JP2002015825A - 低挿入力コネクタ - Google Patents
低挿入力コネクタInfo
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Abstract
雌端子とが半挿入状態となったり半嵌合状態となって接
続不良となることを改善するために、端子の挿入力を下
げることで、コネクタの挿入フィーリングを向上させ、
雄端子と雌端子とを簡単にまた確実に接続させ得るコネ
クタを提供することを目的とする。 【解決手段】 コネクタハウジング1内に、弾性接触片
6を有する雌端子2と、弾性接触片6を撓ませて雌端子
後退方向Aの付勢力を発生させる弾性接触片規制部8
と、スペーサ4を設け、スペーサ4は雌端子2と当接
し、雄端子3をコネクタハウジング1に挿入する際に、
雄端子3がスペーサ4を雌端子後退方向Aに押圧してス
ペーサ4とコネクタハウジング1との係止を解除するこ
とにより、弾性接触片6が復元して雄端子3に接触する
低挿入力コネクタとする。
Description
アデフォッガの接続に使用される雄端子を相手側のコネ
クタの雌端子に確実に接続可能とした低挿入力コネクタ
に関するものである。
などの接続に使用される雄端子81を相手側のコネクタ
82内の雌端子83に接続させる状態を順に示すもので
ある。
81aを有する雄端子、82は、雌端子83を収容した
コネクタを示す。雄端子81は例えば略クランク状に屈
曲して形成され、一方の接触用タブ部81aに続く他方
の接続部(図示せず)をリアデフォッガ用の熱線の端末
などにハンダで接続される。接触用タブ部81aの中央
には係止用の孔部84が形成されている。雄端子81は
外部に露出したままであり、雌端子83のようにコネク
タハウジング85には収容されていない。
ジング85と金属製の雌端子83とで構成されている。
コネクタハウジング85は前壁と上下左右の壁部とで構
成され、前壁には、雄端子81に対する挿入孔86が形
成され、下壁には、雌端子83に対する係止突起87a
を有する可撓性の係止アーム87が形成されている。
8、他方に電線接続部(圧着部)89を有している。電
気接触部88の内部には弾性接触片90が設けられ、弾
性接触片90には、雄端子81の孔部84に対する係止
突起91が形成されている。図8の如く、雄端子81の
接触用タブ部81aは雌端子83の弾性接触片90と挟
持壁92との間に挿入接続され、孔部84に係止突起9
1が係合して、所謂ポジティブロックが行われる。ま
た、解除桿(図示せず)などを用いた機構により弾性接
触片90を下方に変位させるなどして、雄端子81また
は雌端子83を有するコネクタ82を引っ張り、端子8
1,83相互の係止が解除される。
圧着片と後側の一対の被覆圧着片とで構成されている。
電線93は例えば自動車用の電源線であり、雄端子81
側に電気を供給して例えばリヤデフォッガ用の熱線を加
熱させる。
来の構造にあっては、雄端子81側にコネクタハウジン
グが存在しないために、雄・雌両コネクタハウジング同
士で嵌合及びロックさせることができず、そのために雄
端子81を雌端子83に挿入するのに強い力で雄端子8
1を押す必要があり、特に雄・雌両端子81,83が大
型で両端子81,83の接触圧力が強い場合には一層強
い力で雄端子81を挿入方向に押す、あるいは雌端子8
3を収容したコネクタハウジング85を固定側の雄端子
81に向けて強く押圧する(雄端子81が固定の場合)
必要があり、接続作業性が悪いという問題があった。
とするが故に、雌端子83に対して雄端子81が半挿入
(不完全挿入)の状態になりやすく、その場合には車輌
の振動などで雄端子81が雌端子83から容易に抜け出
してしまうという懸念があった。また、端子81,83
が大型である場合や端子81,83の極数が多い場合に
は、端子接続持に端子相互の摺動抵抗が大きくなり、雄
端子81に一層大きな挿入力が必要となり、それによっ
ても接続作業性の悪化や雄端子81の半挿入が起こり易
いという問題があった。
(図示せず)に、雌端子を収容した雄型のコネクタを嵌
合させる際に、雄・雌両端子の挿入を小さな力で行わせ
る手段として、例えば一方のコネクタハウジングに、カ
ム溝を有するレバーを設け、他方のコネクタハウジング
に、カム溝に係合する従動突起を設ける構造が公知であ
る。しかしながら、コネクタハウジングを有さない雄端
子81を相手側のコネクタ82内の雌端子83に低い挿
入力でしかも半挿入を起こすことなく確実に接続させる
ための良好な手段がなく、その手段が切望されていた。
ネクタハウジング内の雌端子に低い挿入力で半挿入を起
こすことなく確実に且つ作業性良く簡単に接続させ得る
構造を備える低挿入力コネクタを提供することを目的と
する。
に、請求項1に係わる発明では、コネクタハウジング内
に、弾性接触片を有する雌端子と、弾性接触片を撓ませ
て雌端子後退方向の付勢力を発生させる弾性接触片規制
部と、スペーサを設け、スペーサは雌端子と当接し、雄
端子をコネクタハウジングに挿入する際に、雄端子がス
ペーサを雌端子後退方向に押圧してスペーサとコネクタ
ハウジングとの係止を解除することにより、弾性接触片
が復元して雄端子に接触する低挿入力コネクタとしたの
である。
性接触片が撓んだ状態において雄端子が挿入されるか
ら、雄端子を雌端子に低い挿入力で入れることが可能と
なり、コネクタの挿入フィーリングが向上し、端子の半
挿入、いわゆる端子が不完全な挿入状態となってしまう
ことを防止することができる。
により、雄端子を雌端子に挿入する前の状態には弾性接
触片に潜在的に大きな反発力を蓄えておくことができ、
弾性接触片がコネクタハウジングの突出部から外れる
と、弾性接触片の反発力が一部解放されて例えば湾曲状
の弾性接触片は膨らむような形状となり、これにより雌
端子と雄端子との接触が可能となる。
サは、コネクタハウジング内に摺動可能に設けられ、ス
ペーサの一端は雌端子を前進方向に押圧し、スペーサ
は、雄端子の先端当接部に当接される第1の当接部を有
し、弾性接触片の復元力によって雌端子が雌端子後退方
向に付勢されている上記低挿入力コネクタとしたのであ
る。
動可能なため、雄端子でスペーサを押圧してこれをスラ
イドさせ移動させることができる。また、スペーサには
雄端子の先端当接部に当接される第1の当接部を有して
いるので、雄端子でスペーサをいつでも容易に押圧でき
る準備もなされている。
子が雌端子後退方向すなわち雄端子のコネクタハウジン
グへの挿入方向に付勢されているので、スペーサを雄端
子で押圧してスライド移動させると、雌端子の弾性接触
片の復元力が一部解放され、雌端子と雄端子とが互いに
接触可能となる。このような一連の動作により、低い挿
入力にて雄端子と雌端子とを接続することができるよう
になり、雄端子と雌端子との接続の際に、確実に且つ作
業性良くしかも簡単に行うことができるようになる。
制部は、コネクタハウジングの前壁から雌端子後退方向
に突出した突出部であり、弾性接触片規制部とコネクタ
ハウジングの底壁との間に湾曲状の弾性接触片を押し入
れた上記低挿入力コネクタとしたのである。
出部として、この突出部とコネクタハウジングの底壁内
面との間に湾曲状の弾性接触片を押し入れることで、大
きな反発力が弾性接触片に発生し、弾性接触片を有する
雌端子をスペーサで押え込むことにより、弾性接触片に
は潜在的に大きな内部応力が発生する。またそのような
内部応力を弾性接触片に維持させることが可能となり、
雄端子の雌端子への低い挿入作業後に雌端子と押す端子
とは強固に接続される。
した雌端子をコネクタハウジング内に挿入する時に、雌
端子をコネクタハウジングの突出部まで挿入すること
で、弾性接触片の復元力を容易に得ることができ、雌端
子後退方向への付勢力すなわち雌端子をコネクタハウジ
ング内へ挿入する方向の反対側の方向への付勢力を発生
させることができる。
2の当接部が雌端子の電気接触部の後端に当接し、スペ
ーサの第1の当接部が、雌端子の天板部と、雌端子の弾
性接触片上にある係止突起との間に進入した状態となる
ように、スペーサがコネクタハウジングに仮係合されて
なる上記低挿入力コネクタとしたのである。
を雌端子に挿入する時に、主にスペーサのロックを解除
する力だけでもって、良好に雄端子と雌端子とを確実に
電気的接続ができるようになる。
出部は天板部と係止突起のうちのいずれか1つもしくは
上記2つとも非接触の状態である上記低挿入力コネクタ
としたのである。また、請求項6に係わる発明では、雌
端子の係止突起の頂上部と天板部との隙間は、雄端子の
厚みよりも大きく設定した上記低挿入力コネクタとした
のである。
端子とを接続する際に、従来のように雄端子が雌端子の
天板部と弾性接触片とで比較的強く挟まれながら雌端子
の奥まで挿入されることがないので、雄端子を雌端子に
挿入する時に大きな摩擦抵抗力が発生せず、雄端子を雌
端子に低い力でもって挿入することが可能となる。
コネクタハウジングに対する係止手段を設け、コネクタ
ハウジングに、スペーサと仮係合するための係合手段を
有する上記低挿入力コネクタとしたのである。
タハウジングとスペーサとを互いに仮係合してロックす
ることが可能となり、上述の弾性接触片の復元力すなわ
ちばねの作用による反発力を保持できるようにすること
ができる。スペーサは主に弾性接触片の復元力を解放せ
ずに受け止める役割を果たしている。上記のようにコネ
クタハウジングとスペーサとが係止手段を用いて仮係合
されているので、スペーサに当接している雌端子の弾性
接触片に大きな復元力を継続して発生させることが可能
となる。
り、雄端子でもってスペーサを押圧して雌端子と雄端子
とを接続する時にそなえて、スペーサをコネクタハウジ
ングに確実に仮係合しておくことができ、これによりス
ペーサがコネクタハウジング内で所定の位置から動いて
しまったり、またスペーサがコネクタハウジングから不
用意に抜け落ちてしまうようなことがない。
係止突起を有する可撓部を設けるとともに可撓部に隣接
する撓み空間とからなり、スペーサと仮係合するための
コネクタハウジングの係合手段は、スペーサロック用孔
と係合突部とからなる低挿入力コネクタとしたのであ
る。
ることで、雄端子でもってスペーサのロック状態を解除
する時に、ある一定の大きさの力でもって雄端子でスペ
ーサを押すだけで、スペーサのロックを解除することが
でき、さらに良好な挿入フィーリングを得ることもでき
る。
部を備えるとともに可撓部に隣接する撓み空間を設ける
ことで、例えば合成樹脂のようなに比較的弾性力に富ん
だ材料の性質を存分に生かしながら、軽微な力で簡単に
しかも確実にスペーサとコネクタハウジングとを仮係合
させたり、また、仮係合を解除するといったロック解除
の作業を容易に行うことができるようになる。
係止突起が、簡便にスペーサロック用孔を乗り越えてス
ペーサのロック状態を解除することが可能となり、しか
も不用意に係止突起がスペーサロック用孔に再び戻るこ
ともない。
ジングに、スペーサを案内ししかもスペーサのコネクタ
ハウジングからの抜け落ちを防止するスペーサガイドが
設けられている上記低挿入力コネクタとしたのである。
を雌端子に挿入してスペーサのロックを解除する時に、
スペーサはコネクタハウジング内を他の部材に突き当っ
たり他の部材と干渉したりすることなく、良好にコネク
タハウジング内で摺動しながらスライド移動することが
でき、しかもスペーサガイドの一端とスペーサの一部分
とで互いに突き当たらせるなどして、スペーサのロック
解除後の自由な動作状態をスペーサガイドでもって規制
することもでき、その結果、スペーサがコネクタハウジ
ング内から抜け落ちてしまうなどの不具合発生を防止す
ることもできる。
機構をコネクタに採用することで、雄端子を雌端子に挿
入すると同時に、もしくは挿入してから僅かな時間をお
いたのちに、弾性接触片が突出部から外れて、雄端子と
雌端子とが強く確実に接続されることが可能となる。
クタの一例として、例えば自動車のリアデフォッガの接
続に使用される雄端子3を相手側のコネクタの雌端子2
に確実に接続可能としたコネクタ構造の実施形態を、図
1〜図6にもとづいて説明する。
は、それらに付されたのと同一符号を付し、その構造に
ついての詳細な説明を省略した。また図1の矢印Aで示
されるように、ここでは、雄端子3を雌端子2へ挿入す
る側から見て、コネクタハウジング1の雄端子挿入口1
e寄りを前側、前記雄端子挿入口1eと反対側、すなわ
ち、電線5のコネクタハウジング1内の出口寄りを後側
とする。そしてまた図1の雌端子2の天板部2a寄りを
上側、その反対側、すなわちコネクタハウジング1の底
壁1a寄りを下側とする。
後側から挿入する方向を雌端子前進方向、その逆の方
向、すなわち雌端子2がコネクタハウジング1の後側か
ら出ようとする方向を雌端子後退方向Aとする。また、
雌端子後退方向Aは、雄端子3をコネクタハウジング1
に向かって挿入する方向、すなわち、雄端子3の雌端子
2への挿入方向Aと同じである。
視図であり、雌端子2に雄端子3を嵌め込もうとしてい
る時の状態を示しているものである。本分解斜視図は、
図4に示されるコネクタハウジング1の雄端子挿入口1
e側から見て全幅の約4分の1の部分のQ−Q断面図で
あって、さらに図4に示される天壁1dの一部を取り除
いたと仮定した状態の分解斜視図である。合成樹脂製の
コネクタハウジング1内には、雌端子2、合成樹脂製の
スペーサ4および電線5が収容されている。合成樹脂製
のスペーサ4は摺動部材としての機能をも要求され、実
質的にスライダとしての役割をも担っている。
突出部8や、スペーサ4と仮係合するための係合手段1
0であるスペーサロック用孔10aと係合突部10b、
そしてまた、後に図3で詳述するスペーサガイド11と
を有している。突出部8の上側は雄端子3をコネクタハ
ウジング1へ挿入する時に案内する役目も果たすものと
期待される。すなわち雄端子3のためのガイドを兼ねた
突出部8と称してもよく、さらに弾性接触片6に強い復
元力を加える役目も果たすことから弾性接触片規制部8
としての役割を兼ねている。
子2の弾性接触片6を押さえ付けて雌端子2に復元力を
発生させるために設けてあるが、より具体的な形状を例
示すれば、図1、図5、図6の符号8で示される形状よ
うに、例えば具体的に突出部8と称してもよい。また、
前記スペーサロック用孔10aは、スペーサ4がスライ
ダとしての役割をも果たすことから、前記スペーサロッ
ク用孔10aをスライダロック用孔と称してもよい。
ーサ4を良好に摺動させ、スペーサ4を案内して摺動す
る時にスペーサ4を良好に押さて導きながらスライドさ
せる役割に加え、コネクタハウジング1内からスペーサ
4が抜け落ちることをも防止する役割も担っており、ス
ペーサ4などのようなスライドする部材をこじらせたり
することなくコネクタハウジングの天壁1dの内側とで
良好に押さえながらガイドする役割をもつ点などから、
スペーサガイド11を別にスライダ押さえ部材と称して
もよい。
サ4と良好に仮係合するための係合手段10が設けてあ
り、前記係合手段10を詳述すると、スペーサロック用
孔10aと係合突部10bとでなり、さらに係合突部1
0bは図1に示されるようにコネクタハウジング1の側
壁1cの主たる平面部に対する垂直面10cと、前記垂
直面10cに対して直角よりも鋭利な角度となるように
設定された傾斜面10dとからなっている。前記傾斜面
10dは、コネクタハウジング1の側壁1cの主たる内
側平面部から一定の角度をもって傾斜されている。
片6a、湾曲状の弾性接触片6b、係止突起6d、突部
6f及び電線接続部13を備えており、電線接続部13
にて電線5と強固に接続されている。具体的には、電線
接続部13は導体圧着片13aと被覆圧着片13bより
なっている。そして導体圧着片13aは導体18と強固
に接続され、被覆圧着片13bは被覆材19と強く固定
されている。
部2aと挟み込む役割を果たす一対の湾曲状の弾性接触
片6bと、主に雄端子3に設けられた係止用の孔部3a
と係合して、雄端子3の雌端子2からの抜けを防止する
ための係止突起6dを有し雌端子の略中央部に位置する
係止用の弾性接触片6aとからなっている。一対の湾曲
状の弾性接触片6bには、雄端子3と電気的な接触を確
実にするために、小さな突部6fを設けている。
容易に挿入して結合化が可能なように雄端子の主たる本
体の厚みTよりも連続して徐々に肉薄形状となるような
接触用タブ部7を有し、また、雌端子2の係止突起6d
に相対する係止用の穴部3aを有している。また接触用
タブ部7には、雄端子3がコネクタハウジング1内へ挿
入しやすいように、さらに面取り加工部7bが設けられ
ている。
されるような主に直線的に角部を取り除いたC面取り形
状や、また主に曲面を有するように角部を取り除いたR
面取り形状であってもよい。しかし、雄端子3は成形
性、生産性の点から主にプレスによる打ち抜き加工によ
り形成するので、打ち抜き金型の加工性や打ち抜き加工
時の容易性から、前記角部の面取り形状はC面取り形状
であることがよい。
3が雌端子2や合成樹脂製のコネクタハウジング1の奥
深くに入り込みすぎて、雌端子2や合成樹脂製コネクタ
ハウジング1の破損を防止するためのストッパ14a、
14bが設けられている。
ることも必要であり、雄端子3を雌端子2に挿入する時
のスペーサ4を押圧する際にも、雄端子3自体が変形す
ることなく前記スペーサ4を押圧することが可能で、そ
の結果前記スペーサ4のロック状態を解除させることが
でき、これにより雄端子3と雌端子2とを接続すること
が可能となる。
aが設けられており、前記突起9aに対応した可撓部9
cがあり、前記可撓部9cの周辺部分はアームとも呼ば
れている。図1では、前記可撓部9cは、具体的には係
止突起9aと撓み空間9bからなっており、前記のよう
に係止突起9aと撓み空間9bとの組み合わせで、前記
可撓部9cを形成することが望ましいが、本発明では前
記可撓部9cはいかなる形態のものであってもよい。
起9aが例えばコネクタハウジング1に設けられた係合
突部10bのような所定の乗り越え部分を乗り越えてゆ
く時に、合成樹脂の特性を生かして押された係止突起9
aを収容するためのものである。前記スペーサ4の係止
突起9aが、コネクタハウジング1のスペーサロック用
孔10aに嵌まり込むことにより、スペーサ4が仮係合
される。
タブ部7がスペーサ4を押圧する時に、これに相対して
主として力を受ける突出部4aを有し、具体的には前記
突出部4aの先端部分である第1の当接部4bが雄端子
3の接触用タブ部7の先端部分と突き当たり押されるこ
とによって、スペーサ4はコネクタハウジング1とのロ
ック状態から解放される。
4とがそれぞれが互いに係合している各突起部の引っ掛
かりしろの量は、比較的小さい値を設定してあるが、突
起部分が存在する主たる平面部分を基準とした場合、例
えばそれぞれの突起の高さの約4分の1から約4分の3
程度となるように設定してあれば良好に係合されてなる
が、本発明では上記引っ掛かりしろ量はいかなる値であ
ってもよい。
引っ掛かり部分は、図1〜図3で示される1実施形態で
は略三角形状となっているが、本発明では、上記突起部
の形状はいかなる形状であってもよい。図1〜図3に示
される突起部の三角形状では、突起部分が存在する主た
る平面部分を基準面とした場合、三角形の角度を比較的
緩くして、コネクタハウジング1とスペーサ4とが良好
に仮係合されながらも、また、上記両者は適度な力で仮
係合状態、いわゆるロック状態から解放されやすいよう
になっている。
斜している面部分の角度は、コネクタハウジング1もし
くはスペーサ4の突部や突起または突起部などを有する
主たる平面部分を基準面とした場合、前記基準面より約
15〜45°程度の傾斜した面であれば、良好に引っ掛
かり状態を維持しながらも適度な力でロック状態を解除
することができる。
や、各突起部の設定角度は、コネクタハウジング1もし
くはスペーサ4の材質の機械的強度特性などにより任意
に設定できるが、本実施形態のように射出成形が可能な
合成樹脂でしかも熱可塑性的な性質を有する合成樹脂で
あれば、適度な弾性特性を有するので好ましい。そのよ
うな合成樹脂としては、例えば、ポリブチレンテレフタ
レート(PBTと略称する)などを例示することができ
る。
0bよりも後側のコネクタハウジング1に設けられてい
る側壁1cの肉厚を、スペーサロック用孔10aよりも
前側のコネクタハウジング1に設けられている側壁1c
の肉厚よりも薄くなるように設定している。このように
することで、スペーサ4が仮係合の状態、いわゆるロッ
ク状態から解放される時に、スペーサ4は良好にコネク
タハウジング1の後側にスライドされる。
は、スペーサ下面のくの字形折れ曲がり部4dが、スペ
ーサガイド11の前側端部11aに当たることにより、
スペーサ4のスライド量は所定のスライド量以内で収ま
り、コネクタハウジング1からスペーサ4が抜け落ちる
ことはない。スペーサガイド11はスペーサ4がロック
状態から解放される時に、良好にスペーサ4を摺動しな
がら案内してスライドするためのものばかりでなく、ス
ペーサ4がロック解放後にコネクタハウジング1から不
用意に抜け落ちることをも防止している。
ものである。上記係止突起9aを2ヶ所設けてあり、前
記係止突起9aに対応した撓み空間9bも2ヶ所設けて
ある。係止突起9aとこれに対応した撓み空間9bは、
スペーサ4の材質である合成樹脂の特性を生かし、これ
らが機能的に動作するように、それぞれ互いに近傍に設
けられている。
突起9aと前記係止突起9aに対応した撓み空間9bを
有することが好ましい。一対の係止突起9aと前記係止
突起9aに対応した撓み空間9bを有することで、スペ
ーサ4は、バランスよくコネクタハウジング1に仮係合
することが可能であるとともに、スペーサ4がロック状
態から解放される時も、こじれなどが発生することな
く、良好に解放可能となる。
ペーサ4の第1の当接部4bと雄端子3の接触用タブ部
7の先端当接部7aとが片あたりなどを起こさないよう
に、前記雄端子3の先端当接部7aの面積よりも、スペ
ーサ4の第1の当接部4bの面積のほうを大きな面積と
なるようにしている。さらにまた、片あたりなどの防止
のために、前記雄端子3の先端当接部7aの断面略長方
形部が、スペーサ4の第1の当接部4bの断面略長方形
をした形状の範囲内に収まるようにコネクタ全体を設定
することがより望ましい。
4との仮係合部の分解斜視図を示したものである。具体
的には、図1に示されるスペーサ4、雌端子2および電
線5を取り除いたものと仮定した場合の係合手段10周
辺の要部を表わした分解斜視図である。コネクタハウジ
ング1は上記スペーサ4の係止突起9aが収まるための
スペーサロック用孔10aを一対有している。また、上
記スペーサ4が雄端子3に押圧されてスライドする時に
前記スペーサ4を良好に案内するためのスペーサガイド
11を一対有している。上記スペーサガイド11は、上
記スペーサ4を電線部分に落とさず良好に案内し、ま
た、上記スペーサ4がロックを解放されたのちに、上記
スペーサ4の電線側への抜け止めになるためにも設けて
ある。
に設けられている係合突部10bよりも後側の側壁1c
の肉厚が、係合突部10bよりも前側の側壁1cの肉厚
よりも薄く設定してある。すなわち、傾斜面10dより
も後側で側壁1cよりも薄く設定してあるが、これは、
前記スペーサ4のロックが解除された時に、スペーサ4
が良好に後側へ摺動しスライドするためにこのような構
造としている。係合突部10bよりも後側のコネクタハ
ウジング1に設けられ、しかもスペーサガイド11より
も下側の側壁1cの厚みは、図3に示されるように特に
薄くしなくともよいが、コネクタハウジング1の材質、
用途、形状によっては、上記のように薄い肉厚となるよ
うに設定してもよい。
9aが係合突部10bを乗り越えたあとに、スペーサ4
はロックされずに自由な状態となって若干の遊びを残し
て図6のようにスペーサガイド上に残される。スペーサ
ガイド11の長さを十分にとってあり、また、コネクタ
ハウジング1の天壁1dの内面とスペーサガイド11の
上面との距離を適度に設定することで、ロック解除後の
スペーサ4は図6のように他の部材に干渉することもな
く良好な位置に収まっている。さらに、上記スペーサガ
イド11もまた、スペーサ4の作動時にこじれなどを発
生させず良好に案内するために一対有すると良い。
図2、図3では、コネクタハウジング1にスペーサロッ
ク用孔10aなどの係合手段10を設け、スペーサ4に
係止突起9aを含めたアームなどの係止手段を設けた一
実施例が示されているが、コネクタハウジング1にアー
ムのような係止突起を設けたり、また、スペーサ4に係
合孔、係合穴、係合溝といった係合手段を設けても良
く、本発明では、スペーサ4を適宜、仮係合しロックで
きるようであれば、係止手段、係合手段はいかなる部材
のいかなる部位に設けても良い。
図を示したものである。上記スペーサ4の係止突起9a
が収まるためのスペーサロック用孔10aを一対有して
いる。図4に示される1実施形態では、前記スペーサロ
ック用孔10aは略長方形の貫通孔形状をしたものであ
るが、本発明では、前記スペーサロック用孔10aなど
の係合手段10は、丸形状など他の形状であってもよ
く、また貫通孔でなく非貫通型の穴やまた溝であっても
よく、スペーサ4を容易にしかも確実に係止できる形態
の係合手段10であればいかなる形態のものであっても
よい。
形性、加工性などを併せて総合的に考慮すると、前記コ
ネクタハウジング1の係合手段10は、図4に示される
ように長方形もしくは正方形の貫通孔形状をしたスペー
サロック用孔10aの形態であることが望ましい。
挿入口は、雄端子3がコネクタハウジング1に差し込み
易いように、角部に面取り加工部1fが施されている。
このような面取り加工部1fは、図4で示されるよう
な、主に直線的に角部を取り除いたC面取り形状や、ま
た、主に曲面を有するように角部を取り除いたR面取り
形状でもよい。しかし、コネクタハウジング1は、成形
性、生産性の点を考慮して合成樹脂を射出成形して形成
するので、射出金型の加工の容易性から、前記角部の面
取り形状はC面取り形状であることがよい。
縦断面図を示したもので、低挿入力コネクタの嵌合前の
断面図を示したものである。ここで、図1と同様に、図
5(a)、図6ともに本縦断面図は、図4に示されるコ
ネクタハウジング1の雄端子挿入口1eから見て全幅の
約4分の1の部分のQ−Q断面図である。雄端子3でも
って、雄端子3の接触用タブ部7の先端部分が、スペー
サ4の第1の当接部4bに突き当たろうとする直前の図
である。
接触片6とのいずれの部位にも接触しておらず、また前
記両部材でもって挟持もされていない。また、スペーサ
4の突出部4aや第1の当接部4b周辺部も、雌端子2
の天板部2aと弾性接触片6のいずれの部位にも接触し
ておらず、また前記両部材でもって挟持もされていない
状態である。
出部8により、湾曲状の弾性接触片6bやまた係止用の
弾性接触片6aが強く撓むように、突出部8の断面略コ
の字型の内部に収まっている。このように湾曲状の弾性
接触片6bやまた係止用の弾性接触片6aの折れ曲がり
部分6cには、比較的大きな内部応力が潜在した状態と
なっている。
部分6cに比較的大きな内部応力を蓄えておくために、
本発明の一実施形態では、天板部2aの後側すなわち電
気接触部6gの後端にスペーサ4の第1の当接部4bが
突き当たって保持された状態となっている。具体的に説
明すると、図1および図5でも示されるように、本発明
の一実施形態では、雌端子2の天板部2aの後側面と前
記スペーサ4の第1の当接部4bとが突き当たった状態
で雌端子2とスペーサ4とが保持され、これとともに上
記比較的大きな内部応力は蓄えられた状態となってい
る。
eは、底板部2bと接触して弾性接触片6の反発力をよ
り大きなものとしてもよく、また、弾性接触片6の自由
端先端部6eは底板部2bと離れるように設定してもよ
い。より大きな反発力を弾性接触片6に内在させる必要
性がある場合には、前記スペーサ4のロック解除前の時
点で、前記自由端先端部6eと前記底板部2bとは接触
した状態に設定してもよい。
図5(a)の形状に限らずに、湾曲状の弾性接触片6b
や係止用の弾性接触片6aなどの弾性接触片6が突出部
8の内部から容易に解除されやすい形状のものであって
もよい。例えば、図5(b)は図5(a)の他の一例を
示したものであるが、図5(b)のようにコネクタハウ
ジングの底壁1aの内面に対し任意の鋭角とした上記断
面コの字型であってもよい。
の弾性接触片6bが突出部8の内部から容易に解除され
やすい形状となっており、具体的にはコネクタハウジン
グの底壁1aの面に対し30〜60°の角度であること
が望ましい。本発明の1実施形態では、湾曲状の弾性接
触片6bは例えば断面略弓形形状をした円弧形状となっ
ているが、前記湾曲状形状部分に相対応して上記反発力
を発生させるほどの規制する形状を有し、しかも、湾曲
状の弾性接触片6bなどの弾性接触片6が突起8の内部
から容易に解除しやすい方向に広がるように開口し、し
かも前記湾曲部分の任意の接線方向に開口したものであ
ってもよい。
6a、湾曲状の弾性接触片6b、折れ曲がり部分6c、
係止突起6d、導体圧着片13aや被覆圧着片13bな
どの電線接続部13、その他の各部は、金属製の雌端子
2のプレスによる打ち抜き加工・折り曲げ加工により金
属片から成形され、前記係止用の弾性接触片6aや前記
湾曲状の弾性接触片6bをはじめ、前記各部は金属製の
雌端子2と一体的に形成されている。そしてまた、雌端
子2は雌端子組立固定片12の折り曲げ加工によって最
終的に端子形状に仕上げられている。
発力により、雌端子2は、図6の電線5のほうへ押し出
されようとする力が働いている。すなわち、図6を真上
から見て、雌端子2は右側へ押し出されようとしてい
る。上記のような力が働いているが、このような力に抗
して、前記雌端子2をスペーサ4が押さえ付けている。
説明すると、前記スペーサ4の係止突起9aが、コネク
タハウジング1のスペーサロック用孔10aに嵌まり込
んでいるために、スペーサ4が仮係合される。
の反発力は、前記スペーサ4の係止突起9aをスペーサ
ロック用孔10aから押し出させるほどの強い反発力で
はない。しかし、上記湾曲形状をした弾性接触片6の復
元力すなわちばねの作用による反発力は、弾性接触片6
と天板部2aとで前記雄端子3を十分に挟持可能なほど
の反発力を潜在した状態となっている。
6の反発力は、弾性接触片6と天板部2aとで前記雄端
子3を十分に挟持して保持し前記雄端子3が不用意に雌
端子2から抜け出さないほどの反発力を有し、しかも、
上記反発力は前記スペーサ4の係止突起9aをスペーサ
ロック用孔10aから押し出させてスペーサ4のロック
を解除させるほどの強い反発力ではない程度の力を潜在
的に有するものである。
雄端子3を挿入する以前の状態の時点、すなわち、スペ
ーサ4がロックされた状態の時に、前記弾性接触部6の
自由端先端部6eは、底板部2bと接触して弾性接触片
6の反発力をより大きなものとしてもよく、また、弾性
接触片6の自由端先端部6eは底板部2bと離れるよう
に設定してもよいが、コネクタの用途や形状によっては
より大きな反発力を弾性接触片6に内在させて、より強
く確実に雌端子2と雄端子3とを固定するために、スペ
ーサ4がロック状態から解除された後であっても、前記
自由端先端部6eと前記底板部2bとは接触した状態に
保つように弾性接触片6の形状を設定してもよい。
した状態を示したもので、低挿入力コネクタの嵌合後の
断面図を示したものである。雄端子3の接触用タブ部7
が、スペーサ4の第1の当接部4bに突き当たり、この
第1の当接部4bを押した直後の図である。先に図1や
図5(a)で説明した合成樹脂製のスペーサ4の係止突
起9aが、合成樹脂製のコネクタハウジング1の係合突
部10bを乗り越えた後の状態であり、前述の状態を真
横から見たものが図6に示されている。すなわち、スペ
ーサ4は、ロックが解除された状態となっている。
により、上記湾曲状の弾性接触片6bは、折れ曲がり部
分6cの内部に潜在する反発力及び湾曲状の弾性接触片
6bの自由端の内部に一部残存する反発力とが解放され
ようとし、弾性接触片6は、ばねの力により図5(a)
の状態から図6の状態へと膨らむように形態が変化し、
弾性接触片6と天板部2aとで、雄端子3を強く挟み込
む。そして、また、上記の動作とともに湾曲状の弾性接
触片6bを含む雌端子2全体が、雄端子3の挿入方向に
対して後退する。
1内の雌端子2に挿入した直後もしくは僅かな時間差の
のちに上述した一連の動作が連動して行われ、その結
果、雌端子2およびこれに強固に結合されている電線5
は、図6の向かって右方向に移動する。雄端子3をコネ
クタハウジング1内の雌端子2に向かって挿入する方向
から見ると、雌端子2および電線5はわずかに後退する
ことになる。
るように、係止アーム16に備えられた係止突起17
と、これに対応した雌端子2に設けられた係止孔15と
で、コネクタハウジング1と雌端子2とは係合されてい
るが、係止孔15は前記雌端子2の多少の後退量を吸収
できるように、余裕をとって長孔形状としてある。
形状をした弾性接触片6は天板部2aの方向へと押し上
げられる。折れ曲がり部分6c、または、折れ曲がり部
分6cに加えて自由端先端部6eと底板部2bとの接触
状態による反発力により、前記弾性接触片6に十分に蓄
えられていた反発力が一部解放されても、天板部2aと
弾性接触片6の断面略弓形形状をした円弧部分との両方
で、雄端子3を挟持して保持する反発力は、折れ曲がり
部分6cに潜在的に十分に残されている。従って雄端子
3は雌端子2の天板部2aと湾曲形状をした弾性接触片
6との挟持しようとする保持力により、雄端子3が雌端
子2から抜け出してしまうことはない。
片6上の係止突起6dと雄端子3の係止用の孔部3aと
の係合部位を本発明に併せて用いれば、本発明の効果と
前記係止突起6dおよび前記係止用の孔部3aとでの係
合の効果とが相俟って、雌端子2と雄端子3とは、より
確実に係合されることになり、半嵌合の状態によって振
動などにより雄端子3が雌端子2から不用意に抜け出し
てしまうことはなく、本発明の効果をより一層強化する
ための各種付加機構を本発明の目的を損なわない範囲で
併用してもよい。しかし各種の使用される状況や用途に
よっては、上記に例示した付加機能などを併用せずに省
略してもよい。
4は、スペーサ下面のくの字形折れ曲がり部4dが、ス
ペーサガイド11の前側端部11aに当たることによ
り、スペーサ4のスライド量は所定のスライド量以内で
収まり、コネクタハウジング1からスペーサ4が抜け落
ちることはない。スペーサガイド11はスペーサ4がロ
ック状態から解放される時に、良好にスペーサ4を摺動
しながら案内してスライドするためのものばかりでな
く、スペーサ4がロック解放後にコネクタハウジング1
から不用意に抜け落ちることをも防止している。
8、スペーサロック用孔10a、係合突起10b、係止
突起17などを備えるといった複雑な形状のコネクタハ
ウジング1や、また、図1および図2に示されるような
係止突起9a、撓み空間9bなどを備えるといった複雑
な形状のスペーサ4に用いられる材料としては、例え
ば、成形性、生産性に優れる射出成形が可能な合成樹脂
であることが好ましい。
って、また、熱可塑性的な性質を有する合成樹脂として
は、例えば、ポリブチレンテレフタレート(PBTと略
称する)、ポリアミド(PAと略称する)などを挙げる
ことができる。本発明の一例で用いられるコネクタハウ
ジング1は、例えばポリブチレンテレフタレート(PB
T)からなり、寸法安定性、強度の安定性、電気的特性
などの点で優れている。
た用途にのみに用られることはなく、あらゆる用途の低
挿入力コネクタに応用することができる。しかし、好ま
しくは、上記で説明したように、雌端子2もしくは雄端
子3のいずれか一方の端子にのみコネクタハウジング1
を有し、もう一方の他の端子にはコネクタハウジング1
を省略した形態のコネクタに好適に用いることができ
る。
ハウジング1を有し、雄端子3にはコネクタハウジング
1を省略した形態のコネクタに使用することができ、さ
らに具体的な用途例として、自動車のリヤデッフォガ用
のコネクタに本発明を適用することができる。
な力で挿入でき、コネクタの挿入フィーリングを向上さ
せ、半嵌合を防止することができる。また、本発明のコ
ネクタを用いることにより、低い挿入力でもって雄端子
と雌端子とを接続することが可能となり、雄端子と雌端
子との接続の際に、確実に且つ作業性良くしかも簡単に
行うことができるようになる。従ってこのような優れた
性能を有する低挿入力コネクタを提供することができ
る。
を示す分解斜視図であり、図4の天壁の一部を取り除い
たQ−Q断面図である。
る。
斜視図である。
断面図であり、(b)は他の実施形態の一例である。
タの縦断面図である。
図である。
図である。
の挿入方向) S 雌端子の係止突起の頂上部と天板部
との隙間 T 雄端子の厚み
Claims (9)
- 【請求項1】 コネクタハウジング内に、弾性接触片を
有する雌端子と、該弾性接触片を撓ませて雌端子後退方
向の付勢力を発生させる弾性接触片規制部と、スペーサ
を設け、該スペーサは該雌端子と当接し、雄端子を該コ
ネクタハウジングに挿入する際に、該雄端子が該スペー
サを該雌端子後退方向に押圧して該スペーサと該コネク
タハウジングとの係止を解除することにより、該弾性接
触片が復元して該雄端子に接触することを特徴とする低
挿入力コネクタ。 - 【請求項2】 前記スペーサは、前記コネクタハウジン
グ内に摺動可能に設けられ、該スペーサの一端は前記雌
端子を前進方向に押圧し、該スペーサは、前記雄端子の
先端当接部に当接される第1の当接部を有し、前記弾性
接触片の復元力によって該雌端子が前記雌端子後退方向
に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の低
挿入力コネクタ。 - 【請求項3】 前記弾性接触片規制部は、前記コネクタ
ハウジングの前壁から前記雌端子後退方向に突出した突
出部であり、該弾性接触片規制部と該コネクタハウジン
グの底壁との間に湾曲状の弾性接触片を押し入れたこと
を特徴とする請求項1または2に記載の低挿入力コネク
タ。 - 【請求項4】 前記スペーサの第2の当接部が前記雌端
子の電気接触部の後端に当接し、該スペーサの第1の当
接部が、該雌端子の天板部と、該雌端子の前記弾性接触
片上にある係止突起との間に進入した状態となるよう
に、該スペーサが前記コネクタハウジングに仮係合され
てなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に
記載の低挿入力コネクタ。 - 【請求項5】 前記スペーサの突出部は前記天板部と前
記係止突起のうちのいずれか1つもしくは上記2つとも
非接触の状態であることを特徴とする請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の低挿入力コネクタ。 - 【請求項6】 前記雌端子の前記係止突起の頂上部と前
記天板部との隙間は、前記雄端子の厚みよりも大きく設
定したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
記載の低挿入力コネクタ。 - 【請求項7】 前記スペーサに、前記コネクタハウジン
グに対する係止手段を設け、該コネクタハウジングに、
該スペーサと仮係合するための係合手段を有することを
特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の低挿入
力コネクタ。 - 【請求項8】 前記係止手段は、係止突起を有する可撓
部を設けるとともに該可撓部に隣接する撓み空間とから
なり、前記スペーサと仮係合するための前記コネクタハ
ウジングの前記係合手段は、スペーサロック用孔と係合
突部とからなることを特徴とする請求項1〜7のいずれ
か1項に記載の低挿入力コネクタ。 - 【請求項9】 前記コネクタハウジングに、前記スペー
サを案内ししかも該スペーサの該コネクタハウジングか
らの抜け落ちを防止するスペーサガイドが設けられてい
ることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載
の低挿入力コネクタ。
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