JP2009158893A - 半導体発光素子及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光領域における暗点の形成が抑制された、III族窒化物半導体発光素子及びその製造方法。
【解決手段】本発明に係るIII族窒化物半導体発光素子は、(0001)面を上面とし、所定の方向に延設された凸部101aを有する第1導電型の(0001)半導体基板101と、凸部101aを覆うように形成された第1導電型の半導体層103と、第1導電型の半導体層103上に形成された活性層105と、凸部101a上面上に形成された電流狭窄構造107と、活性層105上に形成された第2導電型の半導体層109とを備える。活性層が、凸部101a上面上に形成された(0001)面と、凸部101aの側壁に沿って当該(0001)面から連続して形成され、(0001)面に対する勾配が90°未満である一対の第1の側面と、各当該第1の側面に隣接し、(0001)面に対して垂直な第2の側面とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係るIII族窒化物半導体発光素子は、(0001)面を上面とし、所定の方向に延設された凸部101aを有する第1導電型の(0001)半導体基板101と、凸部101aを覆うように形成された第1導電型の半導体層103と、第1導電型の半導体層103上に形成された活性層105と、凸部101a上面上に形成された電流狭窄構造107と、活性層105上に形成された第2導電型の半導体層109とを備える。活性層が、凸部101a上面上に形成された(0001)面と、凸部101aの側壁に沿って当該(0001)面から連続して形成され、(0001)面に対する勾配が90°未満である一対の第1の側面と、各当該第1の側面に隣接し、(0001)面に対して垂直な第2の側面とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、半導体発光素子、特に青〜緑色帯で発光する窒化物半導体発光素子及びその製造方法に関する。
III族窒化物半導体材料は、禁制帯幅が充分大きく、バンド間遷移も直接遷移型であるため、短波長発光素子への適用が盛んに検討されている。特に、1990年代半ば頃から、照明や各種ディスプレイ用途に、本材料を用いた紫外から青、緑色の波長領域の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)の性能が急激に向上した。その結果、本材料を用いたLEDの適用範囲は格段に広がり非常に大きな市場を形成している。
また、本材料は次世代の高密度光ディスク用光源としても重要である。そのため、発振波長405nmの半導体レーザダイオード(LD:Laser Diode)の研究開発が精力的に進められ、既に製品化も始まっている。
さらに、本材料を用いたLDは投射型ディスプレイ等の光源としても検討されている。ディスプレイ用光源には、光の三原色である青(波長:約450nm)、緑(波長:約530nm)、赤(波長:約680nm)のLDが必要である。赤については、すでにAlGaInP系材料を用いたLDが製品化されている。青と緑については、よりワイドギャップな材料が必要であり、III族窒化物半導体を用いたLDが検討されている。
しかしながら、波長約450nm以上の青色から緑色で発光するIII族窒化物半導体発光素子では、活性層にInGaN層中のIn濃度がIn0.15Ga0.85Nよりも高濃度のInGaNを用いる必要がある。In濃度がIn0.15Ga0.85Nの場合、GaN基板とInGaN活性層との間の格子不整合歪が1.6%程度となり、これよりもIn濃度が高濃度になると、結晶成長中やデバイスプロセス中に欠陥が導入され発光効率が著しく低下する問題があった。この欠陥は、光学顕微鏡レベルでも、比較的面積の大きな暗点として観測される(例えば、非特許文献1参照)。
図3(a)には平坦形状のLDの断面図、図3(b)には図3(a)の上面図を示す。図3にはLDの構成要素のうち、n型GaN基板1、n側バッファ層2、n型クラッド層3、n型光閉じ込め層4、量子井戸層5が示されている。図3(b)に示すように、暗点6が量子井戸層5のレーザストライプ形成領域内に存在すると、LDの閾値が著しく上昇する。さらには、LDが発振できなくなる。また、発光波長を長波長化するためにInGaN活性層のIn濃度を増やすと、上記暗点の密度や面積が急速に増加し、LD特性が悪化する。そのため、波長480nm程度以上の発振を得るのは困難であった。
Nagahama他3名、「Wavelength dependence of InGaN Laser Diode Characteristics」、Jpn. J. Appl. Phys.、2000年、Vol.40、pp.3075−3081
Nagahama他3名、「Wavelength dependence of InGaN Laser Diode Characteristics」、Jpn. J. Appl. Phys.、2000年、Vol.40、pp.3075−3081
本発明は、発光領域における暗点の形成が抑制された、III族窒化物半導体発光素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るIII族窒化物半導体発光素子は、
(0001)面を上面とし、所定の方向に延設された凸部を有する第1導電型の(0001)半導体基板と、
前記凸部を覆うように形成された第1導電型の半導体層と、
前記第1導電型の半導体層上に形成された活性層と、
前記凸部上面上に形成された電流狭窄構造と、
前記活性層上に形成された第2導電型の半導体層とを備えるIII族窒化物半導体発光素子であって、
前記活性層が、
前記凸部上面上に形成された(0001)面と、
前記凸部の側壁に沿って当該(0001)面から連続して形成され、(0001)面に対する勾配が90°未満である一対の第1の側面と、
各当該第1の側面に隣接し、(0001)面に対して垂直な第2の側面とを備えるものである。
(0001)面を上面とし、所定の方向に延設された凸部を有する第1導電型の(0001)半導体基板と、
前記凸部を覆うように形成された第1導電型の半導体層と、
前記第1導電型の半導体層上に形成された活性層と、
前記凸部上面上に形成された電流狭窄構造と、
前記活性層上に形成された第2導電型の半導体層とを備えるIII族窒化物半導体発光素子であって、
前記活性層が、
前記凸部上面上に形成された(0001)面と、
前記凸部の側壁に沿って当該(0001)面から連続して形成され、(0001)面に対する勾配が90°未満である一対の第1の側面と、
各当該第1の側面に隣接し、(0001)面に対して垂直な第2の側面とを備えるものである。
本発明に係る他のIII族窒化物半導体発光素子は、
(0001)面を底面とし、所定の方向に延設された凹部を有する第1導電型の(0001)半導体基板と、
前記凹部を覆うように形成された第1導電型の半導体層と、
前記第1導電型の半導体層上に形成された活性層と、
前記凹部底面上に形成された電流狭窄構造と、
前記活性層上に形成された第2導電型の半導体層とを備えるIII族窒化物半導体発光素子であって、
前記活性層が、
前記凹部底面上に形成された(0001)面と、
前記凹部の側壁に沿って当該(0001)面から連続して形成され、(0001)面に対する勾配が90°未満である一対の第1の側面と、
各当該第1の側面に隣接し、(0001)面に対して垂直な第2の側面とを備えるものである。
(0001)面を底面とし、所定の方向に延設された凹部を有する第1導電型の(0001)半導体基板と、
前記凹部を覆うように形成された第1導電型の半導体層と、
前記第1導電型の半導体層上に形成された活性層と、
前記凹部底面上に形成された電流狭窄構造と、
前記活性層上に形成された第2導電型の半導体層とを備えるIII族窒化物半導体発光素子であって、
前記活性層が、
前記凹部底面上に形成された(0001)面と、
前記凹部の側壁に沿って当該(0001)面から連続して形成され、(0001)面に対する勾配が90°未満である一対の第1の側面と、
各当該第1の側面に隣接し、(0001)面に対して垂直な第2の側面とを備えるものである。
本発明に係るIII族窒化物半導体発光素子の製造方法は、
(0001)面を上面とし、所定の方向に延設された凸部を有する第1導電型の(0001)半導体基板上に、前記凸部を覆うように第1導電型の半導体層を形成し、
前記第1導電型の半導体層上に活性層を形成し、
前記凸部上面上に電流狭窄構造を形成し、
前記活性層上に第2導電型の半導体層を形成するIII族窒化物半導体発光素子の製造方法であって、
前記活性層が、
前記凸部上面上に形成された(0001)面と、
前記凸部の側壁に沿って当該(0001)面から連続して形成され、(0001)面に対する勾配が90°未満である一対の第1の側面と、
各当該第1の側面に隣接し、(0001)面に対して垂直な第2の側面とを備えるものである。
(0001)面を上面とし、所定の方向に延設された凸部を有する第1導電型の(0001)半導体基板上に、前記凸部を覆うように第1導電型の半導体層を形成し、
前記第1導電型の半導体層上に活性層を形成し、
前記凸部上面上に電流狭窄構造を形成し、
前記活性層上に第2導電型の半導体層を形成するIII族窒化物半導体発光素子の製造方法であって、
前記活性層が、
前記凸部上面上に形成された(0001)面と、
前記凸部の側壁に沿って当該(0001)面から連続して形成され、(0001)面に対する勾配が90°未満である一対の第1の側面と、
各当該第1の側面に隣接し、(0001)面に対して垂直な第2の側面とを備えるものである。
本発明に係る他のIII族窒化物半導体発光素子の製造方法は、
(0001)面を底面とし、所定の方向に延設された凹部を有する第1導電型の(0001)半導体基板上に、前記凹部を覆うように第1導電型の半導体層を形成し、
前記第1導電型の半導体層上に活性層を形成し、
前記凹部底面上に電流狭窄構造を形成し、
前記活性層上に第2導電型の半導体層を形成するIII族窒化物半導体発光素子の製造方法であって、
前記活性層が、
前記凹部底面上に形成された(0001)面と、
前記凹部の側壁に沿って当該(0001)面から連続して形成され、(0001)面に対する勾配が90°未満である一対の第1の側面と、
各当該第1の側面に隣接し、(0001)面に対して垂直な第2の側面とを備えるものである。
(0001)面を底面とし、所定の方向に延設された凹部を有する第1導電型の(0001)半導体基板上に、前記凹部を覆うように第1導電型の半導体層を形成し、
前記第1導電型の半導体層上に活性層を形成し、
前記凹部底面上に電流狭窄構造を形成し、
前記活性層上に第2導電型の半導体層を形成するIII族窒化物半導体発光素子の製造方法であって、
前記活性層が、
前記凹部底面上に形成された(0001)面と、
前記凹部の側壁に沿って当該(0001)面から連続して形成され、(0001)面に対する勾配が90°未満である一対の第1の側面と、
各当該第1の側面に隣接し、(0001)面に対して垂直な第2の側面とを備えるものである。
本発明によれば、発光領域における暗点の形成が抑制された、III族窒化物半導体発光素子及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
実施の形態1
本発明の実施の形態1に係るLDの構成について図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るLDの断面図である。このLDは、n型GaN基板101、n側バッファ層102、n型クラッド層103、n型光閉じ込め層104、量子井戸層105、p型光閉じ込め層106、電流狭窄層107、p型クラッド層109、p側コンタクト層110、p型電極111、n型電極112を有する。
本発明の実施の形態1に係るLDの構成について図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るLDの断面図である。このLDは、n型GaN基板101、n側バッファ層102、n型クラッド層103、n型光閉じ込め層104、量子井戸層105、p型光閉じ込め層106、電流狭窄層107、p型クラッド層109、p側コンタクト層110、p型電極111、n型電極112を有する。
図1に示すように、n型GaN基板101には、断面矩形状(幅5μm、高さ7μm)のリッジ101aが形成されている。このリッジ101aの上面は(0001)面、両側の壁面は(0001)面に垂直な{11−20}面である。また、このリッジ101aは、平面的には、<1−100>方向にストライプ状に形成されている。ここで、{hklm}面は(hklm)面と等価な全ての面を表す。
ここで、リッジ101aを有する(0001)n型GaN基板101の製造方法を説明する。まず、平坦な基板表面にSiO2などの誘電体マスクをフォトリソグラフィー等により形成する。ドライエッチング等により、側面が{11−20}面からなる高さ5μm以上のストライプ状のリッジ101aを形成する。ここで、n型GaN基板101としてGaNテンプレートを使用する場合、ドライエッチング後、リッジ101a以外の表面もGaNである必要がある。
n型GaN基板101のリッジ101aを覆うように、(0001)面、{11−20}面、{11−22}面で囲まれたn側バッファ層102が形成されている。n側バッファ層102は、例えば、Siドープn型GaN(Si濃度4×1017cm−3、厚さ1μm=1000nm)からなる。ここで、{11−22}面は(0001)面に隣接した2つの結晶面である。この2つの{11−22}面同士は互いに平行でない。また、{11−20}面は上記2つ{11−22}面の各々に隣接した2つの結晶面である。この2つの{11−20}面同士は互いに平行であり、(0001)面に垂直である。
Siドープn型GaN層102を覆うように、(0001)面、{11−20}面、{11−22}面で囲まれたn型クラッド層103が形成されている。n型クラッド層103は、例えば、Siドープn型Al0.07Ga0.93N(Si濃度4×1017cm−3、厚さ2μm=2000nm)からなる。
n型クラッド層103を覆うように、(0001)面、{11−20}面、{11−22}面で囲まれたn型光閉じ込め層104が形成されている。n型光閉じ込め層104は、例えば、Siドープn型GaN(Si濃度4×1017cm−3、厚さ100nm)からなる。また、n型光閉じ込め層104の{11−20}面の高さ(<0001>方向への幅)は5μmである。
n型光閉じ込め層104を覆うように、(0001)面、{11−20}面、{11−22}面で囲まれた量子井戸層105が形成されている。量子井戸層105は、例えば、In0.2Ga0.8N(厚さ3nm)井戸層とアンドープGaN(厚さ10nm)バリア層からなる2周期多重量子井戸(MQW:Multi-Quantum Well)層である。
量子井戸層105を覆うように、(0001)面、{11−20}面、{11−22}面で囲まれたキャップ層(不図示)及びp型光閉じ込め層106が形成されている。キャップ層は、例えば、Mgドープp型Al0.2Ga0.8Nからなる。また、p型光閉じ込め層106は、例えば、Mgドープp型GaN(Mg濃度1×1019cm−3、厚さ100nm)からなる。
そして、p型光閉じ込め層106を覆うように、(0001)面、{11−20}面、{11−22}面で囲まれた電流狭窄層107が形成されている。電流狭窄層107は、例えば、AlNからなる。また、電流狭窄層107には、開口部108が形成されている。
ここで、電流狭窄層107は、以下の工程により形成することができる。まず、低温堆積により非結晶層を形成する。その後、エッチングにより、リッジ101a上の(0001)面上にストライプ状の開口部108を設ける。開口部108は、光露光又は電子線露光などのリソグラフィーと、例えば、特開2003−78215に開示されている燐酸系含有液等を用いた選択エッチングとにより形成することができる。その後、非結晶層形成温度よりも高い温度でp型クラッド層109及びこれより上層を形成する。これにより、電流狭窄層107を非結晶層から結晶層へ変換することができる。
電流狭窄層107を覆うようにp型クラッド層109が形成されている。p型クラッド層109は、例えば、Mgドープp型Al0.07Ga0.93N(Mg濃度1×1019cm−3、厚さ500nm)からなる。
p型クラッド層109を覆うようにp側コンタクト層110が形成されている。p側コンタクト層110は、例えば、Mgドープp型GaN(Mg濃度2×1020cm−3以下、厚さ20nm)からなる。そして、p側コンタクト層110の上部には、p型電極111が設けられている。また、n型GaN基板101の下部には、n型電極112が設けられている。なお、上記において例示した各層の不純物濃度と層厚は全て(0001)面上での値である。
上述したように、本発明では、<1−100>方向に延設されたストライプ状のリッジ101a(凸部)を有するn型GaN基板101に発光素子構造を積層する。そして、リッジ101aの上面に発光領域を形成する。この場合、リッジ101aの上面とn型GaN基板101の表面は、{11−22}及び{11−20}のファセット面により分離されている。また、ファセット面上のInGaN活性層は成長速度が遅く、かつ、In濃度も低くなる。したがって、リッジ101aの上面である(0001)面上の活性層は、n型GaN基板101表面上の活性層で発生した暗点の影響を受けにくい。そのため、高濃度In組成InGaN活性層の発光効率低下が抑制できる。
また、{11−22}及び{11−20}のファセット面が原子レベルで平坦であれば、発光領域以外で発生した暗点の増殖をファセット面で完全に停止することができる。これにより、高濃度In組成のInGaN活性層の発光効率低下を大幅に抑制できる。本発明者らは、平坦性の良い{{11−22}面を得るには、隣接して{11−20}面がファセット面として形成されている必要があることを見出した。
また、ストライプ状のリッジ101aの幅wを100μm以下とすることで同一平面内に発生する暗点の数が抑制され、高In組成InGaN活性層の発光効率低下を抑制できる。さらに、<1−100>方向のストライプ状のリッジ101aが複数形成され、n型GaN基板101が周期的な凹凸構造を有する場合、発光領域と同一面内で暗点が発生しても凹凸構造によって暗点の伝播が抑制される。そして、動作中の暗点の増殖が抑制され、高性能かつ信頼性に優れる発光素子を実現できる。
実施の形態2
次に、本発明の実施の形態2に係るLDの構成について図2を参照して説明する。図1と同一の構成要素は、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。実施の形態1との違いは、発光領域(電流狭窄構造)がn型GaN基板101の凹部101bに形成されている点である。図1に示した実施の形態1の凸部101aと同様に、図2に示した凹部101bは<1−100>方向に延設されている。また、凹部101bの底面は(0001)面である。凹部101bの深さを5μm以上、幅を100μm以下とすることにより、{11−22}及び{11−20}のファセット面が形成され、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態2に係るLDの構成について図2を参照して説明する。図1と同一の構成要素は、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。実施の形態1との違いは、発光領域(電流狭窄構造)がn型GaN基板101の凹部101bに形成されている点である。図1に示した実施の形態1の凸部101aと同様に、図2に示した凹部101bは<1−100>方向に延設されている。また、凹部101bの底面は(0001)面である。凹部101bの深さを5μm以上、幅を100μm以下とすることにより、{11−22}及び{11−20}のファセット面が形成され、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
以下に、図1を参照して、本発明に係る具体的な実施例について説明する。101には、n型キャリアSi濃度1×1018cm−3のn型GaN(0001)基板を用いた。n型GaN基板101の表面のリッジ101aストライプ形成には、ドライエッチング装置を用いた。エッチングガスには塩素(Cl2)を用いた。
有機金属気相化学堆積(MOVPE:Metal-Organic Vapor Phase Epitaxy)法を用いて、400hPaの減圧下で、n型GaN基板101上へ素子構造を形成した。キャリアガスには水素と窒素の混合ガスを用いた。Ga、Al、Inの供給源としては、各々トリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリメチルインジウム(TMI)を用いた。n型ドーパントSiの供給源としてはシラン(SiH4)、p型ドーパントMgの供給源としてはビスシクロペンタジエニルマグネシウム(Cp2Mg)を用いた。
まず、n型GaN基板101上に、高さ7μmのストライプ状のリッジ101aを形成した。以下、この工程を「リッジストライプ形成工程」と呼ぶ。具体的には、n型GaN基板101上にCVD(Chemical Vapor Deposition)によりSiO2膜を形成した。その後、リソグラフィー工程により、幅2μmのSiO2ストライプを、GaN基板面内の<1−100>方向に形成した。次に、これをマスクとして、ドライエッチング装置により、<1−100>方向に高さ7μm、幅5μmのリッジストライプを形成した。
次に、活性層、n型クラッド層103、p型クラッド層109及び電流狭窄層107のための非結晶AlNの結晶成長を行う。以下、この工程を「活性層成長工程」と呼ぶ。具体的には、n型GaN基板101を結晶成長装置に投入後、NH3を供給しながらn型GaN基板101を昇温した。そして、結晶成長温度まで達した時点で成長を開始した。Siドープn型GaN(Si濃度4×1017cm−3、厚さ1μm)からなるn側バッファ層102、Siドープn型Al0.07Ga0.95N(Si濃度4×1017cm−3、厚さ2μm)からなるn型クラッド層103、Siドープn型GaN(Si濃度4×1017cm−3、厚さ0.1μm)からなるn型光閉じ込め層104、In0.2Ga0.8N井戸層(厚さ3nm)とアンドープGaNバリア層(厚さ10nm)とからなる2周期多重量子井戸層105、Mgドープp型Al0.2Ga0.8Nからなるキャップ層(不図示)、Mgドープp型GaN(Mg濃度2×1019cm−3、厚さ0.1μm)からなるp型光閉じ込め層106を順次堆積した。
ここで、GaN成長は、基板温度1080℃、TMG供給量58μmol/min、NH3供給量0.36mol/minにて行った。AlGaN成長は、基板温度1080℃、TMA供給量49μmol/min、TMG供給量58μmol/min、NH3供給量0.36mol/minにて行った。InGaNのMQW成長は、基板温度800℃、TMG供給量8μmol/min、NH3供給量0.36mol/minにて行った。ここで、TMI供給量は、井戸層で48μmol/min、バリア層で3μmol/minとした。
その後、基板温度を400℃程度まで降温し、非結晶AlN層の堆積を行った。この非結晶AlN層は、後工程において結晶化され、電流狭窄層107となる。非結晶AlN層堆積時のTMA及びNH3供給量はそれぞれ36μmol/min、0.36mol/minとした。また、堆積膜厚は0.1μmとした。ここで、上記各層の不純物濃度、厚さは全て(0001)面上での値である。
次に、リッジ101a上の(0001)面上において、非結晶AlN層にストライプ状の開口部108を形成した。以下、この工程を「開口部形成工程」という。具体的には、まず、非結晶AlN層上にSiO2を100nm堆積し、レジストを塗布した。その後、フォトリソグラフィーにより、幅1.5μmのストライプ状のレジストを除去した。次に、バッファードフッ酸により、レジストをマスクとして、SiO2をエッチングした。その後、レジストを有機溶媒により除去し、水洗を行った。ここで、非結晶AlN層がSiO2エッチング工程において損傷を受けることはない。次に、SiO2をマスクとして、非結晶AlN層のエッチングを行った。エッチング液には、リン酸と硫酸とを体積比1:1の割合で混合した溶液を用いた。SiO2でマスクされていない領域の非結晶AlN層は、90℃の上記エッチング液中に8.5分間保持することにより除去された。これにより、リッジ101a上の(0001)面上にストライプ状の開口部108が得られた。その後、バッファードフッ酸により、SiO2マスクをエッチング除去した。
次に、開口部108を有する非結晶AlN層上に、p型AlGaNクラッド層の埋め込み再成長を行った。以下、この工程を「p型クラッド層再成長工程」という。具体的には、まず、NH3供給量0.36mol/minにて、結晶成長温度である1100℃まで昇温した。1100℃に達した後、Mgドープp型Al0.07Ga0.95N(Mg濃度1×1019cm−3、厚さ0.5μm)からなるp型クラッド層109を堆積した。その後、基板温度を1080℃に下げてからMgドープp型GaN(Mg濃度1×1020cm−3、厚さ0.02μm)からなるp型コンタクト層110を堆積した。AlGaN、GaNの堆積条件はドーパントの違いを除き、上述の活性層成長工程と同様とした。
以上により得られたLDウエハの上部にp型電極111と、下部にn型電極112を真空蒸着法により形成した。この工程を「電極形成工程」という。電極形成後、ストライプに対し垂直な方向に、LDウエハを劈開し、LD素子を得た。典型的な素子長は500μmとした。
アンコートのまま、上記LD素子をヒートシンクに融着し、発光特性を調べた。その結果、波長450nm、電流密度4.0kA/cm2、電圧5.0Vでレーザ発振した。また500mW出力時の平均寿命は10000時間以上であった。
一方、GaN基板上に形成したリッジストライプの高さが3μm程度であると、n型クラッド層103成長後の{11−20}面の高さ(<0001>方向への幅)が2μmとなる。この場合、(0001)面からの角度が連続的に変化し、かつ、ストライプ方向に大きなうねりを有する斜面が出現し、平坦性の良い{11−22}面は得られない。そのため、発光領域であるリッジ101a上面の(0001)ストライプ内には大量の暗点が見られた。このLD素子に電流を注入したが、LD発振しなかった。上述の通り、リッジストライプの高さが5μm以上であることが好ましい。
本発明の実施方法は上記した各種形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形が可能である。上記凸部101a及び凹部101bは、<1−100>方向に代えて<11−20>方向に形成してもよい。この場合、凸部101a及び凹部101bを囲む原子面は、{11−20}面に代えて{1−100}面、{11−22}面に代えて{1−101}面となる。これにより、上記と同様の効果を得ることができる。また、発光素子の波長、材料、組成についても実施の形態に挙げたもの以外を選ぶことが可能である。
101 n型GaN基板
101a リッジ(凸部)
101b 凹部
102 n側バッファ層
103 n型クラッド層
104 n型光閉じ込め層
105 量子井戸層
106 p型光閉じ込め層
107 電流狭窄層
108 開口部
109 p型クラッド層
110 p側コンタクト層
111 p型電極
112 n型電極
101a リッジ(凸部)
101b 凹部
102 n側バッファ層
103 n型クラッド層
104 n型光閉じ込め層
105 量子井戸層
106 p型光閉じ込め層
107 電流狭窄層
108 開口部
109 p型クラッド層
110 p側コンタクト層
111 p型電極
112 n型電極
Claims (18)
- (0001)面を上面とし、所定の方向に延設された凸部を有する第1導電型の(0001)半導体基板と、
前記凸部を覆うように形成された第1導電型の半導体層と、
前記第1導電型の半導体層上に形成された活性層と、
前記凸部上面上に形成された電流狭窄構造と、
前記活性層上に形成された第2導電型の半導体層とを備えるIII族窒化物半導体発光素子であって、
前記活性層が、
前記凸部上面上に形成された(0001)面と、
前記凸部の側壁に沿って当該(0001)面から連続して形成され、(0001)面に対する勾配が90°未満である一対の第1の側面と、
各当該第1の側面に隣接し、(0001)面に対して垂直な第2の側面とを備えるIII族窒化物半導体発光素子。 - 前記凸部が延設された所定の方向が<1−100>方向であり、
前記第1の側面が{11−22}面であり、
前記第2の側面が{11−20}面であることを特徴とする請求項1に記載のIII族窒化物半導体発光素子。 - 前記凸部が延設された所定の方向が<11−20>方向であり、
前記第1の側面が{1−101}面であり、
前記第2の側面が{1−100}面であることを特徴とする請求項1に記載のIII族窒化物半導体発光素子。 - 前記凸部の高さが5μm以上、幅が100μm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体発光素子。
- (0001)面を底面とし、所定の方向に延設された凹部を有する第1導電型の(0001)半導体基板と、
前記凹部を覆うように形成された第1導電型の半導体層と、
前記第1導電型の半導体層上に形成された活性層と、
前記凹部底面上に形成された電流狭窄構造と、
前記活性層上に形成された第2導電型の半導体層とを備えるIII族窒化物半導体発光素子であって、
前記活性層が、
前記凹部底面上に形成された(0001)面と、
前記凹部の側壁に沿って当該(0001)面から連続して形成され、(0001)面に対する勾配が90°未満である一対の第1の側面と、
各当該第1の側面に隣接し、(0001)面に対して垂直な第2の側面とを備えるIII族窒化物半導体発光素子。 - 前記凹部が延設された所定の方向が<1−100>方向であり、
前記第1の側面が{11−22}面であり、
前記第2の側面が{11−20}面であることを特徴とする請求項5に記載のIII族窒化物半導体発光素子。 - 前記凹部が延設された所定の方向が<11−20>方向であり、
前記第1の側面が{1−101}面であり、
前記第2の側面が{1−100}面であることを特徴とする請求項5に記載のIII族窒化物半導体発光素子。 - 前記凹部の深さが5μm以上、幅が100μm以下であることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体発光素子。
- 前記活性層がInGaN層を備え、当該InGaN層中のIn濃度がIn0.15Ga0.85Nよりも高濃度であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体発光素子。
- (0001)面を上面とし、所定の方向に延設された凸部を有する第1導電型の(0001)半導体基板上に、前記凸部を覆うように第1導電型の半導体層を形成し、
前記第1導電型の半導体層上に活性層を形成し、
前記凸部上面上に電流狭窄構造を形成し、
前記活性層上に第2導電型の半導体層を形成するIII族窒化物半導体発光素子の製造方法であって、
前記活性層が、
前記凸部上面上に形成された(0001)面と、
前記凸部の側壁に沿って当該(0001)面から連続して形成され、(0001)面に対する勾配が90°未満である一対の第1の側面と、
各当該第1の側面に隣接し、(0001)面に対して垂直な第2の側面とを備えるIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。 - 前記凸部が延設された所定の方向が<1−100>方向であり、
前記第1の側面が{11−22}面であり、
前記第2の側面が{11−20}面であることを特徴とする請求項10に記載のIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。 - 前記凸部が延設された所定の方向が<11−20>方向であり、
前記第1の側面が{1−101}面であり、
前記第2の側面が{1−100}面であることを特徴とする請求項10に記載のIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。 - 前記凸部の高さが5μm以上、幅が100μm以下であることを特徴とする請求項10〜12のいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。
- (0001)面を底面とし、所定の方向に延設された凹部を有する第1導電型の(0001)半導体基板上に、前記凹部を覆うように第1導電型の半導体層を形成し、
前記第1導電型の半導体層上に活性層を形成し、
前記凹部底面上に電流狭窄構造を形成し、
前記活性層上に第2導電型の半導体層を形成するIII族窒化物半導体発光素子の製造方法であって、
前記活性層が、
前記凹部底面上に形成された(0001)面と、
前記凹部の側壁に沿って当該(0001)面から連続して形成され、(0001)面に対する勾配が90°未満である一対の第1の側面と、
各当該第1の側面に隣接し、(0001)面に対して垂直な第2の側面とを備えるIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。 - 前記凹部が延設された所定の方向が<1−100>方向であり、
前記第1の側面が{11−22}面であり、
前記第2の側面が{11−20}面であることを特徴とする請求項14に記載のIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。 - 前記凹部が延設された所定の方向が<11−20>方向であり、
前記第1の側面が{1−101}面であり、
前記第2の側面が{1−100}面であることを特徴とする請求項14に記載のIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。 - 前記凹部の深さが5μm以上、幅が100μm以下であることを特徴とする請求項14〜16のいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。
- 前記活性層がInGaN層を備え、当該InGaN層中のIn濃度がIn0.15Ga0.85Nよりも高濃度であることを特徴とする請求項10〜17のいずれか一項に記載のIII族窒化物半導体発光素子の製造方法。
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