JP2002192014A - 電気集じん装置 - Google Patents

電気集じん装置

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JP2002192014A
JP2002192014A JP2000395971A JP2000395971A JP2002192014A JP 2002192014 A JP2002192014 A JP 2002192014A JP 2000395971 A JP2000395971 A JP 2000395971A JP 2000395971 A JP2000395971 A JP 2000395971A JP 2002192014 A JP2002192014 A JP 2002192014A
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泰稔 上田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集じん性能を向上させた上で、消費電力、コ
ストを低減すること。 【解決手段】 略板状の集じん電極201と略板状の放
電極202とが交互に平行配設されてなり、含ばい塵空
気Aのばい塵を帯電させる電離部204とばい塵を捕集
する電界部205とが一体構造とされており、含ばい塵
空気Aが流入する側における放電極202の一辺202
aの辺には、トゲピッチPをおいて複数のトゲ202b
が形成されており、流出側の複数のトゲ状突起202d
の曲率半径が、他方の複数のトゲ状突起202bの曲率
半径よりも大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばディーゼル
スートを含むばい塵を除去する道路トンネル用の電気集
じん装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ガスまたは空気中に浮遊する
微細な固体または液体の煤じん等の粒子状物質を静電気
力を利用して除去する電気集じん装置は、各種産業排気
ガスの浄化から家庭の室内浄化まで幅広く使用され、効
果を上げている。
【0003】比較的低濃度、例えば数mg/m3 以下の
濃度の粒子状物質を処理する電気集じん装置は、上流側
に設けられ、粒子状のばい塵への主として荷電のみを実
施する電離部と、その下流側に設けられ、ばい塵の捕集
のみを実施する電界部とに分割された構成となってお
り、主として室内や道路トンネル内等の空気浄化に使用
されている。
【0004】ここで、上述した従来の電気集じん装置に
ついて、図9および図10を参照しつつ説明する。図9
は、従来の電気集じん装置40の設置環境を説明する図
である。図9において、道路用トンネル10内では、車
両30が走行するため、排気ガス中のばい塵が多く存在
する。以下では、道路用トンネル10内の空気を含ばい
塵空気Aと称する。
【0005】バイパストンネル20は、道路用トンネル
10に併設されており、含ばい塵空気Aをバイパスさせ
るための風路70としての役目を担っている。このバイ
パストンネル20において、含ばい塵空気Aの流入側に
は、電気集じん装置40が設置されている。この電気集
じん装置40は、静電気を利用して、含ばい塵空気Aか
らばい塵粒子を捕集する装置である。
【0006】電気集じん装置40の下流側には、補機室
50および電気室60が設けられている。送風機80
は、バイパストンネル20において含ばい塵空気Aを流
入側から流出側へ流すためのものである。
【0007】図10は、電気集じん装置40の主要部で
ある集じんユニット40aを示す斜視図である。この集
じんユニット40aは、上流側に設けられた電離部44
と、下流側に設けられた電界部48とから構成されてい
る。電離部44は、平行をなす複数の電離部側電極41
と、線状のタングステンからなる複数の電離部側放電極
42と、電離部側放電極42に高電圧を印加する高圧電
源43とから構成されている。電離部44は、電離部側
電極41と電離部側放電極42との間で生じるコロナ放
電により、含ばい塵空気Aに含まれるばい塵粒子をマイ
ナスに帯電させるためのものである。
【0008】一方、電界部48においては、電界部側集
じん電極45と電界部側放電極46とが所定間隔をおい
て交互に平行配設されている。複数の電界部側集じん電
極45は、接地されている。複数の電界部側放電極46
には、高圧電源47により高電圧が印加されている。電
界部48は、電離部44によりマイナスに帯電されたば
い塵粒子を電界部側集じん電極45で捕集するためのも
のである。
【0009】つぎに、上述した電気集じん装置40(集
じんユニット40a)の動作原理について、図11を参
照しつつ説明する。この図において、図10の各部に対
応する部分には同一の符号を付ける。電離部側放電極4
2に高電圧が印加されると、電離部側放電極42と電離
部側電極41との間でコロナ放電が生じ、周囲にイオン
Iが発生する。ここで、含ばい塵空気Aが電離部44に
供給されると、含ばい塵空気Aに含まれるばい塵粒子R
とイオンIとが結合し、ばい塵粒子Rがマイナスに帯電
する。
【0010】そして、マイナスに帯電したばい塵粒子R
は、電界部48において、電界部側集じん電極45に引
き寄せられ、電界部側集じん電極45の表面に付着す
る。従って、電界部48の下流側からは、ばい塵粒子R
が除去された清浄な空気が流出される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気集じん装置
40においては、構造上、電離部側放電極42の断線が
多く、頻繁に交換作業が発生し、メンテナンスコストが
高くつくという問題があった。さらに、従来の電気集じ
ん装置40においては、線状のタングステンからなる電
離部側放電極42を用いているためコロナ放電が不均一
に発生し易いため、経時性能低下が大きいという問題が
あった。特に、含ばい塵空気Aの風速が速くなる程、か
かる問題が顕著になる。
【0012】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
集じん性能を向上させた上で、消費電力、コストを低減
することができる電気集じん装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1にかかる発明は、略板状の第1の電極と略
板状の第2の電極とが交互に平行配設されてなり、含ば
い塵空気のばい塵を帯電させる電離部と、前記電離部の
下流側に配設されており、複数の電極が平行配置されて
なり前記ばい塵を捕集する電界部とを備え、前記含ばい
塵空気が流入する側における前記第2の電極の両辺に
は、所定ピッチをおいて複数のトゲ状突起がそれぞれ形
成されており、前記第2の電極の流出側の前記複数のト
ゲ状突起の曲率半径が、他方の複数のトゲ状突起の曲率
半径よりも大きいことを特徴とする。
【0014】この発明によれば、第2の電極の辺に複数
のトゲ状突起を形成するようにしたので、従来のタング
ステンの場合に比して、均一なコロナ放電が発生するた
め、集じん性能を向上させることができるとともに、コ
スト、消費電力を低減させることができる。
【0015】また、この発明によれば、含ばい塵空気が
通過する上流側と下流側の双方でコロナ放電が生じるた
め、ばい塵を十分に帯電させることができ、集じん性能
を向上させることができる。
【0016】さらに、この発明によれば、第2の電極の
流出側の前記複数のトゲ状突起の曲率半径を、他方の複
数のトゲ状突起の曲率半径よりも大きくしたので、消費
電力を低減させることができる。
【0017】また、請求項2にかかる発明は、請求項1
に記載の電気集じん装置において、前記電離部は、複数
段設けられていることを特徴とする。
【0018】この発明によれば、複数段の電離部を設け
るようにしたので、含ばい塵空気が通過する上流側から
下流側において複数箇所でコロナ放電が生じるため、ば
い塵を十二分に帯電させることができ、さらに集じん性
能を向上させることができる。
【0019】また、請求項3にかかる発明は、請求項1
または2に記載の電気集じん装置において、前記電界部
に代えて、静電フィルタが設けられていることを特徴と
する。
【0020】この発明によれば、一般にフィルタ目が粗
い静電フィルタを設けたので、一般のフィルタに比べ
て、目詰まりを防止することができ、圧力損失を低減さ
せることができる。
【0021】また、請求項4にかかる発明は、請求項1
〜3のいずれか一つに記載の電気集じん装置において、
前記第2の電極の一辺における複数のトゲ状突起と、前
記第2の電極の他辺における複数のトゲ状突起との相対
位置が交互であることを特徴とする。
【0022】この発明によれば、第2の電極の一辺にお
ける複数のトゲ状突起と、第2の電極の他辺における複
数のトゲ状突起との相対位置を交互としたので、さらに
効率良くばい塵を十分に帯電させることができ、集じん
性能を向上させることができる。
【0023】また、請求項5にかかる発明は、請求項1
〜4のいずれか一つに記載の電気集じん装置において、
前記トゲ状突起の曲率半径は、0.1mm〜2mmの範
囲内であることを特徴とする。
【0024】この発明によれば、トゲ状突起の曲率半径
を適値である0.1mm〜2mmの範囲内としたので、
消費電力をさらに低減させた状態で、集じんの効率を向
上させることができる。
【0025】また、請求項6にかかる発明は、請求項1
〜5のいずれか一つに記載の電気集じん装置において、
前記所定ピッチと、前記第1の電極と前記第2の電極と
の間の電極間隔との比は、1〜3.5の範囲内であるこ
とを特徴とする。
【0026】この発明によれば、所定ピッチと、第1の
電極と前記第2の電極との間の電極間隔との比を、適値
である1〜3.5の範囲内としたので、集じんの効率を
向上させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明にか
かる電気集じん装置の実施の形態1〜4について詳細に
説明する。
【0028】(実施の形態1)図1は、本発明にかかる
実施の形態1の構成を示す斜視図である。この図に示し
た電気集じん装置の主要部である集じんユニット200
aは、別体構造とされた電離部204と電界部208と
から構成されている。電離部204においては、電離部
側電極201と電離部側放電極202とが電極間隔Dを
おいて交互に平行配設されている。電離部側電極201
は、板状の電極であり、接地されている。
【0029】電離部側放電極202は、板状の電極であ
り、高圧電源203により高電圧が印加されている。電
離部側放電極202において、上流側の一辺202aに
は、トゲピッチPの間隔をおいて複数のトゲ202bが
突出形成されている。また、下流側の他辺202cに
も、トゲピッチPの間隔をおいて複数のトゲ202dが
突出形成されている。トゲ202bと電離部側電極20
1との間、およびトゲ202dと電離部側電極201と
の間では、コロナ放電がそれぞれ生じる。
【0030】このように、電離部側放電極202の両辺
には、それぞれ複数のトゲが突出形成されている。これ
は、上流側のトゲ202bで発生するコロナ放電でばい
塵粒子の帯電が不十分な場合に、下流側のトゲ202d
で発生するコロナ放電でばい塵粒子を十分に帯電させる
ためである。
【0031】電界部208においては、電界部側集じん
電極205と電界部側放電極206とが電極間隔Dをお
いて交互に平行配設されている。電界部側集じん電極2
05は、板状の電極であり、接地されている。これらの
電界部側集じん電極205には、マイナスに帯電したば
い塵粒子が付着する。電界部側放電極206は、板状の
電極であり、高圧電源207により高電圧が印加されて
いる。
【0032】上記構成において、電離部側放電極202
に高電圧が印加されると、図2に示したように、トゲ2
02bと電離部側電極201との間、およびトゲ202
dと電離部側電極201との間では、コロナ放電がそれ
ぞれ生じ、周囲にイオンIが発生する。
【0033】ここで、含ばい塵空気Aが電離部204に
供給されると、含ばい塵空気Aに含まれるばい塵粒子R
とイオンIとが結合し、ばい塵粒子Rがマイナスに帯電
する。電離部204においては、上流側と下流側の都合
2つの場所でコロナ放電が生じるため、電離部204を
通過するばい塵粒子Rを十分に帯電させることができ
る。
【0034】そして、マイナスに帯電したばい塵粒子R
は、電界部208において、電界部側集じん電極205
に引き寄せられ、電界部側集じん電極205の表面に付
着する。従って、電界部208の下流側からは、ばい塵
粒子Rが除去された清浄な空気が流出される。
【0035】なお、実施の形態1においては、一辺20
2aにおけるトゲ202bと、他辺202cにおけるト
ゲ202dとの相対的な位置が交互になるようにしても
よい。この場合には、さらに集じん性能が向上する。さ
らに、実施の形態1においては、トゲ202dの先端曲
率半径を、トゲ202bの先端曲率半径よりも大きくな
るようにしてもよい。この場合には、後述する図4から
明らかなように、消費電力(放電電流)がさらに低減す
る。
【0036】ここで、集じんの効率を高め、放電電流を
低減させるための図1に示したトゲ202b、202d
の先端曲率の適値、(電極間隔D/トゲピッチP)の適
値について、図4〜図6を参照しつつ説明する。図4
は、実施の形態1におけるトゲ先端曲率半径−放電電流
特性を示す特性図である。図5は、実施の形態1におけ
るトゲ先端曲率半径−効率特性を示す特性図である。こ
れらの図からわかるように、トゲ先端曲率が0.1mm
〜2mmの範囲では、放電電流および効率の双方が所望
の適値を採っている。
【0037】図6は、実施の形態1におけるD/P−効
率特性を示す特性図である。この図からわかるように、
(電極間隔D/トゲピッチP)が1〜3.5の範囲であ
るとき高い集じんの効率を得ることが可能である。
【0038】以上説明したように、実施の形態1によれ
ば、電離部側放電極202の両辺(一辺202a、他辺
202c)に複数のトゲ状突起(トゲ202b、トゲ2
02d)を形成するようにしたので、含ばい塵空気Aが
通過する上流側と下流側の双方でコロナ放電が生じるた
め、ばい塵を十分に帯電させることができ、集じん性能
を向上させることができる。
【0039】また、実施の形態1にかかる発明によれ
ば、従来のタングステンの場合に比して、均一なコロナ
放電が発生するため、集じん性能を向上させることがで
きるとともに、コスト、消費電力を低減させることがで
きる。
【0040】また、実施の形態1によれば、トゲ202
dの先端曲率半径を、トゲ202bの先端曲率半径より
も大きくしたので、消費電力を低減させることができ
る。
【0041】(実施の形態2)さて、実施の形態1で
は、1つの電離部204(図1参照)を設けた例につい
て説明したが、ばい塵粒子への帯電を確実に行う目的
で、電界部208にもトゲを形成したり、複数段の電離
部を設けるようにしてもよい。以下では、この場合を実
施の形態2として説明する。
【0042】図3(a)〜図3(d)は、本発明にかか
る実施の形態2の構成を示す図である。これらの図にお
いて、図1の各部に対応する部分には同一の符号を付け
る。図3(a)に示した電気集じん装置の集じんユニッ
トにおいては、電界部210の電界部側放電極の一辺に
は、所定ピッチをおいて複数のトゲ210aが形成され
ている。
【0043】また、図3(b)に示した集じんユニット
においては、電界部211の上流側に、2段構成の構成
の電離部2041 および2042 が設けられている。こ
れらの電離部2041 および2042 は、電離部204
(図1参照)と同一構成とされている。
【0044】また、図3(c)に示した集じんユニット
においては、電界部212の上流側に、図3(b)に示
した集じんユニットと同様にして、2段構成の構成の電
離部2041 および2042 が設けられている。但し、
図3(c)においては、電界部212の電界部側放電極
の一辺には、所定ピッチをおいて複数のトゲ212aが
形成されている。
【0045】また、図3(d)に示した集じんユニット
においては、電界部213の上流側に、3段構成の構成
の電離部2041 〜2043 が設けられている。これら
の電離部2041 〜2043 は、電離部204(図1参
照)と同一構成とされている。
【0046】以上説明したように、実施の形態2によれ
ば、電界部の電界部側放電極に複数のトゲを形成し、ま
た複数段の電離部を設けるようにしたので、含ばい塵空
気Aが通過する上流側から下流側において複数箇所でコ
ロナ放電が生じるため、ばい塵を十二分に帯電させるこ
とができ、さらに集じん性能を向上させることができ
る。
【0047】(実施の形態3)さて、実施の形態1また
は2では、図1または図3に示した複数の電極からなる
電界部208、210〜213を用いた例について説明
したが、電界部208、210〜213に代えて、静電
フィルタを有する電界部を用いてもよい。以下では、こ
の場合を実施の形態3として説明する。
【0048】図7は、本発明にかかる実施の形態3の構
成を示す図である。この図において、図1の各部に対応
する部分には同一の符号を付ける。同図に示した集じん
ユニット300においては、図1に示した電界部208
に代えて、電界部301が設けられている。この電界部
301は、静電フィルタ302と、高圧電源303とか
ら構成されている。
【0049】静電フィルタ302は、高圧電源303に
より高電圧が印加され、電離部204で帯電したばい塵
粒子を静電気により付着させる機能を備えている。ま
た、静電フィルタ302は、一般のフィルタに比べて、
フィルタ目が粗く、圧力損失が低いという利点を備えて
いる。従って、実施の形態3によれば、一般のフィルタ
に比べて、フィルタ目詰まりを防止することができると
ともに、圧力損失の低減、集じん性能の向上を図ること
ができる。
【0050】(実施の形態4)さて、実施の形態3で
は、1つの電離部204(図7参照)を設けた例につい
て説明したが、ばい塵粒子への帯電を確実に行う目的
で、複数段の電離部を設けるようにしてもよい。以下で
は、この場合を実施の形態4として説明する。
【0051】図8は、本発明にかかる実施の形態4の構
成を示す図である。この図において、図7の各部に対応
する部分には同一の符号を付ける。この図に示した集じ
んユニット400においては、電界部301の上流側
に、n段構成の電離部2041〜204n が設けられて
いる。これらの電離部2041 〜204n は、電離部2
04(図7参照)と同一構成とされている。なお、実施
の形態4においては、電界部301に代えて、図1に示
した電界部208を設けてもよい。
【0052】以上説明したように、実施の形態4によれ
ば、n段の電離部2041〜204n を設けるようにした
ので、含ばい塵空気Aが通過する上流側から下流側にお
いて複数箇所でコロナ放電が生じるため、ばい塵を十二
分に帯電させることができ、さらに集じん性能を向上さ
せることができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1にかかる
発明によれば、第2の電極の辺に複数のトゲ状突起を形
成するようにしたので、従来のタングステンの場合に比
して、均一なコロナ放電が発生するため、集じん性能を
向上させることができるとともに、コスト、消費電力を
低減させることができるという効果を奏する。
【0054】また、請求項1にかかる発明によれば、含
ばい塵空気が通過する上流側と下流側の双方でコロナ放
電が生じるため、ばい塵を十分に帯電させることがで
き、集じん性能を向上させることができるという効果を
奏する。
【0055】さらに、請求項1にかかる発明によれば、
第2の電極の流出側の前記複数のトゲ状突起の曲率半径
を、他方の複数のトゲ状突起の曲率半径よりも大きくし
たので、消費電力を低減させることができるという効果
を奏する。
【0056】また、請求項2にかかる発明によれば、複
数段の電離部を設けるようにしたので、含ばい塵空気が
通過する上流側から下流側において複数箇所でコロナ放
電が生じるため、ばい塵を十二分に帯電させることがで
き、さらに集じん性能を向上させることができるという
効果を奏する。
【0057】また、請求項3にかかる発明によれば、複
数電極構成の電界部よりも、フィルタ目が粗い静電フィ
ルタを設けたので、一般のフィルタに比べて、目詰まり
を防止することができ、圧力損失を低減させることがで
きるという効果を奏する。
【0058】また、請求項4にかかる発明によれば、第
2の電極の一辺における複数のトゲ状突起と、第2の電
極の他辺における複数のトゲ状突起との相対位置を交互
としたので、さらに効率良くばい塵を十分に帯電させる
ことができ、集じん性能を向上させることができるとい
う効果を奏する。
【0059】また、請求項5にかかる発明によれば、ト
ゲ状突起の曲率半径を適値である0.1mm〜2mmの
範囲内としたので、消費電力をさらに低減させた状態
で、集じんの効率を向上させることができるという効果
を奏する。
【0060】また、請求項6にかかる発明によれば、所
定ピッチと、第1の電極と前記第2の電極との間の電極
間隔との比を、適値である1〜3.5の範囲内としたの
で、集じんの効率を向上させることができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施の形態1の構成を示す斜視
図である。
【図2】同実施の形態1の動作原理を説明する図であ
る。
【図3】本発明にかかる実施の形態2の構成を示す概要
図である。
【図4】本発明にかかる実施の形態1におけるトゲ先端
曲率半径−放電電流特性を示す特性図である。
【図5】同実施の形態1におけるトゲ先端曲率半径−効
率特性を示す特性図である。
【図6】同実施の形態1におけるD/P−効率特性を示
す特性図である。
【図7】本発明にかかる実施の形態3の構成を示す図で
ある。
【図8】本発明にかかる実施の形態4の構成を示す図で
ある。
【図9】従来の電気集じん装置40の設置環境を説明す
る図である。
【図10】従来の電気集じん装置40の主要部である集
じんユニット40aの構成を示す斜視図である。
【図11】従来の電気集じん装置40(集じんユニット
40a)の動作原理を説明する図である。
【符号の説明】
201 電離部側電極 202 電離部側放電極 202b トゲ 202d トゲ 204 電離部 208 電界部 302 静電フィルタ 2041 電離部 204n 電離部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B03C 3/40 B03C 3/47 3/47 E21F 1/00 Z E21F 1/00 B03C 3/14 C (72)発明者 三宅 一明 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1号 三 菱重工業株式会社神戸造船所内 Fターム(参考) 4D054 AA07 BA02 BA06 BB06 BB12 BC03 BC16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略板状の第1の電極と略板状の第2の電
    極とが交互に平行配設されてなり、含ばい塵空気のばい
    塵を帯電させる電離部と、 前記電離部の下流側に配設されており、複数の電極が平
    行配置されてなり前記ばい塵を捕集する電界部とを備
    え、 前記含ばい塵空気が流入する側における前記第2の電極
    の両辺には、所定ピッチをおいて複数のトゲ状突起がそ
    れぞれ形成されており、 前記第2の電極の流出側の前記複数のトゲ状突起の曲率
    半径が、他方の複数のトゲ状突起の曲率半径よりも大き
    いことを特徴とする電気集じん装置。
  2. 【請求項2】 前記電離部は、複数段設けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電気集じん装置。
  3. 【請求項3】 前記電界部に代えて、静電フィルタが設
    けられていることを特徴とする請求項1または2に記載
    の電気集じん装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の電極の一辺における複数のト
    ゲ状突起と、前記第2の電極の他辺における複数のトゲ
    状突起との相対位置が交互であることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか一つに記載の電気集じん装置。
  5. 【請求項5】 前記トゲ状突起の曲率半径は、0.1m
    m〜2mmの範囲内であることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか一つに記載の電気集じん装置。
  6. 【請求項6】 前記所定ピッチと、前記第1の電極と前
    記第2の電極との間の電極間隔との比は、1〜3.5の
    範囲内であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    一つに記載の電気集じん装置。
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