JP3770205B2 - 端子金具 - Google Patents

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  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端子金具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
前端部の角筒部内に弾性接触片を設け、角筒部内に差し込まれた雄タブを、弾性接触片と角筒部を構成する板部との間で弾性的に挟圧するようにした端子金具として、従来、特開2002−15803公報に開示されているものがある。この端子金具は、底板の前端から山形の弾性接触片を後方へ折り返すように延出させたものであり、角筒部に差し込まれた雄タブは、弾性接触片の山頂部と天井板との間で弾性的に挟まれるようになっている。この端子金具では、弾性接触片と雄タブとの接触圧を確保するために、弾性接触片の延出端(後端)を底板に当接させ、撓み接触片をその前後2点において底板で支持する構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の端子金具では、弾性接触片を構成する前後2つの板バネ部が山形をなすように連なっているので、撓み接触片自身の前後長が長く、そのため、角筒部の前後長も長くなり、その結果、端子金具全体が大型となっている。
端子金具の前後長を短くする手段としては、弾性接触片を略U字形に折り返した形状にして2つの板バネ部を上下に配する構造も考えられる。しかし、このようにすると、略U字形の折り返し部によって2つの板バネ部の間に高低差が生じ、その分、弾性接触片が上下方向に大きくなり、ひいては、角筒部及び端子金具全体としても嵩高になるという問題が生じる。
【0004】
本願発明は上記事情に鑑みて創案され、弾性接触片が角筒部内で2点支持されているものにおいて、小型化を図ることことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、全体として前後方向に延びた形態の弾性接触片を角筒部で包囲し、前方から前記角筒部に差し込まれた雄タブを前記角筒部の天井板と前記弾性接触片との間で弾性的に挟むようにした端子金具において、前記弾性接触片が、基端部を前記角筒部の底板に支承され、斜め上前方に向かって延出する形態とされ、その延出端部が前記雄タブとの接触部とされた第1板バネ部と、この第1板バネ部の延出端において前記底板側へ折り返すように形成され、前記第1板バネ部の延出端から斜め下前方に向かって延出する形態であって、上面が雄タブの差込み方向に対して斜め方向のガイド斜面とされた密着折り返し部と、この密着折り返し部から前記第1板バネ部の基端側へ向かって延出され、その延出端が前記雄タブとの弾性接触時には前記底板に当接した状態とされる第2板バネ部とを備えて構成されている。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記第1板バネ部の基端部は、前記底板とは非連続な側板から略直角に延出されているとともに、この第1板バネ部の基端部の側縁部には係止縁部が形成されており、前記底板の側縁には、その側縁から略直角曲げされて立ち上がると共に前記側板と略平行に対応する形態の係止板が連なり、この係止板には、前記係止縁部を係止させることで前記第1板バネ部の基端部の浮き上がりを規制する係止孔が形成され、前記底板には、その一部を底上げした形態であって、前記第1板バネ部の基端部の下面を当接させる底上げ部が形成されている構成とした。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記底板には、ハウジングに挿入されたときにそのハウジング内の樹脂ランスに対して抜止め状態となるように係止されるランス孔が形成されており、前記弾性接触片が前記雄タブに対して弾性接触する状態では、前記第2バネの延出端が前記樹脂ランスに対して係止可能とされている構成とした。
【0008】
【発明の作用及び効果】
[請求項1の発明]
撓み接触片を構成する第1板バネ部と第2板バネ部は折り返し形状をなしているので、2つの板バネ部を山形に連ねた形態の弾性接触片に比べると、本発明の弾性接触片の前後長は短くなっている。また、第2板バネ部は第1板バネ部と底板との間に位置するのであるが、この第1板バネ部の延出端と第2板バネ部の基端とは密着折り返し部を介して連なっているので、両板バネ部が略U字形に折り返した部分を介して連なる形態のものに比べると、第1板バネ部の延出端と第2板バネ部の基端との高低差が小さく、その分、弾性接触片の高さを低くすることができる。このように本発明の端子金具によれば、前後方向と高さ方向の両方向において小型化を図ることができる。
【0009】
また、弾性接触片における雄タブとの接触位置が前端近くになるので、その分、雄タブの長さを短くすることができる。
また、密着折り返し部は雄タブの差込み方向に対して斜めを向いているので、雄タブが差し込まれる際には、その雄タブの先端が密着折り返し部の傾斜により正規の接触位置へ案内される。
請求項2の発明]
第1板バネ部の基端部は、底板の底上げ部に当接されるとともに係止縁部を係止孔に係止させることで、上下方向へのガタ付きが防止されている。
【0010】
また、第1板バネ部の基端部は、底板に形成した底上げ部に当接されているので、係止縁部の高さ、即ちこの係止縁部が係止される係止孔の上縁の高さは、底板よりも高い位置となる。したがって、係止縁部と係止孔との係止位置を、底板と係止板との境界における四半円弧部よりも上方の位置、即ち係止板における平板状の部分に設定することができる。これにより、係止縁部と係止孔との係止代として係止板の板厚分の寸法を設定した場合でも、係止縁部が係止板の外面側へ突出することがなくなる。
【0011】
請求項3の発明]
本発明の端子金具をハウジングに挿入すると共に弾性接触片が雄タブと弾性接触した状態では、樹脂ランスに対し、ランス孔の孔縁部と第2板バネ部の延出端との双方が当接する。したがって、ランス孔のみに係止する場合に比べると、本発明では、樹脂ランスにおける端子金具との係止面積が広くなっており、端子金具に抜き方向の外力が付与された際に、樹脂ランスへの押圧力が分散される。
【0012】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図9を参照して説明する。
尚、以下の説明において、前後方向については、図1における左側を前側ということにする。
本実施形態の端子金具Fは、いわゆる雌端子金具と称される形態のものであって、全体として前後方向に細長い形態をなしている。端子金具Fの前端部(略前半部分)は前後方向に貫通する角筒部10となっており、この角筒部10には、この端子金具Fが挿入される雌側ハウジング40(本発明の構成要件であるハウジング)との嵌合相手である雄側ハウジング50の雄タブTが差し込まれるようになっている。端子金具Fの後端部(略後半部分)は、オープンバレル状の電線圧着部11となっており、この電線圧着部11には電線(図示せず)の端末部が圧着により導通可能に接続されるようになっている。
【0013】
角筒部10は、前後方向に細長い一定幅の天井板12と、この天井板12の右側縁から下方へ(天井板12に対して直角に)延出されるとともに一定高さで前後方向に細長い形態の係止板13と、この係止板13の下端縁から直角方向左側へ張り出すとともに一定幅で前後方向に細長い形態とされた底板14と、この底板14の左側縁のうち後端部を除いた領域から上方へ僅かに立ち上がるとともに前後方向に細長い形態とされた下部板15と、天井板12の左側縁から下方へ(天井板12に対して直角に)延出された側板16とから構成されている。この側板16の下端縁は、下部板15の上端縁及び底板14の後端部左側縁との間に僅かな隙間を空けるように段差状をなしている。上記各板同士が連なる直角曲げ加工部分は、四半円弧状に屈曲した状態となっている。また、天井板12の後端は電線圧着部11に連なっている。さらに、係止板13の前端部には過度撓み規制孔17が形成されているとともに、側板16と下部板15との隙間の前端部には、過度撓み規制孔17と対応する過度撓み規制空間18が形成されている。
【0014】
係止板13の後端部には、その下端部分(底板14に連なる部分)を方形に切欠した形態の係止孔19が形成されており、この係止孔19の上縁には、後述する第1板バネ部24の係止縁部24Bが下から係止されるようになっている。この係止孔19における上部領域(係止縁部24Bとほぼ同じ高さの領域)は、係止板13のうちの平板状部分(底板14から遠い部分であって、係止板13と底板14との境界である四半円弧部20よりも上方の部分)に配され、一方、係止孔19における下部領域は、係止板13と底板14との境界である四半円弧部20に配されている。
【0015】
底板14における係止孔19に隣接する領域には、その底板14の一部を叩き出し加工などによって上方へ打ち出すことにより、台座状の底上げ部21が形成されている。底上げ部21の上面と底板14の上面との高低差は、底板14の板厚とほぼ同じ寸法となっている。この底上げ部21の上面には、第1板バネ部24の基端部24Aが上から当接されている。また、底板14の前端縁からは、保護板22がほぼ直角に立ち上げられている。
【0016】
角筒部10内には、後端を角筒部10に支持された前後方向に細長い形態の弾性接触片23が収容されている。換言すると、弾性接触片23は角筒部10によって包囲されている。雄タブTが前方から角筒部10に挿入されると、その雄タブTは天井板12の下面と弾性接触片23の接触部27との間で弾性接触片23の弾力により挟圧され、もって、雄端子金具Fと雄タブTとが所定の接触圧をもって導通可能に接続されるようになっている。かかる弾性接触片23は、第1板バネ部24と、密着折り返し部26と、第2板バネ部29とから構成されている。
【0017】
第1板バネ部24の基端部24A(後端部)は、側板16の後端部における下端縁から直角右方向に延出されていて、底板14と平行な方形平板状をなしている。この基端部24Aにおける側板16からの延出端縁(右端縁)は、係止縁部24Bとなっている。第1板バネ部24の基端部24Aは上記底板14の底上げ部21に上から当接されているとともに、係止縁部24Bが上記係止孔19の上縁に対して下から係止されており、これにより、第1板バネ部24の基端部24Aの上下方向へのガタ付きが規制されている。また、係止縁部24Bの右端面(延出端面)は、係止板13の外面とほぼ面一か、その外面よりも僅かに内側に奥まった位置にある。したがって、係止縁部24Bと係止孔19との左右方向の係止代としては、係止板13の板厚とほぼ同一の寸法分が確保されている。
【0018】
この側板16に連なる第1板バネ部24は、斜め上前方に向かってほぼ直線状に延出され、その延出端部(前端部)が角筒部10の前端に位置している。また、第1板バネ部24の延出端部には、その左右両側縁から外側へ突出する一対の過度撓み規制片25が形成されており、この両過度撓み規制片25は、過度撓み規制孔17及び過度撓み規制空間18の中に入り込んでおり、第1板バネ部24が上下方向へ過度に変位したときには、過度撓み規制片25が過度撓み規制孔17の孔縁及び側板16の下縁又は下部板15の上縁に当接することでそれ以上の第1板バネ部24の変位が規制され、ひいては、弾性接触片23の弾性限度を越えた過度の撓みが規制されるようになっている。
【0019】
第1板バネ部24の延出端には密着折り返し部26が連なっている。密着折り返し部26は、第1板バネ部24の延出端から斜め下前方に向かって延出するとともに、その延出端(前端)において下面側(底板14側)へ密着折り返し状に曲げ加工されて斜め上後方へ短く延出された形態となっている。
この密着折り返し部26の基端と第1板バネ部24の延出端とは、側方から見て山形に連なっており、この山形の連なり部分(弾性接触片23において最も高い部分)が、雄タブTとの接触部27となっている。雄タブTと弾性接触片23とが接触しない自由状態(ハウジング40,50同士が未嵌合の状態)では、この接触部27と天井板12との間に雄タブTの板厚よりも小さい寸法の隙間が空けられている。また、密着折り返し部26の上面(接触部27に連なる面)は、角筒部10に対する雄タブTの進入方向(天井板12と平行な方向)に対して斜め方向をなすガイド斜面28となっている。尚、上記した底板14の保護板22は、ガイド斜面28よりも下方の領域、即ち第2板バネ部29が隠れる高さとされている。
【0020】
密着折り返し部26の延出端には第2板バネ部29が連なっている。第2板バネ部29は、平板状をなし、密着折り返し部26の延出端から斜め下後方へほぼ直線状に延出されている。したがって、密着折り返し部26の延出端と第2板バネ部29の基端(前端)とは屈曲した形態で連なっている。この第2板バネ部29の延出端部は、底板14と略並行をなすように僅かに曲げられた抜止部30となっており、弾性接触片23が雄タブTと接触しない自由状態では、抜止部30が底板14の上面に当接されている。
【0021】
このように弾性接触片23は、第1板バネ部24の基端部24Aと第2板バネ部29の延出端(抜止部30)との2点において底板14で下から支承されている。この2点支持形態により、雄タブTとの接触時には、弾性接触片23の弾性復元力に起因する高い接触圧が確保されるようになっている。
また、第2板バネ部29の長さは第1板バネ部24の長さよりも短く、しかも、底板14に対する第1板バネ部24の傾斜角度に比べて第2板バネ部29の傾斜角度は大きい角度となっている。したがって、第2板バネ部29の抜止部30は第1板バネ部24の基端部24Aよりも前方に位置している。そして、底板14には、第2板バネ部29の抜止部30と第1板バネ部24の基端部24Aとの間に開口するランス孔31が形成されている。弾性接触片23が自由状態のとき、第2板バネ部29の抜止部30はランス孔31の前縁よりも少し前方に位置するが、雄タブTとの接触により弾性接触片23が弾性撓みした状態では、抜止部30は、底板14上を後方へ摺動してランス孔31の前縁とほぼ同じ位置まで移動するようになっている。
【0022】
上記端子金具Fは、雌側ハウジング40のキャビティ41に後方から挿入される。キャビティ41内には前方へ片持ち状に延出する形態の樹脂ランス42が形成されており、端子金具Fの挿入過程では、樹脂ランス42が角筒部10の底板14に押されて下方へ弾性撓みし、端子金具Fが正規挿入位置に達すると、樹脂ランス42が弾性復帰してランス孔31内に嵌合され、そのランス孔31の前縁が樹脂ランス42に対して前から係止されることで、端子金具Fが抜止状態に保持される。
【0023】
この状態から雄側ハウジング50を雌側ハウジング40に嵌合させると、雄タブTが角筒部10内に進入して弾性接触片23と天井板12との間で弾性的に挟圧された状態で接続される。弾性接触片23の弾性撓みに際しては、第1板バネ部24がその基端部24Aに対して下方(底板14との傾斜角度を小さくする方向)へ傾動するように変位し、この第1板バネ部24の変位に伴なって密着折り返し部26が下方へ変位し、その密着折り返し部26の延出端に対して第2板バネ部29が相対的に上方へ変位する。このとき第2板バネ部29の延出端(抜止部30)は底板14上を滑るだけなので高さは変動しないが、第2板バネ部29の基端は、密着折り返し部26とほぼ一体となって下方(底板14に接近する方向)へ変位する。したがって、第2板バネ部29の底板14に対する傾斜角度は、小さくなる。このように、弾性接触片23は、第1板バネ部24の基端部24Aと、第2板バネ部29の基端(密着折り返し部26の延出端)との2箇所において弾性撓みを生じ、この2箇所の弾性撓みによって弾性接触片23と雄タブTとの間で接触圧が確保される。また、雄タブTとの接触状態では、抜止部30が樹脂ランス42に係止するようになる。
【0024】
上述のように本実施形態においては、弾性接触片23を構成する第1板バネ部24と第2板バネ部29は折り返し形状(概ね、V字形)をなしているので、2つの板バネ部を山形に連ねた形態の弾性接触片に比べると、本実施形態の弾性接触片23の前後長は短くなっている。しかも、第2板バネ部29は第1板バネ部24と底板14との間に位置するのであるが、この第1板バネ部24の延出端と第2板バネ部29の基端とは密着折り返し部26を介して連なっているので、2つの板バネ部が略U字形に折り返した部分を介して連なる形態のものに比べると、第1板バネ部24の延出端と第2板バネ部29の基端との高低差が小さく、その分、弾性接触片23の高さを低くすることができ、ひいては、角筒部10及び端子金具F全体としての低背化が実現されている。このように本実施形態では、前後方向と高さ方向の両方向において端子金具Fの小型化が実現されている。
【0025】
また、第1板バネ部24が前方に向かって延出する形態とされ、その第1板バネ部24の延出端部の接触部27(即ち、弾性接触片23の前端部)に雄タブTが接触されるようになっているので、雄タブTの長さを短くすることが可能となっている。
また、密着折り返し部26は雄タブTの差込み方向に対して斜めを向いていてその上面がガイド斜面28となっているので、雄タブTが差し込まれる際には、その雄タブTの先端がガイド斜面28の傾斜により正規の接触位置へ案内されるようになっている。しかも、ガイド斜面28は密着折り返し部26、即ち2枚重ねであって剛性の高い部分に形成されているので、雄タブTが強く当たっても、密着折り返し部26が変形することはない。
【0026】
また、第1板バネ部24の基端部24Aは、底板14の底上げ部21に当接されるとともに係止縁部24Bを係止孔19に係止させることで、上下方向へのガタ付きが防止されているのであるが、第1板バネ部24の基端部24Aが当接している底上げ部21は、底板14の上面よりも高い位置にあり、また、基端部24Aと同じ高さの係止縁部24Bの高さ、及びこの係止縁部24Bが係止される係止孔19の上縁の高さは、底板14よりも高い位置に設定されている。つまり、係止縁部24Bと係止孔19との係止位置が、底板14と係止板13との境界における四半円弧部20よりも上方の位置、即ち係止板13における平板状の部分に設定されている。もし、図6(b)に示すように、基端部24aが底板14の上面に当接するとともに係止縁部24bが四半円弧部20と同じ高さで係止孔19に係止される構造のものでは、係止縁部24bと係止孔19との係止代を係止板13の板厚分だけ最大限に確保すると、係止縁部24bの下縁が四半円弧部20(角筒部10)の外面から突出することになる。これに対し本実施形態では、図6(a)に示すように、底板14に底上げ部21を形成することで係止縁部24Bを四半円弧部20よりも上方の高さとなるように設定しているので、係止縁部24Bと係止孔19との係止代として係止板13の板厚分の寸法(最大限の寸法)を設定した場合でも、係止縁部24Bが係止板13(角筒部10)の外面側へ突出することはない。しかも、本実施形態では、係止縁部24Bの下縁(四半円弧部20に近い縁部であって、図6(a)における右下の縁部)をテーパ状に切欠しているので、角筒部10からの突出防止が確実となっている。
【0027】
また、本実施形態の端子金具Fを雌側ハウジング40に挿入すると共に弾性接触片23が雄タブTと弾性接触した状態では、樹脂ランス42に対し、ランス孔31の前縁(孔縁部)と第2板バネ部29の延出端の抜止部30との双方が当接し、しかも、抜止部30とランス孔31の前縁(内周面)とが上下に並び且つほぼ面一状に連続している(図9を参照)。したがって、樹脂ランスがランス孔のみに係止する構造のものに比べると、本実施形態では、樹脂ランス42における端子金具Fとの係止面積が広く(上下に大きく)なっている。したがって、端子金具Fに抜き方向の外力が付与された際に、樹脂ランス42への押圧力が分散され、樹脂ランス42の破損を防止することができる。
【0028】
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では雄タブが非接触のときにも第2板バネ部の延出端が底板に当接するようにしたが、本発明によれば、雄タブが非接触のときには第2板バネ部の延出端が底板と非接触であり、雄タブが挿入されて弾性接触片が弾性撓みしたときに第2板バネ部の延出端が底板に当接するようにしてもよい。
【0029】
(2)上記実施形態では第2板バネ部の延出端が樹脂ランスとの係止部を兼ねるようにしたが、本発明によれば、第2板バネ部の延出端が樹脂ランスに係止しない構成としてもよい。
(3)上記実施形態では第2板バネ部の延出端が弾性接触片の弾性撓みに伴って底板上で摺接するようにしたが、本発明によれば、第2板バネ部の延出端を底板に対して前後方向に遊動しないように固定してもよい。
【0030】
(4)上記実施形態では第1板バネ部を側板から延出させるとともに雄タブとの接圧を底板で受けるようにしたが、本発明によれば、第1板バネ部を底板から延出させるとともに雄タブとの接圧を同じく底板で受けるようにしてもよい。
【0031】
(5)上記実施形態では底板の一部を底上げしてその底上げ部に第1板バネ部の基端部を支承させるようにしたが、本発明によれば、底上げ部を形成しない構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の端子金具の縦断面図
【図2】端子金具の左側面図
【図3】他の右側面図
【図4】図1の部分拡大図
【図5】端子金具の正面図
【図6】(a)図2のY−Y線横断面図(b)変形例の部分横断面図
【図7】図1のX−X線断面図
【図8】連鎖端子状態の端子金具の平面図及び端子金具の曲げ加工前の展開図
【図9】端子金具をハウジングに挿入するとともに、雄タブと接続された状態をあらわす縦断面図
【符号の説明】
F…端子金具
T…雄タブ
10…角筒部
12…天井板
13…係止板
14…底板
16…側板
19…係止孔
21…底上げ部
23…弾性接触片
24…第1板バネ部
24A…第1板バネ部の基端部
24B…係止縁部
26…密着折り返し部
29…第2板バネ部
30…抜止部(第2板バネ部の延出端)
31…ランス孔
40…雌側ハウジング(ハウジング)
42…樹脂ランス

Claims (3)

  1. 全体として前後方向に延びた形態の弾性接触片を角筒部で包囲し、前方から前記角筒部に差し込まれた雄タブを前記角筒部の天井板と前記弾性接触片との間で弾性的に挟むようにした端子金具において、
    前記弾性接触片が、
    基端部を前記角筒部の底板に支承され、斜め上前方に向かって延出する形態であって、その延出端部が前記雄タブとの接触部とされた第1板バネ部と、
    この第1板バネ部の延出端において前記底板側へ折り返すように形成され、前記第1板バネ部の延出端から斜め下前方に向かって延出する形態であって、上面が雄タブの差込み方向に対して斜め方向のガイド斜面とされた密着折り返し部と、
    この密着折り返し部から前記第1板バネ部の基端側へ向かって延出され、その延出端が前記雄タブとの弾性接触時には前記底板に当接した状態とされる第2板バネ部とを備えて構成されていることを特徴とする端子金具。
  2. 前記第1板バネ部の基端部は、前記底板とは非連続な側板から略直角に延出されているとともに、この第1板バネ部の基端部の側縁部には係止縁部が形成されており、
    前記底板の側縁には、その側縁から略直角曲げされて立ち上がると共に前記側板と略平行に対応する形態の係止板が連なり、
    この係止板には、前記係止縁部を係止させることで前記第1板バネ部の基端部の浮き上がりを規制する係止孔が形成され、
    前記底板には、その一部を底上げした形態であって、前記第1板バネ部の基端部の下面を当接させる底上げ部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の端子金具。
  3. 前記底板には、ハウジングに挿入されたときにそのハウジング内の樹脂ランスに対して抜止め状態となるように係止されるランス孔が形成されており、
    前記弾性接触片が前記雄タブに対して弾性接触する状態では、前記第2バネの延出端が前記樹脂ランスに対して係止可能とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の端子金具。
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