JP2018140320A - 粒子分離装置、換気装置及び空気清浄機 - Google Patents

粒子分離装置、換気装置及び空気清浄機 Download PDF

Info

Publication number
JP2018140320A
JP2018140320A JP2017034155A JP2017034155A JP2018140320A JP 2018140320 A JP2018140320 A JP 2018140320A JP 2017034155 A JP2017034155 A JP 2017034155A JP 2017034155 A JP2017034155 A JP 2017034155A JP 2018140320 A JP2018140320 A JP 2018140320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
potential
electrode elements
charged particles
electric field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017034155A
Other languages
English (en)
Inventor
聡彦 細見
Satohiko Hosomi
聡彦 細見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2017034155A priority Critical patent/JP2018140320A/ja
Priority to CN201810132672.6A priority patent/CN108499740A/zh
Publication of JP2018140320A publication Critical patent/JP2018140320A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B03SEPARATION OF SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS; MAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03CMAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03C3/00Separating dispersed particles from gases or vapour, e.g. air, by electrostatic effect
    • B03C3/34Constructional details or accessories or operation thereof
    • B03C3/74Cleaning the electrodes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B03SEPARATION OF SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS; MAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03CMAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03C3/00Separating dispersed particles from gases or vapour, e.g. air, by electrostatic effect
    • B03C3/34Constructional details or accessories or operation thereof
    • B03C3/40Electrode constructions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B03SEPARATION OF SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS; MAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03CMAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03C3/00Separating dispersed particles from gases or vapour, e.g. air, by electrostatic effect
    • B03C3/34Constructional details or accessories or operation thereof
    • B03C3/66Applications of electricity supply techniques
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B03SEPARATION OF SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS; MAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03CMAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
    • B03C5/00Separating dispersed particles from liquids by electrostatic effect
    • B03C5/02Separators

Abstract

【課題】電極への粒子の付着を抑制しつつ流体からの粒子の分離効率を向上する粒子分離装置等を提供する。【解決手段】気体等の流体から帯電粒子90pを分離する粒子分離装置100は、帯電粒子90pを含む流体が流れる経路に配置される第一電極10及び第二電極20と、第一電極10及び第二電極20に電位を印加する電位生成回路4とを備える。第一電極10及び第二電極20はそれぞれ、流体が流れる方向と異なる方向に配列された複数の電極要素11及び21を含む。電位生成回路4は、帯電粒子90pを第一方向に搬送する第一搬送電界と、帯電粒子90pを第一方向と異なる第二方向に搬送する第二搬送電界とを生成するように、複数の電極要素11及び21に電位を生成する。第一方向及び第二方向は、流体が流れる方向と異なる。【選択図】図2

Description

本発明は、粒子分離装置、並びに、粒子分離装置を備える換気装置及び空気清浄機に関する。
空気等の流体中の粒子を帯電させて流体から粒子を分離する粒子分離装置が提案されている。例えば、特許文献1には、高圧電極板と集塵電極板との間に発生させた電界により、ガス中に含まれるイオン化塵埃を集塵電極板に付着させるように構成された装置が記載されている。この装置は、装置の運転中又は運転終了後の清掃期間において、集塵電極板に電界カーテンを発生させて、集塵電極板に付着した塵埃を除去する。
特開昭60−99356号公報
特許文献1に記載される装置では、ガスから分離させた塵埃を集塵電極板に付着させることを前提としている。例えば、PM2.5(粒径2.5μm以下の粒子状物質)等の粒径10μm(マイクロメートル)以下の粒子のような微細な塵埃は、集塵電極板に付着すると、その付着力が強い。さらに、このような微細な塵埃が、水分又は油分を含む場合には、その付着力がさらに強くなる。このため、電界カーテンによる塵埃の除去が困難になる可能性がある。
本発明は、電極への塵埃等の粒子の付着を抑制しつつ流体からの粒子の分離効率を向上する粒子分離装置、換気装置及び空気清浄機を提供する。
本発明の一態様に係る粒子分離装置は、帯電粒子を含む流体から前記帯電粒子を分離する粒子分離装置であって、前記帯電粒子を含む流体が流れる経路に配置される電極と、前記電極に電位を印加する電位生成回路とを備え、前記電極は、前記流体が流れる方向と異なる方向に配列された複数の電極要素を含み、前記電位生成回路は、前記帯電粒子を第一方向に搬送する第一搬送電界と、前記帯電粒子を前記第一方向と異なる第二方向に搬送する第二搬送電界とを生成するように、前記複数の電極要素に電位を生成し、前記第一方向及び前記第二方向は、前記流体が流れる方向と異なる。
本発明の一態様に係る換気装置は、粒子分離装置を備える。
本発明の一態様に係る空気清浄機は、粒子分離装置を備える。
本発明に係る粒子分離装置等によれば、電極への粒子の付着を抑制しつつ流体からの粒子の分離効率を向上することが可能になる。
図1は、実施の形態に係る粒子分離装置の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。 図2は、実施の形態に係る粒子分離装置の全体構成の一例を示す斜視図である。 図3は、実施の形態に係る粒子分離装置の配置例を示す側面図である。 図4は、図2の第一電極及び第二電極を側方から見た図である。 図5は、第一電極、第二電極及び電極要素に垂直な面に沿った第一電極及び第二電極の断面図である。 図6は、図4の第一電極を拡大した側面図である。 図7は、図4の第二電極を拡大した側面図である。 図8は、図1の電位生成回路の回路構成を示す概略的な回路図である。 図9は、図2の排出部の構成を示す断面側面図である。 図10Aは、電極要素群の動作を示す図5と同様の断面図である。 図10Bは、電極要素群の動作を示す図5と同様の断面図である。 図10Cは、電極要素群の動作を示す図5と同様の断面図である。 図10Dは、電極要素群の動作を示す図5と同様の断面図である。 図11は、電位生成回路が出力する電位波形の一例を示すタイミングチャートである。 図12Aは、図10A〜図10Dとは別の電極要素群の動作を示す図5と同様の断面図である。 図12Bは、図10A〜図10Dとは別の電極要素群の動作を示す図5と同様の断面図である。 図12Cは、図10A〜図10Dとは別の電極要素群の動作を示す図5と同様の断面図である。 図12Dは、図10A〜図10Dとは別の電極要素群の動作を示す図5と同様の断面図である。 図13は、実施の形態に係る粒子分離装置における気体中の粒子の流れを示す側面図である。 図14は、実施の形態に係る粒子分離装置が適用される換気装置の一例の外観図である。 図15は、実施の形態に係る粒子分離装置が適用される空気清浄機の一例の外観図である。 図16は、実施の形態に係る粒子分離装置が適用されるエアコンディショナの一例の外観図である。
以下では、本発明の実施の形態に係る粒子分離装置等について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。従って、以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置及び接続形態、ステップ(工程)、並びに、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する趣旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。また、以下の実施の形態の説明において、略平行、略直交のような「略」を伴った表現が、用いられる場合がある。例えば、略平行とは、完全に平行であることを意味するだけでなく、実質的に平行である、すなわち、例えば数%程度の差異を含むことも意味する。他の「略」を伴った表現についても同様である。
[実施の形態]
[1.粒子分離装置の構成]
実施の形態に係る粒子分離装置100の構成を説明する。図1〜図3を参照すると、粒子分離装置100の概略的な構成が示されている。なお、図1は、実施の形態に係る粒子分離装置100の機能的な構成の一例を示す機能ブロック図である。図2は、実施の形態に係る粒子分離装置100の全体構成の一例を示す斜視図である。図3は、実施の形態に係る粒子分離装置100の配置例を示す側面図である。
実施の形態に係る粒子分離装置100は、気体等の流体中の粒子を帯電させ、帯電した粒子である帯電粒子を流体から分離する。粒子を分離すべき流体は、液体であっても気体であってもよいが、本実施の形態では、粒子を分離すべき流体が気体である、具体的には空気であるとして、説明する。粒子分離装置100は、気体の経路内に配置される。例えば、粒子分離装置100は、換気装置の一部として、換気システムにおける給気ダクト内等に設置され、給気ダクトに流入する気体中の粒子の少なくとも一部を除去して、清浄化された気体を吐出する。
図1に示されるように、粒子分離装置100は、機能的には、気体中の帯電粒子を分離する分離部1と、気体中の粒子を帯電させる帯電部2と、帯電部2等に電力を供給する電源回路3と、分離部1に電位を生成する電位生成回路4とを備える。さらに、図2に示されるように、構造的には、粒子分離装置100では、気体の流れの方向における帯電部2の下流に、分離部1が配置される。さらに、粒子分離装置100は、分離部1の下流に、分離部1での粒子分離後の気体を排出する排出部50を備える。例えば、図3に示すように、分離部1及び帯電部2は、筒状の筐体60内に一列に配置される。本実施の形態では、筐体60は、直線的な矩形筒の形状を有しているが、屈曲、湾曲等を含む線形であってもよく、円形、楕円形、長円形、多角形等の矩形以外の断面形状を有してもよい。筐体60の流入口61の近傍に、帯電部2が配置され、流出口62の近傍に、分離部1が配置される。さらに、排出部50は、流出口62に連通するように、筐体60の下流に配置される。そして、気体は、筐体60の軸方向に、流入口61から流出口62へ筐体60内を流れ、排出部50に流出する。気体は、粒子分離装置100の外部に配置された送風機等によって、筐体60内に導入されてもよい。なお、送風機は筐体60の内部に配置されてもよい。
ここで、図2以降の各図において、筐体60内で気体が流れる方向をZ軸方向としている。本実施の形態では、Z軸方向正方向に気体が流れる。Z軸に垂直な鉛直方向をY軸方向とし、下方から上方に向かう方向を、Y軸正方向としている。Y軸及びZ軸に垂直な水平方向をX軸方向としている。上記鉛直方向及び水平方向は、筐体60及び粒子分離装置100が配置される向きを制限しない。筐体60及び粒子分離装置100は、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向をいかなる向きにして配置されてもよい。
図1〜図3を参照すると、帯電部2は、粒子分離装置100つまり筐体60に流入する気体中の粒子90を帯電させる。帯電部2は、互いに対向して配置された高電位電極30と低電位電極40とを備える。本実施の形態では、帯電部2は、高電位電極30と低電位電極40との間でコロナ放電を発生することによって、放電空間中を通過する粒子90の大部分を正に帯電させる。このように、帯電部2は正に帯電した帯電粒子90pを生成する。なお、帯電部2は、粒子90を負に帯電させることによって、負に帯電した帯電粒子を生成してもよい。
高電位電極30は、低電位電極40よりも高い電位が印加され、この電位差に起因して、高電位電極30と低電位電極40との間で放電を発生する。高電位電極30は、例えばステンレス、タングステン等の導電性金属で構成され、電界が集中するように、本実施の形態では、細長い棒状の形状を有する。なお、高電位電極30は、平板等のいかなる形状を有してもよい。低電位電極40は、例えばステンレス、アルミニウム等の導電性金属で構成される。本実施の形態では、低電位電極40は、平板状の形状を有するが、いかなる形状でもよく、高電位電極30と対向する形状及び寸法を有することが、好ましい。
複数の低電位電極40が、互いに対向して、具体的には、互いに略平行に、X軸方向に並んで配置されている。さらに、複数の低電位電極40は、YZ平面と略平行に配置され、これらの間にZ軸方向の気体の流路を形成する。つまり、各低電位電極40は、その主面が気体の流れの方向に沿うように配置される。また、複数の高電位電極30が、低電位電極40の間で、低電位電極40の主面と略平行に且つ対向して配置されている。各高電位電極30は、Y軸方向を軸方向として配置される。高電位電極30と低電位電極40との間の距離は、例えば10mm〜20mm程度である。高電位電極30には、例えば5kV〜10kV程度の電位が印加され、低電位電極40は接地される。
図1〜図3を参照すると、分離部1は、帯電部2を通過後の気体中の帯電粒子を気体から分離する。本実施の形態では、分離部1は、正に帯電した帯電粒子90pを気体から分離する。分離部1は、複数の第一電極10及び第二電極20を備える。板状の第一電極10及び第二電極20は、互いに対向して、具体的には、互いに略平行に、X軸方向に並んで配置されている。複数の第一電極10及び第二電極20は、X軸方向に交互に配置されている。複数の第一電極10及び第二電極20は、低電位電極40と同様の向きで、YZ平面と略平行に配置され、これらの間にZ軸方向の気体の流路を形成する。つまり、第一電極10及び第二電極20のそれぞれは、その主面が気体の流れの方向に沿うように配置される。よって、低電位電極40の間を通過した気体は、第一電極10及び第二電極20の間に、スムーズに流入する。第一電極10と第二電極20との間の距離は、例えば2〜4mm程度である。ここで、第一電極10及び第二電極20は、電極の一例である。
図4〜図7を参照して、第一電極10及び第二電極20の詳細な構成を説明する。なお、図4は、図2の第一電極10及び第二電極20を側方から見た図である。図5は、第一電極10及び第二電極20並びに電極要素11及び21に垂直な鉛直面に沿った第一電極10及び第二電極20の断面図である。図6は、図4の第一電極10を拡大した側面図である。図7は、図4の第二電極20を拡大した側面図である。第一電極10及び第二電極20は、帯電粒子90pを気体から分離するための電界である搬送電界を生成する電極である。
第一電極10は、基板12と、基板12上に実装された複数の電極要素11と、複数の電極要素11を覆う絶縁膜13とを備えている。本実施の形態では、絶縁膜13は、基板12の全体を覆うが、これに限定されず、複数の電極要素11を少なくとも覆う構成であってもよい。第二電極20は、基板22と、基板22上に実装された複数の電極要素21と、複数の電極要素21を覆う絶縁膜23とを備えている。本実施の形態では、絶縁膜23は、基板22の全体を覆うが、これに限定されず、複数の電極要素21を少なくとも覆う構成であってもよい。このような絶縁膜13及び23は、複数の電極要素11及び21のうちの隣り合う電極要素同士を電気的に絶縁し、例えば、帯電粒子が電極要素上に付着し堆積した場合においても、帯電粒子を介して電極要素同士が短絡することを抑制する。絶縁膜13及び23を構成する材料は、公知の電気的な絶縁材料の中から適宜選択される。基板12及び22はそれぞれ、第一電極10及び第二電極20の基材である。基板12及び22は、例えばセラミックス、ガラスエポキシ等を主成分として含むプリント基板である。本実施の形態では、基板12及び22は、矩形形状を有しているが、任意の形状を有してもよい。また、本実施の形態では、隣り合う基板12及び22において、互いに対向する主面に、複数の電極要素11と、複数の電極要素21とが、実装されているが、これに限定されず、少なくとも一方が反対側の主面に実装されてもよい。
電極要素11及び21は、銅等の導電材料を主成分として含み、例えば、基板12及び22上に形成された配線パターンである。第一電極10の複数の電極要素11は、複数の細長い線状の電極要素である。複数の電極要素11は、気体の流れの方向であるZ軸方向と異なる方向に互いに間隔をあけて並んで配置され、具体的には、Y軸方向に互いに略平行に並ぶ。各電極要素11は、気体が流れる方向、つまり、Z軸方向に延びる。詳細は後述するが、複数の電極要素11には、電極要素11の間で位相が異なる電位が印加される。本実施の形態では、四相の電位が複数の電極要素11に印加される。複数の電極要素11のうちの第一電極要素11aには、第一相の電位が印加され、第二電極要素11bには、第二相の電位が印加され、第三電極要素11cには、第三相の電位が印加され、第四電極要素11dには、第四相の電位が印加される。特に、図6に示すように、第一電極要素11a、第二電極要素11b、第三電極要素11c及び第四電極要素11dが一組の電極要素群11A、11B、11C、11D及び11Eを構成し、複数の電極要素群11A、11B、11C、11D及び11EがY軸負方向にこの順で並ぶ。
電極要素群11A及び11Bではそれぞれ、第一電極要素11a、第二電極要素11b、第三電極要素11c及び第四電極要素11dが、Y軸負方向にこの順で並ぶ。電極要素群11C及び11Dではそれぞれ、第四電極要素11d、第三電極要素11c、第二電極要素11b及び第一電極要素11aが、Y軸負方向にこの順で並ぶ。なお、電極要素群11Bの第四電極要素11dは、電極要素群11Cの第四電極要素11dを兼ねる。電極要素群11Eでは、第一電極要素11a、第二電極要素11b、第三電極要素11c、第四電極要素11d及び第一電極要素11aが、Y軸負方向にこの順で並ぶ。なお、電極要素群11Dの第一電極要素11aは、電極要素群11Eの第一電極要素11aを兼ねる。
第二電極20の複数の電極要素21は、複数の細長い線状の電極要素である。複数の電極要素21は、Z軸方向と異なる方向に互いに間隔をあけて並んで配置され、具体的には、Y軸方向に互いに略平行に並ぶ。各電極要素21は、気体が流れる方向、つまり、Z軸方向に延びる。限定するものではないが、本実施の形態では、電極要素21の数量は、第一電極10の電極要素11の数量と同一である。さらに、複数の電極要素21はそれぞれ、複数の電極要素11のそれぞれと対向し且つ略平行に延在する。複数の電極要素21には、電極要素21の間で位相が異なる電位が印加される。本実施の形態では、四相の電位が複数の電極要素21に印加される。複数の電極要素21のうちの第一電極要素21aには、第一相の電位が印加され、第二電極要素21bには、第二相の電位が印加され、第三電極要素21cには、第三相の電位が印加され、第四電極要素21dには、第四相の電位が印加される。特に、図7に示すように、第一電極要素21a、第二電極要素21b、第三電極要素21c及び第四電極要素21dが一組の電極要素群21A、21B、21C、21D及び21Eを構成し、複数の電極要素群21A、21B、21C、21D及び21EがY軸負方向にこの順で並ぶ。
電極要素群21A及び21Bではそれぞれ、第一電極要素21a、第二電極要素21b、第三電極要素21c及び第四電極要素21dが、Y軸負方向にこの順で並ぶ。電極要素群21C及び21Dではそれぞれ、第四電極要素21d、第三電極要素21c、第二電極要素21b及び第一電極要素21aが、Y軸負方向にこの順で並ぶ。なお、電極要素群21Bの第四電極要素21dは、電極要素群21Cの第四電極要素21dを兼ねる。電極要素群21Eでは、第一電極要素21a、第二電極要素21b、第三電極要素21c、第四電極要素21d及び第一電極要素21aが、Y軸負方向にこの順で並ぶ。なお、電極要素群21Dの第一電極要素21aは、電極要素群21Eの第一電極要素21aを兼ねる。
図1に戻り、電源回路3は、帯電部2と、電位生成回路4とに電位を印加する。本実施の形態では、電源回路3は、例えば商用交流電源等の系統電源(不図示)から電力の供給を受け、供給された交流電力を直流電力に変換し、直流の電位を帯電部2及び電位生成回路4に印加する。例えば、電源回路3は、コンバータ回路、トランス等によって、供給された電力を変換及び変圧して出力する。電源回路3は、帯電部2の高電位電極30及び低電位電極40にそれぞれ高電位及び低電位を印加する。また、電源回路3が電位生成回路4に印加する電位は、帯電部2の高電位電極30に印加する電位と異なってもよい。
電位生成回路4は、分離部1における第一電極10の複数の電極要素11及び第二電極20の複数の電極要素21に電位を印加する。電極要素11及び21はそれぞれ、電位生成回路4から電位の印加を受けることによって、帯電粒子90pを第一電極10及び第二電極20に沿って搬送する搬送電界を生成する。限定されるものではないが、本実施の形態では、搬送電界は、その静電力(クーロン力とも呼ばれる)によって、気体が流れる方向であるZ軸方向と異なる方向に、具体的には、電極要素11及び21の配列方向に、帯電粒子90pを搬送し得る。本実施の形態では、電位生成回路4は、電極要素11及び21それぞれに、周期的に変動する電位を印加する。限定されるものではないが、本実施の形態では、電位生成回路4は、複数の電極要素11及び21それぞれに、互いに電位が異なる四相の電位を印加する。
図8を参照すると、電極要素11及び21の電気的な接続構成の一例が示されている。なお、図8は、図1の電位生成回路4の回路構成を示す概略的な回路図である。電位生成回路4は、信号発生回路5と、インバータ回路6a、6b、6c及び6dとを備える。インバータ回路6a〜6dには、直流電圧源7から、信号発生回路5を介して、直流電圧が印加される。直流電圧源7は、図1に示す電源回路3に相当する。インバータ回路6a〜6dは、複数の電極要素11及び21に電位を印加する。インバータ回路6a〜6dはそれぞれ、信号発生回路5を介して直流電圧源7から供給される直流電力をスイッチング方式で変換して、複数の電位の直流電力を順番に且つ繰り返し出力する。具体的には、本実施の形態では、インバータ回路6a〜6dはそれぞれ、入力される直流電流を、スイッチング方式で、例えば、正電位及び負電位のパルス信号に変換及び細分化して出力する。このようなインバータ回路6a〜6dは、一定の正電位及び負電位の直流電流を交互に出力する。
インバータ回路6aは、複数の電極要素11及び21のうちの第一電極要素11a及び21aに電位を印加する。インバータ回路6bは、複数の電極要素11及び21のうちの第二電極要素11b及び21bに電位を印加する。インバータ回路6cは、複数の電極要素11及び21のうちの第三電極要素11c及び21cに電位を印加する。インバータ回路6dは、複数の電極要素11及び21のうちの第四電極要素11d及び21dに電位を印加する。
信号発生回路5は、インバータ回路6a〜6dのそれぞれに入力する信号を生成する。信号発生回路5は、インバータ回路6a〜6dのそれぞれに信号を出力することにより、インバータ回路6a〜6dそれぞれの出力電位と出力タイミングとを決定する。インバータ回路6a〜6dはそれぞれ、信号発生回路5から入力される信号に基づいた出力電位と出力タイミングとで、各相の電極要素に電位を印加する。例えば、インバータ回路6a〜6dは、第一電極要素11a及び21a、第二電極要素11b及び21b、第三電極要素11c及び21c、並びに、第四電極要素11d及び21dそれぞれに対して、第一電位「+Va(プラス電位、単位:ボルト)」、第二電位「0」、第三電位「−Va(マイナス電位、単位:ボルト)」及び第四電位「0」を印加し、さらに、印加電位を周期的にローテーションする。
図9を参照すると、排出部50の構成が示されている。なお、図9は、図2の排出部50の構成を示す断面側面図である。排出部50は、分離部1に隣り合って位置する第一排出路51、第二排出路52、第三排出路53及び第四排出路54を備えている。第一排出路51、第二排出路52、第三排出路53及び第四排出路54は、この順でY軸負方向に並んで配置され、互いに仕切られた状態でZ軸方向に延びる。さらに、排出部50は、第一排出路51、第二排出路52、第三排出路53及び第三排出路53のZ軸正方向の下流側に、第五排出路55及び第六排出路56を備えている。第五排出路55は、第一排出路51及び第三排出路53と連通し、第一排出路51及び第三排出路53を集約する排出路である。第六排出路56は、第二排出路52及び第四排出路54と連通し、第二排出路52及び第四排出路54を集約する排出路である。第五排出路55及び第六排出路56は、Z軸方向に延びる。第二排出路52と第三排出路53とはそれぞれ、互いに交差するように延び、第五排出路55及び第六排出路56で、第一排出路51及び第四排出路54と合流する。本実施の形態では、第六排出路56は、第五排出路55の下方に位置するが、これに限定されず、いかなる位置に配置されてもよい。
[2.粒子分離装置の動作]
実施の形態に係る粒子分離装置100の動作を説明する。具体的には、分離部1における第一電極10及び第二電極20の電極要素11及び21の動作を中心に説明する。
まず、図10A〜図10Dを参照して、電極要素11及び21のうちの電極要素群11A及び21Aの動作を説明する。図10A〜図10Dは、電極要素群11A及び21Aの動作を示す図5と同様の断面図である。電極要素群11A及び21Aの電極要素11a〜11d及び21a〜21dの各々に電位が印加されることによって、帯電粒子90pを気体が流れる方向と異なる方向に搬送する搬送電界が、第一電極10と第二電極20との間に生成される。本実施の形態では、搬送電界は、複数の電極要素11a〜11d及び21a〜21dの配列方向であるY軸方向に指向された電界である。そして、搬送電界の指向方向に、帯電粒子90pが搬送される。なお、搬送電界の指向方向と、帯電粒子90pの速度の方向とは完全に一致しなくてもよい。例えば、帯電粒子90pは、搬送電界の指向方向の速度成分だけでなく、気体の流れの方向であるZ軸方向の速度成分をも有してもよい。
本実施の形態では、電位生成回路4は、第一電極要素11a及び21a、第二電極要素11b及び21b、第三電極要素11c及び21c、並びに、第四電極要素11d及び21dそれぞれに、第一電位「+Va」、第二電位「0」、第三電位「−Va」及び第四電位「0」を周期的にローテーションして印加する。1つの電極要素群において、第一電位「+Va」が印加される電極要素の隣の電極要素には、第二電位「0」又は第四電位「0」が印加され、第三電位「−Va」が印加される電極要素の隣の電極要素には、第二電位「0」又は第四電位「0」が印加される。つまり、第一電位「+Va」が印加される電極要素と、第三電位「−Va」が印加される電極要素とが隣り合わないように、電位が印加される。
具体的には、図10Aに示す第一のタイミングでは、第一電極要素11a及び21a、第二電極要素11b及び21b、第三電極要素11c及び21c、並びに、第四電極要素11d及び21dそれぞれに、第一電位「+Va」、第二電位「0」、第三電位「−Va」及び第四電位「0」が印加される。これにより、第一電極要素11a及び21aそれぞれから第二電極要素11b及び21bに至る電界、第二電極要素11b及び21bそれぞれから第三電極要素11c及び21cに至る電界、並びに、第四電極要素11d及び21dそれぞれから第三電極要素11c及び21cに至る電界が、形成される。この結果、第一電極10及び第二電極20の間では、Y軸方向に沿った搬送電界が形成される。この搬送電界は、第三電極要素11c及び21cの間の位置に向かうように、帯電粒子90pを搬送する。
図10Bに示す第二のタイミングでは、第一電極要素11a及び21a、第二電極要素11b及び21b、第三電極要素11c及び21c、並びに、第四電極要素11d及び21dそれぞれに、第四電位「0」、第一電位「+Va」、第二電位「0」及び第三電位「−Va」が印加される。これにより、第二電極要素11b及び21bそれぞれから第一電極要素11a及び21aに至る電界、第二電極要素11b及び21bそれぞれから第三電極要素11c及び21cに至る電界、並びに、第三電極要素11c及び21cそれぞれから第四電極要素11d及び21dに至る電界が、形成される。この結果、第一電極10及び第二電極20の間でY軸方向に沿って形成される搬送電界は、第四電極要素11d及び21dの間の位置に向かうように、帯電粒子90pを搬送する。
図10Cに示す第三のタイミングでは、第一電極要素11a及び21a、第二電極要素11b及び21b、第三電極要素11c及び21c、並びに、第四電極要素11d及び21dそれぞれに、第三電位「−Va」、第四電位「0」、第一電位「+Va」及び第二電位「0」が印加される。これにより、第二電極要素11b及び21bそれぞれから第一電極要素11a及び21aに至る電界、第三電極要素11c及び21cそれぞれから第二電極要素11b及び21bに至る電界、並びに、第三電極要素11c及び21cそれぞれから第四電極要素11d及び21dに至る電界が、形成される。この結果、第一電極10及び第二電極20の間でY軸方向に沿って形成される搬送電界は、第一電極要素11a及び21aの間の位置に向かうように、帯電粒子90pを搬送する。
図10Dに示す第四のタイミングでは、第一電極要素11a及び21a、第二電極要素11b及び21b、第三電極要素11c及び21c、並びに、第四電極要素11d及び21dそれぞれに、第二電位「0」、第三電位「−Va」、第四電位「0」及び第一電位「+Va」が印加される。これにより、第一電極要素11a及び21aそれぞれから第二電極要素11b及び21bに至る電界、第三電極要素11c及び21cそれぞれから第二電極要素11b及び21bに至る電界、並びに、第四電極要素11d及び21dそれぞれから第三電極要素11c及び21cに至る電界が、形成される。この結果、第一電極10及び第二電極20の間でY軸方向に沿って形成される搬送電界は、第二電極要素11b及び21bの間の位置に向かうように、帯電粒子90pを搬送する。
第一のタイミングの電位印加〜第四のタイミングの電位印加をこの順序で順次繰り返すことによって、搬送電界は、第一電極要素11a及び21aから第四電極要素11d及び21dに向かって、つまり、図6及び図7において白抜き矢印で示されるY軸負方向へ、帯電粒子90pを搬送することができる。この際、電位生成回路4は、例えば図11に示すように、インバータ回路6a〜6dに電位を印加させる。なお、図11は、電位生成回路4が出力する電位波形の一例を示すタイミングチャートである。図11に示すように、インバータ回路6a〜6dは、時刻t1から時刻t2までの期間等の印加期間にわたって、一定の電位を印加する。つまり、インバータ回路6a〜6dは、パルス信号を印加する。なお、各印加期間は等しい。そして、4つの印加期間が、1つの周期を形成し、各印加期間は、1周期の90度(=360度/4位相)の位相角に相当する期間である。
電極要素群11B及び21Bでは、電極要素群11A及び21Aと同様の搬送電界、つまり、Y軸負方向の搬送電界が形成される。
また、電極要素群11E及び21Eでも、電極要素群11A及び21Aと同様の搬送電界、つまり、Y軸負方向の搬送電界が形成される。なお、電極要素群11E及び21Eでは、第一のタイミングにおいて、Y軸負方向側の第一電極要素11a及び21aそれぞれから第四電極要素11d及び21dに至る電界が、さらに形成される。よって、搬送電界は、第三電極要素11c及び21cの間の位置に向かうように、帯電粒子90pをより強い搬送力で搬送する。第二のタイミングにおいて、Y軸負方向側の第一電極要素11a及び21aそれぞれから第四電極要素11d及び21dに至る電界が、さらに形成される。よって、搬送電界は、第四電極要素11d及び21dの間の位置に向かうように、帯電粒子90pをより強い搬送力で搬送する。第三のタイミングにおいて、第四電極要素11d及び21dそれぞれからY軸負方向側の第一電極要素11a及び21aに至る電界が、さらに形成される。よって、搬送電界は、2つの第一電極要素11d及び21dの間の位置に向かうように、帯電粒子90pを搬送する。第四のタイミングにおいて、第四電極要素11d及び21dそれぞれからY軸負方向側の第一電極要素11a及び21aに至る電界が、さらに形成される。よって、搬送電界は、第二電極要素11b及び21bの間の位置に向かうように、帯電粒子90pを搬送する。
次に、図12A〜図12Dを参照して、電極要素11及び21のうちの電極要素群11C及び21Cの動作を説明する。図12A〜図12Dは、電極要素群11C及び21Cの動作を示す図5と同様の断面図である。
図12Aに示す第一のタイミングでは、第四電極要素11d及び21d、第三電極要素11c及び21c、第二電極要素11b及び21b、並びに、第一電極要素11a及び21aそれぞれに、第四電位「0」、第三電位「−Va」、第二電位「0」及び第一電位「+Va」が印加される。これにより、第四電極要素11d及び21dそれぞれから第三電極要素11c及び21cに至る電界、第二電極要素11b及び21bそれぞれから第三電極要素11c及び21cに至る電界、並びに、第一電極要素11a及び21aそれぞれから第二電極要素11b及び21bに至る電界が、形成される。この結果、第一電極10及び第二電極20の間で形成される搬送電界は、Y軸に沿って第三電極要素11c及び21cの間の位置に向かうように、帯電粒子90pを搬送する。なお、図12A〜図12Dに対応する第一のタイミング〜第四のタイミングはそれぞれ、図10A〜図10Dに対応する第一のタイミング〜第四のタイミングと、同時である。
図12Bに示す第二のタイミングでは、第四電極要素11d及び21d、第三電極要素11c及び21c、第二電極要素11b及び21b、並びに、第一電極要素11a及び21aそれぞれに、第三電位「−Va」、第二電位「0」、第一電位「+Va」及び第四電位「0」が印加される。これにより、第三電極要素11c及び21cそれぞれから第四電極要素11d及び21dに至る電界、第二電極要素11b及び21bそれぞれから第三電極要素11c及び21cに至る電界、並びに、第二電極要素11b及び21bそれぞれから第一電極要素11a及び21aに至る電界が、形成される。この結果、第一電極10及び第二電極20の間で形成される搬送電界は、Y軸に沿って第四電極要素11d及び21dの間の位置に向かうように、帯電粒子90pを搬送する。
図12Cに示す第三のタイミングでは、第四電極要素11d及び21d、第三電極要素11c及び21c、第二電極要素11b及び21b、並びに、第一電極要素11a及び21aそれぞれに、第二電位「0」、第一電位「+Va」、第四電位「0」及び第三電位「−Va」が印加される。これにより、第三電極要素11c及び21cそれぞれから第四電極要素11d及び21dに至る電界、第三電極要素11c及び21cそれぞれから第二電極要素11b及び21bに至る電界、並びに、第二電極要素11b及び21bそれぞれから第一電極要素11a及び21aに至る電界が、形成される。この結果、第一電極10及び第二電極20の間で形成される搬送電界は、Y軸に沿って第一電極要素11a及び21aの間の位置に向かうように、帯電粒子90pを搬送する。
図12Dに示す第四のタイミングでは、第四電極要素11d及び21d、第三電極要素11c及び21c、第二電極要素11b及び21b、並びに、第一電極要素11a及び21aそれぞれに、第一電位「+Va」、第四電位「0」、第三電位「−Va」及び第二電位「0」が印加される。これにより、第四電極要素11d及び21dそれぞれから第三電極要素11c及び21cに至る電界、第三電極要素11c及び21cそれぞれから第二電極要素11b及び21bに至る電界、並びに、第一電極要素11a及び21aそれぞれから第二電極要素11b及び21bに至る電界が、形成される。この結果、第一電極10及び第二電極20の間で形成される搬送電界は、Y軸に沿って第二電極要素11b及び21bの間の位置に向かうように、帯電粒子90pを搬送する。
第一のタイミングの電位印加〜第四のタイミングの電位印加をこの順序で順次繰り返すことによって、搬送電界は、第一電極要素11a及び21aから第四電極要素11dに向かって、つまり、図6及び図7において白抜き矢印で示されるY軸正方向へ、帯電粒子90pを搬送することができる。また、電極要素群11D及び21Dでは、電極要素群11C及び21Cと同様の搬送電界が形成される。
上述より、図6及び図7に示すように、電極要素群11A及び21Aの間では、Y軸負方向の搬送電界が形成される。電極要素群11B及び21Bの間では、Y軸負方向の搬送電界が形成される。電極要素群11C及び21Cの間では、Y軸正方向の搬送電界が形成される。電極要素群11D及び21Dの間では、Y軸正方向の搬送電界が形成される。電極要素群11E及び21Eの間では、Y軸負方向の搬送電界が形成される。
そして、電極要素群11A及び21Aの間の領域から電極要素群11B及び21Bの間のY軸正方向側の一部の領域にわたって、気体から帯電粒子90pが分離され、それにより、気体に含まれる帯電粒子90pの濃度が低い第一流路部分F1が形成される。
また、電極要素群11B及び21Bの間のY軸負方向側の一部の領域から電極要素群11C及び21Cの間のY軸正方向側の一部の領域にわたって、帯電粒子90pが集約され、それにより、気体に含まれる帯電粒子90pの濃度が高い第二流路部分F2が形成される。第二流路部分F2には、電極要素群11A及び21Aの間、電極要素群11B及び21Bの間、電極要素群11C及び21C、並びに、電極要素群11D及び21Dの間の帯電粒子90pが、集約され得る。このため、帯電粒子90pのY軸方向の移動距離は、小さく抑えられる。
さらに、電極要素群11C及び21Cの間のY軸負方向側の一部の領域から電極要素群11D及び21Dの間のY軸正方向側の一部の領域にわたって、気体から帯電粒子90pが分離され、それにより、気体に含まれる帯電粒子90pの濃度が低い第三流路部分F3が形成される。
さらにまた、電極要素群11D及び21Dの間のY軸負方向側の一部の領域から電極要素群11E及び21Eの間の領域にわたって、帯電粒子90pが集約され、それにより、気体に含まれる帯電粒子90pの濃度が高い第四流路部分F4が形成される。第四流路部分F4には、電極要素群11D及び21D、並びに、電極要素群11E及び21Eの間の帯電粒子90pが、集約される。このため、帯電粒子90pのY軸方向の移動距離は、小さく抑えられる。なお、第一流路部分F1〜第四流路部分F4それぞれの範囲は、図6及び図7に示される範囲に限定されず、Y軸方向に変動し得る。
図3、図9及び図13に示すように、上述のような構成を有する粒子分離装置100では、粒子を含む気体は、流入口61から筐体60にZ軸正方向に流入すると、帯電部2に到達する。帯電部2では、気体中の粒子90が、正に帯電させられる。次いで、帯電後の粒子である帯電粒子90pは、気体と共にZ軸正方向に流れ、分離部1に流入する。具体的には、帯電粒子90pを含む気体は、第一電極10及び第二電極20の間に形成された流路に流入する。なお、図13は、実施の形態に係る粒子分離装置100における気体中の粒子の流れを示す側面図である。
気体中の帯電粒子90pは、電極要素11及び21が生成する搬送電界によって、Y軸方向へ搬送されつつ、気体と共にZ軸正方向に流れる。これにより、気体中の帯電粒子90pは、第二流路部分F2及び第四流路部分F4に集約され、第一流路部分F1及び第三流路部分F3では、気体から帯電粒子90pが分離除去される。
さらに、第一流路部分F1は、排出部50の第一排出路51と連通する。第二流路部分F2は、排出部50の第二排出路52と連通する。第三流路部分F3は、排出部50の第三排出路53と連通する。第四流路部分F4は、排出部50の第四排出路54と連通する。第一流路部分F1及び第三流路部分F3における帯電粒子90pの濃度が低い気体は、第一排出路51及び第三排出路53に流入し、さらに、第五排出路55において集約されて、排出部50の外部に清浄空気として排出される。また、第二流路部分F2及び第四流路部分F4における帯電粒子90pの濃度が高い気体は、第二排出路52及び第四排出路54に流入し、さらに、第六排出路56において集約されて、排出部50の外部に含塵空気として排出される。よって、粒子分離装置100は、流入する気体から、粒子濃度が高い気体と、粒子濃度が低い気体とを形成し、それぞれの気体を別々の経路で排出する。
[3.効果等]
上述したように実施の形態に係る粒子分離装置100は、帯電粒子90pを含む流体としての気体から帯電粒子90pを分離する。粒子分離装置100は、帯電粒子90pを含む気体が流れる経路に配置される電極としての第一電極10及び第二電極20と、第一電極10及び第二電極20に電位を印加する電位生成回路4とを備える。第一電極10及び第二電極20はそれぞれ、気体が流れる方向と異なる方向に配列された複数の電極要素11及び21を含む。電位生成回路4は、帯電粒子90pを第一方向に搬送する第一搬送電界と、帯電粒子90pを第一方向と異なる第二方向に搬送する第二搬送電界とを生成するように、複数の電極要素11及び21に電位を生成する。第一方向及び第二方向は、気体が流れる方向と異なる。例えば、第一方向は、Y軸正方向であり、第二方向は、Y軸負方向であってもよい。
上記構成において、気体に含まれる帯電粒子90pは、搬送電界の静電力によって、異なる2つの方向に移動させられつつ、気体と共に、粒子分離装置100から排出される。例えば、第一方向と第二方向とが向き合うように第一搬送電界及び第二搬送電界が形成される場合、帯電粒子90pは、第一搬送電界及び第二搬送電界の間の位置に、この位置の両側から集められ、帯電粒子90pの濃度が高い流路部分を形成しつつ、下流に流れる。帯電粒子90pの濃度が高い流路部分には、両側から帯電粒子90pが流入するため、片側のみから流入する場合と比較して、帯電粒子90pの移動距離が短くなる。また、例えば、第一方向と第二方向とが反対方向に向くように第一搬送電界及び第二搬送電界が形成される場合、帯電粒子90pは、第一搬送電界及び第二搬送電界の両側の位置に集められ、帯電粒子90pの濃度が高い2つの流路部分を形成しつつ、下流に流れる。よって、流路部分を形成する際の帯電粒子90pの移動距離が短くなる。従って、気体からの帯電粒子90pの効率的な分離及び搬送が可能になる。このように搬送される帯電粒子90pは、例えば、第一電極10及び第二電極20の下流の排出部50にまで、至ることができる。これにより、第一電極10及び第二電極20への粒子の付着を抑制しつつ流体からの粒子の分離効率を向上することが可能になる。
実施の形態に係る粒子分離装置100において、電位生成回路4は、気体の流れの中に、帯電粒子90pが収集された収集流路部分と、帯電粒子90pが分離された分離流路部分とを、複数の電極要素の配列方向に並んで形成するように、第一搬送電界及び第二搬送電界を生成する。例えば、収集流路部分は、第二流路部分F2及び第四流路部分F4であってよく、分離流路部分は、第一流路部分F1及び第三流路部分F3であってよい。上記構成において、帯電粒子90pの濃度が高い収集流路部分と、帯電粒子90pの濃度が低い分離流路部分とが、電極要素の配列方向に配列されて形成される。よって、帯電粒子90pの濃度が高い気体と、帯電粒子90pの濃度が低い気体とを区別して、粒子分離装置100から排出することが容易になる。
実施の形態に係る粒子分離装置100は、気体の流れの方向で、第一電極10及び第二電極20の下流に配置された排出部50をさらに備え、排出部50は、互いに仕切られた収集排出路及び分離排出路を含み、収集排出路は、収集流路部分に連通し、分離排出路は、分離流路部分に連通する。例えば、収集排出路は、第二排出路52及び第四排出路54であってもよく、分離排出路は、第一排出路51及び第三排出路53であってもよい。上記構成において、帯電粒子90pの濃度が高い気体と、帯電粒子90pの濃度が低い気体とがそれぞれ、互いに仕切られた収集排出路及び分離排出路に流入し、排出部50から排出される。よって、帯電粒子90pの濃度が高い気体と、帯電粒子90pの濃度が低い気体とを、異なる排出路を介して別々に排出することができる。従って、帯電粒子90pの濃度が高い気体と、帯電粒子90pの濃度が低い気体との効果的な分離が可能になる。
実施の形態に係る粒子分離装置100において、電位生成回路4は、複数の収集流路部分と複数の分離流路部分とを形成する。排出部50は、複数の収集流路部分のそれぞれに連通する複数の収集排出路と、複数の収集排出路を集約する第一集約排出路と、複数の分離流路部分のそれぞれに連通する複数の分離排出路と、複数の分離排出路を集約する第二集約排出路とを含む。例えば、第一集約排出路は、第六排出路56であってよく、第二集約排出路は、第五排出路55であってもよい。上記構成において、複数の収集排出路が、第六排出路56に集約され、複数の分離排出路が、第五排出路55に集約される。よって、粒子分離装置100から気体を排出する構造の簡易化が可能になる。
実施の形態に係る粒子分離装置100において、複数の電極要素11及び21はそれぞれ、気体が流れる方向に延び、複数の電極要素11及び21は、複数の電極要素11又は21を含む第一電極要素群と、複数の電極要素11又は21を含み且つ第一電極要素群と隣り合う第二電極要素群とを含む。電位生成回路4は、第一電極要素群に第一搬送電界を生成させ、第二電極要素群に第二搬送電界を生成させる。例えば、第一電極要素群は、電極要素群11A、11B及び11Eであってもよく、第二電極要素群は、電極要素群11C及び11Dであってもよい。上記構成において、搬送電界は、第一電極要素群の領域及び第二電極要素群の領域にわたって形成され得る。これにより、搬送電界の強度の向上が可能になり、さらに、第一電極要素群の領域及び第二電極要素群の領域にわたる帯電粒子90pの確実な搬送が可能になる。
実施の形態に係る粒子分離装置100において、電位生成回路4は、第一電極要素群の複数の電極要素11及び21に、複数の電極要素11及び21の間で位相をずらした電位を生成し、第二電極要素群の複数の電極要素11及び21に、複数の電極要素11及び21の間で位相をずらした電位を生成する。上記構成において、各電極要素群内の電極要素11及び21の間で印加する電位の位相をずらすことによって、電極要素11同士の間及び電極要素21同士の間で電位差が発生する。よって、搬送電界の生成が容易になる。
実施の形態に係る粒子分離装置100において、第一電極10及び第二電極20はそれぞれ、複数の電極要素11及び21を覆う絶縁膜13及び23を備える。上記構成によると、第一電極10及び第二電極20において、絶縁膜13及び23が形成されることによって、他の電気的な要素に対する電極要素11及び21の絶縁性が向上する。例えば、電極要素11及び21に高電位を印加した場合、これらの電極要素が他の電気的な要素と短絡することが抑えられる。また、帯電粒子90pが、電極要素11及び21に付着することによって、これら電極要素が帯電粒子90pを介して互いに短絡することが抑えられる。よって、第一電極10及び第二電極20は、高電位が印加されることができ、それにより、帯電粒子90pの分離機能を向上することができる。
実施の形態に係る粒子分離装置100は、対向して配置される複数の第一電極10及び第二電極20を備える。上記構成において、第一電極10及び第二電極20の間では、帯電粒子90pは、第一電極10及び第二電極20の両方から、搬送電界の作用を受ける。よって、帯電粒子90pは、気体から効果的に分離され得る。
[その他の変形例など]
以上、本発明に係る粒子分離装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
実施の形態に係る粒子分離装置100において、分離部1の第一電極10及び第二電極20はそれぞれ、基板12及び22の一方の主面にのみ、電極要素11及び21を備えたが、これに限定されない。例えば、第一電極10及び第二電極20は、両方の主面に、電極要素11及び21を備えてもよく、反対側の主面に他の電極要素を備えてもよい。例えば、第一電極10及び第二電極20が、両方の主面に、電極要素11及び21を備える場合、両方の主面の電極要素11及び21は、基板12及び22に垂直な方向から見たとき、互いに重なるように配置されてもよく、互いにずれて配置されてもよい。互いに重なるように配置される場合、電極要素11及び21はより強い搬送電界を生成することができる。よって、分離部1の粒子分離処理能力の向上が可能になる。
実施の形態に係る粒子分離装置100において、分離部1の第一電極10及び第二電極20はそれぞれ、基板12及び22の主面上に電極要素11及び21を備えたが、これに限定されない。電極要素11及び21は、基板12及び22の中央に埋め込まれて配置されてもよい。この場合、電極要素11及び21が生成する搬送電界は、基板12及び22の両方の主面上で同等の強度を有する。これにより、第一電極10及び第二電極20の間における電界強度の偏りの低減が可能になる。つまり、複数の第一電極10及び第二電極20の間で、粒子分離処理能力の均等化が可能になる。また、基板12及び22への絶縁膜13及び23の形成も不要になる。
また、実施の形態に係る粒子分離装置100において、分離部1の電極要素11及び21はそれぞれ、第一電極要素11a及び21a、第二電極要素11b及び21b、第三電極要素11c及び21c、並びに、第四電極要素11d及び21dによる複数の電極要素群11A〜11E及び21A〜21Eを備えていた。しかしながら、上述の構成に限定されるものでなく、電極要素群それぞれに含まれる電極要素の数量は、3つ以下であっても5つ以上であってもよい。
また、各電極要素群内における各電極要素の配列も、図6及び図7に示すような実施の形態の配列に限定されず、いかなる配列であってもよい。電極要素群内における電極要素の配列は、気体の流れる方向であるZ軸方向と異なる方向に搬送電界を形成するように配列されてよい。また、電極要素群11A〜11E及び21A〜21Eの配列も、図6及び図7に示すような実施の形態の配列に限定されず、いかなる配列であってもよい。例えば、電極要素群11A及び21A、電極要素群11C及び21C、電極要素群11B及び21B、電極要素群11D及び21D、並びに、電極要素群11E及び21Eの順序で配列されてもよい。このような構成によっても、帯電粒子90pの濃度が低い複数の流路部分と、帯電粒子90pの濃度が高い複数の流路部分とが、Y軸方向に配列されて形成される。
実施の形態に係る粒子分離装置100において、分離部1の電極要素11及び21の第一電極要素、第二電極要素、第三電極要素及び第四電極要素に印加される4つの電位のうち、第二電位及び第四電位が同電位であったが、異なっていてもよい。また、電極要素に印加される電位は、二相であってもよく、三相であってもよい。
実施の形態に係る粒子分離装置100において、分離部1の電極要素11及び21にはそれぞれ、ステップ状に変化する電位、つまり、矩形波状の電位が印加されていたが、これに限定されない。例えば、一つの電位から他の電位に時間的に漸増又は漸減するような波形の電位、例えば、台形波状の電位等の電位が、電極要素11及び21に印加されてもよい。なお、「第一電位、第二電位、第三電位及び第四電位を周期的に印加する」との記載は、ステップ状に変化する電位を印加する構成だけを意味せず、上述のような一つの電位から他の電位に漸増又は漸減する時間波形の電位を印加する構成も意味し得る。
実施の形態に係る粒子分離装置100において、電位生成回路4は、電極要素11及び21における第一電極要素、第二電極要素、第三電極要素及び第四電極要素のうち、第二電位及び第四電位が印加される電極要素の少なくとも一方を浮遊電位に維持してもよい。これにより、浮遊電位に維持される電極要素は、これに隣り合う二つの電極要素の各電位の中間程度の電位に維持される。
また、実施の形態に係る粒子分離装置100は、様々な機器に利用することができる。例えば、本発明の一態様は、図14に示すような換気装置としても実現することができる。なお、図14は、実施の形態に係る粒子分離装置100が適用される換気装置の一例の外観図である。図14に示す換気装置は、例えば、内部に粒子分離装置100を備え、換気システムにおいて用いられ得る。
また、例えば、本発明の一態様は、図15に示すような空気清浄機としても実現することができる。なお、図15は、実施の形態に係る粒子分離装置100が適用される空気清浄機の一例の外観図である。図15に示す空気清浄機は、例えば、内部に粒子分離装置100を備える。
また、例えば、本発明の一態様は、図16に示すようなエアコンディショナとしても実現することができる。なお、図16は、実施の形態に係る粒子分離装置100が適用されるエアコンディショナの一例の外観図である。図16に示すエアコンディショナは、例えば、内部に粒子分離装置100を備える。エアコンディショナは、空気清浄機の機能を備えてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
4 電位生成回路
10 第一電極(電極)
11,21 電極要素
11A,11B,11E,21A,21B,21E 電極要素群(第一電極要素群)
11C,11D,21C,21D 電極要素群(第二電極要素群)
13,23 絶縁膜
20 第二電極(電極)
50 排出部
51 第一排出路(分離排出路)
52 第二排出路(収集排出路)
53 第三排出路(分離排出路)
54 第四排出路(収集排出路)
55 第五排出路(第二集約排出路)
56 第六排出路(第一集約排出路)
90p 帯電粒子
100 粒子分離装置
F1 第一流路部分(分離流路部分)
F2 第二流路部分(収集流路部分)
F3 第三流路部分(分離流路部分)
F4 第四流路部分(収集流路部分)

Claims (10)

  1. 帯電粒子を含む流体から前記帯電粒子を分離する粒子分離装置であって、
    前記帯電粒子を含む流体が流れる経路に配置される電極と、
    前記電極に電位を印加する電位生成回路とを備え、
    前記電極は、前記流体が流れる方向と異なる方向に配列された複数の電極要素を含み、
    前記電位生成回路は、前記帯電粒子を第一方向に搬送する第一搬送電界と、前記帯電粒子を前記第一方向と異なる第二方向に搬送する第二搬送電界とを生成するように、前記複数の電極要素に電位を生成し、
    前記第一方向及び前記第二方向は、前記流体が流れる方向と異なる
    粒子分離装置。
  2. 前記電位生成回路は、前記流体の流れの中に、前記帯電粒子が収集された収集流路部分と、前記帯電粒子が分離された分離流路部分とを、前記複数の電極要素の配列方向に並んで形成するように、前記第一搬送電界及び前記第二搬送電界を生成する
    請求項1に記載の粒子分離装置。
  3. 前記流体の流れの方向で、前記電極の下流に配置された排出部をさらに備え、
    前記排出部は、互いに仕切られた収集排出路及び分離排出路を含み、
    前記収集排出路は、前記収集流路部分に連通し、
    前記分離排出路は、前記分離流路部分に連通する
    請求項2に記載の粒子分離装置。
  4. 前記電位生成回路は、複数の前記収集流路部分と複数の前記分離流路部分とを形成し、
    前記排出部は、
    前記複数の収集流路部分のそれぞれに連通する複数の前記収集排出路と、
    前記複数の収集排出路を集約する第一集約排出路と、
    前記複数の分離流路部分のそれぞれに連通する複数の前記分離排出路と、
    前記複数の分離排出路を集約する第二集約排出路とを含む
    請求項3に記載の粒子分離装置。
  5. 前記複数の電極要素はそれぞれ、前記流体が流れる方向に延び、
    前記複数の電極要素は、複数の前記電極要素を含む第一電極要素群と、複数の前記電極要素を含み且つ前記第一電極要素群と隣り合う第二電極要素群とを含み、
    前記電位生成回路は、前記第一電極要素群に前記第一搬送電界を生成させ、前記第二電極要素群に前記第二搬送電界を生成させる
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の粒子分離装置。
  6. 前記電位生成回路は、
    前記第一電極要素群の前記複数の電極要素に、前記複数の電極要素の間で位相をずらした電位を生成し、
    前記第二電極要素群の前記複数の電極要素に、前記複数の電極要素の間で位相をずらした電位を生成する
    請求項5に記載の粒子分離装置。
  7. 前記電極は、前記複数の電極要素を覆う絶縁膜を備える
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の粒子分離装置。
  8. 対向して配置される複数の前記電極を備える
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の粒子分離装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の粒子分離装置を備える
    換気装置。
  10. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の粒子分離装置を備える
    空気清浄機。
JP2017034155A 2017-02-24 2017-02-24 粒子分離装置、換気装置及び空気清浄機 Pending JP2018140320A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017034155A JP2018140320A (ja) 2017-02-24 2017-02-24 粒子分離装置、換気装置及び空気清浄機
CN201810132672.6A CN108499740A (zh) 2017-02-24 2018-02-09 粒子分离装置、换气装置以及空气净化器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017034155A JP2018140320A (ja) 2017-02-24 2017-02-24 粒子分離装置、換気装置及び空気清浄機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018140320A true JP2018140320A (ja) 2018-09-13

Family

ID=63375269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017034155A Pending JP2018140320A (ja) 2017-02-24 2017-02-24 粒子分離装置、換気装置及び空気清浄機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2018140320A (ja)
CN (1) CN108499740A (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4400955C2 (de) * 1993-12-23 1999-04-01 Fraunhofer Ges Forschung Adhäsionssteuerbare Oberflächenstruktur
WO1999017883A1 (en) * 1997-10-06 1999-04-15 California Institute Of Technology Electrostatic particle transportation
JP2868757B1 (ja) * 1998-03-17 1999-03-10 川崎重工業株式会社 電気集塵装置
US7309410B2 (en) * 2003-12-03 2007-12-18 Palo Alto Research Center Incorporated Traveling wave grids and algorithms for biomolecule separation, transport and focusing
JP4983566B2 (ja) * 2007-11-26 2012-07-25 パナソニック株式会社 清浄空気製造装置
KR101885936B1 (ko) * 2010-10-21 2018-09-10 더 리젠츠 오브 더 유니버시티 오브 캘리포니아 무선 전력이 공급되는 전자 회로를 포함하는 미세 유체
JP5655841B2 (ja) * 2012-10-30 2015-01-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 電気集塵装置
JP6713620B2 (ja) * 2015-02-20 2020-06-24 学校法人近畿大学 静電場発生装置、飛動生物除去装置及び植物保護装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN108499740A (zh) 2018-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2316575B1 (en) Electric precipitator and air cleaner having the same
US8002876B2 (en) Method and apparatus for electrostatically charging and separating particles that are difficult to separate
CN1184781A (zh) 从气体流体中把难沉积颗粒加载电荷和分离的方法及装置
WO2017212688A1 (ja) 荷電装置、電気集塵機、換気装置及び空気清浄機
JPH0456646B2 (ja)
JP6837192B2 (ja) 電気集塵装置
JP2018140320A (ja) 粒子分離装置、換気装置及び空気清浄機
JP2002192014A (ja) 電気集じん装置
JPH1028897A (ja) 電気集塵装置
JP2913289B1 (ja) 電気集塵装置
JP4983566B2 (ja) 清浄空気製造装置
JP2019042632A (ja) 粒子分離装置、換気装置及び空気清浄機
JP2018140321A (ja) 粒子分離装置、換気装置及び空気清浄機
WO2017154803A1 (ja) 粒子分離装置、換気装置及び空気清浄機
JP2017087140A (ja) 分離装置及び電気集塵装置
JP2019205988A (ja) 電気集塵装置及び熱交換システム
JP2017148786A (ja) 電気集塵機、電気集塵機の駆動方法、換気装置、空気清浄機
WO2019087997A1 (ja) 電気集塵装置
US9574586B2 (en) System and method for an electrostatic bypass
KR100944819B1 (ko) 전기집진장치
JPH07155641A (ja) 電気集塵機
JP2019205989A (ja) 電気集塵装置及び熱交換システム
WO2019230245A1 (ja) 電気集塵装置、換気装置及び空気清浄機
KR20200077722A (ko) 도전성 섬유를 이용하는 미세입자 분리장치
WO2016067554A1 (ja) 電気集塵装置