JP5321920B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、配線端子を導通接続するコネクタに関し、特に、その導通接続の際に、配線端子に接続されているリード線に曲げストレスが生ぜず、当該リード線の折り曲げによる断線等の不具合を効果的に防止でき、また、熱電対センサの検出精度を高めるのに好適なものである。
従来、熱電対その他のセンサを計測器等の機器類に接続する方式としては、センサのリード線を機器の入力端子に直接ネジ止めする方式やコネクタを利用する方式がある。この種のコネクタとしては、例えば、クリップのようにバネ力に抗して開となる上下のソケット間にセンサの配線端子を挿入する、クリップタイプのコネクタや、特許文献1に開示されているコネクタ(同文献1の図13、図14及び図16を参照)が知られている。
前述のクリップタイプのコネクタは、ソケット間に挿入したセンサの配線端子がソケット内面のコネクタ端子にバネ力で加圧されることにより、当該センサの配線端子とコネクタ端子とが導通接続される。これにより、当該センサは、その配線端子、ソケット内面のコネクタ端子、及び、そのコネクタ端子に接続されたリード線を通じて、計測器等の機器類に導通接続される。
特許文献1のコネクタは、同文献1の図13、図14及び図16を参照すると、雄型コネクタ(1)と雌型コネクタ(2)とを互いに結合させることにより、雌端子(23)のバネ力で当該雌端子(23)が雄端子(21)を挟み込み、両端子(23、21)が導通接続(電気的接続)される構成になっている(同文献1の段落0003〜0007の記載も参照)
しかしながら、前記のようにセンサの配線をネジ止めする従来方式では、ネジ止め作業が煩わしいだけでなく、ネジ止めの際にセンサのリード線が捩れる又は折れ曲がって断線したり、センサのリード線に曲げストレスが発生したりする等の問題点がある。
前記のようにクリップタイプのコネクタでも、センサの配線端子を上下のクリップ間に挿入する時、クリップ自体が挿入時の障害物となり、当該センサの配線端子がクリップに引っ掛かることによって、センサの配線端子からセンサ素子までのリード線(以下「センサのリード線」という)が折れ曲がって断線したり、センサのリード線に曲げストレスが発生したりする等の問題点がある。
特許文献1のコネクタにおいて、例えば雄端子(21)にセンサのリード線が接続されるとしたら、雄端子(21)は雄型コネクタ(1)に挿入されるので、この特許文献1のコネクタでも、雄端子(21)の挿入時に、当該センサのリード線が折れ曲がって断線したり、センサのリード線に曲げストレスが発生したりする等の問題点がある。この点については雌端子(23)にセンサのリード線が接続される場合も同様である。
ところで、先に説明した特許文献1のコネクタを用いて熱電対センサを計測器に接続する場合は、熱電対センサから計測器までの配線系に異種金属が挿入されることによるセンサ検出精度の低下を防止するために、その配線系に含まれる雌端子(23)も熱電対と同じ金属材料で形成しなければならない。しかしながら、熱電対センサの構成材料がバネ材でない場合には、雌端子(23)の構成材料として熱電対センサとは異種金属のバネ材が使用されるので、特許文献1のコネクタでは、精度の高い温度検出を行うことができないという問題点もある。
なお、前記カッコ内の符号は特許文献1で使用されている符号である。
特開平09−270281号公報
本発明は、前記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、配線端子に接続されているリード線の折り曲げによる断線や、曲げストレスの発生等、配線端子の導通接続時に生じる不具合を効果的に防止することができ、また、熱電対センサの検出精度を高めるのに好適なコネクタを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、配線端子を導通接続するコネクタであって、前記コネクタは、前記配線端子を載置できる開口部を有するベース部と、前記開口部の内底面に設けたコネクタ端子部と、前記開口部にスライド可能に設けられ、そのスライドにより前記開口部を開閉するスライド蓋と、前記コネクタ端子部と前記スライド蓋との間に配置され、前記スライド蓋と同方向にスライド可能に設けた板バネと、を備え、前記板バネは、その両端部間に支点軸を有するとともに、その両端部のうち前記コネクタ端子部に近い方の端部が加圧部になっており、前記開口部を閉とする方向への前記スライド蓋のスライド前進時は、そのスライド前進動作に連動して、前記スライド蓋と同方向に前記板バネとその支点軸がスライド前進し、かつ、該支点軸を基点とした板バネの回転動作により当該板バネの加圧部が前記コネクタ端子部に近づき、前記コネクタ端子部上の配線端子を加圧する一方、前記開口部を開とする方向への前記スライド蓋のスライド後退時は、そのスライド後退動作に連動して、前記スライド蓋と同方向に前記板バネとその支点軸がスライド後退し、かつ、該支点軸を基点とした板バネの回転動作により前記板バネの加圧部が前記コネクタ端子部から離れ、前記配線端子の加圧状態が解除されることを特徴とする。
前記本発明において、前記板バネの支点軸とその周辺付近の断面形状は、緩やかな曲率で折れ曲がったM字構造とすることにより、支点軸付近における応力集中の緩和、支点軸のスムーズな滑動、及び支点軸の剛性向上を図ってもよい。この構造によると、板バネとその支点軸とを板金加工により容易に作成することもできる。
前記本発明において、前記配線端子は、熱電対その他のセンサ又はセンサ以外の各種電子部品の配線端子を含むものとしてよい。
さらに、前記本発明においては、前記スライド蓋の裏面両側に、該スライド蓋のスライド方向に沿って細長の凹部が設けられていて、これら細長の凹部に前記板バネの支点軸端部が遊嵌されることにより、前記板バネは、前記スライド蓋に支持固定されないで、該スライド蓋のスライド前進動作、スライド後退動作に連動してスライド前進、スライド後退するように構成してもよい。このような構成によると、図4(a)のスライド後退区間前期では、板バネは停止し、スライド蓋だけをスライド後退させることができる。これにより、板バネのスライド後退ストロークは短くなり、それだけベース部の全長をそのスライド後退方向に短縮することができ、コネクタ全体のコンパクト化を図ることができる。
本発明にあっては、前記の通り、スライド蓋のスライドによりベース部の開口部が開閉する構成、及び、その開口部を開とする方向へのスライド蓋のスライド後退動作に連動して、板バネの加圧部がコネクタ端子部から離れる構成を採用した。このため、スライド蓋のスライドにより開となった開口部の上方に障害物は何もなく、障害物ないフリー空間に開口部内底面のコネクタ端子部が露出し、そのようなフリー空間から開口部内底面のコネクタ端子部上に配線端子を載置する方式で、コネクタ端子部と配線端子とを導通接続させることができるので、配線端子に接続されているリード線の折り曲げによる断線や、曲げストレスの発生等、配線端子の導通接続時に生じる不具合を効果的に防止することができる。
また、本発明によると、熱電対センサを計測器に接続するためのコネクタとして使用する場合、コネクタ端子部の構成材料として熱電対センサと同じ構成材料を使用することができるため、コネクタ端子部を含めて熱電対センサから計測器までの配線系全体を熱電対センサと同じ構成材料とすることが可能であり、熱電対センサの検出精度を高めるのに好適である。
図1(a)は本発明を適用したコネクタ(開の状態)の上面図、同図(b)は(a)のA−A断面図。 図2(a)から(c)はスライド蓋のスライド前進により開口部を閉とする動作を時系列的に示した開口部クローズ動作説明図。 図3(a)は本発明を適用したコネクタ(閉の状態)の上面図、同図(b)は(a)のB−B断面図。 図4(a)から(c)はスライド蓋のスライド後退により開口部を開とする動作を時系列的に示した開口部オープン動作説明図。 図5(a)は図1のコネクタを構成するベース部の正面図、(b)は同ベース部の背面図、(c)は同ベース部の右側面図、(d)は同ベース部の上面図、(e)は(d)のA−A断面図。 図6(a)は図1のコネクタを構成するスライド蓋の裏面図、(b)は同スライド蓋の側面図、(c)は(a)のA−A断面図、(d)は(b)のB−B断面図。 図7(a)は図1のコネクタを構成する板バネの斜視図、(b)は同板バネの正面図、(c)は同板バネの上面図、(d)は同板バネの側面図。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
《コネクタの構成概要》
図1(a)は本発明を適用したコネクタ(開の状態)の上面図、同図(b)は(a)のA−A断面図である。同図のコネクタ1は、配線端子Tを載置できる開口部2を有するベース部3と、開口部2の内底面に設けたコネクタ端子部4と、開口部2にスライド可能に設けられ、そのスライドにより前記開口部2を開閉するスライド蓋5と、コネクタ端子部4と前記スライド蓋5との間に配置され、スライド蓋5と同方向にスライド可能に設けた板バネ6と、を備えている。
また、前記板バネ6は、その両端部間に支点軸6Aを有し、その両端部のうちコネクタ端子部4に近い方の端部が加圧部6Bになっている。そして、前記開口部2を閉とする方向へのスライド蓋5のスライド前進時は、そのスライド前進動作に連動して、スライド蓋5と同方向に板バネ6とその支点軸6Aがスライド前進し、かつ、該支点軸6Aを基点とした板バネ6の回転動作により当該板バネ6の加圧部6Bが前記コネクタ端子部4に近づき、コネクタ端子部4上の配線端子Tを加圧する。一方、前記開口部2を開とする方向へのスライド蓋5のスライド後退時は、そのスライド後退動作に連動して、スライド蓋5と同方向に板バネ6とその支点軸6Aがスライド後退し、かつ、該支点軸6Aを基点とした板バネ6の回転動作により当該板バネ6の加圧部6Bがコネクタ端子部4から離れ、前記配線端子Tの加圧状態が解除されるように構成してある。
《ベース部3の詳細》
図5(a)は図1のコネクタを構成するベース部の正面図、同図(b)は同ベース部の背面図、同図(c)は同ベース部の右側面図、同図(d)は同ベース部の上面図、同図(e)は(d)のA−A断面図である。
図5(e)に示したように、ベース部3の開口部2は、ベース部3の上面から下面に向けて掘り込まれた溝形状になっていている。図1のコネクタ1では、開口部2内に段差20を設けることで開口部2を二段構造とし、その開口部上段21を配線端子Tの載置スペースとして利用している。また、図1のコネクタ1では、開口部上段21の内底面に位置決め用突起23を設け、この位置決め用突起23に配線端子Tの位置決め用の孔(図示省略)が嵌め込みセットされることにより、いつでも開口部上段21(配線端子Tの載置スペース)の同一箇所に配線端子Tが載置されるように構成してある。
《コネクタ端子部4の詳細》
コネクタ端子部4は、L字形の金具を開口部2の段差20に取り付けることにより、L字の一部が開口部上段21の内底面に露出配置されるように構成してある(図5(d)参照)。コネクタ端子部4に接続されているコネクタリード線L1は、開口部下段22を通ってベース部3背面の通し孔24から外部へ引き出され、図示しない計測器等の外部機器に接続可能になっている。
《スライド蓋5の詳細》
図6(a)は図1のコネクタを構成するスライド蓋の裏面図、同図(b)は同スライド蓋の側面図、同図(c)は(a)のA−A断面図、同図(d)は(b)のB−B断面図である。
図6(a)〜(d)に示したように、スライド蓋5は天板5Aとその両側にガイド板5Bを備えた構造になっており、両ガイド板5Bのそれぞれの内側面には係合突起50、51を設けている。この一方、図5(c)に示したように、ベース部3の長手方向両側面には、前記係合突起50、51に対応してガイド溝30が設けられており、前記両ガイド板5Bの係合突起50、51が対応するベース部3の前記ガイド溝30に係合することにより、スライド蓋5は、ベース部3の開口部2にスライド可能に取り付けられ、そのスライドによりベース部3の開口部上段21を開閉するように構成してある。開口部上段21がスライド蓋5により完全に閉じられた状態は、図3(a)(b)に示してあり、スライド蓋5のスライドにより開口部上段21が完全に開となった状態は、図1(a)(b)に示してある。
また、前記両ガイド板5B、5Bの係合突起50、51は、図6(a)に示したようにスライド蓋5のスライド方向に沿って一列に2つずつ設けてあり、これら2つの係合突起50、51のうち、第1の係合突起50はガイド溝30の一端内壁30A(図5(c)参照)との当接により、スライド蓋5のスライド前進位置を制限する手段として機能するように構成してある。この一方、第2の係合突起51は、ガイド溝30の他端内壁30B(図5(c)参照)との当接により、スライド蓋5のスライド後退位置を制限する手段として機能するように構成してある。
図1の位置にあるスライド蓋5を図3の位置までスライド前進させたときは、第1の係合突起50がそのスライド前進方向正面に位置するガイド溝30の一端内壁30Aに当接するので、図3の位置にあるスライド蓋5はそれ以上スライド前進できない。また、図3の位置にあるスライド蓋5を図1の位置までスライド後退させたときには、第2の係合突起51がそのスライド方向正面に位置するガイド溝30の他端内壁30Bに当接するので、図1の位置にあるスライド蓋5はそれ以上スライド後退できない。
《板バネ6の詳細》
図7(a)は図1のコネクタを構成する板バネの斜視図、同図(b)は同板バネの正面図、同図(c)は同板バネの上面図、同図(d)は同板バネの側面図である。
図7(a)〜(c)に示したように、前記板バネ6の支点軸6Aは板バネ6の両側から水平に突出しており、この突出した支点軸6Aの両端部をベース部3の開口部両側上縁2A(図5(d)(e)参照)に載せることにより、板バネ6は、コネクタ端子部4とスライド蓋5との間に配置されるとともに(図1(b)、図3(b)参照)、その支点軸6Aの端部がベース部3の開口部両側上縁2Aを滑動する形式で、スライド蓋5と同方向へスライド(スライド前進又はスライド後退)できるように構成してある。
また、前記板バネ6は、その支点軸6Aを頂点として山形状に折れ曲がった形態になっており(図7(a)(d)参照)、板バネ6の加圧部6Bは、その山形状の裾部分を緩やかな曲率の円弧形状に折り曲げた形態(図7(a)(d)参照)とすることにより、配線端子Tを傷つけないように構成してある。
前記板バネ6とその支点軸6Aは板金加工によって一体成形することができる。この場合、支点軸6Aがスムーズにベース部3の開口部両側上縁2Aを滑動できるようにすること、及び、支点軸6Aの剛性を高めることを目的として、板バネ6の支点軸6Aの断面形状は、円形又は半円形あるいはU字形等、円弧形状とする必要がある(図7(a)(d)参照)。
また、配線端子Tとコネクタ端子部4との良好な接触を図るため、板バネ6の加圧部6Bで配線端子Tを加圧するときの加圧力(荷重)は所定値以上に大きくする必要がある。しかし、板バネ6の加圧部6Bで配線端子Tを加圧したときの反力で板バネ6は撓み、その撓み変形による応力集中が板バネ6の支点軸6A付近に生じるので、支点軸6A付近での繰返し応力による金属疲労破壊を回避する観点より、板バネ6の支点軸6A付近の断面形状は、緩やかな曲率で折れ曲がった形状とする必要がある(図7(a)(d)参照)。
そこで、図1のコネクタ1では、板バネ6の支点軸6Aとその周辺付近の断面形状の一例として、図7(d)のように緩やかな曲率で折れ曲がったM字構造を採用することにより、支点軸6A付近における応力集中の緩和、支点軸6Aのスムーズな滑動、及び支点軸6Aの剛性向上を図っている。
《スライド蓋5のスライド前進動作又はスライド後退動作に連動して、板バネ6とその支点軸6Aがスライド前進又はスライド後退する構成の詳細》
以下の説明では、便宜上、図1の位置にあるスライド蓋5が図3の位置までスライド前進するスライド区間を「スライド前進区間」という。また、このスライド前進区間において、図1(b)の位置にあるスライド蓋5が図2(a)の位置までスライド前進するスライド区間を「スライド前進区間前期」といい、図2(a)の位置にあるスライド蓋が図2(b)の位置までスライド前進するスライド区間のことを「スライド前進区間中期」といい、図2(b)の位置にあるスライド蓋が図2(c)や図3(b)の位置までスライド前進する区間のことを「スライド前進区間後期」という。
また、図3の位置にあるスライド蓋5が図1の位置までスライド後退するスライド区間を「スライド後退区間」という。また、このスライド後退区間において、図3(b)の位置にあるスライド蓋5が図4(a)の位置までスライド後退するスライド区間のことを「スライド後退区間前期」といい、図4(a)の位置にあるスライド蓋が図4(b)の位置までスライド後退するスライド区間のことを「スライド後退区間中期」といい、図4(b)の位置にあるスライド蓋が図4(c)や図1(b)の位置までスライド後退する区間のことを「スライド後退区間後期」という。
先に説明したように、板バネ6とその支点軸6Aはスライド蓋5のスライドに連動してスライド蓋5と同方向にスライド前進又はスライド後退する。この連動を実現するための具体的な構造として、図1のコネクタ1では、図6(a)に示したように、スライド蓋5の裏面(天板部5Aの裏面)両側に、スライド蓋5のスライド方向に沿って細長の凹部(以下「細長凹部52」という)を設け、これら細長凹部52に板バネ6の支点軸6A端部を遊嵌する構成を採用した(図1(b)、図3(b)参照)。
そして、図2(a)のスライド前進区間前期では、スライド蓋5のスライド前進により細長凹部52の長手方向一端内壁52Aが板バネ6の支点軸6Aに近づく。このとき、板バネ6の支点軸6A端部は、細長凹部52の一端内壁52Aに接触しておらず、板バネ6とその支点軸6Aは、スライドしないで停止している。
次に、図2(a)スライド前進区間前期から同図(b)のスライド前進区間中期に移行すると、そのスライド前進区間中期では、板バネ6の支点軸6A端部に細長凹部52の長手方向一端内壁52Aが接触し、その長手方向一端内壁52Aで板バネ6の支点軸6A端部が押圧される。これにより、板バネ6とその支点軸6Aはスライド蓋5と同方向に連動してスライド前進する。この連動の原理は図2(c)のスライド前進区間後期でも同様である。
また、図4(a)のスライド後退区間前期では、スライド蓋5のスライド後退により細長凹部52の長手方向他端内壁52Bが板バネ6の支点軸6Aに近づく。このとき、板バネ6の支点軸6A端部は、細長凹部52の他端内壁52Bに接触しておらず、板バネ6とその支点軸6Aは、スライドしないで停止している。
そして、図4(a)スライド後退区間前期から同図(b)のスライド後退区間中期に移行すると、そのスライド後退区間中期では、板バネ6の支点軸6A端部に細長凹部52の長手方向他端内壁52Bが接触し、その長手方向他端内壁52Aで板バネ6の支点軸6A端部が押圧される。これにより、板バネ6とその支点軸6Aは、スライド蓋5と同方向に連動してスライド後退する。この連動の原理は、図4(c)のスライド後退区間後期でも同様である。
以上のように、図1のコネクタ1では、スライド蓋5がスライド後退するときに、これに連動して板バネ6もスライド蓋5と同方向にスライド後退するので、図1(a)(b)のように、スライド蓋5のスライドにより開となった開口部上段21の上方に障害物は何もなく、開口部上段21の上方は障害物のないフリー空間になり、このフリー空間に開口部2内底面のコネクタ端子部4が露出する。
ところで、スライド蓋5に板バネ6の支点軸6Aを支持固定する構造も考えられる。しかし、この構造によると、図4(a)のスライド後退区間前期の初めからスライド蓋5と一体的に板バネ6もスライド後退し始めるので、板バネ6のスライド後退ストロークが長く、それだけベース部3の全長をそのスライド後退方向に拡張しなければならず、コネクタ1全体が長く大型化してしまう。
この一方、前記のようにスライド蓋5に板バネ6を支持固定しない構造であって、スライド蓋5と板バネ6が連動してスライドする構造(フローティング構造)によると、スライド後退区間前期では、上述の通り板バネ6は停止しており、スライド蓋5だけがスライド後退するので、板バネ6のスライド後退ストロークは短く、それだけベース部3の全長をそのスライド後退方向に短縮することができ、コネクタ1全体のコンパクト化を図ることができる。
《スライド蓋5のスライドに連動して、板バネ6の加圧部6Bがコネクタ端子部4に近づいたりコネクタ端子部4から離れたりする構成の詳細》
先に説明したように、板バネ6の加圧部6Bは、スライド蓋5のスライド前進又はスライド後退に連動して、支点軸6Aを基点としてコネクタ端子部4に近づいたりコネクタ端子部4から離れたりする。このような板バネ6の加圧部6Bの動作を実現するための具体的な構造例として、図1のコネクタ1では、図5(d)に示したように、開口部2の段差20付近に、当該開口部2の内側壁から内向きに張り出した凸部24を設けている。
そして、図2(a)のスライド前進区間前期及び同図(b)のスライド前進区間中期において、板バネ6は、図1(b)の姿勢をほぼ維持するが、図2(b)のスライド前進区間中期から図2(c)のスライド前進区間後期に移行すると、そのスライド前進区間後期では、板バネ6とその支点軸6Aのスライド前進により、板バネ6の裏面が凸部24の後端24Bに当接する。この当接による反力で、板バネ6の他方側(板バネ6の加圧部6Bと反対の端部6Cから支点軸6Aまでの範囲)が押圧され、板バネ6がその支点軸6Aを基点として図2(c)中の半時計回り矢印方向に回転動作することにより、板バネ6の加圧部6Bはコネクタ端子部4に近づく。
また、図4(a)のスライド後退区間前期及び同図(b)のスライド後退区間中期において、板バネ6は、図3(b)の姿勢をほぼ維持するが、図4(b)のスライド後退中期期間から図4(c)のスライド後退区間後期に移行すると、そのスライド後退区間後期では、板バネ6とその支点軸6Aのスライド後退により、板バネ6の裏面が凸部24の前端24Aに当接する。この当接による反力で、板バネ6の一方側(板バネ6の加圧部6Bから支点軸6Aまでの範囲)が押圧され、板バネ6はその支点軸6Aを基点として図4(c)中の時計回り矢印方向に回転動作することにより、板バネ6の加圧部6Bはコネクタ端子部4から離れる。
《スライド蓋5のスライドロック構造の詳細》
図2(c)のスライド前進区間後期では、先に説明したように、板バネ6は、凸部24の後端24Bとの当接による反力で所定量突き上げられ、スライド蓋5を全体的に上方へ所定量持ち上げる。図5(c)に示したように、ガイド溝30の一端内壁には、スライド蓋5の方向に向けて切欠き31が形成してあり、前記のように持ち上がったスライド蓋5の第1の係合突起50(図6(a)参照)がその切欠き31に入り込むことにより、図3の位置にあるスライド蓋5は、そのスライド位置がロックされる。このようなスライド位置のロックはスライド蓋5をベース部3側へ軽く押し込むことにより解除される。
《コネクタの使用方法など》
次に、以上のように構成された図1のコネクタの使用方法などについて、図1及び図3を基に説明する。
図1のコネクタ1には、熱電対その他のセンサ又はセンサ以外の各種電子部品の配線端子Tを導通接続することができる。かかる配線端子Tを導通接続するときは、図3の位置にあるスライド蓋5を図1の位置までスライド後退させる。
そうすると、ベース部3の開口部上段21が開となる。また、前記のようなスライド蓋5のスライド後退動作に連動して、板バネ6とその支点軸6Aがスライド蓋5と同方向にスライド後退し、かつ、該支点軸6Aを基点とした板バネ6の回転動作により板バネ6の加圧部6Bがコネクタ端子部4から離れる。これにより、開口部2内底面のコネクタ端子部4がその上に障害物のないフリー空間に露出するので、このフリー空間からコネクタ端子部4上に配線端子Tを載置する。
そして、前記のようにコネクタ端子部4上に配線端子Tを載置したら、スライド蓋5を図3の位置までスライド前進させる。
そうすると、ベース部2の開口部上段21がスライド蓋5で塞がれ閉となる。また、前記のようなスライド蓋5のスライド前進動作に連動して、板バネ6とその支点軸6Aがスライド蓋5と同方向にスライド前進し、かつ、該支点軸6Aを基点とした板バネ6の回転動作により板バネ6の加圧部6Bがコネクタ端子部4に近づき、コネクタ端子部4上の配線端子Tを加圧する。これにより、配線端子Tとコネクタ端子部4との良好な接触状態が得られるようになる。
以上説明したように、本実施形態のコネクタ1にあっては、スライド蓋5のスライドによりベース部3の開口部2が開閉する構成、及び、その開口部2を開とする方向へのスライド蓋5のスライド後退動作に連動して、板バネ6の加圧部6Bがコネクタ端子部4から離れる構成を採用した。このため、スライド蓋5のスライドにより開となった開口部2の上方に障害物は何もなく、障害物ないフリー空間に開口部2内底面のコネクタ端子部4が露出し、そのようなフリー空間から開口部2内底面のコネクタ端子部4上に配線端子Tを載置する方式で、コネクタ端子部4と配線端子Tを導通接続させることができるので、配線端子Tに接続されているリード線L2(図1(a)参照)の折り曲げによる断線や、曲げストレスの発生等、配線端子の導通接続時に生じる不具合を効果的に防止することができる。
また、本実施形態のコネクタ1によると、熱電対センサを計測器に接続するためのコネクタとして使用する場合、コネクタ端子部4の構成材料として熱電対センサと同じ構成材料を使用することができるため、コネクタ端子部4を含めて熱電対センサから計測器までの配線系全体を熱電対センサと同じ構成材料とすることが可能であり、熱電対センサの検出精度を高めることができる。
1 コネクタ
2 開口部
2A 開口部両側上縁
20 段差
21 開口部上段
22 開口部下段
23 位置決め用突起
24 凸部
24A 凸部の前端
24B 凸部の後端
3 ベース部
30 ガイド溝
31 ガイド溝の切欠き
30A ガイド溝の一端内壁
30B ガイド溝の他端内壁
4 コネクタ端子部
5 スライド蓋
5A 天板
5B ガイド板
50、51 係合突起
52 細長凹部
52A 細長凹部の長手方向一端内壁
52B 細長凹部の長手方向他端内壁
6 板バネ
6A 板バネの支点軸
6B 板バネの加圧部
T 配線端子
L1 コネクタリード線
L2 配線端子のリード線

Claims (4)

  1. 配線端子を導通接続するコネクタであって、
    前記コネクタは、
    前記配線端子を載置できる開口部を有するベース部と、
    前記開口部の内底面に設けたコネクタ端子部と、
    前記開口部にスライド可能に設けられ、そのスライドにより前記開口部を開閉するスライド蓋と、
    前記コネクタ端子部と前記スライド蓋との間に配置され、前記スライド蓋と同方向にスライド可能に設けた板バネと、を備え、
    前記板バネは、その両端部間に支点軸を有するとともに、その両端部のうち前記コネクタ端子部に近い方の端部が加圧部になっており、
    前記開口部を閉とする方向への前記スライド蓋のスライド前進時は、そのスライド前進動作に連動して、前記スライド蓋と同方向に前記板バネとその支点軸がスライド前進し、かつ、該支点軸を基点とした板バネの回転動作により当該板バネの加圧部が前記コネクタ端子部に近づき、前記コネクタ端子部上の配線端子を加圧する一方、
    前記開口部を開とする方向への前記スライド蓋のスライド後退時は、そのスライド後退動作に連動して、前記スライド蓋と同方向に前記板バネとその支点軸がスライド後退し、かつ、該支点軸を基点とした板バネの回転動作により前記板バネの加圧部が前記コネクタ端子部から離れ、前記配線端子の加圧状態が解除されること
    を特徴とするコネクタ。
  2. 前記板バネの支点軸とその周辺付近の断面形状は、緩やかな曲率で折れ曲がったM字構造になっていること
    を特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記配線端子は、熱電対その他のセンサ又はセンサ以外の各種電子部品の配線端子を含むこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
  4. 前記スライド蓋の裏面両側に、該スライド蓋のスライド方向に沿って細長の凹部が設けられていて、これら細長の凹部に前記板バネの支点軸端部が遊嵌されることにより、前記板バネは、前記スライド蓋に支持固定されないで、該スライド蓋のスライド前進動作、スライド後退動作に連動してスライド前進、スライド後退すること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のコネクタ。
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