JP2007280729A - 雌端子金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】タブの挿入開始時における挿入抵抗を低下させる。
【解決手段】雌端子金具10の本体部12には弾性接触片18を撓み変形させる方向へ強制的に押さえ付ける押さえ部材30がタブ61の進入経路を横切って組み付けられる。タブ61の先端が弾性接触片18の接点部19と対応する位置まで進入したとき、弾性接触片18は押さえ部材30によって撓み変形させられていて、タブ61と弾性接触片18とは非接触とされる。タブ61の先端が接点部19を通過して同タブ61が正規の接続位置へと至る間に、押さえ部材30はタブ61の先端により押されて後退して弾性接触片18から離間し、それに伴って弾性接触片18が弾性復元してタブ61と弾性接触片18とが弾接状態になる。
【選択図】図4

Description

本発明は、雌端子金具に関する。
雌端子金具として、相手の雄端子金具のタブが挿入される挿入口を有して筒状をなす本体部を備え、本体部内に接点部を有する弾性接触片が撓み変形可能に設けられたものは周知である(例えば、特許文献1〜4を参照)。
特許文献1において例示されるものでは、図8に示すように、挿入口2を通して本体部3内に相手のタブ4が挿入されると、その挿入開始時に、タブ4の先端は弾性接触片5の接点部6と当接することになる。その後、タブ4の挿入深さが増すにしたがって弾性接触片5がその回曲部7を支点として徐々に傾倒する方向に撓み変形させられ、タブ4が正規の接続位置に至ると、弾性接触片5は最も撓み変形させられた状態となる。
しかし、上記の場合、接点部6に対するタブ4の当たり始めで弾性接触片5を傾倒させるのに過大な挿入力が必要とされ、挿入抵抗が一気に上昇するという事情がある(図7における一点鎖線の曲線を参照)。そのため、作業負担が大きいという問題がある。
この問題に対応して、特許文献2に記載のものでは、タブの挿入途上で弾性接触片を予め撓ませておくシャッタ部材がタブと弾性接触片との間に介設されており、タブが正規の接続位置に至ったときにシャッタ部材を退避させ、それに伴って弾性復帰する弾性接触片とタブとを弾接させる構成としてある。また、特許文献3に記載のものでは、タブの挿入途上で弾性接触片を係止爪と係止孔との係止作用により予め撓ませておき、タブが正規の接続位置に至ったあとその係止作用を係止解除手段により解除させ、それに伴って弾性復帰する弾性接触片とタブとを弾接させる構成としてある。これらによれば、タブの挿入開始時に、弾性接触片とタブとを非接触状態に保つことが可能となるため、挿入抵抗を顕著に低下させることが可能となる。
しかし、これらはいずれも、コネクタハウジング内にシャッタ部材や係止解除手段を組み付けるための構造部位を別途設ける必要があり、スペース上の制約によってこうした部位を確保し得ないコネクタハウジングの場合には採用し難いという事情がある。また、特許文献3においては、タブの挿入操作に加えて、係止解除手段による解除操作が必要とされ、つまりツーアクション必要とされるため、必ずしも作業性は良くないという事情がある。
さらに、特許文献4に記載のものでは、本体部の天板から屈曲された突起部によって弾性接触片を予め所定量撓ませた状態としておく構成であるが、これによれば、未使用時(雄端子金具との未接続時)にも弾性接触片が恒常的に撓み変形させられた状態にあるため、弾性接触片がへたってしまうことが懸念される。
特開2006−24434公報 特開平9−270278号公報 特開2002−151220公報 特開2005−166594公報
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、タブの挿入開始時における挿入抵抗を低下させることを主たる目的とし、さらにこの挿入抵抗を低下させるに際して、コネクタハウジング側に格別構造変形を伴わせることなく、しかも弾性接触片のへたりを回避しつつワンアクションで簡単に行えるようにすることを従たる目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、相手の雄端子金具のタブが挿入される挿入口を有して筒状をなす本体部を備え、この本体部内に接点部を有する弾性接触片が設けられ、この弾性接触片が撓み変形しつつ前記接点部と前記挿入口から前記本体部内に挿入された前記タブとが接触し合うことで、前記雄端子金具との電気的接続を得る雌端子金具であって、前記本体部には、前記弾性接触片を撓み変形させる方向へ強制的に押さえ付ける押さえ部材が、前記タブの進入経路を横切って組み付けられ、前記タブの先端が前記接点部と対応する位置まで進入したとき、前記弾性接触片は前記押さえ部材によって撓み変形させられていて、前記タブと前記弾性接触片とは非接触または概ね非接触とされ、前記タブの先端が前記接点部を通過して同タブが正規の接続位置へと至る間に、前記押さえ部材は前記タブの先端により押されて後退して前記弾性接触片から離間し、それに伴って前記弾性接触片が弾性復元して前記タブと前記弾性接触片とが弾接状態になる構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記本体部の両側壁には、前記押さえ部材の両端部が貫通して係合する係合孔が形成されており、この係合孔は、前記押さえ部材が前記タブにより押されて後退する際に通る第1ガイド孔と、この第1ガイド孔に連なって前記押さえ部材が前記弾性接触片から離間したあと通る第2ガイド孔とからなるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記押さえ部材は前記弾性接触片から離間したあと自重により落下するところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
タブの先端が弾性接触片の接点部と対応する位置まで進入したとき、弾性接触片は押さえ部材によって撓み変形させられていて、タブと弾性接触片とは非接触または概ね非接触とされるから、タブの挿入開始時における挿入抵抗が減ぜられる。そして、タブの先端が接点部を通過してタブが正規の接続位置へと至る間に、押さえ部材はタブの先端により押されて後退して弾性接触片から離間し、それに伴って弾性接触片が弾性復元してタブと弾性接触片とが弾接状態になるから、タブの挿入動作に連動させて押さえ部材による押さえ状態の解除操作をワンアクションで簡単に行える。また、未使用時(タブとの未接続時)には、押さえ部材は弾性接触片から離間した位置にあるから、弾性接触片が常には自然状態に保たれ、弾性接触片のへたりを回避可能となる。さらに、本体部に押さえ部材を組み付けるものであって、雌端子金具が収容されるコネクタハウジング側に押さえ部材を組み付けるわけではないから、コネクタハウジング側の構造を簡素化できるとともに、コネクタハウジングの小型化を図れる。
<請求項2の発明>
本体部の両側壁に押さえ部材の両端部が貫通係合する係合孔が形成されており、この係合孔は押さえ部材がタブにより押されて後退する場合に通る第1ガイド孔とこの第1ガイド孔に連なって押さえ部材が弾性接触片から離間したあと通る第2ガイド孔とからなるため、これら第2ガイド孔及び第1ガイド孔に沿って押さえ部材の変位動作がスムーズになされる。
<請求項3の発明>
押さえ部材が弾性接触片から離間したあと自重により落下するから、押さえ部材を退避位置へと押し込むための操作力が別途必要とされず、挿入抵抗のさらなる低減化を図れる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。本実施形態は、雌雄の両コネクタF,Mの嵌合動作により相手の雄端子金具60と電気的に接続される雌端子金具10を例示するものである。なお、以下の説明において前後方向については両コネクタF,Mの嵌合面側を前方とする。
相手の雄端子金具60は、導電性に富む金属板をプレス加工することによって形成され、前方に、接続部となる一定長さのタブ61が形成されている。詳しくは図示しないが、タブ61は、基板の左右両側縁が上面側に半幅ずつ折り重ねられた二重板構造をなしており、長さ方向に一定幅をもって形成される。タブ61の先端はガイド用に先細りとされている。かかる雄端子金具60は雄コネクタMにおける合成樹脂製の雄ハウジング50に装着される。雄ハウジング50は前方に開口するフード部51を有し、このフード部51内にタブ61を突出させている。
雌端子金具10は、同じく導電性に富む金属板をプレス加工することによって形成され、図1に示すように、電線90の端末に圧着により接続される。雌端子金具10は雌コネクタFにおける合成樹脂製の雌ハウジング70のキャビティ71内に電線90に嵌着されたゴム栓80とともに収容される。
ここで、雌ハウジング70はキャビティ71を有する端子収容部72とその周囲を覆う嵌合筒部73とからなり、端子収容部72の外周面の奥端にはシール部材85が嵌着されている。両コネクタF,Mの嵌合時に端子収容部72と嵌合筒部73との間に相手のフード部51が嵌入することにより、フード部51の内周面と端子収容部72の外周面とにシール部材85が密着されてこの間のシールがとられるようになっている。なお、雌ハウジング70は、雌端子金具10に備わる押さえ部材30(後述する)と特に干渉することはなく、押さえ部材30を組み付けるための専用構造は設けられていない。
雌端子金具10について詳述すると、この雌端子金具10は、電線90の端末に圧着されるバレル部11と、このバレル部11の前方にあって相手の雄端子金具60のタブ61が前方から挿入される本体部12と、この本体部12に組み付けられる押さえ部材30とを備えて構成される。
本体部12は、図6に示すように、底板13の左右両側縁から一対の側板14を立ち上げたあとこの両側板14を内向きに直角曲げすることで相互に重なり合う部分を含む天板15を形成してなり、前後両面が開口されて前後方向に長い角筒状(箱形状)をなしている。本体部12の前面開口はここを通してタブ61の挿抜動作が行われる挿入口12Aとされている。
底板13には、図2に示すように、ランス孔16が開設されており、このランス孔16の左右両側縁には挿入姿勢をガイドするスタビライザ17が切り起こされている。雌ハウジング70のキャビティ71の内壁には撓み変形可能なランス77が形成されており、このランス77の先端部に設けられた係止突起78がランス孔16に弾性的に係入することで雌端子金具10の抜け止めがなされる。
底板13の前端からは延出片が延出されており、この延出片を後方へ向けて折り返すことで、弾性接触片18が形成される。弾性接触片18は、自然状態では斜め後方に略真直ぐ延びる片持ち状をなし、折り返しによる回曲部18Aを支点として傾倒可能かつ撓み変形可能とされている。弾性接触片18の上面には、下方からの叩き出しにより接点部19が形成されている。一方、天板15には、弾性接触片18と対向する位置に、幅方向に間隔をあけて2条の受け部21が内側へ叩き出して形成されている。雄端子金具60のタブ61が挿入口12Aから本体部12内に正規深さで挿入されると、弾性接触片18が撓み変形しつつ接点部19と受け部21との間にタブ61が弾性的に挟持されるようになっている。
さて、本体部12の両側壁には、押さえ部材30と係合可能な左右一対の係合孔22が開口して形成されている。この係合孔22は、前後方向に延びる第1ガイド孔23と、この第1ガイド孔23の後端から下方へと上下方向に延びる第2ガイド孔24とからなり、全体として略Lの字形をなしている。これら第1ガイド孔23及び第2ガイド孔24に沿って押さえ部材30が変位案内されるようになっている。第1ガイド孔23の形成位置は自然状態にある弾性接触片18の両側外方に設定され、かつ、第2ガイド孔24の形成位置は弾性接触片18の自由端より後方位置に設定される。
押さえ部材30は、本体部12及びバレル部11とは別体として形成され、図6に示すように、本体部12内を幅方向に貫通する細長い略角棒状をなしている。詳しくは押さえ部材30は、本体部12の幅寸法を少し超える程度の長さ寸法を有して本体部12内に横架されて長さ方向の両端部を係合孔22に貫通させる押さえ本体31と、本体部12の両側外方に露出状態で配されて押さえ本体31の両端から下方へ屈曲されて延びるアーム部32とからなる。そして、押さえ本体31の両端部は、第1ガイド孔23の上下両端縁と摺接可能とされるとともに、第2ガイド孔24の左右両側縁と摺接可能とされる。これにより、係合孔22内における押さえ本体31の軸周りの回転が規制されるようになっている。また、アーム部32は第2ガイド孔24を通過可能な長さ寸法及び幅寸法を有し、したがって、押さえ部材30は本体部12の一側方から第2ガイド孔24に差し入れられて本体部12に組み付け可能とされている。さらに、押さえ部材30は、本体部12の両側外方にアーム部32を位置させることで、幅方向に抜け止め可能とされる。
ここで、押さえ本体31(押さえ部材30)は、第1ガイド孔23に沿って前方へ移動することにより、弾性接触片18の上面を摺動してこの弾性接触片18を徐々に傾倒させる。そして、押さえ本体31(押さえ部材30)は、第1ガイド孔23の前端縁に当接する位置に至ることにより、接点部19の直後方に位置して弾性接触片18の自由端部を押さえ付ける。また、押さえ本体31(押さえ部材30)は、第2ガイド孔24へ移行することにより、弾性接触片18から離間してこの弾性接触片18との当接状態を解除し、弾性接触片18を元の自然状態に復元させる。このように、押さえ本体31(押さえ部材30)が第1ガイド孔23と第2ガイド孔24との間を行き来することにより、弾性接触片18を撓み状態と自然状態とに切り替え可能となっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。まず、雌端子金具10をバレル部11を介して電線90の端末にかしめ付けにより接続させ、さらに雌端子金具10の本体部12に予め押さえ部材30を組み付けておく。組み付けに際し、押さえ部材30を本体部12における第2ガイド孔24から通して第1ガイド孔23の前半部へ移動させることにより、図2に示すように、弾性接触片18をその撓み方向に押え付けて所定の撓み量、詳しくはのちに本体部12内に挿入されるタブ61を非干渉で通過させる程度の撓み量、撓ませておく。その後、図1に示すように、雌端子金具10をゴム栓80ともども雌ハウジング70のキャビティ71内に収容させる。キャビティ71内に収容された雌端子金具10はランス77により後方への抜け止めがなされる。一方、雄端子金具60は雄ハウジング50に装着し、タブ61をフード部51内に突出させておく。
雌雄の両コネクタF,Mが嵌合され、両ハウジング50,70の嵌合動作が進むと、雌端子金具10の本体部12内に、対応する雄端子金具60のタブ61が前方から挿入口12Aを通して進入する。このとき、タブ61の進入経路に押さえ部材30の押さえ本体31が位置しており、タブ61の先端に押さえ本体31が対向して配される。このタブ61の先端は、接点部19を通過しても接点部19と接触することはないが、接点部19より上方を通過した後、図3に示すように、押さえ本体31の前面に当接する。押さえ本体31の前面とタブ61の先端面は、タブ61の進入方向と略直交する方向(上下方向)に沿って面当り状態で当接する。さらに両ハウジング50,70の嵌合動作が進むと、図4に示すように、押さえ本体31(押さえ部材30)がタブ61の先端により押されて第1ガイド孔23に沿って後退して行く。
こうして押さえ本体31(押さえ部材30)が第1ガイド孔23の後半部に押し込まれると、押さえ本体31が弾性接触片18から離間し、もって押さえ状態の解除された弾性接触片18が元姿勢へと弾性復元する。この弾性接触片18の復帰に伴い、それまで非接触状態にあった接点部19とタブ61とが弾接状態で当たり合う。また、押さえ本体31(押さえ部材30)は、第1ガイド孔23の下縁による下支えがなくなって第2ガイド孔24側へと自重により自然落下し、第2ガイド孔24の下縁に至る。押さえ部材30の落下に伴い、タブ61の先端と押さえ本体31との当接状態は解除される。その後、両コネクタF,Mが正規嵌合されると、両ハウジング50,70間でロックがかかるとともに、タブ61は、図5に示すように、正規深さで本体部12内に挿入される。かくして、タブ61と接続部との間、ひいては雌雄の両端子金具10,60間で電気的接続がとられる。
以上説明したことから明らかなように、本実施形態の雌端子金具10は以下のような利点を有している。
(1)タブ61の先端が弾性接触片18の接点部19と対応する位置まで進入したとき、弾性接触片18は押さえ部材30によって撓み変形させられていて、タブ61と弾性接触片18とは非接触とされるから、タブ61の挿入開始時における挿入抵抗が減ぜられる。つまり、図7における一点鎖線で示したものでは、タブ61がその挿入開始時に弾性接触片18と当接するためこの弾性接触片18を傾倒させるのに過大な挿入力が必要とされてそこで挿入力のピークを迎えるという事情があるが、図7における実線で示す本実施形態の場合には、かかる挿入力のピークを示すことはなく、挿入抵抗を格段に低下させることが可能となる。
(2)タブ61の先端が接点部19を通過してタブ61が正規の接続位置へと至る間に、押さえ部材30はタブ61の先端により押されて後退して弾性接触片18から離間し、それに伴って弾性接触片18が弾性復元してタブ61と弾性接触片18とが弾接状態になるから、タブ61の挿入動作に連動させて押さえ部材30による押さえ状態の解除操作をワンアクションで簡単に行える。
(3)雌雄の両端子金具10,60の接続動作を開始させるに先立って、押さえ部材30を第2ガイド孔24側に位置させて弾性接触片18から離間させておくことで、弾性接触片18の押さえ状態を常には解除させることが可能となるから、弾性接触片18のへたりを回避することができる。
(4)押さえ部材30の組み付けに際して、雌ハウジング70に押さえ部材30を組み付けるための構造領域を形成しなくて済むから、雌ハウジング70の構造を簡素化でき、かつ雌ハウジング70の小型化を図れる。
(5)本体部12の両側板14に押さえ部材30の両端部が貫通係合する係合孔22が形成されており、この係合孔22は押さえ部材30がタブ61により押されて後退する場合に通る第1ガイド孔23とこの第1ガイド孔23に連なって押さえ部材30が弾性接触片18から離間したあと通る第2ガイド孔24とからなるため、これら第2ガイド孔24及び第1ガイド孔23に沿って押さえ部材30の変位動作がスムーズになされる。
(6)押さえ部材30が弾性接触片18から離間したあと自重により落下するから、押さえ部材30を退避位置へと押し込むための操作力が別途必要とされず、挿入抵抗のさらなる低減化を図れる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、タブはその挿入途上で弾性接触片と非接触とされていたが、本発明によれば、タブはその挿入途上で弾性接触片と少しは摺り合う程度に接触していても構わない。
(2)上記実施形態では、弾性接触片は底板の前端から折り返されていたが、本発明によれば、弾性接触片は天板の前端から折り返される形態であってもよい。
(3)上記実施形態では、弾性接触片は回曲部を支点として片持ち状に略真直ぐ延出して形成されていたが、本発明によれば、弾性接触片は、途中で屈曲されて山型に形成されていてもよい。この場合、弾性接触片は、自然状態においてその自由端が本体部の底板(天板)に当接していてもよい。
(4)上記実施形態では、押さえ部材は金属製であったが、本発明によれば、押さえ部材が合成樹脂製であっても構わない。
(5)上記実施形態では、雌ハウジングのキャビティの内壁にランスが形成されていたが、本発明によれば、雌端子金具の本体部に金属ランスが切り起こしにより形成されていてもよい。
(6)上記実施形態では、係合孔は第1ガイド孔と第2ガイド孔とで略Lの字に形成されていたが、本発明によれば、係合孔は第1ガイド孔と第2ガイド孔とを含みつつもこれらを区別しない略方形に形成されていてもよい。
(7)本発明において押さえ部材は、本体部とは異なる、低摩擦係数の材質から構成されていてもよい。また、本体部の係合孔の孔縁や押さえ部材の両端部に潤滑油を塗るなどしてもよい。要は、押さえ部材と係合孔の孔縁の少なくともいずれか一方に、摩擦低減手段を積極的に具備させた構成としても構わない。
(8)本発明において押さえ部材は、アーム部を有しない単なる棒材であってもよい。
(9)本発明によれば、雌ハウジングにおいて複数の雌端子金具が並んで配置されている場合に、各雌端子金具をその並び方向に一括して貫通する一つの押さえ部材が串刺し状に横架される態様であってもよい。
(10)本発明は、上記実施形態に例示した防水コネクタに限らず、非防水コネクタに使用される雌端子金具にも適用可能である。
本実施形態において、雌雄の両コネクタが嵌合されて、雄端子金具のタブが雌端子金具の本体部内に正規深さで挿入された状態を示す断面図 弾性接触片が押さえ部材により押さえ付けられ撓み変形された状態を示す要部拡大断面図 タブが本体部内に挿入されて押さえ部材と当接した状態を示す要部拡大断面図 タブが押さえ部材を押しやって後退させる状態を示す要部拡大断面図 タブと押さえ部材との当接状態が解除されて弾性接触片が弾性復元し、弾性接触片とタブとが弾接された状態を示す要部拡大断面図 雌端子金具の正面図 タブの挿入動作に起因する挿入力の変化を示すグラフ 従来例において、タブが弾性接触片と当たり始めた状態の要部拡大断面図
符号の説明
10…雌端子金具
12…本体部
18…弾性接触片
19…接点部
21…受け部
22…係合孔
23…第1ガイド孔
24…第2ガイド孔
60…雄端子金具
61…タブ

Claims (3)

  1. 相手の雄端子金具のタブが挿入される挿入口を有して筒状をなす本体部を備え、この本体部内に接点部を有する弾性接触片が設けられ、この弾性接触片が撓み変形しつつ前記接点部と前記挿入口から前記本体部内に挿入された前記タブとが接触し合うことで、前記雄端子金具との電気的接続を得る雌端子金具であって、
    前記本体部には、前記弾性接触片を撓み変形させる方向へ強制的に押さえ付ける押さえ部材が、前記タブの進入経路を横切って組み付けられ、
    前記タブの先端が前記接点部と対応する位置まで進入したとき、前記弾性接触片は前記押さえ部材によって撓み変形させられていて、前記タブと前記弾性接触片とは非接触または概ね非接触とされ、前記タブの先端が前記接点部を通過して同タブが正規の接続位置へと至る間に、前記押さえ部材は前記タブの先端により押されて後退して前記弾性接触片から離間し、それに伴って前記弾性接触片が弾性復元して前記タブと前記弾性接触片とが弾接状態になることを特徴とする雌端子金具。
  2. 前記本体部の両側壁には、前記押さえ部材の両端部が貫通して係合する係合孔が形成されており、この係合孔は前記押さえ部材が前記タブにより押されて後退する場合に通る第1ガイド孔と、この第1ガイド孔に連なって前記押さえ部材が前記弾性接触片から離間したあと通る第2ガイド孔とからなることを特徴とする請求項1に記載の雌端子金具。
  3. 前記押さえ部材は前記弾性接触片から離間したあと自重により落下することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の雌端子金具。
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