JP2002361593A - 積層板の切断方法 - Google Patents
積層板の切断方法Info
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Abstract
ぐことができる積層板の切断方法を提供する。 【解決手段】 積層板1を切断刃2で切断するにあたっ
て、切断箇所にイオンを含む風を作用させながら、切断
を行なう。切断刃2で積層板1を切断する際に起こる静
電気をイオンで中和することができ、積層板1の切断箇
所に静電気が発生することを防止することができる。
Description
どに加工して使用される積層板の切断方法に関するもの
である。
厚みに作製されており、積層板1を切断するにあたって
は、1〜30枚程度を重ねて図4のように台座9の上に
載置し、クランプ10で押さえ付けた状態で、台座9に
設けたガイドスリット11に沿って丸鋸刃などで形成さ
れる切断刃2を移動させることによって、切断刃2で積
層板1の切断を行なうようにしている。
キシ樹脂等の樹脂などから構成されているので、切断刃
2で切断する際に切断粉が多く発生するが、この切断粉
は集塵機4によって集塵されて排出されるようになって
いる。
層板1を切断する際の擦れ合いによって静電気が発生す
るので、積層板1の切断箇所や切断粉は静電気を帯びて
おり、切断粉はこの静電気で積層板1の切断箇所におけ
る切断端面や表面に付着し、集塵機4で吸引しても積層
板1に切断粉が付着したまま離れないことが多い。
していると、積層板1をプリント配線板に加工する際の
回路形成時に、ショート不良やオープン不良が発生する
原因となり、歩留まり低下を招くおそれがあった。
あり、積層板に切断粉が静電気で付着することを防ぐこ
とができる積層板の切断方法を提供することを目的とす
るものである。
積層板の切断方法は、積層板1を切断刃2で切断するに
あたって、切断箇所にイオンを含む風を作用させなが
ら、切断を行なうことを特徴とするものである。
て、切断刃2を切断箇所に沿って移動させて切断しなが
ら、切断刃2の後方からイオンを含む風を切断箇所に吹
き付けることを特徴とするものである。
おいて、切断前の切断刃2にイオンを含む風を吹き付け
ることを特徴とするものである。
いずれかにおいて、切断箇所にイオンを含む風を作用さ
せて、切断箇所に切断粉が静電気で付着するのを防ぎな
がら、集塵機4で切断粉を回収することを特徴とするも
のである。
する。
のであり、切断刃2は丸鋸刃によって形成されるもので
あって、その中心の回転軸12によって回転駆動しなが
ら、送り機構で直進方向に送り移動させることができる
ようにしてある。この切断刃2が送り移動される範囲に
おいてその上方に集塵機4が配置してある。集塵機4は
下面が開口する吸塵フード13と吸塵フード13の上端
に接続される吸塵ダクト14を具備して形成されるもの
であり、吸塵ダクト14は吸塵ファン等に接続してあ
る。
えば特公平6−56797号公報などにみられるような
構成に形成してある。すなわち、除電器16はケーシン
グ17内にファン18を設けると共に、ケーシング17
の内側に電極針19,19を対向させて配置して形成さ
れるものであり、直流高圧電源からそれぞれプラス・マ
イナスの直流高電圧を印加することによって電極針1
9,19間にコロナ放電を起すと、空気中のガス成分が
イオン化してイオンが発生する。そしてファン18を駆
動して送風することによって、イオンを含む風を除電器
16から送り出すことができるものである。
っては、所要枚数の積層板1を重ねて既述の図3のよう
に台座9の上に載置すると共に積層板1をクランプ10
で押さえ付け(図1に台座やクランプの図示は省略)、
切断刃2を回転駆動させながら前進移動させて、切断刃
2で積層板1を切断することができる。このとき、切断
刃2が切断のために前進する後方位置に除電器16が配
置してあり、切断刃2で積層板1を切断する箇所に除電
器16からイオンを含む風を吹き付けながら、切断刃2
による切断を行なうことができるようにしてある。
含む風を吹き付けて作用させながら、切断を行なうこと
によって、切断刃2で積層板1を切断する際の擦れ合い
によって起こる静電気をイオンで中和することができ、
静電気が発生することを防止することができるものであ
り、積層板1の切断箇所が静電気に帯電したり、切断に
よって発生する切断粉が帯電したりすることを防ぐこと
ができるものである。従って積層板1の切断端面やその
付近の表面に切断粉が静電気で付着することを防止する
ことができるものであり、切断によって発生する切断粉
は集塵機4による吸引力で容易に集塵機4に吸引するこ
とができ、積層板1に切断粉が付着したまま残ることな
く、集塵機4で回収することができるものである。
からイオンを含む風を作用させるにあたって、上記のよ
うに切断刃2の進行方向に対して後方から切断刃2に向
けてイオンを含む風を吹き付けるようにしてある。この
ようにすると、切断刃2で切断した積層板1の切断端面
に効率良くイオンを含む風を作用させることができるも
のであり、静電気が最も発生し易い箇所である積層板1
の切断端面に静電気が発生することを防ぐ効果を高く得
ることができ、切断粉が静電気で付着することを防止す
る効果を高く得ることができるものである。
を含む風を吹き付けるようにすると、積層板1の切断を
開始する前の切断刃2は、図1(b)に示すように、除
電器16の前方に位置している。従って、積層板1を切
断する直前の切断刃2には除電器16からイオンを含む
風が吹き当てられているものであり、この切断刃2で積
層板1を切断する際に静電気が起き難くすることができ
るものである。
すものであり、加工テーブルとなる台座9に切断刃2が
通過するガイドスリット11が設けてあり、このガイド
スリット11の上方の位置に集塵機4の集塵フード13
が配置してある。集塵フード13はガイドスリット11
に沿って細長い形状に形成してあり、集塵フード13の
上部には複数箇所において吸塵ダクト14が接続してあ
る。そして集塵フード13の長手方向に沿った両側には
それぞれガイド板21,21が垂下して設けてある。こ
のガイド板21,21は、ガイドスリット11の両側に
配置されるものであり、その下端は台座9の上に載置さ
れた積層板1の上面に近接するようにしてある。またこ
のガイド板21,21の間は、集塵フード13の長手方
向の両端において開口しており、この開口に向けてイオ
ンを含む風を送風する除電器16が台座9に取り付けて
配置してある。
沿って送られる切断刃2はガイド板21,21の間を通
過しながら積層板1を切断するものであり、切断によっ
て発生する切断粉が飛び散ることをガイド板21,21
で防ぎながら、集塵機14でこの切断粉を効率良く集塵
して回収することができる。また除電器16から送風さ
れるイオンを含む風は、ガイド板21,21の間を通過
し、この際に積層板1の切断箇所をイオン雰囲気にする
ことができるものであり、積層板1の切断箇所に静電気
が発生することを防止して、積層板1の切断箇所が静電
気に帯電したり、切断によって発生する切断粉が帯電し
たりすることを防ぐことができるものである。
すものであり、積層板1をセットする台座9やクランプ
10、切断刃2及び切断刃2を送り駆動する送り機構2
3などの全体がチャンバー24内に設置してあり、この
チャンバー24内にはさらに除電器16が設けてある。
除電器16はチャンバー24内の複数箇所に設けてあっ
てよい。またチャンバー24の天井部に吸塵フード13
及び吸塵ダクト14を具備して形成される吸塵機4が設
けてある。
間であるので、除電器16で発生したイオン化した空気
がチャンバー24内に充満されている。従って、積層板
1を切断する際に静電気が発生しても、切断箇所の雰囲
気中のイオンによってすぐに中和され、切断粉が積層板
1に付着するのを防ぐことができ、容易に集塵機4で集
塵することができるものである。
板1の切断を行なうことによる効果を確認するために行
なった試験の結果を示す。
(超鋼+ダイヤモンドチップ)製丸鋸(ショーダテクト
ロン(株)製「DS−60」)を用い、両面に35μm
厚の銅箔を貼ったガラス布基材エポキシ樹脂板からなる
300mm×300mm×厚さ1.0mmの積層板1を
20枚重ね、この積層板1を回転数2000rpm、送
り速度10m/分の条件で切断刃2によって切断した。
断箇所にイオンを含む風を吹き付けたものを実施例1、
切断直前の切断刃2にもイオンを含む風を吹き付けるよ
うにしたものを実施例2、図2のように積層板1の切断
箇所をガイド板21,21で囲んで切断箇所をイオン雰
囲気にするようにしたものを実施例3、図3のようにイ
オン雰囲気のチャンバー24内で積層板1の切断を行な
うようにしたものを実施例4とし、イオンを含む風を用
いないようにしたものを比較例1とした。さらに実施例
1〜4及び比較例1の試験を、集塵機4を用いない場合
と、集塵機4を用いる場合の両方で行なった。
った試験の評価をするために、積層板1の3枚につい
て、付着している異物の個数を顕微鏡で観察して数え
た。また切断した積層板1を用いてプリント加工して回
路形成加工し、不良率を調べた。結果を表1に示す。
層板の製造方法は、積層板を切断刃で切断するにあたっ
て、切断箇所にイオンを含む風を作用させながら、切断
を行なうようにしたので、切断刃で積層板を切断する際
の擦れ合いによって起こる静電気をイオンで中和するこ
とができ、静電気が発生することを防止することができ
るものであり、積層板の切断箇所が静電気に帯電した
り、切断によって発生する切断粉が帯電したりすること
を防いで、積層板に切断粉が静電気で付着することを防
止することができるものであり、積層板に回路形成をす
る際の歩留まりを高めることができるものである。
に沿って移動させて切断しながら、切断刃の後方からイ
オンを含む風を切断箇所に吹き付けるようにしたので、
切断刃で切断した積層板の切断端面に効率良くイオンを
含む風を作用させることができ、静電気が最も発生し易
い積層板の切断端面に静電気が発生することを防いで、
切断粉が静電気で付着することを防止する効果を高く得
ることができるものである。
イオンを含む風を作用させるようにしたので、切断刃で
積層板を切断する際に静電気が起き難くすることができ
るものである。
を含む風を作用させて、切断箇所に切断粉が静電気で付
着するの防ぎながら、集塵機で切断粉を回収するように
したので、集塵機で切断粉を吸引して積層板の表面から
切断粉を除去することができ、積層板の表面に付着する
切断粉の量を一層少なくすることができるものであり、
積層板に回路形成をする際の歩留まりをさらに高めるこ
とができるものである。
(a)は斜視図、(b)は断面図である。
り、(a)は正面断面図、(b)は側面図である。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 積層板を切断刃で切断するにあたって、
切断箇所にイオンを含む風を作用させながら、切断を行
なうことを特徴とする積層板の切断方法。 - 【請求項2】 切断刃を切断箇所に沿って移動させて切
断しながら、切断刃の後方からイオンを含む風を切断箇
所に吹き付けることを特徴とする請求項1に記載の積層
板の切断方法。 - 【請求項3】 切断前の切断刃にイオンを含む風を作用
させることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層板
の切断方法。 - 【請求項4】 切断箇所にイオンを含む風を作用させ
て、切断箇所に切断粉が静電気で付着するの防ぎなが
ら、集塵機で切断粉を回収することを特徴とする請求項
1乃至3のいずれかに記載の積層板の切断方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001169288A JP4715038B2 (ja) | 2001-06-05 | 2001-06-05 | 積層板の切断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001169288A JP4715038B2 (ja) | 2001-06-05 | 2001-06-05 | 積層板の切断方法 |
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JP2002361593A true JP2002361593A (ja) | 2002-12-18 |
JP4715038B2 JP4715038B2 (ja) | 2011-07-06 |
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ID=19011385
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JP2001169288A Expired - Lifetime JP4715038B2 (ja) | 2001-06-05 | 2001-06-05 | 積層板の切断方法 |
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-
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- 2001-06-05 JP JP2001169288A patent/JP4715038B2/ja not_active Expired - Lifetime
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KR101931306B1 (ko) * | 2016-12-20 | 2019-03-13 | (주) 엔지온 | 판재 절단 장치 및 방법 |
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JP4715038B2 (ja) | 2011-07-06 |
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