JP3770059B2 - プリント基板分割装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品等が搭載された複数枚綴りのプリント基板を、切粉を飛散することなく分割できるようにしたルーター方式のプリント基板分割装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にプリント基板1(以下単に基板という)は、複数枚の基板を綴りにして1枚の複合基板となっており、基板1の外周部には加工工程でチャッキング部等となるダミー部1cがあり、また基板の分割部は綴り部1aを除きスリット1bにより分断されている。基板1は、分割前の複数枚綴りの状態で電子部品等が実装され、はんだ付けされた後に基板分割装置により分割される。
【0003】
従来のルーター方式のプリント基板分割装置では、分割時に発生する切粉を除去するために、特開平9−309098号公報に記載のようにルータービット部分或いは基板の下面に切粉の吸引口を設けて、掃除機あるいは集塵機にて切粉を吸引して、切粉を除去していた。即ち、図3及び図4に示すように、基板1の綴り部1aをルータービット2により切断する場合に、発生する切粉が散らばらないように、基板1の下方にエア吸引口6を設けて切粉を吸引するようにしていた。なお、符号1bは基板1のスリットで、1cはダミー部であり、符号4は、基板受け治具を示している。
しかしながら、切削によって飛散した切粉は、静電気を帯びて基板表面に付着するために吸引だけでは、切粉を完全に除去することは難しかった。
【0004】
また、付着した切粉をエアブローによって除去する方法もあるが、この方法は、切粉の除去には非常に効果的である反面、エアブローによって飛散した切粉を回収することが困難であると同時に、エアブローによって基板にばたつきが生じ易くなるため、基板をしっかりと受け治具に固定する必要があった。しかし、携帯電話のような高密度に部品が実装されたプリント回路基板においては、治具に基板を押さえ付けるスペースがなく、治具に基板をしっかり固定することが困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記の問題に鑑み、基板分割の際に発生する切粉を効果的に除去できると同時に基板受け治具への保持力も確保することができるプリント基板分割装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載のプリント基板分割装置を提供する。
請求項1に記載のプリント基板分割装置は、プリント基板下面に該基板と平行方向のエアブローを流すと共に、その反対側の端面の側部近辺に穿設したエア吸引口から吸塵手段によってエア吸引を行うことにより、複数枚綴りのプリント基板の綴り部の切断の際に発生する切粉を除去するようにしたものである。エアブローとエア吸引の両者を併用することにより、静電気を帯びた切粉も除去、回収することができると同時に、基板に対する受け治具の保持力も確保できる。
請求項2に記載のプリント基板分割装置は、エアの吹き出し量よりもエアの吸込み量を多くしたもので、これにより、基板が持ち上げられたり、基板の隙間よりエアが漏れたりせず、基板の保持力を一層高めることができる。
請求項3に記載のプリント基板分割装置は、平板のエアの流れと平行な両側面に側板を設けたものであり、これにより、エアがこれらの側面から漏れるのを防止できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態のプリント基板分割装置について説明する。プリント基板分割装置は、複数枚綴りの基板1に電子部品等が実装され、はんだ付けされた基板1を分割する装置であり、基本的に工具ユニットA、基板保持ユニットB及び吸塵構造等から構成されている。
【0008】
工具ユニットAは、切削工具であるルータービット2を回転可能に保持すると共に、工具ユニットをZ軸(上下)方向及びX軸(左右)方向に移動させることができる。この実施例では、ルータービット2は、基板1の綴り部1aを切断する際に発生する切粉が下側に排出されるタイプのものを使用する。
基板保持ユニットBは、分割する基板1を固定する装置であり、基板1のダミー部1cを基板受け部(図示されていない)に圧着保持すると共に、基板保持ユニットBをY軸(前後)方向に移動させることができる。
【0009】
図1,2は、本発明の特徴であるプリント基板分割装置に設けられた吸塵構造を示すもので、この吸塵構造は、基板保持ユニットBに設けられている。図1は、吸塵構造の分解斜視図であり、図2は、その断面図である。この吸塵構造においては、多数の基板受け治具4が表面に設けられた平板3が、基板1の下方に、基板1と平行になるように配置されている。従って基板1が基板受け治具4にセットされると、平板3との間に間隙が作られる。この間隙にエアを流すために、平板3の一方の側面にエア吹き出し口5が設けられ、図示されていない送風機からのエアが、ここから吹き出される。エア吹き出し口5と対向する、平板3の側部近辺には、エア吸引口6が穿設されており、ここから図示されていない集塵機等によりエアを吸引する。また、平板3のエアの流れと平行な両側面には、側板7が設けられており、エアがこれらの側面から漏れないようにする。
【0010】
基板1をセットし、ルータービット2により、基板1の綴り部1aを切断して基板1を分割する際には、エア吹き出し口5からエアを吹き出すと同時に、エア吸引口6よりエアを吸い込むようにする。このとき、エア吹き出し口5からのエアが基板1を持ち上げたり、基板1の隙間よりエアが漏れないようにするためにエアの吹き出し量よりもエアの吸込み量を多くしてやる。
従って、ルータービット2によって基板1の綴り部1aを切削した際に発生する切粉は、エア吹き出し口5から高速で吹き出すエアによって基板1の表面に付着することなく、エア吸引口6まで運ばれ、ここから排出される。
【0011】
【発明の効果】
以上説明したように、従来の構成では、図3、図4に示すようにルータービット2により基板1の綴り部1aを切削した際に発生する切粉のうち静電気により基板の表面に付着してしまったものは、基板の裏面のエアの滞留により除去することが困難であったが、本発明のプリント基板分割装置では、基板表面に切粉を残すことなく回収することが可能となる。また、従来の構成において集塵機等によるエアの吸い込みは、基板1を受け治具4に保持する役目も果たしていた。この点に関しても、本発明では、基板1と平板3の間を高速で流れるエアの圧力エネルギーの低下により、基板を平板3側に引き付ける力が発生し、従来と同様の基板保持力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のプリント基板分割装置に設けられている吸塵構造の分解斜視図である。
【図2】図1の本発明の吸塵構造の断面図である。
【図3】従来のプリント基板分割装置の吸塵構造の分解斜視図である。
【図4】図3の従来の吸塵構造の断面図である。
【符号の説明】
1…プリント基板(基板)
1a…綴り部
1b…スリット
1c…ダミー部
2…ルータービット
3…平板
4…基板受け治具
5…エア吹き出し口
6…エア吸引口
7…側板
Claims (3)
- 複数枚綴りのプリント基板に設けられた綴り部を前記プリント基板の一面からルータービットを用いて切断し、該プリント基板を分割するプリント基板分割装置において、
前記プリント基板を該プリント基板の他面から保持する受け治具部に、前記プリント基板と平行な平板を配置すると共に、前記平板の一方の側面にエアを前記プリント基板と平行方向に吹き出すためのエア吹き出し口を設け、
前記プリント基板と前記平板とで形成される間隙内へ前記エア吹き出し口からエアを高速で供給し、前記平板の一方の側面と反対側の端面の前記側部近辺に穿設したエア吸引口からエア吸引を行う吸塵手段を設け、
それにより、前記プリント基板と前記平板の間を高速で流れるエアの圧力エネルギーの低下により前記プリント基板を前記平板側に引き付ける基板保持力を確保したことを特徴とするプリント基板分割装置。 - 前記エアブローによるエアの吹き出し量よりも、前記エア吸引によるエアの吸込み量を多くすることを特徴とする請求項1に記載のプリント基板分割装置。
- 前記平板のエアの流れと平行な両側面にエアがこれらの両側面から漏れないようにする側板が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のプリント基板分割装置。
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