlGaInN井戸層の積層構造であって、障壁層が4層、井戸層が3層である積層構造からなるInGaN多重量子井戸活性層105と、組成がAl0.3Ga0.7Nでその層厚が20nmであるp型AlGaNキャリアブロック層106と、層厚0.08μmのp型GaNガイド層107と、組成がAl0.062Ga0.938Nで、層厚が0.5μmであるp型AlGaNクラッド層108と、層厚0.1μmのp型GaNコンタクト層109が順に積層されて形成される。
上述のように本発明においては、InGaN多重量子井戸活性層中の障壁層105aと井戸層105bとの少なくともいずれかに補償層を導入するが、図1(b)は、井戸層105b中に補償層を備えた構造を例示したものである。
本実施形態において結晶成長の原料として、V族である窒素源としてNH3を用い、またIII族であるGa、In、Alそれぞれの原料としてそれぞれ、トリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TMA)およびトリメチルインジウム(TMI)を用いた。また、n型窒化物半導体中の不純物としては、2×108cm-3のSiを用い、p型窒化物半導体中の不純物としては、1×1021cm-3のCp2Mgを用いた。
上記窒化物半導体の素子構造積層体116を、MOCVD装置を用いてGaN基板上に図1(a)下方から示された順番で、n型GaN層102からp型GaNコンタクト層109までを順次成膜する。
なお、本実施形態では、活性層を構成するInGaN井戸層を成長する際、成長に要する時間を区切って、特定の時間、TMIの供給を停止することで、InGaN中に1層または複数層のGaN層を形成する。
具体的には、層厚8nmのGaN障壁層/層厚4nmのInGaN井戸層の積層構造であって、障壁層が4層、井戸層が3層からなる多重量子井戸活性層105を結晶成長させる際に、障壁層105aは平均In組成比が5%となるようにTMIの供給量を設定した。その際、TMIの寄与は高だか、混晶組成である5%にすぎないため、成長速度はTMG量により決定されている。本実施形態における障壁層の成長速度は、0.8nm/minとした。
次に、井戸層105bを成長する際の成長速度を、TMG供給量を変えずに障壁層と同じ0.8nm/minとし、4nmの井戸層を5分で成長させた。本実施形態では、井戸層の平均In組成比を8%とし、窒化物半導体レーザ素子への通電時、405nmで発振する設計としている。井戸層形成の場合も、成長速度の92%をTMGが担っており、全体の成長速度はTMG供給量により決定される。従って、井戸層成長中にTMI供給を停止すれば、成長速度をほぼ一定に保ったまま任意の厚さに井戸層におけるGaN補償層105cを成長することができる。本実施形態では、補償層の厚さを0.5nmとし、図2に示す活性層のバンド構造を示すように、井戸層内に均等に1層(図2(a))、2層(図2(b))および3層(図2(c))導入した3種の素子を作製した。それぞれの場合で、補償層の位置は、補償層により分割された各井戸層を均等に2分、3分、4分する位置である。井戸層におけるGaN補償層105cの層厚が0.5nmと薄いため、井戸層内のキャリアは、補償層をトンネル効果により通過することができ、井戸層全体としてみれば、いわゆる結合量子井戸となっている。トンネルにより結合が強いため、量子順位は補償層の有無にかかわらずほとんど変化しないと考えられる。このことは、補償層によらず発振波長が変化しないことを意味する。X線回折により、井戸層の平均In組成比を求めたところ、8%であった。よって、発振波長405nmの場合の井戸層の平均In組成比は8%が下限となる。より長波長で発振させる場合には、井戸層の平均In組成比を8%より高くする必要がある。例えば、純青(450nm)に対応する井戸層の平均In組成比は30%程度である。
その後p型GaNガイド層107とp型AlGaNクラッド層108はRIEドライエッチングにより加工し、リッジ部110がパターニングされ、そのうえに電流狭窄のために図1(a)に示すようにパターニングされたSiO2からなる絶縁膜111を形成する。
次いで、p型コンタクト112を形成し、GaN基板101の積層膜が成膜されていない面(裏面)を100μm程度の膜厚になるまで研削、研磨する。このような研磨工程でGaN基板101の裏面にできたダメージ層をRIEなどの気相エッチングでエッチングし除去したあと、Ti/Alからなるn型コンタクト113をEB蒸着により成膜して、バー状に分割する。バー状に分割した後、光出射面にAR(Anti−Reflection)コート膜114と、HR(High−Reflection)コート膜115とを形成する。
このようにして成長させた窒化物半導体レーザ素子の試料をN2雰囲気にて900℃で10分間熱処理してMgを活性化した。なお、別途実験を行ったところ、p型GaNおよびp型AlGaN共に、700℃〜950℃の範囲で30分以内の熱処理を行なうことで、p型の伝導性を示すことがわかっている。その際の反応雰囲気は、5%を上限にO2を混合したN2であった。
(デプスプロファイル)
熱処理後の試料の一部を切り出してオージェ電子分光(AES)により活性層のIn濃度を測定したところ、図3に示すデプスプロファイルが得られた。
また、比較のため、井戸層内部に補償層を持たない従来構造の素子を同様の手順で作製し、活性層のIn濃度を測定したところ、図4に示すデプスプロファイルを得た。
図3および図4の比較で、補償層を有する素子では、InGaNの深さ方向のIn濃度が一定であるのに対して、従来構造ではInGaN井戸層105の上方に向かって徐々にIn濃度が増加する傾向が伺える。これは、先に説明したように、イオン半径の大きいInが組成変動を起こしやすいためであり、当初は微少領域で発生した組成変動が層厚の増加に従って拡大したことによると考えられる。本発明による井戸層におけるGaN補償層105cは極めて薄いGaNであるため、適切な層厚の段階で導入することで、組成変動の拡大を防止する効果を発揮することがわかる。
(寿命評価)
以上の手法で結晶成長した試料を、通常のプロセスを経てチップ分割し、ステムにマウントして、光出力200mW、80℃の条下で寿命試験したところ、井戸層におけるGaN補償層105cが1層の素子で5000時間以上、2層の素子で6000時間以上、3層の素子で6500時間以上の寿命が得られた。発振波長は、すべての素子で405nmであった。ここで、寿命は、駆動電流が初期値の1.3倍に達するまでの時間である。補償層の数に応じて寿命が延びる理由は、井戸層の層厚方向の組成変動が補償層の数に応じて低減するためであると考えられる。一方、従来素子では、同一条件下で3000時間以下の寿命に止まった。これは、Inのデプスプロファイルに示されるように、井戸層の厚さ方向に組成変動が存在するため、井戸層の上方で過剰Inを起源とする非発光中心が生じ、発生した熱の影響を受けて劣化が進んだためと考えられる。
(欠陥密度評価)
上述の手順により結晶成長させ製作した、井戸層を均等に2分する位置に補償層を導入した本発明の窒素化物半導体レーザ素子と、従来構造の素子とについて欠陥密度の評価を行なった。井戸層内の補償層は、上記第3の実施形態と同様に井戸層を均等に2分する位置に導入した。欠陥密度は、熱リン酸系エッチング溶液によるEPD(エッチピットを走査型電子顕微鏡を用いてカウントし、単位面積当たりの密度を計算する)で評価した。
従来素子では、1×105〜4×105cm-2程度の欠陥密度であるのに対して、本発明の補償層を導入した素子の欠陥密度は最大でも3.9×104cm-2とほぼ一桁低い値を示した。従来素子との欠陥密度の差は、活性層構造の違いに起因しており、補償層により効果的に欠陥発生が抑制されていることが推測される。
なお、第1の実施形態においては、活性層をInGaNからなる層としたが、補償層を備えることによる効果は、AlGaInN活性層の場合も同様である。すなわち、Alを加えた4元混晶であっても、Inが組成変動しやすい傾向は同じであり、補償層を設けることによりInの組成比が高い場合であっても安定した活性層を提供する効果を有する。
<第2の実施形態>:障壁層における補償層
第1の実施形態と同様の手法で、図5(a)〜(c)のエネルギーバンドの図に示すように、障壁層におけるGaN補償層105dを1層、2層、3層をそれぞれ導入して3種の素子を作製した。
これらの素子について、上述の第1の実施形態と同様に寿命試験したところ、障壁層におけるGaN補償層105dが1層の素子で5000時間以上、2層の素子で5500時間以上、3層の素子で5600時間以上の寿命が得られた。発振波長は、すべての素子で405nmであった。
補償層が障壁層中に設けられるか、井戸層中に設けられるかにより寿命への効果が異なる理由は、より高いIn組成比が必要となる井戸層で組成変動の影響が顕著となるためである。そのため、本発明の補償層の効果は、高In組成比が必要とされる、長波長素子においてより顕著となる。例えば、固体照明用の励起光源である450nm(純青)から550nm(緑)の波長帯では、井戸層のIn組成比として30%以上が必要であり、本発明により井戸層中のIn組成不均一を効果的に防止することができる。また、Alを加えた4元混晶であっても、Inが組成変動しやすい傾向は同じであることから、たとえば、活性層の組成がAlGaInNの場合も、補償層を設けることで同様の効果を奏する。
<第3の実施形態>:補償層層厚の影響
本実施形態では、井戸層中に導入する補償層の層厚を0.5nmから3nmまで変化させ、それぞれの寿命を確認した。
第1の実施形態と同様の手法で、活性層中の井戸層を均等に2分する位置(補償層により分割される各井戸層の厚みが等しくなる位置)に井戸層におけるGaN補償層105cを1層導入して素子を作製した。井戸層におけるGaN補償層105cの層厚は、0.5nm、1nm、1.5nm、2nm、2.5nm、3nmとした。
図6に補償層の厚みに対する発振波長の変化を示す。該厚みが1.5nmを超える領域では、発振波長が短波長側にシフトしており、井戸層中の量子順位が変化していることがわかる。波長シフトを押さえつつ、特性を改善するための補償層の厚みは1.5nm以下が好ましい。
次に、補償層の厚みに対する寿命試験の結果を図7に示す。補償層の厚みが1.5nmを超える場合には、徐々に寿命が悪化する傾向が伺える。
また、図8に各素子の200mW出力におけるスロープ効率を補償層の厚みに対してプロットした結果を示す。1.5nmを超えるとスロープ効率が低下しており、同じ出力を得るための電流が増加することがわかる。これは、補償層の厚みが増加したことで活性層へのキャリア注入効率が変化したためと考えられる。1.5nmを超える補償層の厚みでの寿命の変化は、注入電流の増加による発熱の影響である。
補償層を井戸層または補償層に設けることによる効果は、高In組成比が必要とされる長波長素子においてより顕著となる。そして、第2の実施形態における説明と同様、固体照明用の励起光源である450nm(純青)から550nm(緑)の波長帯では、井戸層のIn組成比として30%以上が必要であり、本発明により井戸層中のIn組成不均一を効果的に防止することができることがわかる。また、上述の補償層を設けることによる効果は、AlGaInN活性層の場合も同様である。つまり、Alを加えた4元混晶であっても、Inが組成変動しやすい傾向は同じであるため、補償層を設けることによる効果が得られる。
以上のように本発明の実施形態について説明を行なったが、上述の各実施形態の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の窒化物半導体レーザ素子を示す図であり、(a)は窒化物半導体レーザ素子の断面構造を示し、(b)はその発光層の断面構造を示し、(c)は窒化物半導体レーザ素子の斜視図である。 本発明の実施形態1における窒化物半導体素子の活性層のエネルギーバンドを示す図であり、(a)は井戸層内に1層の補償層を設けた場合、(b)は井戸層内に2層の補償層を設けた場合、(c)は井戸層内に3層の補償層を設けた場合のエネルギーバンドを示す図である。 本発明の窒化物半導体レーザにおける、活性層のIn濃度のデプスプロファイルを示す図である。 従来の窒化物半導体レーザにおける、活性層のIn濃度のデプスプロファイルを示す図である。 本発明の実施形態2における窒化物半導体素子の活性層のエネルギーバンドを示す図であり、(a)は障壁層内に1層の補償層を設けた場合、(b)は障壁層内に2層の補償層を設けた場合、(c)は障壁層内に3層の補償層を設けた場合のエネルギーバンドを示す図である。 本発明における井戸層中の補償層の厚みと発振波長の関係を示す図である。 本発明における井戸層中の補償層の厚みと素子寿命の関係を示す図である。 本発明における井戸層中の補償層の厚みとスロープ効率の関係を示す図である。 従来の窒化物半導体レーザ素子を示す図であり、(a)は従来の窒化物半導体レーザ素子の断面構造を示し、(b)はその発光層の断面構造を示し、(c)は従来の窒化物半導体レーザ素子の斜視図である。
符号の説明
101 GaN基板、102 n型GaN層、103 n型AlGaNクラッド層、104 n型GaNガイド層、105 InGaN多重量子井戸活性層、105a 障壁層、105b 井戸層、105c 井戸層におけるGaN補償層、105d 障壁層におけるGaN補償層、106 p型AlGaNキャリアブロック層、107 p型GaNガイド層、108 p型AlGaNクラッド層、109 p型GaNコンタクト層、110 リッジ部、111 絶縁膜、112 p型コンタクト、113 n型コンタクト、114 AR(Anti−Reflection)コート膜、115 HR(High−Reflection)コート膜、116 素子構造積層体。

Claims (5)

  1. n型窒化物半導体からなる第1の層と、p型窒化物半導体からなる第2の層と、前記第1の層と前記第2の層との間に設けられる、AlGaInNからなる井戸層およびAlGaInNからなる障壁層により構成される多重量子井戸構造の発光層とを少なくとも備える窒化物半導体レーザ素子であって、
    前記井戸層および前記障壁層の少なくともいずれか一方に、GaNからなる補償層を1層以上含むことを特徴とする窒化物半導体レーザ素子。
  2. 前記補償層は、その厚さが1.5nm以下である請求項1に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  3. 前記井戸層は、前記補償層を含み、該井戸層全体におけるIn組成比が8%以上である請求項1に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  4. 前記井戸層におけるInは、その組成が層厚方向において一定である請求項1に記載の窒化物半導体レーザ素子。
  5. 前記井戸層は、前記補償層を含み、該井戸層における欠陥密度が5.0×104cm-2以下である請求項1に記載の窒化物半導体レーザ素子。
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