JP2008177438A - 窒化物半導体発光素子 - Google Patents

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勝史 秋田
Susumu Yoshimoto
晋 吉本
Takashi Kyono
孝史 京野
Koji Katayama
浩二 片山
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Abstract

【課題】発光層への光の閉じ込めを向上すると共にクラックの発生を低減する構造を有しIII族窒化物半導体基板を用いる窒化物半導体発光素子を提供する。
【解決手段】窒化物半導体発光素子11では、発光層15は、III族窒化物半導体基板13の主面13a上に設けられおり、またIII族元素として少なくともインジウムを含む窒化ガリウム系半導体からなる。AlGaNクラッド層17は、III族窒化物半導体基板13と発光層15との間に設けられている。AlGaNクラッド層17は、第1のAlX1Ga1−X1N(0<X1<1)層19および第2のAlX2Ga1−X2N(X1<X2)層21とを含む。第2のAlX2Ga1−X2N層21は、III族窒化物半導体基板13と発光層15との間に位置している。第1のAlX1Ga1−X1N層19は、第2のAlX2Ga1−X2N層21とIII族窒化物半導体基板13との間に位置する。
【選択図】図2

Description

本発明は、窒化物半導体発光素子に関する。
特許文献1には、窒化物系半導体レーザ素子が記載されており、GaN基板と、GaN基板上に設けられたn型AlGaNクラッド層、n型AlGaNクラッド層上に設けられたInGaN活性層を含む。窒化物系半導体レーザ素子のリッジストライプは、GaN基板の高密度欠陥領域間の領域上に位置している。
特許文献2には、半導体レーザ素子が記載されており、GaN基板上にバッファ層を介してn型AlGaN/GaN超格子クラッドが記載されている。
特許文献3には、窒化物系半導体レーザが記載されている。窒化物系半導体レーザは、異種基板を用いて成長されたGaN上に、シリコンドープAlGaNおよびGaNを交互に成長した後に、多重量子井戸構造を形成している。
特許文献4には、窒化物半導体素子が記載されており、この窒化物半導体素子は、GaN基板上にエピタキシャル成長されたn型AlGaN層を含む。
特開2003−229638号公報 特開2002−190635号公報 特開平11−191658号公報 特開2005−39223号公報
窒化物系半導体発光素子は、サファイア基板を用いて作製されるものから、GaNウエハといったIII族窒化物半導体基板を用いて作製されるようになってきた。しかしながら、III族窒化物半導体基板の屈折率はサファイア基板の屈折率に比べて大きいので、発光層からの光が基板に漏れやすい。これは、発光素子の特性、例えばレーザ特性を低下させる原因となる。これを避けるためには、発光層と基板との間の半導体領域の屈折率を低くして、発光層に光を導くことが求められる。このために、発光層と基板との間に設けられるAlGaNクラッド層のAl組成を高くする必要がある。ところが、高いAl組成のAlGaNにはクラックが発生し易いので、AlGaNクラッド層を厚く成長できない。
本発明は、このような事情を鑑みて為されたものである。本発明は、発光層への光の閉じ込めを向上すると共にクラックの発生を低減する構造を有しIII族窒化物半導体基板を用いる窒化物半導体発光素子を提供することを目的とする。
本発明の一側面によれば、窒化物半導体発光素子は、(a)III族窒化物半導体基板と、(b)III族元素として少なくともインジウムを含む窒化ガリウム系半導体からなり、前記III族窒化物半導体基板の主面上に設けられた発光層と、(c)前記III族窒化物半導体基板と前記発光層との間に設けられたAlGaNクラッド層とを備える。前記AlGaNクラッド層は、第1のAlX1Ga1−X1N(0<X1<1)層と第2のAlX2Ga1−X2N(X1<X2)層とを含み、前記第2のAlX2Ga1−X2N層は、前記III族窒化物半導体基板と前記発光層との間に位置しており、前記第1のAlX1Ga1−X1N層は、前記第2のAlX2Ga1−X2N層と前記III族窒化物半導体基板との間に位置する。
この窒化物半導体発光素子によれば、サファイア基板に比べて高い屈折率を有するIII族窒化物半導体基板を用いるけれども、第2のAlGaN層とIII族窒化物半導体基板との間にAl組成の比較的低い第1のAlGaN層を設けるので、良好な光閉じ込め構造が提供される。また、III族窒化物半導体基板上にAl組成の比較的低い第1のAlGaN層を設けると共に、その上に比較的Al組成の高い第2のAlGaN層を設けることにより、良好な結晶品質の発光層を提供できる。これに加えて、単一組成のAlGaNクラッド層に加えて応力を低減できる。さらに、サファイア基板ではなくIII族窒化物半導体基板を用いるので、この基板とその上に形成される半導体層との格子不整およびこれらの間の熱膨張係数差を小さくすることができ、これによっても発光特性が向上する。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記第1のAlX1Ga1−X1N層のAl組成が4%未満(X1<0.04)であり、前記第1のAlX1Ga1−X1N層の膜厚が5μm以下であることができる。
この窒化物半導体発光素子によれば、第1のAlX1Ga1−X1N層のAl組成が4%未満であるので、第1のAlX1Ga1−X1N層の屈折率を小さくできる。また、Al組成が4%未満であるに加えてその膜厚が5μm以下であるので、AlGaNクラッド層にクラックを生じさせるような応力が生じにくい。好適な実施例では、前記第1のAlX1Ga1−X1N層の膜厚が1μm以上であることができる。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記第2のAlX2Ga1−X2N層のAl組成が4%以上(0.04≦X2)であり、前記第2のAlX2Ga1−X2N層の膜厚が1μm以下であることができる。
この窒化物半導体発光素子によれば、第2のAlX2Ga1−X2N層のAl組成が4%以上であるので、第2のAlX2Ga1−X2N層のホール障壁および光閉じ込めを高くできる。また、Al組成が4%以上であるけれどもその膜厚が1μm以下であるので、AlGaNクラッド層にクラックを生じさせる程度の応力が生じにくい。好適な実施例では、前記第2のAlX2Ga1−X2N層の膜厚が200nm以上であることができる。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記第1のAlX1Ga1−X1N層が前記III族窒化物半導体基板の主面を覆うようにエピタキシャル成長されていることが好ましい。
この窒化物半導体発光素子によれば、窒化ガリウム基板といったIII族窒化物半導体基板の主面上にAlGaN層を成長することによって、III族窒化物半導体基板主面の全体にわたってAlGaN結晶が正常に成長し、引き続く窒化ガリウム系半導体の結晶成長のために好適な下地を提供できる。
本発明に係る窒化物半導体発光素子は、前記III族窒化物半導体基板と前記第1のAlX1Ga1−X1N層との間に設けられた第3のAlX3Ga1−X3N層(X1<X3≦1)を更に備えることができる。前記第3のAlX3Ga1−X3N層は前記III族窒化物半導体基板の主面上にエピタキシャル成長されている。
この窒化物半導体発光素子によれば、Al組成が比較的高い第3のAlX3Ga1−X3N層をIII族窒化物半導体基板の主面上に成長すると、基板主面の全域にわたってAlGaN結晶が正常に成長して、引き続く窒化ガリウム系半導体の結晶成長のために好適な下地を提供できる。このため、エピタキシャル層の表面および界面の平坦性が向上する。この結果、窒化物半導体発光素子の素子特性を向上させることができる。また、第3のAlX3Ga1−X3N層は、第1のAlX1Ga1−X1N層によって発光層から隔置されるので、第3のAlX3Ga1−X3N層がAlGaNクラッド層による閉じ込め性に与える影響は小さい。好適な実施例では、第3のAlX3Ga1−X3N層の膜厚は第1のAlX1Ga1−X1N層の膜厚および前記第2のAlX2Ga1−X2Nの膜厚より薄い。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記第1のAlX1Ga1−X1N層の膜厚は、前記第2のAlX2Ga1−X2Nの膜厚より厚いことが好ましい。この窒化物半導体発光素子によれば、発光層に近くAl組成の相対的に大きな第2のAlGaN層がクラッド層による閉じ込め性を提供する。第1のAlGaN層は、Al組成の相対的に大きな第2のAlGaN層の膜厚を薄くすることに寄与すると共に、第1のAlGaN層もクラッド層による閉じ込め性に寄与する。基板に近くAl組成の相対的に小さな第1のAlGaN層は、結晶成長のための良好な下地を提供する。
本発明の別の側面に係る窒化物半導体発光素子は、(a)III族窒化物半導体基板と、(b)III族元素として少なくともインジウムを含むIII族窒化物からなり、前記III族窒化物半導体基板上に設けられた発光層と、(c)前記III族窒化物半導体基板と前記発光層との間に設けられたAlGaNクラッド層とを含み、前記AlGaNクラッド層のAl組成が、前記III族窒化物半導体基板から前記発光層に向く方向に単調に変化しており、前記AlGaNクラッド層は、第1の面と該第1の面に対向する第2の面とを有しており、前記III族窒化物半導体基板、前記第1の面、前記第2の面および前記発光層は、順に配列されており、前記AlGaNクラッド層の前記第1の面における第1のAl組成は、前記AlGaNクラッド層の前記第2の面における第2のAl組成より小さい。
この窒化物半導体発光素子によれば、サファイア基板に比べて高い屈折率を有するIII族窒化物半導体基板を用いるけれども、第1の面における第1のAl組成は第2の面における第2のAl組成より小さいAlGaNクラッド層を設けるので、良好な結晶品質の発光層を提供できる。また、III族窒化物半導体基板上にAl組成の比較的低いAlGaNを設けると共に、その上に比較的Al組成の高いAlGaNを設けることにより、良好な光閉じ込め構造が提供される。これに加えて、単一組成のAlGaNクラッド層に加えて応力を低減できる。さらに、サファイア基板ではなくIII族窒化物半導体基板を用いるので、この基板とその上に形成される半導体層との格子不整およびこれらの間の熱膨張係数差を小さくすることができ、これによっても発光特性が向上する。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記第1のAl組成は4%未満であることができる。
この窒化物半導体発光素子によれば、第1のAl組成は4%未満であるので、基板に近いAlGaNの屈折率を小さくでき、またAlGaNクラッド層にクラックを生じさせる程度の応力が生じにくい。AlGaNクラッド層のAl組成が、第2のAl組成に向けて単調に変化するので、AlGaNクラッド層における閉じ込め性を確保できる。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記第2のAl組成は4%以上であることができる。
この窒化物半導体発光素子によれば、第2のAl組成が4%以上であるので、AlGaNクラッド層のホール障壁および光閉じ込めを高くでき、またAlGaNクラッド層のAl組成が、第1のAl組成に向けて単調に変化するので、AlGaNクラッド層にクラックを生じさせる程度の応力が生じにくい。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記AlGaNクラッド層が前記III族窒化物半導体基板の主面に接していることができる。
この窒化物半導体発光素子によれば、窒化ガリウム基板といったIII族窒化物半導体基板の主面上にAlGaN層を成長することによって、III族窒化物半導体基板主面の全体にわたってAlGaN結晶が正常に成長し、引き続く窒化ガリウム系半導体の結晶成長のために好適な下地を提供できる。
本発明に係る窒化物半導体発光素子は、前記AlGaNクラッド層と前記発光層との間に設けられたInX4Ga1−X4N層(0≦X4<1)を更に備えることができる。この窒化物半導体発光素子によれば、AlGaNクラッド層と発光層との間にInX4Ga1−X4N層を設けることによって、AlGaNクラッド層と発光層との間の格子不整による発光層の結晶品質の悪化を避けることができる。
本発明に係る窒化物半導体発光素子の一例では、前記III族窒化物半導体基板がAlGa1−YN(0≦Y≦1)からなる。この窒化物半導体発光素子によれば、GaN基板、AlGaN基板、AlN基板を用いることができる。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記III族窒化物半導体基板が、第1の欠陥密度より大きい欠陥密度を有する複数の第1の領域と、前記第1の欠陥密度より小さい欠陥密度を有する第2の領域とを含み、前記主面は、前記第1および第2の領域がそれぞれ現れた第1および第2のエリアを有し、前記第1の領域の間には前記第2の領域が設けられている。
この窒化物半導体発光素子によれば、発光素子の主要部を第2の領域に位置させることによって、半導体レーザといった発光素子の特性の向上および信頼性の向上を図ることができる。
本発明に係る窒化物半導体発光素子では、前記第2の領域の転位密度は1×10cm−2以下であることができる。
この窒化物半導体発光素子によれば、第2の領域の転位密度が1×10cm−2未満であるIII族窒化物半導体基板を用いると、半導体レーザといった発光素子の特性および信頼性の向上を特に図ることができる。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明によれば、発光層への光の閉じ込めを向上すると共にクラックの発生を低減する構造を有しIII族窒化物半導体基板を用いる窒化物半導体発光素子が提供される。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明の窒化物半導体発光素子に係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1は、本発明の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子の構造を示す図面である。この図面は、窒化物半導体発光素子を部分的に破断して示している。窒化物半導体発光素子11は、III族窒化物半導体基板13と、発光層15と、AlGaNクラッド層17とを備える。III族窒化物半導体基板13は主面13aおよび裏面13bを有する。発光層15は、III族窒化物半導体基板13の主面13a上に設けられおり、またIII族元素として少なくともインジウムを含む窒化ガリウム系半導体からなる。AlGaNクラッド層17は、III族窒化物半導体基板13と発光層15との間に設けられている。図1に示された窒化物半導体発光素子11では、AlGaNクラッド層17のAl組成が、III族窒化物半導体基板13から発光層15に向く方向に単調に変化している。AlGaNクラッド層17は、第1の面17aと該第1の面17aに対向する第2の面17bとを有する。III族窒化物半導体基板13、第1の面17a、第2の面17bおよび発光層15は、順に配列されている。AlGaNクラッド層17の第1の面17aにおける第1のAl組成N1Alは、AlGaNクラッド層17の第2の面17bにおける第2のAl組成N2Alより小さい。
窒化物半導体発光素子11はIII族窒化物半導体基板13を用いており、このIII族窒化物半導体基板13の屈折率は、サファイア基板の屈折率に比べて高い。このため、屈折率による光の閉じ込めの観点からは、III族窒化物半導体基板上に、閉じ込め性に寄与する窒化物半導体が必要となる。このために、構成元素にAlを含むAlGaN半導体が使用できるが、大きなAl組成のAlGaNは応力によるクラックが生じる可能性がある。窒化物半導体発光素子11によればAlGaNクラッド層17を設けるので、良好な光閉じ込め構造が提供される。また、Al組成が単調に変化しているAlGaNクラッド層17をIII族窒化物半導体基板13上に設けることにより、良好な結晶品質の発光層を提供できることに加えて、単一組成のAlGaNクラッド層に加えて応力を低減できる。
図2は、図1に示された本発明の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子11の一例(第1の実施の形態)の構造を示す図面である。窒化物半導体発光素子11aでは、AlGaNクラッド層17は、第1のAlX1Ga1−X1N(0<X1<1)層19および第2のAlX2Ga1−X2N(X1<X2)層21とを含む。第2のAlX2Ga1−X2N層21は、III族窒化物半導体基板13と発光層15との間に位置している。第1のAlX1Ga1−X1N層19は、第2のAlX2Ga1−X2N層21とIII族窒化物半導体基板13との間に位置する。III族窒化物半導体基板13が、例えばn導電型といった導電性を有する場合、この導電性に合わせた導電性をAlGaNクラッド層17も有するように、ドーパントがAlGaNクラッド層17に添加される。III族窒化物半導体基板13がn導電性を有するとき、AlGaNクラッド層17もn導電性を有する。
窒化物半導体発光素子11aは、サファイア基板の屈折率に比べて高いIII族窒化物半導体基板13を用いるので、屈折率による光の閉じ込めの観点からは、閉じ込め性に寄与する窒化物半導体がIII族窒化物半導体基板上に必要となる。このためにAlGaN半導体が使用できるが、大きなAl組成のAlGaNを単独で用いると、応力によるクラックが生じる可能性がある。窒化物半導体発光素子11aによれば、第2のAlGaN層21に加えて、Al組成の比較的低い第1のAlGaN層19を第2のAlGaN層21とIII族窒化物半導体基板13との間に設けるので、良好な結晶品質の発光層を提供できる。また、III族窒化物半導体基板13上にAl組成の比較的低い第1のAlGaN層19を設けると共に、その上に比較的Al組成の高い第2のAlGaN層21を設けることにより、良好な光閉じ込め構造が提供されることに加えて、単一組成のAlGaNクラッド層に加えて応力を低減できる。さらに、サファイア基板ではなくIII族窒化物半導体基板13を用いるので、この基板13とその上に形成される半導体層15、17との格子不整およびこれらの間の熱膨張係数差を小さくすることができ、これによっても発光特性が向上する。
一実施例では、発光層15は、限定されるものではないが、量子井戸構造を有することができる。量子井戸構造は、図2に示されるように、井戸層15aと障壁層15bを含む。障壁層15bは井戸層15aの間に設けられる。井戸層15aは、例えばInGaN、InAlGaN等の、III族元素として少なくともインジウムを含む窒化ガリウム系半導体からなる。また、障壁層15b、例えばInGaN、InAlGaN等の、III族元素として少なくともインジウムを含む窒化ガリウム系半導体からなる。必要な場合は、発光層15とAlGaN層17との間に設けられた中間層22を含む。中間層22のバンドギャップは、第2のAlGaN層21のバンドギャップよりも小さく、また井戸層15aのバンドギャップ以上である。中間層22の厚さは非常に薄く、例えば数ナノメートルであり、1nm〜100nm程度である。中間層22は、例えばGaNといった窒化ガリウム系半導体からなる。
窒化物半導体発光素子11aは、発光層15上に設けられた電子ブロック層23を含む。電子ブロック層23は、発光層15内の半導体層における最も大きなバンドギャップよりも大きなIII族窒化物からなり、また発光層15からの電子の漏れだしを低減するために設けられる。電子ブロック層23は、例えばAlGaNからなる。窒化物半導体発光素子11aは、電子ブロック層23上に設けられGaN系半導体からなるクラッド層25を含む。クラッド層25の導電型は、AlGaNクラッド層17の導電型とは逆である。電子ブロック層23のバンドギャップはクラッド層25のバンドギャップより大きいが、電子ブロック層23の厚みはクラッド層25の厚みより小さい。これにより、光の閉じ込め性、電子に対する障壁、および応力低減を満たす。必要な場合には、発光層15と電子ブロック層23との間に、GaN系半導体からなる光ガイド層27が設けられる。光ガイド層27のバンドギャップは、クラッド層25のバンドギャップより小さく、また発光層15内の半導体層における最も大きなバンドギャップよりも大きい。光ガイド層27の厚みは、例えば半導体レーザにおけるモードといったデバイス特性に関連して決定される。
窒化物半導体発光素子11aは、クラッド層25上に設けられGaN系半導体からなるコンタクト層29を含む。コンタクト層29の導電型は、クラッド層25の導電型とは同じである。窒化物半導体発光素子11aは、コンタクト層29上に設けられた第1の電極31を含み、第1の電極31は、コンタクト層29上に設けられた絶縁膜33の開口を介してコンタクト層29にオーミック接触を成す。窒化物半導体発光素子11aは、基板13の裏面13bに設けられた第2の電極35を含み、第2の電極35は、基板13にオーミック接触を成す。
窒化物半導体発光素子11aは、例えば半導体レーザ、発光ダイオード、量子ドットレーザ、量子カスケードレーザといったものである。このような窒化物半導体発光素子11aでは、III族窒化物半導体基板13は、例えばAlGa1−YN(0≦Y≦1)からなることが好ましい。III族窒化物半導体基板13として、GaN基板、AlGaN基板、AlN基板を用いることができる。
図2に示されるIII族窒化物半導体基板13の一例では、III族窒化物半導体基板13は、一又は複数の第1の領域13cおよび第2の領域13dを含む。第1の領域13cは、第1の欠陥密度D1より大きい欠陥密度D13cを有しており、第2の領域13dは、第1の欠陥密度D1より小さい欠陥密度D13dを有する。第2の領域13dは、窒化物半導体発光素子11aの動作のための主要部のために設けられる。第2の領域13dは第1の領域13cに隣接しており、この例では、第2の領域13dは第1の領域13cの間に位置している。この基板を用いた窒化物半導体発光素子によれば、発光素子の主要部を第2の領域13dに位置させることによって、半導体レーザといった発光素子の特性の向上および信頼性の向上を図ることができる。例えばGaN基板では、第1の欠陥密度D1は例えば5×10cm−2程度であり、また第2の領域13dの転位密度は1×10cm−2以下であることができる。この窒化物半導体発光素子によれば、半導体レーザといった発光素子の特性および信頼性の向上を特に図ることができる。主面13aは、第1および第2の領域13c、13dがそれぞれ現れた第1および第2のエリア13e、13fを含む。主面13a上に形成される窒化ガリウム系半導体積層は基板の転位を引き継ぐので、窒化ガリウム系半導体積層の主面にも同様に低転位エリアおよび高転位エリアが現れる。高転位エリアは絶縁膜33で覆われており、電極31との接触がない。また、裏面13bは、第1および第2の領域13c、13dがそれぞれ現れた第3および第4のエリア13g、13hを含む。電極35は、高い転位密度の第3のエリア13g上には設けられないので、高い転位密度の領域との接触がない。
窒化物半導体発光素子11aでは、第1のAlX1Ga1−X1N層19の膜厚は、第2のAlX2Ga1−X2N層21の膜厚より厚いことが好ましい。発光層15に近くAl組成の相対的に大きな第2のAlGaN層21が、クラッド層としての閉じ込めを提供する。第1のAlGaN層19は、Al組成の相対的に大きな第2のAlGaN層21の膜厚を薄くすることに寄与すると共に、第1のAlGaN層19も、クラッド層としての閉じ込めに寄与する。基板13に近くAl組成の相対的に小さな第1のAlGaN層19は、結晶成長のための良好な下地を提供する。
窒化物半導体発光素子11aでは、第1のAlX1Ga1−X1N19層がIII族窒化物半導体基板13の主面13aを覆うようにエピタキシャル成長されていることが好ましい。窒化ガリウム基板といったIII族窒化物半導体基板13の主面13a上にAlGaN層を成長することによって、III族窒化物半導体基板主面13aの全体にわたってAlGaN結晶が正常に成長し、引き続く窒化ガリウム系半導体の結晶成長のために好適な下地を提供できる。
窒化物半導体発光素子11aでは、第1のAlX1Ga1−X1N層19のAl組成が4%未満(X1<0.04)であることが好ましい。第1のAlX1Ga1−X1N層19のAl組成が4%未満であるので、第1のAlX1Ga1−X1N層19の屈折率を小さくできる。また、第1のAlX1Ga1−X1N層の膜厚が5μm以下であることができる。Al組成が4%未満であるに加えてその膜厚が5μm以下であるので、AlGaNクラッド層にクラックを生じさせる程度の応力が生じにくい。好適な実施例では、前記第1のAlX1Ga1−X1N層の膜厚が1μm以上であることができる。膜厚が1μm以上であると、結晶成長のための好適な下地を提供できる。
また、窒化物半導体発光素子11aでは、第2のAlX2Ga1−X2N層21のAl組成が4%以上(0.04≦X2)であることが好ましい。第2のAlX2Ga1−X2N層21のAl組成が4%以上であるので、第2のAlX2Ga1−X2N層21のホール障壁を高くできる。第2のAlX2Ga1−X2N層21の膜厚が1μm以下であることができる。Al組成が4%以上であるに加えてその膜厚が1μm以下であるので、AlGaNクラッド層にクラックを生じさせる程度の応力が生じにくい。好適な実施例では、第2のAlX2Ga1−X2N層21の膜厚が200nm以上であることができる。膜厚が200nm以上であると、好適な光閉じ込めを提供できる。例えば、第2のAlX2Ga1−X2N層21のAl組成が5%(0.05<X2)より大きいことが好ましい。
窒化物半導体発光素子11aの一例である半導体レーザでは、
III族窒化物半導体基板13:n型GaN基板
AlGaNクラッド層17:
第1のAlX1Ga1−X1N層19:n型Al0.03Ga0.97N、厚さ2μm
第2のAlX2Ga1−X2N層21:n型Al0.07Ga0.93N、厚さ600nm
中間層22:n型GaN、厚さ3nm
発光層15(井戸層15a/障壁層15b):アンドープInGaN/InGaN
ガイド層27:アンドープGaN、厚さ100nm
電子ブロック層23:p型Al0.18Ga0.82N、厚さ20nm
クラッド層25:p型Al0.07Ga0.93N、厚さ400nm
コンタクト層29:GaN、厚さ50nm
である。
(実験例1)
有機金属気相成長(MOVPE)法により半導体レーザを作製した。この半導体レーザは、青紫色の波長範囲(390nm〜420nm)のレーザ光を発生する。
半導体成長のための原料として、トリメチルガリウム、トリメチルアルミニウム、トリメチルインジウム、アンモニア、モノシラン、シクロペンタジエニルマグネシウムを用いた。n型GaN(0001)基板を準備する。このn型GaN基板は、貫通転位密度1×10cm−2未満の低欠陥領域と、欠陥集中領域とを有する。低欠陥領域および欠陥集中領域は、例えばストライプ状を成しており、交互に配列されている。このn型GaN基板をサセプタ上に配置する。結晶成長炉の炉圧力を30kPaにコントロールしながらアンモニアと水素を炉内に供給して、摂氏1050度の基板温度でn型GaN基板に10分間のクリーニングを行った。その後、結晶成長すること無く基板温度を摂氏1100度に上昇させる。トリメチルガリウム(例えば99μmol/分)、トリメチルアルミニウム(例えば8.2μmol/分)、アンモニア、モノシランを成長炉に供給して、膜厚2000nmのn型AlGaN層(例えばAl組成3%)を成長した。キャリアガスとして主に水素を用いた。n型AlGaN層は、基板の表面を覆っており、良好なモフォロジを有しているので、引き続く結晶成長のために良好な下地を提供する。
引き続き、摂氏1100度の成長温度を維持したまま、キャリアガスを主に水素としてトリメチルガリウム(例えば37μmol/分)、トリメチルアルミニウム(例えば3.0μmol/分)、アンモニア、モノシランを成長炉に供給して、膜厚0.6μmのn型AlGaN層(Al組成7%)を成長した。キャリアガスとして主に水素を用いた。
摂氏1100度の成長温度を維持したまま、トリメチルガリウムおよびアンモニアを成長炉に供給して、膜厚3nmのノンドープGaN中間層を成長した。キャリアガスとして主に水素を用いた。
次に、結晶成長を中断して基板温度を摂氏880度に低下させる。そして、トリメチルガリウム、トリメチルインジウム、アンモニアを導入し、厚さ15nmのノンドープInGaN障壁層(In組成1%)を成長した。キャリアガスとして主に窒素を用いた。また、基板温度を摂氏800度に低下させる。トリメチルガリウム、トリメチルインジウム、アンモニアを成長炉に供給して膜厚3nmのノンドープInGaN井戸層(In組成8%)で成長した。キャリアガスとして主に窒素を用いた。この2工程を繰り返すことによって、3周期の量子井戸発光層を形成した。
次に、成長を中断して基板温度を摂氏1050度に上昇させた。トリメチルガリウム、アンモニアを導入し、膜厚100nmのノンドープGaNガイド層を成長した後、キャリアガスを主に水素としてトリメチルガリウム(例えば17μmol/分)、トリメチルアルミニウム(例えば2.8μmol/分)、アンモニア、シクロペンタジエニルマグネシウムを成長炉に供給して、膜厚20nmのp型AlGaN電子ブロック層(例えばAl組成18%)を成長する。キャリアガスとして、主に水素を用いた。トリメチルガリウム(例えば24μmol/分)、トリメチルアルミニウム(例えば2.0μmol/分)、アンモニア、シクロペンタジエニルマグネシウムを成長炉に供給して、膜厚400nmのp型AlGaNクラッド層(例えばAl組成7%)を成長した。キャリアガスとして、主に水素を用いた。続いて、トリメチルガリウム、アンモニア、シクロペンタジエニルマグネシウムを成長炉に供給して、厚さ50nmのp型GaNコンタクト層を成長した。キャリアガスとして主に水素を用いた。窒化ガリウム系半導体積層を含むエピタキシャル基板生産物が完成した。
この青紫色半導体レーザ構造のp型GaNコンタクト層上に例えばシリコン酸化膜といった絶縁膜を形成した後、エッチングによって幅10μmの窓を開ける。この窓および絶縁膜上に、Ni/Auよりなるp電極を形成した。その後、研削等によりGaN基板の厚みを減らし後に、基板の裏面にn電極を形成した。半導体レーザがアレイ状に配列されたレーザ基板が完成した。
このレーザ基板を長さ800μmのレーザバーにヘキ開し端面ミラーを形成した。こうして作製した青紫色レーザ素子は、例えば図1に示す積層構造を有する。この青紫色レーザ素子に室温でパルス電流印加を行うと、レーザ発振が観測され、スロープ効率は0.5W/A、しきい値電流密度は3kA/cmであった。
図3は、図1に示された本発明の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子11の別の例(第2の実施の形態)の構造を示す図面である。窒化物半導体発光素子11bは、III族窒化物半導体基板13と、発光層15と、第1のAlX1Ga1−X1N(0<X1<1)層19と、第2のAlX2Ga1−X2N(X1<X2)層21と、第3のAlX3Ga1−X3N層(X1<X3≦1)37とを備える。第3のAlX3Ga1−X3Nクラッド層37は、III族窒化物半導体基板13と第2のAlX2Ga1−X2N層21との間に設けられている。第3のAlX3Ga1−X3N層37は、III族窒化物半導体基板13の主面13a上にエピタキシャル成長されるので、主面13aの全体を覆う。窒化ガリウム基板といったIII族窒化物半導体基板13の主面13a上にAlGaN層を成長することによって、III族窒化物半導体基板主面13aの全体にわたってAlGaN結晶が正常に成長し、引き続く窒化ガリウム系半導体の結晶成長のために好適な下地を提供できる。また、第3のAlX3Ga1−X3N層のAl組成は、第1のAlX1Ga1−X1N層19のAl組成より大きいので、第3のAlX3Ga1−X3N層の表面のモフォロジはより良好になる。これ故に、第1のAlX1Ga1−X1N層19および第2のAlX2Ga1−X2N(X1<X2)層21の結晶性が良好になり、さらには第2のAlX2Ga1−X2N(X1<X2)層21上に設けられる発光層15の結晶性も良好になる。
第3のAlX3Ga1−X3N層37は、第1のAlX1Ga1−X1N層19よりも基板に近く、また第3のAlX3Ga1−X3N層37のバンドギャップは第1のAlX1Ga1−X1N層19のバンドギャップより大きいけれども、第1のAlX1Ga1−X1N層19によって第3のAlX3Ga1−X3N層37が発光層15から隔置される。第3のAlX3Ga1−X3N層37のアルミニウム組成が第1のAlX1Ga1−X1N層19のアルミニウム組成よりも大きいので、閉じ込め性が向上する。第3のAlX3Ga1−X3N層37は、基板13と発光層15との間に位置するので、第1〜第3のAlGaN層全体として発光層15に光を閉じ込めるように作用する。好適な実施例では、第3のAlX3Ga1−X3N層37の膜厚は第1のAlX1Ga1−X1N層19の膜厚より薄い。また、第3のAlX3Ga1−X3N層37の膜厚は第2のAlX2Ga1−X2N21の膜厚より薄い。このため、第3のAlX3Ga1−X3N層37のAl組成を大きくしても、応力の素子への影響を小さくできる。
窒化物半導体発光素子11bの一例である半導体レーザでは、窒化物半導体発光素子11に加えて第3のAlX3Ga1−X3N層37:Al0.12Ga0.88N、厚さ50nm
である。
(実験例2)
実験例1と同様にGaN基板のサーマルクリーニングを行った後、摂氏1100度の基板温度で、トリメチルガリウム(24μmol/分)、トリメチルアルミニウム(4.3μmol/分)、アンモニア、モノシランを成長炉に供給して、膜厚50nmのn型AlGaN層(Al組成12%)をGaN基板の主面上に成長した。キャリアガスとして主に水素を用いた。
この後、実験例1と同様に第1のAlGaN層、第2のAlGaN層、ノンドープGaN中間層、量子井戸発光層、ノンドープGaNガイド層、p型AlGaN電子ブロック層、p型AlGaNクラッド層、p型GaNコンタクト層を形成した。図3に示される窒化ガリウム系半導体積層を含むエピタキシャル基板生産物が完成した。このエピタキシャル基板生産物を炉内から取り出して、光学顕微鏡で表面観察を行ったところ、実験例1のエピタキシャル基板生産物の表面よりも良好な表面平坦性が得られていた。
図4は、図1に示された本発明の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子の別の例(第3の実施の形態)の構造を示す図面である。窒化物半導体発光素子11cは、III族窒化物半導体基板13と、発光層15と、第1のAlX1Ga1−X1N(0<X1<1)層19、第2のAlX2Ga1−X2N(X1<X2)層21と、第3のAlX3Ga1−X3N層(X1<X3≦1)37とを備える。窒化物半導体発光素子11cは、発光層15と中間層22との間に設けられたInX4Ga1−X4N層(0≦X4<1)層39を更に備えることができる。このInGaN層37は、III族元素として少なくともインジウムを含む窒化ガリウム系半導体、例えばInGaN、InAlGaN等からなる発光層15の結晶性を向上させるために役立つ。例えば、InGaN層39のIn組成は、InGaN井戸層15aのIn組成よりも小さく、またInGaN層39のIn組成は、InGaN障壁層15bのIn組成よりも大きい。例えば、AlGaNクラッド層17と発光層15との間にInX4Ga1−X4N層39を設けることによって、AlGaNクラッド層17と発光層15との間の格子不整による発光層15の結晶品質の悪化を避けることができる。
(実験例3)
実験例1において、ノンドープGaN中間層を成長した後に成長を中断して、基板温度を摂氏800度に変更する。摂氏800度の基板温度において、トリメチルガリウム、トリメチルインジウム、アンモニアを導入し、厚さ50nmのノンドープInGaN緩衝層(In組成4%)を成長した。キャリアガスとして主に窒素を用いた。この後、実験例1と同様に引き続く半導体積層(量子井戸発光層、ノンドープGaNガイド層、p型AlGaN電子ブロック層、p型AlGaNクラッド層、p型GaNコンタクト層)を形成した。図4に示される窒化ガリウム系半導体積層を含むエピタキシャル基板生産物が完成した。このエピタキシャル基板生産物を炉内から取り出して、光学顕微鏡で表面観察を行ったところ、実験例2のエピタキシャル基板生産物の表面よりも良好な表面平坦性が得られていた。
この青紫色半導体レーザ構造のp型GaNコンタクト層上に例えばシリコン酸化膜といった絶縁膜を形成した後、エッチングによって幅10μmの窓を開ける。この窓および絶縁膜上に、Ni/Auよりなるp電極を形成した。その後、研削等によりGaN基板の厚みを減らし後に、基板の裏面にn電極を形成した。半導体レーザがアレイ状に配列されたレーザ基板が完成した。
このレーザ基板を長さ800μmのレーザバーにヘキ開し端面ミラーを形成した。こうして作製した青紫色レーザ素子は、例えば図1に示す積層構造を有する。この青紫色レーザ素子に室温でパルス電流印加を行うと、レーザ発振が観測され、スロープ効率は0.8W/A、しきい値電流密度は2.5kA/cmであった。
図5(a)は、図1に示された本発明の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子の別の例(第4の実施の形態)の構造を示す図面である。窒化物半導体発光素子11dは、窒化物半導体発光素子11〜11cにおけるAlGaNクラッド層17に替えて、AlGaNクラッド層41とを備える。AlGaNクラッド層41は、III族窒化物半導体基板13と発光層15との間に設けられている。AlGaNクラッド層41のAl組成が、III族窒化物半導体基板13から発光層15に向く方向に単調に変化している。AlGaNクラッド層41は、第1の面41aと該第1の面41aに対向する第2の面41bとを有する。III族窒化物半導体基板13、第1の面41a、第2の面41bおよび発光層15は、順に配列されている。AlGaNクラッド層41の第1の面41aにおける第1のAl組成N1Alは、AlGaNクラッド層41の第2の面41bにおける第2のAl組成N2Alより小さい。
この窒化物半導体発光素子11dによれば、サファイア基板に比べて高い屈折率を有するIII族窒化物半導体基板13を用いるけれども、AlGaNクラッド層41を設けて、このAlGaNクラッド層41は第1の面41aにおける第1のAl組成N1Alは第2の面41bにおける第2のAl組成N2Alより小さいので、良好な結晶品質の発光層を提供できる。また、III族窒化物半導体基板13上にAl組成の比較的低いAlGaNを設けると共に、その上に比較的Al組成の高いAlGaNを設けることにより、良好な光閉じ込め構造が提供される。これに加えて、単一組成のAlGaNクラッド層に加えて応力を低減できる。さらに、サファイア基板ではなくIII族窒化物半導体基板13を用いるので、この基板13とその上に形成される半導体層15等との格子不整およびこれらの間の熱膨張係数差を小さくでき、これによっても発光特性が向上する。好適な実施例では、AlGaNクラッド層41は基板13の主面13aを覆っている。
AlGaNクラッド層41のAl組成の変化は、例えば図5(b)に示されるように、III族窒化物半導体基板13から発光層15に向く方向に単調に変化することができる。図5(b)を参照すると、例えばAl組成が一方向に連続的に減少している。或いは、AlGaNクラッド層41のAl組成の変化は、例えば図5(c)に示されるように、III族窒化物半導体基板13から発光層15に向く方向に単調に変化することができる。図5(c)を参照すると、例えばAl組成が一方向に段階的に変化している。図5(b)および図5(c)に示されるAl組成の変化は、例示であり、これら特定のAlのプロファイルに本発明は限定されない。
窒化物半導体発光素子11dでは、第1のAl組成N1Alは4%未満であることができる。第1のAl組成N1Alが4%未満であるので、基板13に近いAlGaNの屈折率を小さくでき、またAlGaNクラッド層41にクラックを生じさせる程度の応力が生じにくい。AlGaNクラッド層41のAl組成が、第2のAl組成に向けて単調に変化するので、AlGaNクラッド層41における光閉じ込め性を確保できる。
窒化物半導体発光素子11dでは、第2のAl組成N2Alは4%以上であることができる。第2のAl組成N1Alが4%以上であるので、AlGaNクラッド層41のホール障壁を高くでき、またAlGaNクラッド層41のAl組成が、第1のAl組成N2Alに向けて単調に変化するので、AlGaNクラッド層41にクラックを生じさせる程度の応力が生じにくい。
窒化物半導体発光素子11dでは、AlGaNクラッド層41がIII族窒化物半導体基板13の主面13に接していることができる。窒化ガリウム基板といったIII族窒化物半導体基板13の主面13a上にAlGaN層41をエピタキシャルに成長することによって、III族窒化物半導体基板主面13aの全体にわたってAlGaN結晶が正常に成長し、引き続く窒化ガリウム系半導体の結晶成長のために好適な下地を提供できる。
(実験例4)
MOVPE法により青紫色レーザ素子を作製した。結晶成長のための原料には、トリメチルガリウム、トリメチルアルミニウム、トリメチルインジウム、アンモニア、モノシラン、シクロペンタジエニルマグネシウムを用いた。n型GaN(0001)基板を準備する。このn型GaN基板は、貫通転位密度1×10cm−2未満の低欠陥領域と、欠陥集中領域とを有する。低欠陥領域および欠陥集中領域は、例えばストライプ状を成しており、交互に配列されている。このn型GaN基板をサセプタ上に配置する。結晶成長炉の炉圧力を30kPaにコントロールしながらアンモニアと水素を炉内に供給して、摂氏1050度の基板温度でn型GaN基板に10分間のクリーニングを行った。
その後、結晶成長すること無く基板温度を摂氏1100度に上昇させる。トリメチルガリウム(例えば99μmol/分)、トリメチルアルミニウム(例えば8.2μmol/分)、アンモニア、モノシランを導入してn型AlGaN層の成長を開始した。キャリアガスとして主に水素を用いた。AlGaN層の成長開始時におけるこのn型AlGaN層のAl組成は3%である。成長温度を摂氏1100度に維持しながら、70分間でトリメチルガリウムの供給量を37μmol/分まで下降させると共に、70分間でトリメチルアルミニウムの供給量を3.0μmol/分まで下降させた。この70分間で、0.6μmのAlGaN層が成長された。このAlGaN層成長終了時のAl組成は7%である。
次に、摂氏1100度の成長温度を維持しながら、トリメチルガリウム、アンモニアを導入し、膜厚3nmのノンドープGaN中間層を成長する。キャリアガスとして、主に水素を用いた。次いで、結晶成長を行うことなく(成長を中断して)、基板温度を摂氏800度に低下させる。この温度で、トリメチルガリウム、トリメチルインジウム、アンモニアを成長炉に供給して、厚さ50nmのノンドープInGaN緩衝層(In組成4%)を成長した。キャリアガスとして主に窒素を用いた。
その後、成長を中断して基板温度を摂氏880度に上昇させる。この温度で、トリメチルガリウム、トリメチルインジウム、アンモニアを成長炉に供給して、厚さ15nmのノンドープInGaN障壁層(In組成1%)を成長する。キャリアガスとして主に窒素を供給する。成長を中断して、基板温度を摂氏800度に変更する。トリメチルガリウム、トリメチルインジウム、アンモニアを導入し膜厚3nmのノンドープInGaN井戸層(In組成8%)で成長した。キャリアガスとして主に窒素を用いる。この工程を繰り返すことによって3周期の量子井戸発光層を形成した。
次に再度成長を中断して基板温度を摂氏1050度に変更する。この後、トリメチルガリウム、トリメチルアルミニウム、アンモニア、シクロペンタジエニルマグネシウムを成長炉に提供して、膜厚20nmのp型AlGaN電子ブロック層(Al組成18%)を成長する。キャリアガスとして主に水素を供給した。この後、トリメチルガリウム、アンモニアを成長炉に提供して、膜厚100nmのノンドープGaNガイド層を成長した。キャリアガスとして主に水素を供給した。次いで、トリメチルガリウム、トリメチルアルミニウム、アンモニア、シクロペンタジエニルマグネシウムを成長炉に提供して、膜厚400nmのp型AlGaNクラッド層(Al組成7%)を成長した。キャリアガスとして主に水素を供給した。この後、トリメチルガリウム、アンモニア、シクロペンタジエニルマグネシウムを成長炉に提供して、厚さ50nmのp型GaNコンタクト層を成長した。キャリアガスとして主に水素を用いた。図5に示される窒化ガリウム系半導体積層を含むエピタキシャル基板生産物が完成した。このエピタキシャル基板生産物を炉内から取り出して、光学顕微鏡で表面観察を行ったところ、良好な表面平坦性が得られていた。
この青紫色半導体レーザ構造のp型GaNコンタクト層上に例えばシリコン酸化膜といった絶縁膜を形成した後、エッチングによって幅10μmの窓を開ける。この窓および絶縁膜上に、Ni/Auよりなるp電極を形成した。その後、研削等によりGaN基板の厚みを減らし後に、基板の裏面にn電極を形成した。半導体レーザがアレイ状に配列されたレーザ基板が完成した。
このレーザ基板を長さ800μmのレーザバーにヘキ開し端面ミラーを形成した。こうして作製した青紫色レーザ素子は、例えば図1に示す積層構造を有する。この青紫色レーザ素子に室温でパルス電流印加を行うと、レーザ発振が観測され、スロープ効率は1.0W/A、しきい値電流密度は2.5kA/cmであった。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本実施の形態は、具体的なAlGaNクラッド層のAlプロファイルを説明したけれども、本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。また、本実施の形態では、半導体レーザについて例示的に説明しているけれども、この他の発光素子にも本発明を適用できる。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
図1は、本発明の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子の構造を示す図面である。 図2は、図1に示された本発明の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子の例示構造を示す図面である。 図3は、図1に示された本発明の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子の例示構造を示す図面である。 図4は、図1に示された本発明の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子の例示構造を示す図面である。 図5は、図1に示された本発明の実施の形態に係る窒化物半導体発光素子を説明する図面である。
符号の説明
11、11a、11b、11c、11d…窒化物半導体発光素子、13…III族窒化物半導体基板、15…発光層、15a…井戸層、15b…障壁層、17…AlGaNクラッド層、19…第1のAlX1Ga1−X1N層、21…第2のAlX2Ga1−X2N層、22…中間層、23…電子ブロック層、25…クラッド層、27…ガイド層、29…コンタクト層、37…第3のAlX3Ga1−X3N層、39…AlX4Ga1−X4N層、41…AlGaNクラッド層

Claims (14)

  1. III族窒化物半導体基板と、
    III族元素として少なくともインジウムを含む窒化ガリウム系半導体からなり、前記III族窒化物半導体基板の主面上に設けられた発光層と、
    前記III族窒化物半導体基板と前記発光層との間に設けられたAlGaNクラッド層と
    を含み、
    前記AlGaNクラッド層は、第1のAlX1Ga1−X1N(0<X1<1)層と第2のAlX2Ga1−X2N(X1<X2)層とを含み、
    前記第2のAlX2Ga1−X2N層は、前記III族窒化物半導体基板と前記発光層との間に位置しており、
    前記第1のAlX1Ga1−X1N層は、前記第2のAlX2Ga1−X2N層と前記III族窒化物半導体基板との間に位置する、ことを特徴とする窒化物半導体発光素子。
  2. 前記第1のAlX1Ga1−X1N層のAl組成が4%未満(X1<0.04)であり、
    前記第1のAlX1Ga1−X1N層の膜厚が5μm以下であることを特徴とする請求項1に記載された窒化物半導体発光素子。
  3. 前記第2のAlX2Ga1−X2N層のAl組成が4%以上(0.04≦X2)であり、
    前記第2のAlX2Ga1−X2N層の膜厚が1μm以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された窒化物半導体発光素子。
  4. 前記第1のAlX1Ga1−X1N層が前記III族窒化物半導体基板の主面を覆うようにエピタキシャル成長されている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載された窒化物半導体発光素子。
  5. 前記III族窒化物半導体基板と前記第1のAlX1Ga1−X1N層との間に設けられた第3のAlX3Ga1−X3N層(X1<X3≦1)を更に備え、
    前記第3のAlX3Ga1−X3N層は前記III族窒化物半導体基板の主面上にエピタキシャル成長されている、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載された窒化物半導体発光素子。
  6. 前記第1のAlX1Ga1−X1N層の膜厚は、前記第2のAlX2Ga1−X2Nの膜厚より厚い、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載された窒化物半導体発光素子。
  7. III族窒化物半導体基板と、
    III族元素として少なくともインジウムを含むIII族窒化物からなり、前記III族窒化物半導体基板上に設けられた発光層と、
    前記III族窒化物半導体基板と前記発光層との間に設けられたAlGaNクラッド層と
    を含み、
    前記AlGaNクラッド層のAl組成が、前記III族窒化物半導体基板から前記発光層に向く方向に単調に変化しており、
    前記AlGaNクラッド層は、第1の面と該第1の面に対向する第2の面とを有しており、
    前記III族窒化物半導体基板、前記第1の面、前記第2の面および前記発光層は、順に配列されており、
    前記AlGaNクラッド層の前記第1の面における第1のAl組成は、前記AlGaNクラッド層の前記第2の面における第2のAl組成より小さい、ことを特徴とする窒化物半導体発光素子。
  8. 前記第1のAl組成は4%未満である、ことを特徴とする請求項7に記載された窒化物半導体発光素子。
  9. 前記第2のAl組成は4%以上である、ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載された窒化物半導体発光素子。
  10. 前記AlGaNクラッド層が前記III族窒化物半導体基板の主面に接している、ことを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項に記載された窒化物半導体発光素子。
  11. 前記AlGaNクラッド層と前記発光層との間に設けられたInX4Ga1−X4N層(0≦X4<1)を更に備える、ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載された窒化物半導体発光素子。
  12. 前記III族窒化物半導体基板がAlGa1−YN(0≦Y≦1)からなることを特徴とする請求項1または7に記載された窒化物半導体発光素子。
  13. 前記III族窒化物半導体基板が、第1の欠陥密度より大きい欠陥密度を有する複数の第1の領域と、前記第1の欠陥密度より小さい欠陥密度を有する第2の領域とを含み、
    前記主面は、前記第1および第2の領域がそれぞれ現れた第1および第2のエリアを有し、
    前記第1の領域の間には前記第2の領域が設けられている、ことを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載された窒化物半導体発光素子。
  14. 前記第2の領域の転位密度は1×10cm−2以下である、ことを特徴とする請求項13に記載された窒化物半導体発光素子。
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