JP4983566B2 - 清浄空気製造装置 - Google Patents

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本発明は、空気清浄の分野において空気中の粒子状浮遊物質を除去した清浄空気を提供することができる清浄空気製造装置に関する。
空気中に存在する粒子状浮遊物質、すなわち粉塵は喘息などの疾病の原因として知られており従来から除去の対象となる物質であったが、近年の研究において粒子径2.5マイクロメートル以下の粉塵(いわゆるPM2.5)が肺ガンなどの疾病を誘起する可能性があるとの報告があり、捕集技術の更なる向上が求められている。その中で電気集塵技術を用いた集塵装置は粒子径がマイクロメートル以下の小粒径の粉塵を捕集することに優れており、また低圧損な特性を持つことから注目を集め、更なる性能向上が求められている。
従来、この種の集塵装置として、放電によって粉塵を帯電する荷電部を前段に設け、その後段に、電極を積層し、交互に異なる電圧を印加して電場を形成して帯電した粉塵を捕集する集塵部を設けたものが知られている。この構成を応用した例として、特許文献1には集塵部において一方の電圧が印加される電極を絶縁体である樹脂製のフィルムで被覆した集塵装置が示されている。以下、その集塵装置について図20を参照しながら説明する。
図20に示すように、荷電部101は線状の荷電部放電電極102と荷電部対向電極板103とからなり、また、荷電部101の下流側には電圧印加電極板105と集塵電極板106とを一定の間隔を開けて交互に積層した集塵部104を設けている。また、図には示していないが電圧印加電極板105は絶縁体である樹脂製のフィルムで被覆されている。通常、荷電部101においては荷電部放電電極102と荷電部対向電極板103との間に5〜15kV、また、集塵部104の電圧印加電極板105と集塵電極板106との間に2〜6kVの電位差を与えるように高圧電源107によってそれぞれの電極に所定の電圧が印加されている。
上記構成において、荷電部101では荷電部放電電極102と荷電部対向電極板103との間で不平等な電場が作られており、この時線状の形状を有する荷電部放電電極102近傍には非常に強い電場が作られている。そのため空気イオンといった空気中に当初から僅かに含まれる電荷保有物質が加速されて空気分子と衝突を起こし、空気分子から電子が分離する。分離した電子もまた加速されて空気分子と衝突を起こし、空気分子から電子が分離する。電子との衝突によって空気分子から電子が分離する現象を電離と呼ぶ。また、電離を繰り返すことによって多数の電子が空気分子から分離する現象を電子なだれと呼ぶが、この電子なだれによって電子が分離したプラス極性の空気イオンや、分離した電子と結合してマイナス極性の空気イオンが作られる。
そして荷電部放電電極102と異なる極性の空気イオンは荷電部放電電極102に電荷を吸収されて空気分子に戻り、逆に同じ極性の空気イオンは電場によって荷電部放電電極102から反発する方向の力を受け、荷電部対向電極板103の方向へと拡散移動する。このように電離や電子なだれを起こすことで荷電部放電電極102近傍の空気を空気イオンにする放電現象をコロナ放電というが、コロナ放電によって作られ、主に荷電部放電電極102と同じ極性の空気イオンが荷電部101を通過する粉塵に付着することで粉塵が帯電する。帯電した粉塵は送風の流れにそって集塵部104に導入され、電圧印加電極板105と集塵電極板106の間で作られる電場の力を受けて主に集塵電極板106に付着して取り除かれ、清浄な空気が集塵部104の後方から吹出される。
特許第3261167号公報
特許文献1に記載されるような電気集塵技術を用いた集塵装置の場合、下流側に清浄空気を供給するためには通過する空気中に含まれる粉塵を下流側に漏らさないようにする必要がある。そのため非常に高い粉塵捕集効率を得ることが必要となる。そのためには集塵部の電圧印加電極により高い電圧を印加する、また、電圧印加電極板と集塵電極板との積層間隔を小さくする必要がある。しかしながら印加電圧を高くすること、また、電圧印加電極板と集塵電極板との積層間隔を小さくすることで電圧印加電極板と集塵電極板との間の短絡が起こりやすくなる。また、積層間隔を小さくすると構造が複雑になる。特許文献1に記載されているように電圧印加電極板を絶縁性の樹脂製のフィルムで被覆することで集塵部の電極間の短絡を防止することができるが、長時間の運転によって樹脂製のフィルム表面の電荷が消失し、電圧印加電極板と集塵電極板との間で電場が設けられなくなって粉塵捕集効率が低下することが起こりうる。
そのため構造が簡単でかつ短絡が起こりにくく、また、長期間にわたって清浄空気を供給することが要求されている。また、空気中の粉塵を除去して空気を清浄にする一般的な方法として濾材を用いた濾過フィルタに空気を通す方法が存在するが、濾過するほどに粉塵が濾材に堆積して通気抵抗が増大し、通気量が低下するという課題を有する。更には帯電させた濾材によって静電分極作用を用いて空気中の粉塵を捕集し濾過する静電フィルタというものが存在するが、静電フィルタの場合は粉塵を捕集するほどに濾材の帯電が小さくなり、粉塵の捕集性能が低下するという課題を有する。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、空気中の粉塵を帯電させ、帯電した粉塵を粉塵分離部による電場のクーロン力で反発させて得た清浄空気を取り出すことで長期間運転しても短絡や目詰まりが起こりにくく、また、長期間にわたって清浄空気を供給することが可能な清浄空気製造装置を提供することを目的としている。
本発明の清浄空気製造装置は上記目的を達成するために、粉塵を帯電させる荷電部を有し、一定の間隔を開けて電圧の異なる電極板を交互に積層した粉塵分離部を荷電部の下流側に設け、帯電した粉塵を反発する電圧が印加された粉塵反発電極板の近傍で作られる清浄空気と、帯電した粉塵を吸着する電圧が印加された粉塵吸着電極板の近傍で作られる非清浄空気とを分離する空気分離部を粉塵分離部の下流側に設けて清浄空気を得、前記空気分離部が前記粉塵分離部の前記粉塵反発電極板および前記粉塵吸着電極板と平行かつ前記粉塵反発電極板と前記粉塵吸着電極板との間において清浄空気と非清浄空気を分離する位置となるよう分離板を設けた構造であり、前記分離板の上流側の縁が前記粉塵分離部の中に位置することを特徴とするものである。
また、請求項記載の清浄空気製造装置は、請求項記載の清浄空気製造装置において分離板を積層するように複数備え、前記分離板の間に設けられた空間に電場を設けることを特徴とするものである。
また、請求項記載の清浄空気製造装置は、請求項1または2記載の清浄空気製造装置において一定間隔を開けて荷電部対向電極板を積層し、積層された荷電部対向電極板どうしの中心の位置に、かつ荷電部対向電極板と平行となるよう荷電部放電電極を設けたものを荷電部とすることを特徴とするものである。
また、請求項記載の清浄空気製造装置は、請求項1乃至いずれかに記載の清浄空気製造装置において空気の流れに対して平行となる同一直線上に荷電部放電電極と粉塵反発電極板とを設けることを特徴とするものである。
また、請求項記載の清浄空気製造装置は、請求項1乃至いずれかに記載の清浄空気製造装置において粉塵反発電極板の上流側の縁に突起を設けて放電させることを特徴とするものである。
また、請求項記載の清浄空気製造装置は、請求項1乃至いずれかに記載の清浄空気製造装置において帯電した粉塵を帯電していない粉塵にする除電部を粉塵分離部よりも下流側に設けることを特徴とするものである。
また、請求項記載の清浄空気製造装置は、請求項1乃至いずれかに記載の清浄空気製造装置において両面から吸い込み可能な両面シロッコファンを装置の最も下流側に設け、一つの両面シロッコファンで清浄空気と非清浄空気を別々に吸引して別々に送風することを特徴とするものである。
また、請求項記載の清浄空気製造装置は、請求項1乃至いずれかに記載の清浄空気製造装置において室外の空気を取り込み、清浄空気を室内に供給し、非清浄空気を室外に排気することを特徴とするものである。
また、請求項記載の清浄空気製造装置は、請求項1乃至いずれかに記載の清浄空気製造装置において室内の空気を取り込み、清浄空気を室内に供給し、非清浄空気を室外に排気することを特徴とするものである。
本発明によれば、空気中の粉塵を帯電させ、帯電した粉塵を粉塵分離部による電場のクーロン力で反発させて得た清浄空気を取り出すため、長期間運転しても短絡や目詰まりが起こりにくく、また、長期間にわたって清浄空気を供給することが可能な清浄空気製造装置を提供することができる。
本発明の清浄空気製造装置は上記目的を達成するために、粉塵を帯電させる荷電部を有し、一定の間隔を開けて電圧の異なる電極板を交互に積層した粉塵分離部を荷電部の下流側に設け、帯電した粉塵を反発する電圧が印加された粉塵反発電極板の近傍で作られる清浄空気と、帯電した粉塵を吸着する電圧が印加された粉塵吸着電極板の近傍で作られる非清浄空気とを分離する空気分離部を粉塵分離部の下流側に設けて清浄空気を得ることを特徴とするものである。粉塵を帯電させ、帯電した粉塵を、粉塵分離部を構成する電圧の異なる電極板の間の空間に導入する。粉塵分離部は帯電粉塵を反発する粉塵反発電極板と帯電粉塵を吸着する粉塵吸着電極板とを交互に積層することで構成される。
例えば粉塵分離部を構成する積層された電極板に積層方向において交互に+4kVおよび0kVの電圧を印加した場合、プラスの極性に帯電した帯電粉塵にとっては+4kVの電圧が印加された電極板が粉塵反発電極板となり、0kVの電圧が印加された電極板が粉塵吸着電極板となる。粉塵反発電極板と粉塵吸着電極板の間に設けられた空間に導入された帯電粉塵は、空間に設けられた電場によって粉塵反発電極板から反発力を受け、粉塵吸着電極板から引き寄せられる力を受けるため、粉塵吸着電極板の方向へと空気の流れに対して垂直に移動する。
そして粉塵反発電極板の近傍の空気中に含まれる粉塵の濃度が小さくなり、粉塵反発電極板近傍を流れる空気は清浄な空気となる。反対に粉塵吸着電極板近傍に粉塵が移動するため粉塵吸着電極板近傍の空気中に含まれる粉塵は多くなるが、粉塵吸着電極板に近い粉塵から粉塵吸着電極板に付着して空気中から除去される、粉塵吸着電極板近傍の空気の粉塵濃度は僅かに減るか、ほとんど変化しない。この空気を非清浄空気とする。
本発明では粉塵分離部の下流側に設けた空気分離部によって清浄空気と非清浄空気を分離して清浄空気を得、室外などに非清浄空気を排気することを主眼としている。電気集塵技術を用いた従来の集塵装置(以下電気集塵装置とする)で清浄空気を得ようとする場合、電気集塵装置を通過して下流側に流れる空気全てを清浄空気として供給する必要があるため、電気集塵装置に取り込んだ空気中の粉塵をほとんど全て捕集する必要がある。すなわち非常に高い粉塵捕集効率を得る必要があるが、そのためには集塵部におけるクーロン力を高め、また、粉塵と電極の距離を小さくする必要がある。そしてそのために高い電圧を印加したり、積層する電極の間隔を小さくすることが必要となる。しかしながら高い電圧を印加したり、電極の間隔を小さくすると電極間の空気が絶縁破壊を起こしてスパークを伴う短絡が起こりやすくなり、ノイズの発生および電極間の電場の消失による粉塵捕集効率の低下が生じるといった課題を有する。本発明では取り込んだ空気中の粉塵を捕集して清浄空気を得るのではなく粉塵反発電極板近傍の空気を清浄にして清浄空気を取り出すという原理であるため、粉塵を捕集するために必要な高い電圧や小さな電極間隔を必要としない。
そのため粉塵の付着堆積による目詰まりや、スパークを伴う短絡を起こりにくくすることが可能となる。また、粉塵を捕集することが目的ではないため、粉塵吸着電極板へ粉塵が付着することによって起こる粉塵吸着電極板の汚れも少なくて済む。そのため洗浄などのメンテナンスの頻度を下げることが可能となる。粉塵分離部の下流側に設ける空気分離部の具体的な構造としては請求項2に記載したように粉塵分離部の粉塵反発電極板および粉塵吸着電極板と平行かつ粉塵反発電極板と粉塵吸着電極板との間において清浄空気と非清浄空気を分離する位置となるよう分離板を設けたものが挙げられる。
粉塵反発電極板と粉塵吸着電極板との間における分離板の位置は、粉塵分離部を通過する空気全体から粉塵反発電極板付近に存在する清浄空気を分離して取り出すことが可能であればどのような位置でもよいが、粉塵分離部を通過する空気の速度や粉塵反発電極板と粉塵吸着電極板との間に設けられる電場の強さ、また粉塵分離部の通気方向に対する長さなどによって粉塵反発電極板からどこまで離れた距離が清浄空気となるか、またその清浄空気の清浄度がどの程度かが決まるため、粉塵濃度を測定することで評価した清浄空気の清浄度を評価しながら分離板の位置を決めればよい。
例えば空気の流れに対する垂直方向において、粉塵反発電極板と粉塵吸着電極板のちょうど中間で空間を二分し、粉塵反発電極板寄りの領域を粉塵反発電極板の近傍と定義してこの領域にある空気を清浄空気とし、粉塵吸着電極板寄りの領域を粉塵吸着電極板の近傍と定義してこの領域にある空気を非清浄空気とする場合は、空気の流れに対する垂直方向において粉塵反発電極板と粉塵吸着電極板のちょうど中間に位置するように分離板を配置すればよい。分離板で仕切られた空間を通過させることで得た清浄空気および非清浄空気は分離板下流側に設けられた風路によって別々の場所に送り込まれる。例えば清浄空気であれば室内の必要とされる空間へ供給され、また非清浄空気は送り込んでも問題のない室外などへ排気される。
また、分離板の上流側の縁が粉塵分離部の中に位置することを特徴とするものである。粉塵分離部の下流側には空気分離部が設けられているが、粉塵分離部と空気分離部の間に隙間があると非清浄空気に含まれる粉塵が濃度差によって清浄空気へと拡散移動を起こしてしまい、清浄空気の清浄度を下げることになる。したがって清浄空気は作り出したらすぐに非清浄空気と分離する必要がある。そのために空気分離部における分離板の上流側の縁を粉塵分離部の中にまではみ出させ、粉塵分離部における粉塵反発電極板と粉塵吸着電極板の間に位置させることで、作り出した清浄空気と非清浄空気の間で粉塵の移動が起こる間もなく分離することが可能となる。このようにすることで清浄度の高い清浄空気を取り出すことが可能となる。その際、分離板の上流側の縁が存在する位置において十分に清浄度の高い清浄空気が作り出されていることが必要である。
また、請求項記載の清浄空気製造装置は、請求項記載の清浄空気製造装置において分離板を積層するように複数備え、前記分離板の間に設けられた空間に電場を設けることを特徴とするものである。粉塵分離部で作り出した清浄空気の中には荷電部によって帯電した粉塵がわずかながら存在することがある。空気分離部の分離板の間に設けられた空間に電場を設けることで帯電粉塵を分離板に付着させ、清浄空気の中から取り除き、清浄空気の清浄度を更に上げることが可能となる。
また、請求項記載の清浄空気製造装置は、請求項1または2記載の清浄空気製造装置において一定間隔を開けて荷電部対向電極板を積層し、積層された荷電部対向電極板どうしの中心の位置に、かつ荷電部対向電極板と平行となるよう荷電部放電電極を設けたものを荷電部とすることを特徴とするものである。本発明は帯電した粉塵を電場の作用で移動させることで清浄空気を得るという原理であるため、高い清浄度を有する清浄空気を得るためには荷電部を通過する空気中の粉塵を荷電部で均一にあまさず帯電させることが必要である。一定間隔を開けて荷電部対向電極板を積層し、積層した荷電部対向電極板どうしの中心の位置に、かつ荷電部対向電極板と平行となるよう荷電部放電電極を設け、荷電部放電電極に数kVの電圧を、荷電部対向電極板に0kVの電圧を印加する。荷電部放電電極の形状としては棘状や針状の尖った先端が等間隔に設けられた形状を有するものものや細い線状の形状を有するものが挙げられる。荷電部放電電極が尖った先端状や線状の形状を有するため、荷電部放電電極と荷電部対向電極板との間には不平等な電界が形成され、特に荷電部放電電極の近傍には強い電場が設けられる。
したがって荷電部放電電極の近傍において、空気中に初めから僅かに存在する電子や空気イオンといった電荷を有する物質が加速されて衝突することで空気が電離を起こし空気イオンとなる。そして放電電極と同じ極性の空気イオンは荷電部対向電極板へ向かって加速され、荷電部放電電極と荷電部対向電極板の間に設けられた空間に拡散移動する。拡散移動した空気イオンは荷電部放電電極と荷電部対向電極板との間に設けられた空間を通過する空気中の粉塵と結合して粉塵を帯電させる。高電圧による放電を利用した荷電部ではこのような原理で粉塵を帯電させるが、積層した荷電部対向電極板どうしの中心の位置でかつ荷電部対向電極板と平行に荷電部放電電極を設けることによって、荷電部放電電極と荷電部放電電極を挟んだ二つの荷電部対向電極板との間でそれぞれ偏りなく放電作用を起こし、荷電部放電電極と二つの荷電部対向電極板との間に設けられた空間それぞれに均一に空気イオンを発生させることが可能となる。そのため荷電部内部のあらゆる空間に空気イオンを均一に存在させ、荷電部を通過する空気中に含まれる粉塵を均一に余すところ無く帯電させることが可能となる。
また、請求項記載の清浄空気製造装置は、請求項1乃至いずれかに記載の清浄空気製造装置において空気の流れに対して平行となる同一直線上に荷電部放電電極と粉塵反発電極板とを設けることを特徴とするものである。荷電部放電電極の近傍から空気イオンが発生し荷電部対向電極板へ向かって拡散移動していく。また、荷電部放電電極と荷電部対向電極板との間に電場が設けられているため荷電部放電電極の近傍を通過する粉塵は帯電して荷電部放電電極と荷電部対向電極板との間に設けられた電場によって荷電部対向電極板の方向へと移動する。すなわち荷電部放電電極の近傍を通過する空気はある程度の清浄度を有する清浄空気となっている。そして空気の流れに対して平行となる同一直線上に荷電部放電電極と荷電部下流側の粉塵分離部を構成する粉塵反発電極板とを設けることで、清浄空気を得るための粉塵の垂直移動距離を最小限にすることが可能となる。仮に粉塵反発電極板を荷電部対向電極板とを空気の流れに対して平行となる同一直線上に設けた場合、荷電部である程度垂直移動させた粉塵を反対方向に再度垂直移動させることとなり粉塵を余分に垂直移動させることになり効率的ではない。空気の流れに対して平行となる同一直線上に荷電部放電電極と粉塵反発電極板とを設けることで清浄空気を得るための粉塵の垂直移動距離を小さくし、より清浄度の高い清浄空気を得ることが可能となる。
また、請求項記載の清浄空気製造装置は、請求項1乃至いずれかに記載の清浄空気製造装置において粉塵反発電極板の上流側の縁に突起を設けて放電させることを特徴とするものである。粉塵反発電極板の上流側の縁に例えば棘状や針状の突起を設けることによって突起の先端で放電を起こすことが可能となる。放電によって突起近傍で得られた空気イオンのうち突起と同極性の空気イオンが反発力を受け拡散する。拡散された空気イオンが粉塵分離部に導入されようとする粉塵と結合することで粉塵が帯電し、帯電した粉塵は粉塵分離部のクーロン力によって粉塵反発電極板から反発され、粉塵吸着電極板に引き寄せられるように移動する。このように粉塵反発電極板の上流側の縁に設けられた突起によって粉塵が帯電するため、突起がない場合に比べて更に粉塵吸着電極板に引き寄せられやすくなり清浄空気の清浄度が更に高まる。もしくは荷電部をなくしても清浄空気を得ることが可能となる。
また、請求項記載の清浄空気製造装置は、請求項1乃至いずれかに記載の清浄空気製造装置において帯電した粉塵を帯電していない粉塵にする除電部を粉塵分離部よりも下流側に設けることを特徴とするものである。清浄空気中および非清浄空気中に含まれる粉塵は帯電しており、帯電していない物体に対しては鏡像力を形成して付着しやすくなる。したがって空気分離部や送風機、ダクトなど粉塵分離部の下流側に存在する部材の表面に付着して汚す可能性がある。粉塵分離部の下流側、具体例としては空気分離部の手前もしくは中、もしくは空気分離部の下流側に粉塵の帯電を解消する除電部を設けることで粉塵分離部下流側の部材に粉塵が付着することを防ぐことが可能となる。
また、請求項記載の清浄空気製造装置は、請求項1乃至いずれかに記載の清浄空気製造装置において両面から吸い込み可能な両面シロッコファンを装置の最も下流側に設け、一つの両面シロッコファンで清浄空気と非清浄空気を別々に吸引して別々に送風することを特徴とするものである。清浄空気と非清浄空気をそれぞれ別々に搬送するために通常2個の送風機が必要となるが、ここで2個のシロッコファンの裏面どうしを接合して一体化した形状を有し、両面吸込みが可能で2個の吹出し口を有する両面シロッコファンを用いる。空気分離部で分離された清浄空気および非清浄空気表とを両面シロッコファンの表と裏の吸込み口からそれぞれ吸込み、横から見て2個となる吹出し口から清浄空気と非清浄空気をそれぞれ別々に吹出す。このようにすることで1個の送風機で清浄空気及び非清浄空気をそれぞれ別々に搬送することが可能となり、装置の構造を簡単にすることができる。
また、請求項記載の清浄空気製造装置は、請求項1乃至いずれかに記載の清浄空気製造装置において室外の空気を取り込んで清浄空気と非清浄空気を作り出し、清浄空気を室内に供給し、非清浄空気を室外に排気することを特徴とするものである。この時室内に供給した清浄空気の量の分だけ給気孔などを通じて室内の空気が室外へと排気される。室外の空気を取りこんで清浄空気のみを室内に供給することで室内の空気の清浄度を高めると同時に室内の空気を換気して二酸化炭素などのガスの濃度を低減することが可能となる。また、非清浄空気中の粉塵を濾過フィルタなどで捕集すると圧力損失が増大して装置の通気量が低下することになるが、非清浄空気中の粉塵を捕集せずに非清浄空気ごと室外へ排気することで通気量を確保し常に安定して非清浄空気を室外へ排気することが可能となる。
また、請求項記載の清浄空気製造装置は、請求項1乃至いずれかに記載の清浄空気製造装置において室内の空気を取り込み、清浄空気を室内に供給し、非清浄空気を室外に排気することを特徴とするものである。室内の空気を清浄空気と非清浄空気に分離し、清浄空気を室内へ送り戻し、非清浄空気を室外へ排気する。排気した非清浄空気の量の分だけ排気孔などを通じて室外の空気が自然に室内へ取り込まれる。したがって室内の空気の清浄度を高めると同時に室内の空気を換気して二酸化炭素などのガスの濃度を低減することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。ちなみにこれら実施の形態は一例を示すものであり、本発明はこれら実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
上流側から順に荷電部2、粉塵分離部3、空気分離部4、除電部5、オゾン分解フィルタ6、送風機7が配置された清浄装置製造装置1の構成図を図1に示す。また、空気の流れに対して粉塵8を垂直に移動させて清浄空気9と非清浄空気10を得る原理を示す模式図を図2に示す。また、本実施の形態における荷電部2の構成図を図3に、粉塵分離部3の構成図を図4に、空気分離部4の構成図を図5に、除電部5の構成図を図6に、オゾン分解フィルタ6の構成図を図7にそれぞれ示す。図1において粉塵分離部3と空気分離部4の間以外はそれぞれの部品の配列がわかりやすくなるように分離して表示しているが、実際には隙間無く配列されている。また、図には記載されていないが荷電部2、粉塵分離部3、空気分離部4、除電部5、オゾン分解フィルタ6、送風機7はそれぞれカセット化されており、取り外して水洗いできるようになっている。
図3に示すように荷電部2は線状の荷電部放電電極11および板状の荷電部対向電極板12とで構成されており、一定の間隔を開けて荷電部対向電極板12が配置され、また荷電部対向電極板12と平行でかつ荷電部対向電極板12どうしの中心となる位置に荷電部放電電極11が配置された構造となっている。荷電部放電電極11に電子なだれを起こすだけの電圧を、また荷電部対向電極板12に0kVをそれぞれ印加することで放電を起こさせている。荷電部放電電極11に印加する電圧および放電電流の絶対値は荷電部対向電極板12との距離にもよるが例えば直流3〜10kVおよび10〜500μAである。
放電している荷電部放電電極11の近傍では電子なだれが起きて空気がイオン化し、荷電部放電電極11に印加した電圧と同じ極性の空気イオンがクーロン力によって荷電部放電電極11から反発される方向の力を受けて荷電部放電電極11と荷電部対向電極板12の間に設けられた空間へと拡散移動する。そして拡散移動した空気イオンは荷電部放電電極11と荷電部対向電極板12の間に設けられた空間に導入される入り口空気19に含まれる粉塵8と結合して粉塵8を帯電させる。帯電した粉塵8は荷電部の下流に設けられた粉塵分離部3へと導入される。
図4に示すように粉塵分離部3は粉塵8を含む空気が通過できる空間を設けながら粉塵反発電極板13および粉塵吸着電極板14とを交互に積層した構造となっており、本実施の形態では絶対値として粉塵反発電極板13に例えば3〜10kV、粉塵吸着電極板14に0kVの直流電圧が印加されている。仮に粉塵反発電極板13に直流+4kV、粉塵吸着電極板14に直流0kVの電圧が印加されている粉塵分離部3に、プラスの極性に帯電した粉塵8が導入された場合、図2の模式図に示すようにプラスに帯電した粉塵8は粉塵反発電極板13から粉塵吸着電極板14への向きに形成された電場によってクーロン力を受け、粉塵反発電極板13から反発され粉塵吸着電極板14へと向かう方向へと空気の流れに対して垂直方向に移動する。この移動によって粉塵反発電極板13近傍の粉塵濃度が低下し清浄空気9が作られる。逆に粉塵吸着電極板14には粉塵8が寄ってくるため、粉塵吸着電極板14近傍の空気は非清浄空気10となる。
そして粉塵分離部3の下流側に設けられた空気分離部4によって清浄空気9と非清浄空気10とを分離する。図5に示すように空気分離部4は空気が通過できるように間隔を設けながら分離板15を積層した構造となっている。分離板15は空気の流れに対する垂直方向において粉塵分離部3の粉塵反発電極板13および粉塵吸着電極板14の間に位置するように配置されている。更には粉塵分離部3で分離された清浄空気9および非清浄空気10の拡散による混合を防ぐために分離板15の上流側の縁16が空気の流れに対して平行な方向において、上流に設けられた粉塵分離部3の中に位置するようにはみ出す構造となっている。
そして分離板15によって設けられたそれぞれの空間を通過する清浄空気9および非清浄空気10は、空間内部に設けられた風路によって左右それぞれに振り分けられ、風路が左右に仕切られた下流側へと送り出される。そして空気分離部4の清浄空気9および非清浄空気10が送り出されるそれぞれの出口の下流側には図6に示すような除電部5がそれぞれ設けられている。除電部5は線状の除電部放電電極17及び板状の除電部対向電極板18とで構成されており、一定の間隔を開けて除電部対向電極板18が配置され、また除電部対向電極板18と平行でかつ除電部対向電極板18どうしの中心に位置するように除電部放電電極17が配置された構造となっている。
除電部放電電極17には例えば周波数50〜1000Hz、実効値2〜10kVの交流電圧を、また、除電部対向電極板18には0kVを印加する。除電部放電電極17と除電部対向電極板18との間には放電が起こっており、除電部放電電極17の極性がプラスとマイナスに交互に切り替わるため、除電部放電電極17の近傍にプラスおよびマイナスの空気イオンが交互に作られ、拡散移動する。したがって除電部放電電極17と除電部対向電極板18との間に設けられた空間にはプラス極性のイオンとマイナス極性の空気イオンが混在している。空気分離部4から流れ出る清浄空気9および非清浄空気10に含まれる帯電した粉塵8は、除電部5で作られたプラス極性のイオンとマイナス極性の空気イオンのうち異なる極性の空気イオンと結合して電気的に中和され、帯電が解消されて帯電していない粉塵8となる。無帯電となった粉塵8を含む清浄空気9および非清浄空気10はそれぞれを搬送する送風機7によって別々に送風機7の吹出し口25から吹出される。
また、図1に示すとおり除電部5の下流側にオゾン分解フィルタ6が設けられており、荷電部2や除電部5で発生したオゾンを分解する仕組みとなっている。一例として図7に示したオゾン分解フィルタ6はコルゲート状のハニカム構造となっており、空気を非常に通しやすい構造となっている。そしてコルゲート状に形成した基材に活性炭や二酸化マンガンといったオゾンを還元して分解する作用を有する材料を担持することで清浄空気9および非清浄空気10に含まれるオゾンを分解することが可能となっている。
このようにして得られた清浄空気9は室内など清浄空気9が必要とされる空間へと送り込まれ、非清浄空気10は室外など排気しても問題のない場所へ排気されるか、または図には示していないが濾過フィルタを通じて粉塵8が除去された後に室内へ送り込まれるというように処理される。入り口空気19全てを清浄化して室内などに送り込む他の手段として図には示していないが濾材によって空気中の粉塵8を濾過する濾過フィルタがあるが、濾過フィルタを形成する濾材には濾過した粉塵8が堆積して濾材が目詰まりを起こすため、濾過するほどに通気抵抗が増大して通気量が低下するという課題を有する。
また、帯電させた濾材によって静電分極作用を用いて空気中の粉塵を捕集し濾過する静電フィルタというものも存在するが、静電フィルタの場合は粉塵8を捕集するほどに濾材の帯電が小さくなり、粉塵8の捕集性能が低下するという課題を有する。本発明の清浄空気製造装置1は入り口空気19から清浄空気9を作り出して取り出し、残りの清浄化されていない非清浄空気10を排気するという仕組みであるため、目詰まりによる通気量の低下を起こしにくい。また、粉塵分離部3には常に電場が設けられており粉塵8を移動させる機能が低下せずに働き続けるため、長期間に渡って清浄空気9を作り出すことが可能である。
また、入り口空気19全てを清浄化して室内などに送り込む他の手段として、図20に示すように荷電部101で粉塵8を帯電させ、電場を設けた集塵部104で粉塵を捕集するという電気集塵装置が挙げられるが、清浄空気9を得るためには入り口空気19に含まれる粉塵8のほとんどを捕集しなくてはならない。そのために集塵部104の電圧印加電極板105と集塵電極板106との間隔を小さくしたり、また、電圧印加電極板105と集塵電極板106との電位差を大きくしたりする必要が生じるが、そうすることで電圧印加電極板105と集塵電極板106の間でスパークを伴う短絡が生じる可能性が非常に高くなる。また、入り口空気19に含まれる粉塵8のほとんどを捕集するため、主に集塵電極板106に付着して堆積する粉塵8の量が多くなり、鎖状に粉塵8が集塵電極板106の表面に堆積していくことで電圧印加電極板105と集塵電極板106間の距離が小さくなって前述したスパークを伴う短絡を起こし、その衝撃で堆積した粉塵が集塵電極板106から離れて下流側に飛散することが起こりうる。
本発明の清浄空気製造装置1は粉塵8を全て捕集するのではなく、粉塵8を空気の流れに対して垂直方向に移動させて清浄空気9を作り出し、移動させた粉塵8を含む非清浄空気10を排気しても問題のない場所へ排気する仕組みであるため、粉塵分離部3の粉塵反発電極板13と粉塵吸着電極板14の間の距離を大きく、また、粉塵反発電極板13と粉塵吸着電極板14の電位差を小さくすることが可能である。そのためスパークを伴う短絡が起こりにくく、また、粉塵吸着電極板14に堆積する粉塵量も少ないため粉塵8の付着による粉塵反発電極板13と粉塵吸着電極板14の局所的な間隔の減少とそれに伴い発生しうるスパークを伴う短絡が起こりにくい。したがって本発明の清浄空気製造装置1は長期間に渡って安定して清浄空気9を作り出すことが可能である。
参考の形態
実施の形態1と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。ABS、PE、あるいはPP樹脂などの絶縁性を有する分離板15の片面の縁を除く位置にアルミなどの金属蒸着あるいはアルミなどの金属微粉末コーティング、あるいはアルミなどの金属箔板貼付けなどにより導電層20を設け、分離板15の積層ごとに交互に導電層20に異なる電圧を印加した空気分離部4を示す構成図を図8に、上面図を図9に、また図9に記載されたA−B破線の断面図を図10に示す。図8、図9および図10に示すように導電層20は絶縁性を有する分離板15の上にかつ分離板15の縁以外の部分に設けられている。そして積層ごとに交互に異なる電圧を導電層20に印加することで、分離板15と分離板15の間に設けられた空間に電場を形成している。帯電した粉塵8が粉塵分離部3の中で空気の流れに対して垂直方向に移動することで得られた清浄空気9と非清浄空気10に含まれる帯電した粉塵8を、この電場によって空気分離部4の中においても空気の流れに対して垂直に移動させ、分離板15および導電層20の上に付着させ捕集する。
このようにすることで清浄空気9と非清浄空気10、特に清浄空気9の清浄度を向上し、更に清浄度の高い清浄空気9を作り出すことができる。異なる電圧が印加される導電層20どうしは絶縁性を有する分離板15によって空気の流れに対して垂直方向における絶縁が施されており、空間におけるスパークを伴う短絡を防ぐことができる。また、分離板15の縁の部分には導電層20が設けられていないため、分離板15の縁で起こりうるスパークを伴う短絡も防ぐことが可能な構造となっている。
(実施の形態
実施の形態1、参考の形態1と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。粉塵反発電極板13の上流側の縁に突起21を設けた粉塵分離部3を示す構成図を図11に示す。粉塵反発電極板13と粉塵吸着電極板14にはそれぞれ異なる電圧が印加されており、粉塵反発電極板13の上流側の縁に設けられた突起21と粉塵吸着電極板14の間で放電が起こる構造となっている。放電を起こすための突起21の一例として、粉塵反発電極板13の上流側の縁を加工して底辺が2〜5mm、高さが3mm以上、先端の曲率半径が0.5mm以下の三角形状の突起21を設ける方法が挙げられる。
または、胴回りの直径が1mm以下で先端の曲率半径が0.5mm以下の針状の突起を粉塵反発電極板13の上流側の縁に設けてもよい。
放電を起こしている突起21の近傍には粉塵反発電極板13と同極性の空気イオンが発生しており、この空気イオンが突起21から反発される方向に拡散移動する。荷電部2を通過して帯電した粉塵8はこの空気イオンと結合することでより強く帯電した粉塵8となり、粉塵分離部3の粉塵反発電極板13と粉塵吸着電極板14との間に設けられた電場から更に強い力を受ける。したがって空気の流れに対して垂直方向に移動する速度がより速くなり、粉塵反発電極板13近傍の粉塵濃度がより低くなることで更に清浄度の高い清浄空気9を得ることが可能となる。更には突起21によって十分に粉塵が帯電する場合は荷電部2自体を省略することも可能となり、装置の構造を簡単にすることができる。
参考の形態
実施の形態1乃至2、参考の形態1と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。針状あるいは鋭角状などの尖った先端を有する突起状除電電極22のみで構成された除電部5の一例を示す構成図を図12に、別の一例を示す構成図を図13に示す。
図12および図13に示された除電部5はともに突起状除電電極22のみで構成されているが、図12の除電部5は空気の流れに対して対向する向きとなるように、また、図13の除電部5は空気の流れに対して垂直となる向きとなるように突起状除電電極22が設けられている。そして突起状除電電極22に目安として周波数50〜1000Hz、実効値3〜10kVの交流電圧を印加する。帯電した粉塵8が除電部5を通過する時に帯電した粉塵8と突起状除電電極22との間で放電が起こり、帯電した粉塵8と逆の極性を持つ空気イオンが突起状除電電極22の先端から放出され、帯電した粉塵8と結合して帯電した粉塵8を電気的に中和し、帯電した粉塵8の帯電を解消する。
この時帯電した粉塵8の量にあわせて帯電した粉塵8と逆の極性を有する空気イオンが突起状除電電極22から放出されるため無駄な空気イオンを放出することがない。そのため除電部5の消費電力を低減し、かつ放電に伴うオゾンの発生を極力低減することが可能となる。また、突起状除電電極22のみで構成されるため除電部5の構造を簡単にすることができる。
参考の形態
実施の形態1乃至2、参考の形態1乃至2と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。荷電部2の上流側に送風機7を設けた清浄空気製造装置1の構成図を図14に示す。図14に示されるように送風機7が荷電部2の上流側に1個だけ設けられており、荷電部2以下の下流側に空気を送り込んでいる。そして空気分離部4の下流側で左右に2分された出口から清浄空気9と非清浄空気10がそれぞれ別々に送り出される。送風機7を荷電部2の上流側に設けているため空気を搬送するために必要な送風機7は1個となり、装置の構造を簡単にすることが可能となる。
(実施の形態
実施の形態1乃至2、参考の形態1乃至3と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。両面から吸込みが可能な両面シロッコファン23を最も下流側に設けた清浄空気製造装置1の構成図を図15に、また、清浄空気製造装置1の最も下流側から見た両面シロッコファン23の正面図を図16に、両面シロッコファン23の側面図を図17にそれぞれ示す。両面シロッコファン23の有する2個の吸込み口24から清浄空気9および非清浄空気10をそれぞれ別々に吸込み、それぞれ別々の吹出し口25から清浄空気9および非清浄空気10を別々に吹出す。図16に示すようにケーシング27の中に存在する羽根26は中心線から左右にそれぞれブレード28が設けられた構造となっている。両面シロッコファン23はいわば2個のシロッコファンを背面どうしで貼り合せたような構造となっているが、羽根26およびケーシング27はそれぞれ一体化されており、図には記載していないが羽根26を回すために必要な動力機も1個で済む構造となっている。
ケーシング27の吹出し口25および羽根26の全体はそれぞれ中心線上で左右に仕切られており、左側の吸込み口24から左側の吹出し口25へ、また、右側の吸込み口24から右側の吹出し口25へと左右の空気が混合することなく別々に搬送される。本実施の形態においては図16に示すとおり左側の吸込み口24から清浄空気9を吸込んで左側の吹出し口25から吹出し、また、右の吸込み口24から非清浄空気10を吸込んで右の吹出し口25から吹出す。このように送風機7として両面シロッコファン23を用いることで1個の送風機7のみで清浄空気9および非清浄空気10を別々に搬送することが可能となる。
(実施の形態
実施の形態1乃至3、参考の形態1乃至3と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。ダクト36を介して室外の空気29を取り込んで清浄空気9と非清浄空気10に分離し、ダクト36を介して清浄空気9を室内へ送り込み、ダクト36を介して非清浄空気10を室外へ排気する清浄空気製造装置1が設置された部屋31を示す図を図18に示す。室外の空気29を取り込んで清浄空気9と非清浄空気10に分離し、清浄空気9のみを室内に送り込むことで室内の空気30の清浄度を高めることが可能となる。また、室内へ送り込んだ清浄空気9の量だけ主に排気孔32から室内の空気30が排気されるため、室内の空気30の清浄度を高めると同時に室外の空気29と室内の空気30を入れ替えて部屋31の換気を行うことが可能となる。部屋31の換気を行うことで、部屋31の中に存在する二酸化炭素などのガス濃度を低減することが可能となる。
(実施の形態
実施の形態1乃至4、参考の形態1乃至3と同一部分は同一符号を附し詳細な説明は省略する。ダクト36を介して室内の空気30を取り込んで清浄空気9と非清浄空気10に分離し、ダクト36を介して清浄空気9を室内へ送り戻し、またダクト36を介して非清浄空気10を室外へ排気する清浄空気製造装置1が設置された部屋31を示す図を図19に示す。室内の空気30を取り込んで清浄空気9と非清浄空気10に分離し、清浄空気9のみを室内へ送り戻すことで室内の空気30を清浄にすることが可能となる。また、排気した非清浄空気10の量だけ主に給気孔33から室外の空気29が供給されるため、室内の空気30の清浄度を高めると同時に室外の空気29と室内の空気30を入れ替えて部屋31の換気を行うことが可能となる。部屋31の換気を行うことで、部屋31の中に存在する二酸化炭素などのガス濃度を低減することが可能となる。
ここで、前述の実施の形態1に基づいた清浄空気製造装置1を実際に作成し、清浄空気9と非清浄空気10の清浄度の測定を行った。測定のために上流側から荷電部2、粉塵分離部3、空気分離部4、送風機7を順に配置した清浄空気製造装置1を作成した。荷電部2として空気の流れ方向における寸法が25mmの荷電部対向電極板12を空気の流れ方向に対して垂直に16mmの間隔で一定に積層し、荷電部対向電極板12どうしの中心位置にタングステン製で線径100μmの線状を有する荷電部放電電極11を配置したものを用いた。
ちなみに荷電部対向電極板12、粉塵反発電極板13および粉塵吸着電極板14は厚さ0.6mmの鋼板である。また、粉塵分離部3として空気の流れ方向における寸法が30mmの粉塵反発電極板13および粉塵吸着電極板14を空気の流れ方向に対して垂直に8mmの間隔で交互に積層したものを用いた。この時荷電部放電電極11と粉塵反発電極板13とが、また荷電部対向電極板12と粉塵吸着電極板14とが空気の流れに対して平行となる同一直線上にそれぞれ位置するように配置した。空気分離部4としてABS樹脂製の分離板15を空気の流れに対して垂直方向に8mmの間隔で一定に積層したものを用いた。
空気の流れに対する垂直方向において粉塵分離部3の粉塵反発電極板13および粉塵吸着電極板14の中心に位置する線上に分離板15を配置することで清浄空気9と非清浄空気10とを分離し、空気分離部4の下流側で清浄空気9と非清浄空気10がそれぞれ左右に分かれて流れるように風路が構成されている。開口寸法は幅240mm、高さ240mmで、荷電部放電電極11は15本用いている。このように構成された清浄空気製造装置1において、荷電部放電電極11および粉塵分離部3の粉塵反発電極板13に所定の電圧を、例えば、4.27kVの電圧を印加し、荷電部対向電極板12および粉塵分離部3の粉塵吸着電極板14に、例えば0kVの電圧を印加し、入り口空気19の風速を0.5m/sとなるように送風機7を運転させ、入り口空気19、空気分離部4下流の清浄空気9および非清浄空気10それぞれに含まれる粒径0.3μm以上の粉塵8の濃度をパーティクルカウンターで測定し、粉塵濃度の結果から清浄空気9および非清浄空気10の清浄度を求めた。清浄度は以下の式によって求めた。
清浄度(%)=(1−清浄空気または非清浄空気の粉塵濃度/入り口空気の粉塵濃度)×100
結果を表1に示す。
Figure 0004983566
測定の結果、荷電部放電電極および粉塵反発電極板に、例えば、4.27kVの電圧を印加して荷電部2に100μAの放電電流を流した時で清浄度が89%の清浄空気9が、また、清浄度が36%の非清浄空気10が得られた。これは入り口空気19に対して粒径0.3μm以上の粉塵8が清浄空気9では89%除去され、また非清浄空気10では36%除去されていることを意味する。また、荷電部放電電極および粉塵反発電極板に、例えば、4.31kVの電圧を印加して荷電部2に放電電流を150μA流した時では清浄度が95%の清浄空気9が、また清浄度が43%の非清浄空気10が得られた。また、清浄空気製造装置1の圧力損失を測定したところ、0.5m/sの風速で6.4Paと非常に小さいことがわかった。これは粉塵分離部3の粉塵反発電極板13および粉塵吸着電極板14が空気の流れに対して平行に配置されていること、また両電極板の間隔が大きいことが大きな理由である。比較対象として空気分離部4を取り外すことで清浄空気9と非清浄空気10を分離しない状態で入り口空気19および粉塵分離部下流側の出口空気それぞれの粉塵濃度を測定した結果、表1に示すとおり出口空気の清浄度は放電電流が100μAで45%、150μAで54%となった。すなわち測定に用いた清浄空気製造装置1を電気集塵装置として用いた場合、得られる出口空気は100μAで45%、150μAで54%程度の清浄度しか有さないことがわかった。これは粉塵分離部3の粉塵反発電極板13および粉塵吸着電極板14の間隔が8mmと大きく、かつ両電極板の電位差が4kV程度と小さいことが理由である。しかしながら出口空気の清浄度を上げるために両電極板の間隔を小さく、また両電極板の電位差を大きくした場合は空気の絶縁が破壊されてスパークを伴う短絡が発生するという課題が生じる。このように本発明の清浄空気製造装置1によれば低い圧力損失でかつスパークを伴う短絡を起こさずに高い清浄度を有する清浄空気9を得ることが可能であることがわかった。
本発明の清浄空気製造装置は、長期間に渡って運転を行っても目詰まりが起こりにくく清浄空気を作り出す能力を高いまま維持することが可能であるため、長期間にわたって低い圧力損失で高い清浄空気製造能力が求められる装置、例えば空気清浄機や給気型換気扇などに搭載する空気清浄デバイスとして有用である。
本発明の実施の形態1に記載の清浄空気製造装置を示す構成図 同清浄空気製造装置の原理を示す模式図 同荷電部を示す構成図 同粉塵分離部を示す構成図 同空気分離部を示す構成図 同除電部を示す構成図 同オゾン分解フィルタを示す構成図 参考の形態に記載の空気分離部を示す構成図 同空気分離部の上面を示す図 同空気分離部の図9に示すA−B破線の断面を示す図 実施の形態に記載の粉塵分離部を示す構成図 参考の形態に記載の除電部の一例を示す構成図 同除電部の別の一例を示す構成図 参考の形態に記載の清浄空気製造装置を示す構成図 実施の形態に記載の清浄空気製造装置を示す構成図 同両面シロッコファンを示す構成図 同両面シロッコファンの正面を示す図 実施の形態に示す清浄空気製造装置が設置された部屋を示す図 実施の形態に示す清浄空気製造装置が設置された部屋を示す図 従来の集塵装置の構成図
符号の説明
1 清浄空気製造装置
2 荷電部
3 粉塵分離部
4 空気分離部
5 除電部
6 オゾン分解フィルタ
7 送風機
8 粉塵
9 清浄空気
10 非清浄空気
11 荷電部放電電極
12 荷電部対向電極板
13 粉塵反発電極板
14 粉塵吸着電極板
15 分離板
16 上流側の縁
17 除電部放電電極
18 除電部対向電極板
19 入り口空気
20 導電層
21 突起
22 突起状除電電極
23 両面シロッコファン
24 吸込み口
25 吹出し口
26 羽根
27 ケーシング
28 ブレード
29 室外の空気
30 室内の空気
31 部屋
32 排気孔
33 給気孔
34 直流高圧電源
35 交流高圧電源
36 ダクト

Claims (9)

  1. 粉塵を帯電させる荷電部を有し、一定の間隔を開けて電圧の異なる電極板を交互に積層した粉塵分離部を荷電部の下流側に設け、帯電した粉塵を反発する電圧が印加された粉塵反発電極板の近傍で作られる清浄空気と、帯電した粉塵を吸着する電圧が印加された粉塵吸着電極板の近傍で作られる非清浄空気とを分離する空気分離部を粉塵分離部の下流側に設けて清浄空気を得、
    前記空気分離部が前記粉塵分離部の前記粉塵反発電極板および前記粉塵吸着電極板と平行かつ前記粉塵反発電極板と前記粉塵吸着電極板との間において清浄空気と非清浄空気を分離する位置となるよう分離板を設けた構造であり、
    前記分離板の上流側の縁が前記粉塵分離部の中に位置することを特徴とする清浄空気製造装置。
  2. 分離板を積層するように複数備え、前記分離板の間に設けられた空間に電場を設けることを特徴とする請求項記載の清浄空気製造装置。
  3. 一定間隔を開けて荷電部対向電極板を積層し、積層された荷電部対向電極板どうしの中心の位置に、かつ荷電部対向電極板と平行となるよう荷電部放電電極を設けたものを荷電部とすることを特徴とする請求項1または2記載の清浄空気製造装置。
  4. 空気の流れに対して平行となる同一直線上に荷電部放電電極と粉塵反発電極板とを設けることを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の清浄空気製造装置。
  5. 粉塵反発電極板の上流側の縁に突起を設けて放電させることを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の清浄空気製造装置。
  6. 帯電した粉塵を帯電していない粉塵にする除電部を粉塵分離部よりも下流側に設けることを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の清浄空気製造装置。
  7. 両面から吸い込み可能な両面シロッコファンを装置の最も下流側に設け、一つの両面シロッコファンで清浄空気と非清浄空気を別々に吸引して別々に送風することを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の清浄空気製造装置。
  8. 室外の空気を取り込んで清浄空気と非清浄空気を作り出し、清浄空気を室内に供給して非清浄空気を室外に排気することを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の清浄空気製造装置。
  9. 室内の空気を取り込んで清浄空気と非清浄空気を作り出し、清浄空気を室内に供給して非清浄空気を室外に排気することを特徴とする請求項1乃至いずれかに記載の清浄空気製造装置。
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